経理の忙しい時期(繁忙期)は激務?転職前に知っておきたい閑散期やワークライフバランスについて

2019年9月19日

経理 忙しい 時期

(経理の忙しい時期はいつ?繁忙期の経理の仕事内容について実体験者が具体的に解説します)

 

経理として働き始めたばかりの方や、これから未経験で経理職に転職したいと考えている方の中には、

経理の忙しい時期や、ひまな時期がいつなのかあらかじめ知っておきたいという方も多いでしょう。

経理は忙しい時期(繁忙期)と、

忙しくない時期(閑散期)とがかなりはっきりしている職種といえます。

管理人

経理は年間のスケジュールが法律で決められている職種です。

なので、基本的に毎年ような時期に忙しくなり、ひまになる傾向があるのです。

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経理の忙しい時期(繁忙期)はいつ?

経理 忙しい 時期

(経理職の繁忙期は、①決算時期と②年末調整時期の2つです)

 

↓経理が忙しい時期(繁忙期)とは、ずばり以下の2つの時期です。

  1. 年次決算を行う時期
  2. 年末調整業務を行う時期

以下では、この2つの時期に経理職員がどういう仕事をしているのか?について、具体的に見ていきましょう。

1.年次決算を行う時期

日本国内のすべての企業は、1年に1回は必ず「決算」という手続きをしなくてはなりません。

決算とは、簡単にいえば「1年間でどのぐらい会社がもうかったのかを計算して、国に納める税金の金額を計算する作業」のことです。

この決算は、「決算日から2ヶ月以内に完了しないといけない」というルールが法律で決まっています。

例えば、三月末決算の会社であれば、5月31日までに決算業務をして税金を計算し、税務署に申告しなくてはならないといった具合ですね。

5月31日が決算業務の期限なので、

経理では4月1日〜5月31日までの間に決算業務を行うことになります。

  • 決算月から2ヶ月以内に行うのがルール
  • 例えば、三月末決算の会社なら4月1日〜5月31日の間に決算業務を行う

上では三月決算の会社についてみましたが、

決算をいつ行うか?はそれぞれの企業が自由に決めています。

日本でもっとも数が多いのは三月決算ですが、五月決算の会社もあれば、九月決算の会社もあるといった具合ですね。

決算の期日は上でもみたように「決算月から2ヶ月以内」ですから、

↓決算月と決算業務を行う時期の関係を一覧にすると、以下のようになります。

一月決算の場合 2月1日〜3月31日が決算業務
二月決算の場合 3月1日〜4月30日が決算業務
三月決算の場合 4月1日〜5月31日が決算業務
四月決算の場合 5月1日〜6月30日が決算業務
五月決算の場合 6月1日〜7月31日が決算業務
六月決算の場合 7月1日〜8月31日が決算業務
七月決算の場合 8月1日〜9月30日が決算業務
八月決算の場合 9月1日〜10月31日が決算業務
九月決算の場合 10月1日〜11月30日が決算業務
十月決算の場合 11月1日〜12月31日が決算業務
十一月決算の場合 12月1日〜1月31日が決算業務
十二月決算の場合 1月1日〜2月28日が決算業務

↑あなたの会社の「決算月」を確認して、

いつ決算業務を行うのか?を確認してみてください。

(九月決算の会社に勤めている方は、10月1日〜11月30日が決算業務を行う時期ということになります)

この決算業務は、経理として働く人にとってもっとも重要な業務で、業務量も一番多い仕事です。

必然的に、この期間中は職場内も非常に忙しくなりますから、繁忙期ということになりますね(職場によっては「激務」といえるような状態になることもあるでしょう)

決算業務というのは、具体的にどういう仕事をやるのか?については簿記試験などでも勉強すると思いますが、

期中に会計ソフトに入れた処理が正しいか?をすべてチェックして、必要な決算仕訳を追加で入れていくというのが具体的な作業内容になります。

これらは必ずしも机の上だけでの処理というわけではなく、実地棚卸のために工場を視察したり、営業部署などからヒアリングをして帳簿の内容を再度チェックしたり…といろんなことをやらないといけません。

決算処理が完了したら決算書が完成しますが、そこからさらに法人税や消費税といった税金の計算も行います。

これらは通常は顧問の税理士さんなどと相談しながらやっていくことになりますが、会計職として高いレベルの仕事をしたい人は法人税の計算方法なども勉強していくのが望ましいでしょう。

事業年度末から2ヶ月以内に決算と税務申告の業務を完了したら、経理部はちょっと落ち着いた雰囲気になります。

(雰囲気的にはお祭りの後…みたいな感じですね)

2.年末調整業務を行う時期

経理の繁忙期2つ目は「年末調整業務」を行う時期です。

年末調整業務は、その名の通り年末(12月)ごろに行う業務のことをいいます。

この年末調整業務は「12月分の給料支払日まで」に完了しなくてはなりません。

↓例えば、毎月25日がお給料日の会社なら、12月25日までには年末調整業務を完了するといった具合ですね。

  • 年末調整業務は「12月分の給料支払日まで」に完了するのが一般的
  • 例えば、毎月25日がお給料日なら、12月25日までに年末調整を完了する

年末調整業務を行うのは、会社の決算月がいつかにかかわらず共通です。

三月決算の会社も、四月決算の会社も、八月決算の会社も、年末調整業務を行う時期は同じになります。

なお、年末調整の「法律上の期限」は1月末日ですが、普通はもう少し余裕をもって処理しますので、12月分のお給料支払日までに完了するのが一般的です。

経理が年末調整業務を行うためには、従業員さんの自宅に送られてくる必要書類などを提出してもらわないといけません。

(生命保険や地震保険の控除証明といったような書類です)

11月〜12月上旬にかけて必要書類を出してもらい、

給与支払日までに処理をする、といったように業務が進んでいきます。

給与計算業務と年末調整の意味について

以下では、年末調整とはどういう業務なのか?についてもう少し詳しく見ておきましょう。

経理は、会社で働いている従業員の「給与計算」も業務として行なっています。

この給与計算業務は、従業員の「税金の計算」も含みます。例えば、

営業のAさんは月給30万円だからこれだけの税金を納める。事務職のBさんは月給25万円だからこれだけの税金を納める…

といったような具合ですね。

こうした計算作業を、経理は本人の代わりにやってあげなくてはならないのです。

毎月の給与明細を見ると、源泉所得税とか住民税特別徴収額、健康保険料や厚生年金保険料といった項目が表示されていますよね。

これらの金額を計算するのが経理の「給与計算業務」というわけです。

こうした計算は毎月お給料を支払うたびに行なっていますが、1年に1度「年末調整」という業務で「正確な金額を計算し直す」という作業があります。

毎月の源泉所得税の金額は「概算額(だいたいの金額)」となっていますから、これを正確な金額に計算して調整する必要があるのです。

なぜ「だいたいの金額」で毎月の給与計算を行うのか?というと、正確な税金の金額は「1年間トータルのお給料受取額」が決まらないと計算できないからです。

1年間トータルのお給料受取額は、当然ながら12月末にならないとわからないですよね。

そのため、毎月の給与計算処理は「だいたいの金額」で処理しておき、年末に1年間トータルのお給料受取額がわかったタイミングで、年末調整業務を行なって正確な金額に調整し直すというわけです。

税額を正確な金額に調整した結果、通常は従業員に返還するお金が発生します。

このお金は12月分の給与支払日に、給与と一緒に還付するのが一般的です。

その他の繁忙期

経理 忙しい 時期

(一部の大手企業では中間決算や四半期決算・会計士による監査への対応を行う必要があります)

 

↓経理の繁忙期は①決算業務を行う時期と、②年末調整を行う時期、の2つと説明しました。

  1. 年次決算を行う時期
  2. 年末調整業務を行う時期

経理は、基本的にはこの2つの時期が繁忙期となります。

↓ただし、企業によっては以下のような追加業務を行うことがあり、

これらの時期も繁忙期になる可能性があります。

  1. 中間決算・四半期決算
  2. 会計監査対応
  3. 税務調査対応

以下では、それぞれの業務の内容について順番に見ていきましょう。

1.中間決算・四半期決算は導入している会社とそうでない会社がありますし、2.会計監査対応は上場企業以外は行いません。

また、3.の税務調査は毎年必ず行われるという性質のものではありません。

(税務調査は、ある日いきなり税務署から「この期間中にチェックさせてもらいたい」というように連絡が来て対応する性質のものです。つまり、イレギュラーな業務です)

ごく大まかにいうと、これらの追加業務は「規模の大きい会社」で行われる経理業務です。

一般的には規模の大きい企業(大手企業)ほど経理の繁忙期は多く、激務になりやすいと言えるでしょう。

中間決算・四半期決算

中間決算とは、半年に一回行う決算業務のことです。

四半期決算とは、3ヶ月に一回行う決算業務です。

通常は、決算業務は1年に1回行えば問題ないのですが、上場企業では投資家に情報提供するために四半期決算と中間決算が義務付けられています。

上場企業でなくても四半期決算や中間決算を導入している企業はありますが、こちらは経営者が自主的に行なっているものです。

ある程度の規模の企業であれば、あらかじめ予算を作成して事業を行なっていますから、その予算と実績との差を把握するために決算を行うという側面があるのです。

会計期間は短ければ短いほど細かい会計情報をチェックすることができますから、四半期決算や中間決算を自主的に導入している企業は内部管理体制がしっかりしているといえます。

※ただし、当然ながらその分だけ経理は忙しくなるのですが…。

会計監査対応

上場企業では、会計期間ごとに公認会計士(監査法人)の会計監査を受けなくてはなりません。

私自身も所属している企業が上場企業なので、年次決算業務が終わった直後のタイミングで監査法人の監査を受けています。

(期中にもミーティングをしたり、四半期でレビューをしたりといったことがあります)

公認会計士というのは会計に関してはもっともプロフェッショナルな人たちです。

うちの会社は上場企業といっても比較的小さい規模なので、だいたい3〜4人ぐらいの会計士さんが事業所にやってきて、部屋を一つ使って2、3日はこもりきりでチェック作業をされる感じになります。

基本的に経理がやることはありませんが、会計処理の内容について質問を受けた時には対応しないといけないので、基本的に外出ができない感じになりますね。

税務調査対応

税務調査は、税務署が「会社が税金を正しく納めているか、脱税していないか」をチェックしにくるというものです。

税務調査は毎年必ず行われるというものではなく、突発的なイレギュラー業務ですね。

こちらも公認会計士の監査と同様に過去の帳簿や会計処理について徹底的にチェックされるのが基本です。

税務署の方から質問が出たら対応しないといけないので、経理スタッフは調査中の2日間は外出できないなどの制約がでます。

税務調査で修正の指摘が出るなどの結果になってしまうと、「経理は何をやっとるんだ…」ということになってしまいますから、経理部にとっては日頃の業務の質が問われる場と言えます。

なお、税務署の方は基本的にとても腰の低い人たちですので、やりとりでストレスを感じたことは私はあまりありません。

経理がワークライフバランスを保つには

経理 忙しい 時期

(経理がワークライフバランスを保ち、楽しく働きながら人生を充実させるにはどうしたらいいか?を解説します)

最後に、経理の仕事をする人が、こころ穏やかに楽しく働くには?という点について考えてみましょう。

↓結論から言うと、経理がワークライフバランスを保つためには、以下の2つのことを知っておくことが大切と言えます。

  • 閑散期に繁忙期を見越してしっかり準備をしておく
  • ブラック企業に絶対に入らないこと【超重要!】

それぞれの項目について、私の実体験込みで解説いたします。

閑散期に繁忙期を見越してしっかり準備をしておく

上でも見てきましたが、経理という仕事は基本的に「毎年同じスケジュール」で業務が進んでいきます。

つまり、毎年決まった時期に繁忙期がやってきて、決まった時期に閑散期がやってくるという感じですね。

そのため、経理がワークライフバランスを考える上で重要なのは、

「いかに閑散期に繁忙期の準備をしっかりしておくか」という視点になります。

決算期や年末調整などの繁忙期はかなり忙しくなりますが、閑散期に繁忙期を見越して準備をしておけばかなり忙しさは緩和されます。

経理1年目の方は「いったい今は何をやっているんだ?」と職場内の雰囲気に飲まれて大変だと思いますが、2年目以降はかなり先を予測して動けるようになります。

まずは毎月の月次業務の流れを覚えて、可能な限り効率化して繁忙期に備えるようにしましょう。

ブラック企業に絶対に入らないこと【超重要!】

ひと昔前に比べるとかなり少なくなりましたが、世の中に「ブラック企業」はいまだにたくさん存在しています。

ブラック企業というと営業職のパワハラなどをイメージしがちですが、

経理職でもブラックな環境というのは確実にあります。

経理職でブラック環境になりがちなのは、年収300万円未満など「低年収のわりに異常に業務が激務」という環境のケースです。

私が経験した例では、繁忙期に日付が変わるまで仕事をしているのに、月収が20万円を切る…という状況がありました。

(時給に換算したら500円ぐらいだったと思います…)

まったく同じ仕事をしているのに、年収が激しく違うこともある(実体験)

経理 忙しい 時期

(毎日深夜まで残業しているのに、月収手取り20万円未満…なんて事態にならないために:実体験)

当時は「これが当たり前なのかな…」と思っていたのですが、仕事をし始めて2年ほど経った時に、

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(転職後の待遇が特別に良いというわけではなくて、転職前の会社が完全ブラックだっただけです)

どの会社で働くか?によって私たち労働者の人生は180度変わる

この記事をお読みの方の中にも、「ひょっとしたらうちの会社ってブラックなのかも…」と心当たりのある方もいらっしゃるでしょう。

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(繰り返しになりますが、仕事の内容自体は基本的にあまり変わっていないのにもかかわらず、です)

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あなたの貴重な人生の時間を浪費せず、将来を破壊されるような事態にならないためにも、

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