- 会計事務所から転職したい…選択できる転職先は?
- 実務経験を活かすならやっぱり経理?
- できればもうちょっと年収を上げたい…。転職活動の注意点は?
いま会計事務所(税理士事務所)で働いている人の中には、
別の職種へのキャリアチェンジを検討している方もいらっしゃるでしょう。
ひょっとすると、
「税理士試験をあきらめたので別の仕事に転職…」
という方もおられるかもしれませんね。
私自身、税理士試験に限界を感じたのをきっかけに、
一般企業の経理に転職しました。
税理士試験って合格できる人とできない人がいますからね。
(理論暗記が得意でないと無理)
会計事務所で身につけた実務知識はムダにはなりません。
というか、会計財務分野への転職なら、
基本的にどこに転職しても通用する実力が身についていると思いますよ。
この記事では、会計事務所経験者におすすめの転職先を紹介します。
それぞれの転職先の平均年収や、
面接等で自己PRすべきポイントについても紹介しますので、
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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ブログ管理人
1985年生まれ。未経験簿記なしニートで会計事務所入社→月給16万円で地獄のような目にあう→何度か転職して年収600万円→税理士試験に挫折…→会計事務所から経理へ転職/実体験をもとに始めたこのブログも運営6年目に突入しました(累計読者34万人以上)
>>自己紹介の記事はこちらです
この記事の目次
【会計事務所から転職】キャリアプランの選択肢8つ
会計事務所の実務経験者が、
これまでの実務経験を活かすかたちでの転職を考える場合、
↓転職先候補として以下の9つが有力です。
それぞれの選択肢のメリットデメリットについて、順番に見ていきましょう。
1. 会計事務所から経理に転職(中小企業)
会計事務所から転職する場合に、
一番ハードルが低い(転職成功しやすい)のが中小企業の経理職だと思います。
会計事務所で働いた実務経験をもっとも活かせる職種ですので、
即戦力として採用してもらうことが可能でしょう。
↓実際、こんな感じで「会計事務所経験者」ということで、
特に明示して募集をかけている企業も多いです。
「将来の経理管理職候補」などのかたちで募集されている求人も多いので、
社長の右腕的な働き方に魅力を感じる方は、
中小企業の経理求人を重点的に狙っていくのが良いでしょう。
会計事務所から中小企業経理に転職した場合の平均年収について
年収については、スタート時点で450万円程度からスタートできたらいい感じですね。
もちろん、転職時点でどのぐらいの経験があるかにもよりますが、
管理職候補としての入社なら年収600万円〜などからスタートするケースもありますよ。
特に、会計事務所時代に自分のクライアント企業について、
月次決算〜法人税や消費税の申告書作成、
年末調整まで自力で完結できる税務レベルの方は、
企業経理として非常に重宝されます。
会計事務所経験者として経理職に転職活動する場合、
まわりのライバルの多くは経理の実務経験者です。
ただ、ずっと経理だけをやってきている人って、
決算書はわかっても税務申告書まではわからない人が多いんですよね。
また、会計事務所経験者は多くのクライアント経営者と直接やりとりをしてきた経験がありますし、
コミュニケーション能力に自信がある方も多いでしょう。
税務調査対応の経験や、金融機関との融資交渉立会などの経験を面接で自己PRしていけば、より有利になると思いますよ。
2. 会計事務所から経理に転職(大手企業や上場企業)
1つの企業で安定的にキャリアアップをしていきたい人は、
大手企業の経理職を狙いましょう。
大手企業の経理として管理職レベルまでになるにはかなり時間がかかりますが、
サラリーマンとして順調に出世していけば年収1000万円も狙えますよ。
億円単位の取引や、監査法人への対応など、
スケールの大きい高度な業務に携わることができるのも大手企業経理の魅力ですね。
3. 別の会計事務所へ転職(BIG4等の大手税理士法人)
会計事務所の仕事内容そのものが嫌でないなら、
働く事務所の「規模」を変えてみるのも1つの選択肢です。
↓具体的にはBIG4税理士法人を含む大手の税理士法人です。
年収面も魅力的ですね。
こうした大手事務所は「未経験者として転職活動する場合」には、
かなり転職ハードルが高いのですが、
会計事務所の実務経験者なら普通に選択肢にできますよ。
(会計事務所での3年〜5年程度の実務経験が求められるケースが多いです)
4. 別の会計事務所へ転職(資産税等の特化事務所)
これまで従業員10名未満の「小規模な個人事務所レベル」の会計事務所で働いてきた人には、
↓資産税特化など「特化分野を持つ会計事務所」への転職もおすすめです。
↑資産税や国際税務、医療法人特化など、
「稼げる分野」に特化している会計事務所は、
年収条件も良いところが多いです。
事務所そのものがもうかっているケースが多いので、
大幅な年収アップができる可能性も高いんですね。
5. 会計事務所から監査法人へ転職
「税理士事務所の仕事が合わないと感じているけれど、会計の仕事そのものは嫌いじゃない」
↑こういう方は、公認会計士へのキャリアチェンジも検討してみましょう。
税理士事務所での実務経験がある人は、監査法人に実務経験者として採用されるケースは普通にあります。
なお、監査法人で働くなら公認会計士資格はぜひ取得したいところです。
公認会計士試験は科目合格制度がないので試験勉強の難易度は高くなりますが、
税理士試験で簿記論や財務諸表論についてすでに勉強が進んでいる人なら短期合格も狙えます。
6. 会計事務所から経営企画(財務)への転職
決算書や税務申告書を作る作業より、
管理会計や資金繰り関係の仕事にやりがいを感じるタイプの方は、
経営企画(財務)への転職もおすすめです。
経理職の決算書を「作る仕事」から、
財務職の「使う仕事」にシフトしてみるのもおもしろいと思いますよ。
経営企画職は大手企業でも社長直属のポジションになっていることが多いので、
出世しやすいポジションとも言えますね。
7. 会計事務所からコンサル(FAS)への転職
顧問先経営者の相談に乗るのが好きという方は、コンサル業界に転職するのもおすすめです。
経営企画よりもさらに直接的に経営にかかわる働き方ができますよ。
コンサル業界は激務ですが、その分だけ高い年収を得られるのは魅力ですね。
8. 会計事務所から法務への転職
会計事務所から企業法務への転職も選択肢に入れてみましょう。
こちらは基本的に未経験者扱いになると思いますが、
隣接分野ですので即戦力候補で転職できると思います。
会計事務所経験者は、
税法の解釈を日常業務として行ってきた経験があります。
税法の科目合格をすでにもっているという方であれば、
企業法務の仕事は非常にやりやすいと思いますよ。
9. 会計事務所から人事総務への転職
会計事務所から人事総務への転職も、
これまでの実務経験を活かせる転職方法です。
会計事務所経験者は、
給与計算や社会保険料の計算などについて、
かなりの実務知識を積んでいるケースが多いです。
会計事務所経験者ならかなりの数をこなしてきているはずの年末調整業務なども、
一般企業では人事総務の仕事になっている事が多いですからね。
こうした分野での経験が豊富な会計事務所経験者は重宝されるでしょう。
また、人事総務は人材採用や、新人の教育研修などに関われる仕事でもあります。
人を育てることに興味がある人は、人事総務の仕事はおすすめですよ。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
まったくの未経験業種への転職について
会計や税務の仕事はもうこりごり…という人は、
まったくの未経験業種への転職も選択肢に入れましょう。
第二新卒(大学卒業後3年程度の人)として転職活動できる人なら、大手企業でも採用される可能性は十分にあります。
ただし、この場合は会計事務所でつちかった経験というのは基本的にゼロカウントになってしまいます。
今よりも年収を下げたくない人は基本的に未経験職種への転職は避けたほうがいいですね。
特に、年齢的に30代以上になっている人は、選択肢がかなり少なくなってしまうことも理解しておきましょう。
未経験職種へ挑戦する場合、転職時の年齢は転職成功のための重要要因になります。
どのような業界であっても、未経験採用では年齢は若い方が優先されるのが現実です。
どんなに遅くとも30代前半までが未経験職種に挑戦する上での年齢的な限界になると考えておきましょう(35歳転職限界説という言葉があるぐらいです)
もっとも、あなたが「これまでの経験はいったんリセットする気持ちで新しいことに挑戦したい!」という強い思いを持っているなら、まったくの未経験職種に挑戦するのも1つの手です。
人生で何か新しいことにチャレンジするのに遅すぎるということはありませんからね。
ただし、繰り返しになりますが未経験職種への挑戦は「年齢的に若い人ほど有利」なのが現実です。
会計関連の仕事はいったん辞めて、ゼロからのキャリアチェンジをしたい人は、少しでも早いタイミングで決断することをおすすめします。
>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
会計事務所からの転職で年収をアップさせるコツ
会計事務所で働いている人におすすめの転職先8つを紹介しましたが、
ここからは会計事務所経験者が転職成功するためのコツについてみていきましょう。
転職活動って、成功すれば天国・失敗すれば地獄…の世界です。
せっかく時間と労力をかけて転職活動したのに、
結局は年収が下がって働く環境はもっと悪くなってしまった。
こんなことなら転職なんてしなければよかった…。
↑こんな悲惨なことになったら目も当てられません。
そして、失敗するか成功するかはちょっとしたコツを知っているか知らないかで決まってしまうことが多いんです。
年収にはとことんこだわれ!
転職活動をやっていく上で一番大切なことは、
あなた自身が年収アップに絶対的にこだわることです。
あなたの転職理由がどんなにネガティブなものであったとしても、これは必要なことだと考えておいてください。
あなた自身が「年収にはあまりこだわらない・現状維持できればOK」という態度でのぞんでしまうと、ほぼ間違いなく今より年収は下がってしまいますよ。
採用を行う企業にとって、あなたに支払う給与はコストです。
人事採用担当者もサラリーマンですので、上司から「少しでもコストを抑えて、しかも優秀な人材を採用するように」という指示を受けて採用活動を行なっていることを理解しておきましょう。
人事採用担当者はコスト意識が非常に高いですから、あなたが少しでも弱腰だと見ると、低い年収でのオファーをしてくる可能性が高いですよ。
さらにいえば、年収交渉に弱気な人は「自分のキャリアや能力に自信がないのでは?」という評価をくらいかねません。
転職活動は「あなた」という商品を売り込む場です。
商品に自信を持っていないセールスマンなんて相手にされません。
「うちは商品には自信がないので、いくらでも値引きします…」
なんて言ってくるセールスマンからモノなんて買いませんよね。
社会人の転職は学生の就活とはまったく違います。
「年収が下がるなら、そもそも転職なんてする意味がない」というスタンスがちょうど良いぐらいであることを知っておいてください。
年収交渉は転職エージェントに丸投げしよう
とはいえ、自分の年収を自分で交渉するって心理的なハードルがかなり高いですよね。
そういうのちょっと苦手かも…と感じる方は、
転職エージェントを活用しましょう。
(転職エージェントは求人を出す企業側が出す広告料で運営されているので、
私たち求職者側は最初から最後まで無料で使えますよ)
あなたが年収交渉する相手は、
当たり前ですが採用後にあなたが勤めることになる会社です。
あまりにも自分でがっつり年収交渉してしまうと、
「あの人は金にがめつい…」という評価を入社後になってからされかねません。
こんなふうに、入社後に仕事がしにくくなっては本末転倒です。
転職活動においては、あなた自身はジェントルマンでいないといけません。
あなた自身はエージェントからの交渉結果の報告を受けながら、
「このまま進めるか?それともやめるか?」
の判断と指示だけを伝えればOKです。
(選考辞退もエージェントが伝えてくれるのでノーストレスですよ)
転職エージェントとしても、
あなたの転職後の年収が高ければ高いほど
企業側から受け取る紹介料報酬は高くなるしくみになっています。
なので強気で年収交渉してくれますよ。
転職エージェントにお金を払うのは「採用を行う企業側」なので、
私たち求職者は、完全無料で使えます。
転職エージェントと私たち求職者はWIN-WINの関係ですので、
遠慮なく無料で活用させてもらいましょう。
↓なお、私自身が実際に使ってみて、
「ここはいいかも」と感じた転職エージェント会社はこちらで紹介しています。
(会計事務所経験者は、会計職専門のエージェント会社を使いましょう)
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税理士事務所の求人探すならここ!おすすめ転職サイトランキング【厳選3社】
この記事では、税理士業界(会計事務所)への転職を目指す人におすすめの転職エージェントを紹介しています。税理士業界はかなり特殊な業界です。年収や福利厚生が良い会計事務所求人を見つけたい人は、税理士業界(会計事務所)専門の転職エージェントを使うようにしましょう。
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経理の求人探すならここ!転職サイトおすすめランキング【厳選3社】
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求人に応募する前に企業の内部情報を知る方法
転職サイトの求人ページというのは、
どんな企業でも多かれ少なかれ盛った(もった)内容になってます。
(つまり現実よりもちょっとだけ良いように書いている)
例えば「うちはアットホームな職場です!」と書いている求人はよく見かけると思いますが、
職場の人間関係に悩んで退職する人が多いからこそ、このような書き方をしているのでは?ぐらいに疑ってかかるようにしましょう。
こうした求人サイトの「盛った情報」にまどわされないようにする方法はたった1つ。
それは、転職エージェントから応募先企業の内部情報を事前にもらっておくことです。
人事採用を行う企業というのは、転職エージェント(人材紹介会社)に対してお金を払って人材を探してもらっています。
いわば人事採用活動を外注しているわけですね。
企業側としてはコストがかかっていますから、マッチしない人材が応募してくることは避けたいのがホンネです。
なので、転職エージェントに対してうちはこういう職場だからこういうタイプの人材が欲しい(逆に、マッチしない人はできれば紹介してこないでほしい)という情報をこまかく指示しているのが普通です。
私も管理職として採用にかかわることがあるのですが、
自社のニーズにマッチした人材に応募してきてもらうこと
ってめちゃくちゃ大変なんです。
面接するのにも時間と労力が必要ですから、マッチしない人材に応募してこられるのってとても困るんです。
こうした事態を防ぐために、採用担当者は転職エージェントに対して、細かく自社の採用ニーズや求める人材像を説明することになります。
これは求職者の立場から見れば、
転職エージェントから情報を引き出せば、応募先企業の内部情報をいろいろ教えてもらえるということでもあります(しかも応募手続きをする前に)
入社が決まってからなんだかミスマッチ…なんてことにならないようにしたい人は、
転職活動の段階で応募先企業の情報を転職エージェントから聞き出すようにしておきましょう。
喜んで教えてくれますよ。
社会人は自己PRなんて自分でやるな
あなたがどんなに優秀な人ですごい実績を持っている人であったとしても、
それを「自分で言っちゃう」のはやめた方が良いです。
自分の実績を自分でアピールするというのは、はたから見るとなんともみっともないものです。
もちろん、転職活動はあなたという商品を売り込む場ですから、
企業側に対して自己PRをすることは必須です。
問題はその「やり方」です。
学生の就活ではありませんから、社会人はもっとクレバーな方法で実績をアピールするようにしましょう。
自分の実績のアピールは第三者経由で伝えるときにもっとも効果を発揮するものです。
これを(ウィンザー効果と呼んだりします)
転職活動においてこれを応用する場合、
転職エージェント経由で自己PRを行うのが効果的です。
あなたという人間の長所について、転職エージェントという「第三者経由」で伝えることでウィンザー効果を期待できるというわけですね。
自分で自分を売り込むのが苦手…という人ほど、
転職エージェントに自分の得意分野や自信のあるポイントを伝えておき、
効果的に企業側に伝わるようにしておきましょう。
転職活動において転職エージェントを活用することは本当に大事です。
2021年現在、転職エージェントを使わずに自力で転職活動…
というのはほぼありえないことを理解しておいてください。
(ハローワークで自分で仕事探す…とか、採用担当者に情弱扱いされかねません)
まとめ
今回は、会計事務所の経験者におすすめの転職先を紹介しました。
給料への不満や人間関係など、ネガティブなかたちで転職を検討している方も、決して悲観的にならないでください。
会計事務所でがんばってきた経験は無駄にはなりませんよ。
(追伸)給料安くて超激務な「ブラック事務所」で絶対に働きたくない人へ
- 税理士事務所ってどこも給料安すぎる…。
- 実務未経験で科目合格もなしだと搾取の対象って本当?
- 将来は税理士として独立目指すけど、今の年収はさすがにキツい…。
- 仕事が忙しすぎて税理士試験全滅…とか絶対避けたい。
- パワハラな所長税理士の下で丁稚奉公みたいに働きたくない…。
↑こんなふうに不満や不安を抱えている方、税理士志望者にはきっと多いと思います。
残念ながら、その不安が的中してしまうケースは少なくありません。
職員を「使い捨て部品」ぐらいにしか考えず、
安月給で搾取しまくるブラック事務所は2024年現在も普通に存在しています。
はっきり言って「令和のこの世の中で、いまだにこんなことやってるのか?」
みたいなブラックな事務所がたくさん存在しているのが現実です。
もちろん「税理士事務所のすべてがブラック」というわけではありませんが、
全体の2割は完全ブラック、
全体の6割はややブラック、
残りの2割だけがホワイト…
みたいな割合がリアルな実態でしょう。
(↓こんな感じ)
↑労働環境が良好な「ホワイト事務所」で働けているのは全体の2割の人だけ。
残りの8割の事務所職員は、ブラックな環境で苦しんでいる…というのが実際のところなんですね。
なぜ、こうなってしまうのか?ですが、理由は単純です。
税理士事務所ってどこもめちゃくちゃ小さな組織で、
しかも所長税理士のワンマン経営なので、
外からの批判にさらされることがないからです。
税理士事務所って、そのほとんどが「所長税理士合わせてスタッフ5名」みたいな感じの小さな組織です。
大企業の場合、ブラックなことやってたら新聞やテレビマスコミから批判されますよね。
でも、税理士事務所みたいに小さな組織が、
メディアに注目されることなんてほとんどないです。
一般企業のように株主と経営者が分離しているなんてこともありません。
基本的に「所長税理士=事務所のオーナー」なので、
ブラックなことやってても、誰からも批判されませんし、
労働組合みたいな「労働者の権利を守る組織」みたいなものもありません。
さらにいえば、ネット上でも「実際に事務所で働いた人たちの正直な口コミ」がめったに出てこないんです。
ただでさえ狭い業界な上に、所長税理士どうしの横のつながりが強いので、
自分の事務所の悪口をネットに書き込んだりすると、
すぐに気づかれてしまってヘタをすると業界にいづらくなる…。みたいなことすらあります。
みんな自分のキャリアを危険に冒してまで、ネットやSNSに口コミなんて書かないんですね。
こんなふうに、ブラック事務所を見分けるための情報が非常に少ないせいで、
まちがえてブラックな事務所に応募してしまう人が続出するんです。
しかも、完全ブラックな事務所ほど人を集めるのに必死ですから、
「うちはアットホームで家族的な雰囲気です!…」
みたいに求人サイトでアピールしたりするので、たちが悪いんですよね…。
ブラック事務所の求人を「最初から選択肢に入れない」ことが重要
これは税理士業界に限らずですが、
すでに志望業界が決まっている人は「業界専門の求人サイト」で求人を探すのが転職成功のコツです。
ブラック企業でも簡単に求人掲載できてしまうリ●ナビやハロワ、indeedとかとは違って、
業界専門サイトでは「最低限の年収や福利厚生条件を満たしているか?」が厳しくチェックされます。
そうしないと、求人数で勝負している大手リクナビに勝てないからです。
「うちは求人数ではリクナビには勝てませんけど、
求人の『質』ではリクナビなんかより圧倒的に良いものがありますよ」
↑みたいな感じで、ブラック事務所の求人をあらかじめ排除することで、質で勝負しているわけですね。
転職サイトの中にどんなに求人数がたくさんあっても、
当たり前ですが実際に働ける事務所は1つだけです。
すでに「税理士業界で働く」「将来は税理士として独立を目指す」とはっきり決めている人なら、
リクナビなどの一般向けサイトではなく、
税理士業界専門のサイトを使うのが鉄則ですよ。
↓税理士業界専門の転職サイトで、
最有力はヒュープロですね。
ヒュープロ(税理士業界専門の無料転職サイト)
ホワイト事務所の求人多数あり!
ヒュープロは、税理士業界専門の無料転職サイトです。
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など、ホワイト求人が多数ありますよ。
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↓有名事務所への転職を目指す人には、
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BIG4税理士法人〜国内独立系大手などの求人が多いです。
どっちも無料登録だけで使えるので、併用しましょう。
マイナビ税理士(科目合格1科目以上ある人におすすめ)
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マイナビ税理士は、BIG4税理士法人をはじめとする有名事務所の求人を狙う人におすすめの無料転職サイトです。
KPMGやEYなど外資系大手の求人や、
辻本郷や山田&パートナーズなどの国内大手事務所の求人が多数ありますよ。
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無料アカウント登録が必要ですが、完全匿名で使えるサイトなので安心ですよ。
税理士業界志望者はリク●ビやハロワ、indeedは使わない方が良い
私は、税理士業界で転職するなら、
リクナビやハロワ、indeedなど、
「一般向け求人サイト」は使わない方が良いと思ってます。
なぜかというと、登録されている求人の質があまりにも低すぎるからなんですね。
実際、私が1社目に入社した事務所は完全にブラック事務所だったんですが、
この事務所はハローワーク経由で応募しました。
(窓口の職員さんに「こちらは特におすすめですよ」と紹介されました…)
私も後から知ったんですが、ハローワークの相談員って、
彼ら自身が非正規職員だったりするんです。
はっきりいってけっこういい加減なんですよね…。
税理士業界への転職を検討している方は、
厳選された求人だけが掲載されている専門サイトを使いましょう。
リクナビやindeedと同じように完全無料で使えるサイトなので、こちらを使わない理由はないです。
(みんな知名度だけでリクナビを選び、失敗します)
↓上記サイトでは、例えば以下のような好条件な税理士事務所の求人を見つけることができますよ。
- 未経験・資格なしでも年収400万円スタートの求人
- 実務経験3年以上なら年収600万円スタートの求人
- 税理士試験と両立できるワークライフバランス重視の求人
- 在宅リモート勤務OKな税理士事務所求人
- 税理士事務所から経理の転職歓迎の求人
- 相続税申告の実務経験を積むことができる事務所求人
- 将来的に独立を目指すのもOKな事務所求人
なぜ「最大手のリ●ナビ」をおすすめしないのか?
転職サイトっていろんなところがありますよね。
リク●ビとかindeedの方が「学生時代の就活とかでも使ってなじみがあるし、Googleで検索したときに上の方に出てくるから安心」と思われる方も多いかもしれません。
ただ、個人的にはこういう転職サイトの選び方はおすすめしません。
リクナビとかindeedって、企業側が求人掲載をする料金が以上に安い上に、
ろくな審査もないのでブラックな事務所でも求人出し放題なんですよね…。
あと、税理士業界って採用側も応募側も、ニーズがかなり特殊です。
採用側(事務所側)は繁忙期と閑散期で採用の難易度をガラッと変えてきたりしますし、
応募側(私たち)も税理士受験生なので仕事と勉強の両立がマストだったり、
社会人から勉強スタートの人が多く、キャリアスタートの年齢が高めだったりと、
一般的な転職活動とは事情がかなり異なるケースが多いんです。
特に未経験者の方は、年収が極端に低い事務所(年収200万円代など)に応募しないように注意しないといけません。
実務経験者はともかく、業界的な年収相場をよく知らない未経験者を狙って、
「うちは勉強しながら働けますよ!(なので年収は低くても我慢してね!)」
みたいな感じで、極端に低い年収で募集をかけているブラックな事務所は本当に多いんです。
↓以下のいずれかに該当する人は、
税理士業界専門の転職サイトを使って求人を探すようにしましょう。
- 税理士試験との両立ができる事務所で働きたい人
- 毎年「1年に1科目」などのかたちで、着実に科目合格を積み重ねていきたい人
- 業界相場より低年収の事務所にまちがえて応募する愚を避けたい人
- 将来の独立を見すえて開業資金をちゃんと貯金していきたい人
- 税理士試験に失敗した場合に備えて、企業経理への転職という選択肢も検討している人
>>税理士業界専門の転職サイトで求人検索してみる
(メールアドレスの無料登録が必要です)
忙しくて今すぐは転職活動できない…という人へ
「転職したいけど、今すぐは転職活動は始められない。
ひょっとしたら今の勤務先に残るのがベストかもしれないし…。」
↑今の環境にいろいろ不満はあるけれど、
なんとなく不安で動けなくなっちゃってる方も多いでしょう。
転職活動なんて人生でそう何回もやることじゃないですし、
そのわりに人生に与える影響がデカくて不安になっちゃいますよね。
私自身もブラックで働いている時に経験したことなんですが、
今いる職場でストレスがマックスまで溜まると、
まじで何も行動する気がなくなるんですね。
転職って年齢的に若ければ若いほど有利なのが現実ですし、
精神的な疲労が溜まってくると人間って正常な判断が効かなくなってきます。
どんなに時間がなくて忙しい人も、
受動的に(受け身で)入ってくる状態にしておくことが大切です。
希望年収や勤務地などを転職サイト内で入力しておくと、
マッチする最新のおすすめ求人がメールが定期的に入ってきます。
↓ある日の私のメールボックスをお見せすると以下の画像のような感じ。
あらかじめ自分で入力した年収などの条件にマッチする求人が出たら、
最速でメール通知してくれるので見逃しがなくなります。
↑良さげな求人が見つかったらブックマーク保存しておきましょう。
これやっとくだけで、「どうしてもつらくなったら転職もある」という選択肢を持つことができます。
過労やストレスでぶっ倒れる前に行動を起こすことができますよ。
転職サイトは完全無料で情報リサーチに使えて、いつでも即解除できます。
変な電話連絡が来るようなこともないです。
無料で使えるものは徹底的に使い倒しましょう。
よくある質問と回答(Q&A)
転職サイトに関して、
あるあるな疑問とそれに対しての回答を載せておきます。
転職サイトは本当に無料?なぜ無料?
転職サイトは、企業や事務所が払う紹介手数料(広告料)で運営されています。
お金払ってるのは企業側だけなので、
私たち求職者側は最初から最後まで完全無料で使うことができますよ。
後からお金を請求されるとかはいっさいないので、安心して求人リサーチに使い倒しましょう。
転職サイトに登録したら電話セールスとかうるさくない?
転職サイトの登録は基本的にメールアドレスだけでできるので、
電話はかかってこないですね(相手はこちらの電話番号を知らない状態)
定期的に「こういう求人出てきましたけどどうですか?」みたいな連絡はくれますが、基本的にはメールオンリーです。
未経験資格なしでも応募できる事務所ってあるの?
これは実際に求人検索してみるのが早いかもしれませんが、
税理士事務所って未経験OK求人が意外に多いです。
ただ、リクナビとかハロワで探すと年収200万円台…みたいな、
完全ブラックな事務所もわんさか出てきたりするので、くれぐれも注意してください。
未経験無資格でも年収400万円以上の求人ぐらいなら、普通にたくさんありますよ。
複数の転職サイトを同時に使っても問題ない?
これはまったく問題ないです。
むしろ、たくさん使った方がいろんな求人に出会えるチャンスがひろがるので、2社〜3社ぐらいを使い回す方が良いでしょう。
転職サイトには無料のエージェントサービスがつくことが多いですが、
担当してくれるエージェントとの面談に進んだような場合には、
他社のエージェントからも話は聞いてますぐらいに教えてあげると親切かもしれませんね。
(求人リサーチのために転職サイトを使いたい用途の場合には、そもそもエージェントとのやり取りは発生しません)
最後の最後にお伝えしたいこと
↓仕事や転職で成功するために大事なのって、結局はこれです。
転職活動でもっとも重要なのは、能力やスキルより情報収集です。
具体的には、どの転職サイトを使うか?(リクナビなどの「一般向け」を使うか?税理士業界専門か?)で大きな差がつきます。
税理士業界は、能力的にとても優秀なのに、
転職活動のやり方がまずかったのが原因で、
ブラック事務所で働くことを余儀なくされている人…がものすごく多いです。
転職サイトへの登録なんて、実際には1分でできる作業です。
お金もかかりませんし、気に入らなければ即解除できるのでリスクなんて何もありません。
それでもやらない人はやらないですし、やる人はさくっととやります。
↓今から5年後に、あなたはどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、税理士試験もいつまでたっても科目合格ゼロ…。貯金もゼロ…。
- 働きながらスピーディに5科目合格達成。年収高めなので独立資金のめどもある程度ついている。あとは税理士としての実務能力を高めていくだけ…!
↑この前者は実は過去の私の姿そのもので、
今思うと「もっと早く行動しておけばよかった」と後悔しています。
この記事を読んでくださったあなたは、もちろん後者を目指してください。
いまどんな状況にいる人でも、
成功に向かって一歩踏み出すことは可能です。