この記事の目次
- 会計事務所で働くには?求人の探し方と注意点を解説!
- 会計事務所にはいろんな「得意分野」がある
- 会計事務所の求人情報の探し方
- 転職サイトを使うメリットは?
- 転職サイトを使うデメリットは?
- 年収の高い税理士になるにはどうしたらいい?
- どこで修行するか?があなたの税理士人生を決める
- 税理士としての実力を身につけるには「どの税理士事務所で実務経験を積むか?」が決定的に重要
- 税理士事務所の求人はどこで探す?
- なぜ、税理士事務所専門の転職サイトには優良事務所の求人が集まるのか?
- 2020年現在、税理士事務所専門の転職サイトはこの3社
- 【※期間限定です】実際の求人を一部公開!
- 未経験社が転職サイトを1つだけ選ぶならどれ?
- ハローワークにはこんなブラック事務所も求人を出しているので注意しないといけない
- (他の全部は忘れてもらっても構わないので)これだけは知っておいて欲しいこと
- まずは税理士事務所に転職して実務経験を積もう
- 税理士事務所で働くには?最短で内定をもらうための5ステップ
会計事務所で働くには?求人の探し方と注意点を解説!
どうしたらいいのか?について解説していきます。

税理士業界というのは、かなり特殊な業界です。
規模の大きな事務所ほど良い事務所というわけではありませんし、
それぞれの事務所に得意分野があって、経験できる仕事内容は大きく異なります。
中にはかなりブラックな雇用環境となっている事務所も存在していますから、転職活動をしていく上ではくれぐれも注意しておく必要がありますよ。
会計事務所にはいろんな「得意分野」がある
↓また、会計事務所にはいろんな得意分野を持っている事務所があります。
会計事務所の得意分野はさまざま
- 相続税申告など「資産税分野」が得意な事務所
- 開業医などのお医者さんを顧問先として多く持つ事務所
- 飲食業や芸能人など、特定の業界の顧問先をたくさん持っている事務所
- 生命保険の代理店報酬などでたくさん売上を上げている事務所
- 役所への許可申請など、行政書士に近いようなかたちで仕事をしている事務所
などなど、本当にいろんなかたちで仕事をしている事務所があるんです。
どういう税理士になるか?
が決まると言っても過言ではありません。

「どういう事務所に所属して実務経験を積むか?」によって、あなたが将来どのような税理士になるのか?が決まるといっても過言ではないでしょう。
これから会計事務所(税理士事務所)への転職を目指す人は、あなたのキャリアビジョンに合致する事務所を選択するようにしてください。
会計事務所の求人情報の探し方
↓2020年現在、会計事務所(税理士事務所)の求人は、以下のようなところで見つけることができますよ。
会計事務所の求人が見つかる場所
- 転職サイト
- ハローワーク
- 資格スクールの合同説明会
- 知人からの紹介
- 会計事務所に直接連絡を取る
- その他(求人チラシなど)
この中でおすすめなのは、1.の転職サイトで求人を探す方法です。
学生時代の就活で「リクナビ」や「マイナビ」などの転職サイトを使ったことがある方はきっと多いですよね。
こうしたサイトの中には、税理士業界の求人を専門で扱っている転職サイトがあるので、そういったところをメインで使いましょう(いずれも無料で使えます)
↓具体的には、以下の3社が有名どころですね。
MSジャパン(会計事務所の実務が未経験の方におすすめ)

(MSジャパンは実務未経験者におすすめの転職サイトです)
未経験者OKの優良求人が多数!
MSジャパンは、税理士事務所や企業経理の求人をメインで扱うエージェント会社です。
特徴は「実務未経験・資格なし」の人でも応募できる優良求人が多数あることです(年収400万円〜など)
これから未経験で税理士業界を目指すという方は、MSジャパンをメインで使いましょう。
マイナビ税理士(有資格者・科目合格者の方の限定求人が豊富)

(マイナビ税理士は税理士有資格者・科目合格者におすすめの転職サイト)
勉強しながら働ける求人が多数登録!
マイナビ税理士は、大手マイナビが運営する転職サイトです。
試験直前の長期休暇や、繁忙期でも残業少なめなど、税理士試験受験生が働きやすい求人が多数登録されています。
科目合格がすでに1科目以上ある方は有利な条件の求人もあります。勉強との両立重視で事務所を選びたい人におすすめです。
ジャスネットキャリア(実務経験3年以上の方におすすめ)

(ジャスネットキャリアは税理士事務所の実務経験が3年以上ある人におすすめの転職サイトです)
経験3年以上の方におすすめ!高年収の求人多数あり
ジャスネットキャリアは、税理士事務所経験者向けの求人が充実しています。
初年度年収600万円〜など、高年収の求人がたくさん掲載されていますので、実務経験が3年以上ある人はメインで使えます。
なお、実務未経験者は応募できない求人が多いのでMSジャパンを使いましょう。
転職サイトを使うメリットは?
転職サイトに職歴や希望年収などの情報を無料で登録しておくと、「あなたにおすすめの求人」というかたちで自動配信でメールが届きます。
常に最新の情報をアップデートしていくことができますので、効率的に転職活動を進めていくことができますよ。
上では3つの転職サイトを紹介しましたが、いずれのサイトも登録されている事務所がそれぞれ違います。
なので、幅広く情報収集をしていきたい方は、少なくとも2社以上は無料登録しておいて、同時進行で使っていくのがおすすめですよ。
どのサイトも無料で使うことができますから、複数のサイトを使って転職活動することでよりたくさんの求人情報をリサーチすることが可能になります。
転職サイトを使うデメリットは?
上で紹介した転職サイトを使って求人に応募する場合、あなた専属の転職エージェントが転職活動をサポートしてくれます。
例えば、応募書類の書き方や、面接対策、採用担当者との面接アポイントの調整といったことを、代わりにやってくれるといった具合ですね。
これは通常はメリットといえることがらですが、中には「他人に転職活動の相談をするなんて恥ずかしい」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そういった方にとっては、転職サイトを使うことはデメリットに感じるかもしれません。
ただ、転職エージェントから連絡が来るのは、「転職サイトに登録されている求人に、実際に応募した場合のみ」です。
転職サイトに無料登録することでみられるようになる最新の求人をリサーチしているだけなら、エージェントから連絡が来ることはありません(エージェントも仕事ですので、検討段階の人に連絡をしている時間をとるのは難しい、というのが実情です)
転職サイトは、税理士業界の最新の動向(平均年収の推移や、採用したいと考えている人物像の変化など)をリサーチする上で非常に役立ちますので、ぜひ活用してみてください(繰り返しになりますが、転職サイトは無料で使うことができます)
年収の高い税理士になるにはどうしたらいい?
- 今はまったく違う種類の仕事をしているけど、将来を考えて税理士を目指している
- 30代のうちに独立して自分の事務所を持ちたい
- 顧客である経営者から「先生」と呼ばれながら仕事をしたい
- とにかく高年収の税理士になりたい!
- 税理士試験の勉強と両立できる落ち着いた環境で働きたい
↑税理士を目指している方なら、このうちのどれかにはきっと当てはまるでしょう。
税理士を目指す人の多くが「将来は独立!」という夢を持っていると思います。
しかし、どんなに優秀な人であったとしても、実務経験ゼロで独立することは不可能です。
まずは5年〜10年ほどは税理士事務所で実務経験を積み、税理士資格を取得して実務能力にも自信がついたところでようやく独立というステップに進むことができます。
つまり、税理士になるためには実務経験を積む「修行期間」が必要なのです。
どこで修行するか?があなたの税理士人生を決める

(独立までにどの税理士事務所に所属して実務を学ぶか?が重要)
この「修行期間」をどのようにすごすか?によって、あなたの税理士人生は決まると言っても過言ではないでしょう。
具体的には、自分が働く場所としてどの税理士事務所を選択するのか?によって、あなたの税理士としての仕事の能力が決まるということですね。
↓私(ブログ管理人)自身、過去に3社の税理士事務所で働いた経験があるのですが、どの事務所も働く環境はまったく違いました。
私が経験した会計事務所
- 1社目
→ 従業員20名程度の中規模事務所 - 2社目
→ 従業員5名以内の小規模事務所(資産税特化) - 3社目
→ 従業員5名以内の小規模事務所(実質的に所長税理士のパートナー扱い)
私が未経験で転職した1社目の事務所は、従業員20名程度の「比較的大きな事務所」でしたが、給料ははっきりいって激安でした。
(初年度は月収で手取り16万円ぐらいしかありませんでした…)
過酷な残業が慢性的に発生するにもかかわらず、残業代の支給がない…というブラックな環境だったんです。
普通の職種なら、「大手企業ほど福利厚生などの雇用環境はいい」というのが常識ですよね。
しかし、この常識は税理士業界(会計事務所)にはあてはまらないので、注意してください。
- 小規模の個人事務所で働いてきた人たちは、人情味があって一緒に働きやすい反面で、小規模企業の決算や記帳代行ばかりやっていて仕事の能力は総じて低い。
- 大手の税理士法人で働いてきた人たちは、組織の中で働くことに慣れていて規模の大きい企業の決算や税務もわかるが、いかにもサラリーマン的な思考でお役所仕事なことが多い。
↑こんな風に、「どの事務所で実務経験を積んできたか?」によって、その人の仕事の仕方はほぼ決まるのです。
いいかげんな仕事をしている税理士事務所を修行先に選んでしまうと、5年後のあなたの税理士としての能力は低いものになってしまいますから、注意してください。
一方で、高いレベルの実務経験を積める税理士事務所を修行先に選べば、5年後にあなたは他の人に比べて圧倒的に高い能力が高い税理士になれるでしょう。
(個人的には、資産税に特化した事務所で働いた経験がとても勉強になりました)
税理士としての実力を身につけるには「どの税理士事務所で実務経験を積むか?」が決定的に重要
あなたの税理士としての実力は、どの税理士事務所で実務経験を積んだか?によってほぼ決まると言えます。
税理士として高い能力を身に付けることができれば、独立したときに優良企業を顧問先に抱えて高い顧問料を設定することができます。
また、勤務税理士としての道を選択して大手税理士法人をキャリアを重ねたり、一般企業の経理財務職に転職して管理職になる道も開けるでしょう。
税理士として独立するまでの修行先として、どの税理士事務所で実務経験を積むか?
これが極めて重要な選択になることをぜひ理解しておいてください。
税理士事務所の求人はどこで探す?

(税理士事務所の求人はどこで探す?)
それでは、税理士事務所で働くことを考えたときに、どこで求人を探せば良いのでしょうか?
結論から言うと、税理士事務所の求人は「税理士事務所専門の転職サイト」で探すのが適切です。
求人を探すときに重要なこと
なぜかというと、税理士事務所専門の転職サイトには、人材の能力重視で採用を行っている税理士事務所が求人を出している傾向があるからです。
人材の能力重視で採用を行っている事務所は、必然的に働いている人たちの仕事のレベルも高いです。
こういう事務所で実務経験を積むことができれば、あなたの今後の税理士としてのキャリアに良い影響があることは間違いありません。
なぜ、税理士事務所専門の転職サイトには優良事務所の求人が集まるのか?

(税理士事務所専門の転職サイトを使うべき理由)
税理士事務所専門の転職サイトに優良事務所の求人が集まる理由は、
「わざわざお金を出して求人を出す税理士事務所側の気持ち」になってみればわかります。
税理士事務所に限らず、企業が転職サイトに求人を掲載するためには、転職サイト側にお金を払わないといけません。
(相場では4週間で20万円〜30万円程度のお金がかかります)
こんなに高いお金を払うのですから、税理士事務所としては「なんとか自社のニーズにマッチした人材に応募してきて欲しい」と当然考えています。
↓具体的には、人材の能力重視で採用を行っている税理士事務所側は、こういう人に「うちの求人を見て応募してきて欲しい」と考えているのです。
税理士事務所が求めている人材像
- 税理士業界で働くことをすでに決めている人(別の職種とで迷っていない人)
- 税理士試験の受験生の人(できれば科目合格のある人)
- 税理士事務所の実務経験がすでにある人
このように、「明確に欲しい人材像が決まっていて、多少は高い給料を払ってでも優秀な人にきて欲しい」という場合には、
企業側は「職種特化型の転職サイト」に求人を出すのが一般的なのです。
(職種特化型の転職サイトには、税理士事務所専門・薬剤師専門・医師専門・看護師専門などがあります)
逆に、いろんな職歴を持った人を広く集めたい場合には、ハローワークに求人を出したり、リクルートエージェントなどの大手転職サイトに求人を出す傾向があります。
必然的に、ハローワークや大手転職サイトで見つかる求人は「万人向け」のものになります。
給料も低くて仕事のレベルも高くない事務所のものが多いのが実情ですから、注意しなくてはなりません。
すでに税理士業界を目指すことを決めている段階の人は、税理士事務所専門の転職サイトを利用するようにしましょう。
2020年現在、税理士事務所専門の転職サイトはこの3社
↓この記事を書いている2020年現在で、税理士事務所専門の転職サイトで有名どころはこの3社です。
MSジャパン
未経験OKの優良求人が多数!
MSジャパンは、会計事務所や経理の求人をメインで扱っています。
特徴は「未経験・資格なし」の人でも応募できる優良求人が多数あることですね(年収400万円〜など)
これから未経験で会計職キャリアをスタートしたい人におすすめです。
ジャスネットキャリア
経験3年以上の方におすすめ!高年収の求人多数あり
ジャスネットキャリアは、会計職の「実務経験者向け求人」が充実しています。
初年度年収600万円〜など、高年収の求人がたくさん掲載されていますので、経験者のキャリアアップ転職に使えます。
なお、実務経験3年未満の人は応募できない求人が多いのでMSジャパンを使いましょう。
マイナビ税理士
科目合格者向けの求人多数!
マイナビ税理士は、税理士有資格者または科目合格者におすすめです。
登録にあたっては税理士有資格者あるいは科目合格が1科目以上あることが条件になりますが、
BIG4税理士法人などの優良求人が多数登録されています。
すでにある程度税理士試験に目処がついている人が使うのにおすすめです。
いずれのサイトも完全無料で使うことができますので、できれば2社ほど登録して求人を探してみましょう。
業種・業界をしぼって転職活動を行う場合には、年収や福利厚生の「業界相場」を理解しておくことが大切です。
たくさんの優良求人を日常的にチェックしていると、「このぐらいの規模の事務所ならこのぐらいの年収」といったように、嗅覚のようなものが働くようになります。
これが重要です。
↓なお、転職サイトは無料登録しないとサイト内の非公開求人(その転職サイトが独自に持っている求人案件)を見ることができないので注意してください。
【※期間限定です】実際の求人を一部公開!
↓上のサイトで実際に登録されている求人の一部を実際にお見せすると、以下のようなものがあります。
↓ちょっと文字が小さくてみづらいので、活字にすると以下のような内容の求人です。
(↑※上の画像の求人情報の内容)
「上場会社や外資系企業など、多彩な顧客を持つ税理士法人が欠員補充のため求人を募集。
科目合格が2科目以上ある方は優遇。
初年度の年収は600万円〜800万円。
有資格者が在籍する20名ほどの税理士法人。
あなたの前任者はあまり残業はしていませんでした。
ワークライフバランスを保ちながらキャリアアップしていける税理士法人で、あなたの力を発揮してみませんか?」
↑こちらはジャスネットキャリアに登録されている実務経験者向けの求人です。
税理士事務所専門の転職サイトでは、こういう優良求人が当たり前のようにごろごろ掲載されているのです。
未経験社が転職サイトを1つだけ選ぶならどれ?
まだ税理士事務所の仕事内容がないという方が、1つだけ転職サイトを選ぶとしたら、MSジャパンをおすすめします。
MSジャパンには、資格なしの未経験者でも応募できる求人が豊富に掲載されています。
(ちなみに、MSジャパンは東証一部に上場している超大手企業です)
↓もちろん無料で使えますので、税理士業界を目指している人が転職サイト選びで迷ったら、MSジャパンを選ぶようにしてください。

(税理士事務所専門の転職サイト:MS-Japan)
\ 未経験者もOKの優良求人多数! /
↑サイト内では税理士事務所転職に成功した人の体験談や、税理士事務所で働く上で知っておくべき仕事のポイントなどが紹介されていますので、こちらも参考になりますよ。
ハローワークにはこんなブラック事務所も求人を出しているので注意しないといけない

(間違ってブラック事務所で働くことになったら…悲惨な未来が待っています)
↓一方で、こんなふうに考えて求人を出している税理士事務所もあります。
- 「とにかく安い給料で人を雇いたい。そんなに優秀な人材でなくても良い」
- 「従業員なんて使い捨てでOK。辞めたらまた補充するだけ」
はっきり言ってブラック事務所ですよね…。
こういう事務所もいまだに存在しているのがこの業界の現実であることは知っておいてください。
(実際、私も最初に就職した1社目の税理士事務所は超ブラックな事務所で苦労しました)
すでにお分かりかと思いますが、上のように考えているブラックな税理士事務所は、
どんな人でも良いので「とにかくたくさんの人が集まっているところ」に求人を出しています。
なぜなら、辞めたらまた補充すれば良いと考えているので、とにかくたくさんの人に求人を見てもらうことだけが重要だからです。
具体的には、リクルートエージェントなどの大手転職サイト(職種によらずさまざまな求人が掲載できるサイト)や、不特定多数の失業者が集まるハローワーク、求人折り込みチラシに求人を出しています。
(他の全部は忘れてもらっても構わないので)これだけは知っておいて欲しいこと
あなたがもし、すでに税理士業界を目指すことを決めているのであれば、
大手転職サイト・ハローワーク・求人折り込みチラシなどで税理士事務所の求人を探すのは絶対にNGです。
おおげさではなく人生の階段を踏み誤る事態になりかねません。
まだ志望業界を決めてすらいない段階の人たちが大量に集まる大手転職サイトやハローワークには、ブラックな税理士事務所が求人を出している可能性があるからです。
年収が高く、恵まれた環境の税理士事務所で働きたい方は、
必ず税理士事務所専門の転職サイトで求人を探す必要があるのです。
まずは税理士事務所に転職して実務経験を積もう

(税理士事務所で働くには?最短で内定をゲットできる転職活動の5ステップを解説!)
いずれにせよ、税理士としてのキャリアをゼロからスタートするためには、まずは税理士事務所に未経験で転職することから始めなくてはなりません。
その際、予備知識を持たずに、見切り発車で転職活動を始めるのは絶対NGです。
税理士業界はかなり特殊な業界ですから、一般企業と同じように転職活動をすると高い確率で失敗してしまいます。
いわゆる「ブラック事務所」に転職してしまい、低年収で搾取されまくる…という事態になってしまう可能性もあります。
これは本当によくある失敗ですので、ぜひ気を付けておいてください。
以下では、税理士事務所で働くには、具体的にどういう転職活動のやり方をすればいいのか?について解説します。
- 最短3ヶ月で税理士事務所から内定をもらえる転職活動の進め方とは?
- 働きやすい環境の税理士事務所求人はどこで見つかる?
- 少しでも高い年収で税理士事務所で働くには?
- ブラックな環境の税理士事務所を見分けるには?
などなど、これから税理士事務所で働くことを目指す方が、転職活動を始める前に必ず知っておくべきポイントについても説明しています。
税理士事務所で働くには?最短で内定をもらうための5ステップ
転職活動の5ステップ!
- 転職活動を始める準備をする
- 求人情報をリサーチして応募する求人をしぼりこむ
- 応募書類を作成し、送付する
- 書類選考に通った事務所で採用面接を受ける
- 内定を受諾して入社日を決定し、現職の退職手続きを行う
↑この5ステップを、およそ3ヶ月間で消化することをイメージしてください。
この記事を読んでいる現在から数えて、3ヶ月後に内定が出ている状態を目指しましょう!
なお、5つのステップの中で、もっとも時間と手間をかけるべきなのは「2.求人情報をリサーチして応募する求人をしぼりこむ」のステップです。
ここをしっかりやるかどうかによって、その後のあなたの税理士としてのキャリアが決定的に決まるといっても過言ではありません。
この「求人のしぼりこみ」をいい加減に行ってしまったせいで、
「ブラック事務所に応募してしまい、激務のせいで勉強時間が取れずいつまで経っても税理士試験に合格できない…。低年収のせいで日々生活していくのがやっとの状態。5年も働いているのに独立資金なんてぜんぜん貯まっていない…。」
という状況におちいってしまうケースが非常に多いので注意しましょう。
以下、転職活動の5ステップの具体的な進め方を順番に解説していきます。
1.転職活動を始める準備をする
まずは、転職活動の準備から始めましょう。
転職活動の準備とは、以下のようなことを具体的に決めることを言います。
- なぜ税理士事務所に転職するのか?の志望動機を明確にする
- これまでの職務経歴について棚卸しをし、税理士事務所で働くときにアピール材料になるものを探す(職務経歴書をメモ書きでおおまかに作成します)
- 転職する際に絶対に譲れない条件と、譲歩してもいい条件を明確にする(年収・残業・勤務地など)
- 現職の退職ルールについて確認する(退職意思を伝えた日から何ヶ月後が退職日となるなど)
ただし、あくまでもこの時点では「準備」で構いません。
志望動機や職務経歴書については、後で正式なものを作成しますから、ここではノートに「だいたいこういう感じ」という内容を書き記しましょう。
すでに税理士事務所で働くことを決めているあなたの中には、「こういう理由で税理士になりたい」ということがあるはずです。
- 不安定な今の会社に所属しているのが嫌?
- 「これが自分の専門分野」といえるものがない自分が嫌?
- 自分の実力で生きていけるようになりたい?
↑など、転職のきっかけはネガティブな理由でもOKです。
むしろ、現状に強烈な不満を持っている人の方が、転職活動のエネルギーを維持し続けることができ、結果として好条件で転職を成功させられます。
モヤモヤした気持ちをノートに書き出しているうちに、どんどんあなたの将来のビジョンは明確になっていきます。
このように、思考を言語化するプロセスはとても重要ですので、このステップは必ずやるようにしましょう。
2.求人情報をリサーチして応募する求人をしぼりこむ
なぜ税理士事務所に転職するのか?の理由がある程度明確になったら、いよいよ求人のリサーチを始めましょう。
ひとむかし前まではこのタイミングでハローワークに行くのが普通でしたが、現在は転職サイトを使えば簡単に求人をチェックすることができます。
転職サイトにはいろんなところがあります。
新卒のときに使ったリクルートなどの転職サイトを使い慣れているという人もいるでしょう。
しかし、税理士事務所への転職することを目指す場合には、必ず「税理士事務所の求人を専門で扱っている【特化型】の転職サイト」を使うようにしてください。
税理士事務所の求人専門の転職サイトを使わないといけない理由
なぜ、転職サイトは「税理士事務所専門」のところを選ばないといけないのか?というと、税理士業界というのはかなり特殊な業界だからです。
↓転職サイトを運営している会社は、ごくおおまかに分けると以下の2種類に分けることができます。
転職サイトには2種類ある
- 【総合型】の転職サイト
- 【特化型】の転職サイト
それぞれの転職サイトの特徴について、順番に見ていきましょう。
↓結論から言うと、税理士を目指して税理士事務所で働くことをすでに決めているあなたは、2.の【特化型】の転職サイトを使うのが適切です。
1.【総合型】の転職サイトを使うべき人はこんな人
1つ目の【総合型】の転職サイトとは、簡単にいえばリクルートエージェントなどの大手サイトのことです。
【総合型】の転職サイトの特徴は、とにかくたくさんの種類の求人が登録されていることです。
そのため、まだ希望する職種が明確に決まっていない人が、選択肢を広く探すときには適しています。
一方で、すでに明確に希望職種や業界が決まっている場合には、【総合型】転職サイトは非常に使いづらいです。
登録されている求人についても、次で見る【特化型】の転職サイトに比べると、条件が悪い(つまり給料が低い)ものが多いのが実際のところです。
少しでも好条件で税理士事務所への転職を希望する方は、次で見る【税理士事務所特化型】の転職サイトを使うようにしましょう。
2.【特化型】の転職サイトを使おう
【特化型】の転職サイトでは、税理士事務所の求人のみを専門で扱っています。
求人の数そのものは【総合型】の転職サイトに劣りますが、一つ一つの求人の質は【特化型】の方が圧倒的に好条件のものが多いです。
転職サイトに登録すると、専門のエージェントに無料でついてもらうことも可能なのですが、このエージェントも税理士業界に精通している人についてもらえます。
(エージェントサービスは使っても使わなくてもどちらでもいいと思います。マイペースで転職活動したい人は、自分で転職サイトから求人検索して応募すればOKです)
未経験者も利用OK!税理士事務所専門の転職サイト厳選2社
↓税理士事務所の求人が専門の転職サイトとしては、以下のようなところがあります。
転職サイトの登録や利用にはお金はかかりませんので、できれば両方とも登録しておきましょう(登録作業は1分程度あればできます)
MSジャパン
未経験OKの優良求人が多数!
MSジャパンは、会計事務所や経理の求人をメインで扱っています。
特徴は「未経験・資格なし」の人でも応募できる優良求人が多数あることですね(年収400万円〜など)
これから未経験で会計職キャリアをスタートしたい人におすすめです。
マイナビ税理士
科目合格者向けの求人多数!
マイナビ税理士は、税理士有資格者または科目合格者におすすめです。
登録にあたっては税理士有資格者あるいは科目合格が1科目以上あることが条件になりますが、
BIG4税理士法人などの優良求人が多数登録されています。
すでにある程度税理士試験に目処がついている人が使うのにおすすめです。
3.応募書類を作成し、送付する
「ここで働いてみたい」と思えるような税理士事務所求人が見つかったら、いよいよ応募書類を作成しましょう。
>>税理士事務所の求人に応募するときの志望動機の書き方はこちらのページで解説しています(例文あり)
ハローワークなどから応募する場合には、手書きで履歴書や職務経歴書を作成します。
転職サイトから応募する場合には、求人応募画面の質問項目に入力していくかたちで応募書類を作成することになります。
手書きで応募書類を作成するのは非常に面倒ですが、転職サイトを使えばそうした手間を省くことができます。
エージェントサービスを利用している人は、応募書類の添削なども無料でやってもらえますので、活用しましょう。
4.書類選考に通った事務所で採用面接を受ける
応募した税理士事務所で、書類選考に通ったら、面接日程の連絡が入ります(転職サイト内のメッセージで通知がきます)
現在も職業についている人は、現職の仕事の都合と合わせて採用担当者と日程調整を行いましょう。
↓税理士事務所の面接でよく質問される内容とその対策についてはこちらの記事で解説していますので、参考にしてみてください。
>>税理士事務所の面接対策:未経験者の自己PRとよくある質問内容
5.内定を受諾して入社日を決定し、現職の退職手続きを行う
税理士事務所の面接の場合、早ければ数日〜1週間以内に採用または不採用の連絡が来ると思います。
うまくいけば晴れて内定ということになりますが、意外に手間取るのがこの後の「退職手続き」です。
「辞める会社のことなんて別に適当でいいのでは?」と思われる方もひょっとしていらっしゃるかもしれませんが、決してそうではありません。
退職後にも前職の同僚や先輩とは何かとつきあいが発生するものです。
転職先から現職の会社に対して、あなたの働きぶりなどについて照会がかけられるようなケースもごくまれにあります。
現職の会社の退職手続きは、ルールに従って誠実に行うようにしてください。
現職の会社の退職スケジュールを確認し、内定先と入社日程を調整する
具体的には、現職の会社の就業規則にある「退職手続き」に関する項目をよく確認しておきましょう。
一般的には退職する1ヶ月前に退職意思を直属の上司に伝えれば問題ありませんが、場合によっては業務引き継ぎのためにこれよりも長い期間が設定されているケースもあります。
現職の退職スケジュールを確認した上で、内定の出た税理士事務所と入社日の調整を行いましょう。