税理士事務所で働くには?

会計職のキャリア戦略

税理士事務所(会計事務所)の給料は安い?年収が上がらない理由は?

税理士を目指す人の多くは、

まずは未経験で税理士事務所に入社して実務経験を積み、

5年ぐらいかけて税理士試験に合格し、その後に独立

というキャリアを検討しているでしょう。

実際、私もこういうプランを立てていました。

当時の私の給料は月給で手取り18万円ぐらい。年収だと300万円もなかったと思います。

生活していけないレベルではありませんが、20代後半になってこの金額はかなり厳しいですよね。

  • 毎日残業しているのに残業代が出ない。
  • 繁忙期には毎日深夜まで残業する。日付が変わることもある。
  • 一人当たりの担当顧問先は常時30件超。繁忙期以外にも慢性的に残業が発生。
  • 毎日、へとへとになって午後8時ごろに仕事を終わり、そこから資格スクールに行って補講のDVDを見て勉強…(生の講義時間には間に合わない)
  • 所長税理士は「勉強させてやってるんだからこの程度の給料で当たり前」と常に横柄な態度…。

という感じで非常にしんどい思いをしながら働いていたのですが、

「確かに今は給料は安い。でも税理士試験に合格して、独立したら一気に取り返せるはず…」

と思って頑張っていたんです。

ただ、最初の税理士事務所で働き始めて2年ちょっと経ち、貯金もまったくできておらず、

仕事の激務さからその年の税理士試験で全滅(2科目受けてどっちも不合格)したことから、

「このままではひょっとしてダメなのかも」

と思い始めたんですね。

具体的には、「うちの事務所って、ひょっとしてブラックなのかも

と考え、別の事務所に転職することを本格的に考え始めたんです。

よくよく考えてみたら、「よその事務所の職員が、どんな感じで働いているのか?」についてきちんと情報収集をしたことが当時ありませんでした。

↓税理士業界のお給料事情についていろいろ調べているうちに、私はあることに気づくことになるのです…。

税理士事務所は「給料の安いところ」と「高いところ」に二極化している

税理士事務所 給料 安い

(税理士事務所は「給料の安いところ」と「給料の高いところ」に二極化している)

結論から言うと、税理士事務所は、「給料の高いところ」と「給料の安いところ」に二極化していることに気づいたんです。

知っておくべきポイント

税理士業界は、給料の安い事務所と、給料の高い事務所とに二極化している(差が広がっている)

これは、2020年現在の税理士業界についてもまったく同じことがいえると思います。

↓具体例として、会計職専門の転職サイトで求人検索をかけてみると、以下のような求人が見つかります。

税理士事務所 未経験 資格なし

(未経験者向けの税理士事務所求人の例:未経験者でも年収400万円スタート)

「未経験で年収400万円〜600万円スタート」

↑当時の私がみたら即、飛びつきそうな条件です(笑)

↓他にも、こういった「相続税(資産税分野)に強い事務所」では、未経験者でも給料が高めに設定されている求人が多いですね。

税理士事務所 給料 安い

(未経験者OKの求人例:年収480万円〜)

 

↓その一方で、次のようなかなり厳し目の条件になっている求人も普通に存在しています。

税理士事務所 給料 安い

(給与条件がかなり厳し目の求人例)

未経験OKで雇ってくれるとはいえ、年収230万円では、月給手取りにすると15万円ぐらいだと思います。

これは非常に厳しいですね。

上で紹介した3つの求人は、いずれも「実務未経験者が応募できる求人」です。

応募する前のスタート地点はまったく同じでも、「どの事務所に所属するか?」によって、実際に稼げるお給料の金額は大きく差がついてしまうのがお分かりいただけるかと思います。

どんなに優秀な人であっても、所属する事務所を間違えてしまうと、私のようにブラックな事務所で苦しい思いをする可能性がありますから、くれぐれも注意してください。

↓※なお、上記の求人は、下記のサイトに無料登録すると詳細をみられますよ。

MSジャパン(実務未経験者がお仕事を探すのにおすすめの転職エージェント)

未経験者もOKの優良求人が多数!

MSジャパンは、税理士事務所や企業経理の求人をメインで扱うエージェント会社です。
特徴は「実務未経験・資格なし」の人でも応募できる優良求人が多数あることです(年収400万円〜など)
これから未経験で会計職キャリアをスタートしたいはMSジャパンをメインで使いましょう。

所属する税理士事務所によって給与額に差が出るたった1つの理由

ここまで読んでいただいた方の中には、「なぜ、所属する事務所によって給料に格差が生まれるのか?」という疑問を持たれた方も多いでしょう。

理由は簡単で、「もうかっている事務所と、もうかっていない事務所があるから」です。

あなたのお給料の金額は、あなた自身の能力うんぬんよりも、

あなたが所属している事務所がもうかっているかどうか?で8割がた決まります。

その理由は、税理士事務所というビジネスモデルが、顧問料ビジネスであるからです。

(↓次の項目でくわしく説明します)

もうかっている事務所と、もうかっていない事務所の違い

税理士事務所というのはいわゆる「顧問料ビジネス(毎月顧問料を受け取る形で収入を得るビジネス)」ですから、

↓次の計算式で事務所の収入額が決まります。

税理士事務所の収入=顧問先1件あたりの顧問料×顧問先数

もちろん、単発の相続税申告などの案件も事務所の収益に影響を与えますが、従業員の給料はいったん決めたら後から下げることは基本的にできませんから、経常的な売上から考えるのが普通です。

そして、一つの事務所がカバーできる顧問先数は、働いている従業員の数によっておのずと限界があります。

多くの収益をあげるためには、1件あたりの顧問料を高く設定しなくてはなりませんが、

もうかっている事務所は、この「1件あたりの顧問料」が高く設定できているのです。

逆に、もうかっていない事務所は1件あたりの顧問料が安いです(これは致命的なことです)

優良顧客の開拓ができている事務所とそうでない事務所

もちろん、高い顧問料を設定するためには、優良な顧客を開拓していかなくてはなりません。

この点で、もうかっている事務所は「もうかっている企業」を集中的にターゲットにして顧問先として獲得しています。

数年以内に上場を目指しているような中堅企業や、医療法人、

さらには作家や芸能人などの「自分の能力だけで食っていける人たち(つまり粗利率が極めて高いビジネス)」

を顧問先として抱えているのです。

こうした優良顧客を顧問先として持つことができるか?は、所長税理士のビジネスセンスにかかっています。

税理士として優秀であっても、必ずしもビジネスセンスのある経営者であるとは限りません。

中には、勉強ばかりしてきてすぐ独立したので、社会人経験が実はほとんどない…というような税理士もいます。

ビジネスセンスのない所長税理士のもとで働くことになってしまうと、

あなたのお給料もいつまでたっても上がらない…という事態になってしまう可能性があるのです。

税理士事務所職員が給料を上げるためにやるべきこと

税理士事務所 給料 安い

(税理士事務所の職員が給料を上げるには、具体的に何をどうしたらいいのか?)

それでは、税理士事務所の職員が給料を上げるためには、何をどうしたらいいのか?

多くのサイトでは「顧問先への付加価値を高めましょう」とか、

「より多くの顧問先を担当できるように効率的に仕事をこなせるようになりましょう」などのアドバイスをするでしょう。

しかし、私はこんなクソの役にも立たないようなきれいごとはいいません。

はっきりいって、「今の仕事の延長線上でまじめにがんばっているだけ」では、税理士事務所職員の給料はまず上がっていかないのです。

(勤続1年ごとに月3000円アップ…とかはあるかもしれませんが、それって意味あります…?)

税理士事務所の職員として給料をあげたいなら「もうかっている事務所で働くこと」が必須です。

すでに見たように、税理士事務所の収益構造は顧問先1件あたりの顧問料設定によって決まります。

顧問料設定は事務所がもうかるかどうかを決める要因になりますから、必然的にあなたの給料を決めるもっとも重要な要因となります。

つまり、税理士事務所職員としてのあなたの給料は、「どの事務所に入社したか?」の時点でほぼ決まっているのです。

税理士業界は転職を成功させやすい業界

税理士事務所 給料 安い

(税理士事務所はどこも基本的に同じ仕事をしていますので、転職後も即戦力として働けます)

一方で、税理士業界は「転職を成功させやすい業界」といえます。

なぜかというと、どこの事務所でも基本業務は同じですから、転職後に即戦力として働きやすいからです。

私自身、1社目の税理士事務所(ブラック)で3年弱働いた後、実務経験者扱いで別の税理士事務所に転職しました。

そのときの私は自分の給料の安さに耐えがたいほどの不満をかかえていましたから、

何よりも「給料を上げること」にこだわって転職活動し、結果的に年収150万円アップという形で転職することができました。

年収250万円年収400万円

2社目の税理士事務所では資産税(相続税申告関連)の実務経験をつめたので、それを生かしてさらに転職し、

3社目の税理士事務所では年収600万円からスタートすることができました。

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税理士事務所求人を探してみる!

税理士事務所はどこも同じような仕事をしている

私自身、3社の税理士事務所を経験して実感したことですが、

税理士事務所の職員というのはどこの職員でも基本的に同じ仕事をしています。

月次監査をして、決算と税務申告。

それにプラスアルファで月次監査時に試算表を見ながら経営指導という感じですね(あと、単発で相続税の申告など)

なので、1つの事務所で一人前に仕事ができるようになれば、別の事務所で即戦力扱いで採用してもらうことができます。

1つの顧問先について一人前に税務申告まで完了できるようになるには、3年程度の実務経験があれば十分可能でしょう。

同じ仕事をしていても、もらえる給料の金額には雲泥の差が…。

私の場合、3社の税理士事務所で大して仕事内容は変わっていないのに、

所属する事務所によって受け取れる給料の金額には雲泥の差がありました。

これは別に私の能力がアップしたからではありません。

ひとえに「自分の所属する事務所がもうかっていたか、もうかっていなかったか」の違いです。

全く同じ仕事をするなら、お給料はたくさんもらえるにこしたことはありませんよね。

【厳選!】税理士を目指す人におすすめの転職エージェント

(税理士試験に合格し、実務経験を2年積んだ人だけがつけられる税理士バッジ)

税理士業界で転職活動を成功させるなら、税理士事務所専門の転職エージェントを使うようにしましょう。

転職エージェントは完全無料で使うことができますよ。

管理人

税理士業界というのは、かなり特殊な業界です。

税理士事務所は多くても従業員20人以内の小さな組織が中心ですし、必ずしも大きな事務所ほど待遇が良いというわけでもありません。

また、求人情報そのものがあまりオープンではない業界なのも難しいところですね。

読者様

リクナビなどの大手転職サイトで求人を探しても、なかなかいいのがない…。

読者様

ハローワークに相談してもブラック企業のような低年収の求人ばかり…。

↑このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

優良な税理士事務所の求人は、税理士業界に特化した転職エージェントで見つけることができますよ。

例えば、以下のような求人がたくさん登録されています。

業界専門エージェントの求人例

  • 実務未経験でも年収400万円からスタートの税理士事務所
  • 実務経験3年で年収600万円からスタートの税理士事務所
  • BIG4税理士法人を含む大手税理士法人
  • 資産税の実務経験を多く積むことができる税理士事務所
  • 繁忙期も残業がなく、税理士試験との両立がしやすい税理士事務所

以下では、私が実際に使ってみて「ここはおすすめできる!」という転職エージェント会社をピックアップして紹介します。

管理人

 

①MSジャパン(実務未経験者がお仕事を探すのにおすすめ)

MSジャパンは実務未経験者におすすめの転職サイトです)

未経験者OKの優良求人が多数!

MSジャパンは、税理士事務所や企業経理の求人をメインで扱うエージェント会社です。
特徴は「実務未経験・資格なし」の人でも応募できる優良求人が多数あることです(年収400万円〜など)
これから未経験で税理士業界を目指すという方は、MSジャパンをメインで使いましょう。

 

②マイナビ税理士(科目合格以上の方限定の優良求人が豊富)

マイナビ税理士 評判

マイナビ税理士は税理士有資格者・科目合格者におすすめの転職サイト)

勉強しながら働ける求人が多数登録!

マイナビ税理士は、大手マイナビが運営する転職サイトです。
試験直前の長期休暇や、繁忙期でも残業少なめなど、税理士試験受験生が働きやすい求人が多数登録されています。
科目合格がすでに1科目以上ある方は有利な条件の求人もあります。勉強との両立重視で事務所を選びたい人におすすめです。

 

③ジャスネットキャリア(実務経験3年以上の方はここ!)

税理士事務所 給料 安い

ジャスネットキャリアは税理士事務所の実務経験が3年以上ある人におすすめの転職サイトです)

経験3年以上の方におすすめ!高年収の求人多数あり

ジャスネットキャリアは、税理士事務所経験者向けの求人が充実しています。
初年度年収600万円〜など、高年収の求人がたくさん掲載されていますので、実務経験が3年以上ある人はメインで使えます。
なお、実務未経験者は応募できない求人が多いのでMSジャパンを使いましょう。

 

いずれコロナ不況がくる。いま転職はちょっと危険…?

読者様

新型コロナの影響で大不況になるのはまちがいないですよね…。

今は転職どころか、職があることだけでも感謝したほうが良いんでしょうか。

そうですね。不安に感じる方は、今は将来に向けて情報収集をしっかりと行うことに集中するのもいいかもしれません。

具体的には、「税理士業界にはどういう求人があるのか?平均年収はいくらぐらいが相場なのか?」といった情報について、求人サイトを使ってリサーチしておくのがおすすめです。

管理人

転職がきびしくなることが予想される今、業界の転職情報(年収や福利厚生・採用時期の情報)についてリサーチしておくことがとても大切です。

(景気の良いときには、こういうことをしない人でも割と簡単に転職を決められたりするのですが、景気が悪くなると、こういうリサーチをしている人だけが勝ちます)

メールアドレス(捨てアドレスでもOK)を登録しておくことで、あなたの希望条件にあった最新の求人が毎日メールで届くようになりますので、常に最新の業界事情を知ることができますよ。

↓※税理士事務所の最新の年収情報をリサーチするならこちらのサイトがわかりやすいのでおすすめです。

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