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会計職のキャリア戦略

税理士事務所を辞める理由【退職理由】転職でおすすめの選択肢は?

  • 税理士事務所を辞めたいと思っている。
  • でも、辞めると履歴書が汚れるというし、根気がない人間だと思われる?
  • 石の上にも三年で1つの事務所でずっと働き続けないとダメ?

↑現在、税理士事務所で働いている人の中には、こうした不安や不満をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

税理士事務所というのは離職率が高い職場だと思います。

私自身は、10年間で3社の税理士事務所を経験しましたが、

ある程度長くこの業界で働いている人で、

「1つの事務所でずっと働いている」という人にはほとんどであったことがありません。

(みんななんらかのかたちで転職を経験している人ばかりです)

税理士事務所 1年で辞める
税理士事務所を1年で辞めるのはあり?26歳で経理へ転職した男性の体験談

「税理士を目指して税理士事務所で働き始めたけど、思っていた環境とまったく違った…。でも税理士事務所を1年で辞めるとさすがに採用はしてもらえない?根気のない人間と思われてしまう?」今回は、実際に「税理士事務所から経理への転職」に成功された方に体験談をお聞きしましたので、参考にしてみてください。

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なぜ、税理士事務所は離職率が高い(みんなすぐ辞める)のか?

税理士事務所 辞める

(税理士事務所の離職率が高いのはなぜ?)

税理士事務所の離職率が高い理由としては、

今の事務所を辞めても、別の事務所で普通に即戦力として働けてしまう」ということがあると思います。

税理士事務所は基本的にどこも同じ仕事をしていますから、

1つの事務所で一人前に仕事ができるようになれば、別の事務所でもすぐに働けるようになれるわけですね。

また、税理士事務所という組織そのものが、非常に不安定で小さな組織であることも理由の1つといえます。

一つの職場にこだわっていては、自分の身が危うくなる可能性があるのです。

極端な話、所長税理士が事故や病気になれば、その瞬間に事務所は解散…ということもありえますから、

良くも悪くも「どこで働いても食っていけるだけの実力をつける」という意識を持っている人が多いですね。

一つの職場にこだわり続ける必要はない

税理士業界に入ってまもない新人層の方々の中には、

一つの職場で3年間は働かないといけない」とか、

人間関係が合わないだけで仕事を辞めたりしたら、どこも雇ってくれなくなる

というような不安を持っている人もいらっしゃると思います。

しかし、どうしても今の職場に苦痛を感じているのであれば、別の事務所に転職してみるのも選択肢の一つとしてあってよいと思いますよ。

これは実体験から言えることですが、ひと口に「税理士事務所」といっても、

事務所によって働く環境や人間関係の雰囲気はがらっと違います。

どこも基本的に同じ仕事をしているのですから、どうせなら楽しく働ける人たちと働いた方が得です。

(まわりに質問もしやすいので、仕事を覚えるのも早いです)

今の事務所にい続けるのがどうしても苦痛…と感じている方は、

「別の事務所に転職する」という選択肢も検討してみる価値はあると思いますよ。

税理士事務所を辞める理由(退職理由)

↓税理士事務所を辞めたくなる理由(退職理由)として実際に多いのは、次のようなことです。

税理士事務所でよくある退職理由

  1. 事務所に将来性を感じられない
  2. 残業の多さが不満
  3. 年収の低さが不満
  4. 所長の人間性に問題がある
  5. 税理士試験との両立ができない
  6. 閉鎖的な人間関係に嫌気がさす

あなたには当てはまる不満はないでしょうか?

順番に見ていきましょう。

1.事務所に将来性を感じられない

私自身、1社目の税理士事務所を辞めたときの退職理由がこの点でした。

当時所属していた税理士事務所は、ちょうど創業税理士から二代目税理士に代替わりをするタイミングで、

どうしても二代目の方に将来性を感じることができませんでした。

早い話が、人の上に立つ器の人だとはどうしても思えず、ついていく気になれなかったのです。

税理士事務所においては「所長税理士の将来性=事務所の将来性」と考えて間違いありません。

小さな組織である税理士事務所では、所長税理士に自分のキャリアと生活を預けている部分があることを理解しておく必要があります。

2.残業の多さが不満

繁忙期の残業の多さに苦痛を感じている人は多いと思います。

税理士事務所の繁忙期(特に確定申告)の残業量というのは、

業界内部にいると「別に普通かな…」なんて風に考えてしまいますが、客観的に考えて異常です。

もちろん、残業代がきっちり支給されるならそれはそれでいいですが、

みなし残業時間になっているケースも少なくないでしょう。

(サービス残業は法律上は論外のはずですが、結構そういう事務所は多い)

一方で、繁忙期であっても残業そのものを禁止しているホワイト事務所も最近では増えています。

そもそも、個人事業主の顧客の割合が少ない事務所などでは、確定申告時期が繁忙期でないケースもありますね。

「税理士事務所=繁忙期の残業は避けられない」というのは実は思い込みに過ぎなかったりします。

3.年収の低さが不満

税理士事務所の年収は、年齢平均で考えると低いと言わざるを得ません。

その一方で、税理士事務所の職員の仕事は高度な専門知識がないとできない仕事です。

常に最新知識(税法改正など)を仕入れる努力が必要ですし、仕事の責任も大きいといえます。

なので、単純に別の業界の文型事務職の仕事を比較するのではなく、

例えば理系の専門職などと比較するのが適切だと思います(業務の負担感や専門性から考えて)

そう考えると、30代前半までに少なくとも年収600万円ぐらいまでは達成したいところですが、

従業員数人程度の規模の税理士事務所ではこれを達成するのは非常に難しいでしょう。

解決策としては別業界(特に一般企業経理幹部)への転職か、

より専門性を生かせる税理士事務所(資産税に力を入れているところなど)への転職が考えられます。

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4.所長の人間性に問題がある

これはもう本当に多い退職理由ですね(みんなおおっぴらには言えないのですが…)

税理士事務所は小さな組織ですから、所長税理士の影響力というのは、

従業員として働いている人間にとっては絶大なものがあります。

運よく人格的に尊敬できる所長税理士にあたればラッキーですが、

中には従業員にパワハラ的な扱いをしている人も少なくありません。

みんな税理士試験に受かるぐらいの人間ですから頭が良いのは当然ですが、

まわりがすべてバカに見えているタイプの人には注意が必要ですね。

所長税理士が性格的に合わない人だと、税理士事務所の仕事は本当に辛くなります。

5.税理士試験の勉強との両立ができない

税理士事務所に勤めている人の多くが、税理士試験の勉強を同時進行でされていると思います。

税理士試験というのは働きながら挑戦するのにとても適した試験(科目合格制度があるので)ではあります。

しかし、仕事が激務すぎるとやはり「合格は実質不可能」という状態になっていることもあります。

まじめな人は「いやいや、それでも合格している人はいるのだから、自分の努力不足だ…」と思われるかもしれませんね。

判断の目安としては、「あなたが担当している顧客の件数」で判断すると良いかもしれません。

この仕事を始めて3年目以内の方の場合、担当10件~20件ぐらいまででないと勉強との両立は厳しいかもしれません。

もちろん、顧客企業の規模にもよるのですが、30件以上になると相当忙しくなるのが実情でしょう。

6.閉鎖的な人間関係に嫌気がさす

繰り返しになりますが、税理士事務所というのは小さな組織である場合がほとんどです(従業員数人~10人程度)

良くも悪くも家族経営、アットホームな雰囲気の事務所が多いと思いますが、

中にはビジネスライクな雰囲気の職場の方が働きやすい、あるいは家族的な雰囲気が苦痛…。という人も多いでしょう。

私もどちらかというとそういう傾向(あまりに濃すぎる職場の人間関係は苦手)があるのですが、

そういう方は都市部の税理士事務所も視野に入れてみるとよいかもしれません。

私の場合は大阪市内のビジネス街にある税理士事務所に転職したときに実感したことですが、

都市部と田舎の税理士事務所では人間関係のあり方がまったく違います。

事務所の雰囲気というのは、性格的に合う・合わないは確実にありますね。

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税理士事務所の退職を決意したのなら、

いつ上司や所長税理に退職の意向を伝えるべきか?について考える必要があります。

基本的には繁忙期(年末~翌年3月、5月など)は避けるのが常識というものだと思いますが、

すでに転職活動を始めていて良い求人オファーが来ているのであれば、

そのチャンスを逃すようなことはすべきではないでしょう。

あなたの人生に責任を持ってくれるのはあなた自身だけです。

退職する事務所への義理立てを過度に考える必要はありません。

ただ、税理士事務所業界というのは意外に狭い世界です。

いまいる税理士事務所を辞めて別の税理士事務所に移るという場合には、

ある程度配慮して繁忙期の退職だけは避けておくのが無難かもしれませんね。

(税理士界の研修などで別の事務所の職員や、所長税理士と顔を合わせることは意外に多い)

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