一人経理で働くメリット・デメリット。休めない?孤独?平均年収は?

2020年3月14日

  • 一人経理って大変?
  • 仕事を休めない?孤独を感じることは?
  • 人間関係のストレスは少ない?裁量が広くて自由に働ける?
  • 年収はいくらぐらい?

中小企業では経理スタッフは職場で一人だけという会社が少なくありません。

こういったかたちで経理として働いている人を一人経理(ひとりけいり)と呼びます。

一人経理の仕事は、

人間関係のストレスが少なくて自由に働けるというメリットがある一方で、

仕事をしていて孤独を感じやすい・忙しくてもなかなか休めない…

といったデメリットがあります。

この記事を書いている私は、

従業員20名の会社で一人経理として5年働きました。

経理未経験で入社したので最初のうちは大変でしたが、

決算や税務申告は税理士さんがチェックしてくれていたので、

わりとなんとかなっていましたよ。

ちなみに私の前任者は男性でしたので、

男女関係なく一人経理の仕事はできると思います。

転職経験者

私は一人経理を5年ほどやった後、

もう少し大きな規模の会社の経理事務に転職したのですが、

転職前には日常経理〜給与計算、

従業員の社保手続きなどは普通にやれるようになっていました。

その他、経営者の横で銀行さんと融資のやりとりをしたり、税務調査の対応をしたり…と、

一人経理時代は貴重な経験をいろいろさせてもらいました。

複雑な手続きについて自分一人で調べたり、まちがえたりしながら仕事を覚えていった感じですが、

その分だけ経理として早いスピードで成長できたと思っています。

もちろん、一人経理の仕事は良い面ばかりではありません。

向き不向きのある仕事ですので、

実際にご自身のキャリアとして一人経理の仕事を選ぶかどうか?

は慎重に判断してくださいね。

転職経験者

この記事では、一人経理として働くことのメリット・デメリットについて解説します。ぜひ参考にしてみてください。

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一人経理として働くメリット

一人経理

(一人経理として働くメリットは?)

 

一人経理として働くことの具体的なメリットとしては、

↓以下のようなことが挙げられます。

  1. 人間関係のストレスが少ない
  2. 仕事の裁量が広い
  3. 経営者と近い場所で働ける
  4. 税務や社会保険・資金繰りなども学べる
  5. 企業経理の全体像を知ることができる

それぞれの内容について、順番に見ていきましょう。

>>一人経理のデメリットはこちらをクリック

1.人間関係のストレスが少ない

これはイメージしやすいと思いますが、

一人経理は職場の人間関係に関するストレスがとても少ないです。

基本的に一人で仕事をしていますから、

気の合わない人に合わせて働く必要はありませんし、

まわりの機嫌をとったりする必要もありません。

転職経験者

ただし、多くのケースで一人経理は経営者直属の部下として働くことになります。

その経営者との性格的な相性が悪い…

といった状況だと、しんどい働き方になる可能性はありますね。

2.仕事の裁量が広い

一人経理は、すべての経理業務を自分一人で処理しますので、

仕事に関して幅広い裁量を与えられます。

誰からも指示されることなく自由に働きたい!という人にはあっている仕事だと思いますよ。

もちろん、経理は税金の計算や、銀行融資の可否など、

とても重要な問題に直結する仕事ですので、

経営者自身や専門家(顧問税理士など)のチェックが入ることが多いです。

税金を正しく計算して納めないと脱税になってしまいますし、

決算書の内容が疑われて融資が降りない…

なんてことになると会社が倒産する可能性もあります。

経験豊富な一人経理の場合、こうした重要な業務についても任されることはあるでしょうが、

ほとんどのケースでは顧問税理士などの専門家が、

最終的なチェックをしてくれる業務体制になっているでしょう。

3.経営者と近い場所で働ける

一人経理

(経営者と近い場所で働けることも一人経理の魅力です)

 

上で述べたことと重なりますが、

一人経理の「直属の上司」は経営者であることが多いです。

必然的に、経営者とひざを付き合わせて仕事をする場面が多くあります。

私も、会社の長期的な経営計画を立てるための予算作成を行ったり、

税金の負担を少なくするために、

決算対策を行なったりといったことをやっていました。

転職経験者

従業員たちの生活を背負って働いている経営者の仕事はレベルが高いことが多いです。

(そうでない経営者もいるかもしれませんが…)

仕事を通して貴重な経験をすることができるでしょう。

>>一人経理のデメリットはこちら

4.税務や社会保険・資金繰りなども学べる

一人経理は、経理や財務に関することをすべて一人で処理します。

そのため、税務や社会保険、さらには会社の資金繰りなど、

会社のお金に関するさまざまな業務について実務経験を積むことができます。

従業員の採用や退職があったときには、

健康保険や厚生年金・労働保険といった「社会保険の手続き」が必ず必要になります。

毎月のお給料を支払う際にも、

所得税や住民税・社会保険料の計算を必ず行わないといけません(給与計算業務)

大きな会社の経理として働いていると、

どうしても目の前の自分の担当業務だけしか触れることができません。

一人経理は、自分の仕事(経理)に関連するさまざまな業務を経験することができるのは魅力ですね。

5.企業経理の全体像を知ることができる

このように、一人経理は会社のお金」に関するほぼすべての業務にかかわることができるポジションです。

そのため、会社の経営とはどういうものなのか?

を肌で感じながら仕事をすることができるのも魅力です。

通常、経営を体験するためには独立するしかありませんが、

一人経理はひとりの従業員の立場で、

安定したお給料をもらいながら経営者の仕事を疑似体験できます。

転職経験者

一人経理として、経営者の近くで会社の全体像を見て働いた経験は、

将来的にキャリアチェンジを選択する際にも貴重な経験になるでしょう。

一人経理として働くデメリット

一人経理

(一人経理として働くことのデメリットとは)

上で見たようなメリットに対して、

↓一人経理として働くことには以下のようなデメリットもあります。

転職経験者
  1. 前任者からの引き継ぎが不十分だと地獄
  2. 逆に、慣れてくると仕事に飽きる
  3. 給料が頭打ちになりがち
  4. 意識していないとコミュ障になりがち
  5. 仕事を休めない・退職がしにくい

こちらも順番に見ていきましょう。

>>一人経理の平均年収はいくら?

1.前任者からの引き継ぎが不十分だと地獄

一人経理は、基本的に前任者の退職があり、その入れ替わりで採用とかたちで入社することになります。

入社してから数ヶ月間は前任者からの業務引き継ぎを受けますが、

これが不十分だと、前任者の退任後にものすごく大変な思いをすることになってしまいます。

仕事にまだなれず、

まわりとの人間関係ができていない状態で

不安を抱えながら一人で仕事をしていくのはとても大変です。

転職経験者

一人経理として入社することが事前にわかっているなら、

前任者からの業務引き継ぎだけはくれぐらもしっかりと受けておくようにしましょう。

2.逆に、慣れてくると仕事に飽きる

上でお伝えしたこととは逆に、

一人経理というのはいったん仕事に慣れてしまうと

仕事で「新しい挑戦」のようなことをする機会が非常に少なくなります。

経理は基本的に毎年同じルーティン作業をやっていくのが仕事ですから、

もうこの仕事にはあきてしまった…という状態にもなりがちです。

経理には保守主義の原則がありますから、

「処理のしかたを前回と変えてはいけない」が基本です。

必然的に毎月・毎年同じ作業をしている…という仕事内容になります。

転職経験者

チームで一つの目標に向けて頑張る!みたいなこともまずありません。

(もちろん「会社で一丸となって頑張る」というのはありますが、

担当している仕事が違うと、なかなか連帯感を持つのが難しいんですよね)

ただ、これは逆にいうと、

一人経理はあらかじめ決まっている期限までに、

自分の担当の仕事をきっちりこなすことができていれば、

まわりから文句を言われることがないということでもあります。

自分を管理している直属の上司がいませんから、社内でもかなり自由な立場で働けます。

これは一人経理の仕事の良いところですね。

  • 営業マンのように毎月ノルマがあるに苦しい働き方はしたくない
  • 社内の人間関係のしがらみは最低限にしたい
  • 自分で仕事のペースをコントロールしながら働きたい

↑こういったニーズのある方は、一人経理の仕事は向いていると思いますよ。

3.給料が頭打ちになりがち

一人経理に限らず、経理の仕事は

自分の業績によってボーナスが出るといったことがない仕事です。

さらにいえば、一人経理の場合には社内で役職がつくようなことも少ないでしょう。

(ある程度の規模の会社で、チームで働く経理の場合にはチームリーダーや経理課長・経理財務部長などの役職がつくことはありますが、一人経理はこういうことがありません)

経理担当者が一人しかいない会社というのは、

中小零細規模の企業であることが多いです。

なので「社内で出世して地位を上げていく」という働き方は期待できません。

必然的に給料の金額も頭打ちになりがちですね。

自分の経験と実力アップに合わせて、どんどんお給料もアップしていきたい!

という気持ちが強い人は、もっと大きな会社の経理担当者を目指す方が良いかもしれません。

逆に、給料はそこそこでいいので、自分の担当の仕事をきっちりこなす安定的な仕事をしたい

という方には一人経理はぴったりだと思います。

4.意識していないとコミュ障になりがち

一人経理は基本的に自分一人で仕事をしています。

なので、

「あれ、今日1日誰とも会話らしい会話をしていない…」

といったことも普通に起こります。

社内の別部署の人たちと会話することはありますが、

表面的な会話になりがちですね。

孤独を感じやすいタイプの方は少し注意が必要かもしれません。

転職経験者

こういった環境で惰性で仕事をしていると、

知らず知らずのうちに「コミュ障」になりがちです。

一人経理にとって、社内や外部の人たちとやりとりをする機会は貴重ですので、大切にした方が良いですね。

もちろん、一人経理でも日常的にかかわる人たちはいます。

社内の他部署の人をはじめとして、経営者や顧問税理士さん、

取引先の経理担当者(電話でのやりとりが多い)、

金融機関の融資担当者などとは日常的にやりとりをします。

社会人としてのコミュニケーション能力をそこなわないために、

まわりと積極的にかかわるような働き方をしていくようにしましょう。

5.仕事を休めない・退職がしにくい

一人経理にとって仕事を休めない・退職がしにくいというのはあるあるの悩みだと思います。

経理の重要業務である年次決算や税務申告・給与計算などは、

締め切り日が法律で明確に決まっている仕事です。

一人経理は、これらを一人で責任を持って処理していきますのでプレッシャーは小さくありません。

もし期限直前に体調をくずしたりすると大変です。

私も繁忙期に体調を崩したことがあり、

自宅に仕事を持って帰って処理したこともあります。

(本当はやっちゃだめなんですが)

転職経験者

また、一人経理は退職にあたって後任者の採用を行わないといけません。

その後任者が入社してくるまでは退職もしづらいですから、

人生設計に影響が出るようなこともあるかもしれませんね。

さらにいうと、経理の実務経験者というのはどこの会社でも「ひくてあまた」ですので、

一人経理を置いているような中小零細企業にはなかなか応募してきてくれません。

※逆にいうと、もしあなたが経理の実務経験者なら、

一人経理の募集に応募すれば採用される可能性が極めて高いということでもあります。

後任者の採用がようやく決まっても、

業務引き継ぎ期間中にその人が辞めてしまうこともあります。

そうなると自分の退職日がさらに先に伸びてしまう…といったことも起こり得ます。

この点は注意しておきましょう。

>>現在募集中の一人経理の求人を探すならこちら

一人経理の平均年収は?実際の求人を見てみよう

一人経理

(一人経理の平均年収は?)

 

一人経理の平均年収は、入社初年度は450万円〜500万円程度になることが多いでしょう。

↓求人では、月次決算を一人で締められる方という条件で募集されていることが多いですね。

なお、年次決算については顧問税理士や経営者と協力しながらやっていく会社が多いですよ。

一人経理

(一人経理の求人例)

ただし、一人経理を募集する企業は、

募集要項には「一人経理としての勤務です」とは書かないことが多いです。

(企業規模の小さささをアピールするようなものなので、企業側としてはこういった表現は避けたがります)

なので、ハローワークや転職サイトなどを使って、

自力で一人経理の求人を探すのはかなり難易度が高いことを知っておいてください。

一人経理の求人を探したい人は、

会計職専門の転職エージェントを使って求人を探す

と見つけやすいですよ。

(転職エージェントは無料で使えます)

転職経験者
  • 一人経理として働ける求人を探している
  • 年収500万円以上の経理求人を探している

といったように、あらかじめ希望条件を伝えておけば、

転職エージェントがあなたの代わりに経理求人を探してくれます。

一般には公開されていない年収条件の良い経理求人(非公開求人)の紹介もしてくれますよ。

転職エージェントは、あなたの代わりにあなたの自己PRをしてくれたり、

企業側と初年度の年収金額を交渉してくれたりしますので活用しましょう。

転職経験者

SYNCA(シンカ)

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SYNCA(シンカ)は経理求人専門の転職エージェント会社です。
特徴はAIベンチャーやSaaSなど伸びている業界の中堅企業求人が多い点ですね。
なお、中堅企業といっても上場企業や上場準備中の企業がメインなので、給与や福利厚生もしっかりしていますよ。

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(求人例:ソーシャルゲーム企業の経理職)

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(求人例:上場企業のCFO直下ポジション)

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