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税理士事務所というのは業界的に離職率が高い職場だと思います。

私自身、税理士事務所をこれまで何社か辞めて、別の事務所に入って…というのを何度かやってきていますが、「1つの事務所でずっと務めている」という人にはほとんどであったことがありません。

なので、いま所属している税理士事務所を辞めたいけど、不安だからなんとなく勤め続けている…という方は、思い切って別の事務所や別の職種に転職するのも選択肢の一つとしてあってよいと思いますよ。

税理士事務所はどこも基本的に同じ仕事をしていますから、一つの税理士事務所で経験した実務知識は別の事務所でも生かすことができます。

また、税理士事務所経験者は一般企業経理でも歓迎される傾向がありますので、そのあたりのことも実体験込みで解説させていただこうと思います。

税理士事務所を辞める理由

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私自身を含め、税理士事務所を辞めたくなる理由として多いのは次のようなことです。

税理士事務所経験者に多い辞める理由

  • ①事務所に将来性を感じられない
  • ②残業の多さが不満
  • ③年収の低さが不満
  • ④所長の人間性に問題がある
  • ⑤税理士試験の勉強との両立ができない
  • ⑥閉鎖的な人間関係に嫌気がさす

以下、私の実体験こみで書いていきたいと思います(あなたはどれに該当するでしょうか?)

①事務所に将来性を感じられない

私自身、実際に税理士事務所を辞めたときに一番の退職理由となったのがこの点でした。

当時所属していた税理士事務所はちょうど創業税理士から二代目税理士に代替わりをするタイミングで、どうしても二代目の方に将来性を感じることができなかったことがあります。

基本的に税理士事務所においては「所長税理士の将来性=事務所の将来性」と考えて間違いありません。

2代目の苦労知らずの所長税理士ではよほどやる気のある方でない限りは不安…というのが実際のところです。

②残業の多さが不満

これは業界的な慢性疾患のようなものですね。

税理士事務所の繁忙期(特に確定申告)の残業量というのは、業界内部にいると「別に普通かな…」なんて風に考えてしまいますが、客観的に考えて異常です。

もちろん、残業代がきっちり支給されるならそれはそれでいいですが、みなし残業時間になっているケースも少なくないでしょう(サービス残業は論外ですが結構そういう事務所は多い)

③年収の低さが不満

こちらも業界的な共通点といえる部分もありますが、税理士事務所の年収は年齢平均で考えると低いと言わざるを得ません。

まして、税理士事務所の職員の仕事は高度な専門知識がないとできない仕事です。

常に最新知識(税法改正など)を仕入れる努力が必要ですし、仕事の責任も大きいといえます。

なので、単純に別の業界の文型事務職の仕事を比較するのではなく、例えば理系の専門職などと比較するのが適切だと思っています(業務の負担感や専門性から考えて)

そう考えると、30代前半までに少なくとも年収600万円ぐらいまでは達成したいところですが、従業員数人程度の規模の税理士事務所ではこれを達成するのは非常に難しいでしょう。

解決策としては別業界(特に一般企業経理幹部)への転職か、より専門性を生かせる税理士事務所(資産税に力を入れているところなど)への転職が考えられます。

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④所長の人間性に問題がある

これはもう本当に多い退職理由ですね(みんなおおっぴらには言えないのですが…)

税理士事務所は小さな組織ですから、良くも悪くも所長税理士の影響力というのは従業員として働いている人間にとっては絶大なものがあります。

運よく人格的に尊敬できる所長税理士にあたればラッキーですが、中にはパワハラ的な生き方をしている人も少なくありません。

税理士試験に受かるぐらいの人間ですから頭が良いのは当然ですが、まわりがすべてバカに見えているタイプの人には注意が必要ですね。

⑤税理士試験の勉強との両立ができない

税理士事務所に勤めている人の多くが税理士試験の勉強を同時進行でされていると思います。

税理士試験というのは働きながら挑戦するのにとても適した試験(科目合格制度があるので)ではありますが、仕事の方が忙しすぎるとやはり合格は実質不可能という状態になっていることもあります。

目安としては担当している顧客の件数で判断することが考えられます。

私(この仕事は12年目)の場合は常時30件程度の顧客数でも税理士試験の勉強の両立は可能な感じはしていますが(一応科目合格であと一科目まできています)、

この仕事を始めて3年目以内なら担当10件~20件ぐらいまででないと勉強との両立は厳しいかもしれません。

担当件数については転職面接などで事前に情報を得ておくことも可能ですから、試験との両立を理由に別の事務所に転職する方は必ず確認しておくと良いですね。

入社何年目でどのぐらいの件数を担当する、という情報を事前に得ておきましょう。

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⑥閉鎖的な人間関係に嫌気がさす

繰り返しになりますが、税理士事務所というのは小さな組織である場合がほとんどです(従業員数人~10人程度)

良くも悪くも家族経営、アットホームな雰囲気の事務所が多いと思いますが、中にはビジネスライクな雰囲気の職場の方が働きやすいという人も多いでしょう。

私もどちらかというとそういう傾向(あまりに濃すぎる職場の人間関係は苦手)があるのですが、そういう方は都市部の税理士事務所も視野に入れてみるとよいかもしれません。

私の場合は大阪市内のビジネス街にある税理士事務所に所属したときに実感したことですが、都市部と田舎の税理士事務所では人間関係の在り方が全く違います。

税理士事務所を辞めるのに適した時期は?

税理士事務所の退職を決意したのなら、いつ上司や所長税理に退職の意向を伝えるべきか?について考える必要があります。

基本的には繁忙期(年末~翌年3月、5月など)は避けるのが常識(というか武士の情け?)というものだと思いますが、

すでに転職活動を始めていて良い求人オファーが来ているのであればそのチャンスを逃すようなことはすべきではないでしょう。

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あなたの人生に責任を持ってくれるのはあなた自身だけですから、退職する事務所への義理立てを過度に考える必要はありません。

ただ、税理士事務所業界というのは意外に狭い世界です。

いまいる税理士事務所を辞めて別の税理士事務所に移るという場合には、ある程度配慮して繁忙期の退職だけは避けておくのが無難かもしれませんね。

(TKC所属の事務所の場合、研修などで別の事務所の職員や所長税理士と顔を合わせることは意外に多いですよ)

税理士事務所を辞めた後に目指す職業のおすすめは?

私自身は「税理士事務所→別の税理事務所」の形の転職の他に、「税理士事務所→一般企業経理」の転職を経験しています。

一般企業の経理部はやはり税理士事務所経験者を好む傾向がありますね。

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というのも、税理士事務所経験者の売りは「たくさんの企業の会計業務を見てきている」ということがあります。

経理事務職というのは基本的に自分が所属する会社の決算業務しかやりませんから、そういう意味でたくさんの会社の経理を見てきた経験は「視野が広い」と評価される可能性があります。

経理事務の経験不足を挽回するには

ただし、一般企業経理に実務経験者として採用されにあたっては、やはり経理事務の実務の経験がないことはネックになる可能性があります。

(実際に銀行口座を動かしたり、手形の管理をしたりといったことは税理士事務所では基本やらないでしょう)

なので、その点については一般企業経理の採用面接などでは突っ込まれる可能性があります。

もちろん、実際に経験がないものは仕方がないので、「その点については経験がありませんので、私の今後の課題と認識しております。先輩方のご指導をいただきながら一から勉強するつもりで取り組みたいと考えています」といったように謙虚に回答しておくのがベターでしょう。

経理への転職面接では弱点について悲観的になりすぎないこと

この点は意外に誤解されている人が多いのですが、転職面接で「弱点」として指摘される部分について気にしすぎる必要はありません。

弱点のないオールマイティな人材はいませんし、少なくとも面接まで進めている時点で、相手はあなたの長所(税理士事務所での豊富な決算業務など)に着目して選考を進めているはずです。

弱点を補ってあまりあるだけの長所がある、と判断されれば、採用される可能性はじゅうぶんにありますよ。

税理士事務所から経理に転職した場合の年収は?

これは転職する企業の規模にもよりますが、私の場合は中小企業の経理でしたので、年収は450万円程度でした。

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それでも当時はかなりブラックな税理士事務所からの転職でしたから、年収アップできたのがうれしかったものです。

加えて、業務量そのものが税理士事務所時代からは大幅に減ったことが印象的でした。

あなたが税理士事務所で何社もの決算を同時進行で処理していくのに慣れている人であれば、一般企業経理で自分が所属する会社の会計業務だけに集中できるのは、業務量的にはかなり余裕があると感じると思いますよ。

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