- メーカーの経理ってどう?
- 仕事内容はつまらない?やりがいに感じるのはどんなこと?
- 異業種の経理からでも転職できる?就活成功のコツは?

(メーカー企業の経理はつまらない?異業種との仕事内容の違いを経験者が解説!)
メーカー企業の経理って、どのようなイメージがあるでしょうか?
製造原価の知識が必要・理系人間が多そう…など、いろんなイメージがあると思いますが、
(なかには「つまらなそう…」という意見も)
その実態はあまり知られていないように思います。
この記事では、実際にメーカーの経理として働いている私が、メーカー経理を別の会社の経理職と比較した場合のメリット・デメリットを紹介します。
(大学卒業後、20代をずっとメーカーの経理として勤続しました)
近い将来にメーカー経理への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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ブログ管理人
1985年生まれ。未経験ニートで会計事務所入社→月給16万円で地獄のような目にあう→何度か転職して年収600万円→会計事務所から経理に転職→現在は経理の管理職/2018年開始の当ブログも6年目突入!おかげさまで毎月1万人(累計34万人超)の方に読まれています。
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この記事の目次
メーカー経理はつまらない?他業種の経理から転職する人が知っておくべき仕事内容
↓メーカー経理の仕事内容を、別の業種の経理と比較した場合、以下のような特徴があります。
- 原価計算の知識が重要
- 数値データの処理量がとても多い
- 英語力の読み書き能力があると重宝される(就活で有利)
- 理系人材は評価が高い
1.原価計算の知識が重要
まず1番に出てくるメーカー(製造業)とそれ以外の業種の経理の違いは「原価計算」があるかどうかです。
簿記で例えると、商社やサービス業であれば日商簿記検定の3級や2級の商業簿記がメインになりますが、メーカー経理はそれに加えて2級の工業簿記の知識が必要です。
配属によってはひたすら原価計算を行う部署にアサインされる可能性もあるでしょう。
原価計算は奥が深く「製造業の肝」と言えます。
具体的には棚卸における在庫評価や、売り上げるときの売値の値決めなどのもとになっているのはこの原価計算です。
作業は地味ですがメーカーならではの良い経験となります。
2.数値データの処理量がとても多い
メーカーの経理処理はデータ量も膨大です(仕入れる材料も、働く工員も桁違い)
なぜなら、売り上げるための在庫の物量や仕入れる原材料の物量や種類も多岐に上り、おまけに工員も製造ラインに配置されています。
これにより出荷データ、材料費データ、労務費データを始めとし多くのデータ処理が伴います。
経理の仕事は大量のデータや伝票を集計し、数字をまとめることが実務の基礎となります。
それを「つまらない」「だるい」と捉えるか「奥深い」と捉えるかはその人次第でしょう。
面白いと感じることができ、成長が早い人の特徴としては、集計した数字がどのように財務分析表に繋がっているかを考えながら仕事ができる人です。
3.英語力の読み書き能力があると重宝される(就活で有利)
みなさんご存知の通り、国内市場は成熟しきっており、さらに少子高齢化というネガティブ要素が加わり、今後、縮小の一途をたどります。
そのような中で日本のメーカーに今後、必要になると言われていることが「海外売上比率を高める」ということです。
さらに、利益を上げるために不可欠なことが「安価な原材料の調達」ですが、こちらも中国や東南アジアを始めとする海外に頼るほかありません。
海外購買部(海外から資材を調達する)や海外営業部(海外へ製品を売る)が直接のやり取りを行うため、経理はバックオフィスになりますが語学力は欲しいスキルです。
直接的な会話に必要なスピーキング力やリスニング力や、海外とのメール送受信で必要となるライティング力はそれほど業務では使用しません。
それよりも、契約書や見積書などの書類をスムーズに読むことができるリーディング力だけが必要になります。
とは言うものの、転職時はスコアで人材を測りますので、結局はTOEICのトータルスコアが重要です。
語学力で勝負をする方はTOEIC860点(ネイティブとビジネス英会話が可能なレベル)は保有していることが望ましいでしょう。
簿記の資格を保有し、併せ技で挑む人についてはTOEIC750点(日常英会話が流暢なレベル)があれば十分です。
逆にTOEIC600点(義務教育の英会話を理解しているレベル)は簿記の資格保有者でも最低限ほしいスコアになります。
4.理系人材は評価が高い
経理というと経営学部や経済学部を卒業した文系人材がメインですが、だからこそ理系人材で経理をしてくれる人の需要があります。
これはメーカーの特徴と言えるでしょう。
具体的には、製造用の機械装置・設備の構造を理解できる方が固定資産業務をより厳密に行うことができます。
またエンジニアタイプの人材は今後、システム導入やAIといった時代の流れとともに事務職には無くてはならない存在になります。
メーカーのように扱うデータ量が多い業種であるからこそ、活躍の幅が広がり重宝されるのです。
実際に理系の学部・院卒の方はもちろん、理系の専門学校卒の経理もメーカーでは活躍しています。
コツコツ向学すれば、学部・院卒と遜色ないポジションが用意されているのもメーカーの特徴です。
経理経験者がメーカー経理に転職して評価される方法は?
他社での経験をもとに業務効率化を提案することが重要です。
そもそも、日本では製造業が昔からの主要な産業ですので、創立何十年という企業も多いでしょう。
それは立派なことですが、古いゆえに昔ながらの、社内ルールを残しているメーカーがほとんどです。
企業の経営層は近年、人件費や経費が削減できず、利益が伸び悩んでいることに頭を抱えており、社内の業務効率化を促進してくれる人材を求めています。
「前職の企業ではこのような処理は不要だった」「稟議書の承認プロセスが長すぎる」「重複したチェックを複数人で行っており無駄が多い」といったような問題点を発見してください。
内部で長年勤めている社員は「慣れ」のために気づいていない、業務効率化の種を見つけ、提案する、そんな経理マンを目指しましょう。
【※注意】ブラック企業で働く経理の労働環境は悲惨すぎる

(経理はブラックな職場も多いので注意やで)
まったく同じ年齢・同じ職歴・同じスキルの経理経験者でも、
↓この2種類の人がいるのが現実です。
- ホワイト企業で、繁忙期でも定時退社・高年収で働いてる経理と、
- ブラック企業で、限界ギリギリまで搾取されてるのに低年収な経理…
私自身、初めて入社した経理がガチのブラック企業で大変な思いをしました。
(繁忙期は毎日終電ギリギリまで働いても月給手取り20万円ちょっとしかなかった)
経理って所属する会社によって労働環境がぜんぜん違う仕事なんですよね。
入社する会社をまちがえると、
ブラックな働き方になってしまいがちなので注意して下さい。
転職活動では情報リサーチの段階から、
ブラック企業の求人を候補に入れないことが大切です。

経理として転職成功したい人は、
経理専門の転職サイトで求人を探すのが良いですよ。
経理の求人だけを専門で扱っているサイトなので、
↓年収や福利厚生などの条件が良いホワイト求人の候補を
たくさん見つけることができます。
なお、経理未経験者についてもこれは同じです。
スキルや学歴がまったく同じ未経験者でも、
↓こんなふうにスタート地点が分かれてしまうことがあるんです。
(まさに天国と地獄…)

- ゼロから仕事を教えてもらえる環境で年収400万円でスタートな人。
- 何もわからない状態でいきなり現場に放り出され、しかも年収264万円でスタートする人…。
↓実際の求人をお見せするとこんな感じですね。
どちらも未経験OKの求人なのに、
入社時の年収条件がまったく違います。
↑あえて2つ目の求人(年収264万円〜…)を選ぶ人はまずいないと思います。
同じ未経験スタートなら、お給料はちょっとでも高い方が良いに決まってますよね。
重要なのは、こうした差が能力の差によって生まれるわけではないことです。
未経験者の場合、当たり前ですが入社時の仕事の能力はみんなゼロです。
(経理は実務経験で評価される職種)
それなのに、入社時のお給料の金額がまったく違うのはなぜなのか?
これは「応募先の企業がもうかっているか?もうかっていないか?」でほぼ決まります。
あなたがどんなに優秀な人であったとしても、
勤務先の会社がもうかっていなかったらお給料は低くなります。
逆にいうと、能力的にあまり自信がない人であっても、
良い環境の企業に入ることができれば、
年収で差をつけることができるんですね。

特に、経理は自分の営業成績などでお給料が決まる職種ではないので、
勤務先の会社の業績によって年収額がほぼ決まります。
経理はどういう会社を転職先に選ぶか?が決定的に重要であることを知っておいてください。
転職サイトは今すぐ転職するかどうかわからない人も使えます。
いまは情報リサーチの段階の人も、
↓サイト内で希望条件を入力しておくと、
マッチする求人が出るたびに通知してもらえるので、
ホワイト企業の経理求人を見落とすことがなくなります。
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などなど、好条件人が多数ありますよ。
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経理転職には「経理専門の転職サイト」を使おう

(経理経験者は「経理専門の転職サイト」を使いましょう)
現在、ほとんどの人が転職サイトを使って求人探しをすると思います。
(さすがに今どきハローワーク使う人は少ない)
ただこの転職サイトには大きく分けて
↓以下の2種類があることを知っておいて下さい。

- 専門職向けの転職サイト
経理・人事・法務など専門性の高い求人のみをあつかう転職サイト。
求人数そのものは一般向けサイトより少ないが、
求人の質が圧倒的に高い。 - 一般向けの転職サイト
営業マンや総務など、いわば「万人向け」の転職サイト。
求人の数は多い一方で、年収などの質では劣る。
テレビCMとかでよく見かけるのはこちら(リクナビが代表例)
↑どちらも無料で使えるものですが、
経理に転職するなら必ず、1. 専門職向けの転職サイトを使うようにしましょう。
転職活動で一番大切なのはどうやって質の高い求人を探すか?です。
ここをまちがえてしまうと、
どんなに優秀な人でも転職失敗の可能性が高くなります。
ほとんどの人が
- なんとなく名前を聞いたことあるから…
- 学生時代の就活にも使ったし…
↑という感じで適当にリクナビなどで仕事を探してしまいます。

営業マン向けの求人とかならそれでもまあいいんですが、
専門職である経理はこういう探し方をしない方が良いです。
逆にいえば、経理専門の転職サイトをメインで使うだけで、
情報リサーチでライバルに大きな差をつけることができるわけですね。
経理専門の転職サイトでは、
↓例えば以下のような求人を見つけることができますよ。

実務経験者向け
- 年収600万円スタートの実務経験者むけ経理求人
- 決算前の繁忙期も残業なしなどワークライフバランス型の経理求人
- 将来の管理職候補として入社できる経理求人
- 誰もが名前を聞いたことがある超大手企業の経理求人
- 会計事務所から経理へのキャリアチェンジ歓迎の経理求人
- IPO準備業務の経験を積むことができる経理求人
- CFO直下のポジションで働ける経理求人
未経験者むけの求人では、
↓以下のような求人をたくさん見つけることができます。

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などなど、好条件人が多数ありますよ。
>>9,045件の求人を見てみる
↑この希望条件入力をきちんとやらない人が結構多いんです。
転職で成功する人と、失敗する人で差がつくのって
こういうところなのかもしれません。

仕事のストレスや疲労が限界にまで達すると、
転職サイトに登録する気力すらなくなるものです。
あらかじめ転職サイトに希望条件をしっかり入力しておき、
日常的に最新求人をチェックするくせをつけましょう。
転職サイトを使って普段から求人リサーチをやっておくと、
どうしても今の職場がきつくなったら転職もある
という選択肢を持てて、
過労で倒れたりする前に転職という対策を打てます。
転職サイトは無料で使えていつでも利用を止めることができます。
変な電話連絡とかもないのでリスクはゼロですよ。
(今すぐは転職する気がない人も情報リサーチに使えます)

最後の最後にお伝えしたいこと
転職にしても仕事にしても、
↓成功する人って結局はこれなんですよね。


(個人的に衝撃を受けた本です)
転職活動を成功させるためもっとも重要なのは情報リサーチです。
経理で働くなら経理職専門の転職サイトを活用しましょう。
転職サイトへの登録って3分でできる作業です。
無料ですしいつでも解除できるのでリスクなんて何もありません。
変な連絡が来るようなこともありませんしね。
それでも、こういうかんたんな作業ですら
↓以下の2種類の人に分かれます。

- とりあえず今すぐやっておく人
- いつまでたっても何かと理由をつけてやらない人
これは転職活動だろうが仕事だろうが同じです。
(あなたのまわりにも2. みたいな人いませんか?)
ほんのちょっとの行動の差ですが、
理想の働き方に近づける人と、
いつまでたっても職場の文句ばかり言っている人とで違いが生じるのはこういうところなんですね。
↓今から1年後に、あなたはこのどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、
雑用ばかりさせられる職場で年齢だけを重ねていく…。 - やりがいがあり、給料の高い仕事で人間関係も良好。
ワークライフバランス型の職場でプライベートも充実。
↑もちろん後者を目指しましょう。
