![経理 年収低い](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2020/05/calculator-925385_640.jpg)
(経理で働いているけど年収が低いのが悩み…。どうすれば給料上がる?)
- 経理の平均年収は低い?
- 営業より給料安いのはなぜ?
- 経理が年収を上げるには何が必要?どういう働き方をしたらいい?
経理の仕事内容は気に入ってるけど、給料が安いのが不満…
↑こういうモヤモヤを感じながら働いている人って多いと思います。
経理という職種は、営業マンのように「自分が成果を上げた分だけお給料が上がる」というタイプの仕事ではありません。
基本的には自分に割り当てられた仕事をきちんとこなし、
期限までに決算や税務申告を完了するのが経理の役割なんですよね。
(なので給料がなかなか上がりにくい)
それでは経理が年収を上げるのは不可能なのか?
というとそんなことはありません。
経理であっても年収700万円〜800万円以上
を稼いでいる高年収の人は普通にいますし、
中には年収1000万円プレーヤーもいますからね。
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2020/05/kanrinin.png)
彼らは何が違うのでしょうか?
学歴?資格?
いいえ、そうではありません。
結論から先にいってしまうと、
重要なのは結局「どのような企業に所属して働いているか?」なのです。
どんなに優秀な人であっても、勤務先の会社がもうかっていなかったら給料が上がるわけはないんですよね。
(意外にこの点を外してしまっている人が多い)
経理として働きながら高年収になりたい人は、
もうかっている業界のもうかっている会社で働くことにこだわってみてください。
↑ここにしっかりコミットして仕事選べば年収100万円ぐらいすぐに上がりますからね。
この記事では、経理として働いている人が、
年収を上げるためには何をどうしたらいいのか?
について具体的に解説します。
経理は正しい努力を重ねていけば、学歴や資格がなくてもきちんと高年収を狙える職業です。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
こちらの記事もおすすめ
ブログ管理人
1985年生まれ。未経験ニートで会計事務所入社→月給16万円で地獄のような目にあう→何度か転職して年収600万円→会計事務所から経理に転職→現在は経理の管理職/2018年開始の当ブログも6年目突入!おかげさまで累計34万人以上の方に読まれています。
>>自己紹介の記事はこちらです
この記事の目次
経理の年収は低い?平均給与は503万円…
某大手転職サイトの情報によると、
経理の平均年収は503万円です(男女すべての世代を含めた平均値)
また男性の平均年収は553万円、女性で421万円となっています。
↓年代別に見ると以下の通り。
- 20代…380万円
- 30代…494万円
- 40代…595万円
- 50代…682万円
別の事務職との平均年収と比較すると、
人事・購買と同じくらいで、
総務・庶務よりは高いといったところでしょうか。
ものすごく低いとまでは言えませんが、
営業企画などと比べると経理の年収は低いのが実情ですね。
また、管理職など責任の重いランクになるほど給与は高く、
大手企業では年収一千万円を超える人もいます。
実際に私がみたことがある「高年収経理な人たち」の具体例
実際に私が一緒に働いたことのある人たちでいえば、
↓以下のような人々を見たことがあります。
- 東証プライム上場企業の経理部長:年収1150万円
- 非上場社員数80名ほどの機械卸売業における経理課長:年収700万円
- 非上場社員数20名ほどの外資系企業の経理課長:年収850万円
「高年収」一つの目安として年収1000万円というのがあると思いますが、
経理畑でこのレベルを目指したいなら上場企業の役員クラスまで出世する必要があるでしょう。
このように、経理は「出世すれば高年収/しなければ普通」な職種の典型例と言えますね。
なお、経理は将来的にずっと経理のみを仕事にするわけではなく、管理会計や財務といったさらに上の職種を目指せる仕事です。
こういった仕事もこなせるようになれば経理としてさらに高年収を狙えるようになるかと思いますよ。
経理が年収を上げる具体的な方法
経理が年収を上げるためにやるべきこととしては、
↓以下のようなことが挙げられます。
1. 社内で出世して管理職を目指す
経理は、入社してすぐのときはあまり年収は高くなく、300万円~400万円が相場です。
しかし上でも紹介したように、経理は管理職になると年収が大幅にアップします。
しかし、特に大企業になるほど経理の人員も多くなるためライバルは多く、管理職に昇進できるのは一部の人です。
実務をこなすだけでは駄目で、リーダーシップを発揮しチームを動かせるような人でなければ管理職にはなれません。
また経理の場合は専門職の色合いが強いため、会社によってはエキスパート・専門職という役付きになれることもあります。
でもそのためにはただ仕訳ができたり月次決算が締められるだけのレベル感では不足で、少なくとも税務申告ができるほどのスキルが必要です。
古い体質の企業では、昇進するために上司の顔色を窺ったり、ゴマスリが必要なこともあるでしょう。
そもそも管理職候補の人材は採用時点である程度決まっており、はじめから実務をこなすだけのスタッフとして採用されていては、昇進は絶望的です。
2. 経理の実務経験者として転職する
経理として年収を上げたいなら、同じ会社で昇進するより、経理の実務経験者として転職を目指すほうが現実的です。
経理は専門職なので、転職採用では実務経験を非常に重要視します。
たとえ社員数10名にも満たない小規模な会社であっても、年次決算までできるスキルがあれば経理業界では経験者として優遇されるのです。
また、中小企業では経理部の人数は基本的に少ないので、大企業よりも月次決算や年次決算の経験が早く積めます。
つまり、比較的入社しやすい中小企業の経理で経験を積んだあと、さらに大きい企業に転職するというのが年収を上げるための近道なのです。
このとき、募集要項でスキル的には「月次決算ができる」、人材的に「幹部候補」や「マネージャー候補」と書かれた求人であれば、将来的に管理職になれる可能性も高いです。
募集要項と自分ができることを見極め、転職を狙うと経理としての年収アップも望めるでしょう。
3. 専門性を高める
画像
①IPOの実務経験
全国に約420万社の企業が存在しますが、そのうち上場会社は約3,800社(全体の約0.09%)しかありません。
IPOの経験者がどれだけ少ないかは一目瞭然です。
IPOを目指す会社にとって経験者はどうしても欲しい人材です。
そのため年収も高くなる傾向にあります。
チャンスがあるなら、積極的にチャレンジするべき経験です。
②BATIC(国際会計検定)
中小企業でも海外に進出するケースは珍しくありません。
現在、海外進出している企業の割合は24.7%になり、英語で作成した損益計算書を理解できる能力は高く評価されます。
また、外資系企業は日系企業よりも給与が高い傾向があり、英文会計の知識は収入アップが見込める能力の一つです。
③IFRS(国際会計基準)
2010年にIFRSの任意適用が開始され、現在上場会社の時価総額に占める割合は4割を超えています。
IFRSの考え方は国内基準と異なり、基準に沿った財務諸表を作成することは簡単ではありません。
IFRSの適用を考える企業にとってみれば、経験者は大きな戦力として期待できる存在です。
そのため、条件を高く設定して積極的に採用を進める傾向があります。
また、IFRSを採用するのは上場企業です。
そもそも給与水準の高い上場企業で必要な人材ということも好条件が多い理由です。
4. 管理職を目指す
経理が年収を上げるには管理職になるのが近道です。
上場企業や大企業なら専門職として管理職以外の道もあるかもしれません。
しかし、一般企業において年収を上げるにはそれしかないといっても過言ではありません。
経理の仕事は業務量も多く大変な仕事です。
一方で経理の専門知識がなくてもできるという特徴があります。
年収を上げるには経理として専門性を発揮することが求められます。
つまり、管理職となり専門的な仕事に専念する必要があるのです。
経理作業は年々システム化が進んでおり、それらを管理する能力が求められます
いつまでも作業に従事していては年収も上がらず将来仕事を奪われる可能性が高まります。
5. しっかりと利益を出している企業で働く
給与は利益の分配です。
経理は営業の様に自ら利益を稼ぐことはできません。
つまり利益を稼げる会社にいなければ高い年収は絶対に望めません!
さらに企業の規模によって経理の役割は異なります。
稼ぐ力のある会社は今後も成長を続けるため投資やIPOを目指します。
その様な環境は経理として成長できることにもつながります。
経理にとって「どこの会社で働くか」ということは今後の全てを決めると言っても過言ではありません。
経理の年収が上がらない理由
経理の年収が低くなりがちなのには、以下の2つの理由が考えられます。
1. 利益を生み出す業務ではない
経理の年収が上がりづらい理由の1つに「利益を生み出す業務ではない」ことが挙げられます。
経理部門では、営業部門のように、会社の売上アップ、利益増大に貢献する業務を行うわけではありません。
そのため、勤続年数が長く、勤務態度に問題がなかったとしても、経理の年収は上がりづらいというのが現状です。
人事評価の基準となる物差しがないことも、経理の年収が上がりにくい要因の1つでしょう。
たとえば、営業部門であれば「新規顧客獲得数」や「売上の増加分」など、わかりやすい目標を立てられます。
立てた目標を達成できれば、人事評価においてプラスになり、昇格・昇給が決まるのです。
しかし、経理部門の場合、わかりやすい目標を立てるのは難しいでしょう。
目標を達成する、という前提が成り立ちにくいため、昇格・昇給も難しいといえます。
2. 自動化しやすいルーティン業務がほとんど
経理の仕事は、基本的には毎月・毎年同じことを期限通りかつ正確に行うのが求められる仕事です。
慣れないうちは大変かもしれませんが、経験を積むことで効率化を図るのは十分に可能でしょう。
しかし、これは「自動化しやすいルーティン業務がほとんど」という意味にもとらえられます。
自動化しやすいルーティン業務を行う従業員に多額の給料を支払うよりも、そのお金で早急に経理業務の自動化を図った方が人件費を削減できると考えている会社が多いのも現実です。
将来は給料が上がらないどころか、最低限の人員で回すのが当たり前になり、
経理職の職員を中心にした人員削減が行われても不思議ではありません。
3. 専門的知識を必要としない経理スタッフになってしまっている
一般的な経理業務に専門的な知識は必要ありません。
その結果、年収が上がりにくいのです。
経理として専門的な知識を活かせる職場なら高い年収も夢ではありません。
ですが、その知識を活かせる場が上場企業や大企業に限られてしまいます。
4. 稼げるポストが空いていない会社で働いている
利益を拡大するため営業やエンジニアに投資することはありますが、経理に投資しても利益は増えません。
その結果、経理は少数となりやすく、稼げる人の割合が少ないのです。
それでも、必要な知識や経験があれば経理でも高収入が可能です。
実際の求人から経験に応じた実態を見てみましょう。
経理未経験者の平均年収は250万円~350万円程度です。
募集企業も未経験者に対して高いスキルは求めていません。
したがって、業務内容についても補佐的な内容が多く給与も安く抑えられています。
実務経験者はその経験した内容によって上限金額が大きく変わってきますが、最低でも500万円~700万円程度は見込めます。
大手上場企業での経験があれば900万円も可能です。
IPO経験者も同様に最高年収が850万円~900万円程度に達しています。
さらに、管理職経験者でかつ上場企業ともなれば、1,000万円も夢ではありません。
会計事務所は一般企業の経理とは異なり、経理としてクライアントから収入を得ることができます。
反面、クライアントから仕事を取れない場合は給与が低くなるため、年収の幅が広くなっています。
経理で年収低い人がやってしまいがちな失敗3つ
「経理として働いているけど、なかなか思うように年収を上げられない人」
がやってしまいがちが失敗を知っておきましょう。
↓具体的には以下のようなことに注意が必要です。
この中でもっとも重要なのは、
3.経理として高く売れるスキルを理解することです。
いま現在は経理としての経験が少ない人も、
この「高く売れるスキル」を身につけられる職場
を選んで実務経験を積んでいくことが、
経理として年収を上げるためには必須ですよ。
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2020/05/kanrinin.png)
1.大手に入ればなんとかなるはず…と考えてしまう
中小企業の経理よりも大手企業の経理の方が年収が高いはず…。
↑これはある程度は事実です。
ただし、現実には「それほど大きな年収差にはならない」ことに注意してください。
具体的にいうと、年収300万円〜350万円ぐらいのレンジで働いている人の場合には、
中小企業よりも大手企業で働く方が年収は高くなります。
その一方で、このレベルよりももっと上の年収を狙いたい場合には、
「大手企業だから高年収」とは必ずしも言えません。
つまり、一定の年収レベルまでは中小企業よりも大手企業の方が年収面で有利なのですが、
そのレベル以上での年収レベルとなると、
勤めるのが中小企業であるか、
大手企業であるかは重要ではなくなってくるというわけですね。
(それでは何が重要か?というと、それが経理として高く売れるスキルを身につけることです)
大手の方が資格手当が充実しているとか、
家賃補助があるとかいった差はあるでしょう。
しかし、これらでつく差はせいぜい年収100万円程度の違いです。
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2020/05/kanrinin.png)
経理として長期にわたってもっと高い年収を得るなら、
年収にインパクトを与えるもっと重要なことがあるのです。
2.資格取得を頑張ってしまう
資格を持っていることは、経理の年収アップのためにまったく重要ではありません。
これは何度繰り返しても足りないぐらい、
経理の年収アップのために重要なポイントです。
例えば、簿記2級なら
商業高校を出たばかりの18歳の未成年の子でも持ってる人はいます。
彼らが経理職として就職するときに、
「あなたは簿記資格を持っているから他の子よりも年収100万円アップ…!」
みたいなことになるでしょうか?
(まずなりません)
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2020/05/kanrinin.png)
たとえ資格を持っていたとしても、
それにまつわる実務経験がゼロなら転職市場での評価はほぼゼロです。
逆に言えば、簿記3級しか持っていなくても高年収の人はいます。
経理としてまじめにがんばっている人ほど、
年収を上げるために資格取得をがんばってしまいがちですが、
あなたの年収にインパクトを与えるのはそこではありません。
資格の勉強に使うエネルギーがあるなら、
もっと年収アップに直結するスキルを身につけることに力を使いましょう。
3.経理として「高く売れるスキル」があることを理解していない
経理のスキルと言えば、
簿記がわかることや給与計算ができることをイメージするかもしれません。
しかし、これらのスキルを持っている人はそれこそ世の中にくさるほどいます。
簿記検定2級の合格者は年間約3万人・3級合格者は約12万人です(2019年)
毎年、これだけの人数が市場に参入してくるわけですから、
こういうありふれたスキルを持っているだけでは、
経理として高年収になることはまずできません。
高年収になるためにはこういうスキルではなく、
もっと別の「企業の収益に直接つながるスキル」を身につけることが必須になります。
わかりやすい例で言えば、
営業マンがお客さんに商品を買ってもらえるスキルは、
企業の収益につながるスキルです。
経理にも、これと同じように「直接的に企業の収益につながるスキル」があります。
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2020/05/kanrinin.png)
経理職に限らず、高い年収を得ている人というのは
すべてこの「企業の収益に直接つながるスキル」を持っている人といっても過言ではないでしょう。
それでは、経理として「企業の収益に直接つながるスキル」とは
具体的にどういうスキルをいうのか?
↓次の項目で見ていきましょう。
経理の年収を上げる「高く売れるスキル」の具体例
それでは、経理の年収アップにつながる「高く売れるスキル=企業の収益に直接つながるスキル」とは、
↓具体的には、以下のようなスキルをいいます。
すでにこれらのスキルを身につけている方は、
それらをアピール材料にして転職を視野に入れていきましょう。
一方で、まだこれらのスキルを持っていない方は、
こうしたスキルを身につけることができる職場を選んで実務経験を積むようにしてください。
ちなみに、上の4つのスキルの中でもっともハードルが低いのは、
1.経理管理職「候補」として募集されている求人に応募することでしょう。
経理は職場によって経験できる実務内容がまったく違ってきます。
逆に言えば、これらのスキルを身につけたくても、
それを扱っていない職場に入ってしまうと、
これらを経験することはいつまでたってもできないので注意が必要です。
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2020/05/kanrinin.png)
それぞれのスキルの具体的な内容について、順番に見ていきましょう。
>>(※こちらも参考)スキルのある経理は「自己PR」なんて自分でやるな
1.経理の管理職としてのスキル
第一に年収アップにつながるスキルが「経理の管理職として働くことができるスキル」です。
↓実際、経理の管理職として働くことができる人は、非常に高い年収で求人に応募できます。
なぜ、管理職が高年収になるのか?というと、
複数のスタッフを動かして、
一つの仕事にまとめる役割をになっているからです。
ある程度以上の規模の企業になると、経理の仕事を1人でこなすことはとてもできなくなります。
大手企業の場合は、数十人以上の経理スタッフがひとつのフロアで働いていることもあるでしょう。
たくさんの人の手がかかっている作業を、
最終的に1つの作業(決算と税務申告)にまとめるのは至難のわざです。
こうした業務に対応できる人材はごく限られていますので、
必然的に管理職として働ける人の年収はとても高くなるというわけです。
最初から管理職として入社する必要はない
それでは、経理の管理職になるためにはどうしたらいいのか?
ですが、あなたがすでに豊富な経理経験がある人でない限りは
「将来の管理職候補」として募集されている求人を狙うようにしましょう。
↓上で見た求人例もそうですが、他にも例えばこういう求人があります。
こうした求人では、いま現在は管理職として働くことができないとしても、
近い将来(数年〜10年以内)に管理職へと昇進する見込みがある人が求められています。
場合によっては、経理未経験者であってもこの枠を狙って応募することは可能ですよ。
逆にいうと、末端のスタッフとしてしか働いてもらうことを予定していない求人(管理職になっれる可能性がゼロである求人)は避けるようにしましょう。
2.海外企業とのやりとりに関するスキル(ただし英会話ではない)
経理の年収アップの方法として2番目に挙げられるのが、
海外企業とのやり取りできるスキルです。
>>外資系企業の経理求人(海外業務未経験者もOK)を見てみる
もっとも、ここで重要なのは英会話の能力ではありません。
(必須要件としては英語はメールの読み書きレベルでOKとなっている場合がほとんどです。もちろん英会話能力はあるに越したことはありませんが、必須ではありません)
これはよく考えてみれば当然で、英語がペラペラの人材が欲しいのであれば、
海外で採用して日本に派遣してくるはずですよね。
あえてそうしないのは、日本人として日本の経理実務に習熟している人を採用したいからです。
海外に子会社を持つ日本企業や、
逆に外資系企業の日本法人で経理職として実務経験を積んでいけば、
こうしたスキルを身につけることが可能になりますよ。
国際業務が未経験であっても、
国内の経理業務の実務経験があれば応募できる求人がたくさんあります。
3.IPO準備に関するスキル
↓IPO準備に関わる業務に対応できる経理担当者は、非常に高年収で働くことができます。
IPO準備というのは、ざっくりといえば「証券取引所に上場するために、社内の体制を整えていく業務」のことををいいます。
企業は、証券取引所に上場することができれば、莫大な金額の資金を調達することが可能となります。
(上場が決まったときには数十億〜数百億円規模のお金が動きます)
その一方で、証券取引所に上場する企業は、
決算のたびに公認会計士(監査法人)による会計監査を受けなくてはいけません。
当然ながら中小企業の決算書よりもきびしい基準でチェックが入ることになりますが、
こうした厳しいチェックにも耐えうる会計業務を行うためには、
優秀な経理担当者が必要になるのです。
当然ながら、こうした業務に対応できる経理担当者は高年収で迎えられることになるでしょう。
(なお、基本的に大手企業での経理経験者が採用のメインになります)
これから証券取引所への上場を目指す企業(IPO準備中の企業)というのは、
成長途上にあるベンチャー企業であることがほとんどです。
ベンチャー企業は、急成長の途上になることの裏返しとして、
社内のバックオフィス業務(経理や人事など)が非常に弱いという特徴があります。
経理スタッフとしてこれからさらなる成長段階に入る企業を支えることができる人材は、
高く評価される(つまり高年収で迎えられる)可能性があるのです。
IPOの準備は最低でも3年かかるといわれており、
社内管理体制の構築〜開示書類の作成など、
対応する範囲は多岐にわたります。
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2020/05/kanrinin.png)
こうしたIPO準備業務は個人ではなくプロジェクトとして進められることが多いので、
経理として採用される求人数も多くなる傾向がありますよ。
4.資金繰り・融資対策に関するスキル
企業にとって、資金繰りは常に頭の痛い問題です。
ほとんどの企業は銀行などの金融機関からお金を借りて事業を行っていますので、
そのお金の返済ができなくなると「倒産」という状態になってしまいます。
こうした事態を避けるために、企業は事業から利益がきちんと出るように頑張っているわけですが、
金融機関の融資担当者と交渉し、
借りているお金につく利息などについて有利な条件を勝ち取ることも重要です。
例えば、100億円の借入金を年利1%で借りている企業は、
毎年1億円のお金を利息として負担することになります。
交渉によってその利率を0.1%下げることができれば、
毎年支払う利息は9000万円で済みますので、企業の利益を1000万円増やすことになります。
これは「企業の利益に直結するスキル」ということができます。
こうした交渉を成功させるためには、
経理や財務に関しての深い実務経験が必要になりますから、
↓そうした経験を持った経理実務経験者は、高い年収で採用される可能性があります。
また、融資を行う金融機関側の考えていることに精通していることも、このポジションで働くための条件となることが多いです。
例えば、銀行や信用金庫などの金融機関で働いた経験がある人は、
経理財務の担当者として高い年収を得られる可能性が高いでしょう。
(追伸)労働環境が劣悪な「ブラック経理」で絶対働きたくない人へ
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2022/11/25075453_s.jpeg)
(経理はブラック企業にまちがえて応募しないよう注意が必要です)
いま経理として働いている人も、これから働く人も、
労働環境が悲惨なブラック企業にまちがえて入社しないよう注意してください。
経理って入社する会社によって労働環境がぜんぜん違う仕事です。
自分の勤務先として選ぶ会社をまちがえてしまうと、
ブラックでつらい働き方になってしまうことがあるので注意してください。
例えば、スキルや学歴がまったく同じ人でも
↓こんなふうにスタート地点からすでに差がついてしまうことがあるんです。
(まさに天国と地獄…)
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2020/05/kanrinin.png)
- ゼロから仕事を教えてもらえる環境で年収400万円でスタートな人。
- 何もわからない状態でいきなり現場に放り出され、しかも年収264万円でスタートする人…。
↓実際の求人をお見せするとこんな感じ。
どちらも未経験OKの求人なのに、
入社時の条件がまったく違いますよね。
↑あえて2つ目のしんどそうな求人(年収264万円〜…)
を選ぶ人はまずいないと思います。
同じ働くなら、お給料はちょっとでも高い方が良いに決まってますよね。
重要なのは、こうした差が
個人の能力の差によって生まれるわけではないことです。
例えば上の2つの求人はどちらも未経験者向けの求人ですが、
未経験者の場合、入社時の仕事の能力なんてみんなゼロで同じですからね。
(経理は実務経験で評価される職種です)
それなのに、入社時のお給料の金額がまったく違うのはなぜなのか?
これは「応募先の企業がきちんと利益を出しているか?」の違いです。
経理って営業マンみたいに個人の成績で給料が決まる職種ではないんですね。
あなたがどんなに優秀な人であったとしても、
勤務先の会社がもうかっていなかったらお給料は低くなります。
逆にいうと、能力的にあまり自信がない人であっても、
良い環境の企業に入ることができれば、
年収で差をつけることができるんですね。
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2020/05/kanrinin.png)
経理はどういう会社を転職先に選ぶか?が、
決定的に重要であることを知っておいてください。
ブラック環境で働く経理は本当に悲惨…
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2022/11/24830085_s.jpeg)
(ブラック企業で働く経理は本当に悲惨です…)
私自身も経験があるのですが、
ブラックな職場で働く経理って本当に大変です。
ろくな新人研修も受けないままいきなり現場に出されて、
「仕事は先輩のマネをしながら覚えてね」
みたいなほったらかし教育をされる危険があります。
当然ながら、そんなかたちで仕事を覚えても、
身につくのは「その会社の中でだけ通用するスキル」だけです。
5年後にどんな差がついているか…。
って考えるとぞっとしますよね。
こういう会社ではしょっちゅう新人が辞めていくので、
「新人なんて育ててもすぐ辞めていくし…」
みたいに考えられているケースも多いです。
新人は使い捨て状態なので、当然ながらお給料も低いです。
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2020/05/kanrinin.png)
逆に、業績の良いホワイト企業では、
未経験者をゼロから育てていくという意識があります。
業績が良いからこそ新人研修にも時間と労力をかけられますし、
未経験でもお給料が良いケースが多いんです。
経理志望者は「どこで求人を探すか?」が決定的に重要
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2022/11/24980066_s.jpeg)
(経理求人専門の転職サイトで求人を探しましょう)
同じ働くなら、しっかりお給料稼げて働きやすい環境でスタートしたいですよね。
まちがえてもハローワークとかで経理求人を探さないように注意してください。
学生の就活とは違うので、リクナビを使うのも避けましょう。
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2020/05/kanrinin.png)
どんなに優秀でスキルが高くて性格の良い人であっても、
経理の求人を探す場所をまちがえてしまうと、
ブラック企業に入ってしまう可能性が高くなります。
逆にいうと、はっきり言ってあんまりスキルが高くない人でも、
ホワイトな職場で良いお給料をもらっているケースはたくさんあります。
転職活動をするときのちょっとしたコツ(求人を探す場所を変える)
を知ってるかどうか?だけで、
こんなふうに差がついてしまうのって理不尽でひどい感じがしますよね。
ですが、はっきりいって世の中なんてそんなもんです。
単に「知ってるか/知らないか」で差をつくことがたくさんあります。
こういうことって社会人やってたらいくらでもあることですから、
不公平だ…!なんて言ってても意味ないです。
(そういうのは政治家の仕事です)
まずはあなた自身が経理として転職を成功させましょう。
私のブログをここまでしっかり読んでくださる方には、
↓ぜひ良い条件で経理への転職を成功させてください。
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2020/05/kanrinin.png)
ヒュープロ(経理専門の無料転職サイト)
経理のホワイト求人多数あり!
ヒュープロは経理専門の無料転職サイトです。
未経験簿記なしで年収400万円〜の求人
実務経験3年で年収600万円〜の求人
在宅もOKのワークライフバランス求人
会計事務所から経理へ転職歓迎の求人
などなど、好条件人が多数ありますよ。
>>10,097件の求人を見てみる
実際の経理求人で年収を見てみよう
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2022/11/25158662_s.jpeg)
(実際に募集されている経理求人を紹介します)
上で紹介した経理求人専門の転職サイトなら、
↓例えば以下のようなホワイト経理求人を見つけることができますよ。
- 未経験でも年収400万円〜のホワイト企業求人
- 在宅リモートワークOKのワークライフバランス求人
- ゼロから仕事を教えてもらえる教育環境充実の求人
- 誰もが名前を知る業界トップ企業の経理求人
- 年収600万円スタートの実務経験者むけ経理求人
- 決算前の繁忙期も残業なしなどワークライフバランス型の経理求人
- 将来の管理職候補として入社できる経理求人
- 会計事務所から経理へのキャリアチェンジ歓迎の経理求人
- IPO準備業務の経験を積むことができる経理求人
- CFO直下のポジションで働ける経理求人
今すぐは転職活動できない人へ
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2022/11/24579530_s.jpeg)
(今すぐは転職するかどうかわからない…という人へ)
なんとなく今の環境に不満はあるし、
一生このままで良いなんてまったく思ってないけど
なかなか重い腰を上げられない…。
いま仕事している人もしていない人も、
↑毎日こんなふうに感じながら過ごしている人がほとんどだと思います。
転職活動なんて、はっきりいってめんどくさいですよね。
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2020/05/kanrinin.png)
特に、条件の良い経理求人は人気ですから、
日常的にこまめに情報リサーチしておくことが大切です。
経理求人専門の転職サイトで年収や勤務地などの条件を入力しておくと、
マッチする求人が出るたびに自動でメール通知してもらえるので活用しましょう。
↓こんな感じでメールが届きます。
自分が希望する条件にあった求人だけを
ピンポイントでピックアップしてくれるのでめっちゃ便利です。
情報ってたくさんありすぎても
ごちゃごちゃしてわけからなくなりますからね。
情報があふれている時代なので、
自分の求める情報を見つけるスキルが大事です。
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2020/05/kanrinin.png)
同じ転職サイトを使っていても、
良い求人を上手に見つけられる人と、
見つけられない人の違いはこういうところでも出ますね。
(自分の希望条件をしっかりめに入力してるだけなんですが)
つねに「逃げ道」を確保しておくのが大切
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2022/11/emergency-exit-4168808_640.jpeg)
(良い意味での「逃げ道」を確保しておくのが大切です)
経理求人専門の転職サイトで希望条件をしっかりめに入力しておき、
「ここいいかも…!」と気になる求人を見つけたら、
情報としてこまめにストック保存しておくようにしましょう。
手元に魅力的な求人がたくさんある状態を作っておくと、
いざ転職活動を始めるときに良いスタートを切ることができます。
また、日常的に転職サイトで求人リサーチするクセをつけておくと、
どうしても今の状態がつらくなったら転職もある
↑という「選択肢」を持てるのも重要ですね。
良い意味での逃げ道を確保できる感じです。
これって精神的にもかなり安定するんですね。
過労やストレスで倒れる前に早めの手を打つことができます。
転職サイトは完全無料で使えます。
いつでも利用やめられるのでリスクはゼロですよ。
↓年収などの条件の良い経理求人がたくさんあるので、
情報リサーチに徹底活用しましょう。
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2020/05/kanrinin.png)
最後の最後にお伝えしたいこと
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2021/11/B01BG8ZUFO.01._SCLZZZZZZZ_SX500_.jpg)
(個人的に衝撃を受けた本です)
↑転職活動でも仕事でも、
成功する人の違いって結局はこれだと思うんですよね。
転職サイトへの登録って1分でできる作業です。
無料ですしいつでも解除できるのでリスクなんて何もありません。
変な連絡が来るようなこともありませんしね。
↓それでも、以下の2種類の人に分かれます。
- とりあえず今すぐ無料登録だけでもやっておいて求人検索を始めてみる人
- いつまでたっても何かと理由をつけてやらない人
これは転職活動だろうが仕事だろうが同じです。
(あなたのまわりにも2. みたいな人いませんか?)
ほんのちょっとの行動の差ですが、
理想の働き方に近づける人と、
いつまでたっても職場の文句ばかり言っている人とで違いが生じるのはこういうところです。
↓今から1年後に、あなたはこのどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、
雑用ばかりさせられる職場で年齢だけを重ねていく…。 - やりがいがあり、給料の高い仕事で人間関係も良好。
ワークライフバランス型の職場でプライベートも充実。
![](https://taxwork2.com/wp-content/uploads/2020/05/kanrinin.png)
-
-
経理の求人探すならここ!転職サイトおすすめランキング【厳選3社】
この記事では経理職として働く人におすすめの転職エージェント会社をランキング形式で紹介しています。経理は一種の専門職なので、どの転職エージェント会社を使うか?は転職活動の成功/失敗が決まってしまうぐらい重要なポイントになります。ぜひ参考にしてみてください。
続きを見る