- 在職中でもハローワークって使える?
- 今の会社には内緒で転職活動ってできる?
- 次の会社から内定が出てから今の会社に退職を伝えるって可能?
今の職場に不満がある人の中には、
退職する前に転職活動を始めることを検討している人も多いでしょう。
というか、そういう人の方が多いですよね。
次の仕事が決まってから
今の職場を辞めないと無職になってしまいますし。
結論から先にいうと、在職中の人はハローワークを使って就活することができません。
ハローワークの求人に応募するには、
現在の会社から退職が決まっている必要があるからです。
「次の転職先が決まるまでは退職したいことを今の会社に伝えないでおく」というやり方は、
ハローワークを使う場合はできないので注意してください。
在職中に転職活動を始める人は、
民間の転職サイトを使って就活するようにしましょう。
民間の転職サイトは在職中の人でも問題なく使うことができます。
転職先から内定が出てから今の会社に退職を伝えるというやり方も可能ですよ。
在職中にハローワークを使える人と使えない人
↓在職中にハローワークを使える人と、使えない人の違いは以下の通りです。
- 在職中にハローワークを使える人
すでに今の勤務先に退職願を出しており、退職予定日も決まっている人 - 在職中にハローワークを使えない人
今の仕事を近いうちに辞めたいとは考えているけれど、そのことをまだ誰にも言っていない人
ハローワークを使うためには、今の勤務先からの退職が正式に決定している必要があります。
なぜかというと、ハローワークの求人に応募するにはハローワークの紹介状が必要になるのですが、
このハローワークの紹介状をもらうには、勤務先の企業から発行される離職票の提出が必要だからです。
ちょっとややこしいのでまとめると、
ハローワークの求人紹介は、
↓以下のような仕組みになっています。
- ハローワークの求人に応募するには…
ハローワークの紹介状が必要 - ハローワークの紹介状をもらうには…
現在の勤務先が発行する離職票が必要 - 現在の勤務先から離職票をもらうには…
勤務先に退職願を提出することが必要
ハローワークから求人紹介を受けるための離職票をもらうには、
現在の勤務先に退職願を提出し、会社を辞めることが正式に決まっている必要があるのです。
離職票というのは「どういう状況で会社を退職したのか?(自己都合か、会社都合かなど)」の情報が記載されている書類なので、
これは「退職が決まった後」でないともらえません。
↓※離職票はこんな書類です。
↑離職票は「退職後」に勤め先の企業から
自宅に郵送されてくることが多いです。
失業保険の受給手続きをするときにも使います。
ハローワークを使う場合、
- 今の職場で働きながら秘密で転職活動を始めて、
- 転職先から内定が出てから今の職場に退職願を出す…
というやり方はできないということですね。
在職中にハローワークに相談に行ったら「門前払い」を食らってしまった事例
Yahoo!知恵袋に下記のような事例がありました。
↓在職中にハローワークに相談にいったところ、
門前払いを食らってしまったというケースです。
ハローワークからすると
もっとせっぱつまった状態(=失業状態)
になってから相談にきてください
ということなのかもしれませんね。
在職中に働きながら転職活動するなら転職サイトを使おう
それじゃ、いま仕事をしている人は「今の職場を辞めてから転職活動する」というハイリスクなことをしないといけないのか?
↑というと、もちろんそんなことはありません。
在職中の人はハローワークを使って仕事を探すことができないというだけのことです。
在職中の転職活動の具体的なやり方については、
↓こちらの記事で5ステップで解説しています。
参考にしてみてください。
-
在職中に働きながら転職活動する方法【仕事が忙しい人のやり方】目標は3ヶ月で内定!
「在職中に働きながら転職活動する場合、何から始めたらいい?」この記事では、現在の職場で働きながら転職活動を始める方法を5ステップで解説しています。働きながら就活するなら、3ヶ月以内に1社以上の内定を得ることを目標にしましょう。ぜひ参考にしてみてください。
続きを見る
ハローワークは「近い将来に失業することが決まっている人」向けのもの
そもそもハローワークというのは、
現在失業中の人や、数ヶ月先に失業することが決定している人を支援するための公的機関です。
↓厚生労働省の公式ホームページではこういう説明になっています。
民間の職業紹介事業等では就職へ結びつけることが難しい就職困難者を中心に支援する最後のセーフティネットとしての役割を担っています。
また、地域の総合的雇用サービス機関として、職業紹介、雇用保険、雇用対策などの業務を一体的に実施しています。
↓つまり、こういう「今すぐにでも仕事を見つけないとやばい人」のためのものと言えます。
- 失業中の人
- 今の職場を数ヶ月以内に辞めることが決まっている人
↓逆に言えば、こういう状況の人はハローワークの利用対象者ではないということです。
現在は仕事をしており、特に問題がなければこれからもずっと現在の勤務先で働き続けることも可能だけれど、
キャリアアップのために別の仕事の選択肢も見てみたい人。
(↑※こういう人はハローワークを使えません)
ハローワークは、政府が失業対策として国民のために用意している一種のセーフティネットです。
セーフティネットにはハローワークの他にも
生活保護(病気や怪我で収入がなく生活できない人の救済)や、自己破産(借金を返せない人の救済)などがあります。
↑普通の人はよほどのことがないかぎり
これらを利用しようとは考えませんよね。
これらのセーフティネットと同じで、
ハローワークは近い将来に失業することが決まっている人を救済するためのものなのです。
なので、現在失業状態ではない人(在職中の人)は、ハローワークの利用対象外とされているわけです。
「ポジティブな転職」には民間の転職サイトを使う
それではどうしたらいいのか?ですが、在職中に転職活動を始めるなら、
ハローワークではなく民間の転職サイトで求人を探しましょう。
転職エージェントもハローワークと同じく無料で使うことができますよ。
- 今よりもっと年収を上げたいので、いろんな求人を見てみたい
- 実務経験者として同業他社(今より大手)に転職したい
- なんとなく今の仕事にあきてきたので、別の仕事もみてみたい
- 転職市場全体で見ると、自分にはどのぐらいの価値があるのか知っておきたい
↑こういうポジティブな転職活動(余裕のある転職活動)
ができる段階の人は、
ハローワークでなく転職サイトを使いましょう。
転職サイトは、ハローワークとは逆に
在職中の人が使うことを前提に作られています。
まだ転職するかどうかはっきり決めていない人も使えますよ。
もちろん、今の会社に退職願を出していなくても、転職先の企業担当者とやりとりをすることが可能になります。
↓転職先から内定が出てから退職願を出すことも可能ですよ。
-
在職中に働きながら転職活動する方法【仕事が忙しい人のやり方】目標は3ヶ月で内定!
「在職中に働きながら転職活動する場合、何から始めたらいい?」この記事では、現在の職場で働きながら転職活動を始める方法を5ステップで解説しています。働きながら就活するなら、3ヶ月以内に1社以上の内定を得ることを目標にしましょう。ぜひ参考にしてみてください。
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転職エージェントは企業側との年収交渉をあなたの代わりにやってくれる
転職エージェントは、あなたが少しでも有利な条件で転職できるようにいろいろ支援してくれます。
自己PR(自分で自分を売り込むこと)が苦手な方や、今よりも年収アップが必須な方は、
転職エージェント経由で企業側とやりとりするようにしましょう。
転職エージェントは、あなたの代わりに企業の人事担当者にあなたの長所を伝えてくれるほか、
入社後の初年度年収額の交渉を代行してくれます。
ハローワークには登録されていない優良求人(非公開求人)の紹介もしてくれますので、活用しましょう。
転職エージェントを使うメリット・デメリット
転職エージェントをハローワークと比較した場合のメリットとしては、
↓以下のようなことがあげられます。
- 最初から最後まで無料で使える
転職エージェントは、求人を出す企業側が負担する広告料で運営されている会社です。私たち求職者(仕事を探している人)は完全無料で使うことができます。後から料金を1円でも請求されるようなことはいっさいありません。 - 応募書類の添削をしてくれる
職歴書や履歴書などの内容をブラッシュアップしてくれますので、書類審査で落とされてしまうリスクが低くなります。 - 企業側との日程調整などを代行してくれる
面接日程の調整や、人事担当者とのアポ取りなど、めんどうな手続きはえージェントが代行してくれます。 - 面接対策をしてくれる
企業側との面接前に「この企業はこういうことを重要視するので、この質問がきたらこう答えましょう」といったように具体的なアドバイスをしてくれます。
エージェントは企業側の担当者とあらかじめ面識がありますので、採用可能性がぐっと高くなります。 - あなたの代わりに自己PRをやってくれる
企業側にあなたの長所や職歴書の内容について具体的にアピールしてくれます。
自分で自分のことを良くいうのに抵抗がある方は活用しましょう。 - 年収交渉の代行してくれる
転職後の初年度年収を企業側と交渉してくれます。
自分の給料についてカドが立たないように交渉するのはとても難しいので、エージェント経由で伝えるのがおすすめです。
一方で、以下のようなことは
↓転職エージェントを使うことのデメリットと言えますね。
- 企業側とのやりとりはすべてエージェントを通す必要がある
転職エージェント経由で求人応募する場合、企業側とどのようなやりとりをしたかはエージェントにも伝える必要があります。
なので、すべて自力でやりたいタイプの人にはめんどくさく感じるかもしれません(ただし、このちょっとした手間をはぶくことで自分自身の年収を下げる結果をまねいてしまっている人が多いです) - 自分に合った転職エージェント会社を選ぶ必要がある
転職エージェント会社にはそれぞれ扱っている求人に特徴があるので、自分に合った会社を選んで使うのがたいせつです。
それでもどうしてもハローワーク経由で就活したい人へ
ここまで、在職中の人はハローワークを使うのはあまり適切ではないことを解説しました。
しかし「それでもやっぱりハローワークの方が安心感がある」という方もいらっしゃるでしょう。
すでに現在の職場に退職を伝えている人なら、
ハローワーク経由で求人に応募することが可能ですよ。
くりかえしになりますが、
ハローワークを使うことができないのは、在職中でまだ退職を今の職場に伝えていない人です。
以下では、在職中の人向けにハローワークに使い方を解説しますので、参考にしてみてください。
ハローワーク経由で求人応募する場合の手続きの流れ
↓ハローワークを使って転職活動する場合の手続きの流れは、以下の通りです。
- ハローワークの窓口で求職登録をする
- ハローワークカードを発行してもらう
- ハローワークに登録されている求人をプリントアウトして、窓口に持っていく(この時点で求職相談などもできます)
- 職員さんが企業側に連絡をとってくれるので、面接日程などを決める
- ハローワークの紹介状・履歴書・職歴書などを企業側に送る
- 企業との面接に進む
求職登録は初めてハローワークを使うときにのみ行います。
次回以降は必要ありません(ハローワークカードを出すだけでOK)
↓ハローワークで求職登録するには、
こちらの「求職申込書」に記入して窓口の職員さんに渡します。
(申込書はハローワークの窓口にあります)
なお、紹介状というと「口きき」のようなことをしてくれるのかと思いがちですが、
そういったことはハローワークはやってくれません。
ハローワークの紹介状は、
「ちゃんとハローワーク経由で手続きしてますよ」ということを企業側に伝える書類というだけの話です。
(紹介状があっても不採用になることは普通にあります)
あと、くれぐれも注意していただきたいのは、
ハローワークに求人を出している企業とやりとりをするためには、
ハローワークの紹介状が必要になることです。
ハローワークの紹介状をもらうには、
現在の勤務先会社からの退職予定日が決定している必要があります。
まだ退職を会社に伝えていない人は、
紹介状をもらうことができません。
なので、ハローワークの求人に応募することはできません。
まだ会社に退職を伝えていない人(転職先から内定が出てから退職を伝えようと思っている人)は、
民間の転職サイトを使って転職活動するようにしましょう。
ハローワークの転職相談(面接)の内容
ハローワークには相談員と呼ばれる職員の方がいて、求職者の転職相談にのってくれます。
ただし、ハローワークの職員さんは事務的に求人の紹介をしてくれるにとどまるケースが多いです。
あなたの人生経験などから、進むべきキャリアの道筋をアドバイスをしてくれる…といったことは通常やってくれません。
また、ハローワークの相談員さんは、実はご自身が非正規職員であることが多いです。
(お笑い話のような話ですが、これは本当です。国会でもこの点が問題視されていたりします)
- 自分の性格に本当に向いてる職業はなんなのか?
- どうしても書類選考に通ることができない…応募書類のどこを直せばいい?
- どうやったら転職活動を成功させることができるのか?
- 今よりも年収を上げるには、どういう職種や業界を狙って転職活動したらいいのか?
↑こういったことについて本格的な相談をしたい人は、
やはり転職エージェントに相談するようにしましょう。
(転職エージェントへの相談は無料でできます)
転職エージェントは企業側とあなたの年収交渉を代行してくれたり、
履歴書や職務経歴書の添削をしてくれたりします。
転職成功の手伝いをしてくれますので、ぜひ活用するようにしましょう。
ハローワークに行くときの服装について
ハローワークに行くときの服装は自由です(私服で来ている人が多いです)
ただし、あまりにもラフな格好は避けた方が良いでしょう。
また、ハローワーク窓口で企業側に求人問い合わせをしたときに、
「今から面接をすることも可能なそうですが、行けますか?」と聞かれることがあります。
その場合にはスーツが必須になりますので、
最初からスーツで行くのが無難かもしれませんね。
(気合も入りますし、職員さんにやる気が伝わります)
在職中にハローワークに行くときの持ち物について
ハローワークは、行く目的によって持ち物が違います。
ハローワーク内のPCを使って求人の検索をしたいだけの場合や、
職員さんに転職相談をしたい場合には、特に持ち物はありません。
一方で、すでに現在の職場からの退職が決まっている人で、きちんと書類選考まで進みたいと考えている人は、
雇用保険被保険者証や離職票を持参するようにしましょう。
(履歴書や職務経歴書などは後日でもOKなことが多いですが、持っていいっておくと窓口の職員さんに希望の職種を伝えやすいのでおすすめです)
雇用保険被保険者証は必要?いつどこでもらう?
ハローワークから求人の紹介を受けるためには、雇用保険被保険者証の提出が必要です。
雇用保険被保険者証というのは、その名の通り雇用保険に加入していることを証明する書類で、
ひとりにつき1枚発行されます。
雇用保険被保険者証は、在職中は勤務先会社が保管していて、退職後に返却してくれます。
ハローワークは「とりあえず求人登録だけしておく」も可能
在職中の人は、「とりあえずハローワークの求人登録だけをしておく」という使い方も可能です。
ただし、転職エージェントのようにおすすめの仕事が定期的にメールで送られてくるといったようなことはしてくれませんので、
在職中の人がハローワークに求職登録だけをしておくことには、
本当に「退職が決まった後に、すぐ動けるように準備をしておく」という意味だけになりますね。
在職中にハローワーク行くとばれる?
在職中にハローワークに転職相談などに行っても、
窓口の職員から今の会社に通知が行くようなことはまずありません。
(もしあったら苦情クレームものですね…。新聞に載るレベルの嫌がらせだと思います)
ただ、ハローワークという場所は、
企業の人事担当者がかなりひんぱんに出入りしている可能性があります。
ハローワークでばったり顔を合わせる…なんてことになると不利益になりかねませんので、
注意しておきましょう。
なお、転職エージェントの場合は完全リモートでやりとりが可能ですので、こうしたリスクは避けることが可能ですよ。
在職中の人がハローワークを使って転職活動する5つのデメリット
上では、在職中の人がハローワークを利用することにはあまりメリットがないことを紹介しました。
もちろん、それでもあくまでハローワークを使って転職活動するなら、
それは個人の自由です。
最終的に今よりも良い職場に転職できるのであれば、
ハローワーク経由だろうが、
転職エージェント経由であろうがどっちでもいいわけですからね。
ただし、在職中の人がハローワークを使って転職活動することには、
↓以下のようなデメリットもあることは知っておいてください。
↑興味のあるところから読んでみてください。
1.ハローワークの求人には条件が悪いものも多い
ハローワークや転職サイトで求人を探す前に、
企業側が、どういうかたちで自社の求人を出しているのか?
を知っておくことが大切です。
ハローワークにはいろんな企業が自社の求人情報を登録しているわけですが、
企業側がハローワークに求人を出すのにはお金はかかりません。
一方で、企業が転職サイト(転職エージェント)に求人をのせるためには、
企業は人材紹介業者に広告費を払う必要があります。
「1週間求人を掲載するには〜万円」
といったようなかたちでお金を払っているケースが多いですね。
↓なので、企業側は以下のように求人の出し方を使い分けていることが多いです。
企業が求人を出すときの事情
- お金をかけてでも人を雇いたい場合
→転職サイトに求人を出す(企業側にお金がかかる) - お金をかけずに人を雇いたい場合
→ハローワークに求人を出す(無料で出せる)
転職サイトに自社の求人を出すにはお金がかかりますので、
企業側は「きちんと育てる人材を採用したい」と考えているときに転職サイトに求人を出すケースが多いです。
逆に、「誰でもできるような単純な仕事を、安い給料でやってくれる人を雇いたい」と考えた場合には、
少しでもコストを抑えるためにハローワークに求人を出す傾向があります。
必然的に、ハローワークに登録されている求人は、
雇用条件がかなり悪い(つまり給料が安い)ものが多くなります。
同じ会社の求人でも、
- 転職サイトに登録されている求人
- ハローワークに登録されている求人
↑この2つで給料が違ったりすることもありますから注意が必要です。
2.ハローワーク独特の重くて暗い雰囲気…
実際に行ったことがある方はわかると思いますが、
ハローワークの建物の中って独特の暗い雰囲気がありますよね。
ハローワークに来る人って、
みんな今の職場に不満があったり、失業中だったりする人たちですからね…。
時間帯によっては窓口に長蛇の列ができていたりして、みんなイライラしています。
こうした雰囲気に飲まれながら求人を探して、
窓口で相談して…ってやるのってかなりの苦痛ですよ。
転職エージェントの場合は、
自宅からのリモートや、
近所のカフェで打ち合わせをしたりすることも可能です。
仕事が終わった後でもリラックスして面談を受けることも可能ですよ。
3.ハローワークの転職相談は質が微妙(相談員も非正規…)
ハローワークでは転職相談というかたちで、
窓口にいる相談員さんに仕事の相談をすることができます。
ただ、これはちょっと笑えない現実なのですが、
ハローワークの相談員さん自身も、
↓ほとんどが非正規の職員だったりします(毎日新聞の記事参照)
仕事を探す人たちの手助けをする国の機関ハローワーク(公共職業安定所)。
しかし、そこに勤める相談員の多くが、非正規の公務員だ。
自らも不安定な身分なのに、人の就職相談に応じる矛盾。
かつて就職氷河期を経験した女性は、やりきれない思いを抱えながら、窓口で仕事に当たっている。
普通に考えて、
自分自身が非正規でしか働けていない人(ハローワークの相談員さん)に、
「私がキャリアアップするにはどうしたらいいと思いますか?」
という転職相談なんてできないですよね…。
もちろん、
非正規で働かざるをえない相談員さんたちに罪はないのですが、
転職は私たち自身の人生に大きな影響を与える決断になります。
相談相手はきちんと選んだ方が良いです。
4.企業側と会うのに「ハローワークの紹介状が必要」という謎ルール
これはすでに説明した内容ですが、
ハローワークに登録されている求人に応募するためには、
ハローワークに紹介状を出してもらう必要があります。
この紹介状をもらうためには、
現在の勤務先に対して退職願を提出し、
離職票という公的な書類をもらわなくてはなりません。
そのため、ハローワークを使う場合、
「在職中に転職活動をし、次の転職先が決まってから今の勤務先に退職願を出す」
というやり方ができません。
※転職エージェントを使う場合は、このやり方でもOKです
在職中にハローワークを使えるのは、
「すでに退職願を現在の勤務先に題している人」に限られることを知っておきましょう。
もちろん、ハローワークで見つけた求人から会社の情報を調べて、
自力でその会社とコンタクトをとって、履歴書を郵送して…
というやり方もありますが、
企業側の人事担当者から「ハローワークから紹介状をもらってください」と言われてしまうとアウトです。
5.求人票記載の雇用条件を守らない会社がある
これまたちょっと笑えない話なのですが、
ハローワーク求人に掲載されている雇用条件と、
実際に入社した後の雇用条件が違う。
という悪質なケースが少なからず存在しています。
これはハローワークが公式に認めていることで、
↓わざわざ専用の相談窓口を作ってまで対策をしているのが実情です。
Q6. 実際に応募したところ、条件が異なっていたのですが…。
A6. ハローワークでは、求人受理に当たって、十分に条件の確認等を行い、応募者を募るために虚偽等がなされることがないよう指導を行っておりますが、
万が一求人内容と実際が異なっていた場合には、
ハローワーク求人ホットライン又は紹介をしたハローワークまでご連絡いただくようお願いします。
求人企業を管轄するハローワークより、求人企業に対して事実確認を行い、必要に応じ、求人内容の是正・補足等を行います。
↑「求人企業に対して事実確認を行い、必要に応じ、求人内容の是正・補足等を行います」らしいですが、
転職先の会社に入社した後になってから、
お役所から「是正・補足等」をされても、
後の祭りというか、迷惑の極みですよね…。
(最悪、上司や経営者ににらまれてその会社にいづらくなってしまいます。そしたら結局無職に転落…なんてことも)
このように、ハローワークに掲載されている求人にはブラックなものが少なくないので注意してください。
まとめ
今回は、在職中に働きながら転職活動を始める方向けに、
ハローワークは在職中に使うことができるのか?を解説しました。
まとめると、ハローワークは現在の勤務先からの退職が正式に決まっている人(退職願を提出し、離職票を受け取った人)でないと、求人紹介を受けることができません。
当然ながら、企業側の担当者とコンタクトをとったり、面接を受けたりすることもできません。
-
在職中に働きながら転職活動する方法【仕事が忙しい人のやり方】目標は3ヶ月で内定!
「在職中に働きながら転職活動する場合、何から始めたらいい?」この記事では、現在の職場で働きながら転職活動を始める方法を5ステップで解説しています。働きながら就活するなら、3ヶ月以内に1社以上の内定を得ることを目標にしましょう。ぜひ参考にしてみてください。
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