
(経理経験を積みたいのに積めない…ゼロから経理の実務経験を積むには?)
- 経理の実務経験を積むには?
- 実務経験2年以上など経験者限定求人ばかりで応募できない…。
- 経験を積みたいのに積めない…未経験者にどうしろと?
- そもそも「経理の実務経験」とは?どのぐらいのスキルレベル?
- 簿記2級は応募時点で必須?ハードル高すぎない?

未経験で経理の仕事につきたいのですが、
実務経験者向けの求人ばかりで応募できません…。
ゼロから経理の実務経験を積むにはどうしたらいいのでしょうか?
確かに、経理は実務経験者限定の求人が多いですよね。
(経験2年以上必須…とか)
ただ、未経験者は絶対に経理になれないのか?というと、
もちろんそんなことはありません。

当たり前ですが、誰でも最初は未経験です。
もし未経験者がぜったいに経理になれないなら、
この世から経理の仕事をする人がいなくなってしまいますよね(ありえません)
現時点で職歴なしニートの人、
事務職の経験はあるけど経理は未経験という人でも、
未経験から経理に転職して経験を積み始めることは可能ですよ。
この記事では、経理の実務経験を積む具体的なステップを紹介します。
これから経理としてキャリアスタートしたい人は参考にしてみてくださいね。
ブログ管理人
1985年生まれ。未経験ニートで会計事務所入社→月給16万円で地獄のような目にあう→何度か転職して年収600万円→会計事務所から経理に転職→現在は経理の管理職/2018年開始の当ブログも6年目突入!おかげさまで毎月1万人(累計34万人超)の方に読まれています。
>>自己紹介の記事はこちらです
この記事の目次
経理の実務経験を積むには?これから転職する人がやるべきこと3つ

(これから転職活動を始める人がやるべきこと3つ)
↓これから未経験で経理を目指す人がまずやるべきことは、以下の3つです。

それぞれ順番に説明していきますね。
(上の青文字リンククリックで読みたいところから読めます)
1. 経理専門の転職サイトで「未経験OK求人」を探す
\ 未経験OKの経理求人多数!/
まずは、経理専門の転職サイトで未経験者OKな経理求人を探しましょう。
良さげな求人が見つかったら、
情報としてブックマーク保存しておいてください。
この時点ではたくさんの求人を見ていろいろ比較してみることが大切です。
日常的に転職サイトでいろんな求人を見ているうちに、
なんとなく年収や残業時間の相場とかもわかってくると思います。
この求人はブラックぽいからやめといた方が良いかも…。
といった判断もできるようになりますよ。

↓以下のように「未経験OK」と明示している求人を探しましょう。
経理専門の転職サイトなら、
初年度から年収400万円スタートなど条件の良い経理求人もたくさんあります。
(ハロワやリクナビだとこの年収の未経験求人は見つからないと思います)
経理の求人は「経理専門の転職サイト」で探そう
なお、未経験OKの経理求人はどこで探すか?がとても重要ですので注意して下さい。
探す転職サイトを間違えると、
未経験OKの経理求人ってなかなか見つからないんです。
リクナビなどの有名転職サイトで求人を探す人って多いと思いますが、
転職サイトって実はいろんな種類があるんですね。
(それぞれのサイトで、得意な求人の種類が違います)
経理は一種の専門職ですので、
経理職専門の転職サイトで求人を探す必要があります。
経理って人気職種なので、
経理の求人専門のサイトでないと、
未経験OKの経理求人ってほぼ見つからないので注意して下さい。
無料で使える経理職専門の転職サイトとしては、
↓例えば以下のようなところがありますよ。

ヒュープロ(経理専門の無料転職サイト)
経理のホワイト求人多数あり!
ヒュープロは経理専門の無料転職サイトです。
未経験簿記なしで年収400万円〜の求人
実務経験3年で年収600万円〜の求人
在宅もOKのワークライフバランス求人
会計事務所から経理へ転職歓迎の求人
などなど、好条件人が多数ありますよ。
>>10,097件の求人を見てみる
使う転職サイトをまちがえているだけなのに、
「自分を受け入れてくれる会社なんてないんだ…」
って落ち込んでしまう人はとても多いです。
これってめっちゃ絶望的な気分になるので注意して下さい。
(社会から必要とされてない…的な)

あと、同じ未経験OKの経理求人とは言っても、
年収や福利厚生はピンキリなのにも注意です。
リクナビとかで「数うちゃ当たる…!」で大量に応募…!
みたいなことをしてしまうと、
労働環境が劣悪なブラック企業に入社してしまうリスクがあります。
これも未経験者にはとても多い失敗ケースなので注意が必要ですね。
経理未経験者が狙うべき3種類の経理求人

(経理未経験者はこの3種類の求人を狙いましょう)
↓現時点で経理未経験の方は、
以下の3種類の求人いずれかを狙うのが良いでしょう。

- 中小企業経理の未経験求人(大手は避ける)
- 税理士事務所の未経験求人
- 経理事務派遣の求人
↑オーソドックスに経理として経験を積みたい人は、
1. 中小企業経理の未経験求人でいいと思います。
なぜ大手企業の求人は避けるべきなのか?や、
それぞれの求人の特徴や平均年収、
経理経験を積むという意味でのメリットデメリットについては、下記でくわしく説明しています。
2. 簿記の勉強を始める(合格は入社後でもOK)

(転職活動と同時進行で、簿記2級の勉強をスタートしましょう)
経理として働いていく人にとって、簿記の知識は必須です。
できれば簿記2級までの知識は少しでも早いタイミングで得ておきたいところですね。
簿記3級でも基本的な知識は得られますが、
転職活動でアピール材料になるのはやはり2級からになるでしょう。
もっとも、未経験者の場合は入社時点で簿記2級に合格している必要は必ずしもありません。
未経験者の場合、採用側は「実務についていける最低限の知識とやる気があるか?」をチェックしています。
なので、簿記の勉強を自主的にスタートしていることが重要なのであって、
実際に合格しているかどうか?はわりとどうでも良いのです。
逆にいうと、本気で経理に転職したいのに、簿記の勉強にまだ手をつけていない…では、
「この人、本当に経理になりたいのかな…?」とやる気を疑われる可能性があります。
合格は入者後のタイミングになっても全く問題ないので、
転職活動と同時進行で、簿記の勉強をスタートするようにしましょう。
「まず簿記2級を取ってから転職活動スタート」…はNG
簿記の勉強と転職活動は「同時進行」でやりましょう。
ときどき簿記の勉強ばかりしていて、
かんじんの転職活動を始めない人を見かけますが、これは避けた方が良いです。
資格試験なんて、どんなに自信があっても落ちることはあります。
そしたら次の試験はまた半年後…です。
(11月試験→2月試験の場合は3ヶ月)
簿記の勉強に半年かけるぐらいなら、
そのあいだに半年間の実務経験を積んでしまった方が圧倒的に有利です。
現時点で簿記を持っていなくても、応募できる経理未経験求人なんていくらでもあります。
少しでも早く実務経験を積み始めることが重要ですよ。
「経理=簿記が絶対必要!」という先入観を持ってる人は本当に多いですが、
現場では意外なほど資格の有無は重視されていません。
もちろん簿記資格はあるにこしたことはないですよ。
ですが、簿記取得にこだわるあまり、
かんじんの実務経験をいつまで経っても積めない…。では本末転倒です。
(資格取得って、転職を有利にするためにやるものですからね)
未経験者の場合はどちらにせよ入社後には新人教育の期間がありますから、
そのときに勉強してもらえばOK!と考えてる会社がほとんどです。
未経験者の採用では簿記資格の有無ははっきりいってあまり重要視されていません。
(参考程度にしか見られてない)
熱意を持って自主的に勉強を進めていることさえ伝われば何の問題もありませんので、
簿記の勉強は採用されてからする!ぐらいに思っておきましょう。
転職サイトで「簿記2級必須」となっていても応募していい?
転職サイトの求人票とかで「簿記2級以上必須」と書いてるケースが多いですが、
これって実は単なる目安だったりします。
実際には簿記2級持ってなくても転職サイト経由で応募することは普通にできますし、
採用される可能性は十分にあるでしょう。
(ダメだったら書類選考に落とされるだけの話です)
採用側が「簿記2級程度必須」などの文言を転職サイトに載せるのは、
やる気のある人をふるいにかけるのが目的です。
例えば、どうしても経理になりたいんです!
という気持ちで応募してきててくれる未経験者がいたとして、
その人が簿記2級はまだ勉強中で合格していない状態だからといって、
不採用にするような採用担当者はまずいません。
逆に言えば、簿記2級持っていたとしても、
自社とマッチしていない人は企業は採用しません。
つまり、簿記2級に合格していることってそんなに採用判断に影響しないんですね。
簿記資格を持っていない経理スタッフなんて山ほどいる
あと、実際に経理として働いている立場としてぶっちゃけると、
簿記資格を持っていない経理スタッフなんて現場に山ほどいますからね。
経験10年以上のベテラン経理でも、
簿記2級どころか、3級も持っていない…
という人はたくさんいたりしますよ。

採用を行う企業側も「簿記2級持ってる人でないと絶対採用しない!」なんて方針で採用活動していたら、新人スタッフの採用なんていつまで経ってもできないのが現実なんです。
面接で「簿記はまだ合格していないのですか?」と聞かれたら…?

(経理面接で「簿記はまだ合格していないですか?」と質問された時の回答方法)
とはいえ、面接などで「簿記資格はまだ持っていないのですか?」と面接官に聞かれそうで怖い…という人もおられるでしょう。
↓こういう質問が来たら、以下のように答えればOKです。
「はい、まだ合格はしていません。ただ、次回〜月の日商簿記検定2級試験を受ける予定です。合格を目指して勉強しています」
私自身も経理の管理職として新人採用を担当することもありますが、
少なくともこういう回答に対して低評価をつけることはありえません。
採用側は「自主的に簿記の勉強をできる人か?」の積極性を見るためにこの質問をしているものですので、
実際に合格しているかどうかは関係ないのです。
簿記の勉強は転職活動と同時進行で進めていけばOKです。
3. 経理の仕事内容をおおまかに知っておく

(経理の仕事内容についておおまかに理解しておきましょう)
これから経理を目指す人は、経理の仕事内容についておおまかに理解しておきましょう。
簿記の勉強でも「経理とは?」について勉強しますが、
教科書で習うことと、実務とはかなり違ったりします。
↓経理の仕事内容には、
大きく分けて日常業務と決算業務の2つがあります。
ここではそれぞれの仕事内容について、
おおまかに理解しておきましょう。

経理の日常業務とは?
経理の日常業務とは、私たち経理担当者が毎日会社に行ってこなしていく業務のことですね。
↓企業の経理スタッフが行う日常業務は、おおむね以下のようなものです。
- 会計システムへの仕訳入力
- 従業員の経費精算作業
- 領収書や請求書のファイリング業務
- 銀行預金の入出金管理
- 売掛金の管理
- 買掛金の管理
このように「会社のお金にかかわること」のすべてを管理しているのが経理です。
未経験で経理に入社した場合、
まずは会計システムへの仕訳入力作業や、
領収書や請求書のファイリング作業から始めることが多いでしょう。
決算業務とは?
毎日の日常業務をこなしていき、1年間が経過したら決算業務を行います。
決算業務を行うことによって、会社がきちんと利益を出せているかどうか?が判明します。
企業は利益額に応じて税金を負担しなくてはいけませんから、
最終的に税金の金額を計算する(税務申告業務)のも経理の担当する仕事です。
決算業務と税務申告業務はセットで行います。
なお、単に決算業務といった場合には、
↓以下の2つの意味があることも知っておきましょう。
- 月次決算
- 年次決算

↑月次決算とは、一カ月間の企業業績を集計する作業で「年次決算の簡易版」のようなものです。
この月次決算を12ヶ月分つみあげていって、年に一度の年次決算を完成させるわけですね。
年次決算は経理にとって一番大切な仕事で、
毎年恒例のビッグイベントのような感じになります。
(余裕ある人のみでOK①)無料会計ソフトで家計簿をつけてみると経理の仕事内容が理解できる
こちらは余裕のある人向けです。
現在の経理業務は、ほとんどが会計ソフトを使って行われるようになっています。
会計ソフトさえ使いこなすことができれば、
簿記の知識があんまりない人でも、なんとなく経理業務をやれたりするんですよね。
もちろん、専門知識が必要な決算業務や税務申告については、
きちんと簿記や税法の勉強をしないとできませんが、
最低限の経理日常業務などは会計ソフトの使い方さえ知っていればこなせてしまいます。
なので、経理未経験者として企業に入社する前に会計ソフトの使い方を熟知しておけば、
「優秀」という評価を受けられる可能性はきわめて高いです。
入社後に経理業務にスムーズに慣れていけると言うメリットもありますね。
会計ソフトを使えることって、
実務においては簿記2級に合格しているよりも重要だったりするかもしれません。
会計ソフトは誰でも無料で使うことができますから、
入社以前から家計簿などをつけるのに使って慣れておくのがいいですよ。

そもそも家計簿は社会人なら誰でもつけた方が良いものです。
経理として仕事していくなら、
自分自身のお金の管理をしっかりできる人であることは当然だったりしますしね。
(余裕ある人のみでOK②)経理実務者向けの動画講義を受けてみると経理の仕事内容がわかる
↑こちらも余裕ある人だけでOKなのですが、
経理の実務者向けの動画講義(セミナー)を受けてみるのもおすすめです。
「経理といえば簿記」といわれがちですが、
実際に経理の仕事を現場でこなしていく上で重要なのは「経理の実務知識」です。
上で見たように会計ソフトをきっちり使えることや、
経理の会社の中での役割をちゃんと理解しておくことなどですね。
逆に言うと、簿記の勉強をかなりしている人でも、
こういった「経理の実務知識」が不十分なために、
現場に出た時にとまどってしまうケースは少なくないんです。
こちらの動画講義サイトでは、これから経理未経験で実務に入っていく人が、
最低限知っておくべき経理実務知識について講義を受けることができます。
↓初月無料で視聴できるので、一気見しとくと良いかもしれません。

経理の未経験者が狙うべき3種類の求人

(未経験者が狙うべき経理求人3種類)
↓経理未経験の人は、以下の3種類の求人を狙うのが良いでしょう。

ごくオーソドックスに経理経験を積んでいきたい人は、
1. 中小企業経理がおすすめです。
それぞれの求人の特徴を順番に見ていきましょう。
1. 中小企業の未経験OK求人を狙う

(中小企業の未経験OK求人は採用されやすい)
現時点で大学新卒でない人(すでに社会人になって時間が経っている人)は、
中小企業の未経験OK求人を狙っていきましょう。
逆に言うと、大手企業の経理求人は狙わない方が良いです。
大手企業の経理って、大学新卒者をゼロから育てていくケースがほとんどなので、
社会人として転職活動しても採用されない可能性がとても高いのです。
社会人向けの大手経理採用は、基本的に経理の実務経験者のみになります。
逆に言うと、中小企業で実務経験をある程度積んだ後であれば、
東証プライム上場企業など大手企業の経理も選択肢に入れることは可能です。
なお、第二新卒(大学卒業後3年以内)に該当する人なら、
大手企業の経理未経験求人を狙ってみるのも良いかもしれませんね。
新卒の就活では営業マンの求人しかなかった人も、
第二新卒の場合は経理など事務系の職種で採用される可能性は十分あります。

>>実際の経理求人で年収を見てみる(中小企業〜大手企業まであり)
中小企業の経理として実務経験を積むメリット
組織規模が小さい中堅企業で働くことには、
採用されやすいというメリットの他にも、
経理としてのスキルアップの面でもメリットがあります。
というのも、大企業の経理というのは自分の担当する経理業務しか経験できないんですね。
言い方は悪いですが「組織の歯車」的な働き方になるので、
自分がなんの仕事をやっているのか?についてなかなか見えてないことが多いのです。
この点、中堅企業の経理は組織規模が小さい分、
キャリアスタートから比較的早い時期に決算業務など重要な仕事を経験させてもらえます。
中堅企業では経理業務の全体像をみわたしながら仕事をおぼえていけるというメリットがあるのです。
中小企業の経理は人手不足
これは私自身も採用担当として経験があるのですが、
中小企業が新人を確保するのってとても大変なんです。

優秀な新卒学生とかがたくさん応募してきてくれる大手企業とかは別ですが、日本のほとんど全ての企業は中小企業です。
人手不足で少しでも早く新人を採用したいのに、
なかなかいい人がいなくて採用できない…。
みたいに悩んでいる中小企業は世の中にごまんとあります。
↓なので、
性格的に素直な良い人が応募してきてくれたけど、
簿記2級持ってないから不採用…。
↑まともな人事採用担当者なら、
こういうもったいなすぎることは普通しません。
日本企業の99.7%は中小企業

(日本国内で活動している99%以上の企業は「中小企業」です)
中小企業というとあまりイメージが良くない方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際には日本企業の9割以上は「中小企業」です。
名前は知られていなくても、ニッチな分野で世界トップシェアを持っているような優良企業が日本にはたくさんあります。
財務省の統計によると、
全国600万社の企業のうち99.7%が中小企業だそうです。

逆にいうと、大手企業というのは全体の0.3%しかない超エリート企業ということですね。
こういった企業には、高学歴の新卒社員もたくさん応募してきますから、未経験者が採用されるのは非常に難しいのです。
現時点で未経験の人は、まずは中堅企業の未経験OK求人を狙うのが鉄則と言えます。
2. 会計事務所(税理士事務所)の未経験OK求人を狙う

(税理士事務所の正社員求人を狙う)
ゼロから経理の実務経験を積む2つ目の方法は、
会計事務所(税理士事務所)の未経験求人を狙う方法です。
税理士事務所というのは、
その名の通り税理士が経営している事務所のことですね。
税理士事務所の職員(税理士補助)として実務経験をスタートし、
その後に企業の経理担当者として転職というのは、あるあるなキャリアパスです。
↓税理士事務所という職場の特徴をまとめると、
以下のようなことが言えます。

税理士事務所の特徴
- 短期間で濃い実務経験を積める
いろんなクライアント企業の経理や税務業務を代行します。税務申告書の作成など、経理では管理職レベルにならないと経験できない仕事内容についても、若手のうちから経験することができます。 - 年齢高めでも採用されやすい
税理士業界は20代後半〜30代になってからキャリアスタートする人が多いです(税理士試験が社会人向けの資格試験であるためです) - 外部顧客とのコミュニケーションが必要
税理士事務所の職員は、一人につき20件程度のクライアントを担当してやりとりをすべて自分で行います。 - とても小さな組織で働くことになる
税理士事務所のほとんどは、職員数5名〜20名程度の小さな組織で、家庭的な雰囲気の職場が多いです。 - 同僚は税理士試験受験生が多い
税理士事務所の職員の多くは税理士試験の受験生です。働きながら税理士試験の勉強をしている人がほとんどです。
税理士業界って「年齢高めで未経験の人が多い」という業界的な特徴があるので、
↓こんな感じで未経験OKの正社員求人がたくさんあります。
職歴にあまり自信がない人でも挑戦できる求人が多いですよ。
会計事務所で働くことは、
会計分野で短期間に一気に成長したい人にはおすすめです。
経理で3年間かけて学ぶ内容を、
税理士事務所では1年で学ぶみたいな感じですね。
税理士事務所では、顧問先のクライアント企業から依頼されて、
経理業務や税務申告業務を行うのが仕事内容になります。
経理が自社の会計業務を担当するのに対して、
税理士事務所では外部の会社の会計業務を代行するかたちになるわけです。
必然的に、いろんな種類の企業の会計業務を知ることができますから、
短期間でとても濃い実務経験を積むことが可能なのです。
経理だけでなく、税務や社会保険についても濃い実務経験を積むことができますよ。
ただし、その分だけ仕事を通じて勉強しないといけないことは多くなることは覚悟しておきましょう。
3. 経理派遣の求人で経験を積み、正社員登用を狙う

(経理派遣から始めて正社員への転職を狙う)
未経験者が狙うべき経理求人の3つ目は、経理事務派遣です。
経理派遣からスタートして、その後に正社員への登用を狙う方法ですね。
↓この方法は、以下のような状況の方にマッチします。
- 今すぐにでもお給料を稼ぐ必要がある人
正社員としての転職活動をする場合、どんなに早くとも1ヶ月程度は見ておく必要があります。
派遣社員の場合には、最短で1週間以内に働き始めることも可能です。 - アピールできる簿記資格がある人
経理事務派遣は、業務範囲を指定して募集される求人になります。
そのため、ある程度の基礎知識を持った人が優先的に採用される傾向があります。応募時点でできれば日商簿記2級を持っておきたいところですが、3級でも採用される可能性はあると思います。 - 社内でのコミュニケーション能力に自信のある人
「派遣社員から正社員に登用」というキャリアパスを狙う場合、派遣先の企業での人脈の構築がどうしても必要になります。
日頃から派遣先企業の責任者とは関係を良好に保ちながら仕事をしていく必要があります。
↑逆にいうと、これらに該当しない人は、
正社員としての転職活動をする方がメリットは大きいでしょう。
今すぐにお給料を稼がないといけない状況ではない人や、
少し時間をとって転職活動をしていくことが可能な人は、最初から正社員として採用されることを目指すことをおすすめします。
紹介予定派遣の求人を積極的に狙おう
あらかじめ「派遣期間終了後には正社員としての登用を検討する」という約束で仕事をスタートする、
紹介予定派遣のかたちで募集をかけている求人もあります。
最初は派遣スタッフとして働き、派遣期間終了後にはそのまま派遣先の企業で正社員雇用されることを狙いたい場合には、
紹介予定派遣の求人から優先的に狙っていくのが良いでしょう。
↓経理事務スタッフの紹介予定派遣求人は、
以下のような経理専門の派遣転職サイトで見つけることができますよ。
正社員・派遣社員のメリットデメリット
正社員・派遣社員ともに、メリットとデメリットの両方があります。
↓まず、正社員のメリットは以下のような感じですね。
- ボーナスの支給がある
- 長い目で見て教育してもらえる(多少のミスは許される)
- 将来の幹部候補としての入社も狙える
その一方で、正社員として働くことには
↓以下のようなデメリットもあります。

- 転職活動に長い時間がかかる
- 採用されても最初から経理の仕事が経験できるとは限らない(一定期間は雑用をやることも)
- 良くも悪くも上司からの期待が大きく、業務負担が大きい
特に「今すぐ働き始めてお給料を稼ぐ必要がある」という状況の人にとって、
転職活動が長期化するのは避けたいところですよね。
転職活動をどれだけがんばっても、そのあいだお給料は1円も稼ぐことができませんから。
- 一人暮らしで家賃を払わないといけない
- カードローンやクレジットカードの支払いがある
↑などなど、今すぐにでもお給料を稼がないといけない状況の方は、
まずは派遣社員として経理の仕事を始めてみるのも1つの選択肢と言えます。
経理事務の派遣は、一般的な事務職派遣と比べて時給が高く設定されているのもメリットですね。
派遣としてお給料を稼ぎながら経理の実務経験を積み、
同時進行で正社員としての就活をやっていけばいいのです。

派遣社員なら、派遣会社に登録して1週間以内に仕事を始められるケースもありますよ。
また、派遣社員は「この内容の仕事ができる人を募集」と仕事内容が指定されていますから、
最初から経理の仕事だけを経験できるのも魅力です(雑用がない)
ただ、最終的に正社員を目指している人なら、
やはり最初から正社員としての採用を目指すのがおすすめです。
派遣社員から正社員への切り替えってやってくれる会社とそうでない会社がありますし、
やってくれない会社を選んでしまった場合のリスクがでかいです。
未経験でも採用される正社員経理求人がたくさんありますので、
これからずっと経理として働いていきたい人は正社員求人を狙った方が良いですね。
派遣先の企業で「正社員から派遣に登用」はかなりハードルが高いのが現実
派遣社員から正社員にしてもらうためには、
実際に仕事をすることになる派遣先企業の責任者(経理課長などの役職の人)に、
あなたを正社員化することのメリットを感じてもらわなくてはなりません。
企業側としては、正社員を採用することにリスクを感じているからこそ派遣社員を雇用しているわけですので、
そのハードル超えてでもあなたを正社員にするメリットを感じなければ、派遣社員から正社員に登用するというステップに進んでもらうことができないのです。
上の条件にもあるように、生活のために少しでも早くお給料を稼がないといけない…などの状況なら、
まずは派遣社員として経理の実務経験を積み始めることにはメリットはあると言えます。
ただ、派遣社員として働きながら同時進行で転職活動を進めたり、
派遣先企業で正社員化してもらうために自己アピールをしていくのはかなり負担が大きいのも事実です。
少し落ち着いた状況で転職活動をしていける余裕のある方は、
最初から正社員としての転職活動をじっくり進めていくのが良いでしょう。

経理への転職を目指す人からよくある質問

(経理未経験の方からよくいただく質問と回答)
経理の実務経験がない人の自己PR方法は?
経理の実務経験がまだない人が、
書類選考や面接の際に自己PRを効果的に行う方法としては、
↓以下の4つが考えられるでしょう。
1. 事務職としての経験をアピールする
経理は一種の専門職ではありますが、
オフィスワークという意味では他の事務職と共通しています。
1つのオフィスフロアで人間関係を円滑に行い、
他部署ともコミュニケーションをとりながら仕事をしていかないといけないのは同じですね。
なので、経理以外の事務職(総務や営業事務など)の経験がある人は、
そこで経験した事務職としての経験を自己PRに積極的に盛り込んでいくのが良いでしょう。
特に、経理と総務は給与計算や社会保険関連の事務で連携することが多いです。
総務の経験者が経理に未経験で採用される可能性は高いと言えます。
2. 仕事で「数字」に関わった経験をアピールする
企業は利益を上げることを究極の目的として存在している組織です。
なので、企業の中のどんな業種でも、ある程度は「数字」を意識して仕事をしています。
例えば、営業マンはノルマというかたちで数字を意識して仕事しますし、
総務などの事務職でも、業務を効率化してコストを下げるにはどうしたら良いか?を考えながら仕事をしています。
経理はこうした「会社の数字」を専門で扱うプロなわけですが、
別職種で「数字」を意識して仕事をしてきた経験は、経理でも評価される可能性が高いです。
なので、自己PRにはこうした経験を積極的に盛り込むようにしましょう。
例えば、「別職種で数字を意識して仕事をしていくうちに、数字の専門家である経理の仕事に興味を持った」という志望動機は説得力がありますね。
3. 仕事で経理部とやりとりをした経験(そして興味を持った)をアピールする
経理以外の部署で仕事をしてきた人の中には、
仕事で経理部とコミュニケーションをとってきた経験がある人は多いでしょう。
例えば、営業マンは接待費や交通費の精算で経理部にいくことは多いでしょうし、
人事や総務の仕事をしてきた人は給与振込事務や、
社員の入退職にあたって社会保険関連の仕事で経理と連携することが多いはずです。
こうした経験を通じて、経理という職種に興味を持ったというエピソードを、
自己PRを盛り込むのは自然で説得力があります。
4. 資格でアピールする(少なくとも「勉強を始めています」と言える状態にしておく)
経理といえば簿記!というイメージがありますが、
簿記以外にも経理の仕事で役立つ資格や検定はたくさんあります。
↓例えば、以下のようなものですね。
- 日商簿記2級以上
- ビジネス会計検定
- 中小企業診断士(財務会計の科目があります)
- FP技能士(税金計算=タックスプランニングの科目があります)
- TOEIC(700点以上が目安:外資経理に転職したい人向け)
- BATIC(英文経理の資格:外資経理に転職したい人向け)
- 税理士(超難関なので科目合格でも良い)
この記事では経理の実務経験を積む方法の2つ目として、
会計事務所(税理士事務所)で経験を積む方法を紹介しましたが、
会計事務所で働く人の多くは税理士試験の受験生だったりしますね。
税理士試験は5科目合格で完全合格となる試験ですが、
科目合格制度(1回受験合格した科目はずっと有効なルール)がありますので、
社会人として働きながら合格を目指しやすい資格といえます。
(だいたい5年〜8年ぐらいの受験計画で勉強する人が多い難関国家資格です)
簿記2級はあるけど実務経験なし…はどう評価される?

簿記2級は学生時代に取得したんですが、
経理の実務経験はまだありません。
これって転職市場ではどう評価されるんでしょうか?
経理は実務経験がとても重視されるので、
「実務経験 > 資格」だと思っておいた方が良いですね。

経理として働くなら、簿記の知識は絶対に必要です。
経理の仕事内容というのは「簿記で勉強する内容そのまま」といっても過言ではありませんからね。
一方で「簿記資格さえあればOK」というわけでもないのが転職活動の難しいところです。
↓単純化して言えば、
- 簿記2級は合格しているけど、実務経験がまだない人
- 簿記資格は持っていないけど、実務経験が1年ある人
↑この2人の人が応募してきてくれたとしたら、
ほとんどの企業は、後者を採用する判断をするでしょう。
(その他の条件がまったく同じだったとして)
採用の時点で「資格と実務スキルのどちらが重要か」でいえば
実務スキルの方が重要(優先)ということですね。

もちろん、企業側として理想は「資格もスキルも両方ある人」です。
しかし、そういう優秀な人はなかなか応募してくれないのが現実です。
なので、どちらか一方を選ばないといけないなら、スキルのある人(実務経験のある人)が優先されるということです。
経理は男性よりも女性の方が採用されやすい?男女比率は?
実際に経理の現場で働いていると、
経理スタッフは女性比率が高いのが実際のところですね。
だいたい全体の8割は女性という感じではないでしょうか。
もっとも、これは経理に限らず事務系の職種ではそもそも女性比率が高いということにすぎません。
男性だからといって経理として採用される可能性が低くなるとか、
そういうことは基本的にないと思いますよ。
あと、経理スタッフとして実務経験を積んだ後、
課長職など経理管理職になっていく人でいうと、
こちらは男性が圧倒的に多いというのが現実でしょう。
(個人的には、女性の経理管理職にはあまり会ったことがありません)
未経験者の場合、経理の平均年収ってどのぐらい?
経理の年収は、所属する企業によってかなり違います。
なぜかというと、経理って営業職のように「個人の成績」によってボーナスが出るような職種ではないからです。
基本的には会社の業績に応じてお給料の金額が変わりますから、
未経験者でも業績の好調な会社なら年収400万円スタートなどのこともありますし、
逆に、かなり優秀でやる気のある人でもブラック企業に入ってしまうと年収200万円台…なんてこともありえます。
なので、重要なことは転職活動時にしっかり応募する求人をしぼりこむことですね。
あなたがとても優秀な人であったとしても、入社する会社をまちがえてしまうと、
低い年収でしんどい働き方になってしまう可能性がありますから、くれぐれも注意して下さい。
↓※この点についてはこちらも読んで下さい。
経理の「実務経験あり」とはどの程度のスキルレベルをいうの?

転職サイトで求人検索していると
「経理経験者」という言葉がよく出てくるのですが、
これってどの程度の経験年数や仕事内容をいうんでしょうか?
会社によって経理経験者に求めるレベルは違いますが、
「決算業務の経験があること」
が1つの目安になることが多いです。

経理という仕事は、決算業務にむけてすべての業務が動いています。
日常的な経理作業は「決算でどういう扱いになるか?」を常に考えながら判断しますし、
仕事のスケジュールも「決算にまにあうか」を基準に組まれています。
なので、決算業務の経験があるか?は、
経理経験の有無をはかるバロメーターのような位置づけになることが多いのです。
決算はすべての会社で1年に1回はやらないといけませんから、
経理として1年以上の経験がある人なら、決算業務は必ず体験することになります。
簿記検定に合格してから転職活動を始めた方がいい?

経理に転職したいんですが、
今のところ簿記3級も持っていません。
- 簿記に合格してから転職活動を始める
- 転職活動をとりあえず始めて、簿記は後からとる
↑どっちがいいでしょうか?
これに関しては、
転職活動をとりあえず始めて、簿記は後からとるがおすすめです。
いま学生さんでもないかぎり、
就活と勉強は同時進行でやっていきましょう。

経理職というのは実務経験が何よりも重要な職種です。
「簿記資格はあるけど、実務経験はない人」よりも、
「簿記資格はないけど、実務経験はある人」
の方が圧倒的に有利なのはまちがいありません。
未経験採用の場合、
簿記資格は入社後に取得するのでもぜんぜん問題ないです。

実際の経理実務で必要なのは簿記2級の商業簿記までの知識ですが、
このぐらいの知識は簿記の入門書を読むだけでもじゅうぶん身につきますしね。
簿記2級に検定合格しようと思ったら、
早い人でも6ヶ月〜1年程度の受験勉強が必要になります。
6ヶ月間も無職で勉強するぐらいなら、
その6ヶ月間でささっと実務経験者になってしまった方がキャリアにははるかにプラスです。
履歴書に無職のブランク期間があるのはどうしてもマイナス材料になりますからね。
ニートやブランク期間があっても大丈夫?

私は社会人になってから
3年ほどの無職期間(ブランク期間)があります。
こんな私でも未経験から経理になれますか?
結論からいうと可能だと思います。
経理は一種の専門職ですので、
採用では与えられた仕事をまじめにきちんとこなせる人かが問われることが多いです。
ライバルがたくさんいる大手企業の採用でもない限り、
過去の職歴がきびしくチェックされるようなことはあまりないと思いますよ。

「ブランク期間があって、履歴書や職歴書に自信が持てない…。」
と感じている人もいらっしゃるでしょう。
私自身、大学卒業後に新卒入社した会社(営業職)を数ヶ月で辞めてしまい、その後は1年ほどニートやってました。
そんな私でも会計事務所に未経験で入社したのをきっかけに、
これまで10年以上も会計の仕事でずっと飯を食っています。
会計職は営業職などと違って
まじめにこつこつやっていくタイプの人に向いている仕事です。

仕事内容は簿記の勉強内容とリンクしていますから、
勉強が苦にならない人ならスキルをどんどん高めていけるのも魅力ですね。
履歴書や職歴に自信がないという人も、
意欲さえあれば経理としてキャリアをスタートすることは可能です。
ぜひ前向きに頑張ってみてください。
東証プライム上場企業など「大手企業の経理」になるには?
上場企業とか非上場企業とかいうのは、
証券取引所で株式公開をしているか?の違いです。
証券取引所に上場している企業というのは、トヨタやパナソニックなど日本を代表するような大手企業のことですね。
日本国内の99%以上の企業は非上場の中小企業です。
ただし、上場とは言っても「どこの証券取引所に上場しているか?」によって企業の規模はかなり違います。
もっとも代表的な証券取引所は東京証券取引所のプライム市場(以前は「東証一部」という名前でしたが呼び方が変わりました)で、
ここに上場している企業は超大手企業ばかりです。
一方で、ジャスダック(JASDAQ)やマザーズといった証券取引所は「新興市場」といわれ、
比較的小規模で新しい企業でも上場しているところが多数あります。
新興市場に上場している企業は、いってみれば「のびざかりの企業」です。
組織規模を拡大中の企業が多い一方で、
大手企業ほど人材確保に余裕がありませんから、
未経験者OKの経理求人を出すケースが多くあるというわけですね。
大手の経理未経験採用は超激戦
大手企業でも経理の未経験者採用は行っています。
ですが、大手企業の経理未経験採用は超激戦区なんです。
たくさんの人が応募する人気求人になりやすいので、
とても「優秀な人たち」がライバルになってしまいます。
東大・京大などの一流大卒や、
英語ペラペラで英文経理もできる帰国子女、
学生時代に簿記1級をとるような人たちですね。

現時点での学歴や職歴、資格に自信がある人以外は、
大手企業の経理求人は避けた方が良いでしょう。
中小企業でもホワイトな企業はたくさんありますし、
ゼロからしっかりと実務経験を積める求人はたくさんありますよ。
大手で働きたい人は、実務経験を積んでから転職すべし
とはいえ、大手企業で働くのって魅力的ですよね。
誰もが名前を知っている企業で働いていたら友人や家族に自慢できますし、
給料や福利厚生で選ぶならやっぱり大手です。
大手企業の経理管理職になれば、
年収1000万円普通に狙えますからね。
↓これは中小企業の経理では難しい年収です。

将来的に大手企業の経理として働きたい気持ちが強い人は、
まずは中小企業の未経験OK求人を狙い、
経理の実務経験をある程度積んでから、
実務経験者として大手企業への転職を目指すのが良いです。
↓つまり、以下のように2段階でキャリアアップを狙うわけですね。
- 中小企業や会計事務所で実務経験を積む(3年〜5年ぐらい)
- 大手企業に実務経験者として転職する
経理は働く会社の規模によって仕事内容や稼げるお給料がかなり違います。
東証一部上場など「日本を代表するような大手企業で経理として働きたい」と考えている方はきっと多いでしょう。
上場企業の経理管理職ともなれば、
年収1000万円も普通に狙えます。
社会的なステータスもかなり高いですね。

ただし、残念ながら「未経験者むけの求人」となると、
大手企業の求人数は非常に少ないというのが実情です。
大手企業の場合、未経験の経理スタッフは
「学生を新卒採用してゼロから教える」という考え方をとっている企業が多いためです。
その一方で、中途採用(経理の実務経験者の採用)であれば、
大手企業でもひんぱんに行われています。
なので、現時点ですでに社会人になっている人が大手企業の経理になるには、
まずは中小企業や会計事務所で実務経験を積み、
ある程度自信が持てるようになってから、
大手企業の中途採用を狙うのが現実的でしょう。
会計事務所(税理士事務所)と経理ならどっちがおすすめ?

会計事務所と企業経理の
両方から内定をもらっています。
会計職のファーストキャリアとして
どちらを選ぶのがおすすめですか?
↓以下のようにニーズに合わせて選択する
のが良いと思いますよ。

- 1つの企業で安定的にキャリアアップしたい人
経理からスタートがおすすめ - 手に職をつけいろんな勤務先を渡り歩きたい人
会計事務所からスタートがおすすめ
どちらからスタートするにしても、メリットとデメリットがあります。
会計事務所のメリットは短期間でハイレベルな会計実務を身につけられることです。
その分だけ会計事務所の仕事はきついのですが、
若いうちの修行と思ってがんばるならありだと思います。

会計事務所で働く人は、最初から「転職を前提で働く人」が多いです。
1つの事務所で仕事を覚えてしまえば別の事務所でも働けますし、
経理の実務経験者として転職することも可能になるからです。
その一方で、会計事務所は企業規模がとても小さくて不安定というのがデメリットですね。
会計事務所ってどこもスタッフ5名〜10名ぐらいの小規模な組織です。
所属先事務所の所長税理士が病気になったり高齢になったりすると、
事務所そのものがなくなる…なんてこともありえます。
なので、会計事務所を選択する場合には、
自分のウデひとつで食っていく!という職人的なマインドが必要になるでしょう。
経理からスタートする人は「入社した企業で定年までずっと働く」という選択肢を選べるメリットがあります。
お給料や役職も年功序列で上がっていきますから、余裕を持って働ける可能性が高いです。
その一方で、経理からスタートした場合、
会計事務所と比較して会計のプロとして成長するのに時間がかかるケースもあるでしょう。
なぜかというと、企業経理には
↓以下のような仕事の特徴があるからです。

- 決算業務は年に1回しか経験できない
- 他の企業の経理実務を知る機会が少ない
- 重要な仕事(決算業務や税務申告書作成など)を任せてもらうまでに長い時間がかかる
こういったことは、経理からスタートすることのデメリットといえます。
年齢は若い方が転職は有利って本当?
経理に限らず未経験者の採用って、
どうしても年齢的に若い人が有利になります。
企業は未経験者に「よその会社に染まっていないフレッシュさ」を求めますし、
教育のことを考えて年齢が若い人をとりたがるんですね。
もちろん、社会人になってからの転職活動って、
学生の就活と違って年齢制限はありません。
なので、そのときどきのライバルしだいですけどね。
あなたがいま29歳だったとしても、
ライバルが30代ばかりだったら有利ってことです。

私たちが人生でいちばん若いのは「今この瞬間」です。
1歳年を取ればそれだけ不利になるのですから、
行動を起こすのは早ければ早いほど有利ですよ。
これから未経験で経理にキャリアチェンジしたいと考えている人は、
少しでも早いタイミングで行動を起こして見てくださいね。
労働環境が劣悪な「ブラックな経理職」に絶対なりたくない人へ

(経理はブラック企業にまちがえて応募しないよう注意が必要です)
いま経理として働いている人も、これから働く人も、
労働環境が悲惨なブラック企業にまちがえて入社しないよう注意してください。
経理って入社する会社によって労働環境がぜんぜん違う仕事です。
自分の勤務先として選ぶ会社をまちがえてしまうと、
ブラックでつらい働き方になってしまうことがあるので注意してください。
例えば、スキルや学歴がまったく同じ人でも
↓こんなふうにスタート地点からすでに差がついてしまうことがあるんです。
(まさに天国と地獄…)

- ゼロから仕事を教えてもらえる環境で年収400万円でスタートな人。
- 何もわからない状態でいきなり現場に放り出され、しかも年収264万円でスタートする人…。
↓実際の求人をお見せするとこんな感じ。
どちらも未経験OKの求人なのに、
入社時の条件がまったく違いますよね。
↑あえて2つ目のしんどそうな求人(年収264万円〜…)
を選ぶ人はまずいないと思います。
同じ働くなら、お給料はちょっとでも高い方が良いに決まってますよね。
重要なのは、こうした差が
個人の能力の差によって生まれるわけではないことです。
例えば上の2つの求人はどちらも未経験者向けの求人ですが、
未経験者の場合、入社時の仕事の能力なんてみんなゼロで同じですからね。
(経理は実務経験で評価される職種です)
それなのに、入社時のお給料の金額がまったく違うのはなぜなのか?
これは「応募先の企業がきちんと利益を出しているか?」の違いです。
経理って営業マンみたいに個人の成績で給料が決まる職種ではないんですね。
あなたがどんなに優秀な人であったとしても、
勤務先の会社がもうかっていなかったらお給料は低くなります。
逆にいうと、能力的にあまり自信がない人であっても、
良い環境の企業に入ることができれば、
年収で差をつけることができるんですね。

経理はどういう会社を転職先に選ぶか?が、
決定的に重要であることを知っておいてください。
ブラック環境で働く経理未経験者は本当に悲惨…

(ブラック企業で働く経理は本当に悲惨です…)
私自身も経験があるのですが、
ブラックな職場で働く経理って本当に大変です。
ろくな新人研修も受けないままいきなり現場に出されて、
「仕事は先輩のマネをしながら覚えてね」
みたいなほったらかし教育をされる危険があります。
当然ながら、そんなかたちで仕事を覚えても、
身につくのは「その会社の中でだけ通用するスキル」だけです。
5年後にどんな差がついているか…。
って考えるとぞっとしますよね。
こういう会社ではしょっちゅう新人が辞めていくので、
「新人なんて育ててもすぐ辞めていくし…」
みたいに考えられているケースも多いです。
新人は使い捨て状態なので、当然ながらお給料も低いです。

逆に、業績の良いホワイト企業では、
未経験者をゼロから育てていくという意識があります。
業績が良いからこそ新人研修にも時間と労力をかけられますし、
未経験でもお給料が良いケースが多いんです。
経理志望者は「どこで求人を探すか?」が決定的に重要

(経理求人専門の転職サイトで求人を探しましょう)
同じ働くなら、しっかりお給料稼げて働きやすい環境でスタートしたいですよね。
まちがえてもハローワークとかで経理求人を探さないように注意してください。
学生の就活とは違うので、リクナビを使うのも避けましょう。

どんなに優秀でスキルが高くて性格の良い人であっても、
経理の求人を探す場所をまちがえてしまうと、
ブラック企業に入ってしまう可能性が高くなります。
逆にいうと、はっきり言ってあんまりスキルが高くない人でも、
ホワイトな職場で良いお給料をもらっているケースはたくさんあります。
転職活動をするときのちょっとしたコツ(求人を探す場所を変える)
を知ってるかどうか?だけで、
こんなふうに差がついてしまうのって理不尽でひどい感じがしますよね。
ですが、はっきりいって世の中なんてそんなもんです。
単に「知ってるか/知らないか」で差をつくことがたくさんあります。
こういうことって社会人やってたらいくらでもあることですから、
不公平だ…!なんて言ってても意味ないです。
(そういうのは政治家の仕事です)
まずはあなた自身が経理として転職を成功させましょう。
私のブログをここまでしっかり読んでくださる方には、
↓ぜひ良い条件で経理への転職を成功させてください。

ヒュープロ(経理専門の無料転職サイト)
経理のホワイト求人多数あり!
ヒュープロは経理専門の無料転職サイトです。
未経験簿記なしで年収400万円〜の求人
実務経験3年で年収600万円〜の求人
在宅もOKのワークライフバランス求人
会計事務所から経理へ転職歓迎の求人
などなど、好条件人が多数ありますよ。
>>10,097件の求人を見てみる
↑まずは無料アカウントを作って
いろんな経理求人を見てみることからスタートしてみてください。
転職活動はしっかり情報収集することから始めるのが大切ですよ。
※↓メールアドレスはこちらで無料取得できます。
(グーグルのGmailまたはYahooメール)
実際の経理求人で年収を見てみよう

(実際に募集されている経理求人を紹介します)
上で紹介した経理求人専門の転職サイトなら、
↓例えば以下のようなホワイト経理求人を見つけることができますよ。
- 未経験でも年収400万円〜のホワイト企業求人
- 在宅リモートワークOKのワークライフバランス求人
- ゼロから仕事を教えてもらえる教育環境充実の求人
- 誰もが名前を知る業界トップ企業の経理求人
- 年収600万円スタートの実務経験者むけ経理求人
- 決算前の繁忙期も残業なしなどワークライフバランス型の経理求人
- 将来の管理職候補として入社できる経理求人
- 会計事務所から経理へのキャリアチェンジ歓迎の経理求人
- IPO準備業務の経験を積むことができる経理求人
- CFO直下のポジションで働ける経理求人
今すぐは転職するかどうかわからないし…という方へ

(今すぐは転職するかどうかわからない…という人へ)
なんとなく今の環境に不満はあるし、
一生このままで良いなんてまったく思ってないけど
なかなか重い腰を上げられない…。
いま仕事している人もしていない人も、
↑毎日こんなふうに感じながら過ごしている人がほとんどだと思います。
転職活動なんて、はっきりいってめんどくさいですよね。

特に、条件の良い経理求人は人気ですから、
日常的にこまめに情報リサーチしておくことが大切です。
経理求人専門の転職サイトで年収や勤務地などの条件を入力しておくと、
マッチする求人が出るたびに自動でメール通知してもらえるので活用しましょう。
↓こんな感じでメールが届きます。
自分が希望する条件にあった求人だけを
ピンポイントでピックアップしてくれるのでめっちゃ便利です。
情報ってたくさんありすぎても
ごちゃごちゃしてわけからなくなりますからね。
情報があふれている時代なので、
自分の求める情報を見つけるスキルが大事です。

同じ転職サイトを使っていても、
良い求人を上手に見つけられる人と、
見つけられない人の違いはこういうところでも出ますね。
(自分の希望条件をしっかりめに入力してるだけなんですが)
つねに「逃げ道」を確保しておくのが大切(精神的にも)

(良い意味での「逃げ道」を確保しておくのが大切です)
経理求人専門の転職サイトで希望条件をしっかりめに入力しておき、
「ここいいかも…!」と気になる求人を見つけたら、
情報としてこまめにストック保存しておくようにしましょう。
手元に魅力的な求人がたくさんある状態を作っておくと、
いざ転職活動を始めるときに良いスタートを切ることができます。
また、日常的に転職サイトで求人リサーチするクセをつけておくと、
どうしても今の状態がつらくなったら転職もある
↑という「選択肢」を持てるのも重要ですね。
良い意味での逃げ道を確保できる感じです。
これって精神的にもかなり安定するんですね。
過労やストレスで倒れる前に早めの手を打つことができます。
転職サイトは完全無料で使えます。
いつでも利用やめられるのでリスクはゼロですよ。
↓年収などの条件の良い経理求人がたくさんあるので、
情報リサーチに徹底活用しましょう。

まとめ
今回は、未経験から経理の実務経験を積む方法を解説しました。
すでに社会人になってからかなり時間が経っている方でも、
未経験から経理としてキャリアを積み始めることは十分に可能です。
まずは中小企業の未経験OK求人を狙って就活していきましょう。
ぜひ前向きな気持ちでがんばってみてくださいね。
最後の最後にお伝えしたいこと
転職にしても仕事にしても、
↓成功する人って結局はこれなんですよね。


(個人的に衝撃を受けた本です)
転職活動を成功させるためもっとも重要なのは情報リサーチです。
経理で働くなら経理職専門の転職サイトを活用しましょう。
転職サイトへの登録って3分でできる作業です。
無料ですしいつでも解除できるのでリスクなんて何もありません。
変な連絡が来るようなこともありませんしね。
それでも、こういうかんたんな作業ですら
↓以下の2種類の人に分かれます。

- とりあえず今すぐやっておく人
- いつまでたっても何かと理由をつけてやらない人
これは転職活動だろうが仕事だろうが同じです。
(あなたのまわりにも2. みたいな人いませんか?)
ほんのちょっとの行動の差ですが、
理想の働き方に近づける人と、
いつまでたっても職場の文句ばかり言っている人とで違いが生じるのはこういうところなんですね。
↓今から1年後に、あなたはこのどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、
雑用ばかりさせられる職場で年齢だけを重ねていく…。 - やりがいがあり、給料の高い仕事で人間関係も良好。
ワークライフバランス型の職場でプライベートも充実。
↑もちろん後者を目指しましょう。
