- 30代から税理士を目指すって遅い?
- 働きながら税理士試験合格は可能?
- 30代職歴なしでも会計事務所でキャリアスタートできる?
現在30歳の社会人です。
これから未経験で税理士を目指そうと考えているのですが、
年齢的にきびしいでしょうか?
ちなみに会計関係の職歴なしです…。
結論から言うと、
30代から税理士を目指すことは普通に可能です。
未経験・職歴なしから税理士を目指す人はたくさんいますよ。
私はこれまでに10年ほど税理士業界で働いていますが、
30代未経験からキャリアスタートする人はたくさん見てきました。
働きながら税理士試験に挑戦し、
最終的に資格取得して独立していく人もいますよ。
なお、社会人として働きながら試験勉強する場合、
税理士事務所で働きながら合格を目指す人がほとんどです。
この記事では、30代未経験から税理士を目指す方向けに、
税理士のキャリアプランについて解説します。参考にしてみてください。
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【ブログ管理人の転職体験談】月収16万円のブラック会計事務所勤務から年収600万円超えるまでの話
こんにちは!このブログの管理人です。この記事では、自己紹介をかねて私自身の転職体験談を書いています。私は決して優秀な人間ではありませんが、この業界で年収を上げるためのコツのようなものは実体験ベースで語れます。よければ参考にしてみてくださいね。
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この記事の目次
30代から税理士を目指すのは遅くない
結論から先にいうと、30代から税理士を目指すのは決して遅くありません。
そもそも税理士業界は平均年齢がとても高い業界だからです。
日本税理士連合会の統計によると、
↓税理士の年齢構成はこうなっています。
20代〜30代の税理士ってたった10.9%しかいません。
(20代0.6%+30代10.3%=10.9%)
逆にいえば、税理士の89.1%は40代以上の年齢ということですね。
↓また、最新の税理士試験結果(令和4年度)を見ても、
5科目合格者のうち80%以上は「31歳以上の人」でした。
- 31歳以上の合格者数=500人(274+112+114)
- 全体の合格者数=620人
- 500人÷620人=80.64%
つまり、税理士業界では30代はまだまだ若手なのです。
ちまたでは「35歳転職限界説」とかも言われてますが、
(未経験の職種に挑戦するなら34歳までという説)
税理士業界ではこれはまったく当てはまらないです。
30代から税理士を目指す人はたくさんいますよ。
税理士業界は「職歴なし」な人もかなり多い
これは実際に税理士業界(会計事務所)で働いた人なら実感することなのですが、
この業界は年齢高めでも意外に職歴が短い人が多いです。
税理士試験には科目合格制度があるので、
社会人が挑戦しやすい試験になっていることが理由としてあげられます。
用語解説
科目合格制度とは?
いったん合格した科目は、その後一生涯有効なルールのこと。
税理士試験は合計で5科目に合格する必要がありますが、例えば「1年に1科目ずつ、5年かけて合格」という現実的なプランを立てることができます。
社会人が働きながら合格を目指すのに適した試験といえます。
そのためか「20代はいろいろあって職歴がほぼないけど、
リベンジ目指して30代から税理士の勉強を始めた」という人が多いんです。
↓以下のような感じの職歴の人がたくさんいます。
- 20代はずっと目標がなくて、どんな仕事にも興味が持てなかったのでフリーター(ニート)でした。
- バンドマンやってたのでずっとフリーターやってました。
- 新卒で就職してすぐ結婚出産したので専業主婦やってました。
- 大卒で新卒入社した会社がブラックで退職し、その後いろんな会社を転々として税理士業界にいきつきました。
税理士試験そのものが社会人向けのルールになっていますので、
必然的に社会人(20代後半〜30代)になってから税理士を目指す人が多いのです。
この記事を読んでくださっているあなたがどのような状況であったとしても、
ゼロから税理士目指してリベンジは可能ということです。
税理士業界では学歴フィルターはほぼない
税理士という仕事はとにかく実力主義の世界なので、
いわゆる学歴フィルターのようなものはほぼありません。
中卒・高卒でも税理士として活躍している人はたくさんいます。
逆にいうと、東大・京大などの有名大学を卒業している人でも、
基本的にノーカウント扱いなので注意して下さい。
BIG4税理士法人など、外資系の大手税理士法人への転職を未経験者が目指すようなケースでは学歴がチェックされるようなことはあるかもしれませんが、
一般的な税理士事務所の採用試験で学歴が重要な判断基準になるケースはほぼありません。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
30代から税理士を目指す人が知っておくべきこと
1. 税理士事務所で働きながら合格を目指そう
すでに年齢的に30代になっている人は、
税理士事務所で働きながら税理士試験合格を目指しましょう。
税理士としての実務経験を積みながら勉強できるのにくわえて、
仕事と勉強の内容がリンクしているため、
実務経験を積むほどに勉強の内容も理解しやすくなっていきます。
税理士事務所の職員は、
「税理士補助」という区分になりますが、
仕事内容は税理士とまったく同じです。
例えば、試験テキストでだけ法人税の計算方法を勉強している人と、
実際に法人税の申告書を作りながら法人税法の勉強をしている人とでは、
当然ながら後者の方が理解が深くなるでしょう。
また、税理士事務所ではまわりの同僚にも税理士試験受験生が多いですから、
切磋琢磨(せっさたくま)しながら勉強や実務を学べる環境があります。
実際に、社会人として税理士試験に合格する人は、税理士事務所で働いている人の割合が圧倒的に多いですね。
働きながら税理士試験合格を目指すなら、
税理士事務所ほど最適な環境はありませんよ。
2.「勉強専念のためいったん無職」はやめた方が良い
ここまで読んでいただいている方の中には、
「とりあえず2年ぐらいは働かず勉強専念で…」
と考えていた方もひょっとしたらおられるかもしれませんが、
私はこれはおすすめしないです。
(というか、絶対やめた方が良いと思います)
そういう自由なことができるのは遅くとも20代後半までですね。
働き盛りである30代で無職のブランク期間を作ってしまうと、
あなたのキャリアは致命的に断絶してしまいます。
しかも、試験専念でスムーズに税理士試験に合格できればいいですが、
もし合格できない場合は悲惨なことになります。
少しでも早くちゃんとお金を稼げる税理士になりたい人は、
会計事務所で税理士としての実務を学びつつ、
毎年1科目ずつでも科目合格を確実に積み重ねていくことを目指しましょう。
年齢30代で無収入…というのはそれだけで精神的にかなりしんどいですし、
無職で勉強時間をたくさん確保しても、
その分だけ合格率が高くなるわけではありません。
税理士試験は実務で学ぶ知識と、教科書テキストで学ぶ知識をリンクさせながら学ぶ人の方が、理解は圧倒的に早いです。
(特に、税法の理論については試験テキストだけを読んでいてもほぼなんのことか理解できないと思います)
無職で勉強専念した場合、
20代後半〜30代という、社会人として一番大切な時期のキャリアが断絶してしまいます。
税理士試験は科目合格制度がありますので、
社会人が働きながらでも十分に目指せる試験ですよ。
「1年に1科目ずつ、5年かけて合計5科目」などのかたちで無理なく科目合格を積み重ねていきましょう。
3. 試験勉強との両立が可能な事務所を選ぶべし
「税理士試験は、税理士事務所で働きながら合格を目指すのがおすすめ」
という話をしましたが、
どんな税理士事務所を勤務先として選ぶか?
が決定的に重要であることを知っておいて下さい。
具体的には、職員の税理士試験勉強を応援していることを求人票で明示している事務所を選ぶようにしましょう。
↓例えば、こういう感じの事務所求人ですね。
4. 環境劣悪なブラック事務所に要注意
ひとくちに税理士事務所(会計事務所・税理士法人でも意味はほぼ同じです)といっても、
ものすごくいろんな環境の事務所があります。
中には職員のことをボロ雑巾のように酷使することしか考えていないブラック事務所も存在していますので注意して下さい。
私自身、未経験で入社した最初の事務所が
典型的なブラック事務所で、地獄のような目に遭いました。
こういう事務所に入ってしまうと、
税理士試験との両立なんて100%無理なので注意して下さい。
(実際、その事務所は20人前後の職員がいる中規模程度の事務所でしたが、その中で税理士士試験合格者が1人もいない…という状況でした)
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
30代社会人から税理士を目指すキャリアプラン
現在30代社会人の方がゼロから税理士を目指す場合、
↓この3ステップが税理士を目指す最短ルートといえます。
1. まずは税理士事務所に入社して働き始める
まずは税理士事務所への入社を目指して転職活動をスタートしましょう。
働きながら税理士を目指すなら、
税理士事務所以上に恵まれた環境はありません。
社会人として働きながら税理士を目指す人のほとんどは、
税理士事務所で働きながら試験勉強を進めています。
同僚の職員の多くも税理士試験受験生なので、
切磋琢磨しながら働くことができますし、
終業後に資格スクールに通いやすかったり、
8月の税理士試験直前期(7月)に長期休暇を取れるなど、
働きながら税理士試験を目指せる環境があります。
未経験OKの税理士事務所求人はたくさんありますし、
基本的に人手不足の業界なので1年中求人が出ていますから、
1ヶ月〜2ヶ月程度で内定を得られるケースもありますよ。
↓こちらの記事も参考にしてみて下さい。
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会計事務所(税理士事務所)は未経験・資格なしで転職できる?
「会計事務所は未経験・資格なしでも転職できる?」この記事では、これから税理士業界に未経験で挑戦する!という方向けに、会計事務所(税理士事務所)の採用事情について解説します。結論から言うと、実務未経験で簿記や科目合格もまだ…と言う方でも、会計事務所で正社員として採用される可能性は普通にありますよ。
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2. 税理士としての実務経験を積みながら、科目合格を積み重ねていく
税理士試験は科目合格制度がありますので、
「1年に1科目・5年かけて5科目」など現実的な受験プランを組むことが可能です。
また、税理士実務は税理士試験の内容とリンクしていますから、
試験勉強で学んだ内容が実務能力アップにつながりますし、
逆に、実務で経験した内容が試験勉強の理解を深めてくれるのも魅力ですね。
例えば、法人税法の勉強をするとして、
テキストだけで勉強している人と、
実際に実務で法人税の申告書を作りながら勉強する人とでは、
後者の方が理解が深くなるのは当然です。
税理士試験の合格者に、税理士事務所の職員が多いのはこういう理由があるのです。
3. 試験合格後、独立またはキャリアアップ転職を目指す
税理士事務所で働きながら試験合格を達成することができたら、
そこからは税理士として独立を目指すか、
サラリーマン税理士としてキャリアップ転職を狙いましょう。
なお、税理士事務所職員の仕事は、
無資格者であっても、資格を持った税理士と全く同じです。
資格がなくても税理士とまったく同じ仕事をしますから、
入社してすぐに税理士としての実務経験を積み始めることができます。
税理士として登録するためには2年間の実務要件が必要ですから、
遅かれ早かれ税理士としての業務が経験できる職場(税理士事務所)で働く必要があります。
もっとも、これは税理士試験に合格する前の実務経験でも認められますから、
税理士事務所で働きながら勉強すれば、
実務要件を満たしながら試験勉強を進めることができ一石二鳥なのです。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
30代が会計事務所に未経験で転職した場合の平均年収は?
ネットの口コミでは税理士事務所は給料が安いというのが多いのですが、
これって本当ですか?
私は年齢が30代で家族もいるので、
できるだけ年収は下げたく無いのですが…。
未経験で会計事務所に入社する場合、
平均年収は300万円〜350万円程度と考えておきましょう。
実務経験者として転職できればもっと稼ぐことができますが、
未経験者として入社する場合はどうしても年収は低くなります。
もっとも、最近では税理士業界も人手不足ですから、
未経験でも給料が高めに設定されている事務所も増えてきていますよ。
↓未経験者OKの会計事務所求人の例
税理士事務所で給料が安い…となりがちな原因や、
そうならないための対策方法については、
↓こちらの記事を読んでください。
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会計事務所の給料は安い?税理士業界で給料上がらない人の特徴と対策方法
会計事務所の給料は安い?税理士業界で実務経験を積んでも年収なかなかがらない理由は?この記事では、私自身が会計事務所(税理士事務所)で年収300万円未満→年収600万円までアップできた方法を解説しています。税理士業界での転職成功にはコツがあります。ぜひ参考にしてみてください。
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30代はブラック事務所に間違って応募しないように要注意
ここまで見てきたように、
未経験・30代の人でも会計事務所に転職することは普通に可能です。
ただし、一点だけ気をつけて欲しいことがあります。
それは、雇用環境が劣悪なブラック事務所に、
まちがえて転職してしまわないようにすることです。
私自身、10年間で3社の会計事務所を経験していますが、
1社目に入社した事務所は
典型的なブラック事務所でした。
ブラック事務所の日常ははっきりいって悲惨です。
↓例えば以下のような感じですね(実体験…)
- 繁忙期は毎日日付が変わるまで残業。残業代はなし。
- 手取り月収はたったの16万円。生活費と資格スクール受講費ですべて消えていく…。
- 激務すぎて勉強との両立なんて不可能。事務所内に合格者なんて1人もいない。
- 人格破綻のパワハラ所長に毎日責められ、うつ状態の新人が続出する職場。
- 先輩は「どうせ新人はすぐ辞めていくし」と仕事を教えてくれない…。
私は結局、うつ病になる寸前のところまでいってしまい、
この事務所は辞めて別の事務所に転職しました。
2社目の会計事務所では残業が非常に少なく、
勉強との両立を応援するスタンスの所長税理士だったので、
税理士試験の合格者も毎年ちらほら出るという恵まれた環境でした。
ひとくちに会計事務所といっても、
雇用環境は事務所によってまったく違うので注意してください。
ブラック事務所の激務に耐えながら税理士試験に挑戦するのはあまりにも無謀です。
ブラック事務所は現在も存在している
最近は、世の中でブラック企業への風当たりがとても強くなってますよね。
(私が社会人になりたての頃から考えるとずいぶん世の中変わった感じがします)
税理士業界もこれはある程度同じで、
私が経験したようなブラック事務所は少数派になりつつあります。
しかし、たとえ少数ではあっても
ブラック事務所は現在も存在しているのがこの業界の実情です。
↓特に、以下のようなスタンスで転職活動を進めてしまうと、
ブラック事務所に間違えて応募してしまうリスク
が極めて高くなるので注意してください。
- どうせ数年後には独立するつもり。だから、職員時代の年収なんてあんまり関係ない。
- お給料をもらいながら実務を勉強させてもらえるならそれだけで十分
- 自分は年齢的にも若い方ではないし、この業界は未経験…。採用してもらえるだけでも感謝すべきかも…。
↑こういう考え方で転職活動を進めていくのは間違いです。
(私自身もこういう考え方で転職活動していたので、
ブラック事務所にまんまと入社してしまいました)
多くの人が将来は税理士として独立することを目指していると思いますが、
独立開業するための資金は職員時代のお給料からコツコツ貯めていかないといけません。
また、税理士試験の勉強を同時進行で進めていくなら、
繁忙期にも残業が少ない事務所や、
終業後の資格スクール通いをこころよくOKしてくれる事務所環境の方が、
早期合格につながるに決まっています。
つまり、30代未経験から税理士としてのキャリアをスタートする人であっても、
働く事務所の雇用環境にはしっかりとこだわって転職活動を進めていかなくてはいけないということですね。
給料安くて超激務な「ブラック事務所」で絶対に働きたくない人へ
いま税理士事務所で働いている人も、これから働く人も、
労働環境が悲惨なブラック事務所にまちがえて入社しないよう注意してください。
職員を「使い捨て」ぐらいにしか考えず、
安い給料で搾取しまくるブラック事務所は2024年現在も残念ながら存在しています。
ブラックな事務所ほど、
「うちはアットホームな職場です!」
…とかアピールしてたりするのでたちが悪いんですよね…。
もちろん、すべての税理士事務所がブラックという意味ではありませんよ。
最近は年収高めの事務所も増えてますからね。
転職活動で重要なのは、ブラック事務所の求人を最初から応募の選択肢に入れないことです。
ブラック事務所に間違えて応募したくない人は、
税理士事務所専門の転職サイトで求人を探すようにしましょう。
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税理士事務所や経理といった「会計職」の求人だけを扱う専門サイトを使うのがコツです。
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転職サイトは2〜3社を同時進行で使いまわそう
一点だけ注意ポイントとしては、
1つの転職サイトの情報に依存しすぎないことです。
同じ税理士業界専門でも、掲載されている求人の方向性は微妙に違ったりします。
「ホームとしてこの転職サイトをメインで使う」とかはあっていいと思いますが、
やはり1つのサイトだけに依存していると、入ってくる求人情報がかたよっちゃうんですよね。
例えば、上のマイナビ税理士は科目合格以上の人向けの求人が豊富なのが特徴ですが、
まだ科目合格のない人がここ1社だけにしぼって使っちゃったりすると、
「ひょっとして自分を受け入れてくれる事務所なんてどこにもないのかも…」みたいな、
まちがった判断になってしまうかもしれません(ちょっと極端な例ですが)
自分の中で比較の視点を持つという意味でも、
転職サイトは2社〜3社程度を同時進行で使い回すようにしましょう。
ただし、同時に4社も5社も使うとかになると「どこでどういう求人見たっけ??」とわけわかんなくなるのでその点は注意ですね。
同時に使うのは3社程度にしとくのが、多くもなく少なくもなくでちょうどいい具合かと思います。
税理士業界志望者はハロワやリクナビを使わない方が良い
正直、税理士業界に転職するなら、
ハローワークやリクナビは使わない方が良いと私は思ってます。
なぜかというと、登録されている求人の「質(年収など)」が低すぎるからなんですね。
実際、私が1社目に入社した事務所は完全にブラック事務所だったんですが、
この事務所はハローワーク経由で応募しました。
(窓口の職員さんに「こちらは特におすすめですよ」と紹介されました…)
私も後から知ったんですが、ハローワークの相談員って、
彼ら自身が非正規職員だったりするんです。
はっきりいってけっこういい加減なんですよね…。
税理士業界への転職を検討している方は、
この業界の優良求人だけが掲載されている会計求人専門の転職サイトを使いましょう。
↓例えば、以下のような好条件求人をたくさん見つけることができますよ。
- 未経験・資格なしでも年収400万円スタートの求人
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- 税理士試験と両立できるワークライフバランス重視の求人
- 在宅リモート勤務OKな税理士事務所求人
- 税理士事務所から経理の転職歓迎の求人
- 相続税申告の実務経験を積むことができる事務所求人
- 将来的に独立を目指すのもOKな事務所求人
なぜ「最大手のリクナビ」をおすすめしないのか?
転職サイトっていろんなところがありますよね。
この記事を書いている2024年現在で、なんと1万社以上あるそうです。
最大手のリクナビとかの方が、
学生時代の就活でも使ったのでなじみがある…
という方も多いかもしれません。
ただ、税理士業界って採用側も応募側もかなり事情が特殊です。
必ずしも大手の事務所が環境良いわけではないですし、
仕事探す側も税理士受験生だったり、
キャリアスタートの年齢が高めの人が多かったりと、
普通の求職者とは異なる事情が多いんです。
こういった「特殊事情」をふまえて転職活動していくなら、
税理士業界専門の転職サイトを使うべきです。
- ブラックな会計事務所で絶対に働きたくない人
- 将来は独立を見すえ、ちゃんと年収を稼げる税理士になりたい人
- 税理士試験との両立ができる事務所で働きたい人
- 会計事務所での経験を生かして経理に転職したい人
↑このどれかに該当する人は、税理士業界専門の転職サイトを活用しましょう。
リクナビなどとは登録されている求人の質(年収や福利厚生)がまったく違うので、びっくりすると思いますよ。
転職エージェントと面談して「とっておきホワイトな非公開求人」を吐き出させる
上で見たように、ホワイト事務所の求人は税理士業界専門の転職サイトで見つかります。
ただ、その中でもさらに条件の良い「とっておきのホワイト求人」というのがあることを知っておいてください。
それが非公開求人というもので、
簡単に言えばその転職サイトの「独占求人」みたいなやつのことですね。
せっかく税理士業界専門の転職サイトを使ってホワイト求人を狙うなら、
この非公開求人をぜひ手持ちのカードとして選択肢に入れたいところです。
なんで求人をわざわざ非公開にするのか?ですが、これにはいろんな理由があります。
年収などの条件がとびきり良いので、
転職サイト内でオープンにしてしまうと応募が殺到してしまい、
採用事務がパンクするので非公開、ということもありますし、
企業や事務所側が何らかの理由で自社が採用活動を行っていることを非公開にしたいとか、
急な退職者が出て採用をなるべく早く埋めたいので、求人サイトを使わずにつきあいのある転職エージェントに直接求人を出すみたいなケースもあるみたいですね。
ただ、残念ながらこういう非公開求人(とびきり条件の良いホワイト求人)は、
転職サイト内の求人検索結果とかには出てきません。
非公開求人の情報を得るためには、転職エージェントとの無料面談に進む必要があります。
(面談に来てくれた人だけに見せますよ、みたいな感じ)
転職サイト側も、こういうとびっきりの案件(非公開求人)は、
本当に転職意思が高い人に紹介しないと企業側(事務所側)との信頼関係を損ねてしまうので、
いわゆる「いちげんさん」や、悪くすると「冷やかし客」には情報として出したがらないんですね。
なので、非公開求人も含めてホワイト求人を選択肢にしたいなら、
エージェントとの面談は転職活動のなるべく早い段階で受けておきましょう。
エージェントの面談を受けるのって心理的なハードルが高いと思いますが、
本気で良い条件で転職したいと考えるなら、さくっと受けちゃった方が良いですよ。
転職って自分の人生決める決断になりますから、
ここで中途半端に手を抜いてエージェントとの面談をスキップしちゃうのは賢くないです。
エージェント使えば選択肢にできたはずのホワイト求人を、
自分の選択肢(手持ちのカード)から捨てることになりますからね。
エージェントとの面談は無料ですし、時間も30分程度でたいていはリモート面談ですから、そんなにおおげさなものでもないです。
面談を受けてから「やっぱり転職は辞めて今の職場にとどまる」という決断をしてもエージェントに文句を言われる筋合いはありませんし、
エージェント側もそんなことは日常茶飯事で気にもしません。
(実際、私は過去に何度もこういうお断りをしてますが、担当のエージェントさんから文句をいわれたことはありません)
ある程度の転職意思が固まってきたら、エージェントとの無料面談に進みましょう。
たった30分の面談をめんどうがって、その後10年間ずっと働くことになるかもしれない職場の環境や年収のランクが下がる…とかもったいなすぎですからね。
「今すぐは転職活動できない…」という人もやっておくべきこと
「転職のコツはわかったけど、さすがに今すぐは転職活動は始められない。
ひょっとしたら今の勤務先に残るのがベストかもしれないし…。」
↑今の環境にいろいろ不満はあるけれど、
なんとなくの不安で動けなくなっちゃってる方も多いでしょう。
転職活動なんて人生でそう何回もやることじゃないですし、
そのわりに人生に与える影響がデカくて不安になっちゃいますよね。
ただ、今すぐは動けない人も、転職サイトへの無料登録だけは早めにやっといたほうが良いです。
これ私もリアルに経験したことなんですが、
今いる職場でストレスがマックスまで溜まると、まじで何も行動する気がなくなるんですね。
転職って年齢的に若ければ若いほど有利なのが現実ですし、
精神的な疲労が溜まってくると人間ってIQ下がってくるんで正常な判断が効かなくなってきます。
いま無職ニートの人もこの記事見てくれてると思いますが、
今日こそ転職活動のために情報収集するぞ!と思って求人サイト開いても、
無料アカウント作らずなんとなくでやってると、
「あーこんな求人もあるのね」ぐらいの情報感度になりがちです。
そうなると、趣味でネットサーフィンしてるのとあんまり変わらないんですよね。
(いつのまにかYouTubeとかTikTok見てる…みたいなことになりがち)
今すぐは転職活動できないんだよねという人も、転職サイトで無料アカウントを作ることだけは今やっておきましょう。
(スマホで1分でできる作業です)
ここで使うべきはだんぜん「税理士業界専門」をうたっている転職サイトです。
リクナビとかと比べると情報の質がぜんぜん違います。
あと、この転職サイトから得られる情報って、
自分で求人検索とかかけて能動的にとってくるものだけでなくて、受動的に入ってくるものも大事です。
希望年収や勤務地などを転職サイト内で入力しておくと、
マッチする最新のおすすめ求人がメールで送られてくるので便利です。
↓以下の画像のような感じで、あらかじめ自分で入力した
年収などの条件にマッチするものだけが送られてきます。
情報って多すぎても使えないんで、
自分にマッチする求人だけを送ってもらえるのが便利です。
日常的に、税理士業界の最新の求人情報にアンテナを立てておくようにしましょう。
日常的に求人情報を見るようにしておくと、
税理士業界の年収や、福利厚生の相場みたいなものもなんとなくつかめてきます。
良さげな求人が見つかったらブックマーク保存しておいて、
いざ転職するとなったときに、ロケットスタートを切れるようにしておくことが大切です。
精神的に余裕のあるタイミングでこれやってる人と、
やってない人とでは大きな差がつきますよ。
こうやって送られてくる求人情報の中から「良さげ!」と思ったものがあったら、ブックマークしたり、メールBOXで重要マークつけるクセをつけましょう。
これやっとくだけで、「いざ転職になったらすぐ動ける」という選択肢を持つことができます。
過労やストレスでぶっ倒れる前に行動を起こすことができますよ。
転職サイトは完全無料で、気に入らなければ即解除しちゃえばいいんで使うことにリスクは何もないです。
税理士業界での転職に使うなら下記の税理士業界専門サイトです。
ブラック事務所にまちがえて入りたくない人は、情報リサーチに使い倒しましょう。
よくある質問と回答(Q&A)
転職サイトや転職エージェントに関して、
あるあるな疑問とそれに対しての回答を載せときます。
転職サイトや転職エージェントは本当に無料?なぜ無料?
転職サイトや転職エージェントは、企業や事務所が払う紹介手数料で運営されています。
お金払ってるのは企業側だけなので、私たち求職者側は最初から最後まで無料で使うことができます。
例えば、転職エージェントは書類選考のための履歴書や職歴書作成をチェックしてくれたり、面接でこうきたらこう返しましょう的な対策準備を手伝ってくれたりしますが、
こういうのを何回利用しても私たちは求職者側は完全無料です。
(もちろん、あんまり過剰にやりすぎると出禁をくらうとかはあるかもしれませんが。。)
転職サイトや転職エージェントはどれだけ使ってもデメリットは何もないので、文字通り使い倒しましょう。
転職サイトに登録したら電話セールスとかうるさくない?
多くの転職サイトへの登録は基本的にメールアドレスだけでできるので、電話はかかってこないですね(相手はこちらの電話番号を知らない状態)
転職エージェントとのやりとりまで進んだ場合には、電話かメールでのやり取りになることが多いです。
エージェントは定期的に「こういう求人出てきましたけどどうですか?」みたいな連絡をくれますが、こちらはメールでの連絡が多いですね。
文章でまとまってる方がお互い意思疎通しやすいですし。
電話セールスについてはないこともないですが、
今どきは無理なセールス的なことやると会話録音されてYouTubeにアップされて炎上…みたいなことはエージェント側もビビってるので、無理やりなセールスはほぼないと思いますよ。
長期間放置していると電話くることが多いですが、「現在の転職活動の状況はどんな感じですか?」みたいな確認の電話が多いですね。
もしその時点で、自分の中で「転職はないな」という状況になっていたなら、
「とりあえず今の職場でもう少しがんばってみることにしました」とか答えておけば、連絡は来なくなると思います。
エージェントとの面談って実際どんなの?
コロナ前は支店みたいなところにわざわざ出向いてたものですが、最近はほぼほぼリモート面談ですね。
面談時間はトータルで30分ぐらいで、初回は「サイト内で気になった求人はありましたか?」みたいな話から始まって、
どういう規模の事務所を探してるか?年収はいくらぐらい狙いたいか?みたいなヒアリングに進むことが多いです。
この記事の本文でも説明しましたが、エージェントの面談ではぜひ彼らが持っている非公開求人を引き出しましょう。
エージェントは特に転職意思の強い人向けに、条件の良い非公開求人(独占案件)を隠しているものなので、
それを吐き出させるためにも、面談ではなるべく転職する意思がちゃんとあることを見せた方が良いです。
エージェントとの二人三脚がうまくいくか?は転職活動の成否をわける重要な要因になるので、ぜひフル活用しましょう。
複数のエージェントを同時に使ってることは伝えるべき?
これは私は伝えるようにしてます。
なぜかというと、エージェント側で競い合ってもらうぐらいの方が、良い求人(非公開求人)を紹介してくれる可能性が高いからです。
これは引越し業者探しとか車やバイクの買取で一括査定使ったことがある人ならイメージしやすいと思いますが、
手を挙げてもらうエージェントは複数あった方が交渉的にこちらは有利に進みやすくなるんです。
転職エージェントは非公開求人を出してもらってなんぼですので、
「良い求人出してくれないならよそいくよ」ぐらいのプレッシャーをかけた方が良い結果になります。
もちろん、上から目線でこういうこというのは良くないですよ。エージェントも人間ですからね。
コツというか私が良くやるのは、面談の中の会話で、
「よそのエージェントにこういうこと言われたんですが、どう思いますか?」的にプロとしての意見を謙虚に求めるんです。これならちゃんと答えてくれます。
その上で、やんわりと「おたくの他にもエージェント使ってますよ」って伝わりますから、おすすめです。
エージェント側も、いまどきの求職者は2社から3社、多い人なら5社以上のエージェントを同時進行で使ってることぐらい百も承知なので、嫌な顔するような人はまずいないですね。
まとめ
今回は、30代から税理士を目指す人向けに転職活動のポイントを解説しました。
税理士を目指して勉強しながら会計事務所で働く場合、
どの事務所で働くか?が決定的に重要です。
雇用環境が劣悪なブラック事務所を選んでしまうと、
税理士試験に合格できず、年収も低く、キャリアも築けない…
という最悪の状況になってしまうので、くれぐれも注意してくださいね。
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最後の最後にお伝えしたいこと
↓仕事や転職で成功するために大事なのって、結局はこれです。
転職活動でもっとも重要なのは、能力やスキルより情報収集です。
具体的には、どの転職サイトを使うか?(リクナビなどの「一般向け」を使うか?税理士業界専門か?)で大きな差がつきます。
税理士業界は、能力的にとても優秀なのに、
転職活動のやり方がまずかったのが原因で、
ブラック事務所で働くことを余儀なくされている人…がものすごく多いです。
転職サイトへの登録なんて、実際には1分でできる作業です。
お金もかかりませんし、気に入らなければ即解除できるのでリスクなんて何もありません。
それでもやらない人はやらないですし、やる人はさくっととやります。
↓今から5年後に、あなたはどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、税理士試験もいつまでたっても科目合格ゼロ…。貯金もゼロ…。
- 働きながらスピーディに5科目合格達成。年収高めなので独立資金のめどもある程度ついている。あとは税理士としての実務能力を高めていくだけ…!
追伸
↓私が税理士事務所で「年収200万円→年収600万円」まで年収を増やした転職活動のコツについて、こちらで書きました。
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結局、税理士事務所はブラックばかりでもうオワコンなの?
「税理士事務所(会計事務所)はブラックばかり?税理士業界ってもうオワコン?」この記事では、2024年現在の税理士業界のリアルな現実について紹介するとともに、税理士事務所職員として年収を上げていくための転職活動のコツを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
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この業界で今後も生き残っていくために必要なことを全部書いてます。
正直、「税理士業界にかかわる人たち全員に届け!」ぐらいの熱量で書きました。
ぜひちょっとだけ時間とって読んでみてください。