初めまして!私のブログにご訪問いただきありがとうございます。
この記事では、自己紹介をかねて私の会計事務所での仕事体験談を書いています。
私のキャリアスタートは完全なブラック事務所でしたが、
転職を経て、最終的に年収600万円ぐらいまでアップできました。
やってる仕事内容はほとんど同じなのに、所属する事務所によって稼げる年収がぜんぜん違う
のがこの業界の特徴ですから、勤務先の事務所選びは慎重にやった方が良いですよ。

あなたは「会計事務所(税理士事務所)」という職場にどんなイメージを持っていますか?
- 会計事務所はブラック企業。
- 給料が安いのに残業が死ぬほどある…。
- 所長税理士のパワハラによるストレスで、うつ状態の職員が続出…。
↑ネットの口コミサイトなんかを見ていると、こういう感じの情報って山のように出てきますよね。
結論から先にいうと、これって一部本当です。
会計事務所は給料や福利厚生の良いホワイト事務所と、
まったく逆のブラック事務所の2つにわかれているのが業界的な実情なのです。
税理士業界の実情…
雇用環境の良いホワイト事務所と、
地獄のように劣悪な環境のブラック事務所に二極化している。
私はブラック事務所からキャリアスタートして、
その後にホワイト事務所に転職していますので、両方の事務所の勤務実態を知っています。
↓ブラック事務所とホワイト事務所、両方の事務所の実態について紹介しましょう。
この記事の目次
私が実際に働いたブラック事務所の実態…

(私が働いたブラック事務所の実態…)
私自身は税理士業界で10年間ほど働いた経験があり、
3社の会計事務所で働いたことがあるのですが、
最初に入社した会計事務所は地獄のようなブラック事務所でした。
↓どのぐらいブラックなのか?というと、以下のような感じの働き方ですね。
ブラック事務所の実態…
- 年収は200万円代・月収手取りで16万円ぐらい。
- 繁忙期には深夜12時をすぎるまで毎日残業。
- 仕事が完了していないと土曜日は出勤。
- 仕事が遅いやつが悪いということで残業代は支給なし。
- 所長税理士は「職員なんて使い捨て」という態度。
- パワハラな所長税理士とベテラン職員の怒号が鳴り響く職場
- 税理士試験との両立なんて不可能。職員20人いるのに事務所内に有資格者はゼロ(所長税理士だけ)
どうでしょう?なかなかのブラックですよね(苦笑)
今から考えると「よくこんなところで働いてたよな…」という感じですが、
私のまわりで一緒に働いている人たちも当たり前のように受け入れていたので、
「どこの事務所もこんなもんなのかな…」と思っていたんですよね。
不満はあるけど、現状維持の方が楽。
所長なにか文句を言おうものならクズ呼ばわりされるだけなので、
口答えなんかする方が損…。
↑なんて思いながら、毎日息を殺すようにして働いていたんです。
人間、ひとつの環境に長いこといると、
感覚がマヒしてしまって、抵抗する気持ちがなくなってしまうのかもしれません。
年収250万円→400万円、年収400万円→600万円
そんな私も、働きながら受験した税理士試験に落ちまくったのをきっかけに、
ブラック事務所からの転職を決意したのですが、
結果的には転職をしたことによって、年収を劇的にアップすることができました。
プラス150万円、プラス200万円…。というかたちで、
↓最終的に年収600万円台まで持ってくることができたんです。
- 1社目の会計事務所:年収250万円(年齢20代)
- 2社目の会計事務所:年収400万円(年齢30代)
- 3社目の会計事務所:年収600万円(年齢30代)
年収600万円のうちわけは、月収手取り40万弱で、ボーナスが年間3ヶ月分って感じですね。
手取り16万で働いていたときと比べると、生活はかなり楽になりました。
ついでにいうと、年収は上がっても仕事はむしろ楽になりました。
会計事務所の年収って、
「その人自身ががんばっているか」よりも「事務所がもうかっているか」で決まる部分が大きいので、どの事務所で働くか?が決定的に重要なんです。

もうかっていない事務所でいくらがんばっても、
事務所自体にお金がないのでお給料はいつまでたっても上がりません。
最初からもうかっている事務所で働くことがとても大切なのです。
どんな事務所で税理士としてのキャリアをスタートするか?はとても重要

(将来的に独立を目指す人も、どんな事務所で実務経験を積むか?はとても大切です)
この記事を読んでいるあなたも、
きっと税理士を目指して会計事務所で働き始めることを考えてらっしゃるでしょう。
最終的に独立を目指すにしても、
5年〜10年程度は勤務税理士(または税理士補助)として実務経験を積む必要があります。
この5年〜10年のあいだにどういった実務経験を積むか?によって、
あなたの税理士としての能力やキャリアは大きく変わってきますから、
勤務先として選ぶ会計事務所は慎重に選ぶようにしましょう。

一人前に仕事ができるようになるまでは大変なのはどんな仕事でも同じだと思いますが、
めぐまれた環境で新人教育を受けるのと、
私のようにブラックな環境で新人教育を受けるのでは、成長のスピードも全然違います。
(もちろん、ホワイト事務所で学ぶ方が良いです)
「給料や福利厚生の条件が良い会計事務所で働くにはどうしたらいいのか?」
↓についてはこちらで具体的な方法をまとめていますので参考にしてみてください。
ホワイトな会計事務所で働くには?転職活動はこの6ステップで進めよう!
会計事務所はどこも同じような仕事をしているが、給料はぜんぜん違う
こんな感じで、「転職をするごとに年収アップ」をまがりなりにも実践してみて思ったことは、
会計事務所はどこも同じような仕事をしているけど、
自分が働く事務所そのものがもうかっているかどうか?
によって、職員がもらえるお給料がぜんぜん違う。
ということです(これめっちゃ重要)
実際、私の場合は最初の1社目の会計事務所が一番激務で、
一番仕事がんばっていた実感がありますが、年収で見ると一番安かったです。
ここから導かれる教訓としては、
会計事務所で働くなら、
ちゃんともうかっている事務所を勤務先に選ばないといけない。
ということです。
すでに開業している税理士ってみんな勉強はできる人ですけど、必ずしも商売上手じゃない人も多いです。
自分が働く事務所の所長税理士が、
「ちゃんと経営者として優秀な人なのか?」はしっかりと見極めないといけないということですね。
将来は独立を目指す人も、職員としてのお給料にはこだわらないとダメ
これって言われてみれば当然なことかもしれません。
自分の人生預ける勤務先を選ぶわけですから、
ちゃんとお金稼がせてくれるところなのか?はきちんとチェックしないといけません。
ただ、税理士志望者に限っていうと、この点が意外に盲点になっている方は多いのではないかと思うんですね。
というのも、「これから会計事務所で働くぞ!」っていう人って、
たいていは「将来は独立!」って思ってるじゃないですか(私もそうでした)
なので、職員としてのお給料の金額に意外に無頓着になってしまうことが多いんですよね。
自分は今から5年〜10年後にはどうせ独立して自分の事務所を持つ予定。
職員としてのお給料は多少安くても、
きちんとした実務経験を積むことができる事務所ならOK。
↑こういうスタンスで就活や転職活動してしまう人ってとても多いと思うんですが、
結論からいうとこれは絶対に避けた方が良いです。
独立するにも開業資金が必要ですし、資格スクールに通うのにもお金かかります。
20代後半〜30代になると結婚して子供を持つ人も多いでしょう。
こうなると独身時代とは比べ物にならないぐらい出費が増えます。
- これから税理士目指して会計事務所で働き始める
- いま現在も会計事務所で働いているけど、給料が安くてつらい…。
↑という人は、職員として稼げるお給料の金額にもきちんとこだわらないといけないのです。
直伝!年収の高いホワイトな会計事務所で働く方法

(ホワイト事務所で働くには?)
それでは、
給料が高くて、プライベートも充実のホワイト事務所で働くには、
具体的に何をどうしたらいいのか?
についてですが、この業界での転職活動の進め方にはコツがあります。
以下では、私が税理士業界で3度の転職を体験して、
結果的に年収を400万円アップさせて、プライベートも充実のホワイト事務所に転職することができた方法を伝授しますね。
これは実務経験者・未経験者を問わず知っておくべきポイントです。
特別な知識もコネも必要ありません。
↓ただし、
- 会計事務所の職員として年収をアップしたい!
- 税理士試験の勉強とも両立ができるホワイト環境の事務所で働きたい!
- ブラック事務所にはまちがっても入りたくない!
↑という本気の「強い気持ち」がない方はご遠慮ください。
転職活動も一種のビジネスですから、本気でやらないと成功できません。
どうせやるなら本気で人生変えましょう。
お金はたくさんあるにこしたことはないですからね。
特に、これから会計事務所でキャリアをスタートする未経験の方は、
「最初に働く事務所の環境」は重要です。
私は運良くブラック事務所から抜け出せましたが、
一度ブラック事務所に入ってしまうと抜け出すのはなかなか大変です。
その後のキャリアにも大きな影響を与えるのはまちがいありません。

【コツ1】求人を探す「場所」をまちがえないこと
まず、最初に知っておくべきことは「求人を探す場所をまちがえないこと」です。
↓会計事務所の求人を探す場所としては、以下のようなところがあります。
求人を探す場所
- 会計職専門の転職サイト
- 一般向けの転職サイト
- ハローワーク
- 求人チラシ
- 知人の紹介
- 事務所のホームページ
- その他SNSなど
基本的には1.「会計職専門の転職サイト」を使うのが鉄則です。
転職サイトには「一般向けの転職サイト(リクルートなど)」と「専門職向けの転職サイト」があるのですが、
税理士業界というのは典型的な専門職ですので、
会計専門職向けの転職サイトに有望な求人が集まりやすいです。
↓例えば、こんな感じの優良求人があります(未経験者向け)

(未経験者OKの求人例:この求人はMSジャパンに登録されています)
↓実務経験者(経験3年以上)向けなら年収600万円〜は普通です。

(実務経験者向けの求人例。こちらはジャスネットキャリアに登録されている求人です)
転職サイトにメールアドレスその他の情報を登録しておくと、
条件にあった最新求人をメールで受け取れますので、狙い目の求人を見逃すことがなくなります。
転職サイトは無料で使えますので、徹底的に活用しましょう。
未経験OKでも年収400万円〜、資産税特化型の事務所、BIG4税理士法人を含む大手事務所などに応募したい人は、
1.会計職専門の転職サイト一択ですね。
3.ハローワークと、4.求人チラシはブラック事務所求人の巣窟と化しているケースが大半ですので、避けましょう。
ちなみに、私がブラック事務所に応募したときにはハローワーク経由で入社しました。

5.知人の紹介、6.事務所のホームページ、7.その他SNSなどは、特殊なコネがある人向けです。
基本的にはまともな求人を見つけるのは難しいと考えておいてください。
【コツ2】狙い目の事務所に応募する時には、徹底的に面接対策すること
転職サイトで狙い目の求人を見つけたら、
今度はその事務所に確実に採用されるにはどうしたらいいか?を考えます。
条件の良い事務所は当然人気ですので、競争を勝ち抜く必要があります。
このように書くと「自分はまだ科目合格も実務経験もないし…」と尻込みしてしまう人もいらっしゃるかもしれませんが、
ここで重要なのは実はそういったことではありません。
要は、求人を出している事務所が「どういう人が欲しいのか?」をきちんとリサーチしておけばいいのです。
具体的には、転職エージェント経由で、その事務所の内部情報を事前に仕入れておくようにしてください。
転職エージェントは、実際に求人を出している事務所を訪問して、
所長税理士や採用担当者から「こういう人が欲しい」というヒアリングをしています。
メールや電話で「この事務所が気になっているんですが、どういう採用ニーズでしょうか?」とエージェントに聞けば、
いろいろ情報をふきこんでくれますよ。
自分の事務所についてきっちりリサーチしてきてくれる人に好印象を持たない所長税理士はいません。
会計事務所って、基本的には小さな組織ですからね。

転職エージェントは無料で使えますので、徹底的に情報を出してもらうようにしてください。
転職エージェントから情報をもらうと、
↓こういったことを「応募前に」知ることができるのもメリットですね。
エージェント経由でもらえる情報
- 税理士試験の合格者、有資格者がどのぐらいの割合でいるか
- 職員のモデル年収(入社何年目でいくら、役職つきでいくら、という具体的な情報)
- 職員の年齢構成や男女比率
- 所長税理士の人格・性格
- 事務所の社風
- 繁忙期の残業時間や残業代支給の有無
- 休日出勤の有無
「求人情報を見ると良さげだったけど、実際に面接に行ってみたらいまいちだった…」っていうことってよくありますよね。
また、福利厚生関係の情報は、転職サイトに掲載されている内容だけではなかなか見えづらいこともあります。
エージェントから事前に情報をもらっておけば、こういう非効率な失敗はしないで済みますよ。
【コツ3】年収交渉を代行してもらうこと
年収にこだわる方は、入社時点で年収交渉を行っておくことがとても大切です。
入社後には社内の規定に従わなくてはなりませんから、基本的には本人の希望が通ることはないからです。
年収の交渉をするなら、入社時のタイミング以外にはありえないと考えておく必要があります。
入社後のタイミングでも、
「これだけの年収がもらえないならやめます」ぐらいの強気の交渉ができる人は別ですが、普通は無理ですよね。

自力で年収交渉をするのがむずかしい方は、
転職エージェントに間に入ってもらって希望年収を伝えるようにしましょう。
エージェントは転職支援のプロですので、
業界の平均年収や給料相場にとてもくわしいです。
希望年収をエージェントに伝えておけば、それにそった求人をピックアップして紹介してもらうことができますから、
自分で交渉するストレスを感じることなく年収アップにつなげることができますよ。