- 経理は女性メインの仕事?男性が未経験から経理になるのは無理?
- 男性経理の平均年収っていくらが相場?
- 実務未経験で簿記資格もないけど正社員で転職できる?
- 経理として出世していくキャリアプランってどんな感じ?

30代の男です。
男性でも未経験から経理に転職することは可能ですか?
世間的には経理=女性の仕事という
イメージがあるように思うのですが…。
確かに、経理は女性比率が高い職場が多いですね。
ただ、経理は管理職以上はほとんどが男性だったりしますよ。
私も男性ですが経理として働いています。

結論から先に言うと、
30代の男性でも未経験から経理に転職することは可能です。
簿記資格はあるにこしたことはないですが、求人応募時点でまだ試験合格していない人でも採用されるケースは普通にありますよ。
(未経験採用の場合、入社してから合格すればOKとする会社が多いです)
経理はやりがいがあって面白い仕事です。
つぶしのきく仕事(食いっぱぐれがない仕事)でもありますから、手に職をつけて働きたい男性にもおすすめですよ。
この記事では、実際に経理として10年以上働いている私(管理人)が、
男性が経理としてゼロからキャリアスタートする方法を解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の目次
経理 = 女性のイメージはスタッフレベルの話

(男性でも経理事務に転職することは可能です)
世間の多くの人が持っている「経理事務=女性」というイメージは、
実はスタッフレベルの経理事務を指していることが多いです。
経理事務の仕事は、大きく分けて「スタッフ職」と「管理職」に分けられます。
経理は役職レベルによって働き方や男女比率がかなり違うことを理解しておきましょう。
↓それぞれ以下のような仕事内容です。
- スタッフ職
経理の事務作業を担当する人たちで、男女比率では女性が多いです。
管理職の指示を受けながら会計ソフトへの入力作業や、請求書・領収書のファイリングなど経理作業が行うのが仕事です。
未経験者は男女問わずここからキャリアスタートします。 - 管理職
スタッフ職の人たちに指示を与えながら、経理部署全体の仕事に責任を持つ人たちです。
経理部長や経理マネージャーなどの肩書になっていることが多く、男女比率では男性が圧倒的に多いです。
スタッフ職を数年〜10年程度経験した後、この管理職に昇進することが多いです。
経理は「全体の人口比率」でいえば女性が多いのですが、
管理職以上のレベルになると、圧倒的に男性が多いのが現実です。
実際、私は10年以上この仕事をやっていますが、
女性で経理課長以上の役職についている人には
ほとんどあったことがありません。
(まったくゼロというわけではないのですが)

なぜ、経理管理職はほとんどが男性なのか?

(管理職まで出世する経理の多くが男性なのはなぜ?)
なぜ、経理の管理職に男性が圧倒的に多いのか?というと、
経理の管理職になるには、
経理としてかなり長い年数のキャリアが必要だからです。
というのも、経理という部署は
↓こんな感じで会社内のさまざまな
極秘情報が集まってくる場所なんです。

経理は「極秘情報」が集まる部署
- 会社の金庫や銀行口座にある現金残高
- 会社が負っている借金の残高
- 社長を含む全社員のお給料の金額
- 社長を含む全社員の家族構成や生命保険の加入状況
- 会社の当期の利益予想
- 会社の組織変更や人事異動の情報
- 社長のプライベートなお金の出し入れ
- 社員が使った接待交際費の内容
- 会社や社長が納めている税金の額
↑経理として働いていると、
こういった「社外はもちろん、一般従業員にも絶対に見せることができない情報」を知る機会がとても多くなります。
(知りたくなくても情報として入ってきます)
こうした情報はよほど信頼感のある社員でないと見せることはできません。
- 信頼感のある社員
- = 外部に情報を漏らさない社員
- = キャリアの長い社員
ということで、こうした情報にアクセスできる経理管理職には、
経理として数年〜10年以上のキャリアが求められるのです。
数年〜10年以上、1つの職種でキャリアを積んでいる人材となると、
男女比率でいうと男性が圧倒的に多いのが日本社会の現実です。
これが、経理は管理職以上になるとほとんどが男性になってしまう理由なのです。

これは「男尊女卑」や「男女差別」といった話ではなく、
現実として1つの会社に長期間在籍している人の多くが男性であるということですね。
女性は20代後半〜30代で出産育児のために仕事を離れる人が多いです。
経理未経験者が「とりあえず採用してもらえるなら…」と、あせって入社すると悲劇的なことになります
経理の平均年収の相場っていくらぐらい?

男性が経理職として就職した場合、
どのぐらいの年収を稼ぐことができるのでしょうか?
経理の年収は、実務経験の有無によってかなり差があります。
これは男性・女性関係なく共通ですね。

転職サイトに登録されている最新の求人を参考にすると、
経理未経験者の平均年収は、
おおよそ300万円〜350万円程度が相場になります。
↓※未経験者OKの経理求人の例
↓転職大手のパーソル(doda)が発表している統計によれば以下のような感じです。
- 経理(20代):388万円
- 経理(30代):511万円
大手企業の経理に未経験者が挑戦するのはハードルが高い(キャリアプランは2段階で考える)

(大手の経理を目指すなら、実務経験者としての転職が必須になります)
なお、大企業ほど経理に必要なスキルは高くなりますので、年収も高くなる傾向があります。
そうなると必然的に「大手の経理を目指す人」は多くなるのですが、
未経験者が大手企業の経理事務として採用されるのはかなりハードルが高いのが実情です。
なぜかというと、大手企業というのは未経験採用を、
大学卒業したての新卒や、第二新卒で確保する傾向があるからです。
20代後半〜30代の人など、
すでに社会に出て数年経っているという人は、
中小企業の未経験者向け求人を狙うのが良いでしょう。
ベンチャーや中小規模の企業は「未経験者歓迎」のかたちで経理職を募集することがよくあります。
最終的に大手企業の経理になりたい人は、
- まずは中小企業で経理として実務経験を積み、
- 実務経験者として大手企業に転職する
↑という2段階でキャリアプランを組むのが
現実的な選択肢と言えるでしょう。

経理未経験者が「とりあえず採用してもらえるなら…」と、あせって入社すると悲劇的なことになります
ブラック企業を回避せよ!未経験者が経理求人を探すときのポイント

(経理求人を探すときのチェックポイントを解説します)

転職サイトやハローワークで経理求人を見ているのですが、
どうもどの求人も同じように見えてしまいます。
経理になれたとしても、
ブラック企業に入社してしまうことは絶対に避けたいです。
求人をチェックするときのポイントなどはありますか?
未経験者が経理求人を見るときには、
↓以下のようなポイントをチェックしながら
求人をしぼりこんでいくと良いですよ。

↑青文字クリックでジャンプできます。
それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。
1.未経験OKの求人か?
経理は実務経験者むけの求人と、未経験者むけの求人が厳密に分けられている職種です。
未経験者が経験者むけの求人に応募しても、
残念ながら門前払いになってしまうことが多いです。
未経験で経理職への転職を目指すなら、
↓以下のように「未経験者歓迎」となっている求人を狙うようにしましょう。
2.平均年収と比べて年収が低すぎないか?
同じ未経験者向けの求人でも、
企業によって稼げるお給料はかなり違います。
どうせ働くなら少しでも高い年収で働きたいですよね。
未経験者の場合、経理事務の平均年収は300万円〜350万円が相場ですので、これを目安にしてみてください。
3.将来の管理職候補求人を狙う
経理として高いレベルの実務経験を積んでいきたいなら、
↓将来の管理職候補といったようなかたちで募集されている求人を狙うのがおすすめです。
管理職候補として入社した場合、
経理としてレベルの高い実務経験を積んでいくことが可能となります。
同じ未経験者むけ求人でも、経験できる仕事内容がかなり違ってきますよ。
4.どの程度の残業がある職場か?をチェックする
経理は繁忙期(忙しい時期)と、
閑散期(ひまな時期)とでかなり業務量に差があります。
「残業なし」をアピールしている求人であっても、
それが繁忙期の話なのか、閑散期の話なのかをチェックしておくことも大切です。
↓「残業ほぼなし」をアピールしている経理求人の例
経理は実務スキルを身につけるための勉強時間を自主的に確保することがたいせつな職種といえます(簿記検定の勉強など)
残業がどの程度発生する職場なのか?
は応募前にしっかりと確認しておくようにしましょう。
【危険】未経験で経理に転職するならブラック企業に気をつけろ…!

(経理に未経験で転職するなら「ブラック企業」にまちがえて応募しないよう注意)
これから未経験で経理への転職を目指す人は、
就活で応募先候補にする企業をまちがえないように注意してください。
経理って所属する会社によって働き方がぜんぜん違う仕事です。
入社する会社をまちがえてしまうと、
ブラックで激務な働き方になってしまう可能性があるんです。
特に未経験者は搾取されやすいので注意して下さい。
ブラック企業の求人を、
最初から応募先の候補に入れないことがたいせつですよ。

ブラック企業にまちがえて応募しないようにするには、
どこで経理の求人を見つけるか?
の情報リサーチがとても大切になります。
(まちがえてもハローワークとかは使わないようにしましょう)
人間関係がよく給料も高いホワイト企業に就職したい人は、
↓以下のような経理専門の転職サイトで求人を探すのが安全です。
経理の求人だけを専門であつかうサイトなので、
条件の良いホワイト企業の経理求人が大量に見つかりますよ。
SYNCA(シンカ)
経理職専門の転職サイト(経理経験者は優遇!)
SYNCA(シンカ)は経理専門の転職サイトです。
上場大手企業の経理〜ベンチャー経理まで、経理求人が充実しています。
未経験OKで年収400万円〜の求人や、
実務経験者むけ年収600万円〜のワークライフバランス求人、
管理職リーダー候補の求人など、好条件な経理求人がたくさん見つかりますよ。
↑まずは無料アカウントを作って
いろんな経理求人を見てみることからスタートしましょう。
なにごともしっかり情報収集することから始めるのが大切です。
※↓メールアドレスはこちらで無料取得できます。
(グーグルのGmailまたはYahooメール)

転職サイトで年収や勤務地などの条件を入力しておくと、
マッチする求人が出るたびに自動でメール通知してもらえます。
気になる求人を見つけたら情報としてストックしておきましょう。
これをやっておくと、
どうしても今の状態がつらくなったら転職もあるという選択肢を持てます。
過労やストレスで倒れる前に早めの手を打つことができるんですね。
転職サイトは完全無料で使えます。
いつでも利用やめられますし、
変な電話連絡もないのでリスクはゼロですよ。
情報リサーチに活用しましょう。

経理求人は「経理専門の転職サイト」で探すべき理由

(転職サイトは「未経験の経理求人に強いサイト」を使わないといけません)
転職サイトっていろんなところがありますが、
どのサイトを使って仕事探すか?はとても重要です。
経理や人事など、企業の管理部門求人って、
専門転職サイトの方が条件の良い求人を見つけやすいんです。

経理の仕事を探すなら、
必ず経理専門の転職サイトを使いましょう。
リクナビなどの一般的な転職サイトより
年収などの条件が良い求人がたくさん登録されています。
↓例えば、以下のようなホワイト経理求人を見つけることができますよ。
- 誰もが名前を知る業界トップ企業の経理未経験者むけ求人
- 初年度から年収400万円〜のホワイト企業求人
- 在宅リモートワークOKのワークライフバランス求人
- 東証一部上場大手企業の経理求人(未経験むけ)
- ベンチャー企業の経理求人(年収420万円〜)
転職サイトでホワイトな求人を見つけるコツ

(転職サイトでホワイトな経理求人を見つけるのにはコツがあります)
これをやっておくと、
自分の条件にマッチする求人だけにしぼりこんで通知してもらえるんですね。
ライバルと差がつくのってこういうところだったりします。
未経験OKのホワイト経理求人って人気ですからライバルもいます。
情報収集では絶対に負けないようにしておきましょう。
経理求人専門の転職サイトを使って、
リサーチ力でライバルに差をつけてください。

まとめ
今回は、経理に転職したい男性向けに、
未経験からキャリアをスタートする方法について解説しました。
結論的には、30代以上の男性であっても未経験から経理になることはじゅうぶん可能です。
簿記資格は実務経験者の採用では重視されますが、
未経験採用ではそれほど重要ではありません。
ネット上の情報にはデマも多いので注意してくださいね。
最後の最後にお伝えしたいこと
転職にしても仕事にしても、
↓成功する人って結局はこれなんですよね。


(個人的に衝撃を受けた本です)
転職活動を成功させるためもっとも重要なのは情報リサーチです。
経理の仕事目指すなら経理職専門の転職サイトを活用しましょう。
転職サイトへの登録って3分でできる作業です。
無料ですしいつでも解除できるのでリスクなんて何もありません。
変な連絡が来るようなこともありませんしね。
それでも、こういうかんたんな作業ですら
↓以下の2種類の人に分かれます。

- とりあえず今すぐやっておく人
- いつまでたっても何かと理由をつけてやらない人
これは転職活動だろうが仕事だろうが同じです。
(あなたのまわりにも2. みたいな人いませんか?)
ほんのちょっとの行動の差ですが、
理想の働き方に近づける人と、
いつまでたっても職場の文句ばかり言っている人とで違いが生じるのはこういうところなんですね。
↓今から1年後に、あなたはこのどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、
雑用ばかりさせられる職場で年齢だけを重ねていく…。 - やりがいがあり、給料の高い仕事で人間関係も良好。
ワークライフバランス型の職場でプライベートも充実。
↑もちろん後者を目指しましょう。
