- 会計事務所を1年で辞めて転職ってどう?
- 別の事務所に転職できる?
- ジョブホッパー認定されて採用されないこともある?

会計事務所で働いています。
まだ働き始めて1年ぐらいなんですが、
人間関係はつらいし給料は安いし…で転職を考えています。
会計の仕事そのものは好きなのですが、
別の事務所に転職って可能でしょうか?
1つの事務所でストレスなく働けるなら
それにこしたことはないですね。
ただ、税理士業界って人の入れ替わりが激しい業界ですので、
1年以内で辞めた場合でも、
めちゃくちゃ不利になることはないと思いますよ。

私は20代の頃に未経験で入社した会計事務所(従業員20名ぐらいの中規模事務所)から短期離職しました。
その後も何度か転職をして、税理士業界でトータル10年ほど働いています。
合計3社の会計事務所で働いた経験があるのですが、
どの事務所でも私と同じように「転職回数多めの人」が圧倒的多数でした。
税理士業界って1つの事務所で働き続ける人の方がめずらしいぐらいです。
なので、どうしても今の職場環境が合わないなら、
別の事務所に転職することも選択肢として検討したほうが良いですよ。
どんな仕事でもそうですが、職場との相性ってどうしてもありますから。
もちろん、無計画に転職しても同じ失敗をするだけなので、
今の事務所から退職する前にきちんと準備をしておくことは大切ですけどね。
以下では、そのあたりの対策方法も具体的に解説していきます。参考にしてみてください。
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この記事の目次
税理士業界は「2回以上の転職はあたりまえ」な業界

(税理士業界は2回以上の転職を経験している人がほとんどです)
冒頭でも少し解説しましたが、
税理士業界って、1つの事務所で定年までずっと働き続ける人ってほとんどいません。
所長税理士が高齢で廃業することも普通にありますし、どこも同じような仕事をしているので転職のハードルが低いんですよね。
(ひとつの事務所で1年ぐらい経験を積んでいれば、実務経験者として即戦力採用してもらえます)
未経験入社した事務所だと「給料がいつまでも安いまま…」になりがち

(未経験入社した事務所でずっと働いていると、給料は低水準のままになりがちです)
あと、いまの事務所に未経験で入社した人の場合、どうしてもお給料が安く設定されがちなのも転職理由になりやすいです。
↓会計事務所の平均年収って、未経験〜1年以内だと年収280万円〜350万円が相場です。
- 未経験~1年未満…280万円~350万円
- 1年以上~3年未満…320万円~400万円
- 3年以上~5年未満…350万円~450万円
- 5年以上~10年未満…400万円~500万円
会計事務所職員って、個人成績がボーナスになる営業マンとかではないので、基本的に給料は固定給です。
固定給って入社時にある程度のテーブルが決まりますので、入社時の給料が低い人はずっと低いまま…になりがちなんですよね。
実務経験5年以上でも年収300万円台…
みたいな人いっぱいいますからね。
入社時からある程度の年収をオファーしてくれる事務所を選ぶのが大切です。

税理士業界である程度のお給料を稼げるようになりたいなら、
最初から転職前提で「自分のウデ一本で事務所を渡り歩く」ぐらいの気持ちでいたほうが良いです。
勤務先の事務所に経済的に依存したいタイプの人は、そもそも税理士という職業には向いてないかもしれませんね。
(いま仕事がつらい人は読んで)ブラック事務所で働き続けるリスク

(雇用環境が劣悪なブラック事務所で働き続けるリスク)
これは私自身の経験からお伝えするのですが、
雇用環境が劣悪ないわゆるブラック事務所で働いている人は、1秒でも早く別の事務所に転職することをおすすめします。
私自身、1社目に入社した事務所が完全ブラックで、
↓以下のような感じで働いてました。

- 繁忙期(確定申告時期の2月〜3月や、三月決算法人の申告をする5月)は毎日深夜まで残業。
- 過労死寸前まで残業しても残業代は出ず、手取り給与は16万円ぐらい。
- 税理士試験との両立なんて不可能で、従業員20名いるのに有資格者は所長税理士のみ。
- 所長税理士のパワハラがひどく、1年間で3人以上の退職者が出る状態。
- 教えてもらっていない仕事内容でミスすると人格を攻撃するような罵声が飛んでくる。
- 毎日出勤前に腹痛になり、休憩時間はトイレにこもって隠れているような状態。
↑あなたの職場と比較してどうでしょうか?
ブラック事務所って多かれ少なかれこんな感じだと思います。
当時はこれが税理士業界の標準だと思っていましたが、
転職して別の事務所を経験してみて「あの事務所って完全ブラックだったんだ…」と気付けました。
実際に働いているときって洗脳状態になっているんで、
- 業界的にこれが当たり前。
- つらいのは自分の能力が足りていないから…。
みたいに思ってしまうんですよね。
(実際はまったくそんなことなくても)

ブラック事務所で働いていると、
冗談抜きで人生を壊されてしまいますので注意してください。
(最悪の場合、社会人として働くことすら難しくされてしまいます)
結局私はうつ病寸前のところまでいってしまいましたが、
そんな状態になるまでブラック事務所でがんばる意味なんて1ミリもありません。
ブラックな事務所の所長税理士って、あなたをボロ雑巾のようにしぼれるだけしぼることしか考えてないです。
もしあなたがつぶれたら別の人を補充するだけです。
ブラック事務所で働いている人は、少しでも早く逃げ出してください(転職)
会計事務所で1年程度の実務経験があれば、実務経験者として雇ってくれるところなんていくらでもありますよ。
税理士業界で「転職失敗をくりかえす人」にならないための対策方法

(悪条件で「転職を繰り返す人」にならないための対策方法)
とはいえ、1年以内にひとつの職場を辞めるのに不安を感じる方も多いと思います。
特に怖いのが、せっかく時間と労力をかけて転職活動したのに、
結局いまの職場と同じような事務所に転職してしまった…となってしまうケースです。
税理士業界って、どこも同じ仕事をしていて転職しやすい一方で、何度も転職失敗をくりかえしてしまう人も少なくありません。
↓そうした失敗をしないために、
以下の2つのことを知っておいてください。

- 転職活動は必ず「在職中」に始める
- 事務所の求人を探す場所をまちがえないこと
1.転職活動は必ず「在職中」に働きながら始める

(転職活動は必ず「在職中」に始めましょう)
これは税理士業界に限らずですが、
転職活動は「在職中に(今の事務所から退職する前に)」始めるのが鉄則です。
まずはどんな事務所が求人を出しているのか?
の情報収集をこつこつ進めていきましょう。

無職で転職活動する場合、必ず「次の職場を決めてから転職しようとは思わなかったのですか?」という質問が来ます。
どのような答えかたをしても無計画な行動をする人…という印象になりますし、「仕事でも同じようなことをするのでは?」とつっこまれたら答えようがありません。
失業保険はあてにしてはいけない

(失業保険はあてにしないほうがいいです)
仕事を辞めたら失業保険(雇用保険)ももらえるし、
精神的にも疲れているから、退職して少し休んでから仕事を探そうかな…。
↑このようにお考えの方もひょっとしたらおられるかもしれません。
しかし、結論から言うと失業保険を頼りにするのは絶対にやめたほうが良いです。
失業保険をもらうにしても、自己都合退職の場合は3ヶ月間は支給をまたないといけません。
(そのあいだは貯金を食いつぶすかたちで生活することになります)
失業保険の支給期間前半にうまく再就職が決まればいいですが、
支給停止の日が近づくにつれて
精神的に非常に追い詰められていくのは目に見えています。

あせって「もう雇ってくれるならどこでもいい」なんてかたちになってしまっては、なんのために今の事務所を辞めて転職活動するのかわかりませんよね。
くりかえしになりますが、転職活動を始めるなら「在職中」が鉄則です。
仕事をしながら次の仕事を探し始め、ある程度のめどがついてから、今の職場に退職意思を伝えるようにしましょう。
2.【※ 超重要】事務所の求人を探す場所をまちがえないこと

(転職活動は「どこで求人を探すか?」が決定的に重要です)
税理士業界に限らずですが、転職活動の成功・失敗はどこで求人を探すか?で決まると言っても過言ではありません。
これは決定的に重要です。
転職活動がうまくいかない人は、ほとんどのケースでこの点を軽視しすぎています。
どんなに優秀な人でも、求人を探す場所(ハローワークや一般的な転職サイトなど)をまちがえてしまうと、
雇用環境が劣悪なブラック事務所に入社してしまう可能性が高くなりますよ。
特に、税理士業界って人材市場がかなり特殊です。
優良事務所ほど求人は期間限定で、
クローズなかたちで出すことが多いからです。
条件の良い事務所の求人を探すのにはコツがあります。

労働環境が劣悪なブラック事務所でぜったいに働きたくない人へ

(ブラックな会計事務所で働きたくない人へ)
いま税理士事務所で働いている人も、これから働く人も、
労働環境が悲惨なブラック事務所にまちがえて入社しないよう注意してください。
職員を「使い捨て」ぐらいにしか考えず、安い給料で搾取しまくるブラック事務所は、
2023年現在も残念ながら一定数存在しています。
こういう事務所ほど「うちはアットホームな職場です!」…みたいにアピールしていることが多いので注意が必要です。
ブラック事務所にまちがえて応募するリスクを避けるためにも、
会計職専門の転職サイトを活用しましょう。

↓こういった専門サイトでは、
ブラック事務所の求人はあらかじめ排除されているので安全です。
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正直、税理士業界に転職するなら、
ハローワークやリクナビは使わない方が良いと私は思ってます。

実際、私が1社目に入社したブラック事務所はハローワーク経由で応募しました。
(窓口の職員さんに「こちらは特におすすめですよ」と紹介されました…)
私も後から知ったんですが、ハローワークの相談員って、
彼ら自身が非正規職員だったりするのでけっこういい加減なんですよね…。
情報リサーチには会計職専門の転職サイトを使うようにしましょう。
(無料アカウント登録すると詳細な求人検索をかけられます)
↓例えば、以下のような優良求人をたくさん見つけることができますよ。
- 未経験・資格なしでも年収400万円スタートの事務所求人
- リモート勤務OKな税理士事務所求人
- 税理士試験と両立できるワークライフバランス重視の求人
- 一般企業の経理で会計事務所経験者を積極採用している求人
- 相続税申告の実務経験を積むことができる事務所求人
- 将来的に独立を目指すのもOKな事務所求人
- 医業や社福法人など「もうかる分野」で活動している事務所求人
- 社労士や司法書士など他分野の士業と提携している事務所求人
「今すぐ転職する気はない人」もやっておくべきこと1つ
今すぐは転職するかどうか決めてない。
でもさすがに今の職場で定年までずっと働く…はありえない。
チャンスがあれば転職もありだけど、具体的な行動はまだ…。
(なのでいろいろ調べてる)
↑私のブログを読んでくださっている方の多くは、
おそらくこういう段階だと思います。
転職活動ってはっきりいってめんどくさいですよね。
人生でそう何度もあることではありませんし。

ただ、こういう段階の人ほど、
転職サイトの無料アカウントだけは早めに作っておいた方が良いです。
実際には、転職って運で決まってしまう部分もあります。
たまたま良いタイミングで、良い求人に出会えるか?
で決まっちゃうことも多いんです。
能力的に優秀な人でも、たまたま良い求人に出会えずブラック事務所で働いている…みたいなことって普通にあります。
(逆に言うと、能力的には普通だけど、転職活動の進め方が上手でホワイト事務所に入社できている人もいる)
重要なのは、とにかく優良求人に「出会う確率」を上げることです。
具体的には、転職サイトに転職先に求める条件をしっかり入力しておくのがコツですね。
(年収や組織規模、残業上限など)
↑これをやっておくと、
転職サイトから得られる情報の質が一気に上がります。
条件にマッチした事務所求人が出た瞬間にスマホに自動通知してもらえるので、
優良事務所の求人を見逃すリスクがなくなるのが大きいです。
(転職サイトで求人検索をかけてるだけ、
なんとなく求人をながめているだけ…の人たちと大きな差がつきます)
いい感じの事務所求人が見つかったら、
ブックマーク保存等で情報としてストックしていきましょう。
日常的に積み上げた優良な情報ストックを、
行動を起こす時の判断基準に使えるようにしておくのが大切です。

↓年収高めのホワイト事務所の求人や、
BIG4税理士法人を含む大手事務所ほど、
募集期間が短い傾向があるので注意してくださいね。
>>無料アカウント作成時には「希望条件」をしっかり入力しておきましょう
現状への不満とストレスが限界を迎えると、行動する気力がなくなる

(ストレスが限界になる前に手を打てるようにしておきましょう)
転職サイトを日常的にチェックし、
気になった求人をブックマーク保存していくだけでも、
「今の環境で精神的に限界が来たら転職もある。
自分には別の選択肢もある」
↑と気づけるのも重要です。
ストレスでどうしようもなくなる前に、
転職という手を打つことができるようにしておきましょう。
これって、今の職場で働く上でも
精神的な安定につながります。
いい意味での逃げ道を常に準備しておくのが大事ですよ。

逆に言うと、いま現在の環境への不満とストレスが蓄積された後になると、
転職サイトに登録する気力すらなくなります(私の実体験談です…)
そうなると、さらに現状への依存度が高まって、
抜けられなくなる…という無限ループにはまりがちですね。
なぜ「最大手のリクナビ」をおすすめしないのか?

(「税理士業界専門の転職サイト」を情報リサーチに活用しましょう)
転職サイトっていろんなところがありますよね。
この記事を書いている2023年現在で、
なんと1万社以上あるそうです。
最大手のリクナビとかの方が、
学生時代の就活でも使ったのでなじみがある…
という方も多いかもしれません。

ただ、税理士業界って採用側も応募側もかなり事情が特殊です。
必ずしも大手の事務所が環境良いわけではないですし、
仕事探す側も税理士受験生だったり、
キャリアスタートの年齢が高めの人が多かったりと、
普通の求職者とは異なる事情が多いんです。
こういった「特殊事情」をふまえて転職活動していくなら、
税理士業界専門の転職サイトを使うべきです。
- ブラックな会計事務所で絶対に働きたくない人
- 将来は独立を見すえ、ちゃんと年収を稼げる税理士になりたい人
- 税理士試験との両立ができる事務所で働きたい人
- 会計事務所での経験を生かして経理に転職したい人
↑これらに該当する人は、
税理士業界専門の転職サイトを活用しましょう。
リクナビなどとは登録されている求人の質(年収や福利厚生)
がまったく違うので、びっくりすると思いますよ。
会計職専門の転職サイトに登録されている求人例がこちら。
現時点で8,647件の求人がありました。

まとめ
今回は、いま働いている会計事務所がどうしても辛い人向けに、
税理士業界で転職成功するためのポイントを解説いたしました。
本文でも解説しましたが、ブラックな事務所で働き続けることには大きなリスクがあります。
ひとつの事務所の環境にどっぷりとつかっていると、
客観的な情報が入ってこなくなりがちなので注意してください。
最後の最後にお伝えしたいこと
↓転職に限らずですが、
仕事で成功するために大事なのって、結局はこれなんです。
能力やスキルももちろん大切なんですが、
転職活動でもっとも重要なのは情報収集です。
税理士業界は、能力的にとても優秀なのに、
転職活動のやり方がまずかったのが原因で、
ブラック事務所で働くことを余儀なくされている人…が多すぎます。

↓今から5年後に、あなたはどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、税理士試験もいつまでたっても科目合格ゼロ…。貯金もゼロ…。
- 働きながらスピーディに5科目合格達成。年収高めなので独立資金のめどもある程度ついている。あとは税理士としての実務能力を高めていくだけ…!
もちろん後者を目指しましょう。それは誰でも可能です。
