- 会計事務所経験3年目で年収300万円…これって適正?
- 勝ち組事務所と負け組事務所の差とは?
- 実務経験者を高く評価してくれる事務所ってどんなところ?
↑会計事務所職員の方の中には、
このような不安や不満を持ちながら働いている方は少なくないでしょう。
この記事では、税理士業界に特化した転職エージェントである私が、
2024年現在の税理士業界のリアルな実態をお話しします。
良い面も悪い面も赤裸々に書きますので、ぜひ参考にしてみてください。
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ブログ管理人
1985年生まれ。未経験ニートで会計事務所入社→月給16万円で地獄のような目にあう→何度か転職して年収600万円→会計事務所から経理に転職→現在は経理の管理職/2018年開始の当ブログも6年目突入!おかげさまで毎月1万人(累計34万人超)の方に読まれています。
この記事の目次
2024年現在の税理士業界のリアル転職事情
ここ最近の税理士業界の転職事情のポイントは2点あります。
・「稼ぐ事務所と稼げない事務所」への二極化
・「転職が当たり前の業界」への変化
それぞれについて、順番にみていきましょう。
1.「稼ぐ事務所と稼げない事務所」への二極化
2024年現在、「稼ぐ会計事務所」と「稼げない会計事務所」の差が激しくなっています。
これを職員の立場で見れば「高い給料を稼げる会計事務所職員」と「給料安い職員」とに二極化しているという意味でもあります。
その理由としては、やはりAI化です。
税理士が「AI化によってなくなる仕事」といわれるようになって久しいですが、
これによってどこの事務所もコンサル領域の強化に力をいれるようになっており、これが稼ぐ事務所と稼げない事務所の二極化に拍車をかけているのです。
うまくいってる「大規模事務所の所長税理士」が実際に話してくれたこと
↓例えば、実際に「うまくいっている事務所」(大規模な税理士法人)の所長税理士からうかがった話として、以下のようなものがあります。
「今までの税理士業界は、ただの会社の税務申告担当でした。
しかしAI化が進んだことで、ただの税務申告業務だけでは永続的に生き残っていけないことが浮き彫りになりました。
その為、税務や会計のプロである我々はその知識を活かしお客様の経営にもっと携わっていくような付加価値を追求していこうと考えました。
付加価値の領域としましては、様々の税務及び会計分野におけるコンサルです。」
こうした流れは、会計事務所職員の採用にも大きな影響を及ぼしています。
うまくいっている事務所では、職員に高い給料を支払うことができますから、能力の高い職員を集めることができます。
能力の高い職員はさらに事務所のコンサル化を進展させますから、
勝ち組の事務所と、負け組の事務所の差はどんどん広がっていく可能性が高いでしょう。
「うまくいっている事務所」は給料も高い
ぶっちゃけうまくいっている事務所は、雇用条件もかなり良いです。
入所3年目で450万円〜500万円(残業繁忙期で40時間以内)は確実でしょう。
反対にうまくいっていない事務所は、入所3年目でも年収が300万円ほどが多いです。
リクルーティングアドバイザーとして僕が所長先生と打ち合わせをするときは、必ず給料を上げないと今は戦えないということを口酸っぱく言わせていただいております。
労働集約型の税理士業界において、今後永続的に残れるかどうかは、優秀な人材を採用できるかにかかっているからです。
うまくいっている事務所=「コンサル化がうまくいっている事務所」
それでは「うまくいっている事務所」とはどんな事務所でしょうか?
理士業界を専門とするエージェントの立場から言える事は、
税理士業界では「コンサル化への進化についていける事務所」と、
そうでない事務所とに二極化が進んでいるということです。
税理士事務所はいわゆる「顧問料ビジネス」ですから、
顧客から受け取る顧問料を高くできるか?安いままか?によって経営状態がまったくちがってきます。
会計ソフトの進化や、記帳代行業者の激増によって、税理士事務所の平均顧問料はどんどん下がっています。
申告業務を代行しているだけでは、顧問先としては高い顧問料を負担するメリットがないからです。
そこで、会計事務所側は、高い顧問料をキープするために、
経営者の右腕的な立場でアドバイスを行う経営コンサル業務を強化していくことが必須になります。
このようなコンサル化についていけていない事務所は、顧問料の安さで勝負する以外に生き残る方法がありません。
必然的に、薄利多売でやっていくしかありません。
それによって生じる業務量の増加の受け皿となるのはスタッフですから、
そういう事務所で働く職員は「安い給料で仕事が多い」という非常にしんどい働き方になってしまうのです。
2.「転職が当たり前の業界」がさらに加速している
税理士業界はそもそも「転職回数多めの人」がほとんどの業界です。
どこの事務所でも基本的に同じような業務をしていますから、
ひとつの事務所である程度の実力を身につけさえすれば、
どこの事務所でも即戦力として働けるからです。
もともとこういう流動性の高い業界なのですが、最近ではさらに転職が増えてきている感じがありますね。
「転職して自分の市場価値をあげる」という考えが浸透してきているように感じます。
具体的には、税理士業界に入って3年以内に、1回以上の転職を経験する人がほとんどです。
さらに、業界7年目以上などベテラン職員であれば「転職回数3回以上」も当たり前になります。
また、年齢的に若い人を中心に「まずは税理士試験の勉強を優先」と考える方が増えています。
多いパターンとしては、まずは税理士試験の勉強にしっかりと時間を割ける事務所で学び、
5科目合格のめどがたった段階で、
自分のやりたい分野(資産税や医業クライアントなど)に特化した事務所で実務経験の幅を広げていくなどです。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
転職エージェントはどうやって紹介する事務所求人を決めているの?
私たち転職エージェントが、相談にこられた求職者さんに紹介する求人を決める基準をご存じでしょうか?
↓エージェントによって細かい違いはありますが、おおむね以下の2つの基準があります。
1つ目は、エージェントにとって報酬が高い会計事務所を紹介する。
2つ目は、特徴のある会計事務所を紹介する。
それぞれ説明していきます。
1. エージェント会社の報酬が高い求人を優先で紹介?
1つ目については、単純にビジネス的にお金を持っていて高い成果報酬を支払ってくれる会計事務所を紹介するというものです。
ここ最近は税理士業界が売り手市場ということもあり、より良い人材を手に入れるために極端な例を挙げると年収の80〜100%支払う場合もあります。
(報酬平均は年収の30〜40%ですので、エージェントにとって利益率が高い事が分かります。)
2. 特徴がある会計事務所を紹介する
2つ目について重要になってくる特徴が、
税務・財務コンサルや資産税・その他コンサル領域などの業務幅が広い会計事務所です。
いわゆる二極化における稼ぐ事務所です。
二極化の背景を知るエージェントは、転職を考えている方に長く働いてもらう為に付加価値業務の幅が広く永続的に生き残っていける会計事務所を面談内で紹介します。
3. エージェントは面談時に5〜10社ほど紹介を行う
更に言うとエージェントは必ず面談時に5〜10社ほど紹介を行います。
↓その理由としては以下の3点。
- より求職者にあった求人を探し出すため
- より良い求人が更によく見えるようにするため
- 他社エージェントを使う必要がないと感じていただくため
求人5〜10社の選び方は優良な会計事務所とその対比となるような会計事務所を選びます。
例えば、温泉旅館とかの予約をとると、
良い部屋から順番に「松・竹・梅」みたいにランクが決まってますよね。
これと同じように、紹介する事務所求人にランクづけをして紹介することが多いです。
↓例えば、業界3年目の方に紹介するのであればこのような感じ。
(※松が一番良い)
- 松
コンサル業務を経験できるなど将来性がある事務所の求人/給与が水準以上(500〜600万)/成長意欲高い方におすすめする - 竹
業務に大きな特徴はない/給与は業界平均(400〜450万)/フレックス導入など働きやすさ重視/ライフワークバランス重視の方におすすめする - 梅
業務に大きな特徴はない/給与は業界平均(350〜400万)/残業も業界平均(閑散期20時間・繁忙期50時間)/所長の人柄が良い
このようにエージェント側のプレゼン力で決まりやすい松や竹に持ってくる優良の会計事務所へ転職を促す傾向にあると言えます。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
【2024年版】会計事務所経験者の転職事例を5つ紹介
会計事務所で実際に働いている方々は、「自分の市場価値の高さ」に気づいていないケースが非常に多いです。
専門職として非常に忙しい業界ですから、目の前の多忙な業務に追われて転職どころじゃない!という状態の人が多いんですね。
こういった方々におすすめしたいのは、まずは同業界で働いている人たちの転職成功事例をいろいろ知ることです。
以下では、実際に私が転職エージェントとしてかかわった方々の転職成功事例をいくつか紹介しますので、参考に強いてみてください。
年収100万円アップで転職できたケース(経験3年目・28歳男性)
経験3年目で「記帳代行が多くコンサル業務に集中できない事務所から、記帳代行と担当者が分離されておりコンサルに注力できる事務所へ」年収100万円アップで転職成功したケース(28歳男性・東京)
スペック情報
- 資格:簿記2級(科目合格なし)
- 所属事務所特徴:中規模かつ財務コンサルに注力している
- 担当件数:法人20件、個人10件
- 担当売上:2,000万
- 付加価値業務:財務コンサル
- 年収:450万
- 残業時間:閑散期40時間、繁忙期60時間
- 不満点:コンサルができると聞いて入社したが、記帳代行の業務が多くコンサル領域に多くの時間を割けない点
- 転職軸:コンサル業務にもっと従事していきたい
この方の過去から現在までの経歴をお伺いする中で以下のセリフをお伺いし、自分の好きな業務を全うすることができていないという悩みをお持ちであることを把握しました。
「財務コンサルに注力しているという点で就職したのですが、記帳代行の業務が多く中々コンサル業務に注力できていないんです。記帳代行業務が大事な業務だとは考えているのですが、中々やりたい業務が手につかなくて、、、」
ご相談の中で、よりコンサル業務に注力できる事務所の求人をご紹介することに決めました。
この方は、創業4期目のスタートアップ事務所の求人をご紹介しました。
売上高10億円をすでに超えているという成長スピードの早い事務所です。
転職先事務所の特徴
- 医療分野のクライアントに特化した事務所
- お医者さんの事業承継及びM&Aにも力を入れている
- 記帳代行業務を行う人と担当者は分離している
- 人事及び労務コンサルも行う
- 職員は服装自由など自由な雰囲気
↓この方には、転職成功後に、以下のような感想をご本人からお伝えいただきました。
(私自身、エージェントとしての仕事にやりがいを感じることができました)
「記帳代行業務が分離している事務所があることを知らなかった為、今回事務所探しをお願いして本当に良かったです。また、給与も100万円も上がるなんて考えてもみなかったです。ありがとうございました!」
年収アップと残業減少での転職に成功したケース(経験4年目・26歳女性)
経験4年目で「評価されない事務所から評価される事務所へ」年収110万円アップかつ残業時間減少で転職成功したケース(26歳女性・東京)
スペック情報
- 資格:簿記2級(科目合格なし)
- 所属事務所特徴:大規模だがM&Aを繰り返して大きくなった会計事務所で、規模だけ見ると大きいが、旧体質が改善されていない
- 担当件数:法人20件、個人20件
- 担当売上:1,500万
- 付加価値業務:なし
- 年収:240万
- 残業時間:閑散期30時間、繁忙期100時間
- 不満点:年収が低い・評価制度がないため、いつどのように年収が上がっていくか分からない。ボーナスが7万円
- 転職軸:年収が低い
この方はいわゆる「ブラック事務所」から脱出できたケースです。
転職前は年収が業界平均より大幅に低く、しかも残業が多いという典型的なブラック事務所でした。
面談時に以下のような発言を頂き、給与が低いのはもちろんだが評価されない仕組みに悩みをお持ちだと把握しました。
「とにかく給料が低いのが不満です。この間の賞与なんてたったの7万円でした。
流石にあり得ないと思って上司に相談しようとしても今は忙しいから後にしてくれの一点張りです。
まずは、どのような基準で7万円となっているのかを知りたいのに相手にもしてくれないです。
それでも仕事には非常に魅力を感じているのですが、このままでは安心して生活していくことができません」
この方には、人事評価基準が明確にある会計事務所をご紹介しました。
↓以下のようなお言葉をいただき、非常に驚きを隠せない様子でした。
「会計事務所で評価制度が明確な事務所があるとは知らなかったです。
周りに聞いても所長先生が1人で評価をされているという事務所ばかりで、会計事務所で働くこと自体がナンセンスだと思い始めていた所でしたので驚きです。」
また転職先の特徴としましては、主に以下4点の付加価値業務や特徴があります。
・等級制度を設けており、細かな基準が設けられキャリアステップするには何をしたら良いのか明確に記されている
・BPO業務
・相続申告件数年間50件以上
・税務調査対応業務を積極的に受注している(国税OBを複数雇いバックアップを強化している)
人間関係重視での転職に成功したケース(経験3年目・25歳女性)
経験3年目で「人間関係劣悪な事務所から風通しの良い事務所へ」年収50万円アップと人間関係の改善に転職成功したケース(25歳女性・新潟)
今回は転職実例は、地方での転職実例です。
スペック情報
- 資格:簿記2級(科目合格なし)
- 担当件数:法人15件、個人20件
- 担当売上:不明(所長が公開してくれない為)
- 付加価値業務:なし
- 年収:300万
- 残業時間:閑散期20時間、繁忙期60時間
- 不満点:所長がワンマンで、人間関係が悪い
- 転職軸:職場の人間関係が悪いため、働きやすい職場が良い
ご本人様との面談時に以下のようなセリフをいただき、人間関係に特に悩んでいるのだと把握いたしました。
「私の事務所は、まず所長がワンマンで自分さえ良ければという考えの方です。
何かあれば社員のせいにして全員の前で、その人を罵倒したりします。
その為、自分には火の粉が降り注がないように見て見ぬ振りをする癖が社員についてしまっています。
風通しも非常に悪く、助け合って仕事をするような雰囲気ではありません。」
その為、所長先生の人柄が良い会計事務所を紹介することにしました。
私たちは所長先生と毎月打ち合わせの機会を頂いておりますので、所長先生がどのような性格でどのような人柄かを把握しております。
所長先生と面談した後のご感想としては以下のようなお言葉をいただき、その方に合った会計事務所を紹介できたと安心したことを覚えています。
「所長先生の話し方や気遣いから、すごく人柄の良さを感じました。会計事務所はどこも所長先生がワンマン気質があると考えていたので、社員思いの先生に出会うことができ大変嬉しいです」
また転職先の特徴としましては、主に以下2点の付加価値業務や特徴があります。
・医療特化
・相続申告件数年間30〜50件
今回のケースは医療特化事務所でございまして、最近は特に医療特化が増えてきている印象です。
このような会計事務所に転職するためには、医療の経験があればより優遇されます。
さらに医療特化の事務所は相続案件も多数抱えているケースが多いため、相続税法を持っているとなお良いでしょう。
とはいえ絶対必要かと言われるとそうでは無い場合も多いので、まずは気軽に自分の理想を考えていきましょう!
年齢40代でBIG4税理士法人への転職に成功したケース(経験10年目・40歳男性)
経験10年目で「BIG4から自分がやりたい分野に特化した会計事務所へ」理想のやり甲斐を求めて転職成功したケース(40歳男性・東京)
スペック情報
- 資格:税理士
- 担当件数:チーム編成の為特になし
- 担当売上:チーム編成の為特になし
- 付加価値業務:税務・財務コンサル、IPO支援、デューデリジェンスなど
- 年収:1400万
- 残業時間:毎月100時間ほど
- 不満点:残業が多く、体がキツくなってきた
- 転職軸:残業を減らし、自分がやりたい分野を突き詰めていきたい
この方に関しましては、BIG4かつ税理士資格保持者ということで特に年収面などに不満は全くなく、面談していて転職しない方がいいのではと感じましたが以下のお言葉をいただき転職を進める方向にしました。
「BIG4で働いていることに自信を持っていたが、このままの生活が続くと子供の企画ごとに参加できなかったり父親としての責務を十分に果たせないのでは無いかと考えるようになりました」
さらに話を深ぼっていくと、この方の興味のある分野が業務効率化コンサルということがわかりそこに特化したベンチャー気質な会計事務所を紹介することにしました。
以下のようなお言葉をいただき、本当に業務効率化コンサルがやりたかったのだとニーズを引き出せた事とそのニーズに応えれたことがすごく嬉しかったことを覚えています。
「まさにこの仕事がやりたかったんだ!所長先生もイケてて最高だね!ぜひこの会計事務所でお客様に価値を提供していきたい!本当にありがとう」
またご紹介した事務所は以下のような特徴がございます。
・業務効率化に特化
・自社のSaaS開発も行っている
・会計事務所を切り口に一般企業への展開も進めている
中小企業は体質が古いため、最近は業務効率化に力を入れる会計事務所もかなり増えています。
もしこのような会計事務所への転職を考える際は、特別なスキルは必要ないですが新しいソフト関連のPC操作やクラウドに対して抵抗がないことが最低条件となります。
また、会計事務所によっては簡単なPCスキルを測る試験を行っている場合もあります。
会計事務所から一般企業経理への転職に成功したケース(経験3年目・32歳男性)
経験3年目で「年収の低い会計事務所から大手経理へ」働き方の改善と年収アップを転職成功したケース(32歳男性・福岡)
スペック情報
- 資格:簿記2級
- 担当件数:法人10件、個人10件
- 担当売上:1000万
- 付加価値業務:特になし
- 年収:300万
- 残業時間:閑散期40時間、繁忙期60時間
- 不満点:年収が上がらない、所長がワンマン
- 転職軸:一般企業への転職
この方に関しましては、以下のような発言をいただき税理士業界で働くより一般企業で働いた方が合っていると感じました。
「所長は良い車に乗ったりと羽振りが良さそうに見えるが社員はみんな給与が低くて不満を抱えています。簿記の取得をきっかけに会計事務所に入所したものの、自分は担当者とかになってお客さんの為に仕事をしたいとかの欲求は正直なく、記帳代行や事務作業を淡々と行っていく方が好きなんです。」
その為、お客様と直接やりとりをほとんど行わない一般企業の経理の方が生活も安定するし残業時間も比較的減るので、一般企業の経理を紹介することにしました。
「僕のようなスペックで、まさか一般企業に入社できるとは思ってもいませんでした。家族も安定する為すごく喜んでいますし、住宅手当も出るので家も買っちゃおうと思います!」
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
【会計事務所経験3年以上の人向け】転職すべき?とどまるべき?の判断基準
先ほど5つの実例を紹介させていただきましたが、今の転職市場は売り手市場です。
まずは転職をすぐするしないとかではなく、今の自分のスペックであればどれほど評価を受けることができるのかエージェントに相談してみることをおすすめします。
中でも以下の項目1〜3の内、一つでも当てはまるのであれば転職を検討すべきだと考えられます。
1. 年収が360万未満である
年収ベースが低い会計事務所で働いていると、
その先もずっと低年収をしいられる可能性が高いです。
例えば、入社3年で顧問先件数が30件ほどある人なら、適正年収は450万円〜600万円程度です。
↓この数字の根拠として、以下のような年収目安を知っておくと良いでしょう。
会計事務所の職員は、自分が担当している顧問先から得ている売り上げに対して、30%〜40%程度をお給料として受け取るケースが多いです。
例えば、年間売上40万円の顧問先を30件抱えている職員なら、年間売上は1200万円。
そのうち30%〜40%の360万円〜480万円程度が適正年収といえます。
ですが、実際には顧問先30件でも年収300万円〜350万円ぐらいに抑えられているケースはとても多いのです。
(特にスタッフ数5名未満の小規模事務所ではこの傾向が強いです)
こういう状態の人は、もっと高い年収で働ける可能性が極めて高いので、別事務所への転職を検討してみる価値は十分にあるでしょう。
なぜ、年収が上がらない?
年収がアップしていないのは以下の3つの項目に当てはまる可能性があります。
- 事務所そのものの経営状態が悪い
- 客観的な人事評価の基準やルールがない(所長税理士の一存ですべて決めている)
- コンサルその他の付加価値の高いにチャレンジできる環境がないため、顧問単価が上がらない
目安として業界平均をお伝えすると、最近は
その為、担当売上1200万円以上ある方で年収が350万未満であると評価が曖昧な可能性が高いため、一度エージェントに相談して自らの市場価値について聞いてみると良いでしょう。
2. 残業が多く試験勉強に時間を避けない
入所する時は「税理士試験に挑戦するなら、応援するよ」と言われ入所したものの、
実際入ってみると全く勉強を優先してくれないケースは多いです。
中には、
「職員が税理士資格を取得してしまうと、せっかく仕事を教えても独立されてしまうし、ヘタをするとクライアントを引き抜かれてしまう。なので、職員が試験勉強する時間を与えないように業務調整している…」
なんて話をする所長税理士さんもいたりしますね。
↓また、残業が減らないのは以下の4つの項目に当てはまる可能性があります。
- 業務の効率化が進んでいない(会計ソフト未導入の顧問先があるなど)
- 顧問料が安い(薄利多売で申告業務がメイン)
- 職員間でのクライアント配分が適正でない(ひまな職員と忙しい職員で差が激しいなど)
- 事務所に魅力が乏しいので、いつまで経っても新人が入ってこない
なかなか勉強時間が割けなくてお困りの方は、
まずは「自分の環境が当たり前なのか?」に疑問を持ってみてください。
最近では、職員の税理士試験勉強を優遇する会計事務所がかなり増えています。
科目合格ごとに10万円の祝い金を出してくれたり、
大学院や資格の学校の費用を補助してくれる会計事務所なんかもあったりしますよ。
独立支援を行なっている事務所や、後継者候補ということで人材募集をしている事務所もありますからね。
3. 顧問先の規模が一向に変わっていない
これも転職相談者から多く伺います。
現状維持は後退です。
顧問先が「増えていない」や「規模が成長していない」は将来的に淘汰される可能性があります。
顧問先が成長していないや顧問数が増えていない会計事務所は大抵所長先生と古くからの付き合いのような顧問先が多く、所長先生が退いたタイミングなどで一気に経営が破綻するケースも多々あります。
反対に顧問先が増えている・成長している事務所では、売上が右肩上がりなクライアントが増え、顧問単価が高いことが特徴です。
そのような顧問先が増えている会計事務所の所長先生の方々に、どのようにして顧問先を増やしているのか伺うと決まって返信が来るのが「紹介」です。
先生たちからは紹介が来るということは営業の究極であり、お客様から信頼されている証拠であるとお伺いしております。
確かに信頼できない人を紹介しないですよね。
専門のエージェントは顧問先の獲得チャネルを把握しているケースが多いため、エージェントに相談する際は紹介された会計事務所の顧問先の動向についても伺うとなお良いでしょう!
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
【現役エージェント直伝】税理士業界で転職失敗しないコツ
1. 求人サイトは「税理士業界専門」を使うべし
基本的に求人サイトは一般向けのサイト(リクナビその他)と業界専門のサイトがあります。
その中で業界専門サイトを使うべきです。
理由は単純に求人の質だけでなくエージェント自身が業界に詳しい為です。
僕たち税理士業界専門のエージェントは様々な所長先生と直にお会いし、会計事務所独自の経営方針だったり業務内容だったりの話をお伺いしているため、業務内容だけでなく業界独自の今後の動向も熟知しています。
例えば、一般的なエージェントに税理士業界の仕事内容や仕事のやりがい業界動向について聞いても答えは返ってこないでしょう。
それは一般的なエージェントは、企業からこういう人材が欲しいという文字情報しか得ておらず業界がどのようなものなのか理解していないケースが多い為です。
また、その他業界の情報も広く浅く得る必要があるためエージェントの理解が薄くなりがちです。
転職は人生の大きな選択となる為、失敗しない為にもより専門性の高いエージェントに相談しましょう!
2. 転職エージェントは使い倒そう
ここで一番大事なのは年収交渉は絶対しようという点です。
僕は実際に複数内定が出ている場合はもちろんですが、1社内定でも交渉すれば年収上がる見込みがある為、必ず年収交渉を会計事務所に行っております。
まずタイミングですが、内定がでた後の条件交渉のタイミングで年収交渉を行います。
面接の時から年収を気にしすぎると会計事務所からの印象が悪くうつりやすいためです。
かつ内定を出しているということはその人を採用したいという意思の表れです。
よほどのことがない限り内定が取り消しになることはないため、安心して年収交渉に挑みましょう。
そして条件交渉時にエージェントに相談します。
例えばA社に行きたいかつ年収をあげたい場合の相談事例は以下です。
「実はB社で内定を頂いていて、年収500万円ほどで提示いただいています。自分のやり甲斐や所長先生の人柄を考えるとA社で働きたいのですが、A社の年収提示金額が450万円の為すごく悩んでいます。」
この時エージェントは他社エージェントに内定承諾を奪われたくないため、全力でどうにか解決できないか考えます。
そうするとエージェントは会計事務所に対して、50万円上がれば即決するそうですと年収交渉に挑むでしょう。
また、この時点で既に担当エージェントとある程度の信頼関係が構築できているのであれば、密に作戦会議を行い年収アップを勝ち取っていきましょう!
以上のような年収アップを勝ち取る為に、まずは信頼できるエージェントを見つけるというところが大事になってきますので複数エージェントに登録して誰が一番信頼できるかを見極めて行きましょう。
3. エージェントの面談を受けてみよう
実際エージェントとの面談はリモートが9割です。
特に準備することはないですが、エージェントはその方の悩みや要望を聞いて解決したいと考えているので経歴は必ず伺います。
そのため、より有意義な面談時間となりますように経歴を説明できる準備を行っていただくことをおすすめします。
その中で現状のスペックについても伺わせていただきますが、現在は売り手市場ですし門前払いすることなんかはほとんどございませんのでご安心ください!
またエージェントは、すぐに目の前の方を転職させようなんてことは考えていません。
それは転職先で半年以内に辞めてしまうという結果になるとエージェント側も報酬がいただけなかったりとお互い不幸になりかねないからです。
その為にも真剣に向き合いたいと考えていますので、転職を斡旋したりということはありません。
まずは、お気軽にエージェントに相談してみてください。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
まとめ
今回は、現役の転職エージェントが2024年現在の税理士業界の転職市場についてお話ししました。
かなりきびしい現実をお伝えした面もありますが、この記事で述べたことはすべて2024年現在のリアルな実情です。
ぜひ知っておいていただきたいのは「稼げる事務所」と「稼げない事務所」の二極化が進んでおり、今後さらにこの傾向は強まっていくという点です。
AI化が今後どんどん進んでいく中、税理士業界は分かれ道になっているといえます。
現在の働き方に不安に感じている方は、ぜひエージェントの面談も検討してみてくださいね。
(追伸)給料安くて超激務な「ブラック事務所」で絶対に働きたくない人へ
- 税理士事務所ってどこも給料安すぎる…。
- 実務未経験で科目合格もなしだと搾取の対象って本当?
- 将来は税理士として独立目指すけど、今の年収はさすがにキツい…。
- 仕事が忙しすぎて税理士試験全滅…とか絶対避けたい。
- パワハラな所長税理士の下で丁稚奉公みたいに働きたくない…。
↑こんなふうに不満や不安を抱えている方、税理士志望者にはきっと多いと思います。
残念ながら、その不安が的中してしまうケースは少なくありません。
職員を「使い捨て部品」ぐらいにしか考えず、
安月給で搾取しまくるブラック事務所は2024年現在も普通に存在しています。
はっきり言って「令和のこの世の中で、いまだにこんなことやってるのか?」
みたいなブラックな事務所がたくさん存在しているのが現実です。
もちろん「税理士事務所のすべてがブラック」というわけではありませんが、
全体の2割は完全ブラック、
全体の6割はややブラック、
残りの2割だけがホワイト…
みたいな割合がリアルな実態でしょう。
(↓こんな感じ)
↑労働環境が良好な「ホワイト事務所」で働けているのは全体の2割の人だけ。
残りの8割の事務所職員は、ブラックな環境で苦しんでいる…というのが実際のところなんですね。
なぜ、こうなってしまうのか?ですが、理由は単純です。
税理士事務所ってどこもめちゃくちゃ小さな組織で、
しかも所長税理士のワンマン経営なので、
外からの批判にさらされることがないからです。
税理士事務所って、そのほとんどが「所長税理士合わせてスタッフ5名」みたいな感じの小さな組織です。
大企業の場合、ブラックなことやってたら新聞やテレビマスコミから批判されますよね。
でも、税理士事務所みたいに小さな組織が、
メディアに注目されることなんてほとんどないです。
一般企業のように株主と経営者が分離しているなんてこともありません。
基本的に「所長税理士=事務所のオーナー」なので、
ブラックなことやってても、誰からも批判されませんし、
労働組合みたいな「労働者の権利を守る組織」みたいなものもありません。
さらにいえば、ネット上でも「実際に事務所で働いた人たちの正直な口コミ」がめったに出てこないんです。
ただでさえ狭い業界な上に、所長税理士どうしの横のつながりが強いので、
自分の事務所の悪口をネットに書き込んだりすると、
すぐに気づかれてしまってヘタをすると業界にいづらくなる…。みたいなことすらあります。
みんな自分のキャリアを危険に冒してまで、ネットやSNSに口コミなんて書かないんですね。
こんなふうに、ブラック事務所を見分けるための情報が非常に少ないせいで、
まちがえてブラックな事務所に応募してしまう人が続出するんです。
しかも、完全ブラックな事務所ほど人を集めるのに必死ですから、
「うちはアットホームで家族的な雰囲気です!…」
みたいに求人サイトでアピールしたりするので、たちが悪いんですよね…。
ブラック事務所の求人を「最初から選択肢に入れない」ことが重要
これは税理士業界に限らずですが、
すでに志望業界が決まっている人は「業界専門の求人サイト」で求人を探すのが転職成功のコツです。
ブラック企業でも簡単に求人掲載できてしまうリ●ナビやハロワ、indeedとかとは違って、
業界専門サイトでは「最低限の年収や福利厚生条件を満たしているか?」が厳しくチェックされます。
そうしないと、求人数で勝負している大手リクナビに勝てないからです。
「うちは求人数ではリクナビには勝てませんけど、
求人の『質』ではリクナビなんかより圧倒的に良いものがありますよ」
↑みたいな感じで、ブラック事務所の求人をあらかじめ排除することで、質で勝負しているわけですね。
転職サイトの中にどんなに求人数がたくさんあっても、
当たり前ですが実際に働ける事務所は1つだけです。
すでに「税理士業界で働く」「将来は税理士として独立を目指す」とはっきり決めている人なら、
リクナビなどの一般向けサイトではなく、
税理士業界専門のサイトを使うのが鉄則ですよ。
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税理士業界志望者はリク●ビやハロワ、indeedは使わない方が良い
私は、税理士業界で転職するなら、
リクナビやハロワ、indeedなど、
「一般向け求人サイト」は使わない方が良いと思ってます。
なぜかというと、登録されている求人の質があまりにも低すぎるからなんですね。
実際、私が1社目に入社した事務所は完全にブラック事務所だったんですが、
この事務所はハローワーク経由で応募しました。
(窓口の職員さんに「こちらは特におすすめですよ」と紹介されました…)
私も後から知ったんですが、ハローワークの相談員って、
彼ら自身が非正規職員だったりするんです。
はっきりいってけっこういい加減なんですよね…。
税理士業界への転職を検討している方は、
厳選された求人だけが掲載されている専門サイトを使いましょう。
リクナビやindeedと同じように完全無料で使えるサイトなので、こちらを使わない理由はないです。
(みんな知名度だけでリクナビを選び、失敗します)
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- 相続税申告の実務経験を積むことができる事務所求人
- 将来的に独立を目指すのもOKな事務所求人
なぜ「最大手のリ●ナビ」をおすすめしないのか?
転職サイトっていろんなところがありますよね。
リク●ビとかindeedの方が「学生時代の就活とかでも使ってなじみがあるし、Googleで検索したときに上の方に出てくるから安心」と思われる方も多いかもしれません。
ただ、個人的にはこういう転職サイトの選び方はおすすめしません。
リクナビとかindeedって、企業側が求人掲載をする料金が以上に安い上に、
ろくな審査もないのでブラックな事務所でも求人出し放題なんですよね…。
あと、税理士業界って採用側も応募側も、ニーズがかなり特殊です。
採用側(事務所側)は繁忙期と閑散期で採用の難易度をガラッと変えてきたりしますし、
応募側(私たち)も税理士受験生なので仕事と勉強の両立がマストだったり、
社会人から勉強スタートの人が多く、キャリアスタートの年齢が高めだったりと、
一般的な転職活動とは事情がかなり異なるケースが多いんです。
特に未経験者の方は、年収が極端に低い事務所(年収200万円代など)に応募しないように注意しないといけません。
実務経験者はともかく、業界的な年収相場をよく知らない未経験者を狙って、
「うちは勉強しながら働けますよ!(なので年収は低くても我慢してね!)」
みたいな感じで、極端に低い年収で募集をかけているブラックな事務所は本当に多いんです。
↓以下のいずれかに該当する人は、
税理士業界専門の転職サイトを使って求人を探すようにしましょう。
- 税理士試験との両立ができる事務所で働きたい人
- 毎年「1年に1科目」などのかたちで、着実に科目合格を積み重ねていきたい人
- 業界相場より低年収の事務所にまちがえて応募する愚を避けたい人
- 将来の独立を見すえて開業資金をちゃんと貯金していきたい人
- 税理士試験に失敗した場合に備えて、企業経理への転職という選択肢も検討している人
>>税理士業界専門の転職サイトで求人検索してみる
(メールアドレスの無料登録が必要です)
忙しくて今すぐは転職活動できない…という人へ
「転職したいけど、今すぐは転職活動は始められない。
ひょっとしたら今の勤務先に残るのがベストかもしれないし…。」
↑今の環境にいろいろ不満はあるけれど、
なんとなく不安で動けなくなっちゃってる方も多いでしょう。
転職活動なんて人生でそう何回もやることじゃないですし、
そのわりに人生に与える影響がデカくて不安になっちゃいますよね。
私自身もブラックで働いている時に経験したことなんですが、
今いる職場でストレスがマックスまで溜まると、
まじで何も行動する気がなくなるんですね。
転職って年齢的に若ければ若いほど有利なのが現実ですし、
精神的な疲労が溜まってくると人間って正常な判断が効かなくなってきます。
どんなに時間がなくて忙しい人も、
受動的に(受け身で)入ってくる状態にしておくことが大切です。
希望年収や勤務地などを転職サイト内で入力しておくと、
マッチする最新のおすすめ求人がメールが定期的に入ってきます。
↓ある日の私のメールボックスをお見せすると以下の画像のような感じ。
あらかじめ自分で入力した年収などの条件にマッチする求人が出たら、
最速でメール通知してくれるので見逃しがなくなります。
↑良さげな求人が見つかったらブックマーク保存しておきましょう。
これやっとくだけで、「どうしてもつらくなったら転職もある」という選択肢を持つことができます。
過労やストレスでぶっ倒れる前に行動を起こすことができますよ。
転職サイトは完全無料で情報リサーチに使えて、いつでも即解除できます。
変な電話連絡が来るようなこともないです。
無料で使えるものは徹底的に使い倒しましょう。
よくある質問と回答(Q&A)
転職サイトに関して、
あるあるな疑問とそれに対しての回答を載せておきます。
転職サイトは本当に無料?なぜ無料?
転職サイトは、企業や事務所が払う紹介手数料(広告料)で運営されています。
お金払ってるのは企業側だけなので、
私たち求職者側は最初から最後まで完全無料で使うことができますよ。
後からお金を請求されるとかはいっさいないので、安心して求人リサーチに使い倒しましょう。
転職サイトに登録したら電話セールスとかうるさくない?
転職サイトの登録は基本的にメールアドレスだけでできるので、
電話はかかってこないですね(相手はこちらの電話番号を知らない状態)
定期的に「こういう求人出てきましたけどどうですか?」みたいな連絡はくれますが、基本的にはメールオンリーです。
未経験資格なしでも応募できる事務所ってあるの?
これは実際に求人検索してみるのが早いかもしれませんが、
税理士事務所って未経験OK求人が意外に多いです。
ただ、リクナビとかハロワで探すと年収200万円台…みたいな、
完全ブラックな事務所もわんさか出てきたりするので、くれぐれも注意してください。
未経験無資格でも年収400万円以上の求人ぐらいなら、普通にたくさんありますよ。
複数の転職サイトを同時に使っても問題ない?
これはまったく問題ないです。
むしろ、たくさん使った方がいろんな求人に出会えるチャンスがひろがるので、2社〜3社ぐらいを使い回す方が良いでしょう。
転職サイトには無料のエージェントサービスがつくことが多いですが、
担当してくれるエージェントとの面談に進んだような場合には、
他社のエージェントからも話は聞いてますぐらいに教えてあげると親切かもしれませんね。
(求人リサーチのために転職サイトを使いたい用途の場合には、そもそもエージェントとのやり取りは発生しません)
最後の最後にお伝えしたいこと
↓仕事や転職で成功するために大事なのって、結局はこれです。
転職活動でもっとも重要なのは、能力やスキルより情報収集です。
具体的には、どの転職サイトを使うか?(リクナビなどの「一般向け」を使うか?税理士業界専門か?)で大きな差がつきます。
税理士業界は、能力的にとても優秀なのに、
転職活動のやり方がまずかったのが原因で、
ブラック事務所で働くことを余儀なくされている人…がものすごく多いです。
転職サイトへの登録なんて、実際には1分でできる作業です。
お金もかかりませんし、気に入らなければ即解除できるのでリスクなんて何もありません。
それでもやらない人はやらないですし、やる人はさくっととやります。
↓今から5年後に、あなたはどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、税理士試験もいつまでたっても科目合格ゼロ…。貯金もゼロ…。
- 働きながらスピーディに5科目合格達成。年収高めなので独立資金のめどもある程度ついている。あとは税理士としての実務能力を高めていくだけ…!
↑この前者は実は過去の私の姿そのもので、
今思うと「もっと早く行動しておけばよかった」と後悔しています。
この記事を読んでくださったあなたは、もちろん後者を目指してください。
いまどんな状況にいる人でも、
成功に向かって一歩踏み出すことは可能です。