会計事務所は簿記2級以上で採用される?転職活動のポイント

2018年5月10日

  • 会計事務所に正社員採用されるには簿記資格は必要?
  • 簿記2級ぐらいは持っていないと書類選考で落とされる?
  • 未経験・資格なしでも会計事務所に採用される?

会計事務所の求人情報を見ていると、

簿記2級以上の知識が必須といった書き方をしている事務所が多いですよね。

まだ勉強を始めたばかりで

2級は合格していないという方や、

かなり前に2級に合格したけど、記憶があいまいで不安…。

という方もいらっしゃるかもしれません。

管理人

しかし、結論から言うと簿記資格がまだない人であっても会計事務所に採用される可能性はありますよ。

この記事では、会計事務所の正社員採用の実態について解説します。

これから税理士を目指して会計事務所で働くという人や、

会計事務所の仕事内容が気になっている方はぜひ参考にしてみてください。

自己紹介
【ブログ管理人の転職体験談】月収16万円のブラック会計事務所勤務から年収600万円超えるまでの話

こんにちは!このブログの管理人です。この記事では、自己紹介をかねて私自身の転職体験談を書いています。私は決して優秀な人間ではありませんが、この業界で年収を上げるためのコツのようなものは実体験ベースで語れます。よければ参考にしてみてくださいね。

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会計事務所求人にある「簿記2級以上」の意味

会計事務所 簿記2級

(実際の会計事務所求人:簿記2級は必須?)

 

↑結論から言うと、会計事務所の求人に書かれている「簿記2級以上」というのは、

「簿記についてすでに勉強をスタートしている人なら問題なし」という意味であることが多いです。

未経験者採用の場合、簿記についてまったく知らない人でなければOKという基準にしている事務所が多いですよ。

もちろん、大手の会計事務所などでは簿記2級以上や、

税理士試験科目合格以上を必須にしていることもあります。

しかし、個人事務所レベルの会計事務所の場合は、

未経験採用では入社時の会計知識はほとんど問われないのが実情です。

(なお、ほとんどの会計事務所は従業員20名未満の「個人事務所レベル」です)

必ずしも簿記2級に正式に合格していなくても、簿記の勉強をすでにスタートしている人なら問題はありません。

筆記試験で簡単な会計に関する知識のチェックすることも多いですが、

よほど点数が低くなければ大丈夫だろうという判断をするケースがほとんどだと思います。

>>未経験・簿記資格なしOK!会計事務所の実際の求人を見てみる

会計事務所の筆記試験はどんな問題が出る?

会計事務所の採用試験では、簡単な筆記試験を行うところも多いです。

どの程度の知識が問われるかというと、

基本的な取引内容を出題して、その内容から仕訳を書いてもらうといったようなことですね。

もし不安であれば、簿記3級のテキストを筆記試験前に見直しておくぐらいのことをしておきましょう。

これだけで十分に対応できるレベルだと思います。

事務所側が採用に当たってチェックしているのは実務で最低限必要な知識を持っているか?です。

あまりシビアに考える必要はありません。

なお、工業簿記に関しては実務で使うこともほぼないので、知識があいまいな人でもあまり気にしないでOKだと思います。

会計事務所の実務で簿記2級の知識は必要?仕事についていけない?

会計事務所の採用に関しては上で見た通りです。

一方で、実務に関して言えば、簿記2級の商業簿記ぐらいの知識はあったほうが仕事を理解しながら覚えていけると思います。

会計事務所の仕事というのは、基本的には簿記のルールの中で進んでいきます。

自分が今やっている仕事が簿記でいうと何に当たるのか?と確認しながら仕事に取り組んでいくと、早く仕事を覚えられると思いますよ。

簿記だけではなく税務や社会保険の知識も大切

なお、簿記の知識のほかに、税務や社会保険についても基本的なことを理解しておくのがよいでしょう。

会計事務所の仕事はお客さんの税金計算を代行することです。

実際の仕事では、

簿記よりも税務や社会保険の知識が問われる場面が多いです。

管理人

まったくゼロから勉強するのであればFP3級あたりを勉強しておくと対応しやすいかもしれません。

検定を実際に受ける必要はないので、

FP3級のタックスプランニングの章を見ておくと最低限必要な税務の知識は確認できると思います。

実務では所得税、消費税、法人税の3つが重要です。

この3つについては基本的な計算の仕組みぐらいは入社前に理解しておきましょう。

会計ソフトを使い慣れておくと仕事についていきやすい

簿記と税務のほかにつけ加えるとしたら、

会計ソフトの入力作業に慣れておくことが挙げられます。

会計事務所の仕事は、会計ソフトをベースにすべて動いているのが現状です。

入社したらすぐ(おそらく初日から)に会計ソフトをさわり始めることになりますので、

まずは会計ソフトを使い慣れているかどうか?によって、

仕事ができる・できないが判断されてしまう可能性が高いです。

会計ソフトは無料で使えて家計簿がわりにもなりますので、

入社前に使い慣れておくのがおすすめですよ。

↓無料ソフトなら会計freeeがおすすめです。

管理人

>>会計freeeを使ってみる(無料)

個人事業主のお客さんなんかであれば、会計freeeを使っている人も多いですね。

どのような会計ソフトも基本的なしくみは同じなので、無料ソフトを使っておおまかに操作方法を理解しておくようにしましょう。

P.S(このブログをしっかり読んでくれる人への追伸)

(税理士業界で働く人が絶対に知っておくべきこと)

このブログの記事を読んでくださりありがとうございます。

税理士業界で働く人が、絶対に知っておくべきことを、

↓こちらの記事で書きましたのでご確認ください。

管理人
給料安くて超激務な「ブラック事務所」で絶対に働きたくない人へ

税理士目指して働きながら会計事務所(税理士法人)で働こうと考えているけど、給料安くて超激務な「ブラック事務所」もあると口コミで見て不安…。この記事では、こんなふうに感じている税理士業界未経験の方向けに、この業界での転職活動成功のコツを解説します。

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↑どんなに忙しい方でも、

上の記事で説明したことだけは理解した上で税理士業界を目指してください。

さもないと、過去の私のようにブラック事務所にまちがえて入社してしまい、人生の貴重な時間をドブに捨てるようなことにもなりかねません。

(特に、20代〜30代前半で転職を検討している方は、キャリア構築上「一番大切な時期」にあたりますので、くれぐれも注意してください)

いま現在、すでに税理士事務所で働いている人も必ず知っておくべき内容ですので、ぜひ少しだけ時間をとって読んでみてくださいね。

 

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