- 会計事務所を1年で辞めるのはやめた方が良い?
- 最低でも3年ぐらいは頑張るべき?(石の上にも三年?)
- 別の会計事務所に転職する場合、実務経験者として即戦力扱いしてもらえる?
会計事務所で働いています。
まだ入社して1年ぐらいなんですが、
所長税理士とは合わないし給料は安いし…でしんどいです。
(会計や税務の仕事そのものは好きです)
せっかく入社した会計事務所を1年以内に辞めるって実際どうなんでしょうか?
大前提ですが、転職は必要がないならしない方がいいです。
転職活動ってしんどいことも多いですし、
転職回数が多い人と少ない人なら、
少ない人が好まれるのが日本社会の現実です。
…ただし、これはあくまでも理想論。
ここまで読んで「そうか、やっぱり今の事務所で働き続けた方が良いんだな!」ってなる人は、
そもそもこのブログとか読んでいないでしょう。
就活(転職活動)の段階で、事務所の実態なんてよくわからないのが普通です。
面接では「この事務所いい感じ!」と思えたのに、
実際に入社してみたら地獄のような環境のブラック事務所だった…とか普通にありますからね。
たまたま入社した事務所でずっと楽しく働き続けられる人なんて、ほとんどいないと思います。
転職は「必要悪」ですが、どうしても必要なケースもあるのです。
もちろん、がむしゃらに転職活動しても同じ失敗をするだけなので、やみくもに動くのはいけません。
せっかく転職するなら、もっと良い職場環境に移ることを絶対条件にしましょう。
以下では、この前提で税理士業界の転職活動の進め方や注意点を解説していきますね。
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ブログ管理人
1985年生まれ。未経験簿記なしニートで会計事務所入社→月給16万円で地獄のような目にあう→何度か転職して年収600万円→税理士試験に挫折…→会計事務所から経理へ転職/実体験をもとに始めたこのブログも運営6年目に突入しました(累計読者34万人以上)
>>自己紹介の記事はこちらです
この記事の目次
会計事務所を1年で辞める人が「転職失敗をくりかえす人」にならないために知っておくべきこと
特に怖いのが、せっかく時間と労力をかけて転職活動したのに、
結局いまの職場と同じような事務所に転職してしまった…となってしまうケースです。
税理士業界って、どこも同じ仕事をしていて転職しやすい一方で、
何度も転職失敗をくりかえしてしまう人も少なくありません。
↓そうした失敗をしないために、
以下のようなことを知っておいてください。
1. 転職活動は必ず「在職中」に働きながら始めるべし
これは税理士業界に限らずですが、
転職活動は「在職中に(今の事務所から退職する前に)」始めるのが鉄則です。
まずはどんな事務所が求人を出しているのか?
の情報収集をこつこつ進めていきましょう。
無職で転職活動する場合、
必ず「次の職場を決めてから転職しようとは思わなかったのですか?」という質問が来ます。
どのような答えかたをしても無計画な行動をする人…という印象になりますし、
「仕事でも同じようなことをするのでは?」とつっこまれたら答えようがありません。
2. 失業保険はあてにしてはいけない
仕事を辞めたら失業保険(雇用保険)ももらえるし、
精神的にも疲れているから、退職して少し休んでから仕事を探そうかな…。
↑このようにお考えの方もひょっとしたらおられるかもしれません。
しかし、結論から言うと失業保険を頼りにするのは絶対にやめたほうが良いです。
失業保険をもらうにしても、自己都合退職の場合は3ヶ月間は支給をまたないといけません。
(そのあいだは貯金を食いつぶすかたちで生活することになります)
失業保険の支給期間前半にうまく再就職が決まればいいですが、
支給停止の日が近づくにつれて
精神的に非常に追い詰められていくのは目に見えています。
あせって「もう雇ってくれるならどこでもいい」なんてかたちになってしまっては、なんのために今の事務所を辞めて転職活動するのかわかりませんよね。
くりかえしになりますが、転職活動を始めるなら「在職中」が鉄則です。
仕事をしながら次の仕事を探し始め、ある程度のめどがついてから、今の職場に退職意思を伝えるようにしましょう。
3. 会計事務所の「求人を探す場所」をまちがえないこと
税理士業界に限らずですが、
転職活動の成功・失敗はどこで求人を探すか?で決まると言っても過言ではありません。
これは決定的に重要です。
転職活動がうまくいかない人は、
ほとんどのケースでこの点を軽視しすぎています。
どんなに優秀な人でも、
求人を探す場所(ハローワークや一般的な転職サイトなど)をまちがえてしまうと、
雇用環境が劣悪なブラック事務所に入社してしまう可能性が高くなりますよ。
特に、税理士業界って人材市場がかなり特殊です。
優良事務所ほど求人は期間限定で、
クローズなかたちで出すことが多いからです。
条件の良い会計事務所の求人を探すなら、
会計事務所専門(税理士業界専門)をうたっている転職サイトを使うようにしましょう。
↓リクナビやハロワと同じく無料で使える転職サイトなので、とりあえず求人リサーチから始めたい人も活用できます。
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税理士事務所の求人探すならここ!おすすめ転職サイトランキング【厳選3社】
この記事では、税理士業界(会計事務所)への転職を目指す人におすすめの転職エージェントを紹介しています。税理士業界はかなり特殊な業界です。年収や福利厚生が良い会計事務所求人を見つけたい人は、税理士業界(会計事務所)専門の転職エージェントを使うようにしましょう。
続きを見る
4. 税理士業界は「転職でキャリアアップ」が必要な業界
冒頭でも少し解説しましたが、
税理士業界って、1つの事務所で定年までずっと働き続ける人ってほとんどいません。
所長税理士が高齢で廃業することも普通にありますし、どこも同じような仕事をしているので転職のハードルが低いんですよね。
(ひとつの事務所で1年ぐらい経験を積んでいれば、実務経験者として即戦力採用してもらえます)
未経験入社した事務所だと「給料がいつまでも安いまま…」になりがち
あと、いまの事務所に未経験で入社した人の場合、
どうしてもお給料が安く設定されがちなのも転職理由になりやすいです。
固定給って入社時にある程度のテーブルが決まりますので、
入社時の給料が低い人はずっと低いまま…になりがちなんですよね。
会計事務所の若手の平均年収って、
未経験〜1年以内だと年収280万円〜350万円が相場だったりします。
ボーナスが年2回程度あったとしたら、
月給手取りで20万円ぐらいですね。
20代前半の一人暮らしならまだいいかもしれませんが、
20代後半以上の年齢でこの給料はちょっと厳しいですよね…。
実務経験3年以上でも年収300万円代…
みたいな人っていっぱいいますからね。
税理士業界である程度のお給料を稼げるようになりたいなら、
最初から転職前提で「自分のウデ一本で事務所を渡り歩く」ぐらいの気持ちでいたほうが良いです。
勤務先の事務所に経済的に依存したいタイプの人は、
そもそも税理士という職業には向いてないかもしれませんね。
5. ブラック事務所で働き続ける…はリスクが大きすぎる
これは私自身の経験からお伝えするのですが、
雇用環境が劣悪ないわゆるブラック事務所で働いている人は、
1秒でも早く別の事務所に転職することをおすすめします。
私自身、1社目に入社した事務所が完全ブラックで、
↓以下のような感じで働いてました。
- 繁忙期(確定申告時期の2月〜3月や、三月決算法人の申告をする5月)は毎日深夜まで残業。
- 過労死寸前まで残業しても残業代は出ず、手取り給与は16万円ぐらい。
- 税理士試験との両立なんて不可能で、従業員20名いるのに有資格者は所長税理士のみ。
- 所長税理士のパワハラがひどく、1年間で3人以上の退職者が出る状態。
- 教えてもらっていない仕事内容でミスすると人格を攻撃するような罵声が飛んでくる。
- 毎日出勤前に腹痛になり、休憩時間はトイレにこもって隠れているような状態。
↑あなたの職場と比較してどうでしょうか?
ブラック事務所って多かれ少なかれこんな感じだと思います。
当時はこれが税理士業界の標準だと思っていましたが、
転職して別の事務所を経験してみて、
「あの事務所って完全ブラックだったんだ…」と気付けました。
実際に働いているときって洗脳状態になっているんで、
- 業界的にこれが当たり前。
- つらいのは自分の能力が足りていないから…。
みたいに思ってしまうんですよね。
(実際はまったくそんなことなくても)
ブラック事務所で働いていると、
冗談抜きで人生を壊されてしまいますので注意してください。
(最悪の場合、社会人として働くことすら難しくされてしまいます)
結局私はうつ病寸前のところまでいってしまいましたが、
そんな状態になるまでブラック事務所でがんばる意味なんて1ミリもありません。
ブラックな事務所の所長税理士って、あなたをボロ雑巾のようにしぼれるだけしぼることしか考えてないです。
もしあなたがつぶれたら別の人を補充するだけです。
6. 実務経験があれば転職は簡単
今から考えると、こんなブラックな環境で1年以上も働く価値なんて全くなかったと思っています。
(人生の貴重な時間を無駄にしました…)
実際、会計事務所で1年以上の経験があり、
ブラック事務所で働いている人は、
少しでも早く逃げ出してください(転職)
自分の担当クライアントの月次監査ぐらいまで自力でできる人なら、
ホワイトな雇用環境と好条件のお給料を保証してくれる会計事務所はたくさんあります。
税理士業界ってちょっと特殊です。
基本的に人の入れ替わりが激しい業界なので、
入社1年程度で辞めた場合でも、
キャリア構築的にめっちゃ不利になるってことはないです。
みんななんらかのかたちで転職をしながらキャリアアップしていくのが、この業界のデフォルトだと思いますよ。
定年まで1つの会計事務所で働き続ける人なんてほぼいません。
むしろ、1つの事務所でずっと働き続けていると、スキルやキャリアの停滞になってしまう可能性の方が高いです。
税理士を目指す人は、いろんな事務所を渡り歩いて、ウデをみがいていくのが普通です。
どうしても今の事務所の人間関係や雇用条件(給料や残業時間)がつらいなら、
別の会計事務所に転職することも選択肢として検討したほうが良いですよ。
1年程度の実務経験があれば、即戦力として転職することは普通に可能です。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
会計事務所を1年で辞める人に多い退職理由(あるあるな不満)
会計事務所の仕事が1年以内に嫌になってしまう理由として、
↓以下のような職場への不満は非常に多いですね。
1. 仕事を教えてくれないのでついていけない…
会計事務所の新人職員にあるあるなお悩みが、
「先輩や所長税理士が仕事を教えてくれない」というものです。
会計事務所って基本的に小さな組織で、座学から始めるような新人研修とかは普通ありません。
(大手事務所ならあるのかもしれませんが、小規模な個人事務所ではこういうことは基本的にやりません)
いわゆるOJTでいきなり現場に放り込まれ、
いろいろ失敗して叱られながら仕事を覚えていく…みたいな教育スタイルが普通ですね。
もちろん、こういう不親切な会計事務所ばかりではないですよ。
本来、新人が早期退職してしまうのって、
事務所にとっては損失しかありませんからね。
(事務所は採用コストをかけて新人を採用しています)
↓以下のように、ていねいな研修や新人教育を強みにしている会計事務所もちゃんとあります。
ブラックとホワイトの差が激しいのが税理士業界の特徴です。
(逆にいうと、ある程度の実務経験を積んでしまえば、どこでも生きていける業界)
地元の小規模な個人事務所に未経験入社したような場合には、
先輩が仕事を教えてくれないという悩みを持っている人はとても多いと思います。
なお、先輩や所長税理士が仕事を教えてくれなくて苦しんでいる…。
という状況の人向けに、こちらの記事も書きました。
↓よければ参考にしてみてください。
-
【会計事務所の新人はつらい】仕事ついていけない・教えてくれない職場での覚え方
「会計事務所で働いているけど、どうも仕事についていけない…」この記事では、会計事務所(税理士事務所)で働く新人の方向けに、仕事で「ついていけない」と感じてしまう瞬間とその対策方法を解説しています。今の職場がつらい…と感じている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
続きを見る
2. 給料が安すぎて生活できない
会計事務所って、未経験入社の場合はとにかくお給料が安くなりがちです。
私もはじめて入社した会計事務所では、
初任給が手取りで16万円とかでした。
都市部(大阪)に一人暮らしで、
資格スクールにも通っていたのでカツカツでした…。
その後も給料はずっと固定で、残業代もほぼ出ていませんでした。
確定申告時期の繁忙期なんて、毎日深夜まで残業していましたが、
月収手取りで18万円ぐらいしかなかったですからね…。
当時は「未経験入社だしこんなものかな」ぐらいに思っていましたが、
今から考えたらもうちょっとましなお給料と雇用環境で働くことはできたと思いますね。
税理士資格(科目合格)の有無は年収にあまり影響しない
ちなみに、会計事務所で働く場合、
「有資格者か?科目合格者か?あるいは無資格者か?」
は、給料にあまり影響しません。
資格があろうがなかろうが、みんなやっている仕事内容は同じだからです。
最終的に、クライアントの申告書に「有資格者」としてハンコを押せるかどうかの差ですね。
科目合格者・有資格者でも給料がめっちゃ低くて苦しんでいる人はいくらでもいます。
逆にいうと、実務がしっかりできる人なら、
科目合格ゼロでもガンガン年収稼いでいる人はたくさんいますよ。
(自分の担当クライアント先への節税対策として、生命保険加入や不動産投資など「お金の動く提案=事務所に手数料収入がある提案」をどんどん決めてくる人や、顧問先の社長に信頼されて、新規の顧問先をどんどん紹介してもらえるような人)
もちろん、こういう実務が優秀な人であっても、
事務所側にそれをお給料やボーナスとして還元するスタンスがなかったらどうにもなりません。
仕事ができる人ほど「どういう事務所に所属して働くか?」は重要です。
お給料に直接かかわってくることですからね。
3. 雑用ばかりやらされる
入社してすぐの頃ってとにかく雑用ばかりになりがちです。
領収書のファイリングを延々とやったり、
会計ソフトへの入力作業(記帳代行)をひたすらやったり、
みたいなことから仕事が始まることが多いですね。
とりあえず電話取りやお茶出し…みたいなことから始まるケースも多いでしょう。
もちろん、これはこれで大事な仕事の一部なんですが、
入社して半年以上もこういうことが続くと、さすがにやりがいを感じられなくなってしまう人が多いでしょう。
4. PC作業が苦手で苦痛
会計事務所の仕事は、基本的にすべてPC作業(会計ソフトやエクセル)で進んでいきます。
手書きの帳簿を使っているような個人商店のお客さんとかもいたりしますが、
そういった場合も、いったん会計ソフトへすべて入力して作業を進めていくのが普通でしょう。
パソコン作業が苦手で生理的に無理…というタイプの人だと、
会計事務所の仕事はかなりしんどいかもしれません。
逆にいうと、会計ソフトの使い方さえ慣れておけば、
会計事務所の仕事はかなり早く慣れていけると思いますよ。
会計freeeとかなら無料アプリで家計簿がわりに使えるので、
プライベートでも使っておくと良いかもしれません。
5. 所長税理士の人格が最悪/性格が合わない
自分のボスである所長税理士の人格がパワハラ気質で、性格的に合わなくて苦しんでいる人は多いです。
世の中的にはパワハラやモラハラに厳しくなっていますが、
そういう話が通じるのってある程度の規模の事務所だけです。
小規模な会計事務所には労働組合なんてありませんし、
所長税理士(ボス税理士)がワンマンで、事務所内のほとんどすべてのことを自分のさじ加減で決めているのが現実ですね。
私が未経験入社した事務所でも、
所長税理士やベテラン職員による罵倒やモラハラは日常茶飯事でした。
雇用条件についても、労働基準法なんて完全無視のサービス残業が横行しているようなありさま。
残念ながら、今の世の中でもこういうブラック事務所はいまだに存在していますので注意してください。
この記事の冒頭で「転職は、しないでいいならしない方がいい」という話をしましたが、
ブラック事務所だけは早めに逃げ出した方が良いです。
ブラック事務所の所長税理士は、職員スタッフのことを「使い捨て部品」ぐらいにしか考えていません。
あなたがつぶれたら別の人に取り替えるだけです。
あなたがどれだけ一生懸命頑張っても、
やりがい搾取されるだけでなんのメリットもありません。
ブラック事務所で長期間働いていると、本当にメンタルをやられて寿命がちぢまりますよ。
いまブラック事務所で働いている人は、はっきり言って「入社1年以内で転職すると不利かも…」とか、
そういうことを言っている場合ではないので早めに逃げてください。
会計事務所の求人は、税理士業界専門の転職サイトで探せばたくさんあります。
(※ 逆に、ハロワやリクナビなど一般向けの転職サイトで求人検索してしまうと、ブラック事務所の求人ばかりで、良い事務所の求人が見つけにくいので注意。「ブラックやめてまたブラック…」とか最悪すぎますからね…)
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6. 仕事内容が難しすぎてついていけない
会計事務所で一人前に仕事ができるようになるまでには、
最低でも2年ぐらいはかかります。
これはどんなに優秀な人でもそうです。
例えば、入社時点で簿財持っていたり、あるいはすでに有資格者であったりしても同じ。
試験勉強と実務はそのぐらい差があるんですね。
ただし、一人前になるまでの期間は「どのぐらい実務経験を積ませてくれる事務所か?」によっても変わってきます。
例えば、雑用ばかりさせられて、税理士実務はぜんぜん経験させてくれなかったり、
クライアント先にぜんぜん連れて行ってくれなかったり(顧問先の社長に全然合わせてくれない)
…みたいな事務所だと、
3年経っても5年経っても、仕事で一人前になることはないでしょう。
こういうスタッフを育てる気のない事務所ほど、
まだ教えていない業務をいきなり任せて、ミスしたら激怒する…。
みたいなことをしがちなのでタチが悪いんですよね…。
逆に、しっかりとした新人研修があり、
適度な難易度のクライアント(これも地味に重要。いきなり性格がややこしいカスハラなクライアントを丸投げされて、精神的につぶされるケースもある)を早めのタイミングで担当させてくれる事務所なら、
入社2年ぐらいでもバリバリ仕事ができるようになるケースもあると思います。
仕事を2年で覚えてしまった人と、
5年経ってもまだ半人前…な人とでは、
税理士としてのキャリアや年収に大きな差がついてしまうのは間違いありません。
「どういう事務所で新人時代を過ごすか?」によって、
あなたの税理士としての成長速度はまったく違ってくるので注意してください。
7. 税理士試験との両立ができなくてついていけない
会計事務所で働く人の多くは、税理士試験の受験生です。
みんな試験勉強と仕事の両立を頑張りながら働いているわけですが、
仕事が忙しすぎて勉強時間がまったく取れない…という悩みを持っている人はとても多いですね。
このブログを読んでくださっている人も含めて、
会計事務所で働く人の多くは「税理士資格に最短で合格して、有資格者として独立、または勤務税理士で大手企業などでハイキャリアを目指す」というキャリアプランを立てているでしょう。
将来的にどのような税理士を目指すにしても、
最短で有資格者になることは必須条件ですよね。
ですが、スタッフを雇用する事務所側(所長税理士側)が考えていることはまったく逆だったりします。
「無資格スタッフが有資格者になって、得することなんて何もない」
…とか考えている所長税理士って、世の中にいくらでもいるのです。
無資格で採用したスタッフが税理士試験に合格して有資格者になってしまったら、
よその事務所にさっさと転職してしまって、
せっかく時間と労力をかけて仕事を教えたのに無駄になった…なんてことになるかもしれませんし、
もっと給料あげてくれとか言ってくるかもしれませんし、
さらに言えば自分のクライアントやスタッフを引きぬいて独立…みたいなことをされるかもしれません。
職員の税理士試験合格を妨害する所長税理士…
上でも少し説明しましたが、会計事務所のスタッフって、
資格のあるなしで仕事内容はまったく違いません。
(有資格者も、無資格者もまったく同じ仕事をしています)
なので、
「無資格スタッフを安い給料で雇って、ヘタに有資格者になってしまわないように、
バンバン仕事を振って(担当クライアントを増やして)忙しくさせ、
勉強時間をなるべく取らせないようにすべき」
…みたいに考えている所長税理士も普通にいます。
所長税理士が職員スタッフの税理士試験勉強を妨害しているのです。
(開業税理士向けのセミナーではそういう指導をしていたりします)
こういうブラックな考え方の所長税理士が運営している会計事務所に入ってしまうと最悪です。
新人時代から文字通りボロ雑巾のように酷使されて、試験勉強どころじゃありません。
税理士業界には「気づいたら試験勉強を10年以上やっている…」みたいな状況で働いている人が本当にたくさんいますので、注意してください。
試験勉強との両立がしやすい事務所で働くべき
その一方で、職員スタッフの税理士試験勉強を応援するタイプの事務所もあります。
↓例えばこういう感じの事務所ですね。
こういう事務所は、上でみたような「スタッフ使い捨て型」のブラックな事務所とはまったく戦略が違います。
職員の離職率を少しでも下げ、
できれば有資格者になった後も勤務税理士として働き続けてもらうことを目指している事務所です。
(人員と共にクライアントをどんどん増やし、事務所の規模そのものを大きくしようとしていく戦略)
可能であればこういう事務所を選んで働くべきですね。
まったくの未経験の場合は採用していない事務所でも、
数ヶ月〜1年程度の実務経験者なら採用されるケースもありますので。
8. 顧問先経営者とのやりとりが苦痛でついていけない
会計事務所のお客さんは、中小企業の社長さん達です。
新人時代には、商店街の八百屋さんや、建設業の職人さんなど、
個人事業主のお客さんを担当するケースも多いでしょう。
社長さんたちは、自力で事業を起こした人や、
あるいは親の代からやっているお店を継いでる人たちですから、
私たちサラリーマンとは発想がまったく違います。
はっきり言ってみんな「個性的な人=クセの強い人」たちです。
めっちゃ親切な人も多いですが、
中にはかなりややこしいタイプの人もいます…。
新人時代はあたりまえですが一人前に仕事をすることはできません。
社長さんから質問されて返答できず、
「そんなことも知らんのかいな!」と怒られることもあるでしょう。
会計事務所で働く人は、そうやって叱られたり恥ずかしい思いをしたりしながら成長していくものですが、
これについても所属する事務所によって、
担当させられるクライアント層がかなり違ったりします。
事務所経営が非常に厳しい状態の事務所だった場合、
性格的にかなり難しいカスハラ気味のクライアントでも契約を断ることができません。
そして「所長税理士+職員2〜3人」みたいな超小規模事務所の場合、
こういう難しいクライアントでもいきなり新人が担当せざるを得ないケースもあります。
(特に、職員を長期目線で育てる気持ちのない事務所の場合はそうなりがちです)
ある程度のスタッフ数がいる事務所なら、
「ここはちょっとややこしいので、もうちょっと経験を積んでから担当させよう」
という教育的な配慮があるものですが、
人員的に余裕のない事務所では、そうもいっていられないのが現実ですね。
9. 職場の雰囲気が古すぎて将来性を感じない
税理士業界ってとても古い業界です。
所長税理士がかなり高齢だったりすると、
「令和の時代にこんな古くさい仕事のやり方してるのか…」
みたいなこともありますね。
特に、今後はAIが会計事務所の仕事をどんどん食っていくと思います。
具体的には、会計ソフトがどんどん賢くなっていってます。
個人事業主〜従業員数名程度の法人など小規模事業者でも、
自力で税務申告までやっちゃう時代がくる(というかもう来ている)でしょう。
自力で確定申告ができない小規模な社長さん達は、
これまで税理士のメインターゲットでした。
そのメインターゲットが根こそぎAIに代替される時代です。
AI化という時代の流れに対応できていない所長税理士だと、
顧問先はどんどん減っていくでしょうし、事務所の収入である顧問料はどんどん安くなっていくでしょう。
当然、そこで働くスタッフの給料はどんどん下がっていきます。
これから税理士業界で生きていく人は、
年齢的に若くて、事務所をどんどん大きくしていく気持ちのある所長税理士が運営している会計事務所で働くのはマストだと思いますよ。
少なくとも、所長税理士がすでに高齢者(60歳以上とか)になっていて後継者もいない、
ヘタをすると「数年後には事務所を閉めよう」とか思っていそうな事務所は絶対避けましょう。
(そういう事務所でも、顧問先を維持するためにはスタッフの雇用が必要ですので、普通に求人募集はしています)
もちろん、入社後になってから事務所がそういう悲惨な状態であることに気づくこともあるでしょう。
その場合は、気づいた時点で早めに別の事務所に移ることを考えてください。
こういう斜陽産業まっしぐらな会計事務所に入社してしまったら、
数年後にいきなり失業してろくなスキルも身についていない…なんていう、キャリア構築的に悲惨なことにもなりかねません。
会計事務所って基本的にどこも人手不足なので、
1年程度の経験のある人なら即戦力として歓迎してくれる事務所はいくらでもありますからね。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
会計事務所を1年で辞める人におすすめの転職先候補
会計事務所で1年程度の実務経験がある人なら、
↓以下のような転職先を選択肢にできるでしょう。
- 大手企業の経理に転職
- 中小企業の経理に転職
- BIG4を含む大手税理士法人へ転職
- 資産税など「特化分野」を持つ事務所に転職
- 税理士から公認会計士へのキャリアチェンジ
- 経営企画(財務)への転職
- コンサル業界への転職
- まったくの未経験業種への転職
↓会計事務所から転職する場合の選択肢については、
こちらの記事でくわしく解説しましたので参考にしてみてください。
(それぞれの転職先の平均年収や採用されるためのコツについても書いています)
-
【会計事務所から転職】税理士業界経験者におすすめの選択肢9つ
「会計事務所から転職する場合の選択肢は?実務経験を活かすならやっぱり一般企業の経理?」この記事では、会計事務所(税理士事務所・税理士法人)から転職することを検討している人向けに、おすすめの転職先を9つ紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
続きを見る
一応私の場合ですが、最初の会計事務所から別の事務所に転職し、
その後さらに会計事務所から一般企業の経理に転職しています。
経理に転職したのは、正直にいって税理士試験をあきらめたのがきっかけで、
転職当初は挫折感にさいなまれた時期もありました。
ただ、現在は経理の管理職として、
所属先企業の日常経理〜決算と税務申告、資金調達まで任せてもらっています。
税理士の夢をあきらめたのは今でもちょっと後悔することはありますが、
今の仕事にはある程度満足していますよ。
年収的にも会計事務所時代よりかなり良くなりましたしね。
まとめ
今回は、いま働いている会計事務所がどうしても辛い人向けに、
税理士業界で転職成功するためのポイントを解説いたしました。
税理士業界は転職を成功させやすい業界です。
ひとつの会計事務所で数ヶ月〜1年程度の実務経験がすでにある人なら、即戦力として良い条件で採用してくれる事務所はたくさんありますよ。
(少なくとも、未経験入社の場合よりも条件はずっと良くなるはずです)
本文でも解説しましたが、ブラックな事務所で働き続けることには大きなリスクがあります。
ひとつの事務所の環境にどっぷりとつかっていると、
客観的な情報が入ってこなくなりがちなので注意してください。
(追伸)給料安くて超激務な「ブラック事務所」で絶対に働きたくない人へ
- 税理士事務所ってどこも給料安すぎる…。
- 実務未経験で科目合格もなしだと搾取の対象って本当?
- 将来は税理士として独立目指すけど、今の年収はさすがにキツい…。
- 仕事が忙しすぎて税理士試験全滅…とか絶対避けたい。
- パワハラな所長税理士の下で丁稚奉公みたいに働きたくない…。
↑こんなふうに不満や不安を抱えている方、税理士志望者にはきっと多いと思います。
残念ながら、その不安が的中してしまうケースは少なくありません。
職員を「使い捨て部品」ぐらいにしか考えず、
安月給で搾取しまくるブラック事務所は2024年現在も普通に存在しています。
はっきり言って「令和のこの世の中で、いまだにこんなことやってるのか?」
みたいなブラックな事務所がたくさん存在しているのが現実です。
もちろん「税理士事務所のすべてがブラック」というわけではありませんが、
全体の2割は完全ブラック、
全体の6割はややブラック、
残りの2割だけがホワイト…
みたいな割合がリアルな実態でしょう。
(↓こんな感じ)
↑労働環境が良好な「ホワイト事務所」で働けているのは全体の2割の人だけ。
残りの8割の事務所職員は、ブラックな環境で苦しんでいる…というのが実際のところなんですね。
なぜ、こうなってしまうのか?ですが、理由は単純です。
税理士事務所ってどこもめちゃくちゃ小さな組織で、
しかも所長税理士のワンマン経営なので、
外からの批判にさらされることがないからです。
税理士事務所って、そのほとんどが「所長税理士合わせてスタッフ5名」みたいな感じの小さな組織です。
大企業の場合、ブラックなことやってたら新聞やテレビマスコミから批判されますよね。
でも、税理士事務所みたいに小さな組織が、
メディアに注目されることなんてほとんどないです。
一般企業のように株主と経営者が分離しているなんてこともありません。
基本的に「所長税理士=事務所のオーナー」なので、
ブラックなことやってても、誰からも批判されませんし、
労働組合みたいな「労働者の権利を守る組織」みたいなものもありません。
さらにいえば、ネット上でも「実際に事務所で働いた人たちの正直な口コミ」がめったに出てこないんです。
ただでさえ狭い業界な上に、所長税理士どうしの横のつながりが強いので、
自分の事務所の悪口をネットに書き込んだりすると、
すぐに気づかれてしまってヘタをすると業界にいづらくなる…。みたいなことすらあります。
みんな自分のキャリアを危険に冒してまで、ネットやSNSに口コミなんて書かないんですね。
こんなふうに、ブラック事務所を見分けるための情報が非常に少ないせいで、
まちがえてブラックな事務所に応募してしまう人が続出するんです。
しかも、完全ブラックな事務所ほど人を集めるのに必死ですから、
「うちはアットホームで家族的な雰囲気です!…」
みたいに求人サイトでアピールしたりするので、たちが悪いんですよね…。
ブラック事務所の求人を「最初から選択肢に入れない」ことが重要
これは税理士業界に限らずですが、
すでに志望業界が決まっている人は「業界専門の求人サイト」で求人を探すのが転職成功のコツです。
ブラック企業でも簡単に求人掲載できてしまうリ●ナビやハロワ、indeedとかとは違って、
業界専門サイトでは「最低限の年収や福利厚生条件を満たしているか?」が厳しくチェックされます。
そうしないと、求人数で勝負している大手リクナビに勝てないからです。
「うちは求人数ではリクナビには勝てませんけど、
求人の『質』ではリクナビなんかより圧倒的に良いものがありますよ」
↑みたいな感じで、ブラック事務所の求人をあらかじめ排除することで、質で勝負しているわけですね。
転職サイトの中にどんなに求人数がたくさんあっても、
当たり前ですが実際に働ける事務所は1つだけです。
すでに「税理士業界で働く」「将来は税理士として独立を目指す」とはっきり決めている人なら、
リクナビなどの一般向けサイトではなく、
税理士業界専門のサイトを使うのが鉄則ですよ。
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税理士業界志望者はリク●ビやハロワ、indeedは使わない方が良い
私は、税理士業界で転職するなら、
リクナビやハロワ、indeedなど、
「一般向け求人サイト」は使わない方が良いと思ってます。
なぜかというと、登録されている求人の質があまりにも低すぎるからなんですね。
実際、私が1社目に入社した事務所は完全にブラック事務所だったんですが、
この事務所はハローワーク経由で応募しました。
(窓口の職員さんに「こちらは特におすすめですよ」と紹介されました…)
私も後から知ったんですが、ハローワークの相談員って、
彼ら自身が非正規職員だったりするんです。
はっきりいってけっこういい加減なんですよね…。
税理士業界への転職を検討している方は、
厳選された求人だけが掲載されている専門サイトを使いましょう。
リクナビやindeedと同じように完全無料で使えるサイトなので、こちらを使わない理由はないです。
(みんな知名度だけでリクナビを選び、失敗します)
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- 在宅リモート勤務OKな税理士事務所求人
- 税理士事務所から経理の転職歓迎の求人
- 相続税申告の実務経験を積むことができる事務所求人
- 将来的に独立を目指すのもOKな事務所求人
なぜ「最大手のリ●ナビ」をおすすめしないのか?
転職サイトっていろんなところがありますよね。
リク●ビとかindeedの方が「学生時代の就活とかでも使ってなじみがあるし、Googleで検索したときに上の方に出てくるから安心」と思われる方も多いかもしれません。
ただ、個人的にはこういう転職サイトの選び方はおすすめしません。
リクナビとかindeedって、企業側が求人掲載をする料金が以上に安い上に、
ろくな審査もないのでブラックな事務所でも求人出し放題なんですよね…。
あと、税理士業界って採用側も応募側も、ニーズがかなり特殊です。
採用側(事務所側)は繁忙期と閑散期で採用の難易度をガラッと変えてきたりしますし、
応募側(私たち)も税理士受験生なので仕事と勉強の両立がマストだったり、
社会人から勉強スタートの人が多く、キャリアスタートの年齢が高めだったりと、
一般的な転職活動とは事情がかなり異なるケースが多いんです。
特に未経験者の方は、年収が極端に低い事務所(年収200万円代など)に応募しないように注意しないといけません。
実務経験者はともかく、業界的な年収相場をよく知らない未経験者を狙って、
「うちは勉強しながら働けますよ!(なので年収は低くても我慢してね!)」
みたいな感じで、極端に低い年収で募集をかけているブラックな事務所は本当に多いんです。
↓以下のいずれかに該当する人は、
税理士業界専門の転職サイトを使って求人を探すようにしましょう。
- 税理士試験との両立ができる事務所で働きたい人
- 毎年「1年に1科目」などのかたちで、着実に科目合格を積み重ねていきたい人
- 業界相場より低年収の事務所にまちがえて応募する愚を避けたい人
- 将来の独立を見すえて開業資金をちゃんと貯金していきたい人
- 税理士試験に失敗した場合に備えて、企業経理への転職という選択肢も検討している人
>>税理士業界専門の転職サイトで求人検索してみる
(メールアドレスの無料登録が必要です)
忙しくて今すぐは転職活動できない…という人へ
「転職したいけど、今すぐは転職活動は始められない。
ひょっとしたら今の勤務先に残るのがベストかもしれないし…。」
↑今の環境にいろいろ不満はあるけれど、
なんとなく不安で動けなくなっちゃってる方も多いでしょう。
転職活動なんて人生でそう何回もやることじゃないですし、
そのわりに人生に与える影響がデカくて不安になっちゃいますよね。
私自身もブラックで働いている時に経験したことなんですが、
今いる職場でストレスがマックスまで溜まると、
まじで何も行動する気がなくなるんですね。
転職って年齢的に若ければ若いほど有利なのが現実ですし、
精神的な疲労が溜まってくると人間って正常な判断が効かなくなってきます。
どんなに時間がなくて忙しい人も、
受動的に(受け身で)入ってくる状態にしておくことが大切です。
希望年収や勤務地などを転職サイト内で入力しておくと、
マッチする最新のおすすめ求人がメールが定期的に入ってきます。
↓ある日の私のメールボックスをお見せすると以下の画像のような感じ。
あらかじめ自分で入力した年収などの条件にマッチする求人が出たら、
最速でメール通知してくれるので見逃しがなくなります。
↑良さげな求人が見つかったらブックマーク保存しておきましょう。
これやっとくだけで、「どうしてもつらくなったら転職もある」という選択肢を持つことができます。
過労やストレスでぶっ倒れる前に行動を起こすことができますよ。
転職サイトは完全無料で情報リサーチに使えて、いつでも即解除できます。
変な電話連絡が来るようなこともないです。
無料で使えるものは徹底的に使い倒しましょう。
よくある質問と回答(Q&A)
転職サイトに関して、
あるあるな疑問とそれに対しての回答を載せておきます。
転職サイトは本当に無料?なぜ無料?
転職サイトは、企業や事務所が払う紹介手数料(広告料)で運営されています。
お金払ってるのは企業側だけなので、
私たち求職者側は最初から最後まで完全無料で使うことができますよ。
後からお金を請求されるとかはいっさいないので、安心して求人リサーチに使い倒しましょう。
転職サイトに登録したら電話セールスとかうるさくない?
転職サイトの登録は基本的にメールアドレスだけでできるので、
電話はかかってこないですね(相手はこちらの電話番号を知らない状態)
定期的に「こういう求人出てきましたけどどうですか?」みたいな連絡はくれますが、基本的にはメールオンリーです。
未経験資格なしでも応募できる事務所ってあるの?
これは実際に求人検索してみるのが早いかもしれませんが、
税理士事務所って未経験OK求人が意外に多いです。
ただ、リクナビとかハロワで探すと年収200万円台…みたいな、
完全ブラックな事務所もわんさか出てきたりするので、くれぐれも注意してください。
未経験無資格でも年収400万円以上の求人ぐらいなら、普通にたくさんありますよ。
複数の転職サイトを同時に使っても問題ない?
これはまったく問題ないです。
むしろ、たくさん使った方がいろんな求人に出会えるチャンスがひろがるので、2社〜3社ぐらいを使い回す方が良いでしょう。
転職サイトには無料のエージェントサービスがつくことが多いですが、
担当してくれるエージェントとの面談に進んだような場合には、
他社のエージェントからも話は聞いてますぐらいに教えてあげると親切かもしれませんね。
(求人リサーチのために転職サイトを使いたい用途の場合には、そもそもエージェントとのやり取りは発生しません)
最後の最後にお伝えしたいこと
↓仕事や転職で成功するために大事なのって、結局はこれです。
転職活動でもっとも重要なのは、能力やスキルより情報収集です。
具体的には、どの転職サイトを使うか?(リクナビなどの「一般向け」を使うか?税理士業界専門か?)で大きな差がつきます。
税理士業界は、能力的にとても優秀なのに、
転職活動のやり方がまずかったのが原因で、
ブラック事務所で働くことを余儀なくされている人…がものすごく多いです。
転職サイトへの登録なんて、実際には1分でできる作業です。
お金もかかりませんし、気に入らなければ即解除できるのでリスクなんて何もありません。
それでもやらない人はやらないですし、やる人はさくっととやります。
↓今から5年後に、あなたはどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、税理士試験もいつまでたっても科目合格ゼロ…。貯金もゼロ…。
- 働きながらスピーディに5科目合格達成。年収高めなので独立資金のめどもある程度ついている。あとは税理士としての実務能力を高めていくだけ…!
↑この前者は実は過去の私の姿そのもので、
今思うと「もっと早く行動しておけばよかった」と後悔しています。
この記事を読んでくださったあなたは、もちろん後者を目指してください。
いまどんな状況にいる人でも、
成功に向かって一歩踏み出すことは可能です。