
(大企業の経理は楽?中小企業経理とどう違う?)
- 大企業の経理は楽?
- 組織の歯車の1つとして働くことになる?
- 中小企業の経理と働き方はどう違う?
経理は所属する企業規模によって働き方がかなり違う仕事です。
適用される会計ルールが違いますし、
職場内のスタッフ数もぜんぜん違います。

この記事では、大企業経理と中小企業経理の働き方の違いを解説します。
稼げる年収の差やキャリアプランの違いなども紹介していますので、
ぜひ参考にしてみて下さい。
この記事を書いた人
新卒で日系大企業に就職し経理部に配属。
その後経理職として日系企業2社、外資企業2社を経験しました。
現在は外資のFP&A(管理会計)マネージャーとして勤務してます。
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この記事の目次
大企業の経理は楽?中小企業経理との違い5つ

(大企業経理と中小企業経理の仕事内容の違い5つ)
大企業で働く経理と
中小企業で働く経理とで、
働き方に差が出るのは以下のような点です。

1. 稼げる年収や福利厚生の違い
大企業でも中小企業でも、
経理の年収はポジションによって大きく変わります。
ただ、やはり年収面で有利なのは大手企業になりますね。
↓おおむね以下のような金額が相場です。
大企業経理の平均年収
↓大企業経理の場合
- 一般社員 :350万円~500万円
- 係長クラス:500万円~700万円
- 課長クラス:700万円~900万円
- 部長クラス:900万円~
中小企業経理の平均年収
↓中小企業経理の場合
- 一般社員 :300万円~400万円
- 係長クラス:400万円~600万円
- 部長課長級:600万円~800万円
また、家賃補助や家族手当などの福利厚生でも大企業のほうが恵まれています。
その一方で、中小企業経理は管理職になりやすいというメリットがあります(つまり出世が早い)
大企業よりも出世競争のライバルになる人が少ないわけですから、これは当然ですね。
2. 大企業の経理は担当業務ごとに細かく分かれる
ひとくちに経理といっても、
ひとつの職場の中でさまざまな仕事があります。
↓例を挙げると以下のような感じですね。
- 会計処理(仕訳)
- 入出金管理
- 売上、債権管理
- 仕入、債務管理(振込)
- 財務や資金繰り
大企業の経理はチームで仕事をしますから、
それぞれの業務ごとに分担が決まっているケースが多いです。
自分の担当業務以外のことは
基本的に手を触れる機会が少ないのです。

大企業の経理はひとつの仕事に集中できる一方で、
仕事の全体像が見えにくいのはデメリットと言えるかもしれませんね。
大企業の経理において特定の業務だけを担当することになるため、精神的には非常に楽です。
(特に新入社員は仕事を覚えやすい)
上で見た債権管理や債務管理の仕事の担当になった場合は、
他部署からの請求書などを集めて入出金の明細と突合するという業務内容が主です。
ある意味パズル的な要素の強い業務になります。
毎月の業務量もある程度決まったものになり業務計画が立てやすく、
残業が多く発生したり休日出勤が発生するといった確率も低いです。
逆に、会計担当になると特に決算・四半期決算時期は業務が集中し、残業が多く発生します。
3. 中小企業は「なんでも屋」になることが多い
中小企業の経理はどうでしょうか。
中小企業の経理の特徴は、ひとことでいえば「何でも屋」になりやすい点です。
会社のお金に関する業務すべてが守備範囲になりますから、経理として仕事の全体像が見えやすいのはメリットですね。
この点、大企業では業務が分担されていますから、
経理の核心である決算処理に携われない人のほうが多かったりします。
中小企業であれば経理としてのすべての経験が積めるため、後々転職活動においてもスキルの面で有利になるでしょう。
一方で大企業の経理のメリットは、やはり会社の安定感です。
中小企業は最悪のケースでは倒産することもあります。
大手企業はこういった事態に直面する確率が低く、
じっくり時間をかけて勤めたい人は大企業の経理を選択するのが良いでしょう。
4. 求められる会計知識の違い
大企業においては、特に係長以上の人は会計知識についてかなり深いところが求められます。
↓以下のような「中小企業では触れることが少ない会計知識」を身につけることができるでしょう。
- 税効果会計
- 固定資産減損
- 退職給付
- 収益認識基準
特に上場企業においては金融商品取引法に基づく会計ルールを理解しておく必要があります。
会計専門職としてかなり高度な知識を身につけることになります。
一方で、中小企業はそこまで厳格な会計処理は求められません。
どちらかというと現場でのマネジメント能力をもとにキャリアアップを目指す人が中小企業を目指すのが良いでしょう。
5. キャリアプランの違い
大企業経理に就職した場合、入社してから最初の3年ほどは下積みになると考えておきましょう。
ここで経理の基礎をしっかりと学ぶことが大切です。
そこから係長クラス、課長クラスを経て経理部長、
もしくは財務部長と上がっていくのが道筋です。
仕事を通じて会計の知識はもちろん、
人のマネジメントなどもしっかりと学ぶ必要があります。
一方で中小企業の場合は経理部の人数も少なく、
いきなり係長クラスから始まることもあります。
中小企業では経理の他に財務や人事、
総務など会社のバックオフィスに関する業務を一通りこなす可能性が高いでしょう。
課長から部長へとキャリアアップしていくのが道筋です。
【※注意】ブラック企業で働く経理の労働環境は悲惨すぎる

(経理はブラックな職場も多いので注意やで)
まったく同じ年齢・同じ職歴・同じスキルの経理経験者でも、
↓この2種類の人がいるのが現実です。
- ホワイト企業で、繁忙期でも定時退社・高年収で働いてる経理と、
- ブラック企業で、限界ギリギリまで搾取されてるのに低年収な経理…
私自身、初めて入社した経理がガチのブラック企業で大変な思いをしました。
(繁忙期は毎日終電ギリギリまで働いても月給手取り20万円ちょっとしかなかった)
経理って所属する会社によって労働環境がぜんぜん違う仕事なんですよね。
入社する会社をまちがえると、
ブラックな働き方になってしまいがちなので注意して下さい。
転職活動では情報リサーチの段階から、
ブラック企業の求人を候補に入れないことが大切です。

経理として転職成功したい人は、
経理専門の転職サイトで求人を探すのが良いですよ。
経理の求人だけを専門で扱っているサイトなので、
↓年収や福利厚生などの条件が良いホワイト求人の候補を
たくさん見つけることができます。
なお、経理未経験者についてもこれは同じです。
スキルや学歴がまったく同じ未経験者でも、
↓こんなふうにスタート地点が分かれてしまうことがあるんです。
(まさに天国と地獄…)

- ゼロから仕事を教えてもらえる環境で年収400万円でスタートな人。
- 何もわからない状態でいきなり現場に放り出され、しかも年収264万円でスタートする人…。
↓実際の求人をお見せするとこんな感じですね。
どちらも未経験OKの求人なのに、
入社時の年収条件がまったく違います。
↑あえて2つ目の求人(年収264万円〜…)を選ぶ人はまずいないと思います。
同じ未経験スタートなら、お給料はちょっとでも高い方が良いに決まってますよね。
重要なのは、こうした差が能力の差によって生まれるわけではないことです。
未経験者の場合、当たり前ですが入社時の仕事の能力はみんなゼロです。
(経理は実務経験で評価される職種)
それなのに、入社時のお給料の金額がまったく違うのはなぜなのか?
これは「応募先の企業がもうかっているか?もうかっていないか?」でほぼ決まります。
あなたがどんなに優秀な人であったとしても、
勤務先の会社がもうかっていなかったらお給料は低くなります。
逆にいうと、能力的にあまり自信がない人であっても、
良い環境の企業に入ることができれば、
年収で差をつけることができるんですね。

特に、経理は自分の営業成績などでお給料が決まる職種ではないので、
勤務先の会社の業績によって年収額がほぼ決まります。
経理はどういう会社を転職先に選ぶか?が決定的に重要であることを知っておいてください。
転職サイトは今すぐ転職するかどうかわからない人も使えます。
いまは情報リサーチの段階の人も、
↓サイト内で希望条件を入力しておくと、
マッチする求人が出るたびに通知してもらえるので、
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経理転職には「経理専門の転職サイト」を使おう

(経理経験者は「経理専門の転職サイト」を使いましょう)
現在、ほとんどの人が転職サイトを使って求人探しをすると思います。
(さすがに今どきハローワーク使う人は少ない)
ただこの転職サイトには大きく分けて
↓以下の2種類があることを知っておいて下さい。

- 専門職向けの転職サイト
経理・人事・法務など専門性の高い求人のみをあつかう転職サイト。
求人数そのものは一般向けサイトより少ないが、
求人の質が圧倒的に高い。 - 一般向けの転職サイト
営業マンや総務など、いわば「万人向け」の転職サイト。
求人の数は多い一方で、年収などの質では劣る。
テレビCMとかでよく見かけるのはこちら(リクナビが代表例)
↑どちらも無料で使えるものですが、
経理に転職するなら必ず、1. 専門職向けの転職サイトを使うようにしましょう。
転職活動で一番大切なのはどうやって質の高い求人を探すか?です。
ここをまちがえてしまうと、
どんなに優秀な人でも転職失敗の可能性が高くなります。
ほとんどの人が
- なんとなく名前を聞いたことあるから…
- 学生時代の就活にも使ったし…
↑という感じで適当にリクナビなどで仕事を探してしまいます。

営業マン向けの求人とかならそれでもまあいいんですが、
専門職である経理はこういう探し方をしない方が良いです。
逆にいえば、経理専門の転職サイトをメインで使うだけで、
情報リサーチでライバルに大きな差をつけることができるわけですね。
経理専門の転職サイトでは、
↓例えば以下のような求人を見つけることができますよ。

実務経験者向け
- 年収600万円スタートの実務経験者むけ経理求人
- 決算前の繁忙期も残業なしなどワークライフバランス型の経理求人
- 将来の管理職候補として入社できる経理求人
- 誰もが名前を聞いたことがある超大手企業の経理求人
- 会計事務所から経理へのキャリアチェンジ歓迎の経理求人
- IPO準備業務の経験を積むことができる経理求人
- CFO直下のポジションで働ける経理求人
未経験者むけの求人では、
↓以下のような求人をたくさん見つけることができます。

未経験者向け
- 未経験でも年収400万円〜のホワイト企業求人
- 在宅リモートワークOKのワークライフバランス求人
- ゼロから仕事を教えてもらえる環境の求人
- 誰もが名前を知る業界トップ企業の経理未経験者むけ求人

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↑この希望条件入力をきちんとやらない人が結構多いんです。
転職で成功する人と、失敗する人で差がつくのって
こういうところなのかもしれません。

仕事のストレスや疲労が限界にまで達すると、
転職サイトに登録する気力すらなくなるものです。
あらかじめ転職サイトに希望条件をしっかり入力しておき、
日常的に最新求人をチェックするくせをつけましょう。
転職サイトを使って普段から求人リサーチをやっておくと、
どうしても今の職場がきつくなったら転職もある
という選択肢を持てて、
過労で倒れたりする前に転職という対策を打てます。
転職サイトは無料で使えていつでも利用を止めることができます。
変な電話連絡とかもないのでリスクはゼロですよ。
(今すぐは転職する気がない人も情報リサーチに使えます)

最後の最後にお伝えしたいこと
転職にしても仕事にしても、
↓成功する人って結局はこれなんですよね。


(個人的に衝撃を受けた本です)
転職活動を成功させるためもっとも重要なのは情報リサーチです。
経理で働くなら経理職専門の転職サイトを活用しましょう。
転職サイトへの登録って3分でできる作業です。
無料ですしいつでも解除できるのでリスクなんて何もありません。
変な連絡が来るようなこともありませんしね。
それでも、こういうかんたんな作業ですら
↓以下の2種類の人に分かれます。

- とりあえず今すぐやっておく人
- いつまでたっても何かと理由をつけてやらない人
これは転職活動だろうが仕事だろうが同じです。
(あなたのまわりにも2. みたいな人いませんか?)
ほんのちょっとの行動の差ですが、
理想の働き方に近づける人と、
いつまでたっても職場の文句ばかり言っている人とで違いが生じるのはこういうところなんですね。
↓今から1年後に、あなたはこのどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、
雑用ばかりさせられる職場で年齢だけを重ねていく…。 - やりがいがあり、給料の高い仕事で人間関係も良好。
ワークライフバランス型の職場でプライベートも充実。
↑もちろん後者を目指しましょう。
