- 経理の面接で「あなたのキャリアプランを教えてください」と聞かれたらどう答える?
- 「5年後・10年後にどうなっていたいですか?」への答え方は?
「あなたの考えるキャリアプランを教えてください」という質問は、経理面接の場でよく聞かれます。
この質問への答え方によって、
合否が分かれることもあります。
(特に経理の実務経験者の場合)

キャリアプランについての質問を答えるためには、あなた自身が「自分が何を目指して仕事をしているのか?」を理解していることが重要です。
なんだか難しそう…と感じてしまった人もご安心ください。
経理は一種の専門職ですから、キャリアプランの選択肢はある程度パターンが決まっています。
その中から自分の志望にあいそうなものを選べばいいのです。
以下では、経理の具体的なキャリアプラン例を3つ紹介します。
参考にしてみてください。
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ブログ管理人
1985年生まれ。未経験ニートで会計事務所入社→月給16万円で地獄のような目にあう→何度か転職して年収600万円→会計事務所から経理に転職→現在は経理の管理職/2018年開始の当ブログも6年目突入!おかげさまで毎月1万人(累計34万人超)の方に読まれています。
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この記事の目次
経理のキャリアプラン例3つ

(経理のキャリアプラン例を3つ紹介)
代表的な経理のキャリアプランとしては、
↓以下の3つのものが考えられます。
- 現場の経理スタッフとして活躍したい
- 経理部署の管理職を目指したい
- 財務の責任者を目指したい
1.現場の経理スタッフとして活躍したい
周囲の仲間と協力して仕事を達成する喜びは、何物にも代えがたいものです。
自分の知識が重宝され、手助けして感謝されることも嬉しいものですね。
そのようなチームワークに大きな価値を感じるあなたは、現場の経理スタッフとしてのキャリアを築くのに向いています。
会社で長く勤めてくれる熟練のスタッフは、細かな部分に気付ける余裕を持っており、どの組織においても重宝されるはずです。
今自分が行っている業務範囲を極め、この分野ならだれにも負けないと自信を持って言えることは、大きな武器と言えます。
周囲とうまくやれるコミュニケーション能力もあれば、より適正があると考えてよいでしょう。
2.経理部署の管理職を目指したい
部署の問題点を率先して解決したり、社内各部署との連携が苦ではない方は管理職向きです。
会社役員側も、こうした「調整力のある」人材は手放すと大きな損失となることは分かっている為、この管理職を目指すマインドはとてもメリットがあるといえます。
そうした管理職を目指すにあたっては、業務フローをきちんと理解していることが前提となります。
社内の業務ローテーションがきちんと行われ、各業務を経験できるのが一番ですが、これは実際にはなかなか難しいはずです。
足りない経験部分は自分の勉強で補う気概が求められてくるでしょう。
自分の成長に喜びを感じることができればしめたものです。
3.財務の責任者を目指したい
集計したデータを分析するのが得意な人、「こうしたらもっと会社は良くなる」という改善点を提案できる人は財務に向いています。
企業を継続するために、これからお金をどう使うのかを決めていくのが財務の仕事になります。
経理の管理職よりも、より経営者側に立った業種と言えるでしょう。
企業規模にもよりますが、財務は必ずしも必要な職とは言えません。
数字のまとめは経理が行い、経営意思決定は役員が行うこともままあるためです。
しかしながら、企業が躍進するにあたって財務の分析力と提案は強い力になります。
いずれは企業の中核として働きたいと思うあなたは、こちらを目指すべきでしょう。
面接の場での回答例
実際に、面接の場でキャリアプランを聞かれた際の一例を紹介いたします。
企業側が求めている人材と、あなたが考えているキャリアプランが合致すれば、採用は目の前です。
紹介する例を参考に、実際の面接に備えてまいりましょう。
例1.現場の経理スタッフとしてのキャリアプラン
基本的には自分の経験業務をまとめ、志望会社で活かせる事のアピールを行います。
「私は御社において、経理部門のスペシャリストを目指したいと思っております。
経験した経理業務は領収書整理、小口管理、仕訳データ入力が主となります。
御社では監査法人の対応までされるとのことでしたので、今までの経験を活かしながら、担当者として貢献していきたいと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします。」
NGな例
経験が活きない業種に対しての、経験のアピールは効果はありません。
「私は3年間建設資材小売業の経理事務として働いてまいりました。
製造業を営われている御社において、経験を活かせればと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。」
例2.経理部署の管理職としてのキャリアプラン
管理職として適性を感じられるエピソードを組み込みましょう。
「私は御社において、管理職を目指していきたいと考えております。
前職においては、小規模ながら責任者として経理部門をまとめておりました。
各部門との連携の甲斐あり、目立ったトラブルもなく業務を遂行できたことは、大きな自信となっております。
この調整役としての動きに、私自身とても充実感を覚えていました。
御社においてもこの働きをさせていただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。」
NGな例
適性を組み込まない、希望だけでは通りません。
「私は御社において、管理職を目指していきたいと考えております。
前職においては小口管理、仕訳業務を主に行っておりました。
経理職としての高みを目指したいと思い、管理職の勉強を行っております。
御社の力になれれば幸いです」
例3.財務の責任者を目指すキャリアプラン
管理職業務と同様、財務適性を感じさせるエピソードを組み込みましょう。
「私は御社において、財務職として力になりたいと考えております。
かねてから経理業務として数字のとりまとめのみでなく、それを基にした分析を併せて行ってまいりました。
経理業としてより会社の利益に貢献できるよう、日々研鑽を行っております。
これまでの経験を基に、御社の力になれればと思っております」
NGな例
エピソードのない内容はNGとなります。
「私は御社において、財務職を目指していきたいと思います。
経理職としての最終到達点として、当然に設定すべきキャリアプランと考えています」
【※注意】ブラック企業で働く経理の労働環境は悲惨すぎる

(経理はブラックな職場も多いので注意やで)
まったく同じ年齢・同じ職歴・同じスキルの経理経験者でも、
↓この2種類の人がいるのが現実です。
- ホワイト企業で、繁忙期でも定時退社・高年収で働いてる経理と、
- ブラック企業で、限界ギリギリまで搾取されてるのに低年収な経理…
私自身、初めて入社した経理がガチのブラック企業で大変な思いをしました。
(繁忙期は毎日終電ギリギリまで働いても月給手取り20万円ちょっとしかなかった)
経理って所属する会社によって労働環境がぜんぜん違う仕事なんですよね。
入社する会社をまちがえると、
ブラックな働き方になってしまいがちなので注意して下さい。
転職活動では情報リサーチの段階から、
ブラック企業の求人を候補に入れないことが大切です。

経理として転職成功したい人は、
経理専門の転職サイトで求人を探すのが良いですよ。
経理の求人だけを専門で扱っているサイトなので、
↓年収や福利厚生などの条件が良いホワイト求人の候補を
たくさん見つけることができます。
なお、経理未経験者についてもこれは同じです。
スキルや学歴がまったく同じ未経験者でも、
↓こんなふうにスタート地点が分かれてしまうことがあるんです。
(まさに天国と地獄…)

- ゼロから仕事を教えてもらえる環境で年収400万円でスタートな人。
- 何もわからない状態でいきなり現場に放り出され、しかも年収264万円でスタートする人…。
↓実際の求人をお見せするとこんな感じですね。
どちらも未経験OKの求人なのに、
入社時の年収条件がまったく違います。
↑あえて2つ目の求人(年収264万円〜…)を選ぶ人はまずいないと思います。
同じ未経験スタートなら、お給料はちょっとでも高い方が良いに決まってますよね。
重要なのは、こうした差が能力の差によって生まれるわけではないことです。
未経験者の場合、当たり前ですが入社時の仕事の能力はみんなゼロです。
(経理は実務経験で評価される職種)
それなのに、入社時のお給料の金額がまったく違うのはなぜなのか?
これは「応募先の企業がもうかっているか?もうかっていないか?」でほぼ決まります。
あなたがどんなに優秀な人であったとしても、
勤務先の会社がもうかっていなかったらお給料は低くなります。
逆にいうと、能力的にあまり自信がない人であっても、
良い環境の企業に入ることができれば、
年収で差をつけることができるんですね。

特に、経理は自分の営業成績などでお給料が決まる職種ではないので、
勤務先の会社の業績によって年収額がほぼ決まります。
経理はどういう会社を転職先に選ぶか?が決定的に重要であることを知っておいてください。
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経理転職には「経理専門の転職サイト」を使おう

(経理経験者は「経理専門の転職サイト」を使いましょう)
現在、ほとんどの人が転職サイトを使って求人探しをすると思います。
(さすがに今どきハローワーク使う人は少ない)
ただこの転職サイトには大きく分けて
↓以下の2種類があることを知っておいて下さい。

- 専門職向けの転職サイト
経理・人事・法務など専門性の高い求人のみをあつかう転職サイト。
求人数そのものは一般向けサイトより少ないが、
求人の質が圧倒的に高い。 - 一般向けの転職サイト
営業マンや総務など、いわば「万人向け」の転職サイト。
求人の数は多い一方で、年収などの質では劣る。
テレビCMとかでよく見かけるのはこちら(リクナビが代表例)
↑どちらも無料で使えるものですが、
経理に転職するなら必ず、1. 専門職向けの転職サイトを使うようにしましょう。
転職活動で一番大切なのはどうやって質の高い求人を探すか?です。
ここをまちがえてしまうと、
どんなに優秀な人でも転職失敗の可能性が高くなります。
ほとんどの人が
- なんとなく名前を聞いたことあるから…
- 学生時代の就活にも使ったし…
↑という感じで適当にリクナビなどで仕事を探してしまいます。

営業マン向けの求人とかならそれでもまあいいんですが、
専門職である経理はこういう探し方をしない方が良いです。
逆にいえば、経理専門の転職サイトをメインで使うだけで、
情報リサーチでライバルに大きな差をつけることができるわけですね。
経理専門の転職サイトでは、
↓例えば以下のような求人を見つけることができますよ。

実務経験者向け
- 年収600万円スタートの実務経験者むけ経理求人
- 決算前の繁忙期も残業なしなどワークライフバランス型の経理求人
- 将来の管理職候補として入社できる経理求人
- 誰もが名前を聞いたことがある超大手企業の経理求人
- 会計事務所から経理へのキャリアチェンジ歓迎の経理求人
- IPO準備業務の経験を積むことができる経理求人
- CFO直下のポジションで働ける経理求人
未経験者むけの求人では、
↓以下のような求人をたくさん見つけることができます。

未経験者向け
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- 在宅リモートワークOKのワークライフバランス求人
- ゼロから仕事を教えてもらえる環境の求人
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などなど、好条件人が多数ありますよ。
>>9,045件の求人を見てみる
↑この希望条件入力をきちんとやらない人が結構多いんです。
転職で成功する人と、失敗する人で差がつくのって
こういうところなのかもしれません。

仕事のストレスや疲労が限界にまで達すると、
転職サイトに登録する気力すらなくなるものです。
あらかじめ転職サイトに希望条件をしっかり入力しておき、
日常的に最新求人をチェックするくせをつけましょう。
転職サイトを使って普段から求人リサーチをやっておくと、
どうしても今の職場がきつくなったら転職もある
という選択肢を持てて、
過労で倒れたりする前に転職という対策を打てます。
転職サイトは無料で使えていつでも利用を止めることができます。
変な電話連絡とかもないのでリスクはゼロですよ。
(今すぐは転職する気がない人も情報リサーチに使えます)

まとめ
今回は、経理のキャリアプランについて具体的な事例をいくつか紹介いたしました。
経理は役職クラスによって仕事内容や年収がかなり違います。
ご自身が目指すレベルに合わせてキャリアプランを検討してみてください。
最後の最後にお伝えしたいこと
転職にしても仕事にしても、
↓成功する人って結局はこれなんですよね。


(個人的に衝撃を受けた本です)
転職活動を成功させるためもっとも重要なのは情報リサーチです。
経理で働くなら経理職専門の転職サイトを活用しましょう。
転職サイトへの登録って3分でできる作業です。
無料ですしいつでも解除できるのでリスクなんて何もありません。
変な連絡が来るようなこともありませんしね。
それでも、こういうかんたんな作業ですら
↓以下の2種類の人に分かれます。

- とりあえず今すぐやっておく人
- いつまでたっても何かと理由をつけてやらない人
これは転職活動だろうが仕事だろうが同じです。
(あなたのまわりにも2. みたいな人いませんか?)
ほんのちょっとの行動の差ですが、
理想の働き方に近づける人と、
いつまでたっても職場の文句ばかり言っている人とで違いが生じるのはこういうところなんですね。
↓今から1年後に、あなたはこのどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、
雑用ばかりさせられる職場で年齢だけを重ねていく…。 - やりがいがあり、給料の高い仕事で人間関係も良好。
ワークライフバランス型の職場でプライベートも充実。
↑もちろん後者を目指しましょう。
