- 税理士事務所の求人を探してるけど、給料安い小規模事務所しか応募できそうなものがない…。
- 未経験者は年収280万円スタート…みたいな激安求人ばっかりで絶望してる。
- 将来的には独立目指すけど、今の職場環境はいくらなんでもキツい。
- 今年も税理士試験全滅…。仕事忙しすぎて5科目合格する頃には40代超えてそう…
- さすがに今の事務所で定年まで一生働くとかはないけど、ヘタに動いてやっぱり戻りたい…なんて事態になるのは絶対避けたい。
↑こんなふうに不安感じながらモヤモヤしてる方、きっと多いと思います。
ネットで「うちの所長税理士がクソすぎる」みたいな口コミみちゃったり、
リ●ナビで求人検索かけて給料激安な求人しか出てこなかったりすると、
「ひょっとして税理士業界ってもうオワコンなの?」とか思っちゃいますよね。
もちろん、すべての税理士事務所がブラックというわけではありませんよ。
職員の離職率下げるために努力していて、
繁忙期でも残業ゼロ達成してるホワイト事務所とかもたくさんありますからね。
なんとなくの目安ですが、事務所の求人が10個あったとしたら、
2つが真っ黒なブラック、
2つが優良ホワイト、
残り6つはフツー(やや微妙なグレーゾーン)みたいな感じではないでしょうか。
つまり、税理士事務所はホワイトとブラックで二極化してるのが2024年現在のリアルな現状です。
なので、税理士業界で転職考えるなら、ブラックな事務所に間違えて応募しないようにすることが大切ですよ。
ちなみに私自身、20代の頃に初めて入社した事務所が超絶ブラックで、うつ病寸前まで追い詰められたことがあります。
↓当時を思い出すと今でも胃がキリキリしてきますがこんな感じです。
繁忙期は毎日毎日、日付が変わる直前まで残業。
所長税理士やベテラン職員のパワハラ恫喝にびくびくしながら、胃に穴が空きそうなほどのストレスを抱えて働いてました。
残業は「仕事の遅い奴の自業自得」ということで完全サビ残。
年収は200万円ぐらい(月給手取り16万円〜18万円)で、一人暮らしの生活費と資格スクール代を払ったらすっからかんです。
貯金するどころかアコムとかプロミスの常連客状態。
最初は「働きながら5年以内に官報合格目指す!」とか意気込んでましたが、
こんな状態で税理士試験なんてうまくいくわけなく、毎年受験科目全滅で3年経っても科目合格はゼロ…。
(ちなみに当時の事務所には職員20名ぐらいいましたが、有資格者はゼロでした)
結局、このブラック事務所では3年弱働きましたが、
そこから2回の転職を経験して、10年間トータルで3社の税理士事務所を経験しました。
年収も200万円からスタートして600万円ぐらいまで上げることができたので、
この業界での「給料のあげ方のコツ」みたいなことについては知識ある方だと思います。
年収600万円て他の業界から見ればフツーかもしれませんね。
ただ、これって税理士業界ではわりとマシな方なんです。
(私みたいにコミュ障ぎみの無資格職員で、
能力的にフツーな人間ならこんなもんです)
注目していただきたいのは、私自身がごくフツーの無資格職員で、どっちかというとコミュ障タイプの人間であることです。
この業界で年収を上げるために必要なことは、実は能力的に優秀であることではありません。
能力的にめっちゃ優秀なのに、年収300万円でブラック事務所勤務…みたいな人ってめっちゃいっぱいいますからね。
税理士業界で年収上げる、未経験でも最初から良い給料もらいながら働くために重要なのは、
シンプルに「転職活動のやり方のコツ」を押さえて動いてるかどうかなんです。
(具体的なやり方は、後でこの記事の中で隠すことなく全部説明します)
特にたいせつなのは、転職サイトや転職エージェントとの付き合い方。
この記事を書いている2024現在、これらは転職活動の必須ツールなんで、コツを押さえてガシガシ使い込んだほうが良いですよ(いずれも無料で使えます)
この記事では、税理士業界で年収を上げる転職活動のコツを解説します。
これから未経験で税理士業界に入ってくる人も、すでに税理士事務所で働いてるけどしんどい状態の方もぜひ参考にしてみてください。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
この記事の目次
- ブラックな税理士事務所の特徴18個
- 1. 職員一人あたりの担当顧客数が多すぎる
- 2. 新人職員の教育環境がなく放置される
- 3. サービス残業が多すぎる
- 4. 給料が安すぎる
- 5. 転職サイトでしょっちゅう求人を見かける
- 6. 顧客層が悪すぎる(カスハラも日常茶飯事…)
- 7. TKC事務所には要注意(メリットデメリット両方あり)
- 8. 所長税理士がパワハラでワンマン
- 9. 税理士有資格者・科目合格者の割合が低すぎる
- 10. 極端な男性社会(女性比率が異常に低い)
- 11. 中堅社員がいない(ベテランと若手しかいない)
- 12. 所長税理士が高年齢すぎる
- 13. 極端な能力主義
- 14. 社員旅行や休日イベントが苦痛
- 15. アットホームで家庭的な社風…は地獄になりやすい
- 16. ネット上の口コミ評判が異常に悪い
- 17. 離職率が高くどんどん人が辞めていく…
- 18. 営業ノルマがある
- ブラックも多い税理士事務所求人から、ホワイト求人を見つけ出すには?
- まとめ
- (追伸)給料安くて超激務な「ブラック事務所」で絶対に働きたくない方へ
- よくある質問と回答(Q&A)
- 最後の最後にお伝えしたいこと
ブラックな税理士事務所の特徴18個
1. 職員一人あたりの担当顧客数が多すぎる
税理士事務所の職員は、
ひとりひとりが「自分の担当顧客」をもって仕事をしています。
税理士事務所職員での仕事の忙しさは、
この1人あたりの担当顧問先の数でほぼ決まる
と考えておいてください。
担当クライアントは20件程度が適正
職員1人当たりの担当クライアントは20件程度が一般的です。
30件を超えるとかなりの激務になってきますね。
私もブラック事務所時代に担当40件…なんて異常な状態のことがありましたが、
これはもう目が回るような忙しさです。
日々の業務をこなしながら、
毎月平均して4件以上決算作業をしなくてはいけません。
そもそも1人の職員に異常にたくさん担当させる事務所は、
かなりの薄利多売ビジネスになっている可能性が高いです。
(1件あたりの顧問料が激安になっている)
逆にいうと、職人一人当たりの顧問件数が少ない(20件未満など)事務所は、
顧問先1件あたりの顧問料を高めに設定てきているケースが多いですね。
それだけ付加価値の高い仕事を経験できるということでもあります。
(つまりホワイト事務所の可能性大)
なお、最近はリモート対応でかなり業務が効率化されてきた感じがあります。
顧問先へ訪問せずに面談を全てZoom等で行い、
時間短縮を図る税理士事務所も増えていますよ。
いずれにせよ、職人1人あたりの担当件数は20件を目安にしましょう。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
2. 新人職員の教育環境がなく放置される
未経験で税理士事務所への入社を目指す人は、
新人スタッフの教育に熱心な事務所を選びましょう。
ブラック事務所の場合「新人・若手は使い捨て…」
なんて最悪な事務所もありますから注意が必要です。
社員教育や研修を積極的に行っているかをチェックしてください。
求人票などにあえてこうした情報を記載している事務所は、
きちんとした職員研修を実施している事務所である可能性が高いです。
↓例えば以下のような感じで、
未経験者もしっかり教育していきますよ
という内容が求人情報に記載されている事務所を狙いましょう。
スタッフの教育に熱心な事務所は、
事務所そのものがもうかっている可能性が高いです。
事務所側にとって社員教育はコストですので、
それができるだけの体力があることがうかがえるからです。
ただし「組織規模の大きな事務所だから絶対大丈夫」
というわけではありません。
実際、私が最初に入社した事務所は
スタッフ数が20名程度の中規模事務所でしたが、
典型的なブラック事務所でした。
(ろくな教育を受けられなかった)
重要なことは、1つの情報だけで判断するのではなく、
複数の情報から複合的に判断することです。
例えば、事務所の所属人数が多かったとしても、
税理士有資格者の割合が極端に少ないならその事務所は要注意でしょう。
新人研修制度はある?入社後の具体的な担当業務内容は?
研修制度が無い場合は、教えてくれる人がいなかったり研修する余裕がないということです。
研修制度がある場合は、最初に社会人マナー・会計ソフトの操作等の基礎知識を講義形式で研修し、
徐々にOJTで先輩社員に同行する研修に変わっていくケースが多いでしょう。
また既存職員への研修として社内勉強会や管理職研修等も準備されていたりします。
また、面接時には入社何ヶ月でどんなことをするか、
入社3年目までのステップを聞いてみてください。
入社してすぐに何十件も担当を持たされていませんか?
わからないことがあったとき質問できる環境がありますか?
チーム制、メンター制がありますか?
誰にでも聞きやすい環境があると良いですね。
3. サービス残業が多すぎる
転職サイトなどで税理士事務所の残業時間を見るときには、
↓その残業時間が、
- 繁忙期(忙しい時期)の残業時間数なのか?
- 閑散期(ヒマな時期)の残業時間数なのか?
をチェックするようにしてください。
税理士事務所という職場は、繁忙期と閑散期の差が激しい職場です。
税理士事務所の仕事の忙しさは、
繁忙期を基準に判断しないといけません。
うちは残業少ないです!
とアピールしている事務所であっても、
それは実は閑散期の話で、
繁忙期にはどっと忙しくなる…
というケースも少なくありません。
具体的には、繁忙期である12月〜3月、5月の業務量がどの程度なのか?
を確認しましょう。
逆にいうと、これ以外の時期で残業が少ないのはごく普通で、
特別環境の良い事務所というわけではありません。
税理士事務所の繁忙期と閑散期とは?
税理士事務所は残業が多い…というのは通説ですが、
求人票にある「残業時間は」繁忙期と閑散期に分けてチェックしてください。
税理士業界でいう繁忙期は、
年末調整や確定申告時期の1〜3月と決算作業が多くなる5月です。
閑散期は一般的に8月頃を中心に繁忙期以外の時期です。
繁忙期の残業時間は40時間(1日当たり2時間程度)
閑散期の残業時間は20時間(1日当たり1時間程度)を目安にするのが良いでしょう。
これを超える残業時間数になっているなら、かなり仕事が忙しい事務所と思って良いです。
私の経験で言えば、ホワイト事務所勤務では、
繁忙期の残業時間は40時間前後で、
閑散期はほとんど定時退社という感じで働けていました。
逆に、ブラックな事務所では、
繁忙期の残業時間は100時間、
閑散期の残業時間は60時間を超える…みたいな状況を経験しました。
毎日終電近くまで働いて、繁忙期は深夜まで働きタクシーで帰宅みたいなのが基本でしたね。
求人票に「固定残業代 ◯時間込み」という記載を目にする機会が多いと思いますが、
この表記で40時間を超えるところは避けておくのがお勧めです。
40時間を超えて残業することが当たり前…みたいな環境はかなりしんどいです。
税理士事務所で在宅リモートワークは可能?フレックスや時差出勤制度は?
このような制度がある税理士事務所は、
労働環境の変化に柔軟に対応してくれる傾向が強いです。
私が働いている税理士事務所は時差出勤が可能です。
出社は7時半〜10時半の間、退勤は15時〜19時の間です。
出社した時間に応じて退勤時間が変わります。
またコロナ禍になってすぐに1人1台リモート用のパソコンが支給されて、
リモートワークが可能になりました。
特に何日出社しないといけないという決まりはなく個々の判断で出社日を決めています。
請求書等の資料をチェックするために週1・2回以上出社している人が多いです。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
4. 給料が安すぎる
仕事をしていく上で、
どのぐらいのお給料を稼げるか?は極めて重要です。
(モチベーションに大きく影響します)
応募しようと考えている事務所のお給料が、
業界的な平均年収を下まわっていないか?
は必ずチェックしておきましょう。
税理士事務所の平均年収って、
未経験〜1年以内だと年収300万円〜350万円が相場です。
ただし、事務所そのものがもうかっていて
業績が良いところなら、
↓未経験者でも年収400万円〜という事務所もありますよ。
将来的に独立を目指す人も、
お給料は高いに越したことはありません。
未経験・資格なしでも相場より高い年収を稼げる事務所はありますから、
そういった求人を意識的に狙っていきましょう。
なお、上のように年収が比較的良い事務所がある一方で、
↓こちらのように年収条件がかなりきびしめの求人もあります。
このように、同じ未経験者でも
入社する事務所によって年収にはかなりの差があります。
年収が100万円ちがったら、
毎月の手取り額で5万円〜6万円程度の差が出るでしょう。
これはあなたの能力の問題というより、
転職活動のやり方の問題ですので注意してください。
税理士事務所の給与額はどう決まる?
給与の評価制度や、毎年の昇給査定時期が決まっているか?
↑これはかなり重要です。
所長の気まぐれではなく、適正な評価に基づいて給与が決まるかどうかを確認しましょう。
税理士事務所の平均年収は、
未経験なら年収300〜350万円前後、
実務経験3〜5年で年収400〜500万円前後が参考値ですね。
実際のところは地域によって金額は違いますし、
未経験者であれば年齢・社会人経験をどう評価してくれるか、
経験者であれば前職給与を参考に評価されることもあるので金額に幅があります。
過去の社会人経験や科目合格の有無なども評価の対象になるでしょう。
↓例えば未経験で年収400万円スタートの事務所もあれば、
↓同じ未経験でも年収250万円スタート…というケースもあります。
(未経験者は求人の年収の「下限値」スタートと考えておきましょう)
特に未経験者は「どういう事務所に入るか?」によって、
年収にかなりの差がありますので注意してください。
あと、税理士事務所によっては臨時ボーナスがあるケースもありますね。
生命保険販売やオペレーティングリース等の節税商品を販売すれば、
インセンティブとして前後を給料に還元する場合もあります。
この辺りの福利厚生制度は入社前によくチェックしておくのをおすすめします。
5. 転職サイトでしょっちゅう求人を見かける
事務所側が転職サイトに求人を出すのは、
お金(求人掲載の広告費)がかかります。
つまり、転職サイトにずっと求人を出し続けているということは、
たくさんお金を払ってでも、
人の募集をかけ続けないといけない状態
↑こういう状態ということです。
わざわざお金を払って長期間求人掲載しても人が集まらない…という状況の事務所は、
なんらかの問題を抱えている可能性が高いです。
もちろん、業績が爆発的に伸びていて、
とにかく人手が足りないのでどんどん人を増やしている…!
という状況も考えられなくはないですが、
普通に考えると「新人が入社してもすぐに退職している状況」
という可能性の方が高いでしょう。
税理士事務所の求人だけが掲載されている、
税理士業界専門の転職サイトを日常的にチェックするようにしておくと、
「この事務所、いつも求人出してるな…」
という感覚も身に付きますので活用しましょう。
6. 顧客層が悪すぎる(カスハラも日常茶飯事…)
応募先の事務所が、
どういうお客さんをターゲットにしているか?もチェックしましょう。
応募先の税理士事務所の公式ホームページを見ると、
その事務所が「どういうお客さんを顧問先にしたいと考えているのか?」が見えてきます。
具体的な顧問料の金額は書いていないことが多いですが、
どういう顧客層をターゲットにしているか?
はなんとなくわかります。
うちは顧問料が格安です!
というかたちでアピールしている事務所には要注意です。
格安の顧問料を売りにしている事務所は、
薄利多売ビジネスになってしまっている可能性が高いからです。
(こういう事務所で働く従業員の雇用環境は劣悪です)
- 顧客1件あたりの規模が大きく、顧問料単価も高く設定できている事務所
- 顧問先1件当たりの顧問料を低く抑えて、とにかく数を増やそうという薄利多売型の事務所
↑この2つが選択肢としてあるなら、
まちがいなく前者を選ぶ方が良いです。
イメージでいえば「高級百貨店」と「安売りスーパー」のようなものです。
高級百貨店のような事務所で働く方が、
レベルの高い仕事が経験できますし、
そこで働く人たちのお給料も高くなります。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
7. TKC事務所には要注意(メリットデメリット両方あり)
税理士事務所の求人を見るときは、
その事務所がTKC事務所であるかどうか?
もチェックしてみてください。
↓※TKC事務所の求人例
TKC事務所というのは、
税理士の同業者組合のようなもので、
1万1400名の税理士が加入しているそうです。
日本税理士連合会の統計によると、
2021年現在の税理士有資格者は8万人弱なので、
税理士全体の7分の1ぐらいの規模の組織ですね。
私はTKC事務所と、そうでない事務所の両方で働いた経験がありますが、
TKC事務所は従業員の教育に力を入れているところが多かったです。
逆に「顧客のために〜」的な精神論がけっこう多い印象があるので、
こういうのが苦手な人は避けたほうが良いかもしれません。
(ただ、新人時代にはそういう教育をきちんと受けたほうが良いと私は思っています)
TKC事務所には、それ以外の事務所と比較して
↓以下のような特徴があります。
- 社員研修の重視
- TKC事務所どうしの交流(新人の集合研修など)
- 月次監査(巡回監査)の重視
- 顧問先企業の自計化(自力で経理作業ができる体制の構築)の重視
- 顧問先企業経営者への生命保険提案の重視
- TKC独自の会計ソフト導入
個人的に新人時代にメリットが大きいと感じたのは
「2.TKC事務所どうしの交流」ですね。
TKCの集合研修で仲良くなって、
一緒に飲みにいくとかも当時はよくありました。
ひとつの事務所に入社すると、
よその事務所がどういう仕事のやり方をしているのか?って、
なかなか情報として入ってこなくなるので参考になるんですよね。
もちろん、TKC事務所だから安心…なんてことはないですが、
判断の1つの指標にはなると思いますよ。
8. 所長税理士がパワハラでワンマン
税理士事務所って「家族経営」が非常に多く、
創業所長の息子や孫が2代目・3代目になっているケースが少なくありません。
実際に多いのは、
年齢60代〜70代の創業税理士が
会長や相談役のような形でいて、
二代目・三代目所長税理士(創業税理士の子や孫)
が経営者になっているかたちですね。
こう言ってはなんですが、
二代目・三代目税理士というのは苦労知らずな人
(つまりただの金持ちのボンボン…)が多いです。
二代目・三代目税理士が100%ダメというわけではありませんが、
所長税理士になるまでに、
どういう実績を持っている人なのか?はきっちり見分ける必要があります。
具体的には、親の事務所を承継する前に、
他の企業や事務所での仕事実績がある人なのか?を参考にしましょう。
中には「自分の親の元でしか仕事をしたことがない…」
というようなちょっと恥ずかしい経歴の税理士もいます。
中には社会人としてどうなの?と思ってしまうような、
人格のおかしな税理士もいますので注意してください。
もちろん、二代目・三代目税理士でもちゃんとした人もいますよ。
そういう人は「私は過去にこういうところで実績を積み、その後に家業の税理士を継ぎました。
うちの経営理念はこれで、自分の税理士としての強みはこういうところです」
ということをきちんと事務所ホームページなどで書いているものです。
親の家業を継いでいる税理士というのは、ただでさえお客さんである中小企業経営者から
「二代目・三代目のぼんぼん」となめられがちです。
なので、ちゃんと実績のある税理士は、自分の過去の実績をPRするものなのです。
お金に苦労したことがない二代目・三代目税理士というのは、
とにかく泥臭くお金を稼いでいくという意識の低い人が多いです。
税理士事務所の収益というのは、
所長税理士の営業力やネームバリューにかかっている部分が多いので、これでは心もとないですよね。
当たり前ですが職員の給料は事務所の収益からまかなわれます。
所長税理士はいわばあなたの人生を預ける相手ですから、
きちんとした実績を持った人の事務所を選ぶようにしましょう。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
9. 税理士有資格者・科目合格者の割合が低すぎる
有資格者の割合が極端に低い場合、
仕事が激務すぎる可能性が高いです。
- 10名以上職員がいるのに、所長税理士しか有資格者がいない。
- 科目合格者すら一人もいない。
↑例えばこういう事務所の場合、
仕事が激務すぎて、
勉強との両立できない環境であることがうかがえます。
税理士試験との両立が必須な人は、
「うちは税理士受験生を応援します」
とアピールしている事務所を狙うのがおすすめです。
税理士事務所専門の転職サイトで求人検索したときに、
↓こういう表記のある事務所を狙うようにしましょう。
税理士事務所専門の転職サイトで良さそうな税理士事務所の求人を見つけたら、
その事務所の公式ホームページを見てみましょう。
(その事務所が自分たちで作っているサイト。
Yahoo!やGoogleで事務所名を検索すると出てくるはずです)
職員紹介などのページに、
「税理士有資格者・科目合格者の割合」の情報を載せていると思います。
なお、今どきホームページがない…という税理士事務所は、
その時点で要注意だと思ってください。
事務所のホームページというのはお客さんも見ますので、
「新しい顧客を増やす気がない」といわれても文句は言えません。
税理士事務所で働くことを目指す人たちというのは、
ほとんどが税理士試験の受験生です。
(あなたもきっとそうでしょう)
事務所側もこういう事情は理解していますから、
優秀な人を集めたい事務所は
うちは試験勉強との両立が可能な事務所ですよ
とアピールするのが自然です。
逆にいうと、有資格者の情報がまったくない事務所は、
アピールしたくてもできない状況の可能性が高いのです。
事務所にとって「有資格者が多いこと」はプラスにしかならない情報ですから、
ホームページを作るときに載せない理由がありません。
税理士有資格者や、科目合格者の割合を発表していない事務所は、
業務があまりにも激務すぎて試験勉強に時間をさくことができない実態がうかがえます。
有資格者割合の平均値は?
例えば従業員5〜10名の小規模事務所の場合、
有資格者は1名、科目合格者が3名程いれば十分だと思います。
しかし、従業員50〜100名の大規模・中堅事務所の場合で、
有資格者が2、3名、科目合格者が1割程度の場合は注意が必要です。
なぜなら業務量が多く残業時間も多いので、
勉強時間を確保できず合格者が増えない傾向になり、
そのような割合になっているケースが多いからです。
また業務量が多いと離職率が高くなり、
とにかく手が足りないので未経験の若い人でも採用されることが多いです。
そのため無資格者の入社が多くなります。
離職率が高くなると常に人が入れ替わるので、
前任者がおらず引き継ぎをしてもらえなかったり、
担当数が増え続ける環境で働くことになります。
職員の税理士試験勉強を応援する仕組みはあるか?
多くの求人票に「試験休暇制度有り」と書かれていますが、
実際の試験休暇の取得状況を聞いてみましょう。
また有給休暇が自由に取れるどうかも大切です!
私が働いている税理士事務所では、
試験休暇と有給をつなげて1週間休む社員が多数いますし、
最大で2週間以上休む社員もいますよ。
また無事に試験に合格できた場合は合格祝金が支給されたり、
税理士資格を取得した際に給与の月額が3万円昇給します。
他の税理士事務所でも専門学校の講座受講料を補助したり、
試験に合格した際に科目合格手当として月額1〜2万円昇給したりするケースがあります。
10. 極端な男性社会(女性比率が異常に低い)
税理士業界は男性の比率が高いです。
しかしホワイトな税理士事務所は男女比率のバランスが良いです。
(男性:女性=6:4もしくは7:3程度)
ただしバランスが良くても女性職員にパートさんしかおらず、
正社員がいない場合は注意が必要です。
正社員だと残業が多く、パートでないと働き続けることが難しいということです。
税理士事務所のホームページ・SNSや会社案内のパンフレットは必ずチェックしましょう。
全体写真や社内イベントの写真が載っていることが多いので、
それを見ればおおよその男女比率や雰囲気がわかります。
ホームページや会社案内のパンフレットに男性の写真しか載っていない税理士事務所は避けた方が良いかもしれません。
あまりにも女性職員が少ない事務所は、
ワークライフバランスが崩れている可能性大です。
もちろん、税理士事務所というのは男性比率が高いところが多いです。
そもそも税理士を目指す人は
男性が多いですから、これは当然ですね。
ただ、あまりにも女性の正社員が少ない事務所というのは、
産休や育休後の職場復帰が難しい環境
となっている可能性が高いので注意しておきましょう。
女性が長期間働けない職場は、
男性にとっても働きにくい職場であることが多いです。
ただし、事務所の顧問先企業(お客さん)の業種が
男女比率に影響を与えているケースもあります。
例えば、美容業のお客さんが多い事務所などは、
意識的に女性職員を雇用する
ということもあるでしょう。
その場合は「女性職員が多い=良い環境」とまで判断することはできません。
その事務所の離職率まで見て判断をする必要があります。
税理士事務所で産休や育休はとれる?(取得後に復帰できる?)
ホワイトな税理士事務所は産休・育休後に復職する女性社員が多いです。
私が働いている税理士事務所も産休・育休に入った女性社員は、ほとんど復職されています。
また男性も育児休暇を取っています。
女性社員の産休・育休は1年間取得されるケースが多く、
保育所に入れなかった場合は最長2年取得される方もいます。
男性社員の育休でしたら1週間程度が多いです。
復職した時には「おかえりなさい!」と快く迎えてくれる人ばかりです。
産休・育休中も税制が常に変わるため、
ついていけるかどうか不安を抱えながら復職する社員にとって、
安心して戻って来られる環境があるのは嬉しいですよね。
11. 中堅社員がいない(ベテランと若手しかいない)
応募先の事務所で働いている職員の、
平均年齢にかたよりがないか?をチェックしてください。
職員の年齢構成が
20代の若手と、50代以上のベテランしかいない。
(つまり、30代〜40代の職員が極端に少ない)
状態になっている事務所は要注意です。
30代〜40代がごっそりぬけている事務所というのは、
若手が仕事を覚えて一人前になった段階でさっさと退職し、
別の事務所に転職している可能性が高いです。
つまり、仕事が一人前になった段階で
「こんなところで働いてられるか」
と転職を選択しているわけですね。
最悪のケースでは、
一部のベテラン職員だけが高い固定給でいすわり、
極端に給料の安い若手職員を酷使している
という劣悪な職場環境となっていることもあるでしょう。
こういう事務所では、若手職員は「どうせすぐやめていく人たち」という扱いをされ、
ろくに仕事を教えてもらえない可能性があります。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
12. 所長税理士が高年齢すぎる
税理士事務所の経営者である所長税理士の年齢も要チェックです。
所長税理士が60代以上でしかも現役…という場合は、
事務所の世代交代がうまくいっていない可能性が高いです。
(近いうちに廃業を検討している場合すらあります)
そもそも税理士業界というのは、
基本的に平均年齢が高い業界です。
日本税理士会連合会のデータによると、
税理士資格保有者の年齢別割合は
↓以下のようになっています。
↑20代〜30代の税理士はたったの10.9%です。
その一方で、60代〜80代の税理士は全体の50%を超えます。
税理士業界は、会計ソフトの発展や経理業務のAI化によって、
どんどん淘汰(とうた)が進んでいくのは間違いありません。
現在、60代以上の年齢の税理士が、
こうしたスピードの速い流れに対応できるのか…?
というとかなり疑問といわざるを得ないでしょう。
あまりにも高齢な税理士が運営している事務所に所属して働くことには、
それなりのリスクがあることを理解しておいてください。
下手をすると、10年後には廃業を考えている…
みたいな事務所で働くことにもなりかねません。
13. 極端な能力主義
ブラックな税理士事務所の特徴として、
極端な能力主義に陥っているケースが多いことが考えられます。
これは所長税理士の考え方しだいのところもあります。
未経験者もたくさん採用し、
じっくり時間をかけて育てていくタイプの事務所と、
即戦力の職員だけを採用して、
少数精鋭でやっていくタイプの事務所があります。
↑後者の即戦力タイプの事務所では基本的に、
未経験者やまだ経験の少ない税理士補助はそもそも採用しないケースが多いですが、
それでもどうしても人手不足で採用を行うケースがあります。
こういう即戦力事務所に未経験者が入ってしまうと、
そうとうにしんどい思いをする可能性が高いでしょう。
基本的な業務でミスをすれば罵倒が飛んでくる…みたいなこともあるでしょうし、
先輩職員も忙しいので、ろくな教育をされず放置されることも考えられます。
現時点で未経験の方や、
経験3年以内などまだ税理士事務所職員としてのキャリアが少ない人は、
じっくり時間をかけて職員を育てていくタイプの事務所を勤務先に選ぶのが良いでしょう。
14. 社員旅行や休日イベントが苦痛
これは私の実体験ベースなのですが、
ブラックな税理士事務所では謎の社内イベントがやたら多いです。
せっかくの休日を、
好きでもない事務所の先輩や所長税理士と過ごす…とか、
はっきり言って苦痛ですよね…。
例えば、私が経験したところでは職員研修と題して3泊以上の研修旅行があったり、
所長税理士の友人のつきあいで、
その友人主催のイベントに職員が人図合わせで無理やり駆り出される…
みたいなことがありました。
当たり前ですが、これらに出席しても休日出勤なんて出ません。
社内イベントを楽しめるタイプの人ならいいのかもしれませんが、
私は休日は一人でまったりしたいタイプなので地獄でしたね。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
15. アットホームで家庭的な社風…は地獄になりやすい
上の「謎の社内イベント」の話と少し重複しますが、
転職サイトなどで、
「うちはアットホームで家庭的な職場です!」
「家族経営で社員を大切にする社風です!」
的なアピールをしている事務所の求人は、むしろ注意した方が良いです。
社員を家族みたいに扱うというのは、
言い方を変えればビジネスとプライベートの境界があいまい…という意味です。
こういう社風アピールの仕方をする事務所は、
事務所内で発生するいろんな雑務やイベントに、
職員を無給で使いたいという魂胆が透けて見えます。
こういう事務所では、
給料が出さないくせに、変な労働に従事させられるようなことが多いので注意してください。
↓例えばこんな感じの仕事ですね。
- 負担が大きすぎるレベルの掃除作業(所長税理士のプライベート居住スペースの清掃など)
- 休日に出社(無給)して、事務所所有の車両の洗車をさせられる
- 休日に社内外のイベントに、人数合わせで強制参加させられる
- 新人のための勉強という名目で、サービス残業させられる
勤務先の仕事であってもビジネスはビジネスです。
強制的な時間拘束が発生するのであれば給与が発生しないのはおかしいですし、
休日や終業後にそうした労働が発生した場合には、
残業代として割増の賃金が支給されないと法律違反のはずです。
こういう無意味な労働を絶対に避けたい人は、
ある程度は労働法の遵守意識が徹底されている、
なるべく都市部の中堅規模以上の税理士事務所を勤務先に選ぶのが良いでしょう。
16. ネット上の口コミ評判が異常に悪い
転職サイトやネット上の口コミ評判も情報として参考にしてみましょう。
「応募先事務所名 口コミ」
「応募先事務所名 パワハラ」
「応募先事務所名 残業」
とかでネット検索してみると、
実際にその事務所で働いた経験のある人がブログとか書いていたりします。
(Yahoo!知恵袋やTwitterとかでも口コミが見られるかもしれません)
ただし、こういう検索方法で情報が出てくるのって、
全国レベルで名前が知られている有名事務所に限られますね。
地元の個人事務所とかの場合、こういうこと書くと「あいつが書いた」とバレますから、
リアルな情報は書きにくかったりします。
なお、全国レベルで名前の知られている有名事務所の求人を知りたい方は、
↓税理士業界専門の転職サイトで求人検索をかけるとたくさん見つかりますよ。
>>税理士業界専門の転職サイトで求人を見てみる(年収もチェックできます)
ただし、ネット上の口コミ評判をどこまで信用すべきか?については注意が必要です。
「事務所の口コミをあえて書こう(お金が発生するわけでもないのに)」
と考える元職員の人ってどういう人たちか?を考えてみてください。
その事務所の職員時代によほど嫌な思いをして、
所長税理士に恨みを持っているとか、
採用面接で嫌な態度で落とされて逆恨みしているとか、
こういう変な動機で口コミを書く人もいます。
事務所の口コミ評判を見るときには、
あくまでも参考程度にしておいた方が良いかもしれませんね。
17. 離職率が高くどんどん人が辞めていく…
ブラックな税理士事務所の特徴として、
職員がどんどん辞めていて、人材の流動性(入れ替わり)が異常に高いことが挙げられます。
私が実際に経験したブラック事務所で言えば、
職員20名程度の中堅事務所だったのですが、
私が入社した1年間のうちに退職者が5名以上出る…みたいな状況でした。
4分の1程度の人間が毎年入れ替わる職場って異常ですよね。
退職者が出たら業務がまわらなくなりますので、
新しい人を採用することになるのですが、
税理士事務所の仕事に慣れるのってベテランでも最低1年程度、
未経験の新人なら3年ぐらいは絶対にかかります。
当然ながら、既存の職員の労働量アップ(残業増加)というかたちでしわよせがくることになります。
もちろん、税理士業界はそもそも流動性の高い業界ではあります。
どこの事務所でも基本的に同じようない仕事をしていますから、
1つの事務所で一人前に仕事ができるようになれば、
別の事務所でも即戦力として働けるケースが多いからです。
しかし、それでも人材の入れ替わりがやたら多い事務所と、
職員の定着率がよく離職率が低い事務所に分かれるのも事実です。
面接などではベテランの職員が何年ぐらい働いているか?など、
具体的な年数をチェックするようにしてみてください。
勤続10年目以上の職員が多くいるような事務所では、
職員の福利厚生やキャリアアップを意識した人事制度が構築されている可能性が高いです。
逆に、5年以上働いている職員が1人もいないとか、
「所長税理士+新人職員のみ」みたいな人員構成になっている事務所では、
採用を行ってもどんどん人が辞めていくブラックな労働環境になっている可能性が高いです。
18. 営業ノルマがある
税理士や税理士補助として税理士事務所で働く以上、
決算書作成や税務申告の代行など、
税理士実務の仕事だけをしたい!と考えて応募する人がほとんどでしょう。
ただ、実際には営業マンみたいなことを職員にやらせているブラック事務所は少なくありません。
新しい顧問先の開拓をノルマとして課したり、
節税対策のための生命保険提案などをやらせるケースですね。
もちろん、税理士の仕事は顧問先の経営者をお金の面でサポートすることですから、
こういう提案がメリットになることも多いです。
生命保険の提案などは、成約すれば税理士事務所側に代理店報酬(生命保険会社から支払われます)が発生しますので、
事務所の利益にかない、提案をした職員に対してボーナスが出る事務所も多いでしょう。
ただ、こうしたノルマが過剰に課せられていて、本来業務である税務申告業務がおろそかになっていては本末転倒です。
税務申告には法律で決められた期限があり、
税理士事務所の職員はそれに絶対に遅れないように仕事をします。
そもそも「時間的なノルマ」があるわけですね。
その時間的なノルマにプラスして、営業マン的な「成績ノルマ」が大きな負担になる事務所では、職員が疲弊しているケースもあります。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
ブラックも多い税理士事務所求人から、ホワイト求人を見つけ出すには?
最初から厳しいこと書きますが、
ネットの検索結果から「ホワイト事務所の求人を見分ける」のって、かなり難しいです(特に業界未経験の方の場合)
理由はシンプルでネット上に情報が少なすぎるんですよね。
具体的な事務所名まで出した口コミってほぼ出てこないと思います。
「みん就とかライトハウス(旧カイシャの評判)見れば、企業名で口コミ検索できるじゃん」って思われるかもしれませんが、
こういうサイトに口コミ書いてるのってすでに退職済みで業界現役じゃない人がほとんどです。
「一生、税理士業界とは関わりません…」みたいな、いわゆる無敵の人たちが書いてる便所の落書きみたいな悪口ばっかりなんですよね。
これはこれでまあ情報の一種かもしれませんが、
リアルに転職活動していて読みたい口コミってこういうのじゃないですよね。
見たいのは、現在進行形でその事務所で働いている先輩職員で、
デメリットもメリットもちゃんと書いてくれてる口コミだと思います。
こういう明らかにかたよった口コミ情報で判断して、せっかく出会ったホワイトな事務所なのに選択肢から消しちゃう…みたいなことになったら損するのはこっちです。
(運命の人に出逢ってるのに、まわりの評判を気にしすぎてつきあうのやめちゃうみたな)
良質な口コミは、いくらネットの大海原をサーフィンしまくってもほぼ出てこない。
なぜか?
税理士業界ってはっきりいってせまい業界なんで、
ヘタに自分の勤務先の口コミ書くとすぐ特定されちゃうんですよ。
所長税理士どうしがけっこう情報交換しあってたりするんで、転職するにしても下手なことはできません。
なので、ネットで自分の勤務先事務所名出してペラペラしゃべっちゃうようなリスク高いことする人なんてほぼいないんです。
(ヘタすりゃボス税理士にばれてクビです)
ほとんどの個人事務所は自社の採用専門サイトなんて持ってませんし、
中にはいまどきホームページのない税理士事務所とか、あっても業者に丸投げしたようなスッカスカの情報しか載ってない事務所とかも少なくありません。
(そんな事務所でも、実際には優良クライアントを多数抱えていて、職員の労働環境的にはホワイトなところもあったりするのでタチが悪い)
結果的に、少ない情報を頼りに転職活動することになりますから、
なんだかよくわからないままなんとなく「自分の職歴や科目合格数ならこのへんかな?」みたいな感じで、
あてずっぽうで求人に応募してしまってブラック落ち…みたいなことになりがちです。
担当件数が15〜20件ならホワイト事務所?
事務所求人の「ホワイト求人の見分け作業」の難しさについて、もう少しだけ具体例をあげて説明しますね。
(なかなかしんどい話だと思いますが、がんばってついてきてください)
例えばですが、
「税理士事務所職員の業務量や残業量は、
自分が担当するクライアント企業の件数で決まる!」
みたいに書いてるブログとか口コミって多いですよね。
確かに、判断基準の「1つ」としてこういう視点を持っておくのはまちがいではないんです。
担当件数がだいたい20件ぐらいなら普通ですが、
中には30件〜40件みたいな事務所もあったりしますね。
ただ、転職サイトとかで見た求人に「スタッフ一人あたりの担当クライアント数は15件〜20件」と書いてあったので、
「これなら業務量は比較的落ち着いてるのかな?」と思っても、
担当クライアントが法人企業なのか個人事業主なのか?従業員数はどのぐらいなのか?何月決算が多いのか?どういう業種業界のクライアントが多いのか?
といったことまで突っ込んで考えないと、
その事務所での業務量ってなかなか把握できなかったりします。
例えば、担当件数30件と多くても、
「会計ソフトの入力作業とかはクライアント側で全部やってくれていて、職員側の作業はチェックだけ」みたいな状態なら、
業務量はむしろ少なめなホワイト事務所ってこともありますからね。
逆に、担当件数たったの10件で「ホワイトかな?」と思っても、
実際に入社してみたら、担当する顧問先クライアントが小売業種ばっかりで現金レシートが毎月何百枚もあって、それを手作業で担当者が記帳代行していたり、
自分の顧問先の社長が脱税アドバイスを求めてくるパワハラ・カスハラ言動のクソ社長でメンタルやられたり、
従業員数がやたら多いクライアント企業が多くて、税務はともかく給与計算や年末調整で忙殺される…。みたいな状態だったりすることもありますからね。
↑こういう事務所の職員は、たとえ担当件数は少なかったとしても、ブラックで超しんどい働き方になります。
「落ち着いた環境で勉強と両立しながら働けるはず」と思って入社したのに、
実際には超絶激務で税理士試験勉強なんて不可能。
気がついたら入社して5年経ってるのに科目合格の積み上げはゼロ…。
みたいな、悲惨な状況になってしまうことは少なくないんです。
なんとなくで求人応募してるとブラック落ちしてしまう…
「学生時代に税理士試験4科目とっちゃって、残りはあと法人税法だけでゴール!」
…みたいなごく一部の超優秀な人は、転職活動もちょろいのかもしれません。
こういう人は、最初からBIG4税理士法人などの大手事務所の求人を選択肢にできたりしますから、少なくともブラック落ちの可能性は低いでしょう。
ですが、ほとんどの人はこういうチート状態からキャリアスタートできるわけではありません。
↓過去の私もそうでしたが、多くの人はこういう状態が転職活動のスタート地点でしょう。
- 現在は未経験資格なし。これから税理士目指して、働きながら3年〜5年ぐらいかけて税理士試験に合格を目指したい。
- 大学卒業後に別の業界で仕事をしてたけど、手に職をつけられる仕事をしたいと思った。そこで、科目合格制度を使えるおかげで社会人でも合格を目指しやすい税理士という仕事に興味を持った。
- 一応、税理士事務所の実務経験者ではあるけど、担当してきたのは個人事業主や小規模法人ばかりで、売上10億以上や従業員30名以上は経験なし。
↑こういう状況の方の多くは、「地元の小規模な個人事務所」を狙って転職活動することになりがちなんですが、
地元の小規模な個人事務所って、ネット上には情報が出てこないブラックボックス状態であることがほとんどです。
未経験の職員を「弟子」や「丁稚奉公人」みたいに扱う、真っ黒なブラック事務所も少なくないので、高い確率でブラック落ちしてしまうんですよね。
(私が最初に未経験入社した事務所もそういうブラック事務所でした)
実際に入社して働き始めた後も、
- どこの事務所も未経験者はこんなものなのかな…。
- 給料もらいながら仕事を教えてもらってるんだから感謝しないと…。
- どうせいつかは独立するから、職員スタッフ時代は修行と思って我慢しよう…。
↑こんなふうにあきらめてしまいがちなんですね。
その結果、特に未経験者はかなりの確率で、
労働環境が劣悪なブラック事務所に落ちてしまっている…というのが、税理士業界で働く大多数の職員スタッフの現実なんです。
まとめ
今回は、ブラックな税理士事務所の特徴と見分け方を解説いたしました。
ブラックな税理士事務所で働くのは本当に過酷です。
これから就活や転職活動を始める人は、
しっかりと情報収集をするようにしてください。
(追伸)給料安くて超激務な「ブラック事務所」で絶対に働きたくない方へ
- 税理士事務所ってどこも給料安すぎ?
- 未経験で科目合格なしだと搾取の対象って本当?
- 将来は税理士として独立目指す。でも今の年収はさすがにキツい…。
- 仕事が忙しすぎて税理士試験全滅…とか絶対避けたい。
- パワハラな所長税理士の下で丁稚奉公みたいに働きたくない…。
↑こんな感じの「税理士業界の暗いウワサ」をネットでみて、不満や不安を抱えている方はきっと多いと思います。
残念ながら、その不安が的中してしまうケースは少なくありません。
職員スタッフを「使い捨て部品」みたいに搾取しまくるブラック事務所は、2024年現在も存在しているのが現実です。
はっきり言って、
「令和の世の中で、いまだにこんなことやってるの?」
みたいな真っ黒なブラック事務所ってたくさん存在しています。
良くも悪くも歴史のある業界ですからね…。
もちろん「税理士事務所のすべてがブラック事務所」というわけではありませんよ。
ですが、現実的なところで言えば、
- 全体の2割:完全ブラック
- 全体の6割:ややブラック
- 残りの2割:ホワイト
みたいな割合がリアルな実態でしょう。
(↓こんな感じ。雑な円グラフですみません)
↑労働環境が良好な「ホワイト事務所」で働けるのは全体の2割だけ。
税理士業界で働くほとんどの人は、ブラックな環境で苦しんでいる…というのが実際のところなんですね。
なぜ、税理士事務所はブラックばかりになってしまうのか?
理由はシンプル。
税理士事務所ってどこもとても小さな組織で、経営者である所長税理士が圧倒的に強い権限を持っているからです。
税理士事務所って、そのほとんどが「所長税理士合わせてスタッフ3名〜5名」みたいな、規模の小さな組織です。
(ごく一部の大手事務所を除くと、ほとんどがそんな感じ)
大企業の場合、ブラックなことやってたら新聞やテレビマスコミから批判されますよね。
でも、ほとんどの税理士事務所みたいに小さな組織が、マスコミに注目されることはほとんどないです。
また、基本的に「所長税理士=事務所オーナー」なので、多少ブラックなことやってても、誰からも批判されません。
(一般企業のように、株主と経営者が分離していない)
労働組合みたいな「労働者の権利を守る組織」みたいなものも存在しませんからね…。
さらにいえば、ネット上に「実際に事務所で働いた人たちの正直な口コミ」とかもめったに出てこないのもやっかいです。
税理士って所長税理士(事務所の経営者)どうし横のつながりが強いので、自分の事務所のスタッフ情報とか共有し合ってます。
自分の事務所の悪口をネットに書き込んだりすると、身バレしていづらくなる…。みたいなことすらありえますから、みんな下手なことはいえないんですよね。
みんな自分のキャリアを危険に冒してまで、ネットやSNSに口コミなんて書かないです。
ここまでのまとめ…
まとめると、税理士事務所の8割はブラック事務所なのが実態。
↓その理由としては以下。
- 税理士事務所のほとんどは「小さな組織」で、メディアに注目されることがほとんどない。
- 経営者(所長税理士)が経営責任を問われない。
- 労働者の権利を守る労働組合がない。
- 所長税理士がどうしが情報共有しているので、ネット上に下手な口コミ情報を書けない。
ただでさえブラックの割合が多い上に、
ネット上にブラック事務所を見分けるための情報が少ないせいで、
まちがえてブラックな事務所に応募してしまう人が続出するんです。
しかも、完全ブラックな事務所ほど人を集めるのに必死ですから、
「うちはアットホームで家族的な雰囲気です!…」
みたいに求人サイトでアピールしたりするので、たちが悪いんですよね…。
ブラック事務所の求人を「最初から選択肢に入れない」ことが重要
ここまでで、税理士業界のリアルな実態についてご理解いただけたかと思います。
ここからは「それじゃどうしたらいいのか?」について解説していきましょう。
↓いま、こんなふうに感じている方はきっと多いでしょう。
そうはいっても、税理士を目指すことはもう決めている。
将来的には資格をとって自分の事務所を持って独立したい。
まずはどこかの事務所に入社して働きながら、税理士試験合格を目指さないといけない。
そうなると、ブラック事務所でがまんすることは避けられないのか…?
大丈夫です。
私のブログを読んでくださっている方には、解決策をちゃんとお教えしますので。
で、どうすればいいか?
結論から言うと、ブラック事務所の求人を、最初から転職活動での選択肢に入れないようにすればいいんです。
具体的には、税理士事務所専門の転職サイト(無料)で求人を探すようにしてください。
税理士業界ってかなり特殊な業界で、ホワイト事務所の求人情報が「この業界専門の転職サイト」にしか載っていないんです。
(リクナビとかindeedとかで求人探しても良い求人がぜんぜんみつからない)
学生時代の就活の延長で、「求人探すなら、なんとなくまあリクナビかな…」みたいな感じで税理士事務所の求人を探してしまうと、
高い確率でブラック事務所の求人しか出てきません。
すでに税理士を目指すことが決まっている人は、必ず「税理士業界専門の求人サイト」で求人を探すようにしてください。
ホワイト事務所の求人が「税理士業界専門の求人サイト」に集まる理由
税理士業界専門のサイトでは、事務所側が求人を掲載するときに、
「この事務所は、最低限の年収や福利厚生条件を満たしているか?」が厳しくチェックしています。
そうしないと「求人数」で勝負してくる大手リクナビに勝てないからです。
つまり、事務所側が簡単に求人を掲載できない仕組みになっているんですね。
このあたりが無料で求人掲載できるハロワとか、
格安広告費で掲載できるリクナビとの違いです。
「うちは求人数ではリクナビには勝てませんけど、
求人の『質』ではリクナビなんかより圧倒的に良いものがありますよ」
↑みたいな感じで、求人の質で勝負しているわけですね。
必然的に、ブラック事務所の求人はあらかじめ排除されているのです。
すでに「税理士業界で働く」「将来は税理士として独立を目指す」とはっきり決めている人は、
リクナビなどの一般向けサイトではなく、税理士業界専門のサイトを使うのが鉄則ですよ。
税理士業界志望者が使うべき転職サイトはこの2つ
ヒュープロ(税理士業界専門の無料転職サイト)
ホワイト事務所の求人が見つかる!
ヒュープロは、税理士業界専門の無料転職サイトです。
未経験資格なしOKで年収400万円の求人
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など、ホワイト求人が多数ありますよ。
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マイナビ税理士(科目合格1科目以上ある人におすすめ)
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マイナビ税理士は、BIG4税理士法人をはじめとする有名事務所の求人を狙う人におすすめの無料転職サイトです。
KPMGやEYなど外資系大手の求人や、
辻本郷や山田&パートナーズなどの国内大手事務所の求人が多数ありますよ。
未経験者は科目合格が必須になりますが、税理士業界でハイクラスを目指す人にはおすすめの転職サイトです。
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↑これら2つはどっちも完全無料で使えるサイトです。
(企業側は支払う広告料で運営されているサイトなので、私たち求職者側がお金を取られるようなことはありません)
税理士業界で転職活動していくなら、この2つを使い倒していけば優良ホワイト事務所の求人を逃すことはほぼないと思いますよ。
私も転職活動していた頃は、この2サイトを毎日チェックしてました。
↓実務経験者向けの求人ではこんな感じ。
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税理士業界専門の中では最大手クラスなので信頼性が高いサイトです。
無料アカウント登録が必要ですが、完全匿名で使えるサイトなので安心ですよ。
>>マイナビ税理士でBIG4を含む大手税理士事務所の求人を見てみる
税理士業界志望者はリク●ビやハロワ、indeedは使わない方が良い
私は、税理士業界で転職するなら、
リクナビやハロワ、indeedなど、
「一般向け求人サイト」は使わない方が良いと思ってます。
なぜかというと、登録されている求人の質があまりにも低すぎるからなんですね。
実際、私が1社目に入社した事務所は完全にブラック事務所だったんですが、
この事務所はハローワーク経由で応募しました。
(窓口の職員さんに「こちらは特におすすめですよ」と紹介されました…)
私も後から知ったんですが、ハローワークの相談員って、
彼ら自身が非正規職員だったりするんです。
はっきりいってけっこういい加減なんですよね…。
税理士業界への転職を検討している方は、
厳選された求人だけが掲載されている税理士業界専門サイトを使いましょう。
リクナビやindeedと同じように完全無料で使えるサイトなので、こちらを使わない理由はないです。
↓例えば以下のような好条件な税理士事務所の求人を見つけることができますよ。
- 未経験・資格なしでも年収400万円スタートの求人
- 実務経験3年以上なら年収600万円スタートの求人
- 税理士試験と両立できるワークライフバランス重視の求人
- 在宅リモート勤務OKな税理士事務所求人
- 税理士事務所から経理の転職歓迎の求人
- 相続税申告の実務経験を積むことができる事務所求人
- 将来的に独立を目指すのもOKな事務所求人
なぜ「最大手のリ●ナビ」をおすすめしないのか?
転職サイトっていろんなところがありますよね。
リク●ビとかindeedの方が「学生時代の就活とかでも使ってなじみがあるし、Googleで検索したときに上の方に出てくるから安心」と思われる方も多いかもしれません。
ただ、個人的にはこういう転職サイトの選び方はおすすめしません。
リクナビとかindeedって、企業側が求人掲載をする料金が以上に安い上に、
ろくな審査もないのでブラックな事務所でも求人出し放題なんですよね…。
あと、税理士業界って採用側も応募側も、ニーズがかなり特殊です。
採用側(事務所側)は繁忙期と閑散期で採用の難易度をガラッと変えてきたりしますし、
応募側(私たち)も税理士受験生なので仕事と勉強の両立がマストだったり、
社会人から勉強スタートの人が多く、キャリアスタートの年齢が高めだったりと、
一般的な転職活動とは事情がかなり異なるケースが多いんです。
特に未経験者の方は、年収が極端に低い事務所(年収200万円代など)に応募しないように注意しないといけません。
実務経験者はともかく、業界的な年収相場をよく知らない未経験者を狙って、
「うちは勉強しながら働けますよ!(なので年収は低くても我慢してね!)」
みたいな感じで、極端に低い年収で募集をかけているブラックな事務所は本当に多いんです。
↓以下のいずれかに該当する人は、
税理士業界専門の転職サイトを使って求人を探すようにしましょう。
- 税理士試験との両立ができる事務所で働きたい人
- 毎年「1年に1科目」などのかたちで、着実に科目合格を積み重ねていきたい人
- 業界相場より低年収の事務所にまちがえて応募する愚を避けたい人
- 将来の独立を見すえて開業資金をちゃんと貯金していきたい人
- 税理士試験に失敗した場合に備えて、企業経理への転職という選択肢も検討している人
>>税理士業界専門の転職サイトで求人検索してみる
(メールアドレスの無料登録が必要です)
忙しくて今すぐは転職活動できない…という人へ
「転職したいけど、今すぐは転職活動は始められない。
ひょっとしたら今の勤務先に残るのがベストかもしれないし…。」
↑今の環境にいろいろ不満はあるけれど、
なんとなく不安で動けなくなっちゃってる方も多いでしょう。
転職活動なんて人生でそう何回もやることじゃないですし、
そのわりに人生に与える影響がデカくて不安になっちゃいますよね。
私自身もブラックで働いている時に経験したことなんですが、
今いる職場でストレスがマックスまで溜まると、
まじで何も行動する気がなくなるんですね。
転職って年齢的に若ければ若いほど有利なのが現実ですし、
精神的な疲労が溜まってくると人間って正常な判断が効かなくなってきます。
どんなに時間がなくて忙しい人も、
受動的に(受け身で)入ってくる状態にしておくことが大切です。
希望年収や勤務地などを転職サイト内で入力しておくと、
マッチする最新のおすすめ求人がメールが定期的に入ってきます。
↓ある日の私のメールボックスをお見せすると以下の画像のような感じ。
あらかじめ自分で入力した年収などの条件にマッチする求人が出たら、
最速でメール通知してくれるので見逃しがなくなります。
↑良さげな求人が見つかったらブックマーク保存しておきましょう。
これやっとくだけで、「どうしてもつらくなったら転職もある」という選択肢を持つことができます。
過労やストレスでぶっ倒れる前に行動を起こすことができますよ。
転職サイトは完全無料で情報リサーチに使えて、いつでも即解除できます。
変な電話連絡が来るようなこともないです。
無料で使えるものは徹底的に使い倒しましょう。
よくある質問と回答(Q&A)
転職サイトに関して、
あるあるな疑問とそれに対しての回答を載せておきます。
転職サイトは本当に無料?なぜ無料?
転職サイトは、企業や事務所が払う紹介手数料(広告料)で運営されています。
お金払ってるのは企業側だけなので、
私たち求職者側は最初から最後まで完全無料で使うことができますよ。
後からお金を請求されるとかはいっさいないので、安心して求人リサーチに使い倒しましょう。
転職サイトに登録したら電話セールスとかうるさくない?
転職サイトの登録は基本的にメールアドレスだけでできるので、
電話はかかってこないですね(相手はこちらの電話番号を知らない状態)
定期的に「こういう求人出てきましたけどどうですか?」みたいな連絡はくれますが、基本的にはメールオンリーです。
未経験資格なしでも応募できる事務所ってあるの?
これは実際に求人検索してみるのが早いかもしれませんが、
税理士事務所って未経験OK求人が意外に多いです。
ただ、リクナビとかハロワで探すと年収200万円台…みたいな、
完全ブラックな事務所もわんさか出てきたりするので、くれぐれも注意してください。
未経験無資格でも年収400万円以上の求人ぐらいなら、普通にたくさんありますよ。
複数の転職サイトを同時に使っても問題ない?
これはまったく問題ないです。
むしろ、たくさん使った方がいろんな求人に出会えるチャンスがひろがるので、2社〜3社ぐらいを使い回す方が良いでしょう。
転職サイトには無料のエージェントサービスがつくことが多いですが、
担当してくれるエージェントとの面談に進んだような場合には、
他社のエージェントからも話は聞いてますぐらいに教えてあげると親切かもしれませんね。
(求人リサーチのために転職サイトを使いたい用途の場合には、そもそもエージェントとのやり取りは発生しません)
最後の最後にお伝えしたいこと
↓仕事や転職で成功するために大事なのって、結局はこれです。
転職活動でもっとも重要なのは、能力やスキルより情報収集です。
具体的には、どの転職サイトを使うか?(リクナビなどの「一般向け」を使うか?税理士業界専門か?)で大きな差がつきます。
税理士業界は、能力的にとても優秀なのに、
転職活動のやり方がまずかったのが原因で、
ブラック事務所で働くことを余儀なくされている人…がものすごく多いです。
転職サイトへの登録なんて、実際には1分でできる作業です。
お金もかかりませんし、気に入らなければ即解除できるのでリスクなんて何もありません。
それでもやらない人はやらないですし、やる人はさくっととやります。
↓今から5年後に、あなたはどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、税理士試験もいつまでたっても科目合格ゼロ…。貯金もゼロ…。
- 働きながらスピーディに5科目合格達成。年収高めなので独立資金のめどもある程度ついている。あとは税理士としての実務能力を高めていくだけ…!
↑この前者は実は過去の私の姿そのもので、
今思うと「もっと早く行動しておけばよかった」と後悔しています。
この記事を読んでくださったあなたは、もちろん後者を目指してください。
いまどんな状況にいる人でも、
成功に向かって一歩踏み出すことは可能です。