税理士事務所の志望動機:例文と書き方を未経験者・経験者別に解説!

税理士事務所の転職活動を成功させるには、採用担当者の心にズドンと響く志望動機を作ることがとても大切です。

採用担当者というのは毎日たくさんの履歴書をチェックしますから、アピールの弱い志望動機では書類選考を突破することはできません。

ここでは税理士事務所への転職を目指す場合の志望動機の書き方について、例文や具体的な書き方を解説します。

税理士事務所の志望動機の書き方

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いざ志望動機を書く!といっても、ばくぜんと書き始めるとまとまりのない文章になってしまいがちです。

応募書類のスペースは限られていますので、いかに短い文章で具体的に掘り下げた文章を書くことができるか?で勝負が決まります。

私自身、税理士事務所の職員として採用担当を一時期やっていたのですが、採用担当者というのは応募書類をすみからすみまで読む…というようなチェックの仕方は普通しません(みんな忙しいです)

まずはざっと全体を流し読みして、気になるところをパッパッと拾い読みする。

その上で気になるところは目をとめてじっくり読む…という読み方をしていきます。

なので、できる限り短い文章で、相手の心に刺さる文章を書けるかどうかが重要になります(目を止めてもらえるポイントを作る、というイメージです)

志望動機はこの2ステップで書く

志望動機は次の2ステップで組み立てることを意識すると、自然と「短くても刺さる」文章ができあがります。

志望動機作成の2ステップ

  • ①これまでの職務経験や勉強内容を書く
  • ②応募先の企業だからこそ志望したというアピール

以下で順番に説明させていただきますね。

>>先に志望動機の例文を読んでみる方はこちらからどうぞ

①これまでの職務経験や勉強内容を書く

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志望動機ではまず、①これまでの職務経験や勉強内容から書いていきます。

転職活動の場合、学校を出たての新卒者の採用とは違います。

採用担当者はあなたの性格的な傾向だけでなく、実務で戦力として貢献してくれる人か?に関心を持っています。

そのため、これまでの職歴や学校で学んだ内容を生かして、即戦力で働くことができることをアピールする必要があるのです。

税理士事務所で「即戦力」とみなされるためには

税理士事務所の職員というと、自分のデスクで電卓片手に1日中資料とにらめっこをしている…というようなイメージをお持ちの方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、実際にはかなり違います。

税理士事務所の職員が毎日直接的にやりとりをする相手は顧問先の企業経営者(中小企業の社長さんです)や、経理スタッフの方です。

基本的には外部とのやり取りが非常に多いので、この面ではルート営業(新規開拓ではない、既存顧客を相手としている営業)のような仕事をイメージしたほうが現実に近いと思います。

最低限のコミュニケーション能力があることをアピールする

なので、即戦力として働けることをアピールするためには「コミュニケーション能力」が高いことがわかる文章にする必要があります。

もちろん、バリバリの営業経験者じゃないとだめなどというわけではありません。

最低限社会人として必要なコミュニケーション能力を持っていることを、実際の職業経験やアルバイト経験をもとにアピールしましょう。

営業職の経験がある方であれば、実際の営業活動のエピソードなどを盛り込みます。

内勤の仕事の経験しかなければ、職場内部での人間関係を円滑するにするために、こういうことを具体的にやってきたということを書くと良いでしょう。

ポイントは、「実体験を通して、仕事で人とのやり取りをしていくときにはこういうことが大切だと学びました」ということを書くことです。

「あれもできます、これもできます」ということを書くのではなく、「実体験からこういうことを学んだ」という内容を謙虚に文章にできればOKです。

②応募先の企業だからこそ志望したというアピール

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税理士事務所の採用担当者は、「この人は税理士事務所ならどこでも良いのか、それともうちの事務所だからこそ!という気持ちを持ってくれているのか」をチェックしています。

当然、同じの税理士事務所ならどこでもいい…と思っている人よりも、うちの事務所だからこそということで志望してくれている人を採用したいと考えるのは自然なことですよね。

なので、志望動機を書く前には応募する税理士事務所の業務内容や、重要視している考え方についてリサーチすることが大切です。

応募先の税理士事務所がどういったことを重要視しているか?については、各事務所のホームページ(事務所名でヤフーなどで検索してみましょう)を見るとある程度分かります。

多くの事務所では「経営理念」といったページが用意されていますから、ここに書かれている内容を見て、どういう部分に共感したのか、といったことを書くと反応が良い志望動機になります。

事務所ホームページで公開されているのは「最低限の情報」だけ

ただし、この応募先事務所のホームページからわかる情報というのはあくまでも「最低限の情報」です。

応募先事務所の従業員数や、従業員が税理士試験を受験することについてどう考えているか、あるいは科目合格者数の割合、残業代の扱いや休日出勤の扱い、さらには職場の雰囲気や平均年齢や男女構成…といったくわしい情報は、転職サイトに登録して非公開求人の情報を見ないとわかりません。

税理士事務所の非公開求人はこういった転職サイトに無料登録するとチェックできるようになりますので、情報収集したうえで志望動機作成にとりかかるのが良いです(頭の中に情報がない状態ではなかなか文章は書けません)

>>私が実際に使っている転職サイト

税理士事務所の志望動機(未経験者向けの例文)

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上で説明させていただいた「志望動機作成の2ステップ」に基づいて作成した、税理士事務所の志望動機例文(未経験者向け)を紹介します。

 

(1)営業経験者が税理士事務所に転職する場合の志望動機

①これまでの職務経験や勉強内容を書く

前職では、住宅建材の営業職として3年間勤務しました。

私の担当するお客様はとび職などの個人事業主の方がメインだったのですが、お客様とのやり取りの中で、事業主の方々が税金や資金繰りの問題に常に強い関心を持っていることを知りました。

②応募先の企業だからこそ志望したというアピール

御社の採用要綱を拝見し、御社では中小企業経営者の方々の経営パートナーとして貢献することを経営理念とされているのに強い共感を持ち、志望させていただきました。

前職での経験を生かし、顧問先のお客様の右腕的な存在として、節税対策や会計データを経営に生かすアドバイスで貢献したいと考えています。

 

(2)経理経験者が税理士事務所に転職する場合の志望動機

①これまでの職務経験や勉強内容を書く
前職の経理事務職では、従業員120名、売り上げ規模50億円の繊維メーカーにて月次決算・年次決算・経営資料の作成などの業務に従事しました。

税理士事務所での勤務経験はまだありませんが、経理や税務に関しては一通りの実務知識がありますので、短期間で戦力として貢献できると考えております。

②応募先の企業だからこそ志望したというアピール
御社では、顧問先企業の月次決算の早期化を推進することにより、会計データを用いた経営助言に力を入れてらっしゃると知り、強く共感いたしました。

~株式会社営業担当の~氏(転職エージェントの会社と名前を書く)に教えていただいた御社のアットホームな職場環境についてもとても親近感を感じております。

ぜひとも御社の職員として頑張りたいと考えております。

 

(3)事務職の経験者が税理士事務所に転職する場合の志望動機

①これまでの職務経験や勉強内容を書く
~株式会社において、営業事務として6年間勤務いたしました。

所属していた支店では6名の営業担当者の支援業務を中心に、見積書や請求書の作成、電話応対や接客応対のほか、小口清算や売上報告書の作成業務を経験しました。

特に関心を持って取り組んでいたのが、営業担当者が営業活動に活用できる得意先別の営業活動データの作成です。

具体的には、接待交際費として負担した営業費用などの集計などを参考に、注力するべきお得意先の候補をピックアップしたり、営業日報を参考に提案できる商品候補を営業担当者に顧客情報として提供するなどの業務に取り組みました。

②応募先の企業だからこそ志望したというアピール
御社では、顧問先企業の月次決算の早期化によって、会計データを経営に生かしていただく経営アドバイスを実践されていると知り、共感を覚えました。

上記のような私自身の職業経験から、企業の営業活動にはさまざまなデータを活用することがとても大切だと考えているためです。

税理士事務所の経験はまだありませんが、これまでの経験を生かし、短期間で即戦力として貢献できるよう努力したいと考えております。

 

(4)税理士試験の科目合格者(派遣社員)が税理士事務所に転職する場合の志望動機

①これまでの職務経験や勉強内容を書く
4年制大学を卒業後、派遣社員として事務職の仕事をしながら税理士試験の勉強に挑戦しています。

現在、簿記論と財務諸表論の2科目に合格し、税法の勉強(今年は法人税法と相続税法の2科目を受験する予定です)に取り組んでいるのですが、勉強した内容を実務で生かせる仕事をしたいと考えるようになったことをきっかけに、一念発起して税理士事務所の求人に応募させていただくことにいたしました。

②応募先の企業だからこそ志望したというアピール

御社では相続税申告を中心とした資産税実務に力を入れてらっしゃる他、不動産取引業者と提携することにより不動産活用に関する総合的なコンサルティング業務を展開されていることを知り、強い共感を持ちました。

税理士事務所での実務経験はまだありませんが、学習を進めている税法に関する知識を生かし、少しでも早く戦力として貢献できるよう努力したいと考えております。

 

(5)税理士試験受験生(無職・ブランク期間あり)から税理士事務所に転職する場合の志望動機

①これまでの職務経験や勉強内容を書く
4年制大学を卒業後、~株式会社にて営業職として勤務しましたが、税理士試験の勉強に専念するため退職しました。

残念ながら現在は簿記論・財務諸表論・消費税法の3科目のみの合格となっていますが、当初より勉強に専念するのは3年間と決めて取り組んできましたので、悔いはありません。

職業経験としては新規開拓の営業職員として従事しておりましたので、コミュニケーション能力には自信があります。

②応募先の企業だからこそ志望したというアピール
このたび、御社では税理士試験受験生を積極的に採用していると知り、応募させていただく運びとなりました。

また、御社ではお得意先企業の月次決算の早期化による会計データの迅速な提供により、会計の側面から経営支援を行うアドバイス業務に力を入れてらっしゃることにも強い共感を持ちました。

採用がかないました際には、税理士試験の勉強を通して学んだ会計や税法についての知識を生かし、少しでも早く御社の戦力として貢献していきたいと考えております。

 

(6)フリーターから税理士事務所に転職する場合の志望動機

①これまでの職務経験や勉強内容を書く
現在、コンビニエンスストアのアルバイトとしてレジ業務・商品陳列・接客応対・商品発注などの業務を2年間担当しています。

店長(オーナー)と協力しながら接客応対やクレーム対応などの業務も経験し、責任感を持ってお客様と接することの大切さを学びました。

また、店長に商品販売や在庫データなどの集計を任せられることも多く、これらの数値データに基づいて商品陳列や接客を工夫するなど、前年度実績を超える売上を上げるべく努力しています。

②応募先の企業だからこそ志望したというアピール
御社では、中小企業経営者のお客様に対して会計データを用いた経営助言を行うことに注力されていると知り、強い共感を持ちました。

税理士事務所のお仕事は経験したことがありませんが、仕事のち密さとコミュニケーション能力には自信があります。

採用が叶いました際には、一日も早く御社の戦力として貢献できるよう努力していく所存でございます。

 

(7)SE:システムエンジニアから税理士事務所に転職する場合の志望動機

①これまでの職務経験や勉強内容を書く
前職では株式会社~にて企業向けシステムの設計と開発業務に4年間従事しました。

開発にかかわったのは企業向けの給与計算や勤怠管理システムで、人件費に関するデータを速報で提供できる仕組みの構築を、4名のチームの一員として実現するのが私のミッションでした。

この仕事を通して、企業会計や税務のルールに関して強い関心を持つようになり、税理士事務所の仕事に興味を持つようになったことが、今回応募させていただいた動機です。

②応募先の企業だからこそ志望したというアピール
特に、御社では顧問先企業の会計データを早期に提供し、企業の継続と繁栄に従事することを経営理念とされていることに強い共感を持ちました。

税理士事務所の仕事はまだ経験がありませんが、現在は前職でつちかった給与計算や人事労務管理の知識に加え、所得税や法人税計算の実務についても勉強を進めています。

採用がかないました際には、一日も早く御社の戦力として貢献できるよう努力していく所存ですので、採用ご検討のほどどうぞよろしくお願いいたします。

志望動機作成では、応募先事務所のナマの情報を集めるのが重要

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志望動機を作るときには「こういうことに積極的に取り組んでいらっしゃる御社だからこそ応募させていただきました」というアピールが、他の転職希望者との差別化につながるもっとも重要なポイントです。

応募先事務所の情報については、ホームページなどを見てもある程度は把握することができますね。

しかし、どの企業もホームページには最低限の情報しか載せていないことが多いですから、これらの情報だけをもとに志望動機を書くとどうしても「ほかの転職希望者と同じような志望動機」になってしまいがちです(当然、採用される可能性がかなり下がってしまいます)

問題は応募先事務所の情報を他の転職者よりもくわしく集めるにはどうすればよいか?ですが、私の場合は転職サイトに無料登録することで見られるようになる「非公開求人」の情報を参考にしています。

>>私が実際に使っている転職サイトはこちら

転職サイトに無料登録して非公開求人を見られるようになると、残業の有無や、税理士試験の受験についてのスタンス(試験1か月前の長期休暇取得や、科目合格による給与加算の有無など)についてもくわしく情報を得られるようになります。

また、非公開求人の中から「ここは絶対に成功させたい」と思える事務所が見つかった場合には、無料で使える転職エージェントに事務所のよりくわしい情報(実際に働いている人の職場の雰囲気に関するヒアリングなど)をもらうようにしています。

転職エージェントはメールで志望動機や自己PRの書き方についても添削指導してくれますから、非公開求人の中から絶対に採用を決めたい事務所が見つかった時には活用すると良いですね。

実際に顔を合わせるのがちょっと…という人も気軽に相談できますよ。

>>転職サイトを使って税理士事務所への転職を成功させた人の体験談

書類選考で落とされる志望動機と、通る志望動機の違い

転職エージェントは税理士事務所の採用担当者から依頼を受けて、「こういう人を探してきてください」と事前に欲しい人材の具体的な特徴について教えてもらっています。

そういう情報に基づいて志望動機を作成するわけですから、いわばテストの解答を教えてもらえるようなものなんですよね。

転職エージェントを使った場合に自力でホームページを見て志望動機を書くのと比べると、内容に雲泥の差が出るのは当然です。

実際に私は税理士事務所の書類選考で落ちたということはほとんどありませんでした(私の学歴や職歴はいたって普通です)

まわりの人は応募先税理士事務所のホームページを見て、同じような内容の志望動機を送っているわけですから、

その中でプロの転職エージェントにアドバイスを受けながら作った私の志望動機が目立つのは当然ですよね(なので私の実力じゃないです笑)

転職活動をたくさんやっているけど、書類選考で落ちてしまってなかなか面接まで進めない…という方は、転職エージェントにアドバイスを受けることも検討してみるとよいですよ(繰り返しですが無料で使えます)

税理士事務所の志望動機②:経験者の書き方と例文

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ここではすでに税理士事務所の経験がある方が、別の税理士事務所に転職する際の志望動機の書き方について解説します。 同じ職種での転職では、採用担当者はあなたに対して「短期間で即戦力になってもらえる」という期待を抱いている一方で、なぜ転職をしたいと考えているのか?については不安を感じています。 税理士事務所は基本的にどこも同じ仕事をしていますから、現在(または過去)の職場では実現できなかったけれど、新しい職場では実現できることは何なのか?を明確にアピールすることが採用につながるポイントになります。

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