経理はすべての会社で必要な仕事ですが、
中でもメーカー企業の経理はかなり特殊な仕事をしています。
この記事では、メーカー企業で働く経理の仕事の特徴について解説します。
経理として転職活動を検討している人は参考にしてみてください。
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この記事の目次
メーカー経理とその他の経理の比較
メーカー経理とその他の経理では、具体的にどのような違いがあるでしょうか。
1.仕事内容の違いと、2.求められるスキルの違いに分けて解説します。
1.仕事内容の違い
製造業であるメーカーの経理は、小売業などの直接売の経理とは大きく異なります。
資金繰りなど財務や入出金などの日常経理は共通していますが、大きく異なるのは扱う製品の性質です。
小売業では仕入れた商品原価が売上原価に相当しますが、製造業の場合は原材料を購入して自社で製造したものを売ることで利益を得ます。
つまり、製造過程の全額の計算が必要になり、この方法を「原価計算」といいます。
メーカー経理では工場で発生した費用などを全て管理する必要があるため、より高度な知識とスキルが求められます。
2.求められるスキルの違い
商品が出来上がるまでの過程で発生した費用(=製造原価)を、
1つの製品ごとに細かく算定することを原価計算といいます。
原価計算担当の仕事内容は、製造原価報告書を作成し、企業の利益計画に必要な情報を提供することが目的です。
日商簿記2級で工業簿記を勉強しますが、メーカー経理ではこの内容がとても重要ということですね。
日商簿記2級の範囲で学習する工業簿記では、原価計算の基礎を学ぶことができます。
メーカー企業の経理ならではのやりがい
原価計算がわかる経理スタッフがいると、企業はさまざまな情報を得ることができます。
(経営者はその情報に基づいて経営の意思決定を行います)
経理担当者として、原価計算を通じて経営指針策定の一端を担えることは、大きなやりがいを与えてくれます。
例えば製品原価を把握すれば、目的の利益に達するにはいくらで製品を販売すれば良いか分かり、営業の目安になります。
また製造部門にとっても、原価削減に向けたコスト管理の判断材料となります。
将来的にも、数字の専門家として見解を求められる程信頼されたり、
キャリアアップして経営企画を目指したりするのにも大変有用な経験を得られます。
メーカー経理の給与水準
メーカー経理はスキルによって大まかに給与水準が決まっているのも特徴です。
(つまり、キャリアアップの道のりが明快です)
まず、新入社員や若手社員、経理補助などの事務職で求められるスキルは伝票起票や仕訳、経費精算、小口資金管理などの日常業務です。
これらの業務の担当ではおよそ年収300〜400万相当になります。
管理会計(原価計算・財務分析)のスキルを得て、固定資産管理や連結決算を任されたとします。
この場合、500万程度になり100万程上がります。
さらに税務調査対応、申告書作成などの税務業務、内部統制整備などマルチなスキルが身についた場合600万以上、メンバーマネジメント・銀行との折衝等を行うと700万以上になります。
海外子会社管理等の業務に当たるにはTOEIC800点以上や中国語スキルが重視されます。
1,000万以上を目指すにはIFRS会計知識や海外赴任経験・国内外のM&A従事経験なども必要になってくるでしょう。
また、予算管理の経験があれば経営企画に挑戦することも可能です。
新規事業支援、予算・利益計画の策定・損益分析など、専門的かつ高度な業務に携われるのが経営企画の魅力です。
このポジションでは最低でも500万以上、MBAや公認会計士の資格があれば800万程を目指すことができるでしょう。
以上を目安に考えていただければ良いですが、企業により給与水準は様々な為、スキルに適切な給与を満たしているか判断することが大切だといえます。
【悲報】ブラック企業でいじめられてる経理多すぎ…。

(経理はブラックな職場も多いので注意やで)
まったく同じ年齢職歴スキルの経理経験者でも、
- ホワイト企業で楽しく働いてる人と、
- ブラック企業で搾取されている人…
↑の2種類いるのが現実です。
(あなたは心当たりがないでしょうか…?)
経理って所属する会社によって働き方がぜんぜん違う仕事です。
「なんとなくこの会社いいかも…」で勤務先を選ぶと、
ブラック企業に入社してしまうリスクがあるで注意して下さい。
どんなに年収高い経理になれても、
仕事が激務すぎてとても続けられる環境じゃない…
では意味がありません(下手したら命落とします)
ブラック企業を最初から候補に入れないことが大切です。

経理の求人だけを専門で扱っているサイトなので、
↓年収や福利厚生などの条件が良いホワイト求人を
たくさん見つけることができます。

SYNCA(シンカ)
経理職専門の転職サイト(経理経験者は優遇!)
SYNCA(シンカ)は経理専門の転職サイトです。
上場大手企業の経理〜ベンチャー経理まで、経理求人が充実しています。
未経験OKで年収400万円〜の求人や、
実務経験者むけ年収600万円〜のワークライフバランス求人、
管理職リーダー候補の求人など、好条件な経理求人がたくさん見つかりますよ。
経理経験者は「経理専門の転職サイト」を使おう

(経理経験者は「経理専門の転職サイト」を使いましょう)
現在、ほとんどの人が転職サイトを使って求人探しをすると思います。
(さすがに今どきハローワーク使う人は少ない)
ただこの転職サイトには大きく分けて
↓以下の2種類があることを知っておいて下さい。

- 専門職向けの転職サイト
経理・人事・法務など専門性の高い求人のみをあつかう転職サイト。
求人数そのものは一般向けサイトより少ないが、
求人の質が圧倒的に高い。 - 一般向けの転職サイト
営業マンや総務など、いわば「万人向け」の転職サイト。
求人の数は多い一方で、年収などの質では劣る。
テレビCMとかでよく見かけるのはこちら(リクナビが代表例)
↑どちらも無料で使えるものですが、
経理の実務経験者は必ず1. 専門職向けの転職サイトを使うようにしましょう。
転職活動で一番大切なのはどうやって質の高い求人を探すか?です。
ここをまちがえてしまうと、
どんなに優秀な人でも転職失敗の可能性が高くなります。
ほとんどの人が
- なんとなく名前を聞いたことあるから…
- 学生時代の就活にも使ったし…
↑という感じで適当にリクナビなどで仕事を探してしまいます。

営業マン向けの求人とかならそれでもまあいいんですが、
専門職である経理はこういう探し方をしない方が良いです。
逆にいえば、経理専門の転職サイトをメインで使うだけで、
情報リサーチでライバルに大きな差をつけることができるわけですね。
経理専門の転職サイトでは、
↓例えば以下のような求人を見つけることができますよ。

- 年収600万円スタートの実務経験者むけ経理求人
- 決算前の繁忙期も残業なしなどワークライフバランス型の経理求人
- 将来の管理職候補として入社できる経理求人
- 誰もが名前を聞いたことがある超大手企業の経理求人
- 会計事務所から経理へのキャリアチェンジ歓迎の経理求人
- IPO準備業務の経験を積むことができる経理求人
- CFO直下のポジションで働ける経理求人

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管理職リーダー候補の求人など、好条件な経理求人がたくさん見つかりますよ。
↑この希望条件入力をきちんとやらない人が結構多いんです。
転職で成功する人と、失敗する人で差がつくのって
こういうところなのかもしれません。

仕事のストレスや疲労が限界にまで達すると、
転職サイトに登録する気力すらなくなるものです。
あらかじめ転職サイトに希望条件をしっかり入力しておき、
日常的に最新求人をチェックするくせをつけましょう。
転職サイトを使って普段から求人リサーチをやっておくと、
どうしても今の職場がきつくなったら転職もある
という選択肢を持てて、
過労で倒れたりする前に転職という対策を打てます。
転職サイトは無料で使えていつでも利用を止めることができます。
変な電話連絡とかもないのでリスクはゼロですよ。
(今すぐは転職する気がない人も情報リサーチに使えます)

まとめ
今回は、メーカー企業で働く経理の仕事内容の特徴について解説いたしました。
メーカー企業では管理会計の知識がとても重視されますので、ご自身に適性があるかどうか判断してみてください。
最後の最後にお伝えしたいこと
転職にしても仕事にしても、
↓成功する人って結局はこれなんですよね。


(個人的に衝撃を受けた本です)
転職活動を成功させるためもっとも重要なのは情報リサーチです。
経理の仕事目指すなら経理職専門の転職サイトを活用しましょう。
転職サイトへの登録って3分でできる作業です。
無料ですしいつでも解除できるのでリスクなんて何もありません。
変な連絡が来るようなこともありませんしね。
それでも、こういうかんたんな作業ですら
↓以下の2種類の人に分かれます。

- とりあえず今すぐやっておく人
- いつまでたっても何かと理由をつけてやらない人
これは転職活動だろうが仕事だろうが同じです。
(あなたのまわりにも2. みたいな人いませんか?)
ほんのちょっとの行動の差ですが、
理想の働き方に近づける人と、
いつまでたっても職場の文句ばかり言っている人とで違いが生じるのはこういうところなんですね。
↓今から1年後に、あなたはこのどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、
雑用ばかりさせられる職場で年齢だけを重ねていく…。 - やりがいがあり、給料の高い仕事で人間関係も良好。
ワークライフバランス型の職場でプライベートも充実。
↑もちろん後者を目指しましょう。
