- 会計事務所の仕事についていけない…。
- 先輩が仕事を教えてくれなくてつらい。
- 給料が安すぎてついていけない・やってられない。
- 所長税理士や先輩との人間関係が苦痛…。

会計事務所で働き始めて半年ほどなのですが、
仕事にまったくついていけません…。
先輩は仕事を教えてくれないし、
教わっていない内容でもミスするとこっぴどく叱られてつらいです…。
「先輩自身が忙しくて仕事を教えてくれない…」
というのは税理士業界あるあるですね。
また、会計事務所は小さな組織であることが多いので、
一緒に働く先輩や所長税理士との人間関係に悩む人も多いです。

この記事では、会計事務所で「ついていけない」と感じてしまう瞬間10個とその対策方法を紹介します。
今の職場で仕事についていけなくてつらい思いをしている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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この記事の目次
会計事務所の仕事で「ついていけない」と感じる瞬間10個とその対策方法

(会計事務所の仕事で「ついていけない」と感じる瞬間10個とその対策方法)
会計事務所で働いている人の「仕事に対して感じている不満」で特に多いのが、
↓以下のようなものですね(私自身の体験談も含めて)

それぞれの内容と対策方法をみていきましょう。
なお、会計事務所の仕事そのものをもう辞めてしまいたい…。
↓という方はこちらの部分から読んでください。
1.先輩が仕事を教えてくれないのでついていけない
- 先輩が仕事を教えてくれない
- まだ教えてもらっていない内容でミスをしても怒られる…。
↑これは、会計事務所の新人さんあるあるですね(私もとても苦しみました)
会計事務所は従業員5人〜10人といったとても小さな組織が多いので、
基本的に全員がとても忙しく、まとまった新人研修を行う余裕もないのが実情です。
また、会計事務所は人の入れ替わりも多いため、
「後輩に仕事を教えてもすぐに辞めてしまうし…」
と考えている先輩職員も多いんですよね…。

中堅規模以上の事務所や、大手の税理士法人では新人研修をきちんとやるところもありますが、
ほぼすべての会計事務所では「自力で仕事を覚えていく」ことが求められます。
また、税法や会計のルールは毎年のように改正されますから、
基本的な仕事ができるようになった後も、そのつど勉強をしながら新しい知識を入れていく努力が必要です。
「1.先輩が仕事を教えてくれない」への対策方法

(先輩が仕事を教えてくれない…は会計事務所あるあるです)
この「先輩が仕事を教えてくれない」への対策方法としては、
やはり自力でこつこつ1つずつ覚えていくことしかありません。
逆に言うと、新人時代のこの悩みをがんばって乗り越えた人だけが、
税理士として一人前になれる人といっても過言ではありません。
誰もが最初は未経験ですから、あせらず地道に仕事を覚えていきましょう。
ポイントとしては、何らかの疑問が出てきた時に、
そのつど法律ルール(会計原則や税法)にまでさかのぼって考えてみることです。

例えば、得意先との食事代を「接待交際費」ではなくて「会議費」にしてるのはなぜか?といった疑問が出てきたなら、
法人税法のルールにまでさかのぼって調べてみるのが大切です。
ただ単に「前の担当者がこうしていたから」で済ませてしまう人と、
そのつど税法ルールにまでさかのぼって調べてきた人とでは、
数年後に大きな差が生まれるのはまちがいありません。
もっとも、会計事務所というのは基本的に毎年同じ仕事をしていますし、
自分が担当する顧問先の決算内容についても、
1回〜2回やれば来年以降はルーティン作業的にやれるようになります。
なので、2年目以降は仕事はとても楽になっていくと思いますよ。
2.給料が安くてついていけない・やってられない
会計事務所で働く人の中には、
「仕事が激務なのに、給料が安すぎてやってられない…」
と感じている人は少なくないでしょう。
私自身、1社目の会計事務所では年収200万円台で、
繁忙期は日付が変わるまで働いていました。
(今から考えたら完全にブラック事務所でした…)

会計事務所って、はっきりいって「零細企業」ですから、
所長税理士の経営能力によってはブラックな環境になってしまっていることがあります。
会計事務所の収益は「所長税理士の営業力」にかかっています。
開業している税理士って「頭はものすごく良いけど商売は下手」みたいな人が普通に多いので、
どの事務所に所属して働くか?は慎重に選ばないといけません。
事務所がきちんともうかっているか?はあなたのお給料の金額に直結します。
あなたがどんなに優秀でも、所属先の事務所がもうかっていなかったら、
お給料はいつまでたっても安いまま…ということもありえるのです。
自分の給料が相場よりもだいぶ安いことに、
10年後になってから気づく…
(本来稼げたはずの年収差額×10年分損をする…)
といったことは普通にあるので注意してください。

「2.給料が安くてついていけない」への対策方法

(会計事務所は給料が安い…?)
対策としては、別の事務所への転職も選択肢に入れておくことです。
会計事務所ってどこでも基本的に同じような仕事をしているので、
ひとつの事務所である程度の経験を積んでいる人なら、
実務経験者としてかなり良い条件で転職できることは普通にありますよ。
入社して1年以内の人も、あまりに給料が安くて「割に合わない」と感じているなら、
(ブラック事務所にはさっさと見切りをつけて、福利厚生の良い環境で働いた方が税理士試験にも有利だったりします)
特に未経験から会計事務所で働く人に気をつけていただきたいことは、
会計事務所には「給料の高いところ」と、「給料の安いところ」の2種類があるという点です。
未経験入社の場合、会計事務所の平均年収は300万円程度が相場でしょう。
しかし、顧客に対する顧問料を高く設定できている事務所では、
↓このように職員の給料も高めに設定されていることがあります。

その一方で、同じ未経験入社でも、
年収は200万円台スタート…
↓というかなりきびしい条件の求人もあります。

ポイントは、上で紹介したいずれの求人も未経験OKの求人であることです。
未経験の場合、当たり前ですが入社時点での実務能力はゼロでしょう。
(会計事務所で一人前に仕事ができるようになるまでは、どんなに早くても3年ぐらいはかかります)
しかし、同じ実務経験ゼロの未経験者でも、
- 年収400万円台からスタートできる人と、
- 年収200万円台からスタートしないといけない人
の2種類がいるのです。
5年間ひとつの事務所で働いたとして、年収が200万円違ったら、
5年後に手元に残っているお金は1000万円差がつくことになります。
いずれも実務未経験者ですから、この差は本人の実力によるものではなく、
単純に「自分が所属する事務所がもうかっているか・いないか」の違いです。
逆に言うと、どんなに優秀な人であっても、
所属先の事務所がもうかっていないと(ちゃんと収益を上げられる所長税理士じゃないと)
いつまでたっても安いお給料で働かざるをえないのです。

入社後になってから所長税理士と交渉して自分の給料を上げてもらう…というのはきわめて難しいのが実情です。
なので、いま会計事務所で働いている人も、これから働くという人も、
自分が所属する事務所がちゃんと収益を上げていて、
従業員に相場より高いお給料を払ってくれる事務所なのか?
はきちんとチェックしておかなくてはなりません。
ちなみに、年収の高い会計事務所の求人は、
下記のような会計職専門の転職サイトで見つけることができます(無料で使えます)
会員登録して希望年収などを登録しておくと、
マッチする求人が出てくるたびに最短で通知してもらうことができますよ。
3.仕事にやりがいがなくてついていけない
自分の仕事にやりがいを感じない…。
仕事がどうしても楽しいと感じられない…。
↑これも会計事務所で働く新人さんにあるあるの悩みですね。
ただ、この悩みは時間が経つにつれて解消されていく可能性が高いです。
というのも、仕事を始めて2年・3年と経つに従って、
自分がやっている仕事が最終的にお客さんにどのように役立っているのか?
がわかってくるからです。
仕事にやりがいを感じないのは、
自分がどう社会の役に立っているのか?
を実感できていないのが理由であることが多いです。

会計事務所の仕事は中小企業経営者のサポート

(会計事務所職員の仕事は「中小企業経営者のサポート」です)
会計事務所の仕事は、ひとことでいえば「顧客である中小企業経営者のサポート」です。
しかも、お客さんの財布の中身(お金)を左右するサポートであるだけに、
責任が重大である一方で、信頼関係を気づくことができれば大変に感謝されます。
新人のうちは「なんだか毎日入力作業をやっているだけ…」という感じかもしれませんが、
経験を積むに従って、顧問先の経営者に対していろんなアドバイスができるようになります。
一般的な企業で働いていて、
会社の経営者とやりとりすることなんてめったにないことでしょう。
こうしたレベルの高い人たちから、
「先生」として相談される立場で仕事ができることは、
なかなか経験できることではありません。

こうしたアドバイスによって、
経営者が負担しないといけない税金や社会保険料といったお金を、劇的に減らせることがあります。
ときには廃業寸前にまで追い込まれていた経営者を救えることもありますし、
企業の経営を助けることは、その企業で働く従業員さんやその家族の生活を守ることでもあります。
会計事務所(税理士)の仕事は、
つきつめていけばとても社会の役に立つ仕事といえます。
今は仕事にやりがいを感じられない…という方も、まずは目の前の仕事をきっちりとこなすことを目指してみてください。
時間がたつにつれて、自分がやっている仕事の意味がわかってくるはずです。
>>それでも「どうしても今の仕事は苦痛…」という方はこちらをご覧ください
4.仕事が会計ソフトで動いていてついていけない(PCが苦手)
簿記や税務の仕事だと思って会計事務所に入社してみたら、
毎日毎日、会計ソフトやエクセルへの入力作業ばかり…。
もともとパソコンが苦手なのでとてもついていけない…。
↑これも会計事務所の職員あるあるですね。
会計事務所の仕事は、現在はほぼすべて会計ソフトをベースにして動いています。
特に入力作業を任されることが多い新人層のうちは、
会計ソフトの操作に慣れることができるか?
によって、仕事ができる人/できない人の評価がされることにもなりかねません。
私自身、社会人になりたての頃はパソコン作業がとても苦手で、
会計事務所の仕事に慣れるまでとても苦労した覚えがあります。

「4.会計ソフトがわからない」への対策方法
逆にいえば、会計ソフトに慣れてしまいさえすれば、
会計事務所での仕事は非常にスピーディにこなすことができるようになるわけです。
自分だけでこっそり会計ソフトの操作練習をしてみたい人は、
無料で使える会計ソフトを使って自分の家計簿をつけてみるのがおすすめですよ。
会計freeeであれば個人向けに作られていてスマホやタブレットでも使えるので、
家計簿をつける用途にもぴったりです。
お金の管理はきっちりしておいて損することはありませんから、ぜひ使ってみてください。

もちろん、やるからにはきっちりやらないと練習になりません。
買い物をしたらレシートを残らず取っておいて、毎日入力作業をやりましょう。
銀行から引き落としされている家賃や光熱費も残らず入力してください。
その日の入力が完了したら、実際に手元に残っている現金残高や銀行残高と、
帳簿の残高(会計ソフト上の数字)が1円単位であっているかチェックします。
お気づきの方もおられるかもしれませんが、
これは会計事務所の職員としてやる記帳代行や、月次監査(巡回監査)の作業と同じです。
お客さんとのやりとりの予行演習をするつもりで、
会計ソフトで自分の家計簿をつけてみるのが良いでしょう。
自分自身のお金の流れを、会計ソフトで管理するようにすると、
顧問先の経営者がどんな気持ちでお金と向き合っているかも理解できるようになります。
↓これは会計事務所の職員としてものすごく勉強になるので、ぜひやってみてください。
\ 会計ソフトで家計簿をつけてみよう!/
5.所長の人格が最悪でついていけない
会計事務所というのは、従業員5名〜10名程度の小さな組織であることがほとんどです。
小さな組織ではその組織のリーダーが大きな力を持つものですから、
会計事務所のリーダーである所長税理士の権限というのは絶大なものがあります。
ほとんどのケースで、
福利厚生や給料のあり方、誰がどの顧問先を担当するか?
といったことは、所長税理士の一存で決まります。

なので、所長税理士の人格が最悪だったりすると、
会計事務所での働き方はかなり悲惨なものになりがちです。
税理士は「2代目・3代目」がとても多い

(中には苦労知らずで人格が破綻しているとしか思えないような所長税理士も…)
さらにいうと、税理士業界というのは「世襲(家族経営)」がとても多い業界です。
税理士の中には、2代目・3代目税理士として
「親の元でしか仕事をしたことがない…」という人も少なくありません。

中には「人格的にそれはどうなの?」と思えるような働き方をしている税理士もいますから、
どの会計事務所で働くか?は慎重に検討した方が良いですね。
↓この辺りのことはこちらの記事でくわしく書いたので参考にしてみてください。
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会計事務所の所長税理士はパワハラがひどい?ブラック事務所の特徴とは
会計事務所(税理士事務所)の所長税理士はパワハラの差別主義者?この記事では、10年間で3社の会計事務所で働いた私自身の経験から、会計事務所の所長税理士の人格的特徴について解説します。ブラック事務所の特徴や見分けるポイントもお教えしますので、参考にしてみて下さい。
続きを見る
6.先輩との人間関係が悪くてついていけない
上で説明した「所長税理士との関係」と共通する部分もありますが、
事務所内の先輩との人間関係に悩む人も少なくありません。
会計事務所というのは小さな組織で、それでいて人の入れ替わりが激しい職場です。
ベテラン職員の中には、
どうせ新人は数年で辞めていくか独立してしまうから、かわいがっても意味がない
…というスタンスで働いている人も多いのが実際のところですね。
なぜ人の入れ替わりが激しいのか?というと、
会計事務所というのはどこも基本的に同じような仕事をしているからです。
転職しても即戦力として働けるため、
ひとつの職場で無理して働き続ける必要がないからです。

税理士業界は仕事さえできれば転職しやすい(人間関係でがまんする必要がない)

(ひとつの事務所である程度の仕事を覚えれば、別の事務所に転職しても即戦力として働けます)
逆に言えば、ひとつの会計事務所で仕事をきちんとできるようになれば、
別の事務所に転職してもすぐに一人前の仕事ができますから、
人間関係的に合わない職場で無理して働き続ける理由もないのです。
会計事務所で働く人で「定年まで1つの職場で働き続ける」という人はめったにいません。
みんな独立や転職を前提に働いているのが実際のところですね。
もしあなたが今の職場の人間関係に悩んでいるなら、
先輩の顔色をうかがいながら仕事をするよりも、
まずは月次監査〜決算税務申告までの基本業務をこなせるようになることを目指しましょう。

仕事が自分できちんとできるようになってしまえば、気軽に転職していけるのがこの業界の良いところです。
技術を身につけた職人として「複数の事務所を実力で渡り歩く」という働き方をしている人はたくさんいますよ。
(その過程で税理士試験に合格できれば、独立もありです)
※実務経験が3年以上ある人が別の会計事務所に転職するなら、
こちらの会計職専門転職サイトがおすすめです。
会計事務所の実務経験者はどのぐらいの年収で転職できるのか?
を知っておくだけでも勇気が出ると思いますので、
求人をチェックしてみてください(無料で使えます)
7.簿財持ってても税法が難しすぎてついていけない
会計事務所の仕事は、会計の知識だけではなく、税法の知識が必要になります。
会計事務所の仕事は
お客さんの代わりに税金の申告をすることですから、
これは当然と言えば当然ですね。

会計については簿記の勉強である程度知識のある人でも、
税法についてはさっぱり…ということは多いでしょう。
しかし、実際にお客さんから質問がたくさんくるのは税法についてですし、
税務申告は法律で決まっている期限があるので、絶対に遅れることはできません。
(お客さんにとって一番気になるのは「うちが払わないといけない税金はいくらか?」です)
「7.税法が難しすぎる」への対策方法

(最低限必要な税法知識は入門書などでも十分身に付きます)
もっとも、基本的な税法の知識であれば、身につけるのにそれほど時間はかからないと思います。
会計事務所の仕事で特に利用頻度が高い税法は以下の3つですね。
- 所得税法
- 法人税法(特に重要)
- 消費税法
↑これらについて、税理士試験に合格するレベルの知識を身につけるのはものすごく大変ですが、
基本的な実務をこなすために必要な知識に限っていえば、それほど理解が難しいことはないです。
経理スタッフの実務対応向けに解説されている入門書籍なども安くでたくさんありますから、
1冊手元に置いておくと便利ですよ。
(ただし、まちがってもいきなり専門的な本を読み始めないようにしましょう)
実務では細かい税法ルールを暗記していなくても、
書籍などで調べながら処理をしていけば問題ありませんしね。
あせらずひとつずつ知識を身につけていくようにしましょう。

あと、実務で必須な範囲の知識を全体的にさらっと身につけたいのなら、
ファイナンシャルプランニング技能士のテキストをみておくのがおすすめです。
(本の中の「タックスプランニング(税務)」の章だけでOK)
必要最低限の知識を最短で身につけられると思いますよ。
(※こちらも定額読み放題で読めます)
8.税理士試験との両立ができなくてついていけない
会計事務所で働く人の多くは、税理士試験の受験生です。
税理士として一人前になるためには試験合格だけでなく、実務経験が必須ですから、
働きながら税志士試験合格を目指す人の多くは、
会計事務所(別の税理士が開業している事務所)を勤務先に選んで修行します。
- まずは未経験・資格なしで会計事務所に入社し、
- そこで3年〜5年間働きながら科目合格をかさねていき、
- 5科目合格を達成した段階で独立(または大手税理士法人への転職など)
↑というキャリアを築いていく人が多いですね。

しかし、会計事務所の中には
仕事が激務すぎて試験勉強との両立が実質不可能になっているところも少なくありません。
実際、5年以上会計事務所で働きながら試験勉強しているけど、いまだに簿財も取れていない…
という人はとても多いです。
「8.試験勉強と両立できない」への対策方法

(毎年科目合格者が出るような試験勉強との両立がしやすい事務所で働くことが大切です)
税理士試験勉強との両立が必須な方は、
最初から「試験勉強している人を応援」と打ち出している会計事務所を選んで入社するようにしましょう。
会計事務所側にとって、
税理士試験受験生は会計や税法の知識がすでにある「理想の人材」です。
(教育にかかるコストがとても少ない)
優秀な受験生を採用するために、
試験勉強を応援する環境や、
合格後の独立を支援することを打ち出している事務所もあるのです。

↓※試験勉強や独立を歓迎する事務所求人の例
毎年、職員の中から科目合格者が出るような環境で働くのと、
みんなすでに試験はあきらめていて仕事ばかりしている…
という環境で働くのとでは、
試験合格の可能性がまったく違ってきます(人は良くも悪くも環境に影響されるものです)
社会人として働きながら税理士試験合格を目指すなら、
勉強をしながら働ける環境か?は非常に重要ですから注意しておいてください。
\ 税理士試験との両立歓迎!/
9.顧問先経営者とのやりとりが苦痛でついていけない
会計事務所の仕事というと、
毎日電卓を叩きながら書類とにらめっこをしているデスクワーク…
というイメージを持たれることもありますが、これは実際の仕事内容とまったく違います。
会計事務所の仕事は「外回り」がとても多い仕事です。
もちろん、新規開拓の営業をする必要は基本的にありませんから、
イメージ的には「ルート営業」のようなかたちですね。

会計事務所の職員は、自分が担当する顧問先企業の事務所を訪問する
月次監査(巡回監査と呼ぶ事務所もあります)を「月に一回」のタイミングで行います。
だいたい1人の職員につき20件〜30件程度の顧問先を担当していますから、
必然的にほぼ毎日顧問先を訪問する働き方になります。
毎日、1件〜2件程度の顧問先を訪問して巡回監査を行い、
夕方ごろに事務所に帰ってきてそこから決算業務などのデスクワークをするというかたちが多いですね。
顧問先のお客さんは中小企業の経営者なわけですが、
経営者というのは基本的に体育会系で営業出身の元気な人が多いですよね。
税理士を目指すタイプの人は、どちらかというと内向的なタイプの人が多いでしょう。
中には「入社前に思っていた仕事内容と違ってついていけない…」と感じてしまう人も少なくありません。
「9.お客さんとのやりとりが苦痛」への対策方法

(デスクワークだけの仕事をしたいなら企業の経理職がおすすめですよ)
決算や税務といった仕事自体は好きだけど、お客さんとのコミュニケーションが苦手…。
と感じている人は、会計事務所の仕事より企業経理の方が向いているかもしれません。
企業経理は基本的にデスクワークで、社外に出ることはめったにない仕事です。

↓会計事務所経験者歓迎の経理求人の例
「自分に合っていない」と感じる仕事を無理に続ける意味はありません。
会計に関する仕事は税理士に限りませんから、
一般企業の経理財務職も選択肢に入れてみると良いでしょう。
大手企業の経理職であれば、給料や福利厚生が非常にいいというメリットもありますよ。
10.職場の雰囲気が古すぎてついていけない(将来性を感じない)
会計事務所(税理士事務所)というのは、良くも悪くも「古い雰囲気」の職場が少なくありません。
また、家族経営で親が創業した事務所を息子が継ぐ(親族承継)といったかたちの事務所も多いですね。
「創業して50年」みたいな会計事務所ってたくさんありますから、
中には世の中の流れから完全に取り残されてしまっている事務所も少なくないですね…

税理士業界は、これからまちがいなく競争が激しくなっていきます。
AI化が進んで会計ソフトもとても優秀になってきていますから、
簡単な確定申告ぐらいなら、まったく会計知識のない個人事業主でも自力でやっている人はたくさんいます。
顧問料月3000円!みたいな超格安の記帳代行業者も増えていますからね。
従来のように税務申告の代行だけを受け身でやっている税理士は食えなくなっていくでしょう。
その一方で、もう少し規模の大きな企業においては、
戦略的に会計や税務を活用している企業が増えている印象です。
資金調達についても、従来のような銀行融資対策だけでなく、
投資家から直接お金を集めるようなやり方が主流になっていくでしょう。
(クラウドファンディングなんかも気軽に使えるようになっていますし)
税理士を目指すなら「新しい時代にも対応できる事務所」で実務経験をつむべき

(世の中の流れにちゃんとついていっている事務所で実務経験を積むのは大切です)
今後はこうした「新しい会計・税務サービス」に対応できる税理士と、
従来と同じ「先生ビジネス」に甘んじているだけの税理士とで、大きな差がついていくのは間違いありません。
当然ながら、そこで働く職員の実力にも大きな差がついていくでしょう。
逆に言えば、新しい世界に対応したサービスを提供できる税理士の中には、爆発的にお金を稼ぐ人も現れてくるはずです。
世の中が変わる・AI化が進むという話を聞くと、
すぐ「じゃあもう税理士はダメだ…」
と思考停止してしまう人が多いのですが、そんなことはありません。
いつの時代も新しいニーズに対応できる企業や人だけが生き残っていくというだけのことです。

これから税理士を目指す若い人は、
新しいことにどんどんチャレンジしている会計事務所を選んで就職するのがおすすめです。
古い思考にこり固まっている先輩に囲まれて働いていると、
あなた自身の思考もどんどん古臭くなっていきますから注意してくださいね。
会計事務所の仕事そのものについていけない・好きになれそうにない場合は?

(会計事務所の仕事内容そのものが苦痛…という場合の対処法)
会計事務所で働いているけれど、
仕事内容にどうしても興味を持てない・強いストレスを感じる…。
↑このように感じてしまっている人も中にはいらっしゃるでしょう。
この場合は、たとえ別の事務所に転職をしたとしても、
いまと同じつらい状況が続いてしまう可能性が高いので注意してください。
会計事務所(税理士)の仕事は、
性格的に向いてる・向いてないがある仕事です。
一円単位でミスが許されない仕事についていけないと感じる人も多いでしょうし、
顧問先経営者とのコミュニケーションが苦痛…という感じだと、
この仕事を何年も続けていくのはとても辛いと思います。

今から5年後のあなたの姿をイメージしてみてください。
そこから自分の理想的な姿が見えてこないなら、
別の仕事にキャリアチェンジすることも選択肢に入れてみましょう。
さいわい、会計事務所での経験を生かせる仕事はたくさんあります。
企業経理が最有力の選択肢になるとは思いますが、
他にはマーケティングやIR広報、
財務企画なども会計事務所での経験を生かせる仕事ですよ。
環境劣悪なブラック事務所でぜったいに働きたくない人へ

(ブラックな会計事務所で働きたくない人へ)
いま働いている人も、これから働く人も、
ブラックで過酷な環境で働きたくないなら、
転職先候補にする事務所をまちがえないことがたいせつです。
(求人探しの段階でブラック事務所を候補にいれないこと)
そのためには、準備段階で情報収集をしっかり行うようにしてください。
具体的には税理士業界専門の転職サイトを使って、
いま世の中に出ている最新の事務所求人をチェックするようにしましょう。
↓以下のような転職サイトで無料アカウントを作っておくと、
好条件な会計事務所の求人情報にアクセスできるようになります。

最速転職HUPRO(ヒュープロ)
会計事務所の求人探すならここ!
ヒュープロは税理士業界(会計事務所)専門の転職サイトです。
未経験・資格なしでも年収400万円〜
試験勉強と両立しやすい残業なし求人など、優良事務所の求人が多数あります。
これから税理士目指してキャリアスタート!な方はここを使いましょう。
マイナビ税理士
科目合格3科目以上の人へ!有資格者ための転職サイト
マイナビ税理士は、転職大手マイナビが運営する税理士専門転職サイトです。
BIG4税理士法人や国内大手税理士法人など大手事務所の求人が豊富にあるのが特徴ですね。
ただし、登録時に科目合格をチェックされ3科目以上合格の人が目安となるので注意しておきましょう。
↑こちらのように、会計事務所(税理士事務所・税理士法人)の求人だけを
専門であつかう転職サイトを使うのがコツです。

↓例えば、以下のような求人をたくさん見つけることができますよ。
- 未経験・資格なしでも年収400万円スタートの事務所求人
- 税理士試験と両立できる環境(繁忙期も残業なしなど)の事務所求人
- 一般企業の経理職で会計事務所経験者を積極採用している求人
- 資産税の実務経験を積むことができる事務所求人
- 将来的に独立を目指すのもOKな事務所求人
- 医業や社福法人など「もうかる分野」で活動している事務所求人
- 社労士や司法書士など他分野の士業と提携している事務所求人
転職サイト内で求める年収条件などを登録しておくと、
条件の良い事務所の求人が出るたびにメールで自動通知してもらうことも可能です。
ホワイトな事務所の求人を見逃すことがなくなりますよ。

あと、転職サイトの情報を日常的にチェックするくせをつけておくと、
「今の職場で限界が来たら転職もある。自分には別の選択肢もある」と気づけるのが大きいです。
これは今の職場で働く上でも精神的な安定につながりますね。
転職サイトは無料で使えて、合わないと感じたらいつでも解除できます。
(変な連絡がくるようなこともありません)
税理士業界専門の転職サイトを使っている人と使ってない人とでは、得られる情報量に大きな差がでます。
このブログを読んでくださるあなたは、
↓ぜひ活用して転職を成功させてください。

\ 未経験・資格なしOK!年収400万円〜/
転職意思が固まってきたらエージェントとの面談も活用しよう

(転職エージェントにアドバイスを受けながら二人三脚で転職活動を進めることも可能です)
上で紹介したような税理士業界専門の転職サイトを使って日常的に情報リサーチを行い、転職意思がある程度かたまってきたら、
担当の転職エージェントとの無料面談も利用してみましょう。
転職エージェントは実際に事務所をまわって
所長税理士や現役職員にヒアリングをしていますので、
↓以下のような事務所のナマの情報を教えてくれます。

- 社風や所長税理士の人格
- 給料やボーナスの具体的な実績値
- 月間・年間の残業時間数
- 税理士試験の科目合格者がどのぐらいるのか
- 試験勉強を応援してくれる事務所か否か
- 職員の男女比率や年齢構成
↑こうした情報を「応募前」に教えてもらえるのが大きいです。
こういうのって、転職サイトの求人ページを見ているだけではまずわからないですからね。
「わざわざ面接まで進んだけど実際に会ってみたらなんか違った…」というロスを避けることが可能になりますよ。
事務所側との交渉は自力でやらない方がいい

(事務所側との年収交渉は「入社時」に行わないといけません)
同じ働くならお給料は少しでも高い方が良いですよね。
少しでも高い給料で入社したいなら、
給与額について入社時に事務所側と年収交渉を行うことは必須です。
こういう交渉って入社後にやるのは至難のわざなので、
必ず入社時に交渉しないといけません。
ただ、緊張する人事面接の場で、
自分のお給料について自分で交渉する…
というのはなかなか難しいですよね。

こういうお金の話って、伝え方が悪いと「あの人は金にがめつい」というイメージを与えかねません。
こいうなると入社後の評価にも響きますから、ぜったいに避けた方が良いですね。
ふだんから交渉ごとが得意でない人は、
転職エージェントに交渉代行を依頼しましょう(無料でやってくれます)
経験豊富な税理士業界専門のエージェントが、あなたの立場に立って強気で交渉してくれますよ。
エージェントにあらかじめ「この金額以上で入社できる事務所を探してください」と最低ラインを伝えておけば、
それに合わせた求人にしぼりこんでもらうことも可能です。
希望通りの給与額に近づける可能性が高くなります。
他にも、転職エージェントは書類選考対策や面接対策、面接アポイントの調整などもやってくれます。活用しましょう。
転職エージェントが無料で使える理由

(転職サイトや転職エージェントは完全無料で使うことができます)
転職サイトや転職エージェントは最初から最後まで無料で使えます。
なぜかというと、転職エージェントにお金を払ってるのは採用を行う事務所側だけだからです。
私たち求職者側(仕事を探している側)は完全無料で使うことができますよ。
転職エージェントはあなたの採用が決まったときに、
事務所側から紹介手数料というかたちで料金をとっています。
なので、私たち求職者側が負担するお金はゼロなんです。

最初から最後までお金が1円でもかかることはないので、
安心して使うことができますよ。
まずはいろんな事務所の求人を見てみよう

(まずはいろんな事務所の求人を見てみることからスタートしましょう)
とはいえ、いきなり転職エージェントに相談するのはややハードルが高い…と感じる方も多いと思います。
なので、まずは転職サイトを使った情報収集からスタートしましょう。
サイト内で無料アカウントを作り、
求人検索で実際の事務所の情報をいろいろ見てみてください。

↓同じ会計事務所でも、こんなに給料やワークライフバランスが違うのか…とびっくりされると思いますよ。
\ 優良事務所の求人多数!/
※ 無料メールアドレスはこちらから取得できます(Gメール・yahooメール)
なぜ、最大手リクナビをおすすめしないのか?

(会計事務所に転職するなら「税理士業界専門」のエージェント会社を使いましょう)
転職サイトっていろんなところがありますよね。
この記事を書いている2021年現在で、なんと1万社以上あるそうです。
(コロナ禍で廃業になったところもあって、数はだいぶ減ったらしいですが)
最大手のリクナビの方が、
学生時代の就活でも使ったのでなじみがある…
という方も多いかもしれませんね。

ただ、税理士業界って採用側も応募側もかなり事情が特殊です。
必ずしも大手の事務所が環境良いわけではないですし、
仕事探す側も税理士受験生だったり、キャリアスタートの年齢が高めの人が多かったりと、普通の求職者とは異なる事情が多いです。
こういった「特殊事情」をふまえて転職活動していくなら、
税理士業界専門の転職サイトを使うべきです。
見られる求人の質がまったく違いますし、
担当してくれるエージェントも会計事務所経験者だったりするので、税理士業界の裏事情にものすごく詳しいです。
面談では税理士としてのキャリアアップ方法についていろいろアドバイスしてくれますよ。
(なお、エージェント面談の利用は任意です。求人リサーチのために転職サイトだけを使うというやり方もOKです)
- ブラックな会計事務所で絶対に働きたくない人
- 将来は独立を見すえ、ちゃんと年収を稼げる税理士になりたい人
- 税理士試験との両立ができる落ち着いた業務量の事務所で働きたい人
- 会計事務所での経験を生かして一般企業の経理に転職したい人
↑これらに該当する人は、税理士業界専門の転職サイトを活用しましょう。
あるあるな質問と回答
以下では、転職サイトや転職エージェントの利用について、
よくある質問と回答をまとめました。
参考にしてみてください。
(↓質問をクリックで回答を開きます)

最速転職HUPRO(ヒュープロ)
会計事務所の求人探すならここ!
ヒュープロは税理士業界(会計事務所)専門の転職サイトです。
未経験・資格なしでも年収400万円〜
試験勉強と両立しやすい残業なし求人など、優良事務所の求人が多数あります。
これから税理士目指してキャリアスタート!な方はここを使いましょう。
マイナビ税理士
科目合格3科目以上の人へ!有資格者ための転職サイト
マイナビ税理士は、転職大手マイナビが運営する税理士専門転職サイトです。
BIG4税理士法人や国内大手税理士法人など大手事務所の求人が豊富にあるのが特徴ですね。
ただし、登録時に科目合格をチェックされ3科目以上合格の人が目安となるので注意しておきましょう。
まとめ

(現在の状況から一歩ふみ出すには?)
今回は、会計事務所の仕事についていけないと感じている方向けに、
会計事務所の仕事に早くなれるためのコツや、どうしても辛い場合の対処方法について解説いたしました。
現状に強い不満を感じている方は、ぜひそこから一歩ふみ出す行動を起こしてみてください。
今すぐは転職活動を始められない人も、
いまどういう事務所が求人を出しているのか?
の情報収集は今すぐ始めておきましょう。

↑こういう働きやすい環境のホワイトな事務所の求人って、
本当にあっというまに募集が締め切られます。
日常的に情報リサーチして目星をつけておき、
行動するタイミングになった時に迷わないようにしておくことが必須です。
劣悪な環境で働きたくないのはみんな同じです。
他人より良い環境に行きたいなら、頭ひとつ抜けでた行動は必要ですよ。
ハードルを上げ過ぎる必要はありませんが、
上を目指すならなんとなく今の延長で日常を過ごしているだけ…
ではやはりダメです。

情報が意識しなくても自動的に入ってくるように環境を整えておくのがポイントですね。
具体的には転職サイトで無料アカウントを作り、
希望する転職条件をサイト内でしっかりめに入力しておきましょう。
↓これをやっとくだけで、あなたにマッチする事務所求人が出た瞬間にメール等で自動通知してもらえます。

(会計事務所求人専門の転職サイトで無料アカウントを作り、最新の情報が自動的に入ってくるようにしておきましょう)
\ 優良事務所の求人多数あり!/
↑気になった事務所の求人をこまめにチェックしておくと、
税理士業界の年収相場や、求められるスキルについても自然と頭に入ってきます。

最後の最後にお伝えしたいこと
↓成功するために大事なのって、結局はこれなんですよね。
(日本は資本主義社会なので、就活も仕事も競争はあります)

(個人的に衝撃を受けた本です。こちらからスマホでも今すぐ読めます)
転職活動を成功させるためにもっとも重要なのは情報収集です。
そして、税理士業界での情報収集は「税理士業界専門の転職サイト」を活用することが必須になります。

↓ですが、こういうかんたんな作業ですら以下の2種類の人に分かれます。
- とりあえず今すぐやっておく人
- いつまでたっても理由をつけてやらない人
これは就活も普段の仕事も同じです(あなたのまわりにもいませんか?)
ほんのちょっとの行動の差ですが、
稼げるようになる人といつまでたっても稼げない人とで違いが生じるのはこういうところなんです。
↓今から5年後に、あなたはこのどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、税理士試験もいつまでたっても科目合格ゼロ…。貯金もゼロ…。
- 働きながらスピーディに5科目合格達成。年収高めなので独立資金のめどもある程度ついている。あとは税理士としての実務能力を高めていくだけ…!
もちろん後者を目指しましょう。それは誰でも可能です。
