
(不動産業界の経理事務はきつい?)
- 不動産業界の経理事務ってどう?
- きついからやめとけって聞くけど本当?
- 仕事内容の特徴は?
- 給料は高い?平均年収はどのぐらい?
不動産業界はもうかるけどきびしい業界…
↑こういうイメージをお持ちの方はきっと多いと思います。
実際、この業界の営業マンたちは
ノルマに追われながらしんどい働き方をしている人も多いですね。
ただ、経理事務として働く分には
不動産業界は仕事が特別きついわけではありません。
ワークライフバランスも良い方だと思いますよ。

この記事では、不動産業界で働く経理事務のつらいところや、
やりがいを感じるところについて解説します。
これから不動産経理への転職を目指す方は参考にしてみてくださいね。
この記事を書いた人
中途採用で不動産業界の経理事務に転職。
従業員20名ほどの小さな会社の経理スタッフとして
ワークライフバランス重視で働いています。
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ブログ管理人
1985年生まれ。未経験ニートで会計事務所入社→月給16万円で地獄のような目にあう→何度か転職して年収600万円→会計事務所から経理に転職→現在は経理の管理職/2018年開始の当ブログも6年目突入!おかげさまで毎月1万人(累計34万人超)の方に読まれています。
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この記事の目次
不動産会社の経理事務で「きつい」と感じる瞬間
私が実際に不動産会社の経理事務として働いていて
↓きついと感じる部分は以下のようなところです。

1. 職場の人たちが良くも悪くも「体育会系」

(不動産業界は「体育会系」の人が多い)
不動産会社の経理として働く場合、
当たり前ですが不動産営業マンたちと一緒に働くことになります。
この業界の営業マンの人たちは
良くも悪くも「体育会系」の人が多いです。

不動産の営業マンは1件の不動産売買を決めれば
数十万円〜百万円単位のボーナスがもらえます。
なのでみんなギラギラしていますし、
トップセールスマンはものすごくいい車に乗ってたりしますね。
その一方で、営業さん達はノルマが達成できないと上司に叱責されたり
これってパワハラじゃ…という場面に出くわしたりすることもありますね。
もちろん、経理は営業マンとはまったく別の仕事なので関係ないと言えば関係ないのですが、
やはり同じ職場の人たちがつらい思いをしているのをみるのは悲しい部分もありますね。
2. 不動産業界独特の経理処理がある

(不動産経理には独特の会計処理があるので注意)
不動産会社の経理は処理方法が独特な部分があります。
過去に経理担当者としてキャリアを積んできた人でも
最初のうちは仕事内容が難しいと感じる部分があるかもしれません。
例えば土地売買や居住用物件の賃貸では消費税の課税区分が非課税になるとか、
新たに建物を建てて売るときの売上計上時期が独特(工事完成基準)とかですね。
また、不動産会社は土地や建物といった「超高額なもの」を商品として扱っています。
小規模な会社でも大きな金額を扱っていますので、
そこで働く経理の責任も大きなものになります。
もっとも、基本的な仕事内容は
よその業界の経理と同じです。
別業界で経理の実務経験者がある人なら、
不動産経理でも力を発揮できると思いますよ。

あと、不動産売買は「お客さんとのやりとりが法律のルールに従って行われているか?」がとても厳しくチェックされます。
(ちゃんと購入者に重要事項の説明をしたか?など)
このチェック担当者として宅建主任者という人たちがいますが、
経理をやりながらこの業務を兼務できると非常に重宝されます。
不動産業界の経理事務としてキャリアアップを狙う人は、
宅建主任者の資格を持っているととても役立つと思いますよ。
不動産業界で働く経理独特の仕事内容もある
不動産業界で働く経理の仕事で、
↓やや特殊なのは以下のような業務内容ですね。

- 所有物件の収支管理
- 仲介手数料収入の入金管理
- 物件売買の決済時に必要な書類の作成
- 借入金の管理
- 銀行提出資料の作成
不動産業は銀行から仕入物件ごとに借入をすることが多いので、
銀行に提出する資料の作成が多いです。
物件の販売状況や粗利予定金額や他行の借入状況など、
正確な数値を銀行に報告しなければならないのでとても神経を使う業務の一つです。
また、不動産業では商品の単価が大きく、億単位の金額を扱うことも多いです。
物件の仕入や販売時には仕訳が複雑になることあるので気を使いますね。
あと、不動産業では管理する書類(物件の契約書類など)の量がとても多いです。
重い書類を倉庫へ移動するときは体力が必要ですし、
暑い時期などはつらいこともあります。
経理は1日中座りっぱなしの仕事だと思われがちですが、力仕事もあるんですよ。
「不動産会社」は大きく分けて3種類ある

(不動産会社には大きく分けて3つの種類があります)
あと、ひとくちに「不動産会社」といってもいろんな会社があります。
↓大きく分けると以下の3種類があることを知っておくと良いでしょう。
- 仲介の不動産会社
お客さんが土地や建物を売ったり買ったりするのをお手伝いし、取引がまとまったら手数料をいただくことをビジネスにしている不動産会社です。
土地や建物の所有者から物件を預かり、代わりに買い手を探してきて売買を決めるのが仲介業ですね。 - 売買の不動産会社
会社がお客さんから土地や建物を買い、より高い値段で売ることを仕事にしている会社です。
不動産会社自身が物件を仕入れて売るという点で、仲介と異なります。 - 賃貸の不動産会社
会社が持っている土地や建物をお客さんに貸して、家賃をもらうことをビジネスにしている会社です。
アパートを借りるときにお世話になるのがこの賃貸不動産会社ですね。
もちろん、ひとつの会社が1つの事業だけをやっているとは限りません。
売買をメインにしながらも、
在庫として持っている不動産を賃貸してお金を稼いでいる会社なんかもあります。
売買を扱っている不動産会社では、
自社売買と仲介の両方を扱っている会社が多いですね。
なので、上の分類はあくまでも目安と考えて下さい。
ちなみに私自身は、
売買専門の不動産会社で経理事務として働いています。
従業員数は約20名で、
年商7億円〜8億円ほどの小規模な会社です。

いっしょに働いている人たちは20代後半〜40代の人が多いですね。
職場には営業マンの人たちと、
私のように内勤で働く経理や総務の人がいて、
内勤の人たちはほとんど全員が女性です。
営業マンの多くは男性ですが、最近では女性も増えているように思います。
3. 小規模な職場だと繁忙期(決算前後)はかなり忙しい

(決算前後が繁忙期になるのは不動産業界の経理も同じです)
不動産会社というのは大手企業の本社勤務でもない限り、
実際に働く職場は小さな事務所であることが多いです。
こじんまりとした広さのオフィスで、
↓以下のようなスタッフ構成になっていることが多いですね。
- 所長1人
- 営業マン5人ぐらい
- 経理など事務スタッフ2〜3人
少ないスタッフ数で働くので、
良くも悪くも「助け合い」が必要になります。
経理スタッフが総務スタッフの手伝いをすることがありますし、その逆もあります。
経理として仕事がしんどくなるのは、
やはり決算時期ですね。
決算時期前後は物件の動きも激しいです。
たくさんの仕事を同時にこなさなくてはなりません。

決算期は「通常の倍の仕事量」みたいな感じです。
帰ったらぐったりということも多々ありますね。
決算業務は締切日が法律で決まっているので、
スケジュール感を意識して仕事をするのが大事です。
不動産経理の実際の仕事内容はどんな感じ?

(不動産業界で働く経理事務の仕事内容は?)
不動産経理とはいっても、
日常業務については一般的な経理事務と大きな違いはありません。
日常業務としては、
会社の取引を会計ソフトに入力したり、
請求書や領収書などの書類をファイリングしたり、
銀行振込をしたりがメインです。

↑毎月やる重要業務としては月次決算と給与計算がありますね。
このあたりは不動産以外の業界で働く経理とあまり違いはありません。
毎月の月次決算をきっちり締めていき、
1年に1回決算書を作成して、税金の金額を計算するまでが
私たちの仕事の1年間のサイクルになります。
物件データを営業担当者に提供するのも大切
会社で扱っている土地や建物の物件データについて、
営業さんや社長に質問されることが多いことがあります。
営業さんは物件の情報を
できるだけ正確にお客さんに説明したいと考えていますから、
データをしっかりと管理して使いやすくしておくと喜ばれます。

所有物件や委任物件などの管理の委託先や借入先、
現在の粗利額などの数値や状況などを
しっかりと把握して資料にしておくことが重要ですね。
不動産業は1件あたりの単価が高くもうかるイメージが強いですが、
こうした数字のデータをしっかり管理できていないと利益を出すことはできません。
このあたりは経理が力を発揮できる部分ですね。
なお、不動産の仕事は業界独自の専門用語も多いです。
ひとつの不動産会社で経験を積んでおくと、
同業他社への転職を考えるときにも有利になると思いますよ。
宅建業法や税法など、不動産取引の知識も身につけておくと自己PRに使えます。
不動産業界で働く経理の平均年収はどのぐらい?
経理という仕事は、営業さん達とは違って
個人の実績がお給料に反映される仕組みがありません。
ボーナスは会社の業績によって出たり出なかったりします。
経理としてお給料を上げたいなら、
固定給のアップを目指す必要があります。
具体的には、2人以上のスタッフをとりまとめる
管理職を目指す必要があるでしょう。

また、勤める会社の規模も重要です。
大手の不動産会社だと、やはりお給料や福利厚生の条件もとても良いです。
その分だけライバルも多くなりますから転職活動のハードルは上がりますが、
経理の実務経験者であれば大手企業に即戦力として採用される可能性は十分にあります。
経理の仕事が未経験者の方や、
不動産業界での経験がまだ浅い人は、
まずは中小規模の不動産会社に転職して経験を積むことからスタートしましょう。
そこから実務経験者として大手企業を目指すという方法もありだと思いますよ。
不動産経理の残業や休日出勤は?
私の会社の場合、定時は朝9時~18時です。
通常は残業や休日出勤は発生しません。
ただし、業務が立て込む月末や決算の時期には、
1日に1時間〜2時間程度の残業が発生する日はありますね。
残業した日には割増賃金が支払われます。
物件の仕入や販売が立て込む時期は経理も仕事が忙しくなります。
書類の準備や仕訳の入力が複雑なため時間がかかってしまい、
残業をせざるをえない日もありますね。
経理は業務の計画をしっかり立てて、
決められた期日までに終わらせるという感じの仕事です。

しっかりと1年間のスケジュールを立てて、
計画的に仕事をしていくことがワークライフバランスを保つためには重要ですね。
【※注意】ブラック企業で働く経理の労働環境は悲惨すぎる

(経理はブラックな職場も多いので注意やで)
まったく同じ年齢・同じ職歴・同じスキルの経理経験者でも、
↓この2種類の人がいるのが現実です。
- ホワイト企業で、繁忙期でも定時退社・高年収で働いてる経理と、
- ブラック企業で、限界ギリギリまで搾取されてるのに低年収な経理…
私自身、初めて入社した経理がガチのブラック企業で大変な思いをしました。
(繁忙期は毎日終電ギリギリまで働いても月給手取り20万円ちょっとしかなかった)
経理って所属する会社によって労働環境がぜんぜん違う仕事なんですよね。
入社する会社をまちがえると、
ブラックな働き方になってしまいがちなので注意して下さい。
転職活動では情報リサーチの段階から、
ブラック企業の求人を候補に入れないことが大切です。

経理として転職成功したい人は、
経理専門の転職サイトで求人を探すのが良いですよ。
経理の求人だけを専門で扱っているサイトなので、
↓年収や福利厚生などの条件が良いホワイト求人の候補を
たくさん見つけることができます。
なお、経理未経験者についてもこれは同じです。
スキルや学歴がまったく同じ未経験者でも、
↓こんなふうにスタート地点が分かれてしまうことがあるんです。
(まさに天国と地獄…)

- ゼロから仕事を教えてもらえる環境で年収400万円でスタートな人。
- 何もわからない状態でいきなり現場に放り出され、しかも年収264万円でスタートする人…。
↓実際の求人をお見せするとこんな感じですね。
どちらも未経験OKの求人なのに、
入社時の年収条件がまったく違います。
↑あえて2つ目の求人(年収264万円〜…)を選ぶ人はまずいないと思います。
同じ未経験スタートなら、お給料はちょっとでも高い方が良いに決まってますよね。
重要なのは、こうした差が能力の差によって生まれるわけではないことです。
未経験者の場合、当たり前ですが入社時の仕事の能力はみんなゼロです。
(経理は実務経験で評価される職種)
それなのに、入社時のお給料の金額がまったく違うのはなぜなのか?
これは「応募先の企業がもうかっているか?もうかっていないか?」でほぼ決まります。
あなたがどんなに優秀な人であったとしても、
勤務先の会社がもうかっていなかったらお給料は低くなります。
逆にいうと、能力的にあまり自信がない人であっても、
良い環境の企業に入ることができれば、
年収で差をつけることができるんですね。

特に、経理は自分の営業成績などでお給料が決まる職種ではないので、
勤務先の会社の業績によって年収額がほぼ決まります。
経理はどういう会社を転職先に選ぶか?が決定的に重要であることを知っておいてください。
転職サイトは今すぐ転職するかどうかわからない人も使えます。
いまは情報リサーチの段階の人も、
↓サイト内で希望条件を入力しておくと、
マッチする求人が出るたびに通知してもらえるので、
ホワイト企業の経理求人を見落とすことがなくなります。
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経理転職には「経理専門の転職サイト」を使おう

(経理経験者は「経理専門の転職サイト」を使いましょう)
現在、ほとんどの人が転職サイトを使って求人探しをすると思います。
(さすがに今どきハローワーク使う人は少ない)
ただこの転職サイトには大きく分けて
↓以下の2種類があることを知っておいて下さい。

- 専門職向けの転職サイト
経理・人事・法務など専門性の高い求人のみをあつかう転職サイト。
求人数そのものは一般向けサイトより少ないが、
求人の質が圧倒的に高い。 - 一般向けの転職サイト
営業マンや総務など、いわば「万人向け」の転職サイト。
求人の数は多い一方で、年収などの質では劣る。
テレビCMとかでよく見かけるのはこちら(リクナビが代表例)
↑どちらも無料で使えるものですが、
経理に転職するなら必ず、1. 専門職向けの転職サイトを使うようにしましょう。
転職活動で一番大切なのはどうやって質の高い求人を探すか?です。
ここをまちがえてしまうと、
どんなに優秀な人でも転職失敗の可能性が高くなります。
ほとんどの人が
- なんとなく名前を聞いたことあるから…
- 学生時代の就活にも使ったし…
↑という感じで適当にリクナビなどで仕事を探してしまいます。

営業マン向けの求人とかならそれでもまあいいんですが、
専門職である経理はこういう探し方をしない方が良いです。
逆にいえば、経理専門の転職サイトをメインで使うだけで、
情報リサーチでライバルに大きな差をつけることができるわけですね。
経理専門の転職サイトでは、
↓例えば以下のような求人を見つけることができますよ。

実務経験者向け
- 年収600万円スタートの実務経験者むけ経理求人
- 決算前の繁忙期も残業なしなどワークライフバランス型の経理求人
- 将来の管理職候補として入社できる経理求人
- 誰もが名前を聞いたことがある超大手企業の経理求人
- 会計事務所から経理へのキャリアチェンジ歓迎の経理求人
- IPO準備業務の経験を積むことができる経理求人
- CFO直下のポジションで働ける経理求人
未経験者むけの求人では、
↓以下のような求人をたくさん見つけることができます。

未経験者向け
- 未経験でも年収400万円〜のホワイト企業求人
- 在宅リモートワークOKのワークライフバランス求人
- ゼロから仕事を教えてもらえる環境の求人
- 誰もが名前を知る業界トップ企業の経理未経験者むけ求人

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などなど、好条件人が多数ありますよ。
>>9,045件の求人を見てみる
↑この希望条件入力をきちんとやらない人が結構多いんです。
転職で成功する人と、失敗する人で差がつくのって
こういうところなのかもしれません。

仕事のストレスや疲労が限界にまで達すると、
転職サイトに登録する気力すらなくなるものです。
あらかじめ転職サイトに希望条件をしっかり入力しておき、
日常的に最新求人をチェックするくせをつけましょう。
転職サイトを使って普段から求人リサーチをやっておくと、
どうしても今の職場がきつくなったら転職もある
という選択肢を持てて、
過労で倒れたりする前に転職という対策を打てます。
転職サイトは無料で使えていつでも利用を止めることができます。
変な電話連絡とかもないのでリスクはゼロですよ。
(今すぐは転職する気がない人も情報リサーチに使えます)

最後の最後にお伝えしたいこと
転職にしても仕事にしても、
↓成功する人って結局はこれなんですよね。


(個人的に衝撃を受けた本です)
転職活動を成功させるためもっとも重要なのは情報リサーチです。
経理で働くなら経理職専門の転職サイトを活用しましょう。
転職サイトへの登録って3分でできる作業です。
無料ですしいつでも解除できるのでリスクなんて何もありません。
変な連絡が来るようなこともありませんしね。
それでも、こういうかんたんな作業ですら
↓以下の2種類の人に分かれます。

- とりあえず今すぐやっておく人
- いつまでたっても何かと理由をつけてやらない人
これは転職活動だろうが仕事だろうが同じです。
(あなたのまわりにも2. みたいな人いませんか?)
ほんのちょっとの行動の差ですが、
理想の働き方に近づける人と、
いつまでたっても職場の文句ばかり言っている人とで違いが生じるのはこういうところなんですね。
↓今から1年後に、あなたはこのどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、
雑用ばかりさせられる職場で年齢だけを重ねていく…。 - やりがいがあり、給料の高い仕事で人間関係も良好。
ワークライフバランス型の職場でプライベートも充実。
↑もちろん後者を目指しましょう。
