- 40歳から税理士を目指すって遅い?
- 働きながら勉強するならやっぱり税理士事務所?
- 最短で税理士になるにはどんな受験プランが最適?
税理士業界は「平均年齢がとても高い業界」です。
そもそも税理士試験が社会人向けの試験になっていますから、
社会に出てから試験勉強をスタートする人が多いためですね。
おおまかには20代後半〜30代前半ぐらいから勉強を始める人が多いですが、
中には40代からゼロから勉強スタート!という人もたくさんいますよ。
この記事では、40歳から税理士を目指す人向けに、最短で5科目合格を達成する方法を解説します。
結論から先にいうと、40歳から税理士を目指すなら、
税理士事務所で社会人として働きながら、
実務経験と受験勉強を両立させていくのが最短ルートになります。
ぜひ参考にしてみて下さい。
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ブログ管理人
1985年生まれ。未経験ニートで会計事務所入社→月給16万円で地獄のような目にあう→何度か転職して年収600万円→会計事務所から経理に転職→現在は経理の管理職/2018年開始の当ブログも6年目突入!おかげさまで毎月1万人(累計34万人超)の方に読まれています。
この記事の目次
40歳から税理士を目指すなら「税理士事務所で働きながら勉強」が最強な理由
40歳から税理士を目指す場合、ほとんどの人は社会人としてお給料を稼ぐ必要がある状態でしょう。
中には「一定期間は無職になって、働かずに受験勉強に専念する」という方もいるかもしれませんが、
私はこれはおすすめしません。
↓理由としては以下の2つです。
- もし、受験に失敗した場合の損失が大きすぎる
- 税理士としての実務を学びながら勉強する方が、短期合格につながる
40代が「勉強に専念するため無職になる」は危険すぎる
税理士試験は、残念ながらすべての人が合格できる試験ではありません。
計算問題をスピードを意識しながら解いたり、
理論をお経のように丸暗記することも求められる試験ですから、
どうしても向き不向きがあるんですね。
40歳から勉強をスタートした人が、例えば3年の間勉強に専念し、その間は無職で過ごす場合、
「40代前半」というキャリア上もっとも重要な時期をニートやフリーターのような状況で過ごすことになります。
(履歴書や職歴書上、どうしてもそういう印象になります)
最終的に税理士試験に合格できたら良いですが、
もし失敗した場合には、あなたのキャリアに決定的な傷を負うことになってしまいます。
税理士事務所で税理士実務を学びながら勉強するメリット
税理士試験に合格したいなら税理士事務所で働きながら勉強すべきだといえます。
税理士事務所で働く人たちは多くが税理士受験生なので、
同じ志をもって切磋琢磨(せっさたくま)できる人たちが同僚になるのはとても良い刺激になります。
また、税理士試験の勉強は、実務で学ぶ知識で内容を補完しながら進めていくのが非常に効率的です。
例えば、法人税の計算をテキストだけで勉強している人と、実際に法人税の申告書を自分で作りながら勉強するのでは、どちらの方が理解が深まるかは一目瞭然ですよね。
税理士試験は社会人向けの試験であるだけあって、実務と勉強が非常に強くリンクしている試験であることが特徴です。
短期合格を目指すなら、税理士事務所で働きながら勉強を進めていくのが最適と言えます。
税理士事務所で働きながら勉強を進めることは非常に効率的
消費税法の場合、日々の仕訳処理や顧客の記帳のチェックを行った際、必ず消費税の課税区分を確認します。
ただ、実務においては区分さえ分かれば問題ありません。
一方で試験勉強では「なぜその区分になるのか?」というところまで理解する必要があります。
このように日々のリアルな取引処理で疑問が浮かぶたび、
繰り返し試験内容を振り返ることで、試験内容の理解をより深めることができるのです。
勉強と実務の両立が課題
ただし、税理士事務所で働きながら税理士試験合格を目指す場合には、気をつけておいてほしいことが1つだけあります。
それは、税理士試験勉強との両立が可能な事務所を自分の勤務先として選ばないといけない点です。
税理士事務所というのはどこも小さな組織です。
(税理士事務所の8割以上は「従業員数名〜10人未満の組織」です)
小さな組織ですので、経営者である所長税理士の考え方によって、スタッフの働き方は大きく変わってくるのです。
所長税理士が「スタッフの試験勉強を歓迎する」という考えなら、勉強との両立も非常にやりやすい環境で働くことができるでしょう。
逆に、「仕事なんだから勉強しながらなんて許さない。まして、スタッフが税理士試験に合格してしまったら、独立して退職してしまうじゃないか」
という考えの所長税理士だった場合には、
仕事と勉強の両立は非常に難しくなってしまうでしょう。
税理士事務所で働きながら税理士試験合格を目指すなら、「どういう事務所で働くか?」が非常に重要になることを知っておいてください。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
税理士業界は平均年齢が高い業界(40代未経験でもOK)
40歳未経験で新しい業界に足を踏み入れる際、
ハードルが高いと感じる方もいるかと思いますが、税理士業界に限ってはそれほど気にすることはありません。
税理士業界は平均年齢が非常に高い業界です。
30代後半〜40代からこの業界で働き始める人はものすごくたくさんいますよ。
営業経験者は税理士事務所で重宝される
また、営業マンなどの実務経験がこれまでにある人は、税理士事務所の仕事はとてもやりやすいと思います。
税理士事務所の主な顧客は中小企業の経営者です。
彼らと日常的にコミュニケーションをとっていく必要があるわけですが、多くの経営者は営業マンタイプの人が多いので、
営業経験のある人はとっつき安く感じると思いますよ。
あと、若い人で税理士を目指すタイプの人たちって、どうしても「事務職タイプ」の人が多いんですね。
20代後半までニートやってました…という感じの人も多い業界なので、
営業経験と社会人経験が豊富な40代は即戦力として評価される可能性が高いです。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
目標は5年で5科目!働きながら科目合格を積み重ねよう
1年目
40歳で税理士を目指す事を決めたのであれば、まず税理士事務所に転職しましょう。
そして、基本の会計知識である会計2科目の勉強に取り組み始めます。
最初は先輩や所長先生のサポートがメインとなることが多いため、仕事の知識をつけながら会計に関する質問ができます。
業務に慣れれば、勉強したばかりの知識を仕事で活かすことができる場面が増えてくるでしょう。
自分で判断して業務を進めることができるようになり、勉強と実務が直結している実感が湧いて勉強意欲も高まります。
簿記論と財務諸表の2科目は同時受験が理想
会計2科目である簿記論と財務諸表論は同時に受験すべきです。
ボリュームが多いと感じるかもしれませんが、並行して受験した方が良いとされる理由は、2つあります。
税理士事務所勤務当初はサポートがメインとなるため、時間の余裕がある
2科目は同じタイミングで受験し、2科目合格または1科目合格を1年目でつかみ取りましょう。
2年目
2年目からは、1年目で合格できなかった科目を引き続き勉強します。
別の科目に目が移りがちですが、科目は変えずに継続して勉強することを強くおすすめします。
同じく、別の税法科目を追加受験することも避けましょう。
会計科目に合格している場合は別ですが、会計科目と税法科目は内容が全く異なり、重複する箇所が少ないので勉強時間の確保が難しいからです。
2年目は決算業務に携わったり、1年目よりも仕事量が増えます。
慣れない業務をこなすことだけで精一杯という時期が続き、勉強時間の確保が思うようにいかない時もあるかもしれません。
税理士試験は長丁場ですので、勉強と仕事を上手に両立していきましょう。
3年目
3年目は、税法科目の合格を目指します。
もし会計科目がまだ残っている場合は、会計科目の勉強を継続し、比較的ボリュームの少ない税法科目に取り掛かりましょう。
「2年目は勉強する科目を変えないようにと言われたのに、3年目はいいの?」と思われる方もいるかもしれませんが、3年間も同じ科目を勉強し続けると効率が悪くなります。
そこで、モチベーションを維持させるために、新しい科目の勉強にも取り組むのです。
最初は消費税法がおすすめ
まずは、消費税法を追加で勉強するといいでしょう。
おすすめの理由は、以下の2つです。
身近なものなので勉強の成果を得られやすい
消費税法から勉強をし始めれば、挑戦のハードルが低くなりやすいでしょう。
4年目〜5年目
4年目で、いよいよ法人税法または所得税法の勉強を始めます。
この2科目は選択必須科目となっているため、どちらか一方を必ず合格しなければいけません。
ただ、どちらを受験するのかについては、次の点を意識しながら決定しましょう。
現在の事務所の業務にはどちらが適しているのか
法人税法は企業の税金、所得税法は個人の税金に関する科目であり、まったく異なります。
そのため、自分の希望や状況に合わせて決定する必要があるのです。
現場で活かせる科目は法人税法
一般的に仕事で役立つのは、法人税法だと言われています。
税理士事務所は企業を顧客としているところが多く、個人の顧客をメインとしているところは少ない傾向があります。
また、将来的に独立を目指している場合でも、法人顧客の方が規模も顧問報酬も大きいので、同じく法人税法の合格を目指した方がいいでしょう。
これが、5年間で税理士合格を目指す流れです。
資格勉強と仕事が両立できる環境だからこそ、実行することが可能なスケジュールといえます。
税理士を目指したいと本気でお考えの方は、税理士事務所への転職を考えてみてはいかがでしょうか?
(追伸)給料安くて超激務な「ブラック事務所」で絶対に働きたくない方へ
- 税理士事務所ってどこも給料安すぎ?
- 未経験で科目合格なしだと搾取の対象って本当?
- 将来は税理士として独立目指す。でも今の年収はさすがにキツい…。
- 仕事が忙しすぎて税理士試験全滅…とか絶対避けたい。
- パワハラな所長税理士の下で丁稚奉公みたいに働きたくない…。
↑こんな感じの「税理士業界の暗いウワサ」をネットでみて、不満や不安を抱えている方はきっと多いと思います。
残念ながら、その不安が的中してしまうケースは少なくありません。
職員スタッフを「使い捨て部品」みたいに搾取しまくるブラック事務所は、2024年現在も存在しているのが現実です。
はっきり言って、
「令和の世の中で、いまだにこんなことやってるの?」
みたいな真っ黒なブラック事務所ってたくさん存在しています。
良くも悪くも歴史のある業界ですからね…。
もちろん「税理士事務所のすべてがブラック事務所」というわけではありませんよ。
ですが、現実的なところで言えば、
- 全体の2割:完全ブラック
- 全体の6割:ややブラック
- 残りの2割:ホワイト
みたいな割合がリアルな実態でしょう。
(↓こんな感じ。雑な円グラフですみません)
↑労働環境が良好な「ホワイト事務所」で働けるのは全体の2割だけ。
税理士業界で働くほとんどの人は、ブラックな環境で苦しんでいる…というのが実際のところなんですね。
なぜ、税理士事務所はブラックばかりになってしまうのか?
理由はシンプル。
税理士事務所ってどこもとても小さな組織で、経営者である所長税理士が圧倒的に強い権限を持っているからです。
税理士事務所って、そのほとんどが「所長税理士合わせてスタッフ3名〜5名」みたいな、規模の小さな組織です。
(ごく一部の大手事務所を除くと、ほとんどがそんな感じ)
大企業の場合、ブラックなことやってたら新聞やテレビマスコミから批判されますよね。
でも、ほとんどの税理士事務所みたいに小さな組織が、マスコミに注目されることはほとんどないです。
また、基本的に「所長税理士=事務所オーナー」なので、多少ブラックなことやってても、誰からも批判されません。
(一般企業のように、株主と経営者が分離していない)
労働組合みたいな「労働者の権利を守る組織」みたいなものも存在しませんからね…。
さらにいえば、ネット上に「実際に事務所で働いた人たちの正直な口コミ」とかもめったに出てこないのもやっかいです。
税理士って所長税理士(事務所の経営者)どうし横のつながりが強いので、自分の事務所のスタッフ情報とか共有し合ってます。
自分の事務所の悪口をネットに書き込んだりすると、身バレしていづらくなる…。みたいなことすらありえますから、みんな下手なことはいえないんですよね。
みんな自分のキャリアを危険に冒してまで、ネットやSNSに口コミなんて書かないです。
ここまでのまとめ…
まとめると、税理士事務所の8割はブラック事務所なのが実態。
↓その理由としては以下。
- 税理士事務所のほとんどは「小さな組織」で、メディアに注目されることがほとんどない。
- 経営者(所長税理士)が経営責任を問われない。
- 労働者の権利を守る労働組合がない。
- 所長税理士がどうしが情報共有しているので、ネット上に下手な口コミ情報を書けない。
ただでさえブラックの割合が多い上に、
ネット上にブラック事務所を見分けるための情報が少ないせいで、
まちがえてブラックな事務所に応募してしまう人が続出するんです。
しかも、完全ブラックな事務所ほど人を集めるのに必死ですから、
「うちはアットホームで家族的な雰囲気です!…」
みたいに求人サイトでアピールしたりするので、たちが悪いんですよね…。
ブラック事務所の求人を「最初から選択肢に入れない」ことが重要
ここまでで、税理士業界のリアルな実態についてご理解いただけたかと思います。
ここからは「それじゃどうしたらいいのか?」について解説していきましょう。
↓いま、こんなふうに感じている方はきっと多いでしょう。
そうはいっても、税理士を目指すことはもう決めている。
将来的には資格をとって自分の事務所を持って独立したい。
まずはどこかの事務所に入社して働きながら、税理士試験合格を目指さないといけない。
そうなると、ブラック事務所でがまんすることは避けられないのか…?
大丈夫です。
私のブログを読んでくださっている方には、解決策をちゃんとお教えしますので。
で、どうすればいいか?
結論から言うと、ブラック事務所の求人を、最初から転職活動での選択肢に入れないようにすればいいんです。
具体的には、税理士事務所専門の転職サイト(無料)で求人を探すようにしてください。
税理士業界ってかなり特殊な業界で、ホワイト事務所の求人情報が「この業界専門の転職サイト」にしか載っていないんです。
(リクナビとかindeedとかで求人探しても良い求人がぜんぜんみつからない)
学生時代の就活の延長で、「求人探すなら、なんとなくまあリクナビかな…」みたいな感じで税理士事務所の求人を探してしまうと、
高い確率でブラック事務所の求人しか出てきません。
すでに税理士を目指すことが決まっている人は、必ず「税理士業界専門の求人サイト」で求人を探すようにしてください。
ホワイト事務所の求人が「税理士業界専門の求人サイト」に集まる理由
税理士業界専門のサイトでは、事務所側が求人を掲載するときに、
「この事務所は、最低限の年収や福利厚生条件を満たしているか?」が厳しくチェックしています。
そうしないと「求人数」で勝負してくる大手リクナビに勝てないからです。
つまり、事務所側が簡単に求人を掲載できない仕組みになっているんですね。
このあたりが無料で求人掲載できるハロワとか、
格安広告費で掲載できるリクナビとの違いです。
「うちは求人数ではリクナビには勝てませんけど、
求人の『質』ではリクナビなんかより圧倒的に良いものがありますよ」
↑みたいな感じで、求人の質で勝負しているわけですね。
必然的に、ブラック事務所の求人はあらかじめ排除されているのです。
すでに「税理士業界で働く」「将来は税理士として独立を目指す」とはっきり決めている人は、
リクナビなどの一般向けサイトではなく、税理士業界専門のサイトを使うのが鉄則ですよ。
税理士業界志望者が使うべき転職サイトはこの2つ
ヒュープロ(税理士業界専門の無料転職サイト)
ホワイト事務所の求人が見つかる!
ヒュープロは、税理士業界専門の無料転職サイトです。
未経験資格なしOKで年収400万円の求人
経験3年以上で年収660万円〜の求人
BIG4含む大手税理士法人の求人
税理士試験と両立できる残業なし求人
など、ホワイト求人が多数ありますよ。
>>10,097件の求人を見る
マイナビ税理士(科目合格1科目以上ある人におすすめ)
有名大手事務所の求人が豊富!
マイナビ税理士は、BIG4税理士法人をはじめとする有名事務所の求人を狙う人におすすめの無料転職サイトです。
KPMGやEYなど外資系大手の求人や、
辻本郷や山田&パートナーズなどの国内大手事務所の求人が多数ありますよ。
未経験者は科目合格が必須になりますが、税理士業界でハイクラスを目指す人にはおすすめの転職サイトです。
>>1,500件の求人を見てみる
↑これら2つはどっちも完全無料で使えるサイトです。
(企業側は支払う広告料で運営されているサイトなので、私たち求職者側がお金を取られるようなことはありません)
税理士業界で転職活動していくなら、この2つを使い倒していけば優良ホワイト事務所の求人を逃すことはほぼないと思いますよ。
私も転職活動していた頃は、この2サイトを毎日チェックしてました。
↓実務経験者向けの求人ではこんな感じ。
BIG4含む大手事務所〜資産税特化型の事務所まで求人豊富です。
税理士業界専門の中では最大手クラスなので信頼性が高いサイトです。
無料アカウント登録が必要ですが、完全匿名で使えるサイトなので安心ですよ。
>>マイナビ税理士でBIG4を含む大手税理士事務所の求人を見てみる
税理士業界志望者はリク●ビやハロワ、indeedは使わない方が良い
私は、税理士業界で転職するなら、
リクナビやハロワ、indeedなど、
「一般向け求人サイト」は使わない方が良いと思ってます。
なぜかというと、登録されている求人の質があまりにも低すぎるからなんですね。
実際、私が1社目に入社した事務所は完全にブラック事務所だったんですが、
この事務所はハローワーク経由で応募しました。
(窓口の職員さんに「こちらは特におすすめですよ」と紹介されました…)
私も後から知ったんですが、ハローワークの相談員って、
彼ら自身が非正規職員だったりするんです。
はっきりいってけっこういい加減なんですよね…。
税理士業界への転職を検討している方は、
厳選された求人だけが掲載されている税理士業界専門サイトを使いましょう。
リクナビやindeedと同じように完全無料で使えるサイトなので、こちらを使わない理由はないです。
↓例えば以下のような好条件な税理士事務所の求人を見つけることができますよ。
- 未経験・資格なしでも年収400万円スタートの求人
- 実務経験3年以上なら年収600万円スタートの求人
- 税理士試験と両立できるワークライフバランス重視の求人
- 在宅リモート勤務OKな税理士事務所求人
- 税理士事務所から経理の転職歓迎の求人
- 相続税申告の実務経験を積むことができる事務所求人
- 将来的に独立を目指すのもOKな事務所求人
なぜ「最大手のリ●ナビ」をおすすめしないのか?
転職サイトっていろんなところがありますよね。
リク●ビとかindeedの方が「学生時代の就活とかでも使ってなじみがあるし、Googleで検索したときに上の方に出てくるから安心」と思われる方も多いかもしれません。
ただ、個人的にはこういう転職サイトの選び方はおすすめしません。
リクナビとかindeedって、企業側が求人掲載をする料金が以上に安い上に、
ろくな審査もないのでブラックな事務所でも求人出し放題なんですよね…。
あと、税理士業界って採用側も応募側も、ニーズがかなり特殊です。
採用側(事務所側)は繁忙期と閑散期で採用の難易度をガラッと変えてきたりしますし、
応募側(私たち)も税理士受験生なので仕事と勉強の両立がマストだったり、
社会人から勉強スタートの人が多く、キャリアスタートの年齢が高めだったりと、
一般的な転職活動とは事情がかなり異なるケースが多いんです。
特に未経験者の方は、年収が極端に低い事務所(年収200万円代など)に応募しないように注意しないといけません。
実務経験者はともかく、業界的な年収相場をよく知らない未経験者を狙って、
「うちは勉強しながら働けますよ!(なので年収は低くても我慢してね!)」
みたいな感じで、極端に低い年収で募集をかけているブラックな事務所は本当に多いんです。
↓以下のいずれかに該当する人は、
税理士業界専門の転職サイトを使って求人を探すようにしましょう。
- 税理士試験との両立ができる事務所で働きたい人
- 毎年「1年に1科目」などのかたちで、着実に科目合格を積み重ねていきたい人
- 業界相場より低年収の事務所にまちがえて応募する愚を避けたい人
- 将来の独立を見すえて開業資金をちゃんと貯金していきたい人
- 税理士試験に失敗した場合に備えて、企業経理への転職という選択肢も検討している人
>>税理士業界専門の転職サイトで求人検索してみる
(メールアドレスの無料登録が必要です)
忙しくて今すぐは転職活動できない…という人へ
「転職したいけど、今すぐは転職活動は始められない。
ひょっとしたら今の勤務先に残るのがベストかもしれないし…。」
↑今の環境にいろいろ不満はあるけれど、
なんとなく不安で動けなくなっちゃってる方も多いでしょう。
転職活動なんて人生でそう何回もやることじゃないですし、
そのわりに人生に与える影響がデカくて不安になっちゃいますよね。
私自身もブラックで働いている時に経験したことなんですが、
今いる職場でストレスがマックスまで溜まると、
まじで何も行動する気がなくなるんですね。
転職って年齢的に若ければ若いほど有利なのが現実ですし、
精神的な疲労が溜まってくると人間って正常な判断が効かなくなってきます。
どんなに時間がなくて忙しい人も、
受動的に(受け身で)入ってくる状態にしておくことが大切です。
希望年収や勤務地などを転職サイト内で入力しておくと、
マッチする最新のおすすめ求人がメールが定期的に入ってきます。
↓ある日の私のメールボックスをお見せすると以下の画像のような感じ。
あらかじめ自分で入力した年収などの条件にマッチする求人が出たら、
最速でメール通知してくれるので見逃しがなくなります。
↑良さげな求人が見つかったらブックマーク保存しておきましょう。
これやっとくだけで、「どうしてもつらくなったら転職もある」という選択肢を持つことができます。
過労やストレスでぶっ倒れる前に行動を起こすことができますよ。
転職サイトは完全無料で情報リサーチに使えて、いつでも即解除できます。
変な電話連絡が来るようなこともないです。
無料で使えるものは徹底的に使い倒しましょう。
よくある質問と回答(Q&A)
転職サイトに関して、
あるあるな疑問とそれに対しての回答を載せておきます。
転職サイトは本当に無料?なぜ無料?
転職サイトは、企業や事務所が払う紹介手数料(広告料)で運営されています。
お金払ってるのは企業側だけなので、
私たち求職者側は最初から最後まで完全無料で使うことができますよ。
後からお金を請求されるとかはいっさいないので、安心して求人リサーチに使い倒しましょう。
転職サイトに登録したら電話セールスとかうるさくない?
転職サイトの登録は基本的にメールアドレスだけでできるので、
電話はかかってこないですね(相手はこちらの電話番号を知らない状態)
定期的に「こういう求人出てきましたけどどうですか?」みたいな連絡はくれますが、基本的にはメールオンリーです。
未経験資格なしでも応募できる事務所ってあるの?
これは実際に求人検索してみるのが早いかもしれませんが、
税理士事務所って未経験OK求人が意外に多いです。
ただ、リクナビとかハロワで探すと年収200万円台…みたいな、
完全ブラックな事務所もわんさか出てきたりするので、くれぐれも注意してください。
未経験無資格でも年収400万円以上の求人ぐらいなら、普通にたくさんありますよ。
複数の転職サイトを同時に使っても問題ない?
これはまったく問題ないです。
むしろ、たくさん使った方がいろんな求人に出会えるチャンスがひろがるので、2社〜3社ぐらいを使い回す方が良いでしょう。
転職サイトには無料のエージェントサービスがつくことが多いですが、
担当してくれるエージェントとの面談に進んだような場合には、
他社のエージェントからも話は聞いてますぐらいに教えてあげると親切かもしれませんね。
(求人リサーチのために転職サイトを使いたい用途の場合には、そもそもエージェントとのやり取りは発生しません)
最後の最後にお伝えしたいこと
↓仕事や転職で成功するために大事なのって、結局はこれです。
転職活動でもっとも重要なのは、能力やスキルより情報収集です。
具体的には、どの転職サイトを使うか?(リクナビなどの「一般向け」を使うか?税理士業界専門か?)で大きな差がつきます。
税理士業界は、能力的にとても優秀なのに、
転職活動のやり方がまずかったのが原因で、
ブラック事務所で働くことを余儀なくされている人…がものすごく多いです。
転職サイトへの登録なんて、実際には1分でできる作業です。
お金もかかりませんし、気に入らなければ即解除できるのでリスクなんて何もありません。
それでもやらない人はやらないですし、やる人はさくっととやります。
↓今から5年後に、あなたはどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、税理士試験もいつまでたっても科目合格ゼロ…。貯金もゼロ…。
- 働きながらスピーディに5科目合格達成。年収高めなので独立資金のめどもある程度ついている。あとは税理士としての実務能力を高めていくだけ…!
↑この前者は実は過去の私の姿そのもので、
今思うと「もっと早く行動しておけばよかった」と後悔しています。
この記事を読んでくださったあなたは、もちろん後者を目指してください。
いまどんな状況にいる人でも、
成功に向かって一歩踏み出すことは可能です。