- 経理は未経験者は採用されない?
- 簿記2級持っていないと、書類選考すら通らないって本当?
- 未経験でも採用される人は何が違うの?
経理の仕事に興味があるけど、
「経理は実務経験者が有利なので、未経験者は採用されない」
「簿記2級も持ってないなら応募自体が無駄なのでやめた方が良い」
…みたいなネットの口コミを見てあきらめてしまっている方、
ひょっとしたら多いのではないでしょうか。
この記事では、経理として10年以上仕事をしていて、
管理職として人事採用もやっている私が経理採用の実態をお教えします。
これから未経験で経理へ転職を目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。
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ブログ管理人
1985年生まれ。未経験ニートで会計事務所入社→月給16万円で地獄のような目にあう→何度か転職して年収600万円→会計事務所から経理に転職→現在は経理の管理職/2018年開始の当ブログも6年目突入!おかげさまで毎月1万人(累計34万人超)の方に読まれています。
この記事の目次
「経理は未経験者は絶対採用されない!」…なわけがない
たしかに、経理は実務経験がとても重視される職種です。
経理というのは、ようするに「会社の決算書を作る仕事」なわけですが、
これは一種の専門職なので、職人的な経験が必要なんですね。
ただ、経理も経験ゼロの人向けの採用が行われることは普通にあります。
もし、未経験者は絶対に採用されない職種なら、
この世から経理の仕事をする人がいなくなってしまいますよね(ありえません)
「論より証拠」ではないですが、
実際の経理求人を見てみましょう。
↓以下はいずれも未経験OKの経理求人です。
なぜ、簿記なしでもOKなのか?
なぜ簿記なしでOKかというと、未経験入社の場合、
入社後に研修期間(OJT期間)があるのが普通だからです。
その研修期間中に簿記2級に合格できれば、
現場で仕事をしていく上で何の問題もありません。
さらにぶっちゃけていうと、たとえ簿記検定に合格できなくても、
現場でちゃんと仕事やっていける人なら何の問題もないです。
実際に仕事をやっていく上では
簿記よりもパソコンを使い慣れていることの方が重要だったりしますね。
もちろん、簿記知識なんて必要ない!なんてことは言いませんよ。
長い目で見て、簿記知識のある人とない人とでは経理としての能力に大きな差が出ますから。
ただ、未経験者として入社した場合、
↓経理の仕事って以下のような「簿記知識不要の仕事」から始まることが多いんです。
- 会計ソフトへの入力作業
- 請求書や領収書などのファイリング作業
- 銀行振込などの業務
- 決算業務では管理職や先輩の手伝い
↑これらは簿記知識がなくても、先輩の見よう見まねでできる作業です。
こうした地味ですがたいせつな業務を1年ぐらい経験してから、
ようやく決算書作成や給与計算、
税金の計算といった重要な業務にかかわっていくのが普通です。
簿記はいわゆる「あるとより良い」の条件であって、
必須要件(「ないとダメ」)ではないんですね。
なので、採用時点で簿記の知識がなかったとしても、
仕事をおぼえながら簿記の勉強を進めていけばまったく問題ないのです。
無責任なネットの口コミにだまされないこと
ネット上にはいろんな口コミ情報があります。
中には「経理目指すのに簿記持ってないなんてやる気がないと思われる」
みたいな極端なことを書いている人もいますね。
↑ただ、こういう口コミを書いている人って
経理の仕事の経験はあっても、
自分で採用担当まではやったことがない人だと思います。
人事採用をやったことがある人ならわかると思いますが、
企業が人を集めるのってそんなに簡単じゃないんですよ。
ほとんどの企業は募集かけてもぜんぜん応募がこなくて困ってるのが実態です。
「簿記の有無で書類選考足切り」みたいなぜいたくなことができるのは、ごく一部の超人気企業だけなんです。
人気企業でもない中小企業で「簿記持っていない人は、その時点で書類選考で落とす」なんてことをやっていたら、
いつまで経っても人を採用することができません。
↓例えば、以下の2人の人が応募してきた場合に、
企業側として採用したいのはBさんでしょう。
- (Aさん)
簿記2級を持っているけど、コミュニケーション能力が低く、根気もない人 - (Bさん)
簿記はまだ勉強を始めたばかりで3級も持っていないけど、明るくまじめでやる気もある人
企業側が簿記検定の有無だけで採用判断をしてしまうと、
有望な人材を取り逃がすことになります。
企業はコストをかけて採用活動を行っていますので、
Bさんを書類選考で切り捨てて、あえてAさんを採用するような愚かなことは普通しません。
簿記2級って、はっきりいって
一定期間まじめに勉強すれば誰でも受かる試験です。
勉強が苦手な人でも資格スクールに通って、
半年も勉強すればじゅうぶんに合格圏内に入れます。
そして、その程度のことは採用担当者なら誰でも知っています。
実際、私は中小企業の経理管理職をやっていて
人事採用に関わることがありますが、
未経験資格なしで応募してきた方を採用候補にすることは多くあります。
経理に未経験者で転職成功するには?4つのポイント
これから未経験・簿記資格なしで経理への転職を目指す方は、
以下で説明するポイントを知っておいてください。
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これらを知らずに就活してしまうと、
そもそも採用される可能性がゼロな求人に応募してしまい、
門前払いを食らって恥をかく…
なんてことにもなりかねませんので注意です。
1.「未経験OK」を明示している求人を狙う
最初に一番重要なことをお伝えします。
↓それは、未経験者は以下のように
「未経験OK」と明示されている求人を狙って応募することです。
未経験者が実務経験者向けの求人を狙って応募しても、
まず採用されることはないので注意してください。
経理は未経験者と実務経験者で、
採用の入口がきっちりと分けられている職種なのです。
なぜかというと、企業が実務経験者向けに求人を出す場合、
多くのケースで「欠員補充」のかたちで募集をかけているからです。
欠員補充というのは、かんたんにいえば「社内で辞める人が出たので、その人の穴をうめるために人を採用する」ことですが、
当然ながら前任者と同じレベルの仕事をこなせる人が求められます。
こういう採用背景のところに未経験者が応募しても、
まず採用されることはなく「門前払い」となってしまうのです。
2. いきなり大手企業の経理求人を狙わないこと
上で解説した内容ともかなさる部分がありますが、
未経験者はいきなり大手企業の経理求人を狙わない方が無難です。
というのも、大手企業が経理の未経験者を採用する場合、
多くのケースで新卒か、第二新卒の人を好んで採用するからです。
(第二新卒というのは、大学を卒業してから3年以内の人のことを言います)
さらにいうと、大手企業というのは学歴がよくて
簿記資格をすでに持っている人たちもたくさん応募してきます。
こうした人たちがライバルでも勝てるという自信がある人ならいいですが、
そういった人はおそらく私のブログは読んでないでしょう。
私自身がそんなに優秀でもないごく普通の人間なので、
このブログではごく普通の人に向けて記事を書いています。
(特別優秀でなくても、経理としてきちんとキャリアを積んでいくことはできる
ということをお伝えしたくてブログをやっています)
もしあなたが高学歴新卒や第二新卒に該当するならOKですが、
そうでないなら、未経験からいきなり大手企業を狙うのは避けましょう。
時間と労力のムダになる可能性が大です。
もちろん、ある程度の実務経験を積んでから、
大手企業に中途採用の実務経験者として転職することは可能ですよ(私自身もそうしました)
大手企業でも実務経験者の採用は学歴や年齢不問なケースが多いです。
ただ、現時点で実務未経験の方は、
まずは中小企業で実務経験を積むことから始めた方が現実的です。
中小企業で3年〜5年程度の実務経験を積んでから、
大手企業の経理を目指すなら、実現可能性がじゅうぶんにあります。
3. 簿記の勉強は「転職活動と同時進行」で進めればOK
未経験者は簿記に合格してから就活するのではなく、
簿記の勉強と同時進行で就活するのが良いでしょう。
正社員として転職活動する場合、内定出るまでに3〜6ヶ月はかかるのが普通ですから、
その間に簿記検定2級ぐらいは取れるケースが多いと思います。
また、この戦略でいけば採用面接で
「簿記はまだ持っていないのですか?」と質問されたときに、
「はい、まだ合格はできていません。ただ、次回◎月の2級に挑戦するべく勉強を進めています」
という返答ができます。
↑これなら、ある程度の簿記知識を持っていることをアピールできて行動力の高さも伝わりますし、
もし結果的に合格できなかったとしても、
ウソはついていませんから何の問題もありません。
この記事の中で何度もくりかえしお伝えしていますが、
未経験者は応募時点で簿記持ってなくても問題なしです。
(しつこくてすみません。でもこれは本当に誤解している人が多いんです)
大手企業なら別ですが、中小企業がうちは簿記2級ぐらいは持ってる人じゃないと採用しないよなんて上から目線なことやってたら、
いつまでたっても採用なんてできません。
私は実際に中小企業で経理管理職やってますが、
名前の売れていない企業が
人を採用するのって本当に大変なんです。
そりゃ簿記資格も持っていて、実務経験もあって、人格も良くて…
みたいな人がどんどん応募してきてくれればいいですけど、
そんな条件の良い人が、あえて誰も名前も聞いたことないような地元の中小企業を狙って就活する理由って普通はありません。
簿記は2級レベルであっても合格するのに1年以上(悪くすればもっと)かかることはあります。
この期間を無職で過ごしたり、経理とはまったく関係のない仕事で働きながら過ごすのはもったいな過ぎます。
こんな遠回りをするよりも、
さっさと未経験の経理として入社してしまって
経理の実務経験者になってしまった方が良いですよ。
お給料も稼げますしね。
さらにもう1つつけ加えると、
簿記試験は経理の実務とリンクした内容の試験です。
(会計のデータをもとに試算表を実際に作成するというような問題が出題されます)
なので、実際に経理の仕事をしながらの人の方が、
圧倒的に勉強の理解が進みやすいというメリットもありますね。
実際の決算書なんて見たことない…という人より、
先輩に指導されながら決算業務を経験してきた人の方が、
簿記の内容について具体的なイメージを持てるのはまちがいありません。
簿記は就活しながら勉強していけばまったく問題ありません。
ときどき社会人なのに勉強ばかりしている人を見かけてしまうのですが、
残念ながら本末転倒といわざるを得ません。
こういう「勉強のための勉強」をやっていいのは学生だけです。
社会人にとって、勉強は仕事の能力を高めるためにやるものであって、
それ以上でもそれ以下でもありません。
現時点では簿記資格を持っている人も、持っていない人も、
まずは企業に経理として採用されることを最優先にしましょう。
ベテラン経理でも「実は簿記持ってないんだよね…」という人は多い
ベテランの経理スタッフでも「実は簿記は持ってないんだよね…」という人はたくさんいます。
簿記検定に合格していなくても経理の実務はできますからね。
簿記2級では工業簿記という
業種によってはまったく使わない知識が出題されます。
なので、経理の実務経験者でも
苦戦するケースが多かったりします。
あなたがまだ簿記検定に合格していなかったとしても、
すでになんらかのかたちで簿記の勉強をスタートしているでしょう。
テキストを買って読み始めている、
初心者向けの入門書を読んでいるなどの段階まで進んでいるなら、
未経験者向けの経理求人に応募するのはまったく問題ないと思いますよ。
自分で自分のチャンスをつぶさないように注意
もちろん、あなたがすでに簿記検定に合格しているなら、
それにこしたことはないです。
合格している人と、合格していない人とでは、
合格している人の方が評価が高いのは当たり前です(他の条件が同じなら)
↓ただ、以下のように考えるのはまちがいというか、
自分のチャンスを自分でつぶすことになるので
とてももったいないのです。
- まだ簿記3級すら合格していないのに、経理に応募なんてできない…。
- 就活は次回の簿記検定に合格してから…。
- 他の人はみんな簿記を持っているだろうから、自分だけが持っていないなんて状態になると恥ずかしい…。
あなたの目的が経理としてキャリアを積むことであるなら、
少しでも早く実務経験を積み始めることを優先すべきだと思います。
もちろん、ブラック企業にあせって入ってしまっては意味がありませんよ。
ただ、雇用条件の良いホワイト企業でも、
簿記なしの人を普通に正社員採用しているところはたくさんありますからね。
むしろ、ホワイト企業ほど
人をじっくり育てるという意識が高いので、
入社時点での簿記の有無なんて
気にしないところが多いと思いますよ。
4. なぜ、あえて未経験の仕事に挑戦したいのか?を明確にする
これは経理の採用に限らずですが、
未経験の職種に転職する場合は「なぜあえて未経験の職種に挑戦しようと思ったのか?」を明確にしておきましょう。
これは、志望動機や自己PRというかたちで必ず質問される項目で、
しかも採用可否を決定的に決めるポイントになります。
コツとしては「とにかく具体的なエピソードから考えていく」ことです。
いろんなことをあれこれ書くよりも、
たった1つのエピソードにしぼり、
その内容をとことん掘り下げて話をしていくのが良いですよ。
前職以前での実際の経験から、
経理という仕事に興味を持ったきっかけを伝えるといいですね。
↓例えばこんな感じです。
- 私は営業マンとして働いてきたのですが、営業先が倒産してしまった経験があります。そのときに売上の回収のために相手会社の経理担当者さんと交渉をいろいろとしたのですが、そのときに「会計の仕事」の重要性を学びました。
- 接客業で店舗の売上管理を担当していたのですが、上司から「売上はよくとも粗利が低い」と指摘され、ただ単に接客を頑張るだけでなく、会計的な効率性を考えて働くことの重要性を知りました。
未経験の職種に挑戦するなら、
「未経験であることそのもの」を強みにしましょう。
そのためには、
御社に採用いただけました際には、1日でも早く仕事で貢献できるように誠心誠意努力します。
↑という気持ちを最大限にアピールしてください。
実はこれは、年齢的に上の人の方がアピールになるポイントです。
なぜかというと「自分にはここを逃すともう後がないのです」という必死さと覚悟が伝わるからです。
未経験者の強みは、熱意と新鮮さ、そして謙虚さです。
経理に未経験で採用されない人の特徴10個
ここまで「経理は未経験であっても採用される可能性が十分にある職種」というお話をしてきました。
ただ、そうはいっても「こういう人は採用されない」という条件があるのは事実です。
これは経理以外の職種でも同じかもしれませんが、
特に経理は「未経験者が採用されるコツ」的なものを押さえておかないと、
本当に採用されないので苦しむことになります。
具体的には、以下のようなポイントを知っておいてください。
これらを知っておくだけでも、未経験で経理に採用される可能性はグッと高くなりますよ。
1. 最初から大手企業の経理求人を狙っている
大手企業経理の未経験採用は新卒や第二新卒で埋めることがほとんどです。
20代後半や30代の転職では、中小企業やベンチャー企業の経理を狙うべきです。
大手企業で経理がしたい人でも、ひとまず中小企業で経験を積みましょう。
そこからステップアップするのが一番の近道です。
なかでもオススメは、「管理職+スタッフ1〜2名」ぐらいの規模の会社です。
なぜかというと、一人経理のような小さい会社だと教えてくれる人がいないので、未経験者にはかなりきつく、習得スピードが遅くなってしまいます。
自分を含めて、経理社員が2~3名いれば先輩社員に質問できる環境が整っているため、未経験でも働きやすいです。
まずは実務経験者としての実績作りを優先するべく、大手は狙わず中小企業に的を絞りましょう。
2. 入社前に簿記の勉強をがんばってしまう
経理は資格より経験が物を言う仕事です。
簿記3級レベルの勉強をすることはプラスになりますが、未経験者にとって一番のアピール材料にはなりません。
未経験者が簿記知識のアピールをしても、「知識と経験は違うんだよね」と思われるのがオチです。
意欲を見せるという意味で、さらっとアピールする程度がちょうどいいです。
もし私が面接官ならば、未経験だけど簿記1級の資格持ってます!という人は、ちょっと嫌ですね。
一緒に仕事するイメージが湧かないです。
3. 年齢が高めなのに、若い人と同じ自己PRで戦っている
20代前半の人と20代後半以上の人では求められることが違います。
新卒のときと同じ自己PRをしていては、若い人に勝てるわけありません。
年齢が高めの人に求められることを理解して、自己PRに繋げましょう。
私が未経験から経理に転職活動したときは、部下の教育係や取りまとめ役の経験をアピールしました。
また、年上の人の指導役もやったことがあるので、コミュニケーション力が培われたことをエピソードに盛り込みました。
今までの社会人経験で、若い人にはできないけど自分ならできるスキルはないか書き出して考えてみましょう。
4. ゼロから勉強させてください!という受け身の姿勢はNG
新卒でもないのに、「勉強させてください!」という姿勢の人は採用されないでしょう。
もし私が面接官だったら、絶対に一緒に仕事したくありません。
なぜなら、「自分で積極的に調べたりしなさそうだな、全部手とり足取り教えないといけないタイプかな」と、不安に思ってしまうからです。
中小企業では、即戦力を求めています。
社員数が少ないので、一人でも欠けるとダメージが大きいからです。
なるべく、社員に負担がかからないような人材を採用するでしょう。
また、私の会社では社内の雰囲気に合うかどうかを重要視しています。
会社や先輩社員に合わせられそうだな、この人が入っても波風が起こらなそうだなと、思わせる人だと採用に近づきますね。
5. 書類選考対策・面接対策が不十分すぎる
転職活動は人生でそう何度もやるものではないので、慣れている人は少ないはず。
慣れない中、魅力的な履歴書や面接が求められるので大変ですよね。
自分一人で最高のものはなかなか作れません。
新卒の転職活動のときみたいに時間がないので、プロに任せて効率的に転職活動しましょう。
転職エージェントは、カウンセリングをもとに、自分にあった求人の絞り込みをしてくれます。
残業はしたくない!有休が取れる会社がいい!など希望がありますよね。
自分の希望や適性から、エージェントが求人を選び提示してくれます。
エージェントは非公開求人を持っているため、自分にマッチする求人を見つけやすいです。
書類選考対策では、履歴書や職務経歴書の添削をやってくれます。
カウンセリングをもとに、自分の強みや特徴を引き出してくれるので、受ける会社に適した志望動機を作ることができますよ。
自分では気がつかないアピールポイントを見つけてもらえることもあります。
また、面接対策では、その企業ではどんな質問がされるのか、何を重視しているのかというポイントを事前に教えてもらえます。
なぜそんなことができるのかというと、エージェントと企業につながりがあり、過去の面接データを持っているからです。
一人で転職活動していたら、絶対知りえない情報ですよね。
その他に、自分では聞きづらいこともエージェントを通して質問することができます。
たとえば、福利厚生面やリアルな社内の雰囲気なども聞いてくれますよ。
なんと、年収交渉までやってくれます。
一人で転職活動をすると、入社する前と後のギャップが大きく、こんなはずじゃなかったと後悔する可能性もあります。
エージェントを使った方が、納得のいく転職ができそうですよね。
6. パソコンスキルのアピールが弱すぎる
経理は、ほぼ1日中パソコンと向き合っています。
パソコンスキルは重要なアピールポイントになります。
もし前職で間接的にでも会計ソフトに触れたことがある人は、自己PRに必ず入れましょう。
また、最近は無料で誰でも使えるソフトがあります。
もし会計ソフトを使ったことがない人は、ダウンロードして家計簿入力がてら勉強してみるのも良いでしょう。
ソフトの使い方は基本的なところはどのメーカーも応用できるので、会計ソフトが使えるというアピールは資格よりも喜ばれるスキルでしょう。
7. 経理の仕事内容をあまり理解できていない
経理の仕事内容は基本ルーティーン作業なので、1年の流れぐらいは調べれば理解できるはずです。
未経験とはいえ、あまりにも何もわかっていない状態では、すぐ辞めてしまうのではないかと、採用担当者が不安に感じますよね。
会社によって経理が担当する仕事の幅は様々なので、その会社の業務に合った理解をするようにしましょう。
たとえば、私の会社では経理が事務全般の仕事をしています。
人事・労務・雑用も担当することになるので、経理しかやりませんというタイプの人だと採用は難しいです。
ただ、その会社がどこまで求めているのか、一人で考えるのは限界があります。
エージェントを使って会社に質問してもらうと良いでしょう。
8.「覚悟」の伝え方が不十分(未経験者ほど必要)
採用活動をしている企業にとって、入社してすぐ退職されてしまうのは一番避けたいところです。
覚悟が面接官に伝われば、「この人なら続けられそうだな」と思ってもらえ、採用につながりますよね。
そのためには、企業分析をしっかりして自分が入社した姿をイメージしておくことです。
頑張ります!とただ熱意を伝えるだけではなく、数年後その会社で何をしたいか、どうなっていたいかを交えて伝えると良いでしょう。
私が熱意を伝えるためにしていたことは、逆質問の機会を逃さないことです。
何か質問ありますか?と面接の最後に聞かれたら、「入社までに準備しておくことはありますか?」など、入社を想定した質問をするようにしていました。
質問が終わったら、入社意欲が高まったことを伝えるとより良い印象を与えられるでしょう。
9. 経理はコツコツタイプが好かれるはず!と思い込んでいる
確かに、コツコツ作業できるタイプは経理に向いている性質の一つです。
ですがそこをアピールすると、自分の殻に閉じこもるタイプ?消極的な人かな?と思われるかもしれません。
むしろ、コツコツ作業は当たり前で、その中で積極的にうまくコミュニケーションをとれるかどうかが大切です。
経理は一人でコツコツ作業することも多いですが、少人数のメンバーと良好な人間関係を維持し続ける大変さがあります。
私が働いている会社では年齢が上がるにつれて、ただ数字を提示するだけではなく分析まで求められます。
それを汲み取って決算作業時には、昨年度よりなぜ経費が増えたのかをあらかじめ分析し、提示するようにしています。
経営陣が何を求めているか理解し、それに先回りして答えるコミュニケーション力が必要です。
10.【最重要】経理って超おもしろそう!というワクワク感が伝わっていない
未経験なのに経理に応募してきたということは、当然興味があるからですよね。
絶対に経理になりたい!と経理の仕事に強い興味があることを伝えなくてはなりません。
私が転職活動していたときは、「今、簿記の勉強中なのですが、とても楽しいです。早く実際に仕事がしてみたいです!」とアピールしていました。
話す相手は実務経験者なので、簿記の詳しい内容を盛り込んでも「経験ないくせに知ったふりしやがって」と反感を買ってしまうので、
専門的な話はほどほどにしましょう。
まとめ
今回は、経理の未経験者採用のリアルな実態について解説しました。
結論的には、経理は未経験簿記なしであっても普通に採用されるケースがあります。
ただ、本文で紹介したように、
経理の未経験採用では「独特の評価ポイント」というか、採用されるためのコツみたいなものがあります。
これから経理に未経験で応募する方は、これらのポイントを押さえた上で転職活動に臨んでみてください。
結果はかなり違ってくると思いますよ。
(追伸)労働環境が劣悪な「ブラック経理」で働きたくない人へ
これから経理として働く人は、
労働環境が悲惨なブラック企業にまちがえて入社しないよう注意してください。
経理って入社する会社によって労働環境がぜんぜん違う仕事です。
自分の勤務先として選ぶ会社をまちがえてしまうと、
ブラックでつらい働き方になってしまうことがあるので注意してください。
例えば、入社時のスキルや学歴職歴がまったく同じ人でも、
↓こんなふうにスタート地点からすでに差がついてしまうことがあるんです。
(まさに天国と地獄…)
- ホワイトな経理職場
ていねいな新人研修があり、ゼロから経理としての仕事をていねいに教えてもらえる環境。
年収は400万円からスタートと未経験者の相場からみてやや高めの給料。さらに会社の業績に合わせて決算ボーナス支給あり。
繁忙期ふくめて残業ゼロなので、ワークライフバランスも良好な職場。 - ブラックな経理職場
何もわからない状態でいきなり現場に放り出され「仕事は先輩を見ながら覚えて」と実質放置。
しかも年収264万円でスタート…。手取り月給20万円未満…。
残業が常態化していてプライベートの時間がまったくとれない…。
↓実際の求人をお見せするとこんな感じ。
どちらも未経験OKの求人なのに、
入社時の条件がまったく違いますよね。
(画像クリックで拡大できます)
↑あえて2つ目のしんどそうな求人(年収264万円〜…)を選ぶ人はまずいないと思います。
(「黒字経営の安定企業」ならもうちょっとちゃんと給料出せよって話です…)
同じ働くなら、お給料はちょっとでも高い方が良いに決まってますよね。
なぜ、同じ「未経験OKの経理求人」なのに年収が100万円以上違うのか?
重要なのは、経理の場合はこうした「差」が、
個人の能力スキルの違いによって生まれるわけではないことです。
上の2つの求人は、どちらも「未経験OKの求人」なことに注目してください。
未経験者の場合、入社時の仕事の能力なんてみんなゼロで同じのはずですよね。
(経理は実務経験で評価される職種ですから)
経験もスキルも同じゼロのはずなのに、
会社によって入社時のお給料の金額がまったく違うのはなぜなのか?
これは「応募先の企業がきちんと利益を出しているか?」、
そして「経営者が利益を社員に還元する意識を持っているか?」の違いです。
経理って営業マンみたいに個人成績で給料が決まる職種ではありません。
基本的に「固定給+夏冬ボーナス」で、
会社の業績がよければ決算賞与がプラスされるみたいな感じです。
なので、経理の給料は入社する会社の良し悪しによってほぼ決まってしまうんです。
これがどういうことか?というと、
あなたがどんなに優秀な人であったとしても、
勤務先の会社がもうかってなくて経営者がワンマンだったら、
お給料は平均と比べて低くなってしまうということです。
逆にいうと、能力や経験にあまり自信がない人であっても、
業績の上がっているホワイト企業に入ることができれば、
同じ未経験者に年収で差をつけることができるんですね。
経理はどういう会社を転職先に選ぶか?によって、
働き方がまったく違ってくることを知っておいてください。
ブラック環境で働く経理未経験者は本当に悲惨…
私自身も経験があるのですが、
ブラックな職場で働く経理って本当に大変です。
ろくな新人研修も受けないままいきなり現場に出されて、
「仕事は先輩のマネをしながら覚えてね」
みたいなほったらかし教育をされる危険があります。
会社がもうかっていなくて、
お給料が低い経理の職場って、雰囲気は最悪です…。
仕事がある程度きつくても、「平均より良いお給料をもらえている」という実感があれば頑張れるものですよね。
ですが、業績が悪い会社ではみんな低年収でボーナスとかも少ないですし、
人件費を抑えるために最低限の人員スタッフで現場をまわしていくことになりがちです。
必然的に残業時間は増し、みんなイライラと不満を抱えながら働くことになるんです。
新人時代の仕事で何がつらいって、
わけがわからない状態で職場で放置されてしまい、
うろうろオロオロしながら邪魔者扱いされて、
それでも毎日先輩の機嫌をうかがいながら、
仕事を教えてもらわないといけないことなんですよね。
しかも、ブラックな会社ではしょっちゅう新人が辞めていくので、
「新人なんて育ててもすぐ辞めていくし…」
みたいに考えられているケースも多いです。
つまり新人は使い捨て状態。
「それって経理の仕事じゃないよね…?」みたいな雑務ばかりやらされるので、経理としてろくな経験をつむことができません。
当然ながら、そんなかたちで仕事を覚えても、
身につくのは「その会社の中でだけ通用するスキル」だけです。
こういうブラックな職場に入って劣悪な環境でずっと過ごし、
5年後にどうなっているか…?って考えるとぞっとしますよね。
この点、業績の良いホワイト企業では、
未経験者をゼロから育てていくという意識があります。
業績が良いからこそ新人研修にも時間と労力をかけられますし、
未経験入社でも上で見た求人のように、
年収400万円(月給25〜30万円)でスタートなど相場より高いケースが多いんです。
まさに天国と地獄…みたいな感じですが、
同じ働くなら、こういう「しっかりお給料を稼げて、毎日の仕事のストレスが少ない環境」でスタートしたいですよね。
経理未経験者は「どこで求人を探すか?」が決定的に重要
それでは、どうすれば上で見たような業績がよく、
未経験者にも優しいホワイト企業の経理求人を見つけられるのでしょうか?
このブログを見てくれる方には、こっそりコツをお教えしますね。
経理として転職活動がうまくいかないのは、
十中八九が「求人を探す場所をまちがえている」のが原因です。
ブラックな会社にまちがえて応募するリスクを避けたい人は、
経理求人専門の転職サイトで求人を探さなくてはいけません。
(↑無料で使えるサイトです)
多くの経理未経験者の方は、
リクナビやマイナビなどの「一般向けの求人サイト(いろんな職種が雑多に募集されている転職サイト)」で経理求人を探してしまいます。
こういうサイトには、
言い方は悪いですが残りカスみたいな条件の悪い求人ばっかり集まりがちなんです。
上で実際の求人をお見せしましたが、
未経験OKとはいえ年収264万円〜…なんて、
はっきりいいってひどい搾取企業ですよね。
平気でこういう悪条件で求人を出す会社があるのが現実です。
もちろん、最初は「一般向けサイト」で求人を探したくなる気持ちはよくわかるんです。
「転職活動そのものが学生時代以来で初めて」という人も多いでしょうし、
「自分はまだ未経験だから、経理専門の転職サイトとか使っても応募できる求人なんて1件もなさそう…」って不安になりますよね。
ですが、経理未経験者の方であっても、
こういう転職活動のしかたは絶対にやめた方が良いです。
求人を探す場所でまちがえてしまうと、
未経験者ほどブラック企業の求人にまちがえて応募してしまうリスクが非常に高くなります。
どういう転職サイトを使って経理求人を探すか?には徹底的にこだわってください。
経理としてどんなにまじめで性格の良い人であっても、
求人を探す場所をまちがえてしまうと、
ブラック企業に入ってしまう可能性が高くなります。
逆にいうと、はっきり言ってあんまりスキルが高くない人でも、
ホワイトな職場で良いお給料をもらっているケースはたくさんあるんですよね。
ちょっしたコツを「知っているか?知らないか?」で差がついてしまう…
このように、転職活動をするときのちょっとしたコツ(未経験者でも経理求人専門の転職サイトを使う)を知ってるかどうか?だけで、
同じ未経験者なのに年収や職場環境に差がついてしまう…って、
理不尽でひどい感じがしますよね。
ですが、はっきりいって世の中なんてそんなもんです。
コツや裏技を知ってるか?知らないか?で、
ものすごい差がついてしまう場面ってたくさんあります。
例えば、まったく同じ品質の新品商品とかでも、
メーカーの公式ショップで買うと定価なのでやたら高くて、配送は1週間後(しかも玄関で自分で受け取り)…とかなのに、
まったく同じ新品商品をAmazonで探せば値段は時価なので安くて、
しかも翌日夕方までに自宅に置き配してくれるとかってよくありますよね。
こういうことって社会にはいくらでもあることですから、
私たち個人が不公平だ…!なんて不満をのべても意味がないです。
(そういうのは政治家の仕事です)
世の中の理不尽をなんとかしよう!とか考えるより前に、
まずはあなた自身が経理として転職を成功させましょう。
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今すぐは転職活動できないんだけど…という方へ
なんとなく今の環境に不満はあるし、
一生このままで良いなんてまったく思ってないけど
なかなか重い腰を上げられない…。
いま仕事している人もしていない人も、
↑毎日こんなふうに感じながら過ごしている人がほとんどだと思います。
転職活動なんて、はっきりいってめんどくさいですよね。
特に、条件の良い経理求人は人気ですから、
日常的にこまめに情報リサーチしておくことが大切です。
年収や勤務地などの条件を入力しておくと、
マッチする求人が出るたびに自動でメール通知してもらえるので活用しましょう。
↓こんな感じでメールが届きます。
自分が希望する条件にあった求人だけを
ピンポイントでピックアップしてくれるのでめっちゃ便利です。
情報ってたくさんありすぎても
ごちゃごちゃしてわけからなくなりますからね。
情報があふれている時代なので、
自分の求める情報を見つけるスキルが大事です。
同じ転職サイトを使っていても、
良い求人を上手に見つけられる人と、
見つけられない人の違いはこういうところでも出ますね。
(自分の希望条件をしっかりめに入力してるだけなんですが)
いい意味での「逃げ道」を常に確保しておくのが大切
経理求人専門の転職サイトで希望条件をしっかりめに入力しておき、
「ここいいかも…!」と気になる求人を見つけたら、
情報としてこまめにストック保存しておくようにしましょう。
手元に魅力的な求人がたくさんある状態を作っておくと、
いざ転職活動を始めるときに良いスタートを切ることができます。
また、日常的に転職サイトで求人リサーチするクセをつけておくと、
どうしても今の状態がつらくなったら転職もある
↑という「選択肢」を持てるのも重要ですね。
良い意味での逃げ道を確保できる感じです。
これって精神的にもかなり安定するんですね。
過労やストレスで倒れる前に早めの手を打つことができます。
転職サイトは完全無料で使えます。
いつでも利用やめられるのでリスクはゼロですよ。
↓年収などの条件の良い経理求人がたくさんあるので、
情報リサーチに徹底活用しましょう。
最後の最後にお伝えしたいこと
↑転職活動でも仕事でも、
成功する人の違いって結局はこれだと思うんですよね。
転職サイトへの登録って1分でできる作業です。
無料ですしいつでも解除できるのでリスクなんて何もありません。
変な連絡が来るようなこともありませんしね。
↓それでも、以下の2種類の人に分かれます。
- とりあえず今すぐ無料登録だけでもやっておいて求人検索を始めてみる人
- いつまでたっても何かと理由をつけてやらない人
これは転職活動だろうが仕事だろうが同じです。
(あなたのまわりにも2. みたいな人いませんか?)
ほんのちょっとの行動の差ですが、
理想の働き方に近づける人と、
いつまでたっても職場の文句ばかり言っている人とで違いが生じるのはこういうところです。
↓今から1年後に、あなたはこのどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、
雑用ばかりさせられる職場で年齢だけを重ねていく…。 - やりがいがあり、給料の高い仕事で人間関係も良好。
ワークライフバランス型の職場でプライベートも充実。