
(会計事務所で働く税理士/税理士補助に向いてる人の性格的特徴は?)
- 会計事務所で働く税理士補助に向いてる人ってどんな人?
- 向いていない人の性格的特徴は?
- 税理士に向いてる性格とは?コミュニケーション能力は必須?

税理士を目指して勉強している者です。
会計事務所で税理士補助として働きながら
5科目合格を目指そうと思うのですが、
この仕事に向いてる人・向いてない人とかってありますか?
特別な能力は必要ないと思いますが、
こういう人は向いていないかも…
という性格的な特徴は正直ありますね。
(なお、税理士と税理士補助の仕事内容はまったく同じです)

税理士というと「性格的に几帳面(きちょうめん)な人」というイメージがあるでしょう。
ただ、実際にはかなりおおざっぱな性格でも、
この業界で結果を出している人(高年収になっている人)はいるんですよね。
今回は、会計事務所で働く税理士・税理士補助に向いてる人の特徴についてお話しします。
これから税理士目指して会計事務所に転職したい人や、
すでに会計事務所で働いているけど、
「ひょっとして自分はこの仕事に向いていないのかも…」
と感じている方は参考にしてみてください。
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税理士・税理士補助に向いてる人の性格的特徴15個

(税理士=税理士補助に向いてる人の正確的特徴とは?)
1. 仕事を一人でため込まない人
税理士・税理士補助の仕事は、非常に責任が重い仕事です。
仕事をしていく中で、精神的なプレッシャーを感じる場面が少なくありません。
もちろん、責任感が強いことは美徳ですが、
これが行き過ぎてしまうのは禁物です。
なんでも自分で抱え込みすぎてしまい、ストレスをためこんでしまう人は
「もたない…」と感じてしまうことも少なくありません。
実際、私が会計事務所で働いてきた中で
ものすごくまじめに頑張っていた人が、
精神的に折れてしまい、
突然退職しまうパターンは何度も見かけました。

ポイントとしては仕事をためこまないことですね。
税理士・税理士補助とはいえ、
まだ独立していない勤務職員である以上はサラリーマンです。
不安に感じることや判断に迷うことについては、
先輩や所長税理士にこまめに相談しましょう。
最終的に仕事の責任を負うのは事務所のボスである所長税理士です。
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税理士(税理士補助)が仕事でプレッシャーを感じる場面
税理士(税理士補助)が実際に仕事をしていて、
精神的なプレッシャーを感じる場面にはどんなことがあるでしょうか。
第一には「計算ミスがいっさい許されないこと」が挙げられます。
お客さん(中小企業経営者)はあなたのことを「会計や税務のプロ専門家」として扱います。
そのため、お金の計算について1円でも間違いがあれば信頼を損ねてしまう可能性があります。
非常にシビアな仕事を求められることを知っておきましょう。
また、税金の計算をまちがえてしまうと、
最悪のケースでは「顧問先企業に脱税を指導した」などということにもなりかねません。
刑事罰を喰らうケースはほとんどありませんが、
ペナルティとして加算税や延滞税を追徴課税されることはあります。
さらに、税理士補助が作成する会計データや資金繰り資料は、
顧問先の経営者にとっては
経営のかじ取りの「地図」のようなツールになることも多いです。
もしこの数字にまちがいがあったりすると、
経営方針をまちがえて倒産…なんてこともありえるのです。
(具体的には、通るはずの銀行融資が通らず、資金がショートしてしまうなど)
そのほかにも節税対策や税務調査への立ち合い、
経営者への生命保険加入の指導など、
お客さんの人生を左右するような重要な仕事がたくさんあります。
几帳面すぎる/まじめすぎる…も考えもの
実は几帳面すぎる性格は税理士に向いていません。
几帳面なあまり、細かい部分にこだわりすぎて仕事が終わらない…
なんてことになると本末転倒だからです。
税理士の仕事は、申告期限内に手続きを終わらせることが絶対です。
実務では、必ずしもきちんと判断材料となる資料が揃っているとは限りません。
↓例えば、こうしたトラブルはしばしばあります。
- 請求書や領収書を紛失して取引内容を確認できない場合
- 一括記帳となったため、通帳の動きが確認できない場合
ある程度の几帳面さは必要ですが、
どうしようもないこと(自分の責任ではどうしようもなこと)は、
割り切ってしまわないととてもやってられません。
できる範囲で手を打つことができる要領の良さも大事ですね。
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2. 知識を最新にアップデートしていける人
会計や税法のルールはほぼ毎年変わっていきますので、
日常的な勉強がとても重要な仕事でもあります。
すでに税理士資格を持っている有資格者であっても、
毎年変わる税法のルールに対応するために勉強しながら仕事をしていくのが、この業界で働く人の普通の姿です。
会計事務所で税理士補助として働くなら、
勉強が苦にならない人であることは必須の適性と言えるでしょう。
「一生勉強」でも苦にならない?
税理士は、一生勉強がつきものの職業です。
まず、税理士になるために税理士資格の勉強をすることから始まります。
苦労して税理士になった後も、税法が改正される度に知識をアップデートすることが必要です。
税法だけでなく、注目される節税スキームや経営者の注目する時事ネタなど、幅広く情報収集をしていかなければいけません。
顧客により良いサービスを提供できるように、向上心を持って日々勉強できる人が税理士に向いています。
3. コミュニケーション能力が高い人
会計事務所の仕事では、コミュニケーション能力はかなり重要です。
(ただし、いわゆる「コミュ障」でないレベルなら十分OK)
会計事務所の職員が日常的にやりとりするのは中小企業の経営者さんたちだからです。
中小企業の社長さんって、
はっきりいって「変わった人」が多いです。
(めっちゃ失礼ですが…)

よく言えば、人なつっこくてノリが良くバリバリ情熱的に仕事をこなす人が多いですね。
逆に悪く言うと、お調子者な人やそのときどきで気分が変わりやすい人が多いのが実際のところです。
普段から現場で従業員などに指示を出す立場で働いている人たちですから、
言葉の表現などが多少横柄に感じることもありますね。
なので、人とコミュニケーションが苦手な内気なタイプの人は
最初はちょっと面食らうかもしれません。
(いわゆる「コミュ障」までいくとかなり難しいかもしれません)
また、税理士というと「毎日電卓を叩きながらのデスクワーク」というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、実態はかなり違います。
実際には、税理士補助はいわゆる「外回り」が多い仕事です。
↓日常的には、だいたいこんな感じの仕事内容になるでしょう。
- 昼間は自分が担当する企業訪問をして、会計帳簿のチェック
- 夕方ごろに事務所に戻ってきて決算や税務申告業務などのデスクワーク
外部の取引先を訪問して、
顧問先企業の経営者や経理スタッフさんとやりとりをするのが業務内容になります。
仕事の雰囲気的には「ルート営業」のような感じと思っておくと良いかもしれません。
なので、人とのコミュニケーションが苦手…なタイプの人は、
会計事務所の仕事はつらくなってくるかもしれませんね。
もちろん、新規開拓の営業は求められることは通常ないので、
社会人として普通のコミュニケーションができる人なら問題はないですよ。
また、顧問先企業にいくと税理士補助は「税理士の先生」というあつかいなので、軽くあつかわれるようなこともないです。
これは税理士資格を持っているかどうかに限らずです。
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人と話すのが好きな人は向いている
人と話すことが好きな人は税理士(税理士補助)に向いています。
この仕事は、実は外回りの多い仕事です。
もちろん、新規開拓の営業マンのような仕事とは違うのですが、
いろんな人と関わりながら信頼関係を築いていく必要があります。
税理士の顧客は中小企業経営者です。
「経営者は孤独」とかいったりしますが、
信頼関係を築かなければ、経営者は自分の考えや悩みをなかなか教えてくれません。
顧客に満足いただく仕事をするためにも、
コミュニケーションをとることは必須になります。
また、税理士の仕事は、顧客以外にも
- 税務署など役所の担当者
- 銀行など金融機関の担当者
- 弁護士や司法書士など他士業の人たち
↑など、多くの人と話す機会があります。
人と話すことが苦手な人にとっては、大きなストレスになってしまうでしょう。
相手に合わせたコミュニケーションができる人も向いている
税の専門家として高度な知識を豊富に持っていたとしても、
この知識を上手く伝えるスキルがなければ、
まったく価値のない知識になってしまいます。
知識のない人に対しては、専門用語をできるだけ使わず、
中学生でも分かるような伝え方をするべきです。
逆に、同じ専門家である税務署に対しては、
条文どおりの専門用語を用いた厳格な表現をしなければ、
細かい部分の解釈をとり違えるかもしれません。
知識のある人への必要以上に丁寧な伝え方は、むしろ失礼になってしまいます。
相手に合わせたコミュニケーションができる税理士は、それだけで周りから高く評価されるでしょう。
営業マン経験者は好まれる!
あと、これは個人的な体験談からお伝えする話なのですが、
営業マンとしての経験がある人は、会計事務所では歓迎される傾向があります。
中小企業経営者というのは多くの場合は営業経験者からたたき上げで独立している人が多いですから、
営業マンをやっていた時代の話などをすると共感してもらえることが多いですね。
私自身、会計事務所に入る前には
証券会社で飛び込みの営業をやっていたのですが、
そのときの体験談なんかをお話しすると
顧問先の経営者と打ち解けやすかったりします。

そういう意味で、社会人経験が豊富な方は会計事務所の採用でも有利になる可能性があります。
採用活動を行う会計事務所側としても、どちらかというと内気な人が多いです。
そんな中で、営業経験のある人というのはキラリと輝く存在でもあるわけですね。
会計事務所に転職したいけど、営業マンの経験しかない自分でも採用されるのかな?
と不安に感じている方は、ぜひ挑戦してみると良いと思いますよ。
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4. 人の入れ替わりが少ない職場でも働ける人
税理士や税理士補助が働く会計事務所というのは、
「小さな組織(スタッフ数5名〜10名程度)」であるケースがほとんどです。
もちろん、税理士業界には「BIG4」といわれる大手事務所もあります。
こういう事務所では数百名単位のスタッフが働いています。
※BIG4税理士法人への転職については
↓こちらの記事を参考にしてみてください。

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BIG4税理士法人への転職は難易度高い?学歴や科目合格は必須条件?
税理士や税理士補助としてキャリアアップを目指す人の中には、BIG4税理士法人への転職を目指している人も多いでしょう。この記事では、BIG4税理士法人への転職を成功させるためのポイント(学歴や科目合格の必要性)について解説します。参考にしてみてください。
続きを見る
ただ、実務未経験からこうした大手事務所に入れる人はひとにぎりですから、
大多数の人は個人事務所レベルの会計事務所でキャリアスタートすることになるでしょう。
個人事務所レベルの会計事務所での場合、
20名程度のスタッフ数がいれば「大きい事務所」といわれます。
大手企業のように毎年新人が入ってくるようなことはありませんし、転勤もありません。
なので、必然的に同じメンバーと何年も働くことになります。
よく言えば家族的な雰囲気で働くことができますが、
プライベートで勤務先の人たちとやりとりをすることもあるかもしれません。
こうした働き方に苦痛を感じるタイプの人は、
会計事務所で働くのは向いていないかもしれませんね。
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5. パソコン操作にアレルギーがない人
税理士の仕事は、ごくおおまかにいえば「お客さんの税金を計算して国に申告すること」です。
会計業務や税金計算はほぼすべての企業でIT化が進んでいます。
具体的には、会計ソフトを使ってパソコンで決算業務や税務申告書作成を行い、
インターネット経由の電子申告で国への申告も完了します。
コロナ禍以降はリモートで顧問先とやりとりをするケースが増えていますから、
こうした操作に慣れていることも重要ですね。
なお、会計ソフトは一般個人でも無料で使うことができます。
これから会計事務所で働く人は、家計簿がわりに使って操作に慣れておくのがおすすめですよ。


スマホやタブレットでも使えますので、まずはさわってみてください。
これをやってるかやってないかで、
会計事務所入社後の仕事への慣れ方がまったく違いますよ。
ゲームや車の運転と同じで、
会計ソフトは説明書を読み込むより、
実際に使ってみる方が圧倒的に理解が早いです。
家計簿として使うのにも適していますので、ぜひ使ってみましょう。

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6. マニュアル的な業務もコツコツやれる人
会計や税務の仕事は、コツコツやっていく地味な作業がとても多いです。
- 日常の経理作業を正しく行い、
- 月次の決算を正しく行い、
- 年次の決算を正しく行い、
- 決算の数字に基づいて税務申告書を作成…
↑こんな感じで、マニュアル的に進めていく作業が多くあります。
これらを期限までにまちがいなく完了するのが、会計事務所で働く税理士補助の仕事です。
非常に緻密(ちみつ)な仕事ですから、
一つ一つの仕事をコツコツきっちりやっていくタイプの人は仕事を早く覚えられるでしょう。
会計には「継続性の原則」がありますから、
一度やった処理については次回以降もまったく同じように処理しないといけません。
(これは法律で決まっているルールです)
よく言えばマニュアル化されていて迷うことなく作業できるのですが、
単調に感じてしまう部分も多くありますね。
コツコツ作業を積み上げていくのが得意な人は向いている
コツコツ作業を積み上げていくことが得意だと、
税理士の仕事を好きになりやすいといえます。
税理士の仕事は、小さな作業の積み上げによるものが多くあるからです。
たとえば、法人の決算業務の場合、おおまかに下記の業務フローとなります。
- 請求書や領収書を1枚1枚日付順に整理
- 整理した書類から取引内容を確認しながら、1つ1つの取引を正しく会計ソフトへ入力
- 1年間の取引の仕訳を集計した決算書を作成
- 作成した決算書をもとに申告書を作成
多ければ、数万仕訳を会計ソフトへ入力する法人もあり、
仕訳量が多ければ、書類も膨大な量になります。
書類の整理、会計ソフトへの入力を早くできることが、仕事のスピードに直結します。
コツコツ作業するのが得意で、早く正確に作業ができる人は、その素質を存分に発揮できるでしょう。
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7. 正義感(倫理観)の高い人
会計事務所で働く税理士補助は、
お客さんである中小企業経営者の代わりに税金の申告を行うのが仕事です。
経営者は「税金なんてできるだけ払いたくない」と考えている人がほとんどです。
さすがに「脱税のやり方を教えてくれ」と言ってくる人はいませんが、
ちょっとでも税金を安くできる裏技があるなら教えて欲しい…と思っている人がほとんどですね。
もちろん、税理士(補助)は公務員ではありませから、
基本的には顧問先企業経営者の立場にたって仕事をするべきです。
その一方で、法律のルールを超えることをやってしまうと、
勤務先事務所の社会的な信用を地に落としてしまうことにもなりかねません。

ルールを逸脱するやり方をお客さんから求められた場合に、
きちんとNOということが求められることは理解しておきましょう。
なお、合法的に税金を安くする方法を「節税」
違法なやり方を「脱税」と呼んで区別したりします。
税理士は重い責任を問われることも…
税理士の仕事には、損害賠償や資格剥奪などの危険が伴います。
苦労して税理士になったのに、1つのミスで税理士のキャリアを棒に振ってしまうなんてことも起こり得ます。
(↓例えばこんなケースも)
- 不明点を十分に確認をせずアドバイスしたことにより、顧客から損害賠償請求をされた。
- 顧客の無理難題に応じてしまい、脱税行為に加担したとみなされ、税理士資格を剥奪された。
強い倫理観や正義感を持っていれば、いい加減なアドバイスをせず、きちんと確認した上で有益なアドバイスをするでしょう。
また、顧客に対して、できないことは「できません。」とはっきり断ることができます。
危険を回避するだけでなく、頼れる税理士になるために必要な素質の一つともいえますね。
>>労働環境劣悪なブラック事務所に入社するとこんな悲惨なことになります
8. 中小企業の経営に興味がある人
会計事務所のお客さんは、中小企業の経営者さんたちです。
大手の税理士法人などに勤務する場合には大企業を相手にすることもありますが、
個人事務所レベルの会計事務所で働く場合は、
町工場の社長さんや商店街の八百屋さんなど、
比較的小規模な経営者と日常的にやりとりすることになります。
お客さんである中小企業経営者からは、経営についていろんな相談をされることがあります。
節税方法だけでなく、銀行融資への対策や
従業員の雇用、長期目線での経営方針についてなど、
中小企業経営全般についての相談がされます。

もちろん、税理士補助といっても経営者の経験はない人がほとんどですから、
答えられる質問と答えられない質問があるのは当然です。
それでも自分の能力が及ぶ範囲で調べ、お客さんにアドバイスできるか?は、
「中小企業経営に興味があるか」による部分が大きいです。
興味がある・ないは相手に伝わるものです。
なお、将来的に税理士として独立を目指している人の場合、
中小企業経営に興味があることは必須の適性といっても良いでしょう。
税理士として独立するということは、
自分の事務所の経営者になるということでもありますからね。
>>労働環境劣悪なブラック事務所に入社するとこんな悲惨なことになります
9. 数字で考えるのが嫌いでない人
税理士補助は「会社の数字」をあつかうのが仕事です。
どのようなことでも数字で語ることが求められます。
なので、お金の計算をするのが苦手…というタイプの人は、
残念ながら税理士補助の仕事には向いていないでしょう。
(そういう方はそもそも税理士を目指すことはないと思いますが)

数字で語るというのは「今年の税金の金額はこれだけ」
といったように具体的な数字で伝えることにプラスして、
「比較の視点をもつ」ということでもあります。
↓例えば、当期の数字を以下のような数字と比較する視点が重要です。
- 過去の数字との比較
- 目標値(予算)との比較
- 同業他社の数字との比較
経営者から「うちの会社どう?」と聞かれたときには
売上が前年の同期と比べてどうか、年初に立てた目標と比較してどうか、
といったことを具体的な数字で回答することが大切です。
なぜかというと、経営者は「具体的な数字で知りたいからこそ、
わざわざ税理士(会計事務所)と顧問契約を結んでいるから」なんですね。
おおまかな数字を知りたいだけならどんぶり勘定でもいいですし、
自社の経理スタッフでもある程度正確な数字を出してくれます。
そこからさらに一歩進んで、
税理士という「専門家の目を通した数字」を知りたいと考えているのが経営者です。
税理士補助として会計事務所で働くなら、
顧客があえてお金を払って、税理士と契約しているのはなぜなのか?
を考えながら仕事をするのが大切ですよ。
税理士補助は税務申告をお客さんに代わって行うのが仕事ですが、
そこからさらに進んで経営のパートナーとしての役割もあります。
そのため、自分が担当している顧問先企業の経営状況について常に把握しておかなくてはなりません。
(そうしないと、経営者から相談を受けたときに適切な回答ができません)
>>労働環境劣悪なブラック事務所に入社するとこんな悲惨なことになります
10. 男性・女性の適性について
税理士補助は男性と女性のどちらが向いているか?についてですが、
これは基本的に差はないと思います。
男性・女性を問わず、
優秀な人とそうでない人がいます。

ただし、税理士業界は基本的に男性が多い業界です。
ちょっと古いデータですが、
日本税理士連合会による第6回税理士実態調査(平成26年)によると、
↓女性の税理士は全体の14.4%となっています。

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11. 文系理系や数学の得意不得意について
文系と理系でどちらが税理士に向いているか?ですが、
これについても基本的に差はないと思っています。
もちろん、税理士志望者は大学の文系学部を出ている人が多いのは事実です。
(経済学部や経営学部、商学部の出身者が多いです)
ただし、これは文系の方が適性があるということではなく、
目指す人の多い/少ないの問題に過ぎません。
理系出身者でも税理士や会計士として活躍している人はたくさんいますからね。
なお、学生時代に数学が得意だったか?は、
税理士として仕事をしていく上であまり重要ではないです。
簿記や会計学で出てくる計算って、足し算・引き算・掛け算・割り算だけです。
どちらかというと、税理士試験は税法科目で「理論の丸暗記」を求められますから、
そういった勉強に慣れているかどうかの方が試験の合否には影響してくるかもしれませんね。
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12. 所長税理士とうまくやれる人
会計事務所はどこも小さな組織です。
(所長税理士を含めてスタッフ5名〜10名という規模がほとんど)
なので、会計事務所は「所長の性格しだい」で天国にも地獄にもなる…
のが現実だと思っておいてください。
少人数の事務所は、所長の性格や手腕が大きく出ます。
小規模事務所は、大手事務所と違い、事務所の雰囲気も様変わりします。
小規模事務所ならでの、アットホームな雰囲気がある事務所もあれば、
人数が少ない割には、連携プレーが出来ていない事務所もあります。
所長の人柄が全面に出るので、同じ規模でもカラーが全く変わってきますね。
思いつきの強い所長だと、運営方針も所長の一声で変わります。
例えば、次はこういう顧客をターゲットにするぞ!と、思いつきで動いてしまうなどです。
その方向性が職員にとって、意見を受け入れ柔軟に対応できるものならいいですが、
職員の納得がいかないまま突き進んでいったら、しんどい職場になりますよね。
がんばって所長とコミュニケーションをとり、提案できるようになればしめたものですよ。
小さい職場だからこそ、職場環境って大事ですよね。
マネジメントスキルがない所長は地獄!
会計事務所の所長は、他業種の経験がとぼしい人が多いんですよ。
税理士になるために、勉強ばかりしていた方が、ほとんどですからね。
働きながら税理士になった人もいますが、仕事場は会計事務所が多いです。
社会人経験が浅いため、所長になっても人の扱いに慣れていないのですよ。
他の組織や世界を見たことないわけですからね。
人が多くなれば、全員に認識がいきわたる様に、組織化していく必要がありますが、
小規模事務所では、その場で職員全員集めて運営方針を語ることも可能です。
フットワークの軽さは、小規模事務所の特権ではないでしょうか。
しかし、人の扱いに慣れていない所長のもとでは、意見も聞いてもらえず振り回されて、
新たな仕事が舞い込みがちです。
職員は、みんな疲労困憊になってしまい、仕事したくないなぁとなってしまいますよね。
>>労働環境劣悪なブラック事務所に入社するとこんな悲惨なことになります
13. 顧客とのコミュニケーションをうまくとれる人
仲良くなりすぎに注意!適切な距離感をとるのが重要
顧客とのコミュニケーションは、非常に大事です。
年齢や趣味も近いと、コミュニケーションも弾みますよね。
親近感ができることによって、無理なお願いをされる時は、多々あります。
家族ぐるみや友達のような付き合いになると、なかなか断りづらいですよね。
仕事の距離感は、意識した方がいいですよ。
そこは、ビジネスですからね。
顧客の企業規模によっても変わるコミュニケーション
顧客の企業規模が個人企業だと、結構大変な場合があります。
なぜなら、会計の知識がないから、頼んでいるわけですからね。
1から10までお願いする顧客もいれば、決算や確定申告だけ限定する顧客とさまざまです。
限定的な依頼の顧客は、会話もしやすく、仕事もはかどります。
家族経営や個人など、経理がいない顧客を相手にするしんどいんですよ。
会話できる知識がないので、思わぬ残業が増えてしまいがちです。
サクッと必要な事を終わらせ、昼食をいただき、少し余談しサクッと帰るのがいいです。
顧客とのさじ加減をもったコミュニケーションができる人は、案外好感をもたれますよ。
>>労働環境劣悪なブラック事務所に入社するとこんな悲惨なことになります
14. 繁忙期の激務にも耐えられる精神力がある人
会計事務所の繁忙期は、一般的に12〜3月、そして5月です。
では、その間どんな業務が待ち構えているのでしょうか。
この時期にくると怯えます。
個人と投資を行っている法人の確定申告は、2月16日から3月15日までです。
法人の決算は9月・3月が多く、その2ヶ月以内の11月・5月までに確定申告をします。
年末調整までお任せの顧客もいますので、そうした場合は12月と1月の業務になります。
いや〜それは何をしているかわからないくらい盛り沢山です。
肉体的精神力に耐えられる人じゃないと、この時期はノックダウンです。
閑散期は夢のような世界
繁忙期がめちゃくちゃ忙しいので、6月から10月は夢のような日々です。
他の月で決算になる顧客もありますが、繁忙期程重なりません。
巡回監査や月次決算位です。
繁忙期をもう経験したくなく、閑散期に辞める方も多いですね。
でも、考え方によってはメリハリがある方がいいと言う方もいるでしょう。
閑散期に充電して、繁忙期に集中するのは達成感もありますよ。
>>労働環境劣悪なブラック事務所に入社するとこんな悲惨なことになります
15. 意外に外回りが多い仕事!営業マン経験者は向いている
会計事務所ってデスクワークのイメージをもっている方が多いのではないでしょうか。
特に男性は担当を持たされ、外回りの巡回監査や月次決算を行うパターンが多いです。
女性は事務所の中でサポート業務を行っています。
勿論、全ての事務所がそうでは無いでしょうけどね。
世の中ジェンダーフリーではないの?と思われる方がいるかもしれません。
一般的には、男性が顧客巡回するパターンが多いです。
外勤慣れしている営業マン経験者は、会計事務所に向いているかもしれませんね。
面接では事務所の雰囲気をよくチェックしよう
どういうポジションや環境で働きたいかを、イメージするのは大事です。
大規模だと限りなく組織づいてしまいますし、小規模だとその逆です。
小規模事務所のメリットは、アットホームな環境にできることです。
会計事務所に面接する際は、所長の人柄を感じて欲しいですが、
そのほかに、事務所内の様子や職員の顔つき等、ジロジロ見てくださいね。
>>労働環境劣悪なブラック事務所に入社するとこんな悲惨なことになります
性格的に税理士に向いていても「向いてない職場」に入ると悲惨なことに…

(性格・能力的に適性があっても「入社する事務所」まちがえると悲惨なことになります…)
上では「性格的に税理士・税理士補助に向いてる人の特徴」を紹介しました。
この仕事は向き不向きがある仕事なので、
これから税理士業界を目指す人は参考にしてみてください。
ただ、実際に仕事をしていく上では、
その職場に自分が合っていることの方が大切だったりします。
具体的には雇用環境が劣悪すぎるブラック事務所に
まちがえて応募しないよう注意してください。

性格的にどんなに税理士向きの人でも、
ブラック事務所を勤務先に選んでしまうと悲惨なことになります。
私も20代の頃に未経験で入社した会計事務所が典型的なブラック事務所で、本当に地獄のような目に遭いました。
最近ではブラック企業への風当たりがとてもきびしくなっていますから、
税理士業界でもブラック事務所はずいぶん少なくはなっています。
しかし、そんな中でも従業員(税理士補助)のことを「使い捨て部品」ぐらいにしか考えていない開業税理士がいるのも現実です。
ブラック事務所では働きながら税理士試験合格を目指すなんてとても無理です。
(仕事が忙しすぎるので、物理的に不可能です)
重要なことは、ブラックな事務所の特徴をあらかじめ知り、
転職サイトなどで求人を見たときに見分けられるようにしておくことですね。
労働環境が劣悪なブラック事務所でぜったいに働きたくない人へ

(ブラックな会計事務所で働きたくない人へ)
いま税理士事務所で働いている人も、これから働く人も、
労働環境が悲惨なブラック事務所にまちがえて入社しないよう注意してください。
職員を「使い捨て」ぐらいにしか考えず、安い給料で搾取しまくるブラック事務所は、
2023年現在も残念ながら一定数存在しています。
こういう事務所ほど「うちはアットホームな職場です!」…みたいにアピールしていることが多いので注意が必要です。
ブラック事務所にまちがえて応募するリスクを避けるためにも、
会計職専門の転職サイトを活用しましょう。

↓こういった専門サイトでは、
ブラック事務所の求人はあらかじめ排除されているので安全です。
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正直、税理士業界に転職するなら、
ハローワークやリクナビは使わない方が良いと私は思ってます。

実際、私が1社目に入社したブラック事務所はハローワーク経由で応募しました。
(窓口の職員さんに「こちらは特におすすめですよ」と紹介されました…)
私も後から知ったんですが、ハローワークの相談員って、
彼ら自身が非正規職員だったりするのでけっこういい加減なんですよね…。
情報リサーチには会計職専門の転職サイトを使うようにしましょう。
(無料アカウント登録すると詳細な求人検索をかけられます)
↓例えば、以下のような優良求人をたくさん見つけることができますよ。
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- 社労士や司法書士など他分野の士業と提携している事務所求人
「今すぐ転職する気はない人」もやっておくべきこと1つ
今すぐは転職するかどうか決めてない。
でもさすがに今の職場で定年までずっと働く…はありえない。
チャンスがあれば転職もありだけど、具体的な行動はまだ…。
(なのでいろいろ調べてる)
↑私のブログを読んでくださっている方の多くは、
おそらくこういう段階だと思います。
転職活動ってはっきりいってめんどくさいですよね。
人生でそう何度もあることではありませんし。

ただ、こういう段階の人ほど、
転職サイトの無料アカウントだけは早めに作っておいた方が良いです。
実際には、転職って運で決まってしまう部分もあります。
たまたま良いタイミングで、良い求人に出会えるか?
で決まっちゃうことも多いんです。
能力的に優秀な人でも、たまたま良い求人に出会えずブラック事務所で働いている…みたいなことって普通にあります。
(逆に言うと、能力的には普通だけど、転職活動の進め方が上手でホワイト事務所に入社できている人もいる)
重要なのは、とにかく優良求人に「出会う確率」を上げることです。
具体的には、転職サイトに転職先に求める条件をしっかり入力しておくのがコツですね。
(年収や組織規模、残業上限など)
↑これをやっておくと、
転職サイトから得られる情報の質が一気に上がります。
条件にマッチした事務所求人が出た瞬間にスマホに自動通知してもらえるので、
優良事務所の求人を見逃すリスクがなくなるのが大きいです。
(転職サイトで求人検索をかけてるだけ、
なんとなく求人をながめているだけ…の人たちと大きな差がつきます)
いい感じの事務所求人が見つかったら、
ブックマーク保存等で情報としてストックしていきましょう。
日常的に積み上げた優良な情報ストックを、
行動を起こす時の判断基準に使えるようにしておくのが大切です。

↓年収高めのホワイト事務所の求人や、
BIG4税理士法人を含む大手事務所ほど、
募集期間が短い傾向があるので注意してくださいね。
>>無料アカウント作成時には「希望条件」をしっかり入力しておきましょう
現状への不満とストレスが限界を迎えると、行動する気力がなくなる

(ストレスが限界になる前に手を打てるようにしておきましょう)
転職サイトを日常的にチェックし、
気になった求人をブックマーク保存していくだけでも、
「今の環境で精神的に限界が来たら転職もある。
自分には別の選択肢もある」
↑と気づけるのも重要です。
ストレスでどうしようもなくなる前に、
転職という手を打つことができるようにしておきましょう。
これって、今の職場で働く上でも
精神的な安定につながります。
いい意味での逃げ道を常に準備しておくのが大事ですよ。

逆に言うと、いま現在の環境への不満とストレスが蓄積された後になると、
転職サイトに登録する気力すらなくなります(私の実体験談です…)
そうなると、さらに現状への依存度が高まって、
抜けられなくなる…という無限ループにはまりがちですね。
なぜ「最大手のリクナビ」をおすすめしないのか?

(「税理士業界専門の転職サイト」を情報リサーチに活用しましょう)
転職サイトっていろんなところがありますよね。
この記事を書いている2023年現在で、
なんと1万社以上あるそうです。
最大手のリクナビとかの方が、
学生時代の就活でも使ったのでなじみがある…
という方も多いかもしれません。

ただ、税理士業界って採用側も応募側もかなり事情が特殊です。
必ずしも大手の事務所が環境良いわけではないですし、
仕事探す側も税理士受験生だったり、
キャリアスタートの年齢が高めの人が多かったりと、
普通の求職者とは異なる事情が多いんです。
こういった「特殊事情」をふまえて転職活動していくなら、
税理士業界専門の転職サイトを使うべきです。
- ブラックな会計事務所で絶対に働きたくない人
- 将来は独立を見すえ、ちゃんと年収を稼げる税理士になりたい人
- 税理士試験との両立ができる事務所で働きたい人
- 会計事務所での経験を生かして経理に転職したい人
↑これらに該当する人は、
税理士業界専門の転職サイトを活用しましょう。
リクナビなどとは登録されている求人の質(年収や福利厚生)
がまったく違うので、びっくりすると思いますよ。
会計職専門の転職サイトに登録されている求人例がこちら。
現時点で8,647件の求人がありました。

まとめ
今回は、会計事務所で働く税理士補助に向いている人・向いていない人の特徴についてお話ししました。
税理士は向き不向きのある仕事ですが、
より重要なことは「良い職場に出会えるか」であったりします。
(特に未経験で入社する場合)
仕事をしっかり教えてくれるホワイト事務所に入ることができた人と、
地獄のような雇用環境のブラック事務所に入ってしまった人とでは、
5年後・10年後のキャリアに大きな差がついてしまいますから注意してくださいね。
ブラック事務所にまちがえて応募してしまうことのないよう、情報収集のしかたには十分注意しておきましょう。
最後の最後にお伝えしたいこと
↓転職に限らずですが、
仕事で成功するために大事なのって、結局はこれなんです。
能力やスキルももちろん大切なんですが、
転職活動でもっとも重要なのは情報収集です。
税理士業界は、能力的にとても優秀なのに、
転職活動のやり方がまずかったのが原因で、
ブラック事務所で働くことを余儀なくされている人…が多すぎます。

↓今から5年後に、あなたはどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、税理士試験もいつまでたっても科目合格ゼロ…。貯金もゼロ…。
- 働きながらスピーディに5科目合格達成。年収高めなので独立資金のめどもある程度ついている。あとは税理士としての実務能力を高めていくだけ…!
もちろん後者を目指しましょう。それは誰でも可能です。
