一人経理は辛い?休めない・孤独や不安・ストレスなど中小零細企業の実態

2020年3月14日

一人経理 辛い

(一人経理の仕事は辛い?)

  • 一人経理の仕事は辛い?
  • 病気でも仕事を休めないって本当?
  • 人間関係のストレスは少ない?(でも仲間がいなくて孤独?)

↑いわゆる一人経理(社内で経理の仕事をしているのが自分一人)として働くことに興味をお持ちの方は多いかもしれません。

確かに、人間関係のストレスが少ないのは一人経理のメリットですね。

仕事の裁量が広いので自由度が高く、経理としての実務経験を短期間で豊富に積めるのも良いところです。

その一方で、一人経理はブラックで激務な働き方になりやすい(休めない・退職できないなど)ので注意が必要です。

この記事では、一人経理として働くメリットやデメリットについて詳しく解説します。参考にしてみてください。

この記事を書いた人

20代のとき未経験で経理に転職し、その後20年ずっと経理やってます。経理としての転職経験は3社。①従業員100名ほどの中小企業経理→②大手自動車メーカーの子会社→③東証プライム上場のIT企業本社経理。幼稚園と小学生の子供2人の父親として、ワークライフバランスを心がけて働いています。

ブログ管理人

1985年生まれ。未経験ニートで会計事務所入社→月給16万円で地獄のような目にあう→何度か転職して年収600万円→会計事務所から経理に転職→現在は経理の管理職/2018年開始の当ブログも6年目突入!おかげさまで累計34万人以上の方に読まれています。
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ストレスで地獄?一人経理が仕事してて「辛い…」と感じる瞬間

一人経理 辛い

(一人経理が頼れるのは社長だけ?仕事は辛い?)

1. 一人経理は休めない日が多い(代わりの人がいない)

一人経理は「会社のお金の管理」を一人で任される立場です。

自分でないと対応できない業務(社内の他の人に任せられない仕事)がたくさんあります。

(もちろん社長なら対応できますが、社長は社長で私たち以上に忙しいです)

典型的には請求書の発行や、仕入先への支払いなどですね。

こういう重要な業務がある日には仕事を休むことができません。

請求書の発行などは誰にでも出せそうな感じがしますよね。

ですが、繰越残が記載された請求書を扱っている場合は入金確認をして、請求書に反映をさせないと二重請求になってしまいます。

お得意先に料金を2回請求する…なんてことになったら会社の信用問題に発展しかねません(最悪、契約を切られてしまうこともあるでしょう)

仕入先への支払いも、大きな現金や手形,小切手を扱うので経理にしかできない作業が多いです。

仕入先への支払いが期日通りにできないと予算建てが崩れて支払いができなくなる仕入先も出てきます。

たった数日のことで取り返しのつかない事態に発展することもあるのです。

一人経理の平均年収はこのぐらいの金額が相場です

絶対に休めない日がある

請求書の発行、仕入先への集金日も絶対に休めない日ですが、その他にも休めない日があります。

会社として最も重要な「月次決算書類」の発行に係わる日です。

月次決算書は翌月の営業目標を立てる為の重要な目安になるため、月末締め後、翌営業日には発行できるのが望ましいです。

そのためには月の途中で行った間違いや疑問点などは全て解決しておく必要があります。

一人経理は「縁の下の力持ち」です。

華々しい活躍は期待されていませんが、他の誰にもできない重要な仕事をいくつも抱えることになります。

一人経理は休みを取りづらい

一人経理は休みをとりづらいです。

有給休暇などは法律上は「労働者の自由なタイミングで取得できるもの」ですが、実際には取得が難しいでしょう。

(長期の休みなどはほぼ取ることができないのが実情です)

経理は金銭的な物事を管理しているので、基本的には他の人に代わってもらうことが難しい仕事が多いです。

迷惑をかけないように「何もない日」を慎重に選んで有給を取りますが、それでも突然の集金や、支払日前に手形や小切手が到着することがあります。

過去に突然集金が来た際、わざわざ個人の口座からお金を下して払ってもらったことがあり、平謝りをした経験があります。

また、手形や小切手を個人的に預かるのは「もし失くしたらどうしよう」という気持ちになるので、とても嫌がられます。

一人経理は特に「休みづらい」職種だと言えます。

>>一人経理の給料は安い?

2. 辞めたくなっても辞められない(退職引き止めの問題)

一人経理はかなりの仕事量を一人で抱えています。

一人経理が辞める時は、次も同じように一人経理を経験してきた人に入社していただくのが望ましいのですが、なかなかいないのが実情です。

経理経験者でも決算補助まですべてを行ったことがある人はあまりいません。

多くの企業では売上担当・仕入れ担当・経費担当といったように役割分担して経理業務を行なっていますから、

それぞれの仕事の経験はあっても「会社の経理業務全てについて一人でこなしたことがある」という経験を持っている人は少ないんですね。

一人経理の業務は前任者が教えますが、あまり経験緒ない人に一人経理を一から教えるというのは実質不可能です。

「次の人が見つかるまではいてくれないと困る」と言われ、前任者は退職まで半年もかかったそうです。

3. 業務の負担が大きくてストレスが半端ない

一人経理 辛い

(一人経理の仕事のストレスや精神的負担は半端ないです)

 

一人経理は日常の経理業務から給与計算、決算業務まですべて一人でこなさないといけません。

(社内に経理が自分一人しかいないのですから、当然ではありますが…)

年に一度の決算前後は繁忙期でかなり忙しくなります。

また、給料振込や取引先への支払い、税金を納める業務などは、金額間違いが1円でもあったら大変なトラブルになります。

まわりにチェックをしてくれる人もいませんから、業務のプレッシャーやストレスはかなりのものです。

ただし、ほとんどの中小企業では顧問の税理士さんや会計士さんがいます。

決算や税務申告については経理が行なった業務を専門家の立場でチェックしてくれて「この会社の会計はしっかり経理をしている優良企業ですよ」とお墨付きをくれるので安心です。

決算業務についても基本的には毎月しっかりと月次決算を行っていれば決算月に特に慌てることはありません。

ですが、その最終チェックの直前段階まで持っていくのは一人経理の仕事です。

慣れるまではかなりしんどいことも多いです。

私自身も苦い失敗をした経験がたくさんありますね。

一人経理は相談相手がいなくて不安

社内で自分以外に経理面を理解できる人がいないため、不安な点があっても相談をすることができません。

そこで頼りたいのが「会計士」「税理士」ですが、これには苦い経験があります。

経理初心者だった頃「お金を出して雇っているのだから、どんどん質問をして」と社長に言われ、

どうしても不安な点を月3回ほど質問した時期がありました。

ところがある日会計士に「授業料は契約に入っていない」と告げられてしまいました。

そこからは自力で経理を学び、時には会計士に怒られながら成長をしていきましたが、慣れるまではとてもつらい日々でした。

4. 一人経理は給料が安く抑えられがち

一人経理を募集するとき、たいていの会社は「決算まで自力で完結できる人」「月次決算を主導した経験がある人」などの条件で求人を出します。

一人経理は他に経理を教えてくれる人がいないですから「経理業務については自力ですべて解決できるスキルがある人」が求められます。

ある程度の規模の企業でこのレベルの経理スキル人材を募集しようと思うと、最低でも年収500万円以上が相場になるでしょう。

↓経理経験者向けの実際の求人を見るとこんな感じですね。

一人経理で働けるレベルのスキルがある人の場合、

ある程度の規模の会社ならこの程度の金額は稼げます。

管理人
一人経理 辛い

(経理経験者向けの実際の求人)

>>経理実務経験者向けの実際の求人で年収を見てみる

しかし、一人経理を募集するのは基本的に中小企業です。

当然ながら資金力が少ないですから、お給料も安く抑えられがちなんですね。

それでいて一人経理は即戦力であることが求められます。

(入社して数ヶ月程度の引き継ぎで、現場で業務をこなせることが求められる)

なので、入社時にスキルや職歴を偽ってもすぐにバレてしまいます。

入社後に「こんなはずでは…」とならないようにするためにも、募集要項の中に未経験のものがあれば、面接時に正直に伝えましょう。

>>経理で転職するなら絶対に知っておくべき「たった1つのこと」

一人経理が入社後に給料を上げてもらうのは難しい

私自身、初任給は他の職種に比べてやや高めでしたが、入社後の給与はほぼ横ばいでした。

同じ中小零細企業でも若いベンチャー企業なら「実力者は昇進すべき」と昇進の機会を与えられ、

忙しく飛び回る社長に代わって銀行の融資の交渉を任されるなど活躍の場が広がります。

でも古い体質の会社だと社長は常に社内におり、企業としてより大きく発展したいという野望よりは現状維持を望んでいます。

「内勤者は今の仕事を確実にこなしてくれればそれでいい」と考えているため、
昇進させる理由も昇給させる理由もないのです。

5. 一人経理は孤独(同僚がいない)

これも当たり前と言えば当たり前なんですが、一人経理に「職場の同僚」はいません。

困難に立ち向かうとき、たった一人というのはとても孤独です。

休む時や大変な時も手伝ってもらうことが出来ませんし、話しを聞いてもらうこともできません。

わからない点があっても会計士さんにわからないことを何度も聞くと嫌がられてしまうため、基本的には一人で解決をしなければなりません。

ただ、これは人によってはメリットになることもあるでしょう。

人間関係でのストレスが基本的にありませんし、すべて自分のペースで業務を進めていくことができますから、気楽さがあるのは事実です。

社内の話題に入っていけない…なんてことも

一人経理には同期もいませんし、社内に気軽に話せる人がいません。

一人経理は社内の「機密情報」を扱う仕事です。

社長のプライベートな出費とか、全従業員のお給料の金額などを嫌でも知ることになります。

つらい時に少し愚痴を言い合うだけで気持ちが晴れることってあると思います。

ですが、一人経理の愚痴はあまり聞かせたくない内容もあるため、他の社員に愚痴をこぼすことが出来ません。

気軽に愚痴をこぼせる仲間がいることが、とてもうらやましいと感じることもありました。

あと、別部署で働く人たちとうまく会話に入っていけないのも辛かったですね。

私が勤めていた会社は社内に部署ごとの仕切りも特になかったため、突然よくわからない話題で盛り上がられると、正直とまどっていました。

そんな時に無視するのも何なので、薄く微笑む感じで話している人に顔を向けて、その場をやり過ごしていましたね。

>>経理の実務経験者として転職する人が絶対に知っておくべき「たった1つのこと」がこちら

一人経理の平均年収はいくらぐらい?

一人経理 辛い

(一人経理の平均年収はどのぐらい?)

 

一人経理の平均年収は400万円程度になることが多いでしょう。

↓求人では「決算を一人で完結できる人」みたいな条件での募集が多いですね。

ただし、中小企業では顧問税理士と協力しながら

決算をやっていくのが一般的なので、

現時点で決算を完全にできなくても採用候補だと思いますよ。

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一人経理

(一人経理の求人例)

>>一人経理の実際の求人で年収を見てみる

↑逆にいうと、

いま一人経理として働いている人でこの年収に達していない人は、

年収面で搾取されている可能性がかなり高いです。

一人経理って社内で比較対象がいないので、

過小評価されがちなのには注意してください。

私は一人経理からもう少し大きな会社の経理に転職したんですが、

はっきりいって一人経理時代は搾取されてたと思ってます。

そのあたりの年収事情については、

↓こちらの記事で書いてますので参考にしてみてください。

一人経理を辞めたい人へ。不安とストレスで限界だった私の退職→転職体験談

一人経理を辞めたい。毎日ストレスとプレッシャーで限界…。と感じている人はぜひ読んでみてください。一人経理の経験は転職でもちゃんと評価されますよ。この記事では一人経理働いていた私が退職を決断したタイミングと、キャリアアップ(年収アップ)に成功した方法を解説します。

続きを見る

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一人経理として働くメリット

一人経理

(一人経理として働くメリットは?)

 

一人経理として働くことのメリットとしては、

↓以下のようなことが挙げられます。

1. 人間関係のストレスが少ない

これはイメージしやすいと思いますが、

一人経理は職場の人間関係に関するストレスがとても少ないです。

基本的に一人で仕事をしていますから、

気の合わない人に合わせて働く必要はありませんし、

まわりの機嫌をとったりする必要もありません。

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ただし、多くのケースで一人経理は経営者直属の部下として働くことになります。

その経営者との性格的な相性が悪い…

といった状況だと、しんどい働き方になる可能性はありますね。

2. 仕事の裁量が広い

一人経理は、すべての経理業務を自分一人で処理しますので、

仕事に関して幅広い裁量を与えられます。

誰からも指示されることなく自由に働きたい!という人にはあっている仕事だと思いますよ。

もちろん、経理は税金の計算や、銀行融資の可否など、

とても重要な問題に直結する仕事ですので、

経営者自身や専門家(顧問税理士など)のチェックが入ることが多いです。

税金を正しく計算して納めないと脱税になってしまいますし、

決算書の内容が疑われて融資が降りない…

なんてことになると会社が倒産する可能性もあります。

経験豊富な一人経理の場合、こうした重要な業務についても任されることはあるでしょうが、

ほとんどのケースでは顧問税理士などの専門家が、

最終的なチェックをしてくれる業務体制になっているでしょう。

3. 経営者に近いポジションで働ける

一人経理

(経営者と近い場所で働けることも一人経理の魅力です)

 

上で述べたことと重なりますが、

一人経理の「直属の上司」は経営者であることが多いです。

必然的に、経営者とひざを付き合わせて仕事をする場面が多くあります。

私も、会社の長期的な経営計画を立てるための予算作成を行ったり、

税金の負担を少なくするために、

決算対策を行なったりといったことをやっていました。

転職経験者

一人経理は会社のお金」に関するほぼすべての業務にかかわることができるポジションです。

そのため、会社の経営とはどういうものなのか?

を肌で感じながら仕事をすることができるのも魅力ですね。

通常、経営を体験するためには独立するしかありませんが、

一人経理はひとりの従業員の立場で、

お給料をもらいながら経営者の仕事を疑似体験できます。

一人経理として、経営者の近くで会社の全体像を見て働いた経験は、

将来的にキャリアチェンジを選択する際にも貴重な経験になるでしょう。

4. 税務や社会保険・資金繰りなどの実務経験も積める

一人経理は、経理や財務に関することをすべて一人で処理します。

そのため、税務や社会保険、さらには会社の資金繰りなど、

会社のお金に関するさまざまな業務について実務経験を積むことができます。

従業員の採用や退職があったときには、

健康保険や厚生年金・労働保険といった「社会保険の手続き」が必ず必要になります。

毎月のお給料を支払う際にも、

所得税や住民税・社会保険料の計算を必ず行わないといけません(給与計算業務)

私は一人経理を5年ほどやったことで、

転職前には日常経理〜給与計算、

従業員の社保手続きなどは

普通にやれるようになっていました。

その他、経営者の横で銀行さんと融資のやりとりをしたり、

税務調査の対応をしたり…と、

一人経理時代は貴重な経験をいろいろさせてもらいました。

転職経験者

複雑な手続きについて自分一人で調べたり、

まちがえたりしながら仕事を覚えていった感じですが、

その分だけ経理として早いスピードで成長できたと思っています。

大きな会社の経理として働いていると、

どうしても目の前の自分の担当業務だけしか触れることができません。

一人経理は、自分の仕事(経理)に関連するさまざまな業務を経験することができるのは魅力ですね。

【※ 注意】ブラック企業の経理で働くのはつらすぎるやで…

一人経理として働くデメリット

一人経理 辛い

(一人経理は辛い?仕事のデメリットとは)

上で見たようなメリットに対して、

↓一人経理として働くことにはこんなデメリットもあります。

転職経験者

1. 前任者からの業務引き継ぎが不十分だと地獄

一人経理は、前任者の退職があり、その入れ替わりで採用というかたちで入社することが多いです。

入社してから数ヶ月間は前任者からの業務引き継ぎを受けますが、

これが不十分だと、前任者の退任後にものすごく大変な思いをすることになってしまいます。

仕事にまだなれず、

まわりとの人間関係ができていない状態で

不安を抱えながら一人で仕事をしていくのはとても大変です。

転職経験者

一人経理として入社することが事前にわかっているなら、

前任者からの業務引き継ぎだけはくれぐらもしっかりと受けておくようにしましょう。

2. 逆に、慣れてくると仕事に飽きる

一人経理というのはいったん仕事に慣れてしまうと

仕事で「新しい挑戦」のようなことをする機会が非常に少なくなります。

経理は基本的に毎年同じルーティン作業をやっていくのが仕事ですから、

もうこの仕事にはあきてしまった…という状態にもなりがちです。

経理には保守主義の原則がありますから、

「処理のしかたを前回と変えてはいけない」が基本です。

必然的に毎月・毎年同じ作業をしている…という仕事内容になります。

転職経験者

チームで一つの目標に向けて頑張る!みたいなこともまずありません。

(もちろん「会社で一丸となって頑張る」というのはありますが、

担当している仕事が違うと、なかなか連帯感を持つのが難しいんですよね)

ただ、これは逆にいうと、

一人経理はあらかじめ決まっている期限までに、

自分の担当の仕事をきっちりこなすことができていれば、

まわりから文句を言われることがないということでもあります。

自分を管理している直属の上司がいませんから、社内でもかなり自由な立場で働けます。

これは一人経理の仕事の良いところですね。

  • 営業マンのように毎月ノルマがあるに苦しい働き方はしたくない
  • 社内の人間関係のしがらみは最低限にしたい
  • 自分で仕事のペースをコントロールしながら働きたい

↑こういったニーズのある方は、一人経理の仕事は向いていると思いますよ。

3. 給料が頭打ちになりがち

一人経理に限らず、経理の仕事は

自分の業績によってボーナスが出るといったことがない仕事です。

さらにいえば、一人経理の場合には社内で役職がつくようなことも少ないでしょう。

(ある程度の規模の会社で、チームで働く経理の場合にはチームリーダーや経理課長・経理財務部長などの役職がつくことはありますが、一人経理はこういうことがありません)

経理担当者が一人しかいない会社というのは、

中小零細規模の企業であることが多いです。

なので「社内で出世して地位を上げていく」という働き方は期待できません。

必然的に給料の金額も頭打ちになりがちですね。

自分の経験と実力アップに合わせて、どんどんお給料もアップしていきたい!

という気持ちが強い人は、もっと大きな会社の経理担当者を目指す方が良いかもしれません。

逆に、給料はそこそこでいいので、自分の担当の仕事をきっちりこなす安定的な仕事をしたい

という方には一人経理はぴったりだと思います。

4. 意識していないとコミュ障になりがち

一人経理は基本的に自分一人で仕事をしています。

なので、

「あれ、今日1日誰とも会話らしい会話をしていない…」

といったことも普通に起こります。

社内の別部署の人たちと会話することはありますが、

表面的な会話になりがちですね。

孤独を感じやすいタイプの方は少し注意が必要かもしれません。

転職経験者

こういった環境で惰性で仕事をしていると、

知らず知らずのうちに「コミュ障」になりがちです。

一人経理にとって、社内や外部の人たちとやりとりをする機会は貴重ですので、大切にした方が良いですね。

もちろん、一人経理でも日常的にかかわる人たちはいます。

社内の他部署の人をはじめとして、経営者や顧問税理士さん、

取引先の経理担当者(電話でのやりとりが多い)、

金融機関の融資担当者などとは日常的にやりとりをします。

社会人としてのコミュニケーション能力をそこなわないために、

まわりと積極的にかかわるような働き方をしていくようにしましょう。

5. 仕事を休めない・退職がしにくい

一人経理にとって仕事を休めない・退職がしにくいというのはあるあるの悩みだと思います。

経理の重要業務である年次決算や税務申告・給与計算などは、

締め切り日が法律で明確に決まっている仕事です。

一人経理は、これらを一人で責任を持って処理していきますのでプレッシャーは小さくありません。

もし期限直前に体調をくずしたりすると大変です。

私も繁忙期に体調を崩したことがあり、

自宅に仕事を持って帰って処理したこともあります。

(本当はやっちゃだめなんですが)

転職経験者

また、一人経理は退職にあたって後任者の採用を行わないといけません。

その後任者が入社してくるまでは退職もしづらいですから、

人生設計に影響が出るようなこともあるかもしれませんね。

さらにいうと、経理の実務経験者というのはどこの会社でも「ひくてあまた」ですので、

一人経理を置いているような中小零細企業にはなかなか応募してきてくれません。

※逆にいうと、もしあなたが経理の実務経験者なら、

一人経理の募集に応募すれば採用される可能性が極めて高いということでもあります。

後任者の採用がようやく決まっても、

業務引き継ぎ期間中にその人が辞めてしまうこともあります。

そうなると自分の退職日がさらに先に伸びてしまう…といったことも起こり得ます。

この点は注意しておきましょう。

労働環境が劣悪な「ブラック経理」に絶対なりたくない人へ

(経理はブラック企業にまちがえて応募しないよう注意が必要です)

いま経理として働いている人も、これから働く人も、

労働環境が悲惨なブラック企業にまちがえて入社しないよう注意してください。

経理って入社する会社によって労働環境がぜんぜん違う仕事です。

自分の勤務先として選ぶ会社をまちがえてしまうと、

ブラックでつらい働き方になってしまうことがあるので注意してください。

例えば、スキルや学歴がまったく同じ人でも

↓こんなふうにスタート地点からすでに差がついてしまうことがあるんです。

(まさに天国と地獄…)

管理人
  1. ゼロから仕事を教えてもらえる環境で年収400万円でスタートな人。
  2. 何もわからない状態でいきなり現場に放り出され、しかも年収264万円でスタートする人…。

↓実際の求人をお見せするとこんな感じ。

どちらも未経験OKの求人なのに、

入社時の条件がまったく違いますよね。

 

(ホワイトな経理求人:未経験OK)

(年収条件の良くない経理求人の例)

>>実際の経理求人で年収を見てみる

 

↑あえて2つ目のしんどそうな求人(年収264万円〜…)

を選ぶ人はまずいないと思います。

同じ働くなら、お給料はちょっとでも高い方が良いに決まってますよね。

重要なのは、こうした差が

個人の能力の差によって生まれるわけではないことです。

例えば上の2つの求人はどちらも未経験者向けの求人ですが、

未経験者の場合、入社時の仕事の能力なんてみんなゼロで同じですからね。

(経理は実務経験で評価される職種です)

それなのに、入社時のお給料の金額がまったく違うのはなぜなのか?

これは「応募先の企業がきちんと利益を出しているか?」の違いです。

経理って営業マンみたいに個人の成績で給料が決まる職種ではないんですね。

あなたがどんなに優秀な人であったとしても、

勤務先の会社がもうかっていなかったらお給料は低くなります。

逆にいうと、能力的にあまり自信がない人であっても、

良い環境の企業に入ることができれば、

年収で差をつけることができるんですね。

管理人

経理はどういう会社を転職先に選ぶか?が、

決定的に重要であることを知っておいてください。

 

ブラック環境で働く経理は本当に悲惨…

(ブラック企業で働く経理は本当に悲惨です…)

私自身も経験があるのですが、

ブラックな職場で働く経理って本当に大変です。

ろくな新人研修も受けないままいきなり現場に出されて、

「仕事は先輩のマネをしながら覚えてね」

みたいなほったらかし教育をされる危険があります。

当然ながら、そんなかたちで仕事を覚えても、

身につくのは「その会社の中でだけ通用するスキル」だけです。

5年後にどんな差がついているか…。

って考えるとぞっとしますよね。

こういう会社ではしょっちゅう新人が辞めていくので、

「新人なんて育ててもすぐ辞めていくし…」

みたいに考えられているケースも多いです。

新人は使い捨て状態なので、当然ながらお給料も低いです。

管理人

逆に、業績の良いホワイト企業では、

未経験者をゼロから育てていくという意識があります。

業績が良いからこそ新人研修にも時間と労力をかけられますし、

未経験でもお給料が良いケースが多いんです。

 

経理志望者は「どこで求人を探すか?」が決定的に重要

(経理求人専門の転職サイトで求人を探しましょう)

 

同じ働くなら、しっかりお給料稼げて働きやすい環境でスタートしたいですよね。

ブラックな会社にまちがえて応募するリスクを避けたい人は、

経理求人専門の転職サイトで求人を探すようにしましょう。

(↑無料で使えるサイトです)

まちがえてもハローワークとかで経理求人を探さないように注意してください。

学生の就活とは違うので、リクナビを使うのも避けましょう。

経理は一種の「専門職」です。

経理の求人を専門であつかう転職サイトでないと、

条件の良い求人がなかなか見つからないんです。

管理人

どんなに優秀でスキルが高くて性格の良い人であっても、

経理の求人を探す場所をまちがえてしまうと、

ブラック企業に入ってしまう可能性が高くなります。

逆にいうと、はっきり言ってあんまりスキルが高くない人でも、

ホワイトな職場で良いお給料をもらっているケースはたくさんあります。

転職活動をするときのちょっとしたコツ(求人を探す場所を変える

を知ってるかどうか?だけで、

こんなふうに差がついてしまうのって理不尽でひどい感じがしますよね。

ですが、はっきりいって世の中なんてそんなもんです。

単に「知ってるか/知らないか」で差をつくことがたくさんあります。

こういうことって社会人やってたらいくらでもあることですから、

不公平だ…!なんて言ってても意味ないです。

(そういうのは政治家の仕事です)

まずはあなた自身が経理として転職を成功させましょう。

私のブログをここまでしっかり読んでくださる方には、

↓ぜひ良い条件で経理への転職を成功させてください。

管理人

これから経理への転職を目指す人は、

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↓こんな感じでメールが届きます。

自分が希望する条件にあった求人だけ

ピンポイントでピックアップしてくれるのでめっちゃ便利です。

(希望条件に合った求人だけが自動通知されます)

情報ってたくさんありすぎても

ごちゃごちゃしてわけからなくなりますからね。

情報があふれている時代なので、

自分の求める情報を見つけるスキルが大事です。

管理人

同じ転職サイトを使っていても、

良い求人を上手に見つけられる人と、

見つけられない人の違いはこういうところでも出ますね。

(自分の希望条件をしっかりめに入力してるだけなんですが)

>>経理求人専門の転職サイトで希望条件を入力しておく

つねに「逃げ道」を確保しておくのが大切

(良い意味での「逃げ道」を確保しておくのが大切です)

 

経理求人専門の転職サイトで希望条件をしっかりめに入力しておき、

「ここいいかも…!」と気になる求人を見つけたら、

情報としてこまめにストック保存しておくようにしましょう。

手元に魅力的な求人がたくさんある状態を作っておくと、

いざ転職活動を始めるときに良いスタートを切ることができます。

また、日常的に転職サイトで求人リサーチするクセをつけておくと、

どうしても今の状態がつらくなったら転職もある

↑という「選択肢」を持てるのも重要ですね。

良い意味での逃げ道を確保できる感じです。

これって精神的にもかなり安定するんですね。

過労やストレスで倒れる前に早めの手を打つことができます。

転職サイトは完全無料で使えます。

いつでも利用やめられるのでリスクはゼロですよ。

年収などの条件の良い経理求人がたくさんあるので、

情報リサーチに徹底活用しましょう。

管理人

>>経理専門の転職サイトで実際の求人を見てみる

 

最後の最後にお伝えしたいこと

(個人的に衝撃を受けた本です)

 

↑転職活動でも仕事でも、

成功する人の違いって結局はこれだと思うんですよね。

経理が転職活動を成功させるために、

もっとも重要なのは求人情報を探す場所をまちがえないことです。

経理で働くなら経理職専門の転職サイトを活用しましょう。

転職サイトへの登録って1分でできる作業です。

無料ですしいつでも解除できるのでリスクなんて何もありません。

変な連絡が来るようなこともありませんしね。

↓それでも、以下の2種類の人に分かれます。

  1. とりあえず今すぐ無料登録だけでもやっておいて求人検索を始めてみる人
  2. いつまでたっても何かと理由をつけてやらない人

これは転職活動だろうが仕事だろうが同じです。

(あなたのまわりにも2. みたいな人いませんか?)

ほんのちょっとの行動の差ですが、

理想の働き方に近づける人と、

いつまでたっても職場の文句ばかり言っている人とで違いが生じるのはこういうところです。

 

↓今から1年後に、あなたはこのどちらになっていたいでしょうか。

  • 劣悪な雇用環境で給料も安く、
    雑用ばかりさせられる職場で年齢だけを重ねていく…。
  • やりがいがあり、給料の高い仕事で人間関係も良好。
    ワークライフバランス型の職場でプライベートも充実。

↑もちろん後者を目指しましょう。

それは誰でも可能です。

>>今すぐ行動を起こす

管理人
経理の求人探すならここ!転職サイトおすすめランキング【厳選3社】

この記事では経理職として働く人におすすめの転職エージェント会社をランキング形式で紹介しています。経理は一種の専門職なので、どの転職エージェント会社を使うか?は転職活動の成功/失敗が決まってしまうぐらい重要なポイントになります。ぜひ参考にしてみてください。

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まとめ

今回は一人経理として働くメリットやデメリットについて、私の体験談ベースで紹介しました。

一人経理ははっきりいって向き不向きのある働き方だと思っています。

短期間で実務経験をたくさん積むことができる一方で、

ブラックで激務な働き方になりがちなのがネックですね。

向き不向きのある仕事ですので、

自分のキャリアとして一人経理を選ぶべきか?は慎重に判断してみてください。

ブログ管理人

1985年生まれ。未経験ニートで会計事務所入社→月給16万円で地獄のような目にあう→何度か転職して年収600万円→会計事務所から経理に転職→現在は経理の管理職/2018年開始の当ブログも6年目突入!おかげさまで累計34万人以上の方に読まれています。
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