- 会計事務所の面接で聞かれることの多い質問ってどんなもの?
- 逆質問はすべき?「何か質問はありますか?」と聞かれたら?
- 未経験者は自己PRはどう答える?
- ホンネでは第一志望じゃない場合も「御社が第一志望です!」と伝えるべき?
会計事務所の面接ってどんな感じなんですか?
会計事務所の面接では、
所長税理士が面接担当者として出てくることが多いですよ。
この記事では、会計事務所の面接対策について解説します。
「何か質問はありますか?」と聞かれた時の逆質問のしかた等についても説明していますので、参考にしてみてください。
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ブログ管理人
1985年生まれ。未経験ニートで会計事務所入社→月給16万円で地獄のような目にあう→何度か転職して年収600万円→会計事務所から経理に転職→現在は経理の管理職/2018年開始の当ブログも6年目突入!おかげさまで毎月1万人(累計34万人超)の方に読まれています。
この記事の目次
- 会計事務所の面接で聞かれることの多い質問と回答例
- 1. 簡単に自己紹介をお願いします
- 2. 自己PRをお願いします
- 3. 志望動機を聞かせてください
- 4. これまでの職務経歴について教えてください
- 5. 過去のこのお仕事ではどのようなことをされていたのですか?
- 6. これまでに失敗したことや、苦労されたことはどんなことですか?
- 7. なぜ、今の仕事を辞めて会計事務所に転職しようと思ったのですか?
- 8. なぜ、他の資格ではなく、税理士を目指すのですか?
- 9. うちは残業がある程度ありますが、問題ないですか?
- 10. あなたにとって仕事とは?何のために働きますか?
- 11. ブランク期間(無職の期間)があるようですが、なぜですか?
- 12. 税理士試験の進捗状況を教えてください
- 13. 外部のお客さんとのやりとりが多い仕事ですが、大丈夫ですか?
- 14. 結婚や出産の予定はありますか?
- 15. 別の事務所も受けていますか?(転職活動の状況を教えてください)
- 16. 独立は目指していますか?
- 17. 資格スクールに通う予定はありますか?
- 会計事務所面接での逆質問(「何か質問はありますか?」への答え方)
- 会計事務所での面接前後のチェック項目
- まとめ
- (追伸)給料安くて超激務な「ブラック事務所」で絶対に働きたくない人へ
- よくある質問と回答(Q&A)
- 最後の最後にお伝えしたいこと
会計事務所の面接で聞かれることの多い質問と回答例
↓会計事務所の面接では、以下のような質問をされることが多いです。
- 簡単に自己紹介をお願いします
- 自己PRをお願いします
- 志望動機を聞かせてください
- これまでの職務経歴について教えてください
- 過去のこのお仕事ではどのようなことをされていたのですか?
- これまでに失敗したことや、苦労されたことはどんなことですか?
- なぜ、今の仕事を辞めて会計事務所に転職しようと思ったのですか?
- なぜ、他の資格ではなく、税理士を目指すのですか?
- うちは残業がある程度ありますが、問題ないですか?
- あなたにとって仕事とは?何のために働きますか?
- ブランク期間(無職の期間)があるようですが、なぜですか?
- 税理士試験の進捗状況を教えてください
- 外部のお客さんとのやりとりが多い仕事ですが、大丈夫ですか?
- 結婚や出産の予定はありますか?
- 別の事務所も受けていますか?(転職活動の状況を教えてください)
- 独立は目指していますか?
- 資格スクールに通う予定はありますか?
相手の質問意図を理解し、どういう回答が欲しいのか?を考えることが大切ですね。
それぞれの質問への回答例と高評価につながるポイントを紹介します。
1. 簡単に自己紹介をお願いします
「はい、山田と申します。社会人になって4年目の27歳です。前職ではフランチャイズ企業の飲食店舗で働きました。店舗での現場の接客業務からスタートし、アルバイトスタッフさんの育成などを経験した後、副マネージャーとしてお店の売上管理を経験しました。その中で、会計の数値管理の重要性とおもしろさを実感したことから、会計の仕事に興味を持つようになり、特に中小企業経営者へのアドバイスを行う税理士の仕事に強い関心を持つようになりました。」
所長税理士は、あなたの職務経歴や人柄、業務への適性を把握し、事務所で活躍できる人材かどうかを見極めたいと考えています。
これまでの職務経験でつちかったスキルを具体的に述べ、それらの経験が会計事務所での仕事にどのように応用できると考えているか伝えましょう。
未経験で会計事務所への転職を目指す場合には、なぜ税理士なのか?なぜ会計事務所なのか?を明確に伝えることが大切になります。
前職の仕事中で、税理士という職業に興味関心を持つに至った具体的なエピソードを盛り込むと高評価につながるでしょう。
2. 自己PRをお願いします
「私の強みは、問題解決能力とコミュニケーション力です。前職では、店舗の売上向上のためにデータ分析を行い、商品配置やスタッフ配置を見直すことで売上を15%向上させました。また、スタッフとの信頼関係を築き、チームワークを強化することで業務効率を高めました。また、仕事に必要な知識を積極的に学習できるのも私の強みだと思っています。お客様である中小企業経営者のニーズに応じた税務サービスを提供できるよう努めたいと考えております。」
あなたが自分の強みを理解し、それを業務に応用できるかを確認したいと考えています。
特に、会計事務所での仕事では顧客とのコミュニケーションを円滑に取れるか?がチェックされます。
会計事務所の顧客(クライアント)は中小企業の経営者ですから、クセの強い人も少なからずいます。
彼らと日常的にやりとりをすることになりますから、精神的にタフであることも求められることを理解しておきましょう。
もちろん、税理士という仕事上、税法や会計についての最新の知識を積極的に学習できる姿勢を示すことも大切です。
3. 志望動機を聞かせてください
「これまでのサービス業での経験を通じて、経営や財務の重要性を実感し、税務の専門知識を身につけたいと考えるようになりました。独学で簿記を学ぶ中で、企業の成長を支える税理士の役割に魅力を感じ、貴社で実務経験を積みながら成長したいと考えております。お客様に寄り添ったサービスを提供する貴社の理念に共感し、是非とも一員として貢献したいと思っております。」
志望動機として問われるのは「なぜ、会計事務所を志望するのか」と「なぜ、うちの事務所を志望するのか」の2つです。
特に、後者については明確に答えるようにしましょう。そうしないと「税理士になりたいのはわかったけど、別にうちの事務所でなくても良いのでは?」というツッコミにうまく答えられません。
もちろん、相手(所長税理士)も社会人ですから、あなたが複数の事務所の面接を受けていることぐらいは承知しています。
その上で「なぜ、この事務所が第一志望なのか?」を伝えることは必要だとお考えておきましょう。
応募先の会計事務所のホームページを見たり、転職エージェントを使っている人は事前に情報を得たりしておくと良いですね。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
4. これまでの職務経歴について教えてください
「前職では、サービス業の店舗マネージャーとして勤務し、スタッフの育成、シフト管理、売上分析、在庫管理など多岐にわたる業務を担当しておりました。特に、売上データを分析して販売戦略を立案し、実行することで店舗の業績改善に成功しました。また、スタッフとの円滑なコミュニケーションを通じて、チームワークを強化し、顧客満足度の向上にも努めました。」
あなたのこれまでの経験が、会計事務所の業務にどの程度関連し、活かせるかを見極めたいと考えています。
具体的な職務内容と成果を挙げ、数字を用いて説得力を持たせます。
5. 過去のこのお仕事ではどのようなことをされていたのですか?
「店舗マネージャーとして、売上向上のための販売戦略立案や、スタッフの教育・評価を行っておりました。具体的には、売れ筋商品の分析から陳列方法を工夫し、顧客動線を最適化することで購買率を上げる施策を実施しました。また、新人スタッフの研修プログラムを作成し、早期戦力化に成功しました。」
あなたがどのような業務を経験し、そこで何を学んだかを知り、事務所での適応力を判断したいと考えています。
具体的な業務内容と工夫した点、成果を述べることで、自分の能力をアピールします。
6. これまでに失敗したことや、苦労されたことはどんなことですか?
「新人スタッフの教育において、業務を詰め込みすぎた結果、相手が負担を感じてしまい、離職してしまったことがあります。この経験から、相手の立場に立って指導する重要性を学び、その後は進捗状況を確認しながらサポートするよう改善しました。その結果、スタッフの定着率が向上し、チーム全体のパフォーマンスも上がりました。」
問題解決能力や自己成長の意欲があるかを確認し、同じミスを繰り返さない人物かを判断したいと考えています。
失敗から何を学び、どのように改善したかを具体的に述べます。
7. なぜ、今の仕事を辞めて会計事務所に転職しようと思ったのですか?
「サービス業での経験を通じて、数字を扱う楽しさや、経営に直接関わる仕事に興味を持つようになりました。簿記の勉強を進める中で、税務や会計の分野で専門性を高め、企業の成長をサポートしたいと考えるようになりました。未経験ではありますが、これまでの経験を活かし、貴社で新たな挑戦をしたいと考えております。」
転職の動機が明確で、長期的に働く意欲があるかを確認したいと考えています。
転職理由を前向きに伝え、未経験でも意欲と関連性のある経験があることを示します。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
8. なぜ、他の資格ではなく、税理士を目指すのですか?
「簿記の勉強を通じて、会計や税務の専門知識を深めることに興味を持ちました。税理士は企業や個人の財務面で重要な役割を果たし、社会貢献度が高いと感じています。また、税法は毎年改正されるため、常に学び続ける姿勢が求められる点にも魅力を感じ、税理士を目指すことに決めました。」
あなたの目標が明確で、税理士としての適性や覚悟があるかを確認したいと考えています。
税理士を選んだ理由を具体的に述べ、他の資格との差別化を明確にします。
9. うちは残業がある程度ありますが、問題ないですか?
「はい、問題ございません。前職でも繁忙期には残業が発生しており、業務の優先順位をつけて効率的に対応しておりました。業務の性質上、残業が必要な場合もあると理解しておりますので、柔軟に対応いたします。」
労働条件に対するあなたの理解度や、業務へのコミットメントを確認したいと考えています。
残業に対する理解と過去の対応経験を述べ、柔軟性をアピールします。
10. あなたにとって仕事とは?何のために働きますか?
「私にとって仕事とは、自分自身の成長と社会への貢献を実現する場だと考えています。新たな知識やスキルを身につけることで自分を高め、お客様や社会に価値を提供することにやりがいを感じます。特に税務の分野で専門性を発揮し、多くの方々の役に立ちたいと思っています。」
あなたの価値観が事務所の理念と合致するか、長期的に働く意欲があるかを確認したいと考えています。
仕事観や働く目的を明確にし、前向きで意欲的な姿勢を示します。
11. ブランク期間(無職の期間)があるようですが、なぜですか?
「前職を退職後、税理士資格の勉強に専念するために一定期間を設けました。集中して学習した結果、簿記2級を取得し、税理士試験の科目合格も達成いたしました。この期間で得た知識を実務で活かし、早く戦力になりたいと考えております。」
ブランク期間中の活動内容を知り、働く意欲や継続力を確認したいと考えています。
ブランク期間を前向きな理由で説明し、その間に得た成果を具体的に述べます。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
12. 税理士試験の進捗状況を教えてください
「現在、簿記論と財務諸表論の2科目に合格しております。次回の試験では、法人税法の合格を目指して勉強中です。仕事と勉強の両立は大変ですが、効率的に時間を使い、着実に科目合格を積み重ねていきたいと考えております。」
あなたの資格取得状況や学習意欲を把握し、将来的な成長性を評価したいと考えています。
具体的な合格科目と今後の計画を述べ、努力と計画性をアピールします。
13. 外部のお客さんとのやりとりが多い仕事ですが、大丈夫ですか?
「はい、大丈夫です。前職では日常的にお客様と接し、ニーズを的確に把握してサービスを提供しておりました。コミュニケーション能力には自信があり、お客様との信頼関係を築くことの重要性を理解しておりますので、貴社でも円滑に業務を進められると考えております。」
お客様対応に必要なスキルや適性があるかを確認したいと考えています。
過去の経験を基に、対外的なコミュニケーション能力を具体的にアピールします。
14. 結婚や出産の予定はありますか?
「現在、具体的な予定はございません。仕事に集中し、早く戦力になれるよう努めたいと考えております。将来的にライフイベントがあっても、業務に支障が出ないよう計画的に対応したいと思っています。」
長期的な勤務が可能か、将来的な人員計画への影響を確認したいと考えています。
プライベートな質問に対しては、差し障りなく回答し、仕事への意欲を強調します。
15. 別の事務所も受けていますか?(転職活動の状況を教えてください)
「はい、他にも数社の会計事務所に応募しております。ただ、貴社はお客様に寄り添ったサービス提供や教育制度が充実している点で特に魅力を感じておりますので、是非ともご縁があればと考えております。」
あなたの本気度や入社意欲、他社との競合状況を把握したいと考えています。
正直に転職活動状況を伝えつつ、貴社への志望度が高いことをアピールします。
16. 独立は目指していますか?
「現時点では、独立よりも貴社で経験を積み、専門性を高めることに専念したいと考えております。将来的には、貴社で責任あるポジションを任せていただけるよう努力し、お客様に長期的に貢献できる税理士を目指したいと思っております。」
あなたのキャリアプランが事務所の方針と合致するか、長期的に貢献してくれるかを確認したいと考えています。
独立志向が強すぎると短期間で退職する懸念があるため、長期的な勤務意欲を示します。
17. 資格スクールに通う予定はありますか?
「はい、夜間に講義を受けられるTACの講座を受講しています。講義は録画されたものを自分で再生して受講するかたちなので、時間の融通がききます。仕事との両立を最優先に考え、業務に支障が出ないよう時間管理を徹底したいと思います。」
業務と勉強のバランスをどう取るか、勤務態度に影響がないかを確認したいと考えています。学習意欲を示しつつ、仕事への影響を最小限にする姿勢を伝えます。
これらの回答例を参考に、実際の面接で自分の経験や考えを具体的に伝えられるよう準備しましょう。
しっかりとした準備と自信を持って臨むことで、面接の成功につながります。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
会計事務所面接での逆質問(「何か質問はありますか?」への答え方)
面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることがありますよね。
これを逆質問と呼びますが、
事前に何の用意もしていないと「特に何もありません…」という回答になってしまいがちです。
逆質問はあなたの積極性をアピールする絶好のチャンスです。
他の休職者と差をつけるためにも、
必ず質問を用意しておくようにしましょう。
↓会計事務所の面接では、以下のようなことを逆質問すると高評価につながる可能性が高いですよ。
- 税理士はやりがいのある仕事ですか?
- 入社後には何件ぐらいのお客さんを担当するのでしょうか?
- 記帳代行をしているお客さんは多いですか?
- お客さんにはどんな業種の方が多いですか?
- 実際に働いている人たちの働き方について質問する
- 入社前にどのような準備をしておくと良いでしょうか?
- 入社後には研修などはありますか?
- 働きながら税理士試験に合格された人はいますか?
- 確定申告時期など、繁忙期はどのぐらい忙しいですか?
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
会計事務所での面接前後のチェック項目
面接に行く「前」にチェックしておくべきこと
会計事務所の面接では、以下のようなことを知った上でのぞむと、
面接での話が弾みやすいと思います。
- 面接に行く時の服装は?
- 相手の呼び方は御社?貴社?御事務所?
- TKC事務所とは?宗教って本当?
- 筆記試験はある?
- 面接は何回ある?
- 誰が面接をしてくれるの?
- 事務所側の採用ニーズを把握する(採用時期によって違うことも)
- 簿記や科目合格をしてから転職活動スタートすべき?
- 税理士を目指していなくてもOK?
面接終了「後」に確認しておくべきこと
面接が完了したら、以下のようなことを確認しておきましょう。
- できれば内定通知書や条件提示書をもらう
- 内定承諾の期限は?
- 入社予定日はどうやって決める?
- 入社初日に好印象を得られるように、先輩職員たちがどのような雰囲気であいさつをしているかなどをチェックしておくとベスト
まとめ
今回は、会計事務所(税理士事務所)の転職面接で聞かれることの多い質問と、その回答例を紹介しました。
転職面接はとても緊張するものですから、入念な準備は欠かせません。
よくある代表的な質問例を事前に知っておき、
その質問によって相手(所長税理士)が何を知りたいと考えているのか?を把握しておくのがポイントです。
これさえやっておけば、緊張する面接の場でもスムーズに回答できますよ。
転職活動は「情報リサーチが命」ですが、
面接対策についても事前のリサーチが大切です。
応募先の事務所が何に力を入れているのか?
所長税理士はどういうポリシーを持って仕事をしている人なのか?の情報を積極的に仕入れておきましょう。
こうした事前準備をしっかりと行っておくkとが、他の採用候補者との差別化につながります。
(追伸)給料安くて超激務な「ブラック事務所」で絶対に働きたくない人へ
- 税理士事務所ってどこも給料安すぎる…。
- 実務未経験で科目合格もなしだと搾取の対象って本当?
- 将来は税理士として独立目指すけど、今の年収はさすがにキツい…。
- 仕事が忙しすぎて税理士試験全滅…とか絶対避けたい。
- パワハラな所長税理士の下で丁稚奉公みたいに働きたくない…。
↑こんなふうに不満や不安を抱えている方、税理士志望者にはきっと多いと思います。
残念ながら、その不安が的中してしまうケースは少なくありません。
職員を「使い捨て部品」ぐらいにしか考えず、
安月給で搾取しまくるブラック事務所は2024年現在も普通に存在しています。
はっきり言って「令和のこの世の中で、いまだにこんなことやってるのか?」
みたいなブラックな事務所がたくさん存在しているのが現実です。
もちろん「税理士事務所のすべてがブラック」というわけではありませんが、
全体の2割は完全ブラック、
全体の6割はややブラック、
残りの2割だけがホワイト…
みたいな割合がリアルな実態でしょう。
(↓こんな感じ)
↑労働環境が良好な「ホワイト事務所」で働けているのは全体の2割の人だけ。
残りの8割の事務所職員は、ブラックな環境で苦しんでいる…というのが実際のところなんですね。
なぜ、こうなってしまうのか?ですが、理由は単純です。
税理士事務所ってどこもめちゃくちゃ小さな組織で、
しかも所長税理士のワンマン経営なので、
外からの批判にさらされることがないからです。
税理士事務所って、そのほとんどが「所長税理士合わせてスタッフ5名」みたいな感じの小さな組織です。
大企業の場合、ブラックなことやってたら新聞やテレビマスコミから批判されますよね。
でも、税理士事務所みたいに小さな組織が、
メディアに注目されることなんてほとんどないです。
一般企業のように株主と経営者が分離しているなんてこともありません。
基本的に「所長税理士=事務所のオーナー」なので、
ブラックなことやってても、誰からも批判されませんし、
労働組合みたいな「労働者の権利を守る組織」みたいなものもありません。
さらにいえば、ネット上でも「実際に事務所で働いた人たちの正直な口コミ」がめったに出てこないんです。
ただでさえ狭い業界な上に、所長税理士どうしの横のつながりが強いので、
自分の事務所の悪口をネットに書き込んだりすると、
すぐに気づかれてしまってヘタをすると業界にいづらくなる…。みたいなことすらあります。
みんな自分のキャリアを危険に冒してまで、ネットやSNSに口コミなんて書かないんですね。
こんなふうに、ブラック事務所を見分けるための情報が非常に少ないせいで、
まちがえてブラックな事務所に応募してしまう人が続出するんです。
しかも、完全ブラックな事務所ほど人を集めるのに必死ですから、
「うちはアットホームで家族的な雰囲気です!…」
みたいに求人サイトでアピールしたりするので、たちが悪いんですよね…。
ブラック事務所の求人を「最初から選択肢に入れない」ことが重要
これは税理士業界に限らずですが、
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業界専門サイトでは「最低限の年収や福利厚生条件を満たしているか?」が厳しくチェックされます。
そうしないと、求人数で勝負している大手リクナビに勝てないからです。
「うちは求人数ではリクナビには勝てませんけど、
求人の『質』ではリクナビなんかより圧倒的に良いものがありますよ」
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私は、税理士業界で転職するなら、
リクナビやハロワ、indeedなど、
「一般向け求人サイト」は使わない方が良いと思ってます。
なぜかというと、登録されている求人の質があまりにも低すぎるからなんですね。
実際、私が1社目に入社した事務所は完全にブラック事務所だったんですが、
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私も後から知ったんですが、ハローワークの相談員って、
彼ら自身が非正規職員だったりするんです。
はっきりいってけっこういい加減なんですよね…。
税理士業界への転職を検討している方は、
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- 相続税申告の実務経験を積むことができる事務所求人
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なぜ「最大手のリ●ナビ」をおすすめしないのか?
転職サイトっていろんなところがありますよね。
リク●ビとかindeedの方が「学生時代の就活とかでも使ってなじみがあるし、Googleで検索したときに上の方に出てくるから安心」と思われる方も多いかもしれません。
ただ、個人的にはこういう転職サイトの選び方はおすすめしません。
リクナビとかindeedって、企業側が求人掲載をする料金が以上に安い上に、
ろくな審査もないのでブラックな事務所でも求人出し放題なんですよね…。
あと、税理士業界って採用側も応募側も、ニーズがかなり特殊です。
採用側(事務所側)は繁忙期と閑散期で採用の難易度をガラッと変えてきたりしますし、
応募側(私たち)も税理士受験生なので仕事と勉強の両立がマストだったり、
社会人から勉強スタートの人が多く、キャリアスタートの年齢が高めだったりと、
一般的な転職活動とは事情がかなり異なるケースが多いんです。
特に未経験者の方は、年収が極端に低い事務所(年収200万円代など)に応募しないように注意しないといけません。
実務経験者はともかく、業界的な年収相場をよく知らない未経験者を狙って、
「うちは勉強しながら働けますよ!(なので年収は低くても我慢してね!)」
みたいな感じで、極端に低い年収で募集をかけているブラックな事務所は本当に多いんです。
↓以下のいずれかに該当する人は、
税理士業界専門の転職サイトを使って求人を探すようにしましょう。
- 税理士試験との両立ができる事務所で働きたい人
- 毎年「1年に1科目」などのかたちで、着実に科目合格を積み重ねていきたい人
- 業界相場より低年収の事務所にまちがえて応募する愚を避けたい人
- 将来の独立を見すえて開業資金をちゃんと貯金していきたい人
- 税理士試験に失敗した場合に備えて、企業経理への転職という選択肢も検討している人
>>税理士業界専門の転職サイトで求人検索してみる
(メールアドレスの無料登録が必要です)
忙しくて今すぐは転職活動できない…という人へ
「転職したいけど、今すぐは転職活動は始められない。
ひょっとしたら今の勤務先に残るのがベストかもしれないし…。」
↑今の環境にいろいろ不満はあるけれど、
なんとなく不安で動けなくなっちゃってる方も多いでしょう。
転職活動なんて人生でそう何回もやることじゃないですし、
そのわりに人生に与える影響がデカくて不安になっちゃいますよね。
私自身もブラックで働いている時に経験したことなんですが、
今いる職場でストレスがマックスまで溜まると、
まじで何も行動する気がなくなるんですね。
転職って年齢的に若ければ若いほど有利なのが現実ですし、
精神的な疲労が溜まってくると人間って正常な判断が効かなくなってきます。
どんなに時間がなくて忙しい人も、
受動的に(受け身で)入ってくる状態にしておくことが大切です。
希望年収や勤務地などを転職サイト内で入力しておくと、
マッチする最新のおすすめ求人がメールが定期的に入ってきます。
↓ある日の私のメールボックスをお見せすると以下の画像のような感じ。
あらかじめ自分で入力した年収などの条件にマッチする求人が出たら、
最速でメール通知してくれるので見逃しがなくなります。
↑良さげな求人が見つかったらブックマーク保存しておきましょう。
これやっとくだけで、「どうしてもつらくなったら転職もある」という選択肢を持つことができます。
過労やストレスでぶっ倒れる前に行動を起こすことができますよ。
転職サイトは完全無料で情報リサーチに使えて、いつでも即解除できます。
変な電話連絡が来るようなこともないです。
無料で使えるものは徹底的に使い倒しましょう。
よくある質問と回答(Q&A)
転職サイトに関して、
あるあるな疑問とそれに対しての回答を載せておきます。
転職サイトは本当に無料?なぜ無料?
転職サイトは、企業や事務所が払う紹介手数料(広告料)で運営されています。
お金払ってるのは企業側だけなので、
私たち求職者側は最初から最後まで完全無料で使うことができますよ。
後からお金を請求されるとかはいっさいないので、安心して求人リサーチに使い倒しましょう。
転職サイトに登録したら電話セールスとかうるさくない?
転職サイトの登録は基本的にメールアドレスだけでできるので、
電話はかかってこないですね(相手はこちらの電話番号を知らない状態)
定期的に「こういう求人出てきましたけどどうですか?」みたいな連絡はくれますが、基本的にはメールオンリーです。
未経験資格なしでも応募できる事務所ってあるの?
これは実際に求人検索してみるのが早いかもしれませんが、
税理士事務所って未経験OK求人が意外に多いです。
ただ、リクナビとかハロワで探すと年収200万円台…みたいな、
完全ブラックな事務所もわんさか出てきたりするので、くれぐれも注意してください。
未経験無資格でも年収400万円以上の求人ぐらいなら、普通にたくさんありますよ。
複数の転職サイトを同時に使っても問題ない?
これはまったく問題ないです。
むしろ、たくさん使った方がいろんな求人に出会えるチャンスがひろがるので、2社〜3社ぐらいを使い回す方が良いでしょう。
転職サイトには無料のエージェントサービスがつくことが多いですが、
担当してくれるエージェントとの面談に進んだような場合には、
他社のエージェントからも話は聞いてますぐらいに教えてあげると親切かもしれませんね。
(求人リサーチのために転職サイトを使いたい用途の場合には、そもそもエージェントとのやり取りは発生しません)
最後の最後にお伝えしたいこと
↓仕事や転職で成功するために大事なのって、結局はこれです。
転職活動でもっとも重要なのは、能力やスキルより情報収集です。
具体的には、どの転職サイトを使うか?(リクナビなどの「一般向け」を使うか?税理士業界専門か?)で大きな差がつきます。
税理士業界は、能力的にとても優秀なのに、
転職活動のやり方がまずかったのが原因で、
ブラック事務所で働くことを余儀なくされている人…がものすごく多いです。
転職サイトへの登録なんて、実際には1分でできる作業です。
お金もかかりませんし、気に入らなければ即解除できるのでリスクなんて何もありません。
それでもやらない人はやらないですし、やる人はさくっととやります。
↓今から5年後に、あなたはどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、税理士試験もいつまでたっても科目合格ゼロ…。貯金もゼロ…。
- 働きながらスピーディに5科目合格達成。年収高めなので独立資金のめどもある程度ついている。あとは税理士としての実務能力を高めていくだけ…!
↑この前者は実は過去の私の姿そのもので、
今思うと「もっと早く行動しておけばよかった」と後悔しています。
この記事を読んでくださったあなたは、もちろん後者を目指してください。
いまどんな状況にいる人でも、
成功に向かって一歩踏み出すことは可能です。