- 新卒で銀行に就職→まだ1年目だけど仕事辞めたい…。
- ノルマがきつすぎてついていけない(やりがいがない)
- でも家族や恋人・友人には「新卒行員の地位を捨てるなんてもったいない」って言われる(親ブロックその他)
- 研修の度に仲の良い同期が減っていく。1年目で辞めたらその後どうなる?
学生時代は就活がんばって銀行に入れた。
就活では正直「勝ち組」だった。
…でも、学生時代に持っていたイメージと現実とのギャップに苦しみ、
「まだ入行1年以内だけど、もう仕事辞めたい…」となっている人は多いと思います。
私自身、新卒入社した第二地銀を短期離職して、現在は別の仕事をやっています。
(第二新卒で企業経理に転職しました)
行員時代はあの手この手でモチベーションを維持しようとしたのですが、
入行して半年ぐらいで、「やっぱり自分は銀行員には向いてない…」と考え、転職を決意しました。
今回は、新卒で銀行員になったけど退職を検討している方向けに、
実際に「退職→転職」というアクションを取る前に知っておくべきことを実体験ベースでお話しします。
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ブログ管理人
1985年生まれ。未経験簿記なしニートで会計事務所入社→月給16万円で地獄のような目にあう→何度か転職して年収600万円→税理士試験に挫折…→会計事務所から経理へ転職/実体験をもとに始めたこのブログも運営6年目に突入しました(累計読者34万人以上)
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この記事の目次
銀行員の離職率は高い?
銀行では、新入社員研修の後も定期的に同期で集まる研修がある場合も多いですが「研修の度に同期の数が減っている…」ということも多いですよね。
銀行の離職率ですが、数字の上ではどうなっているかご存知でしょうか。
厚生労働省の出している資料によれば、令和2年3月に大学を卒業して金融・保険業界に入った方の3年後離職率は26.3%です。
他の全業種の平均では32.3%なので、平均よりは低いことになります。
ただし、それでも4人に1人は新卒で入った銀行を辞めているのです。
私自身の実感でもこのぐらいで、統計の数字は体感からしてそれほど遠くない数字だと思います。
入行後1ヶ月目にある研修から徐々に同期が減り始め、私が辞める直前あたりで同期は入行当時の7割~8割ぐらいになっていましたね。
銀行員が新卒1年目で「辞めたい」と思う瞬間(あるあるな退職理由)
1. 投資信託・保険・融資…ノルマの種類も量も多すぎる
銀行員(総合職入行)の人に多い退職理由で最大のものはノルマ営業に耐えられない…というものでしょう。
「銀行員のノルマ営業なんて、要は定期預金をお願いして回るだけでしょ?」というイメージを持っていた方も多いかもしれません。
そんな時代もあったのかもしれませんが、今の銀行は預金だけ集めればいいような状況では完全になくなっています。
私が入行していた当時の時点で、定期預金の受入金額はノルマにはなっていませんでした。
その代わりに、銀行にとって手数料収入になる、投資信託や一時払い保険の受け入れ金額、平準払い(毎年・毎月決まった金額を払い込むタイプ)保険の契約件数などがノルマになっています。
そして、往々にして銀行の取り扱っている投信や保険は今ひとつ魅力に掛けるという…。
さらに、外回りをするようになると融資に関するノルマも課せられます。
個人向けの各種ローン商品の他、地域の中小企業向けの融資の純増金額も目標になることが多いです。
このあたりは銀行によっても差があると思いますが、これらのノルマが半年ごとに襲ってきます。
営業が苦手だったり、お願いできる親戚の少ない新入行員にとっては、ほとんどノルマをこなすために仕事をしなければなりません。
2. 勉強することが多すぎる
ノルマ達成と合わせて、銀行員に大切なことが継続的な勉強になります。
投資信託や保険、融資の商品についての商品知識をつけることも勿論大切なのですが、多くの銀行では昇進のために、営業成績と合わせて資格取得を義務付けているところが多いです。
投資信託や保険を売るために必要な外務員資格をはじめ、融資・財務・コンプライアンスなど各分野別の銀行業務検定試験という外部試験もよく昇進の条件になっています。
その他に、FPや簿記の知識についてもあったほうが良い、ということで多くの銀行で取得を奨励されています。
過酷なノルマをこなす傍ら、帰宅したあとは試験勉強のために机に向かう銀行員も多いです。
管理職にとっては、部内の人間がこれらの資格を取得することが目標の一つになっている場合もあるため、なかなか資格が取れないと昇進に影響がある以上に、上司に詰められます。
営業成績が良くても、この資格取得がネックになって、なかなか上にいけない先輩もいました。
3. 人事評価や出世の仕組みの古臭さに嫌気がさす
最近は働き方改革が進んでいるのかもしれませんが、一般的に銀行は古くてお硬い組織です。
自分が昇進できるかどうかには、やはり権限を持つ支店や部署の管理職との仲を良好に保たなければならないですし、その上やはり年功序列はまだまだ根強く残っています。
また、銀行という組織が大きいということもあり、どうしても入行してすぐの頃はなかなか自分で裁量をもって仕事をすることができません。
さらに、お客様のお金を扱う、という業務の性質上コンプライアンスやセキュリティ面も厳しく、私のいた職場でも個人用スマートフォンは業務中使用禁止(支店長の席の後ろに置かされていました)で、
席のパソコンは通常のインターネットには接続されていなかったので、調べ物一つ満足にできないような環境でした。
こういった銀行の「窮屈さ」を嫌がる人も多いです。
4. まじで休めない(残業と休日出勤の多さ)
お客さんとしての視点でみると、銀行は午後3時で店舗が閉まるし、土日もお休みだから楽なんだろうな、と思っていた時期があったかと思います。
実際のところは3時で閉まってからが本番。
窓口ではその日出納した現金の残高が記録上と合っているかを確認していて、1円でも誤差があると帰れません。
先輩から、年末最終営業日にどうしても残高があわず、全員総出で夜遅くまで支店中を探し回ったという話を聞いたことがあります。
融資や投資信託についても、日中働いている方と連絡が取れるのは夕方以降ですから、むしろ銀行が閉まってからのほうが個人向けのアポは多くなります。
とはいえ、これらはきちんと「業務」なので、やった分についてはきちんと残業代を出してくれます。
表面的な残業は大体30時間程度。
残業規制もかなり厳しくなったので、日付が変わるまで残って…というのは少なくなりました。
そう、表面上は。
新しい保険や投資信託等の商品説明や、融資や財務分析などに関する「自主的な」勉強会が平日の業務時間後や土日に開催されます。
勿論「自主的」とは名ばかりで、不参加だと先輩からものすごく白い目で見られます。
また、土日にはその他にも自分や支店の先輩の取引先との接待ゴルフや、取引先の会社等でのイベントに駆り出されることもあります。
特に地銀では、夏から秋にかけて地元のお祭りに銀行として参加するため、盆踊りの練習をさせられることもあったりします…。
これらの勉強会やイベントについては、あくまで「自主的」な参加によるものが多いため、たとえ支店長から半ば脅されて参加したとしても、残業代が1円たりとも発生しません。
私の場合だと、毎月2〜3回は休日がこれらのイベントによって潰されていたため、実質週休1日でした。
また、これはあくまで噂程度ですが、残業上限では業務をこなしきれないため、コンプライアンス上問題であることを承知でこっそり業務を家に持ち帰ったり、
監視カメラの死角になる部屋に残って業務したり、
というヤミ残業に手を染めている先輩もいる、と聞いたこともあります。
5. 成績が上がらなければ上司・先輩からの風当たりが強すぎる
銀行内においては、なんだかんだいって「結果が正義」なところが多いです。
ノルマ未達成の状態が長く続くと、営業会議や毎朝の朝礼で、支店長や部署のボスからの叱責が飛んできます。
銀行在籍中に、怒鳴り声の聞こえなかった営業会議はなかったんじゃないかなと思うほどに怒鳴られます。
今は流石になくなったそうですが、昔はファイルや灰皿を投げつけられたという話も…。
また、いわゆる「お局様」が存在する支店や部署も存在します。
彼女たちは長く勤めているだけのことはあって、銀行内部での業務処理や書類仕事を熟知しています。
仲良くなれれば力強い味方になってくれるのですが、何かの弾みで嫌われると…せっかく案件を取ってきても処理がなかなか進まない、みたいなことになりかねません。
ある程度以上の会社ならどこでもあるとは思うのですが、人間関係の悩みも絶えないです。
6. 地域社会に貢献できる? いいえ、ノルマ達成のための仕事です
新卒で銀行に入った時、採用試験でどのような志望動機を話したでしょうか。
「銀行の業務を通じて地域社会に貢献し…」と話した方も多いかと思います。
あるいは密かに、池井戸潤作品の主人公の、上司や重役の圧力に屈さず、取引先企業のことを最優先に思って業務に取り組む姿に密かに憧れた、という方も。
翻って現実の業務では、カードローンの申し込み1件のためにお客様を回って頭を下げる毎日。
貸出金額を伸ばせ伸ばせという割に、家計が厳しい中どうにか子供を進学させたい、と申し込んできた家族の教育ローンを情け容赦なく審査否決してくる融資部。
もちろん、融資も慈善事業ではないというのは分かっていますが、結果をお伝えするのはかなり気持ち的にしんどかったです。
「銀行とは、晴れている時に傘を貸し、雨が降ると傘を取り上げる仕事だ」などと言われることもありますが、
このような事が続くと本当に、自分の仕事は本当に誰かのためになっているのか、
それとも銀行の利益のためにやっているのか、と疑問に思うようになることもあります。
銀行員を新卒1年目で辞めた場合のデメリット
1. 親ブロック・恋人ブロックなどに悩まされる
本人(あなた自身)より、あなたの家族や恋人が「銀行員」のネームバリューに固執していることもあるかもしれません。
あなたが親や家族に「銀行を辞めたい」と伝えた時には、
おそらくほとんどの人が、
「せっかく就活頑張っていいところに入ったのにもったいない」
「今は大変だと感じているだろうけど、耐えればきっと落ち着くから、もう少し我慢してみたら?」
というように返してくると思います。
自分が考えている以上に、家族や恋人は「銀行員の家族・恋人」であることにステータスを感じていることがあります。
なのでもし転職先を決めていたとしても、ネームバリューや待遇面の差で、いわゆる「親ブロック」「恋人ブロック」が発生してしまうことがあります。
恋人なんかは、「貴方自身」ではなく「銀行員である貴方」が好き、ということも…いや、これはちょっと残酷ですね。
ですが、退職・転職が原因で破局してしまう、というのはない話ではないです。
また、それ以外のところでもやはり「銀行」のネームバリューは強いです。
自分で個人ローンを取り扱う時にも実感していると思いますが、ローンやクレジットカードの申し込みの時には年収は勿論ですが勤務先や勤続年数も重視されます。
おおよそが上場企業であり、安定性も高い「銀行」は審査上かなりスコアが高いと言われているため、
安易に転職してしまうと「前職なら審査通ったのに…」ということも起こり得ます。
2. 転職先が今よりも良い仕事、良い人間関係とは限らない
散々言いましたが、世間には銀行よりも体力的・精神的にキツい仕事や、人間関係の悪い会社はいくらでもあります。
大体の場合、第二新卒での転職となると、新卒で入った会社よりもネームバリューのある所、規模の大きな所へ転職することは難しいです。
一般的に規模の小さい会社ほど、労働法規やコンプライアンスの遵守が不十分な所が多いため、銀行の仕事や人間関係が嫌で辞めたのに、
転職先の会社はそれよりももっと酷い状態だった…という可能性もあります。
転職先選びには慎重になったほうが良いでしょう。
3. 生涯年収は大きく下がってしまうかも
これは、特に都銀や大きな地銀に勤めている方にとっては深刻な話だと思います。
私の勤めていた地銀でも、初任給についてはその地方ではかなり上の方でした。
特に地方では自営業で成功でもしない限り年収一千万円は難しいですが、銀行であれば支店長クラスで十分狙える金額です。
もし、転職して規模の小さな会社に入った場合、40歳・50歳になった時の年収は、
銀行で順調に昇進を重ねた場合どころか、昇進せずにずっと勤めていた場合の年収よりも低くなってしまう可能性はあります。
また、銀行ほどの会社になると福利厚生も充実しています。
そのあたりまで含めると、転職による生涯年収の大幅ダウンは覚悟しなければならないです。
銀行員を1年目で実際にやめてみたらこうだった
私の場合、一番最初に上司に話をしてから実際に退職するまでは4ヶ月程度かかりました。
まず、直属の上司に相談し、有給消化や退職日の確定を含めて話し合いがあり、
そのあたりが確定したら、支店長に退職願を提出します。
あとは業務の引き継ぎや有給消化を経て、業務最終日を迎える、という感じです。
やはり、最初に相談した時には上司から「頑張っているんだから、考え直さないか」と言われましたし、
たまたま退職までの期間に全体研修があったからか、採用の時や新人研修でお世話になった人事部の方とも面談がありました。
一方で、この時点で業務適性のなさもあって私がかなり消耗していたこともあり、親や恋人に打ち明けた時は、
「変に粘って鬱になっても仕方ないし、早い内に転職したほうがいいんじゃないか」と理解を示してくれました。
これは本当に大きかったと思います。
有給休暇の完全消化はできなかった
有給休暇ですが、結論から言うと残っていた日数全てを消化しきることは出来ませんでした。
私は次の転職先の入社日が決まっていたので、退職日を伸ばすことは考えられなかったのですが、
今思うとこれは全て消化しきれるように立ち回ったほうが良かったと後悔しています。
ちなみに、法律上退職が決まっている社員の有給休暇取得申請に対しては、事業主側が時季変更権を行使することができず、
基本的には社員の申請どおりに取得させる必要があると言われています。
銀行員が退職を考えた時に最初に相談するべき相手は?
すでに退職すると心に決めているのであれば、相談する相手はまず直属の上司にしたほうが良いと思います。
できれば業務時間外で、1対1の環境と時間を作ってもらうのが望ましいです。
先輩や同僚だと、どうしても「裏切り者」的な印象を持たれてしまって、その後の業務に悪影響が出る可能性もあります。
退職に向けての手続きはあくまで事務的に進めてもらうのが良いと思っています。
最初に誰に話すべきか分からない時は、先に辞めた同期に辞めた時の事を聞いておくのが良いと思います。
退職を申し出る期限や手順については、会社ごとに異なる場合もあるので、実際に手順を踏んだ人に方法を聞いてみると参考にできることが多いのではないでしょうか。
いきなり「辞めてやる!」で動くのは悪手で避けるべき
「銀行を辞めたい!」と思うきっかけは様々だと思いますが、いきなり、「じゃぁ辞めてやる!」と退職するのは悪手だと思います。
まずは「何が嫌で辞めたいと思っているのか」、「それは銀行を辞めないと解決できないのか」を考えるべきです。
銀行は大きな組織ですし、ほとんどの場合2〜3年で人事異動があります。
勿論人事異動で希望の部署に行くことが出来るとは限りませんが、異動が近い場合などは一旦希望を出して待ってみるのも手かもしれません。
その上で、やはり辞めるしかないという考えに至った場合や、現時点でメンタル不調が出始めている場合などは、早く決断して次の道を探したほうが良いと思います。
退職前に「次の仕事」が決まっているのが理想
基本的に、退職までには次の仕事を見つけておくのが理想的です。
平日も残業があり、土日も不意に潰されがちな銀行員ですが、有給休暇等も使いながら、在職中に転職活動を進めておくのが良いと思います。
限られた時間を有効に活用していかなければならないため、私は転職サイトでの自主応募と平行して、転職エージェントのサービスも活用しました。
また、退職に当たっては、中長期的に自分のキャリアをどのようにしていきたいかを考えることも大切だと思います。
一般的に、前職より大きな会社、良い待遇で転職することは難しいと言われています。
特に新卒1年目となると、あまり目立った実績も上げられていないはずです。
一時的な年収ダウン、小さい規模の会社への転職を覚悟しなければなりませんが、
転職の際にはぜひ、将来について中長期的にどのようなキャリアを築いていくつもりかを考えてみるのが良いと思います。
キャリアプランさえある程度固まっていれば、
年収ダウン等も「人生の大目標を達成するための一時的なもの」と割り切って、次の仕事に邁進できるのではないかと思います。
転職すると、ほとんどのケースで年収が下がります(少なくとも一時的には)
転職先も、なるべく前職並の年収を呈示できるよう頑張ってくれる場合も多いですが、それでも福利厚生面などでは銀行に劣る場合も多いので、実質的な年収ダウンになる場合も多いです。
一度上げた生活レベルを下げるのはなかなか大変ではありますが、もし少し生活のグレードを上げているのであれば、抑えられる所は抑えるようにしていったほうがいいと思います。
また、ローンやクレジットカードについては、「銀行員でいる間」に契約してしまったほうが良いです。
やはり、「銀行員」の信頼感は絶大なのと、転職後は勤続年数がリセットされてしまうため、お金に関することの申し込みはなるべく転職前にすませてしまいましょう。
まとめ
今回は、新卒で銀行員になった1年目の人によくある退職理由と、
実際に転職活動を始める前に知っておくべきデメリットについて解説しました。
新卒で銀行員(総合職)になれた人は、はっきりいって就活では勝ち組ですが、
どうしても銀行員の仕事があわない…というケースはあります。
銀行員から転職するにあたっては、まわり(家族や恋人、友人など)からの反対を受けることもきっと多いでしょう。
ですが、あなたのキャリアや仕事はあくまでもあなた自身の問題です。
(みんないろんなアドバイスをくれますが、責任は取ってくれません)
このまま銀行員として働き続けるのが最適なのか?
あるいは、別の道を見つけるべきなのか?については、あなた自身の価値観を大切にして考えてみてくださいね。
おまけ
以下はおまけですが、銀行員経験者が選ぶ転職先としておすすめなのは「経理職」です。
銀行員という職種にもたれているイメージ(きっちりしている・学生時代就活をまじめに頑張ってた)や、
実際に経験してきている業務内容(決算書をよく見る/中小企業経営者との関わりが多い)などから、銀行員は経理職として高く評価されやすいんです。
銀行員を辞めたいと考えている人は、ぜひ経理職への転職も選択肢の一つとして検討してみてくださいね。
(追伸)労働環境が劣悪な「ブラック経理」で絶対働きたくない人へ
これから経理として働く人は、
労働環境が悲惨なブラック企業にまちがえて入社しないよう注意してください。
経理って入社する会社によって労働環境がぜんぜん違う仕事です。
自分の勤務先として選ぶ会社をまちがえてしまうと、
ブラックでつらい働き方になってしまうことがあるので注意してください。
例えば、入社時のスキルや学歴職歴がまったく同じ人でも、
↓こんなふうにスタート地点からすでに差がついてしまうことがあるんです。
(まさに天国と地獄…)
- ホワイトな経理職場
ていねいな新人研修があり、ゼロから経理としての仕事をていねいに教えてもらえる環境。
年収は400万円からスタートと未経験者の相場からみてやや高めの給料。さらに会社の業績に合わせて決算ボーナス支給あり。
繁忙期ふくめて残業ゼロなので、ワークライフバランスも良好な職場。 - ブラックな経理職場
何もわからない状態でいきなり現場に放り出され「仕事は先輩を見ながら覚えて」と実質放置。
しかも年収264万円でスタート…。手取り月給20万円未満…。
残業が常態化していてプライベートの時間がまったくとれない…。
↓実際の求人をお見せするとこんな感じ。
どちらも未経験OKの求人なのに、
入社時の条件がまったく違いますよね。
(画像クリックで拡大できます)
↑あえて2つ目のしんどそうな求人(年収264万円〜…)を選ぶ人はまずいないと思います。
(「黒字経営の安定企業」ならもうちょっとちゃんと給料出せよって話です…)
同じ働くなら、お給料はちょっとでも高い方が良いに決まってますよね。
なぜ、同じ「未経験OKの経理求人」なのに年収が100万円以上違うのか?
重要なのは、経理の場合はこうした「差」が、
個人の能力スキルの違いによって生まれるわけではないことです。
上の2つの求人は、どちらも「未経験OKの求人」なことに注目してください。
未経験者の場合、入社時の仕事の能力なんてみんなゼロで同じのはずですよね。
(経理は実務経験で評価される職種ですから)
経験もスキルも同じゼロのはずなのに、
会社によって入社時のお給料の金額がまったく違うのはなぜなのか?
これは「応募先の企業がきちんと利益を出しているか?」、
そして「経営者が利益を社員に還元する意識を持っているか?」の違いです。
経理って営業マンみたいに個人成績で給料が決まる職種ではありません。
基本的に「固定給+夏冬ボーナス」で、
会社の業績がよければ決算賞与がプラスされるみたいな感じです。
なので、経理の給料は入社する会社の良し悪しによってほぼ決まってしまうんです。
これがどういうことか?というと、
あなたがどんなに優秀な人であったとしても、
勤務先の会社がもうかってなくて経営者がワンマンだったら、
お給料は平均と比べて低くなってしまうということです。
逆にいうと、能力や経験にあまり自信がない人であっても、
業績の上がっているホワイト企業に入ることができれば、
同じ未経験者に年収で差をつけることができるんですね。
経理はどういう会社を転職先に選ぶか?によって、
働き方がまったく違ってくることを知っておいてください。
ブラック環境で働く経理未経験者は本当に悲惨…
私自身も経験があるのですが、
ブラックな職場で働く経理って本当に大変です。
ろくな新人研修も受けないままいきなり現場に出されて、
「仕事は先輩のマネをしながら覚えてね」
みたいなほったらかし教育をされる危険があります。
会社がもうかっていなくて、
お給料が低い経理の職場って、雰囲気は最悪です…。
仕事がある程度きつくても、「平均より良いお給料をもらえている」という実感があれば頑張れるものですよね。
ですが、業績が悪い会社ではみんな低年収でボーナスとかも少ないですし、
人件費を抑えるために最低限の人員スタッフで現場をまわしていくことになりがちです。
必然的に残業時間は増し、みんなイライラと不満を抱えながら働くことになるんです。
新人時代の仕事で何がつらいって、
わけがわからない状態で職場で放置されてしまい、
うろうろオロオロしながら邪魔者扱いされて、
それでも毎日先輩の機嫌をうかがいながら、
仕事を教えてもらわないといけないことなんですよね。
しかも、ブラックな会社ではしょっちゅう新人が辞めていくので、
「新人なんて育ててもすぐ辞めていくし…」
みたいに考えられているケースも多いです。
つまり新人は使い捨て状態。
「それって経理の仕事じゃないよね…?」みたいな雑務ばかりやらされるので、経理としてろくな経験をつむことができません。
当然ながら、そんなかたちで仕事を覚えても、
身につくのは「その会社の中でだけ通用するスキル」だけです。
こういうブラックな職場に入って劣悪な環境でずっと過ごし、
5年後にどうなっているか…?って考えるとぞっとしますよね。
この点、業績の良いホワイト企業では、
未経験者をゼロから育てていくという意識があります。
業績が良いからこそ新人研修にも時間と労力をかけられますし、
未経験入社でも上で見た求人のように、
年収400万円(月給25〜30万円)でスタートなど相場より高いケースが多いんです。
まさに天国と地獄…みたいな感じですが、
同じ働くなら、こういう「しっかりお給料を稼げて、毎日の仕事のストレスが少ない環境」でスタートしたいですよね。
経理未経験者は「どこで求人を探すか?」が決定的に重要
それでは、どうすれば上で見たような業績がよく、
未経験者にも優しいホワイト企業の経理求人を見つけられるのでしょうか?
このブログを見てくれる方には、こっそりコツをお教えしますね。
経理として転職活動がうまくいかないのは、
十中八九が「求人を探す場所をまちがえている」のが原因です。
ブラックな会社にまちがえて応募するリスクを避けたい人は、
経理求人専門の転職サイトで求人を探さなくてはいけません。
(↑無料で使えるサイトです)
多くの経理未経験者の方は、
リクナビやマイナビなどの「一般向けの求人サイト(いろんな職種が雑多に募集されている転職サイト)」で経理求人を探してしまいます。
こういうサイトには、
言い方は悪いですが残りカスみたいな条件の悪い求人ばっかり集まりがちなんです。
上で実際の求人をお見せしましたが、
未経験OKとはいえ年収264万円〜…なんて、
はっきりいいってひどい搾取企業ですよね。
平気でこういう悪条件で求人を出す会社があるのが現実です。
もちろん、最初は「一般向けサイト」で求人を探したくなる気持ちはよくわかるんです。
「転職活動そのものが学生時代以来で初めて」という人も多いでしょうし、
「自分はまだ未経験だから、経理専門の転職サイトとか使っても応募できる求人なんて1件もなさそう…」って不安になりますよね。
ですが、経理未経験者の方であっても、
こういう転職活動のしかたは絶対にやめた方が良いです。
求人を探す場所でまちがえてしまうと、
未経験者ほどブラック企業の求人にまちがえて応募してしまうリスクが非常に高くなります。
どういう転職サイトを使って経理求人を探すか?には徹底的にこだわってください。
経理としてどんなにまじめで性格の良い人であっても、
求人を探す場所をまちがえてしまうと、
ブラック企業に入ってしまう可能性が高くなります。
逆にいうと、はっきり言ってあんまりスキルが高くない人でも、
ホワイトな職場で良いお給料をもらっているケースはたくさんあるんですよね。
ちょっしたコツを「知っているか?知らないか?」で差がついてしまう…
このように、転職活動をするときのちょっとしたコツ(未経験者でも経理求人専門の転職サイトを使う)を知ってるかどうか?だけで、
同じ未経験者なのに年収や職場環境に差がついてしまう…って、
理不尽でひどい感じがしますよね。
ですが、はっきりいって世の中なんてそんなもんです。
コツや裏技を知ってるか?知らないか?で、
ものすごい差がついてしまう場面ってたくさんあります。
例えば、まったく同じ品質の新品商品とかでも、
メーカーの公式ショップで買うと定価なのでやたら高くて、配送は1週間後(しかも玄関で自分で受け取り)…とかなのに、
まったく同じ新品商品をAmazonで探せば値段は時価なので安くて、
しかも翌日夕方までに自宅に置き配してくれるとかってよくありますよね。
こういうことって社会にはいくらでもあることですから、
私たち個人が不公平だ…!なんて不満をのべても意味がないです。
(そういうのは政治家の仕事です)
世の中の理不尽をなんとかしよう!とか考えるより前に、
まずはあなた自身が経理として転職を成功させましょう。
これから経理への転職を目指す人は、
↓経理求人専門の転職サイトを使って、
年収の高い好条件求人をピンポイントで狙っていきましょう。
ヒュープロ(経理専門の無料転職サイト)
経理のホワイト求人多数あり!
ヒュープロは経理専門の無料転職サイトです。
未経験簿記なしで年収400万円〜の求人
実務経験3年で年収600万円〜の求人
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会計事務所から経理へ転職歓迎の求人
などなど、好条件人が多数ありますよ。
>>10,097件の求人を見てみる
私自身が実際に使ってみた経理専門の転職サイトで、
「ここなら自信を持っておすすめできる!」
というところをランキング記事にしてみました。
↓こちらの記事もよければ参考にしてみてください。
-
経理の求人探すならここ!転職サイトおすすめランキング【厳選3社】
この記事では経理職として働く人におすすめの転職エージェント会社をランキング形式で紹介しています。経理は一種の専門職なので、どの転職エージェント会社を使うか?は転職活動の成功/失敗が決まってしまうぐらい重要なポイントになります。ぜひ参考にしてみてください。
続きを見る
実際の経理求人で年収を見てみよう
上で紹介した経理求人専門の転職サイトなら、
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- 未経験でも年収400万円〜のホワイト企業求人
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今すぐは転職活動できない人へ
なんとなく今の環境に不満はあるし、
一生このままで良いなんてまったく思ってないけど
なかなか重い腰を上げられない…。
いま仕事している人もしていない人も、
↑毎日こんなふうに感じながら過ごしている人がほとんどだと思います。
転職活動なんて、はっきりいってめんどくさいですよね。
特に、条件の良い経理求人は人気ですから、
日常的にこまめに情報リサーチしておくことが大切です。
経理求人専門の転職サイトで年収や勤務地などの条件を入力しておくと、
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↓こんな感じでメールが届きます。
自分が希望する条件にあった求人だけを
ピンポイントでピックアップしてくれるのでめっちゃ便利です。
情報ってたくさんありすぎても
ごちゃごちゃしてわけからなくなりますからね。
情報があふれている時代なので、
自分の求める情報を見つけるスキルが大事です。
同じ転職サイトを使っていても、
良い求人を上手に見つけられる人と、
見つけられない人の違いはこういうところでも出ますね。
(自分の希望条件をしっかりめに入力してるだけなんですが)
つねに「逃げ道」を確保しておくのが大切
経理求人専門の転職サイトで希望条件をしっかりめに入力しておき、
「ここいいかも…!」と気になる求人を見つけたら、
情報としてこまめにストック保存しておくようにしましょう。
手元に魅力的な求人がたくさんある状態を作っておくと、
いざ転職活動を始めるときに良いスタートを切ることができます。
また、日常的に転職サイトで求人リサーチするクセをつけておくと、
どうしても今の状態がつらくなったら転職もある
↑という「選択肢」を持てるのも重要ですね。
良い意味での逃げ道を確保できる感じです。
これって精神的にもかなり安定するんですね。
過労やストレスで倒れる前に早めの手を打つことができます。
転職サイトは完全無料で使えます。
いつでも利用やめられるのでリスクはゼロですよ。
↓年収などの条件の良い経理求人がたくさんあるので、
情報リサーチに徹底活用しましょう。
最後の最後にお伝えしたいこと
↑転職活動でも仕事でも、
成功する人の違いって結局はこれだと思うんですよね。
転職サイトへの登録って1分でできる作業です。
無料ですしいつでも解除できるのでリスクなんて何もありません。
変な連絡が来るようなこともありませんしね。
↓それでも、以下の2種類の人に分かれます。
- とりあえず今すぐ無料登録だけでもやっておいて求人検索を始めてみる人
- いつまでたっても何かと理由をつけてやらない人
これは転職活動だろうが仕事だろうが同じです。
(あなたのまわりにも2. みたいな人いませんか?)
ほんのちょっとの行動の差ですが、
理想の働き方に近づける人と、
いつまでたっても職場の文句ばかり言っている人とで違いが生じるのはこういうところです。
↓今から1年後に、あなたはこのどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、
雑用ばかりさせられる職場で年齢だけを重ねていく…。 - やりがいがあり、給料の高い仕事で人間関係も良好。
ワークライフバランス型の職場でプライベートも充実。
-
経理の求人探すならここ!転職サイトおすすめランキング【厳選3社】
この記事では経理職として働く人におすすめの転職エージェント会社をランキング形式で紹介しています。経理は一種の専門職なので、どの転職エージェント会社を使うか?は転職活動の成功/失敗が決まってしまうぐらい重要なポイントになります。ぜひ参考にしてみてください。
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