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会計職のキャリア戦略

上場企業の経理はきつい?激務?中小企業との違いを体験者に聞きました

  • 上場企業の経理と、中小企業の経理はどう違う?
  • 仕事はきつい?残業時間はどのぐらい?
  • 平均年収はどのぐらいになる?

経理の仕事内容は、会社の規模によってかなり違う部分があります。

特に、上場企業の経理は公認会計士の会計監査を受けなくてはなりませんから、仕事の責任は中小企業経理よりも大きくなります。

今回は、実際に上場企業で経理職として働いている男性にお仕事の体験談をお聞きしました。

経理としてキャリアアップを目指している方は参考にしてみてください。

上場企業の経理はきつい?私の転職体験談

上場企業 経理 きつい

(上場企業の経理はきつい?転職体験談をお聞きしました)

上場企業の経理職の仕事はきついですか?
私は中小企業・上場企業の両方で経理をやった経験がありますが、
業務負担はやはり上場企業の方が大きいですね。

私は、中小企業で3年の経理経験を積んだ後に転職し、上場企業の経理職に転職しました。

勤めているのは従業員1000名程度の化学系メーカーで、今年で5年目になります。

↓上場企業の経理職をやっていて、中小企業の経理職と比較して「きつい」と感じるのは以下のような場面ですね。

上場企業の経理がきつい理由

  • 求められる経理の知識レベルが高い
    中小企業では「税金を正しく計算して納めること」が経理のメインの仕事になりますが、上場企業では「金融商品取引法のルールに沿っていること」が求められます。
    最終的には公認会計士の会計監査を受ける必要がありますので、簿記1級レベルの知識が必要になります。
  • 優秀な人材が多くて競争が激しい
    上場企業は人材が豊富です。優秀な人たちの中で働くことになりますので、自分自身も優秀であることが求められます。「同期入社のうち誰が一番に課長職になるか」といった競争意識も少なからずありますね。
    中小企業の場合は経理部全体でも数人ということもありますが、上場企業では10名以上の体制で、経理がチームとして動いていくのが特徴です。
  • 給料が高い分だけ求められる能力が高い
    上場企業経理の平均年収は、中小企業経理よりかなり高いです。一般社員で600万円程度・課長職や部長職になると年収1000万円を超えるケースもあるでしょう。
    仕事がきつい分、得られる報酬も大きいのが上場企業経理の特徴です。
  • 正直、残業がかなり多い
    上場企業の経理では、決算は四半期ですので年に4回もあります。
    中小企業なら年に1回の決算を、3ヶ月に一回やるイメージですね。その度に公認会計士の監査を受ける必要もあり、決算月は相当な激務になります。
    ただし、上場企業の決算経験があるというのは、経理マンとしては重要なスキルとなりますのでその価値はあると考えます。

中小企業経理から上場企業経理に転職した理由

中小企業から上場企業へ転職しようと思ったきっかけはなんですか?
やはり経理スペシャリストとしての能力を極めてみたいという気持ちがあったからです。

私が中小企業の経理職から上場企業の経理職に転職した経緯は、経理分野のスペシャリストとして、より高いレベルの専門知識を身につけたいと思ったからです。

もちろん、中小企業の経理も面白い仕事です。

会社全体を見渡すことができますし、自分の仕事が直接的に会社の経営に影響してくるという面ではやりがいも感じていましたね。

しかし、より高度な経理知識を現場で使うとなると、やはり上場企業の経理になります。

長期的なキャリアという面で考えた場合も、上場企業の経理職として働いた経験は転職市場で非常に高く評価される可能性が高いと思います。

給与の変化について

上場企業の経理に転職して年収はアップしましたか?
はい。400万円→600万円と大幅にアップできました。

上場企業の経理は仕事はきついですが、給料はかなりいい方だと思います。

私の場合は「中小企業経理で400万円→上場企業経理で600万円」と約200万円ほどアップできました。

↓※実際の上場企業の経理求人の例

上場企業 経理 きつい

(実際の上場企業経理の求人例。こちらはジャスネットキャリアに登録されている求人です)

もちろん、仕事のきつさは増えましたし、内容的にも高度になりましたが、その分だけの見返りは得ているという満足感はありますね。

また家族手当や家賃補助などの福利厚生が充実しているのも上場企業ならではですね。

経理の仕事をしていてお給料に不満がある人は、ぜひ上場企業経理への転職に挑戦して欲しいと思います。

上場企業経理への転職を成功させるには

上場企業経理への転職成功のポイントはどのあたりにあるでしょうか?
中小企業経理としてやってきた仕事について具体的にアピールするとともに、
上場企業の経理にも対応できるよう勉強していることをアピールしました。

上場企業の経理職は、基本的に新卒採用か、

中途採用は実務経験者のみの募集になります。

私の場合は中途採用だったので、中小企業の経理としてしっかりと仕事をしてきたことをアピールするのが第一でした。

中小企業の経理は、良くも悪くも会社のさまざまな業務を経験できます。

経営者に会計情報を通じて助言をするという役割と、資金繰りや納税など、会社全体の視点を持って働いてきたことをアピールしました。

また、上場企業経理で必要になる高度な会計知識については、実務ではまだ経験がないことを認めた上で、勉強を進めていることも伝えました。

簿記1級の会計知識と英語力が必要

上場企業で必要な知識とは具体的にどんなものでしょうか?
簿記1級の内容と、英語力が他の人との差別化のポイントになると思います。

上場企業経理の採用で、具体的な目安になるのは簿記1級と英語です。

ただ、上場企業経理を目指す人たちになると、簿記1級を取得済み・勉強中の人はとても多いので、これだけでは差別化にはなりにくいですね。

私の場合は英語にも対応できるようになるべく勉強中であることをアピールしました。

私ももともと英語はあまり得意ではなかったのですが、

アプリを使った勉強方法なら短期間でかなりレベルアップできると思いますよ。

ビジネス英語は受験勉強の英語とは違うので、何よりも会話ベースでの訓練と毎日短時間でも継続することが大切になります。

↓こちらは1日3分で継続しやすいので私も使っています(スタサプのビジネス版です)

>>スタディサプリ(ビジネス英語版)

男性でも上場企業経理になれる?

上場企業の経理の採用は男女で差はありますか?
スタッフレベルは女性が多いですが、管理職候補は多くが男性です。

上場企業の経理の男女比率は半々です。

ただ、女性はスタッフレベルの事務の仕事を行うことが多いのが実情ですね。

男女平等とは言いますが、結婚を機に退職する方が多いので、管理職レベルまでになっている経理職は少ないのが現実だと思います。

もちろん、長期的に働いていく気持ちがあるなら女性でも出世している人は普通にいます。

上場企業は管理職への女性登用が急務になっていますから、私の会社でも育児との両立可能な福利厚生を整えつつあります。

(このあたりは上場企業は社会の視線を気にしていますから、動きが中小企業に比べて早いです)

一方で、男性経理は、採用の時点で将来的な幹部候補として見られている可能性が高いです。

経理は会社の数字を管理しているポジションであることから、経営層ともやりとりをする仕事です。

また、ちょっとゆるい内容になりますが、「上場企業の経理」というと、合コンなどでも受けが良いです(笑)

「上場企業」「経理」ということで、堅実なイメージがあるのかもしれませんね。

上場企業の経理はおすすめ?

実際に転職してみて、上場企業の経理はおすすめですか?
友人や家族にもおすすめします?
そうですね。「きついけど、やりがいがあっていい仕事だよ」と伝えると思います。

個人的には、上場企業の経理はおすすめです。

残業時間は多いですが、その分きちんとお給料として反映されますし、大きな組織の中で出世していくことも可能です。

また、専門的な会計スキルを身につけることができるので、仕事を頑張ることで市場価値を上げ続けることができます。

もし将来的に転職することがあったとしても、上場企業の経理経験があれば、

会計分野のスペシャリストとしてキャリアアップしていけると思います。

以前の私のように、中小企業の経理として実務経験がある人なら、

中途採用で上場企業の経理になれる可能性は普通にあります。

上場企業経理というとハードルが高く感じるかもしれませんが、実際にはそれほどではありませんから、ぜひ挑戦してみて欲しいですね。




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