- 経理の実務経験者として転職するには?
- 入社時点でどの程度のスキルが求められる?
- まだ経験が浅い場合(1年〜3年など)はどうなる?

経理の仕事をやっています。
経理経験者として転職を成功させるには
どうしたらいいのでしょうか?
経理は実務経験が重要な職種ですね。
ただ、同じ実務経験者でも、
具体的にどの程度の経験が求められるか?は、
求人を出している企業によって違います。

経理の実務経験者向け求人には、大きく分けて3種類があります。
自分のレベルにあった求人を狙って転職活動するのが大切ですよ。
この記事では、経理経験者むけに転職成功のポイントを具体的に解説します。
経理としてプロフェッショナルを目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。
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ブログ管理人
1985年生まれ。未経験ニートで会計事務所入社→月給16万円で地獄のような目にあう→何度か転職して年収600万円→会計事務所から経理に転職→現在は経理の管理職/2018年開始の当ブログも6年目突入!おかげさまで毎月1万人(累計34万人超)の方に読まれています。
この記事の目次
経理経験者求人は「求められる実務スキル」によって3種類に分かれる

(経理の「経験者むけ求人」には大きく分けて3種類あります)
経理の実務経験者は、企業側が求めている実務レベルによって採用枠が異なります。
↓具体的には以下の3種類があることを知っておきましょう。
- スタッフレベルの経理求人
経理スタッフとして最低限の実務知識を持っている方向けの求人。
実務経験1年以上が目安になります。 - 管理職「候補」レベルの経理求人
入社当初は経理スタッフとして働き、数年以内に管理職への昇進が予定されている求人。
実務経験3年程度が採用の目安になります。 - 管理職レベルの経理求人
経理財務セクションの課長クラス・部長クラスとしての採用枠。
決算まで自力で完結できる実務知識と、チームマネジメントの経験が求められます。
↑自分がどの枠に応募できるレベルなのか?を理解し、
応募する求人をしぼりこんでいくのが転職成功のポイントです。

自分のレベルに合わない求人に応募してしまうと、
門前払いを食らってしまう可能性が高いので注意してください。
スタッフレベルの人が管理職の求人に応募しても採用される可能性は低いですし、
管理職レベルの人がスタッフレベルの求人に応募すると大幅にキャリアダウン(年収ダウン)してしまいます。
以下、それぞれの採用枠での評価のされ方を具体的に解説していきますので、参考にしてみてください。
1. スタッフレベルの経理求人

(スタッフレベルの経理求人ではどの程度のスキルが求められる?)
実務経験が1年程度あれば、
スタッフレベルの経理経験者求人に応募することが可能です。
具体的な経験内容としては、決算業務を経験していることが重要になります。
↓スタッフレベルの経理求人例(実務経験者むけ)
(※↑画像クリックで拡大できます)
経理は日常業務においても、決算を意識して処理をしていくことが大切なので、
面接では「決算業務の経験があるか?具体的にどういった作業を担当したことがあるか?」は必ず質問されます。
なお、会計事務所(税理士事務所)の実務経験者も同じ採用枠で応募できますよ。
スタッフレベルの経理職に求められる実務スキルはどの程度?
スタッフレベルの経理求人で採用された人に求められるのは、
経理部署の現場スタッフとして、
管理職の指示を受けながらチームで仕事に取り組んでいくことです。
具体的には、経理の日常業務(会計システムへの入力〜証ひょう書類の整理など)から決算業務まで、
経理に関する業務に広くかかわっていくことになるでしょう。
なお、ある程度の企業規模になると、経理部署は「売上担当・仕入担当・経費担当」など、
仕事内容に応じてスタッフを分けて配置していることが多いです。
それぞれの仕事内容を数年ごとにルーティンで経験していくケースもありますね。
スタッフレベルの経理は「欠員補充」での募集が多い
経理スタッフレベルの経理求人の特徴として、
「欠員補充」というかたちで募集がかけられるケースが多いことが挙げられます。
経理という部署は基本的に人の異動が少ない部署なので、
既存のスタッフに退職が出たのに合わせて求人を出す企業が多いためです。
つまり、経理スタッフとして現場の即戦力で働ける人の募集ということですね。
(もちろん、入社してから数ヶ月程度は前任者からの業務引き継ぎがあるでしょう)
最低限の経理実務について理解していることをアピールしよう
担当者レベルの経理求人では、最低限の経理実務を理解していることが応募条件になることが多いです。
逆にいえば、経理としてそれほど高いレベルの経理スキルをいきなり求められることはありません。
決算までは自力でできる必要はありませんし、
税務や給与計算・社会保険については、これから勉強するというレベルでも問題ないでしょう。
簿記資格もあるにこしたことはありませんが、より重要視されるのは実務経験です。
まだ合格がない人でも「次回の検定試験で2級に合格する予定です」というように面接で伝えておけば問題ないでしょう。
2. 管理職「候補」レベルの経理求人

(管理職「候補」なら採用のハードルがかなり下がります)
管理職「候補」の経理求人とは、入社当初はスタッフレベルとして働き、
その後に数年程度の助走期間を経てから管理職となっていく採用ルートです。
↓※経理管理職「候補」の求人例
管理職候補としての入社の場合、求められる実務スキルや、マネジメント経験のハードルは意外に高くないことが多いです。
2人〜3人程度の経理チームでの主任クラスの経験や、
新人の後輩の教育係の経験などでも「管理職候補」として採用されることはありえるでしょう。
どちらかというと求められるのは「マインドや長期的なキャリアビジョン」の方です。
将来的に管理職を目指している人と、ずっとスタッフでいいや…と考えている人とでは、自ずから評価は異なります。
経理の管理職候補として採用されれば、
入社当初はいちスタッフでも、将来的な幹部職として企業内で育ててもらえます。
さまざまな経理の実務経験を積むことができますよ。

数年以上かけて育てる「コア人材」として採用されるケースが多い
管理職候補として採用された場合、
「今後、数年かけて経理部署を率いていく人材として育てていく」というように、
長期的な視点から評価されるケースが多いです。
(逆に言えば「管理職に欠員が出たために急ぎで募集」というケースが少ない)
必然的に、管理職候補レベルの人材を募集する企業というのは、
業務拡大中で好業績な企業であることが多いです。
ベンチャー企業を含む比較的新しい会社や、
老舗企業であっても新規事業に取り組んでいる企業などが、
管理候補者レベルの経理求人を出すケースが多いです。
3年以上の実務経験がある人は「管理職候補」を狙ってみるべき
経理の管理職候補の求人に応募できる目安としては、
経理の実務経験が3年以上あるかどうか?が基準になることが多いでしょう。
決算業務を複数回経験しており、
経理の仕事の全体像を把握できている人であれば、
管理職候補として採用される可能性は高いです。
なお、簿記資格については日商簿記2級は最低でも持っておきたいところですが、
できれば1級を目指して勉強している姿勢をアピールするのが理想的ですね。
その他、ビジネス会計検定やBATIC(英文会計)、社会保険労務士など、
経理職に関連のある中級資格を持っていれば、主体性の高さをアピールできます。
この先もずっと経理職としてキャリアを積んでいきたい人は、
ぜひ経理の管理職候補の求人を狙ってみましょう。
同じ企業規模の経理職でも、
- 昇進を前提としないスタッフとしての採用
- 将来の管理職候補としての採用
↑この2つで年収や仕事内容には大きな違いがあります(当然、後者の方が有利です)
経理スタッフとしてすでにある程度の実務経験がある方は、
ぜひ将来の管理職候補として採用されることを目指しましょう。
3. 管理職レベルの経理求人

(経理の管理職に求められるスキルとは?)
管理職クラスの経理採用では、
決算まで自力で完結できる経理実務スキルと、
チームリーダーとしてのマネジメント経験が問われます。
また、経理だけでなく財務(金融機関への融資対策など)の業務を担当することもあります。
↓経理管理職むけの求人例
(※↑画像クリックで拡大できます)
中小企業〜大手企業の経理管理職求人を狙う人が多いですが、
ベンチャー企業などでも、経理財務の実務経験が豊富な人材はニーズが高い傾向があります。

管理職レベルの経理に求められる実務スキルの具体的内容
経理の幹部レベルとして転職する場合、
税務署の税務調査や、公認会計士の監査(上場企業の場合)に耐えうるレベルの決算を組めることが求められるでしょう。
ただし、一般的には顧問契約を結んでいる会計士や税理士がいます。
そうした外部の専門家と協力しながら、
決算税務申告まで完結できる経理実務知識が必要になります。
チームを動かせる人であること
管理職レベルで転職を成功させるために重要なことは、
あなたが「チームを動かせる人」であることのアピールです。
過去に複数人のスタッフのとりまとめ的な立場を経験したことがあるなら、
その具体的な内容を職歴書や面接でアピールするようにしましょう。
たとえ小さなチームであったとしても、
その経験はマネジメント経験としてカウントされます。

ある程度の規模の企業では、
経理は複数のスタッフが役割分担して日常業務〜決算業務まで進めていきます。
幹部レベルの経理には、これら複数人のスタッフの業務進捗を管理し、
決算や税務申告に向けて業務を進めていく能力が求められます。
資金調達に関する経験があると評価が高い
また、幹部レベルの経理職は純粋な意味での経理実務(日常経理〜決算)だけでなく、
金融機関との融資交渉など、資金繰り(財務)も担当することが多いです。
銀行から有利な条件で融資を引き出す交渉力や人脈、
社債発行や上場準備(IPO)に関連する実務経験を持つ人であれば、
有利な条件で採用される可能性が高いでしょう。
求められる経理スキルは「求人票の表現方法」からも探れる
経理経験者としてどの程度のスキルや経験が求められているのか?は、
転職サイトやハローワークの「求人票の書かれ方」からある程度は探ることが可能です。
例えば、以下のような表現をチェックしてみてください。
「責任感のある方」
この場合、経理経験者の転職においては特に、ミスなく正確な作業が行えることが要求されます。
日頃から気を付けているポイントや、自分なりのミスの防ぎ方をアピールできます。
「責任感のある人」は、一つの仕事を途中で投げ出さずに最後までやり遂げる人でもあります。
最後まであきらめずにやり抜いた具体的なエピソードを準備しましょう。
「主体的に行動できる方」
細かい指示出しやマニュアルなどがなくても、自ら率先して動く人を求めています。
目標達成のために率先して考え、創意工夫しながら行動できることをアピールしましょう。
「月次決算が一人でできるレベルの方」
これは、上司や会計士、税理士のサポートを受けながらも一人で月次決算を完結できるレベルが想定されています。
処理の結果を見て不自然なことに気付いたり、必要な資料を前もって用意したりと、主体的な行動ができることを伝えられるといいですね。
経理の転職判断(退職の見切り方)の注意点とアドバイス

(「いま転職すべきか?」の判断は、現在の経験年数によって違います)
現状を変えるには転職が必要であることはわかっていても、
なかなか一歩ふみ出せない…。
↑現在の状況に不満があっても、このように感じている人はきっと多いでしょう。
以下では、経理としての「経験年数別」に転職判断(今の勤務先を退職すべきか?の見切り判断)のポイントを解説しています。
- 経験年数「1年未満」の人の転職判断
- 経験年数「1年〜5年」の人の転職判断
- 経験年数「5年以上」の人の転職判断
ぜひ参考にしてみてください。
経験年数「1年未満」の人
経理職としての経験年数が1年未満の人は、
できればもう少しだけ今の職場で頑張ってみましょう。

↓この経験年数での転職の判断基準としては、以下が目安になります。
- 決算業務にきちんとかかわった経験があること(できれば2回以上)
- 経理の日常業務についてひととおり経験していること
未経験入社で経理に配属され、そこからまだ1年働いていない状態の人は、
少なくとももう1年ほどは今の職場で働き続けるのがおすすめです。
というのも、経験1年以内だと、
まだ「経理の年間ルーティン」を実感を持って経験できていない可能性が高いからです。
経理という職種は、基本的に毎年同じ仕事をしています。
転職にあたっては、こうした経理業務のルーティンをきちんと実地体験している人かどうか?
は重要な採用基準となります。

特に、経理職の1年間のメインイベントである
年次決算にきちんとかかわるかたちで実務経験を積んでいることが大切です。
入社1年目だと、決算業務についても先輩の手伝いのようなかたちが多いでしょう。
この状態で転職しても「経理経験者」とは認めてもらえない可能性が高いです。
ただし、勤務先がブラック企業なら今すぐにでも転職すべき

(今の勤務先がブラック企業の場合の対処法)
もっとも、今あなたが働いている会社がいわゆるブラック企業である場合は別です。
経験年数が1年未満でも、転職を選択肢に入れるようにしましょう。
サービス残業をやらされているとか、
上司がパワハラで精神的に病んでいる…という状態で働き続けても、
あなたのキャリアにはプラスになりません。
この場合は経理未経験者としての転職にならざるを得ませんが、
キャリアをいちからやり直す気持ちでがんばれるなら問題はありません。
ブラック企業で働き続けることにメリットは何もありませんので、早めに見切りをつけた方が良いです。
経験年数「1年〜5年」の人
経理スタッフとしての実務経験が1年以上あれば、
経理の実務経験者として扱ってもらうことが十分に可能です。
ただし、経理の実務経験者として転職する際には、
↓以下のような点には注意して求人を選ぶようにしましょう。
- 年収アップにこだわって求人を探す
- 将来の管理職候補として転職する
経理の実務経験者として転職するなら、年収アップにこだわりましょう。
目標は「今の会社より条件の良い会社」です。
いまの会社に未経験で入社した人なら、
転職で年収アップできる可能性は極めて高いですよ。
今まで中小企業の経理で働いてきたなら、
上場企業など大手の経理求人を狙ってみるのも選択肢です。
経理という職種は、
基本的に企業規模が大きくなるほど年収も高くなる傾向がありますからね。

また、この先も経理職としてずっと働いていくことを考えているのであれば、
経理職としてより高いレベルの仕事が経験できる職場を選ぶことも大切です。
具体的な目安としては、
将来の管理職候補となる人を探していると明示して求人をかけている企業を狙うのもおすすめです。
↓例えばこんな感じの求人ですね。
>>経理部の管理職候補を募集!実務経験3年以上の人むけの求人を見てみる
経理の管理職候補として採用されれば、
必然的に入社後に任される仕事内容もハイレベルなものになります。
決算や税務申告などの経理業務だけでなく、
資金調達や上場準備など財務関連の業務を経験できる可能性も高いですよ。
(資金調達関連の経験がある経理職は、転職市場での評価も非常に高いです)
実務経験が三年以上ある方は、
「年収アップ・管理職候補」
↑この2つのキーワードを軸に求人を探すのがポイントです。
経験年数「5年以上」の人
経理として5年以上の経験がある人は、管理職として役職つきの転職を目指すことができます。
求人条件に「経理管理職を募集」と明示されている求人を積極的に狙っていきましょう。
↓経理管理職の場合、中小企業でも年収600万円スタートが目安です。
大手企業の経理管理職なら、年収800万円〜も狙えますよ。
(求められる仕事のレベルはその分高くなりますが)

経理管理職として転職する場合、
↓以下のような経験があるか?が採用の判断基準になるケースが多いですね。
- 年次決算業務を自力で完結できる
- 顧問税理士と協力しながら法人税や消費税の申告も完結できる
- なんらかのかたちで複数のスタッフのとりまとめをした経験がある
- 金融機関との融資交渉の経験がある
↑もちろん、入社時点で必ずしもこれらすべてを満たしている必要はありません。
このクラスの場合、必然的に前任者からの業務引き継ぎが発生しますから、
前任者からアドバイスを受けながら、これらの業務を経験していく期間が設けられるケースもあります。
(その場合、いきなり管理職ではなく、管理職候補としての採用になる可能性もありますが)
経理の仕事は好きだけど、今の会社には不満がある…という人へ

(経理の実務経験はとても貴重です)
会計の仕事は好きだけど、いっしょに働いている人たちに不満がある…
という人は多いでしょう(私もそういう経験があります)
せっかく経理という貴重な実務経験があるのに、
たまたま所属している企業の雇用環境が原因でこの仕事をやめてしまうのは、とてももったいないことです。
経理というのは、どこの会社でも基本的に同じ仕事をしています。
日常的には会社のお金にかかわる業務を処理し、
年に一度の決算を組むまでが業務のルーティンになるのはどの会社でも共通です。
つまり、ひとつの会社である程度の経理実務を経験している人であれば、
別の会社に転職しても即戦力として活躍できる可能性が高いということですね。
さらにいえば、経理って個人の実績が見えにくい職種です。
極端な話、あなたがどれだけ優秀な人だったとしても、
先に入社した先輩がいる限りは出世できなかったりしますからね。

「1つの会社で定年までずっと働く」という働き方も尊いと思いますが、
現状から一歩抜け出すには、自分の所属先企業を変えるのが一番簡単だったりしますよ。
経理の仕事は好きだけど、今いる環境に不満を感じている…という人は、
別の会社の経理職に転職することも検討してみてください。
経理は転職しやすい「つぶしのきく職種」って本当?

(経理は転職しやすい「つぶしがきく職種」といえる?)
結論から言うとこれは間違いありません。
経理は「転職しやすい・つぶしがきく職種」といえます。
↓その理由としては、以下の5つがあります。
- 経理は世界中どこの会社にも必ずある部署
- どの会社でも仕事内容が基本的に同じ
- 専門知識が必要なのでライバルが少ない
- 勉強したことがそのまま仕事で役立つ
- 経理はAI化でもなくならない(人間の判断が必須)
本当の意味で「つぶしのきく経理人材」とはどういう人たちのことをいうのか?
AI時代に経理は不要になってしまうのか?については、
↓下記の記事でくわしく説明したので合わせて参考にしてみてください。

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経理はつぶしがきく職業?AI化で「将来なくなる仕事ランキング」上位みたいだけど大丈夫?
「経理はつぶしがきく仕事といえる?10年後になくなる仕事って本当?」この記事では、つぶしがきく・手に職がつけられる職業として人気の高い経理の仕事内容を紹介します。AI化で将来なくなる仕事?女性社会でお局さんが怖い?などなど、気になる話題について解説していますので、参考にしてみてください。
続きを見る
経理経験者の転職で自己アピールすべきポイント2つ
経理は一種の専門職です。
実務経験が何よりも重要視される職種ですので、
↓自己アピールを考える際には以下の2つのポイントをおさえましょう。
- 実際に経験した職務内容を超具体的にアピールする
- この企業の今回の採用では何が求められているのか?に合わせる
↑それぞれの内容について、順番に見ていきましょう。
1. 実際に経験した職務内容を超具体的にアピールする
経理経験者を中途採用する企業は、即戦力を求めています。
業務に必要な知識・スキルがあることをアピールしましょう。
会計ソフトやシステムの導入や使用経験があれば、具体的なシステムの名前や使用頻度を具体的に伝えます。
また、日次業務や月次決算、年次決算などの経験は具体的な業務のボリュームをアピールしましょう。
採用側は活躍するあなたを具体的に思い浮かべることができるので、プラスの印象につながります。
2. この企業の今回の採用では何が求められているのか?に合わせる
経理経験者の採用の場合、基本的に「具体的にこういう仕事をしてほしい」ということが明確になっているケースが多いです。
これを「採用背景」と呼ぶこともありますが、
応募する企業の今回の採用背景に合わせて自己アピールを考えることが大切になります。
例えば、中小企業の経理採用で「日常経理〜月次決算までは自力で完結できる人が欲しい。年次決算や税務申告については顧問税理士に基本的に丸投げでOK」という採用背景の場合に、
「私は上場準備中の企業でのIPO準備経験があります。具体的には〜…」とアピールしても「優秀なのはわかるけど、うちには合わない」と不採用になる可能性が高いです。
経理の中途採用では、相手が何を求めているのか?を探り、それにあわせて自己PRを考えることが大切です。
転職エージェントを経理職への転職のアピールに活用しよう
転職エージェントを使っている場合は、
自己アピールのポイントをアドバイスしてもらえます。
エージェントは求人企業の採用担当者とコミュニケーションをとっているので、企業の事情に詳しく、採用の背景についても知っています。
また過去の応募者などの情報から、採用側がどういう点に着目しているかを把握しています。
これらの情報から、自己アピールをカスタマイズするためのアドバイスをもらうのがおすすめです。
経理経験者の自己PR例文
以下では、経理経験者の方むけの自己PRの例文を紹介します。
参考にしてみてください。
1. 異業種の経理職への転職の場合
業界にかかわらず経理職に必須となる基本的な経理業務の経験を伝えましょう。
その上で、すべての業種で重宝される業務改善の経験があれば積極的にアピールしましょう。
例文:「私は商社の経理部門に4年間勤め、日時の仕訳入力や、支払処理などを担当してまいりました。
今回応募させていただいたポジションでは、決算業務や監査法人への対応までお任せいただけるとのことですので、今までの経験を活かしながら、積極的に新しい業務に挑戦したいと考えております。
また、前職では、当初、各部門からの請求書の提出が漏れたり、遅れたりして支払遅延は多く発生しておりました。そのため、対策として部門ごとに毎月発生する支払先のリストを作成しました。これを部門に共有してチェックリストとして活用してもらい、支払漏れを減らすことができました。
今後も、より正確に効率的に業務を進める工夫を凝らし、他部門もメンバーとも協力しながら、御社に貢献させていただければと存じます。」
2. 大手企業経理から中小企業経理への転職の場合の例文
中小企業では業務が分業化していないので、幅広い仕事を任され、責任感を求められる傾向があります。
前職の会社の規模や業界を明確にしたうえで、以下のような経理の経験を具体的にアピールします。
「20XX年から現在まで、東証一部上場企業の経理部門にて経理を経験して参りました。
具体的には、月次・年次財務諸表作成、連結財務諸表、開示業務などを経験しております。
また経費精算システムを導入した経験がございます。
従来の経費精算方法の問題点を明確にしたうえで、サービスの選定から導入に関わることができました。また新システムの使い方のマニュアルを作成して全社員に共有し、導入案内の社内研修会を主催しました。
今後は、これまでの経験を活かし、経理のプレイングマネージャーとして、より責任ある立場で活躍したいと考えています。」
(追伸)労働環境が劣悪な「ブラック経理」で絶対働きたくない人へ
年齢30代以上の経理経験者が転職を成功させるためのマインドセット
20代から経理として働いている。
30代になった今、現在の勤務先会社ではキャリアアップに頭打ちの限界を感じている。
でも転職したら年収は下がってしまう?このまま今の会社に残るべき?
30代の経理実務経験者が転職成功するには?
こういう悩みを抱えてモヤモヤしている30代の経理経験者はきっと多いと思います。
↓30代の経理経験者が転職を成功させるためには、
以下の5つのポイントを押さえてください。

- 年齢による「求められる役割の違い」を理解する
- 資格ではなく経験してきた業務内容が大切
- 将来的に管理職の役割もこなせることを伝える
- 人生経験は「具体的なエピソード」で語ること
- 年収アップにはとことんこだわるべし
それぞれの内容について、順番に説明します。
1. 年齢による「求められる役割の違い」を理解する
経理は基本的にどこの会社でも同じ仕事をしていますから、
一つの会社できちんとした経験を積んでいる人なら、転職にあたって年齢が足かせになることは少なそうですよね。
ですが、転職によってかえってキャリアの芽を積んでしまうケースもあるのが現実です。
なぜこうなるのか?
多くの場合、これは年齢によって「求められる役割」が異なることの認識が不十分であるのが原因です。
同じ経理実務の経験者でも、年齢20代の人と、30代以上の人とでは、経理現場で求められる役割に違いがあるのです。
この「求められている役割」の違いを認識していないと、30代以降の転職活動はなかなかうまくいかないので注意してください。
具体的にいうと、30代の経理経験者には「管理職候補」としての役割が求められます。
20代はチームプレイの中での「手足」としての役割をこなせれば必要十分だったりしますが、
30代以降の経理経験者は、このチームプレイの中での主導的な役割(つまり管理職候補としての役割)を期待されています。
単にコミュニケーション能力があります!ではなく、
チームの中でリーダー的な役割をこなせることをアピールする必要があるのです。
2. 資格ではなく経験してきた業務内容
経理経験者の転職というと「簿記1級ぐらいは持っていないと評価されないかも…」と考える方もひょっとしたら多いかもしれません。
しかし、結論から言うと経理経験者にとって重要なのは「どういう仕事ができるか?」だけです。
(もちろん公認会計士や税理士などの超難関資格の保有者は有利になりますが、このレベルの資格を持っている方はこの記事を読んではいないでしょう)
採用において保有資格が大きく評価されるのは、実務経験がない人の採用(新卒や第二新卒)です。
30代以降の実務経験者採用においては、採用の基準になるのは何より「どういう実務を経験してきた人なのか?」になります。
より高難易度の資格を得たいという向上心は大変すばらしいものですが、それが転職に活かせるかどうかは今一度考えた方がよさそうです。
転職活動をこれから始める人は、まずは自分の業務経験の整理から始めてみましょう。
3. 将来的に管理職の役割もこなせることを伝える
ある程度以上の規模の企業では、売上担当・仕入担当・経費担当…のように、業務分担して仕事をしている職場がほとんど。
そして、それらすべてのスタッフをとりまとめる管理職が1人おかれるのですが、この管理職としての役割を務められることをアピールする必要があるのです。
↓この経理管理職の仕事は、大きく分けて以下の2つがあります。
- 決算業務・税務申告業務を自己の責任において完結すること
- 複数のスタッフを管理し、彼らにモチベーション高く働いてもらえるよう配慮すること
1.については実務知識の研鑽(けんさん)しだいですが、2.についてはその人の「適正」が問われます。
管理職(候補)の求人を狙うためには、経理実務スキルを持っているだけではなく、
コミュニケーション能力とリーダーとしての経験が必要であることを理解しておきましょう。
入社時から管理職待遇を狙うのであれば、すでに何らかのかたちで役職付きの仕事を経験していることが望ましいです。
その一方で、管理職「候補」としての採用を狙う場合には、入社時のタイミングで求められるリーダー経験はそれほど高度なものではある必要はありません。
例えば、新人スタッフの教育係として働いた経験や、2〜3人程度のチームのとりまとめ役などの経験でもリーダー経験として認められる可能性が高いでしょう。
IT課が進む経理部門においても、実際に各部署と関わり、チームワークを発揮するためには、その人間力が大切であるといえるでしょう。
チーム内の問題点を理解し、解決に役立てる人材は幹部候補として見られやすく、転職時においても評価されやすくなります。
自分のパーソナリティを理解し、チーム内でどのような役割を果たせるのかを考えてみましょう。
4. 人生経験を「具体的なエピソード」で語ること
転職面接で必ず質問される項目として志望動機があります。
この志望動機については、可能な限り具体的なエピソードで語ることを意識してみてください。
「月次決算ができます」「給与計算ができます」だけではなかなかライバルから頭ひとつ抜け出すことはできません。
これまでに働いてきた会社ではどのような課題があり、あなたが誰と協力してこの課題を乗り越えたのか?をストーリーのように語りましょう。
最終的に、勤務先の企業んどのような利益をもたらせたか?を数値で説明できればより効果的です。
↓具体的な志望動機の例文を紹介します。
私は住設建材の小売業を行う会社で、5年ほど経理を行ってまいりました。
主な担当は仕訳業務、不動産管理、決算業務の補助になります。
前職においては資金繰りの厳しい時期があり、その時は月末時期になると上長が頭を悩ませておりました。
私は自分なりに何かできないか考えた結果、支払先で手形・でんさい決済に切替可能な業者をピックアップし、上長へ提案しました。
すべてが採用はされませんでしたが、各部署の協力もあり切替が進められ、資金繰りの安定化に貢献できました。
御社においても日々の業務だけではなく、提案のできる経理部員として働ければと思います。
よろしくお願いいたします。
5. 年収アップにはとことんこだわるべし
あなた自身が希望年収をなあなあにしているとほぼ確実に下がります。
年収が下がるなら転職しない、ぐらいの強い気持ちが必要です。
経理として実務経験をしっかりアピールすることができれば、年収アップを実現するのはそれほど難しいことではありません。
特に、現在の職場が「未経験者として入社した会社」である場合には、あなたのスキルや経験は過小評価されている可能性が高いです。
経理は実務経験がとても重要視される職種ですので、
経理としてどのような経験をしてきたのか?しっかりアピールするようにしましょう。
経理経験者におすすめの「軸ずらし転職」とは?

(経理経験者におすすめの「軸ずらし転職」とは?)
経理経験者の方が転職成功するためには、「軸ずらし転職」という考え方を知っておくと効果的です。
軸ずらし転職とは、これまでの実務経験を活かせる転職先をより柔軟な発想で考えることをいいます。
↓具体的には、以下の3つの「軸ずらし」が考えられます。
- 企業規模をガラッと変える転職
- 所属業界をガラッと変える転職
- 決算書を「作る仕事」から「使う仕事」への転職
それぞれの軸ずらし戦略についてくわしくみていきましょう。
1. 企業規模をガラッと変える転職
経理は所属先企業の企業規模によって、求められるスキルや仕事内容がかなり違います。
「中小企業から大企業経理に転職」や、逆に「大手企業から中小企業への転職」を検討してみましょう。
ベンチャー企業などでも、大手企業経理の経験者へのニーズが高かったりしますね。

異なる企業規模での業務を経験することは、職歴キャリアをより充実させることにつながります。
↓例えば、上場企業の経理では以下のような業務をメインで行いますが、これらは中小企業経理では経験できない仕事内容です。
- 四半期決算業務
- 有価証券報告書の作成
- 会計士監査対応
↓逆にいうと、以下のような業務は中小企業ではある程度の年数を経ると経験できる業務ですが、上場大手企業では「ベテランでも経験したことがない」というケースもあります。
- 金融機関(銀行)との融資交渉
- 税務調査への対応
- 経営層への経営判断資料の提供など
- IPO(証券取引所への上場)準備作業
中小企業経理と大手企業経理のどちらが上等か?という話ではまったくありません。
それぞれ仕事内容がまったくことなるので、一方での経験が他方で高く評価される可能性があるということですね。
中小企業経理と、上場企業経理それぞれの仕事内容については、
↓下記の記事も参考にしてみてください。

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非上場経理(中小企業経理)は楽すぎ?上場大手企業とどっちが大変?
非上場企業(中小企業)の経理は楽?上場大手企業と比較して労働環境はどう?この記事では、証券取引所に上場していない中小企業経理と、上場している大手企業の経理の働き方を比較しています。経理として転職活動している方はぜひ参考にしてみてください。
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上場大手企業の経理は激務できつい?中小企業経理よりすごいって本当?
「大企業(上場企業)の経理はきつい?激務って本当?」この記事では、上場大手企業の経理と中小企業の経理の仕事内容の違いについて解説しています。大手企業経理の平均年収や転職活動のポイントについても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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2. 所属業界をガラッと変える転職
経理は経理でも、異業種への転職も「軸ずらし転職」に該当します。
例えば、「機械メーカーの経理からIT企業に転職」というケースを考えてみましょう。
どちらも「製品やサービスをを作り出す企業」という点ではメーカーですが、
材料が必要か人件費のみ発生するのかという点で違いがあります。
機械メーカーの場合は、扱っている部品や材料が多く、在庫管理や原価計算など大変なことも多いです。
一方でIT企業の場合はエンジニアの人件費が原価となるため、
作業時間集計で原価計算ができてしまう点が大きく違います。
新しいシステムを積極的に取り入れようという風土が多く、
社内DXが完了しているなど、業務が効率的に行われており残業も少ないです。
もし、ワークライフバランスを重視した求人を探すなら、給与水準と残業時間のバランスが重要です。
経理から会計事務所(税理士事務所)への転職
会計事務所(税理士事務所)では、経理の実務経験者が優遇されることが多いです。
仕事内容的には、顧問先の企業の経理業務をチェックし、
決算業務や税務申告を代行するのが会計事務所の仕事になります。
会計事務所で働く人の多くは、税理士試験の受験生です。
必ずしも税理士志望者でなくても問題ありませんが、
税理士への転職を検討している人はよりメリットの大きい職場と言えるでしょう。
(終業後に資格スクールに通いやすかったり、試験直前期に長期休暇を取れる制度がある事務所が多いです)
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税理士補助の仕事内容はやりがいある?未経験で転職した20代男性の体験談
今回は、20代未経験から税理士事務所に転職した方に、お仕事内容の体験談をお聞きしました。高橋さんは、従業員5名の個人事務所で税理士補助として働いている方です。「税理士補助の仕事内容は?」「平均給与は?ボーナスはある?」などなど、気になる点をお聞きしましたので、参考にしてみてください。
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不動産や建設業など「特殊な経理」が必要な業界へ転職
一般経理ではなく、特殊な経理を行う業界への転職もおすすめです。
不動産業や建設業は独特の勘定科目があり、
それを理解していないと正しい経理が行えないことがあります。
それ故に、「建設業経理士」や「宅地建物取引士」などの資格を取得していれば
その業界の経理でも高年収が見込めるでしょう。
例えば、建設業の経理の求人を見ると、実務経験ありで多少の原価計算ができれば
年収450〜600万程度は稼ぐことができそうです。
しかし、先程も述べたように会計方法など違いますので、
しっかりその業界について勉強していくことが大切になってきます。
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不動産経理はきつい?経験6年目の30代女性が語る仕事内容のリアル実態
不動産会社で働く経理事務はきつい?実際に働いていて「しんどい。つらい…」と感じるのはどんな時?この記事では、不動産会社の経理として3年働く女性(30代)に、お仕事のリアルな体験談を書いていただきました。「お給料は手取りいくら?残業はある?一緒に働く営業マンが体育会系でチャラくて辛い?」などなど、気になるポイントをお聞きしましたので、ぜひ参考にしてみてください。
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国内企業経理から外資企業経理への転職
広い視野で見ると外資系のグローバル企業への転職もおすすめです。
外資系企業で経理をしていると海外企業との資金取引や、
将来的に海外進出時の経理など国内企業では経験できないことも可能でしょう。
当然、その経験や実績に応じた年収も狙うことができます。
例えば、大手外資系の企業を狙うなら経理経験と多少の英語力があれば転職可能です。
当然簿記の資格もあれば尚良いと言えます。
その場合は年収も500〜700万までは狙うことができるでしょう。
3. 決算書を「作る仕事」から「使う仕事」への転職
経理というのは、ものすごく単純化してしまえば、決算書を「作る仕事」ですよね。
軸ずらしの一つの方法として、決算書を「使う仕事」も検討してみる価値があります。
具体的には、経理から経営企画(財務)への転職ですね。
経理から経営企画(財務)への転職
経営企画では企業の年間事業計画や長期計画などを策定する仕事で
経理の経験が存分に発揮できる職種と言えるでしょう。
経営者や役員への状況説明や外部関係者とのやりとりなど、
直に経営に関与する仕事になりますので、自己成長とキャリアアップが望めます。
求人例として、簿記2級以上でPCスキル中級以上はどこも必須です。
現職場で多少なりとも経営企画、事業企画に関わった経験があるとより有利になるでしょう。
経営企画職の主な業務内容は下記の通りです。
- 経営戦略の立案の数値目標の作成
- 社内の各部署へ行動目標を落とし込む
高度な会計スキルだけでなく、社内調整スキル、情報収集スキル、法務知識等幅広いスキルが必要です。
その中でも高度な会計スキルを得るためには、次の資格を取得しておくとよいでしょう。
- 会計士
- 中小企業診断士
- MBA(経営学修士)
経営企画職は経営層の右腕として企業の中枢業務をまとめていくので、将来幹部となりうる人材となります。
企業の中心として仕事を進めていきたいと考えている方や、将来役員になりたいと考えている方にはピッタリの職業ですね。
また、幅広い高度な知識が要求されるだけあって、給与水準は高めです。(600万円~900万円など)
経理から経営コンサルへの転職
「会計を経営に活かす」という仕事に興味のある方は、経営コンサルへの転職も有力です。
平均的に年収の高い職種でもあるので、もっと年収上げたい!という意欲の高い人にもおすすめの選択肢ですね。
経営コンサルでは、会計知識を用いてクライアントの企業価値向上に貢献することが求められます。
経理として「決算書が完成するまでの流れ」を理解していることは、
経営コンサルトの採用でも自己PRに使えますね。
実際の求人で必須要件として求められる目安としては、
「簿記2級取得かつ経理経験3年以上」が相場です。
軸ずらし転職は「これまでと働き方を大きく変えたい経理経験者」向けの転職術
経理の実務経験者として転職を考える場合、
「なるべくこれまでに働いてきた会社と似ている同業界の仕事」
を選択肢として優先する人が多いでしょう。
しかし、こういったオーソドックスな転職方法を選択した場合、
転職先でも結局は年収や仕事内容、役職も前の職場とほぼ同じになってしまうケースが多いです。
「仕事内容を変えたい…もっとやりがいのある仕事をしたい!」
という理由で転職する場合には、
「転職したけど、前の職場とほぼ同じことやってる。転職なんてしなければよかった」と、失敗につながることも考えられます。
これではなんのために転職したのかわかりませんよね。
軸ずらし転職では業種業界を変えることが前提ですから、毎日の仕事内容がガラッと変わることは間違いありません。
また、業種業界を変える転職では、前職とはまったく異なる給与体系の会社に飛び込むことになります。
もちろん、給与が下がってしまう可能性もあるので注意しましょう。
このあたりは転職エージェントに相談すると、給料アップにつながる範囲内で求人の候補をしぼりこんでくれたりするので便利です。
これまでとは働き方をガラッと変えたい!と感じている人は、ぜひ軸ずらし転職を実践してみることをおすすめします。
(追伸)労働環境が劣悪な「ブラック経理」で絶対働きたくない人へ

(経理はブラック企業にまちがえて応募しないよう注意が必要です)
いま経理として働いている人も、これから働く人も、
労働環境が悲惨なブラック企業にまちがえて入社しないよう注意してください。
経理って入社する会社によって労働環境がぜんぜん違う仕事です。
自分の勤務先として選ぶ会社をまちがえてしまうと、
ブラックでつらい働き方になってしまうことがあるので注意してください。
例えば、スキルや学歴がまったく同じ人でも
↓こんなふうにスタート地点からすでに差がついてしまうことがあるんです。
(まさに天国と地獄…)

- ゼロから仕事を教えてもらえる環境で年収400万円でスタートな人。
- 何もわからない状態でいきなり現場に放り出され、しかも年収264万円でスタートする人…。
↓実際の求人をお見せするとこんな感じ。
どちらも未経験OKの求人なのに、
入社時の条件がまったく違いますよね。
↑あえて2つ目のしんどそうな求人(年収264万円〜…)
を選ぶ人はまずいないと思います。
同じ働くなら、お給料はちょっとでも高い方が良いに決まってますよね。
重要なのは、こうした差が
個人の能力の差によって生まれるわけではないことです。
例えば上の2つの求人はどちらも未経験者向けの求人ですが、
未経験者の場合、入社時の仕事の能力なんてみんなゼロで同じですからね。
(経理は実務経験で評価される職種です)
それなのに、入社時のお給料の金額がまったく違うのはなぜなのか?
これは「応募先の企業がきちんと利益を出しているか?」の違いです。
経理って営業マンみたいに個人の成績で給料が決まる職種ではないんですね。
あなたがどんなに優秀な人であったとしても、
勤務先の会社がもうかっていなかったらお給料は低くなります。
逆にいうと、能力的にあまり自信がない人であっても、
良い環境の企業に入ることができれば、
年収で差をつけることができるんですね。

経理はどういう会社を転職先に選ぶか?が、
決定的に重要であることを知っておいてください。
ブラック環境で働く経理は本当に悲惨…

(ブラック企業で働く経理は本当に悲惨です…)
私自身も経験があるのですが、
ブラックな職場で働く経理って本当に大変です。
ろくな新人研修も受けないままいきなり現場に出されて、
「仕事は先輩のマネをしながら覚えてね」
みたいなほったらかし教育をされる危険があります。
当然ながら、そんなかたちで仕事を覚えても、
身につくのは「その会社の中でだけ通用するスキル」だけです。
5年後にどんな差がついているか…。
って考えるとぞっとしますよね。
こういう会社ではしょっちゅう新人が辞めていくので、
「新人なんて育ててもすぐ辞めていくし…」
みたいに考えられているケースも多いです。
新人は使い捨て状態なので、当然ながらお給料も低いです。

逆に、業績の良いホワイト企業では、
未経験者をゼロから育てていくという意識があります。
業績が良いからこそ新人研修にも時間と労力をかけられますし、
未経験でもお給料が良いケースが多いんです。
経理志望者は「どこで求人を探すか?」が決定的に重要

(経理求人専門の転職サイトで求人を探しましょう)
同じ働くなら、しっかりお給料稼げて働きやすい環境でスタートしたいですよね。
まちがえてもハローワークとかで経理求人を探さないように注意してください。
学生の就活とは違うので、リクナビを使うのも避けましょう。

どんなに優秀でスキルが高くて性格の良い人であっても、
経理の求人を探す場所をまちがえてしまうと、
ブラック企業に入ってしまう可能性が高くなります。
逆にいうと、はっきり言ってあんまりスキルが高くない人でも、
ホワイトな職場で良いお給料をもらっているケースはたくさんあります。
転職活動をするときのちょっとしたコツ(求人を探す場所を変える)
を知ってるかどうか?だけで、
こんなふうに差がついてしまうのって理不尽でひどい感じがしますよね。
ですが、はっきりいって世の中なんてそんなもんです。
単に「知ってるか/知らないか」で差をつくことがたくさんあります。
こういうことって社会人やってたらいくらでもあることですから、
不公平だ…!なんて言ってても意味ないです。
(そういうのは政治家の仕事です)
まずはあなた自身が経理として転職を成功させましょう。
私のブログをここまでしっかり読んでくださる方には、
↓ぜひ良い条件で経理への転職を成功させてください。

ヒュープロ(経理専門の無料転職サイト)
経理のホワイト求人多数あり!
ヒュープロは経理専門の無料転職サイトです。
未経験簿記なしで年収400万円〜の求人
実務経験3年で年収600万円〜の求人
在宅もOKのワークライフバランス求人
会計事務所から経理へ転職歓迎の求人
などなど、好条件人が多数ありますよ。
>>10,097件の求人を見てみる
実際の経理求人で年収を見てみよう

(実際に募集されている経理求人を紹介します)
上で紹介した経理求人専門の転職サイトなら、
↓例えば以下のようなホワイト経理求人を見つけることができますよ。
- 未経験でも年収400万円〜のホワイト企業求人
- 在宅リモートワークOKのワークライフバランス求人
- ゼロから仕事を教えてもらえる教育環境充実の求人
- 誰もが名前を知る業界トップ企業の経理求人
- 年収600万円スタートの実務経験者むけ経理求人
- 決算前の繁忙期も残業なしなどワークライフバランス型の経理求人
- 将来の管理職候補として入社できる経理求人
- 会計事務所から経理へのキャリアチェンジ歓迎の経理求人
- IPO準備業務の経験を積むことができる経理求人
- CFO直下のポジションで働ける経理求人
今すぐは転職活動できない人へ

(今すぐは転職するかどうかわからない…という人へ)
なんとなく今の環境に不満はあるし、
一生このままで良いなんてまったく思ってないけど
なかなか重い腰を上げられない…。
いま仕事している人もしていない人も、
↑毎日こんなふうに感じながら過ごしている人がほとんどだと思います。
転職活動なんて、はっきりいってめんどくさいですよね。

特に、条件の良い経理求人は人気ですから、
日常的にこまめに情報リサーチしておくことが大切です。
経理求人専門の転職サイトで年収や勤務地などの条件を入力しておくと、
マッチする求人が出るたびに自動でメール通知してもらえるので活用しましょう。
↓こんな感じでメールが届きます。
自分が希望する条件にあった求人だけを
ピンポイントでピックアップしてくれるのでめっちゃ便利です。
情報ってたくさんありすぎても
ごちゃごちゃしてわけからなくなりますからね。
情報があふれている時代なので、
自分の求める情報を見つけるスキルが大事です。

同じ転職サイトを使っていても、
良い求人を上手に見つけられる人と、
見つけられない人の違いはこういうところでも出ますね。
(自分の希望条件をしっかりめに入力してるだけなんですが)
つねに「逃げ道」を確保しておくのが大切

(良い意味での「逃げ道」を確保しておくのが大切です)
経理求人専門の転職サイトで希望条件をしっかりめに入力しておき、
「ここいいかも…!」と気になる求人を見つけたら、
情報としてこまめにストック保存しておくようにしましょう。
手元に魅力的な求人がたくさんある状態を作っておくと、
いざ転職活動を始めるときに良いスタートを切ることができます。
また、日常的に転職サイトで求人リサーチするクセをつけておくと、
どうしても今の状態がつらくなったら転職もある
↑という「選択肢」を持てるのも重要ですね。
良い意味での逃げ道を確保できる感じです。
これって精神的にもかなり安定するんですね。
過労やストレスで倒れる前に早めの手を打つことができます。
転職サイトは完全無料で使えます。
いつでも利用やめられるのでリスクはゼロですよ。
↓年収などの条件の良い経理求人がたくさんあるので、
情報リサーチに徹底活用しましょう。

最後の最後にお伝えしたいこと

(個人的に衝撃を受けた本です)
↑転職活動でも仕事でも、
成功する人の違いって結局はこれだと思うんですよね。
転職サイトへの登録って1分でできる作業です。
無料ですしいつでも解除できるのでリスクなんて何もありません。
変な連絡が来るようなこともありませんしね。
↓それでも、以下の2種類の人に分かれます。
- とりあえず今すぐ無料登録だけでもやっておいて求人検索を始めてみる人
- いつまでたっても何かと理由をつけてやらない人
これは転職活動だろうが仕事だろうが同じです。
(あなたのまわりにも2. みたいな人いませんか?)
ほんのちょっとの行動の差ですが、
理想の働き方に近づける人と、
いつまでたっても職場の文句ばかり言っている人とで違いが生じるのはこういうところです。
↓今から1年後に、あなたはこのどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、
雑用ばかりさせられる職場で年齢だけを重ねていく…。 - やりがいがあり、給料の高い仕事で人間関係も良好。
ワークライフバランス型の職場でプライベートも充実。

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