- 新卒で入社した会社を辞めたい…。こういう相談って誰にすべき?
- 最初に相談するならやっぱり上司?
- 同期や同僚に相談するのってどう?
新卒で入社する会社というのは、誰にとっても特別な存在ですね。
人生で初めて体験する「社会人としての仕事」を教えてもらう場ですし、
人によっては社会の厳しさを身をもって教えられることもあるでしょう。
ただ、そんな特別な会社であっても
退職という選択を検討せざるを得ないケースもあります。
厚生労働省が令和3年10月22日に発表した統計によると、
大卒で新卒入社した人のおよそ3割(31.2%)が、
↓3年以内に退職しているようです。

新規学卒就職者(平成30年3月卒業者)の就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者で約4割(36.9%)、
新規大卒就職者で約3割(31.2%)となりました。
↑もちろん、こうした人たちの多くも
「ある日突然会社を辞める」という決断をしたわけではないでしょう。
自分一人で悩むのはつらいことですし、
判断違いをすることもありますから、
まずはまわりの人に相談することを考えるのが普通です。

問題は「退職の相談を誰にすべきなのか?」ですが、
結論から先にいうと「上司と同期」にだけは退職の相談はすべきではありません。
この記事では、なぜ上司や同期を退職の相談相手に選ぶべきではないのか?について理由を解説するとともに、
退職の相談をすべき2種類の人について説明していきます。
いま「新卒入社した会社を辞めたいけど、誰に相談していいのかわからない」と不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
なぜ、退職の相談は「上司と同期」にはすべきでないのか?

(他の問題なら別ですが「退職の相談」だけは直属の上司にすべきではありません)
仕事を教えてくれる「直属の上司」は、
仕事の上ではもっとも身近な存在であることが多いでしょう。
しかし「退職についての相談」に限っては、直属の上司には相談してはいけません。
(というか、相談相手としてもっとも避けるべき相手です)
なぜなら、万が一あなたが仕事を辞めたとしたら、
それは上司自身の人事評価にマイナスになるからです。
会社という組織の中で、部下をもって働いている人(管理職)のもっとも重要な仕事は「部下を辞めないようにモチベーションを維持すること」です。
なので、あなたが退職することは、
上司にとって「自分自身の管理職としての評価を下げること」につながるのです。
直属の上司に仕事を辞めたいと相談しても、
「辞めないほうがいい」「今の仕事を続けるべき」
というアドバイス以外は基本的に返ってこないでしょう。
あなたが退職した時に、上司自身がこうむることになるリスクや評価を考慮するからです。
会社の同期に相談しても良いアドバイスは期待できない
上司に次いで話しやすい存在として「同期」がいますが、
他の問題ならまだしも、彼らも退職についての相談相手には選ぶべきではありません。
あなたの同期は、あなたと同じく「社会人になったばかりの人たち」です。
みんなそれぞれ自分のことに手一杯で、
相談されたとしても本当にあなたのことを真剣に考えてアドバイスしてくれる人は少ないでしょう。
今の自分がまわりの同期から相談されたとイメージしてみてください。
転職経験もなく社会人経験も短いなかで、
辞めたいと相談されてもどのようなアドバイスをしたらいいか悩みますよね。
おそらく「今はきついけど、仕事に慣れてきたら楽になるはずだからもう少し頑張ってみよう」か、
ライバルが減るのが自分にとって好都合だと考える人は「辞めたほうがいい」と安易に転職をすすめるケースもあるでしょう。
さらにいうと、あなたが相談した内容が社内に広まってしまうリスクすらあります。
同期を退職の相談相手に選ぶことは絶対に避けてください。
仕事辞めたい新卒が相談していいのは「この2種類の人たち」だけ

(仕事辞めたい新卒は、この2種類の人たちに退職の相談をしましょう)
それでは、退職の相談は誰にもしてはいけないのか?
自分自身で考えて行動しないといけないのか?というと、そんなことはありません。
↓以下の2種類の人たちであれば、
退職についての相談をしたときにリスクなく有益なアドバイスをしてもらえる可能性が高いです。
- 仕事上の利害関係がなく、自分よりも経験豊富な友人・親族
- 転職エージェント(キャリアカウンセラー)
1.仕事上の利害関係がなく、自分よりも経験豊富な友人・親族
これには自分の親や兄弟、学生時代の先輩などが当てはまります。
あなたの立場になって考えてくれたり、何が最適の選択なのかを自身の経験を踏まえながらアドバイスしてくれるはずです。
しかし、現実的にはなかなかこのような人が存在しないか、
いたとしても人数が少なく少数意見しか得られないことが多いのが現実ですね。
相談相手として選択するには難しいかもしれません。
2.転職エージェント(無料で相談可能)
現実的かつ最適な相談相手としては、
転職エージェント(キャリアカウンセラー)が挙げられます。
転職エージェントにお金を払うのは採用を行う企業側だけなので、私たち求職者は無料で相談することができますよ。
彼らは転職活動についてのプロなので、
あなたと同じように新卒で入った会社を辞めたいという相談も多く受けています。
具体的なアドバイスをもらうことができますよ。
重要なのは「長期的な視点」でアドバイスをくれる相手を選ぶこと

(「長期的な視点に立ったアドバイス」をくれる相手を相談相手に選ぶことが大切です)
1.で見た「利害関係がなく、自分よりも経験豊富な友人・親族」は、
あなたの悩みに対して理解を示したり、
彼ら自身の経験に基づいて意見を述べたりしてくれるかもしれません。
しかし、あなたの長期的なキャリアまで考慮した「今後めざすべき方向性」について具体的な提案をしてくれるケースは少ないでしょう。
(彼らはプロではありませんので)
この点、転職エージェントは「あなたが今後なにをどうすべきなのか?どういう方向性でキャリアを積み上げていくべきなのか?」について詳細なアドバイスをくれます。
ある程度経験を積んだ転職エージェントなら、
過去に1000人以上の人から退職についての相談を受けているケースもありますからね。
転職エージェントは今すぐは転職する気がない人も相談することができます。
「なんとなく今の仕事は自分に合っていないと感じる。世の中には他にどういう仕事があるのか見てみたい」
ぐらいのテンションの人でも、いろいろアドバイスをもらうことができますよ。
具体的な求人を見せてもらえるので、
いまの自分にはどういう選択肢があるのか?に気づけます。
「今の仕事がどうしても辛くなったら転職もある」という
良い意味での「逃げ道」を作ることができるのも大きいですね。

転職エージェントは、いざ転職活動を始める際には二人三脚でサポートしてくれます。
(書類選考対策や面接対策、企業側の人事担当者との年収交渉など)
転職エージェントに相談(面談)するのは無料ですし、
自分に合わないときにはいつでも利用を中断できるのでリスクはありませんよ。
転職活動を最速でストレスなく成功させたい人へ

(転職活動は情報収集から始めましょう)
いま働いている人もこれから働く人も、転職活動は情報リサーチから始めましょう。
ただし、ネット上には良い情報と悪い情報がごっちゃになっていますから注意してください。
重要なのは「◎◎業界の平均年収をまとめてみた!」みたいなふわふわした情報でなく、
↓転職サイトで実際に募集されている求人を見てみることです。
転職サイトを日常的にチェックしていると、
↓こういうことに気づけます。

- 自分と同じ年齢・職歴だとこれぐらいが平均年収なんだ。
- こんな有名企業でも人手不足で求人を出してるんだ。
- 企業の側からコンタクトとってくることがあるんだ(スカウトメール)
↑これは特に、いまの仕事がつらくてしょうがない人にとって大きいと思います。
どうしてもつらくなったら転職もあるという選択肢に気づけるからです。
パワハラな上司や嫌いな先輩にドヤされても「なんかせまい世界でエラそうにしてんなー」ぐらいに流せるようになりますよ。
ただし、仕事や日常生活のストレスが限界までたまると、
転職サイトに無料登録するというかんたんな作業すら
やる気力がなくなってしまうので注意してください。
精神的にまだ余裕があるうちに
情報リサーチを始めておくことが大切です。

今すぐは転職できない・まだなんとなく迷っているだけという人も、
転職サイトで無料アカウントを作っておきましょう。
年収や職種などの希望条件を入力しておくと、
あなたが採用される可能性が高い求人が出てきたときに最速で自動通知してもらえますよ。
自動的に送られてくる求人メールやスカウトメールの中に気になったものがあったら、情報としてストックしておきましょう。
これをやっておくといざとなれば転職という選択肢ができて、
精神的にやられる前に転職という対抗策を打てるようになります。
情報収集に使える!おすすめの転職サイト

(情報リサーチに活用しやすいおすすめの転職サイトを紹介します)

\ 未経験転職に最適!第二新卒もOK/
転職サイトへの登録にはメールアドレスが必要です。
情報は1つの場所に集めておく方が効率が良いので、
転職活動用に1つ無料メールアドレスを作っておくのが
おすすめですよ(普段使いのアドレスとは分けておく)
↓無料メールアドレスはこちらから取得できます。
求人情報なんてYahooで調べれば出てくる…という方へ(情弱化に注意)

(ネットの求人情報には「公開求人」と「非公開求人」の2種類があります)
求人情報って、ネットで普通に調べるだけでもいろいろ見ることができますよね。
「営業 大阪 求人」とか「経理 上場企業 経験者」とかで検索をかければ、検索結果に募集中の求人情報がずらっと出てきます。
ただ、こういうかたちで手軽に見られる求人情報って、
公開求人のみに限られていることに注意してください。
↓世の中に出回っている求人情報には、実は以下の2種類があるのです。
- 公開求人
ネットで検索をかけるだけでいくらでも出てくる情報。
手軽に見られる一方で、情報としての質が極めて低い - 非公開求人
転職支援会社が転職サイトに無料登録した人だけに公開している情報。
登録するひとてまが必要だが情報としての質が高い
↑これらはいずれも無料で見ることができる点では共通ですが、
非公開求人を見るためには、転職サイトへの無料登録が必要です。

現在ネットで見られる求人の8割は非公開求人と言われています。
(つまり、公開求人だけを見ていると全体の20%しかチェックできない)
公開求人だけを情報ソースにしていると、
知らず知らずのうちに情弱化してまわりに差をつけられてしまう事態にもなりかねません。
転職サイトに無料登録する際には、
過去の職歴や希望する転職条件などを入力する必要があります。
これがけっこうめんどくさいんですよね。

ただ、ここで入力した情報をもとに求人メールやスカウトメールが配信されてきますから、
情報収集の質を高めたい人は正確な情報を入力しておいが方がいいです。
ちょっとしたことですが、差がつくのってこういうところです。
なお、現在は個人情報保護法という法律があるので、
転職サイトに入力した情報がよそに知られることはぜったいにないですよ。
(もしあったら全国紙の新聞にのるレベルの大ニュースになります)
「ネットに自分の情報はぜったいに1つも出したくない!」という方へ

(ネットに自分の情報は出したくない!という人へ)
このブログを読んでいただいている方の中にも、
ネット上には絶対に1つも自分の情報を出したくない!という方もいらっしゃると思います。
(SNSは全部使わない・ネットショッピングは絶対しない・電子マネーは使わない・YouTubeやアマゾンプライムビデオなどはいっさい使わない…など)
それもひとつの生き方なのでいいと思います。
ハローワークの求人とかを地道に探していけば、
アナログなやり方でも転職活動をすることは可能です。

ただし、現在ほとんどの人はネットをばんばん活用して転職活動しているのも事実です。
そういう人たちにアナログなやり方で勝つのは非常に難しいと考えておく必要があります。
あなたがどれだけ優秀な人であっても、それを伝える手段が古すぎると企業側に気づいてもらえない時代なのです。
中にはSNS経由で企業の人事担当者にコンタクトをとって直接やりとりする…
みたいなかたちで転職活動している人もいますね。
ここまでいかなくても、転職サイトに登録して情報を集めるぐらいのことは最低限やっておく方が良いと思いますよ。
転職成功したいなら「情報戦」でだけは負けないようにすべし

(質の高い情報を集めて「その他大勢の人たち」に差をつけましょう。無料で簡単にできることです)
転職活動は情報が命です。
質の高い情報を得たいなら「良い情報が入ってくるようにするためのひとてま」はどうしても必須です。
ネットの普及でいろんな情報が手軽に見られるようになっている一方で、
質の高い情報は、限られた人たちだけで共有されるようになっていることを知っておいてください。
逆にいうと、転職サイトを活用して情報を集めるという簡単なひとてまをかけるだけのことで、その他大勢のライバルに差をつけられるということでもあります。
ほとんどの人ってこの程度の作業すらめんどくさがってやらないんです。
ただし、そういう人たちが見られるのは質の低い「公開求人」だけですから、その時点で情報戦で負けているもの現実です。
転職活動は情報が命です。
今よりももっと良い条件で働けるようになりたい人は
転職サイトで無料アカウントを作り、
職歴情報をきちんと入力しておくようにしましょう。
これだけでめんどくさがりなライバルたちに
大きな差をつけることができますよ。

あるあるな質問と回答
以下では、転職サイトや転職エージェントの利用について、
よくある質問と回答をまとめました。
参考にしてみてください。
(↓質問をクリックで回答を開きます)

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