税理士事務所で働くには?

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税理士事務所の仕事は楽しい?つらい?経験者が語る魅力と苦痛

税理士事務所転職でよくある疑問

  • 税理士事務所の仕事で楽しい・やりがいを感じるのはどんなところ?
  • 逆に、税理士事務所がつらい・辞めたいと感じるのはどんなとき?
  • 税理士事務所って給料や福利厚生的にはブラック企業なの?

↑今回はこうした疑問にお答えします。

ネット情報を見ていると「税理士事務所はブラック」とか、「所長税理士がパワハラ」とかいろいろいわれていますので、不安になってしまいますよね。

私自身は、10年間トータルで3社の税理士事務所を経験しました。

従業員20名ほどの中規模事務所

資産税特化型の事務所

小規模の税理士事務所

と、いろんな税理士事務所で仕事をした経験がありますので、「税理士事務所とはどういう仕事をしている場所か?」がある程度客観的にわかります。

(現在は税理士事務所時代の経験をもとに、一般企業経理の管理職として働いています)

これから未経験で税理士事務所への転職を目指す方や、将来的に税理士としての独立を目指している方の参考になればと思いますので、ぜひ読んでみてくださいね。

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税理士事務所の仕事の楽しいところ・やりがいを感じるところ

税理士事務所 仕事 楽しい

(税理士事務所の仕事は楽しい?やりがいを感じる瞬間・つらい瞬間はどんなとき?)

まずは、税理士事務所の仕事の楽しいところ・やりがいを感じられるところから見ていきましょう。

↓私自身は、税理士事務所の仕事について以下のような点が魅力的だと感じていました。

税理士事務所の仕事の魅力

  • ①企業の経営者と直接的にかかわる仕事ができること
  • ②普通の経理では絶対に得られない、会計に関する「どろっどろに濃い経験」ができること
  • ③企業経営のさまざまな面を「数字で大まかに見る」という感覚が身につくこと
  • ④会計分野でのキャリアアップに非常に強くなれること

それぞれの項目について、順番に見ていきましょう。

↓※次の項目にジャンプする方はこちらをクリック。

>>税理士事務所の仕事のつらいところ・苦しいところは?

①企業の経営者と直接的にかかわる仕事ができること

あなたが税理士事務所に入社して、毎日「お客さん」として相手をする人たちは、中小企業の経営者の方々です。

若いうちからこうした経営者の方々を相手に仕事の経験を積むことは、他の仕事ではなかなかできないことです。

中小企業の経営者というのは、彼ら自身が本当に努力していますし、人間や世の中というものをよくみています(利益を出している会社ほど)

会社の経営者というのは、自分の力で世の中のニーズを掘り出して、それに応えることでお金を払ってもらわなくてはなりませんから、サラリーマンとは働き方や仕事のレベルが全く違うのを感じると思います。

20歳そこそこで入社してすぐ、企業の経営者を相手にするような仕事はなかなかないでしょう。

税理士事務所で働き、若いうちに会社経営者を直の相手として仕事ができることは、とても貴重な経験になると思います。

②普通の経理では絶対に得られない、会計に関する「どろっどろに濃い経験」ができること

税理士事務所で働くと、いろんな会社の経理財務の仕事(決算業務の代行など)を経験することができるのも魅力の1つです。

日本全国すべての会社が、1年に1回は税務申告という形で税務署に決算書と税務申告書を提出しないといけません。

しかし、税理士事務所のお客さんである中小企業では、こうした作業を自社内で完結できるスタッフがなかなか確保できません。

そのため、税理士に「うちの代わりに決算業務をやってくれ」という形で仕事がやってくるわけですね。

この決算業務というのは、経理財務の仕事では「1年の総決算」となるもっとも重要な仕事です。

通常の一般企業経理では1年に1回しか決算業務をしませんが、税理士事務所ではその20倍〜30倍の数の決算業務を経験することになります。

税理士事務所では、1人につきだいたい20件〜30件程度の顧問先を担当しますから、必然的に毎年20件〜30件程度の決算業務を経験することになるのです。

つまり、税理士事務所では、通常の経理業務と比べて20倍〜30倍に濃縮された「どろっどろに濃い経験」をすることができるというわけですね。

将来的に会計分野でキャリアを積んでいこうと考えている方にとって、税理士事務所の仕事で働いた経験はきっと活きてくるはずです。

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③企業経営のさまざまな面を「数字で大まかに見る」という感覚が身につくこと

税理士事務所で働くと、企業経営やビジネスのさまざまな側面について「数字で大まかに見る・理解する」という力が嫌でも身につきます。

税理士事務所で働く人は、日常的に企業経営者とやりとりをし、経営のさまざまな面についてアドバイスを求められるからです。

  • 従業員を増やそうと思っているが、今がベストのタイミングかどうか?
  • 経営上のチャンスを生かすために融資を受けてでも設備投資をしようと考えているが、具体的にどういう話を金融機関の融資担当者に対してすればいいか?
  • たくさんの利益が出そうなので節税対策を考えている。具体的にどういう方法があって、いつまでに何をすればいいか?

↑顧問先の経営者から信頼されるようになると、こうした重要な件についても相談を持ちかけられるようになります。

もちろん、私たち自身は経営者ではありませんから、経営の判断そのものについて直接的なアドバイスをすることはできませんし、経営者の代わりに判断をしてあげることはできません。

いろんな考え方があると思いますが、税理士事務所の仕事は「経営者自身が、少しでも客観的に正しいデータに基づいて経営判断を行うための判断材料を提供すること」だと私は思います。

やや抽象的な話になりますが、顧問先の企業がどのような問題を抱えていて、その問題を解決するための判断材料の一つとして、会計や財務のデータを提供することが税理士事務所の仕事なのです。

税理士事務所の仕事は経理や税務の代行だけではない

こうした業務に関するスキルは、税理士事務所の基本業務である「経理や税務の代行業務」だけをしているだけではなかなか身につけられません。

顧客である経営者とさまざまな問題について一緒に考えながら、どういう情報を提供したら喜んでもらえるか?を日々考えながら仕事をしていくことで身につく能力だからです。

そして、こうしたスキルを身につけるための経験を積めることが、一般企業経理とは違った税理士事務所の仕事の魅力といえます。

税理士事務所で3年〜5年ほど働いた後は、さまざまなキャリアに進んでいくことになるでしょう。

(税理士試験に合格した人は独立もあるでしょうし、より専門特化した税理士事務所などへの転職も考えられます。また、私のように一般企業経理への転職という道もあります)

税理士事務所で積んだ経験はその後のキャリアにも確実にいきてくることは間違いありません。

④会計分野でのキャリアアップに非常に強くなれること

上でも見たように、税理士事務所で働くと、普通の企業経理では1年に1回しか経験できない決算業務を、1年に20回〜30回程度経験することになります。

こうした経験は、会計分野でキャリアを積んでいこうと考えている人にとってはものすごく濃い経験になります。

実際、私は税理士事務所から一般企業経理の管理職に転職して現在に至りますが、

現在の仕事に就くことができたのも20代の若い頃から税理士事務所で働き、決算その他の業務についてたくさん経験をつんだことを評価してもらったからだと思っています。

税理士事務所で働く人の多くが税理士として開業することを目指していると思いますが、しっかりと経験を積んで実力を積んでおけば、

いろんなキャリアの築き方がひろがっていることをぜひ知っておいてほしいと思います。

(もちろん、ここでいうキャリアとは税理士として独立開業することも含みます)

税理士事務所の仕事でつらい・苦しいと感じるところ

上では税理士事務所の楽しいところ、やりがいを感じるところについて紹介しました。

ここでは、税理士事務所の仕事でつらい・苦しいと感じるところについて見ておきましょう。

↓税理士事務所の仕事の苦しいところ・つらいところとしては、以下のようなことが挙げられます。

税理士事務所の仕事でつらいこと

  • ①未経験者でもいきなり難しい仕事をこなさないといけない
  • ②本当の意味でのコミュニケーション能力をみがく必要がある
  • ③繁忙期はめちゃくちゃに忙しい
  • ④小規模な組織なので、福利厚生的にブラックなところも多い(そうでないホワイトなところもあります)

どんな仕事でもそうだと思いますが、仕事というのは楽しいことばかりではありません。

むしろ、10個の苦しいこと辛いことの中で、1個ぐらいの割合で楽しいことが見つかる…ぐらいの感覚が正しいでしょう。

上のそれぞれの項目について、順番に見ていきましょう。

①未経験者でもいきなり難しい仕事をこなさないといけない

税理士事務所に入社したら、顧問先のお客さんから見たあなたは「税理士先生」です。

これはあなたがまったくの実務未経験者で、税理士試験の勉強も始めたばかりだったとしても同じことです。

(お客さんから見て、あなたが税理士資格を持っているかどうかはわかりませんし、わりとどうでも良いことです)

税理士事務所の仕事では、経理財務・税務という顧問先企業の経営の根幹にかかわる情報を扱うことになりますから、小さなミスであっても許されないという性質があります。

お医者さんや看護師さんの仕事のように、全くの初心者であっても小さな業務ミスが相手の命(経営状態)にかかわる重大な事態を引き起こす可能性がありますから責任重大です。

税理士事務所で働く人は外部からは会計の専門家とみなされますから、安易な計算ミスをしたり、簡単な税法知識の誤りなどをしてしまうと、顧問先からの信頼を損なうことになりかねないのです。

もちろん、実務未経験者は入社後に実際に顧問先を担当するようになるまでは社内での研修を受けるのが普通です。

税理士事務所に入社したら、顧問先からの信頼を得られる職員になれるよう、できるだけ早いタイミングから実務をしっかり学ぶ姿勢で日々過ごすことが大切です。

↓※税理士事務所の仕事の難しさ・難易度的なことについてはこちらでくわしく書いてみましたので良ければ読んでみてください。

>>税理士事務所の仕事は難しい?コミュニケーション力は必要?

②本当の意味でのコミュニケーション能力をみがく必要がある

税理士事務所のお客さんは、すでに何度か見ているように中小企業の経営者さんです。

経営者というのは非常にエネルギッシュな人が多いですし、基本的に人を使う立場の人たちですから、かなり厳しい要求をしてくる人もいます。

こうした意味で、対人関係やコミュニケーション能力に難がある人は、税理士事務所の仕事はかなりつらいと感じる部分があるかもしれません。

もっとも、いわゆる「ノリがいい人」でないと税理士事務所の仕事ができないというわけではまったくありません。

重要なことは、相手が本当に求めていることは何なのか?をきっちりと見極めることができて、その期待を上回る情報を提供する能力です。

自分の仕事はなんなのか?経営者がわざわざお金を払ってまで税理士事務所と顧問契約を結んでいるのはなぜなのか?

会計や税法の実務について学びつつ、こうしたを日常的にしっかり考えながら、毎日トレーニングを積んで実力を身につけていくことが大切です。

なお、最初のうちはわからないことだらけなのにもかかわらず、難しい質問をされることに悩む時期もあると思いますが、2年目・3年目と経験を積んでいくうちに自然と慣れてくると思います。

③繁忙期はめちゃくちゃに忙しい

税理士事務所は、毎年12月〜3月、5月ごろは繁忙期になります。

この時期には毎日深夜までの残業や、目が回るほど忙しく働いてもぜんぜん業務が終わらない…というような辛い状況を経験することになると思います。

↓※税理士事務所の繁忙期の仕事内容や、実際の仕事の様子についてはこちらでくわしく書いていますので、参考にしてみてください。

>>税理士事務所の繁忙期はいつ?労働時間や残業代の実態は?

もっとも、こうした状況で学ぶことができる税理士としての実務経験は、あなたの長期的なキャリアにとって必ずプラスになると断言できます。

良くも悪くも税理士事務所の仕事というのは「超ハードモード」だと覚悟しておきましょう。

楽な仕事をしてそこそこのお給料がもらえればOKという人には基本的には向きません。

一方で、将来的に税理士として独立したい、会計の専門家として高いお給料を得られるようになりたいと考えている意欲のある方は、挑戦する価値はあると思いますよ。

④小規模な組織なので、福利厚生的にブラックなところもある(そうでないところもありますが)

税理士事務所というのは、基本的に小さな組織であるのが普通です。

全体の8割以上の税理士事務所は、従業員は所長税理士を含めて5名〜10名程度の小規模事務所であることを理解しておきましょう。

必然的に、大手企業で得られるような高い給料や福利厚生はあまり期待できません。

未経験社の初年度の年収は300万円程度になるのが一般的ですし、経験3年目〜5年目でも年収400万円程度あれば良い方だと思います。

中には搾取としか思えないような厳しい雇用環境の税理士事務所もありますから、こうしたブラックな事務所に入社してしまわないように注意しておかなくてはなりません。

↓※ブラックな事務所を避け、安全に転職活動を進める方法についてはこちらで解説していますので参考にしてください。

>>税理士事務所の転職活動の進め方(具体的なステップ)

もっとも、この業界は実務5年目ぐらいで税理士資格を取得して独立したり、大手事務所や資産税特化型の経験者向け求人にステップアップしていく人が多いのですね。

初年度〜入社5年目ぐらいの年収はあまり気にしないという人が多いです(どうせ独立するので、勤務職員時代の年収はあまり気にしない的な考えの人が多い)

税理士事務所で働く人は、基本的に独立志向や自分のスキルを武器にいろんな会社を渡り歩くといった意識の強い人が多いです。

注意!未経験で税理士事務所を目指す人が絶対に知っておくべきこと

これから未経験で税理士事務所に転職しようと考えている方には、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。

それは、この業界には少なからず職員をひたすらに奴隷のように搾取している「ブラックな税理士事務所」が一定数存在していることです。

もちろん、税理士業界も一昔前に比べるとホワイト化がどんどん進んでいると言えます。

(私が20代の前半の頃は本当ひどかったです…)

現在、税理士業界は大変な人手不足といわれていて、労働者側の環境に配慮しないとやっていけない状態になっていますから、

平均給与アップや税理士試験の支援(長期休暇の取得など)を通して、良い人材を集めようとしている良い事務所も増えています。

しかし、「家族経営」を隠れみのにして超ブラックな雇用環境を続けている事務所がいまだに存在しているのも事実なのです。

もし(1社目の税理士事務所に入社した時の私のように)ブラック事務所に間違えて入社してしまうと、

↓以下のような悲惨な状況になってしまう可能性もあるのです。

ブラック事務所の職場環境:実話

  • 資格スクール(TAC)にお金を払ってきたものの、実務が忙しすぎて講義に出ることすらできない。
  • 入社前に予定していた科目合格のスケジュールなんてまったく追いついていない。
  • 繁忙期は毎日深夜24時まで仕事。しかも残業代が出ない地獄のようなループ。
  • 年数を重ねるごとに担当件数がどんどん増えていく。難しいお客さんも増えていく…。
  • 事務所に入社して何年も経っているのに貯金はゼロ円。
  • まわりの同年代の友人は結婚してマイホームを購入して…と順調なのに、自分だけ取り残された気分…。

↑あなたはこうした状況で毎日苦しい思いをしながら仕事をしたいですか?

…絶対に嫌ですよね。

日本ではとにかく「石の上にも三年」とか「若いうちの苦労はお金を払ってでもやれ」などなど、何の根拠もない体育会系のノリが好まれます。

しかし、つらいとか苦しいとか感じながら仕事をするよりも、ちゃんとお給料をもらって、尊敬できる先輩に囲まれながらいきいき働ける職場の方が良いに決まっています。

(そういう環境で働く人の方が能力的にもどんどん伸びていきます。私は税理士事務所を3社も経験していますので、この点は断言できます)

悲惨なブラック事務所では絶対に働きたくない…という方のために、次の項目では「税理士事務所の転職活動の安全な進め方」を具体的に解説します。

↓すでに税理士事務所への転職に向けて転職活動を始めている方は、ぜひ参考にしてみてください。

追伸:今すぐ転職する気がない人も転職サイトへの登録だけはやっておきましょう

(↑※個人的に最近グッときたので貼っときます。転職も余力があるうちに行動を起こすのが大切)

転職活動ってはっきりいってめんどくさいですよね。

求人をチェックして、良さそうなのがあったら応募して書類を送って、面接して…

と、どれもめんどくさい手続きばかりです。

まして仕事が終わって家にへとへとになって帰ってきてから、

こんなめんどくさい作業なんてやってられるか!」という人も多いでしょう(私もそうでした)

ただ、なんらかの行動を起こさないことには現状が変わっていかないのも事実です。

行動を先延ばしにするほど、日々の疲れやストレスはどんどんたまっていきます。

そうするとさらに行動を起こすのがしんどくなっていく…という無限ループにはまってしまいがちです。

この無限ループは本当に怖いです。

どんどん出口がなくなっていく感覚に襲われて、

しんどいけど、ぜったいに今の職場をやめられない…。上司には絶対嫌われてはいけない…。

という状態になっていくからです。

こうならないためにも、余裕があるうちに「最初の一歩」を踏み出しておくことがおすすめです。

具体的には、転職サイトに登録するという作業だけはできるだけ早いタイミングでやっておきましょう。

転職サイトに登録しておくと、あなたの条件におすすめの求人メールが自動配信で届くようになります。

こうしたメールの中から良さげなものを保存しておくだけでもずいぶん違います。

それだけで「今の仕事がどうしても嫌になった時」に備えて、選択肢を持っておくことが可能になるからです。

どんな職場に転職するにしろ、最初のステップは転職サイトへの登録からになりますので、今すぐやっておきましょう。

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