- 経理から経営企画に転職するには?
- 経理としての実務経験は評価してもらえる?
- 経営企画の平均年収っていくら?
現在、経理の仕事をしている人の中には、
経営企画の仕事に興味がある方も少なくないでしょう。
↓経営企画は、経理と同じく会社の数字をあつかう仕事ですが、
以下のような違いがあります。
- 経理 :決算書を作る仕事
- 経営企画:決算書を使う仕事
経営企画は会計データを経営にどう生かすか?を考える部署です。
決算業務や税金計算よりも、
管理会計や原価計算、予算作成の仕事に興味がある方は、
経理よりも経営企画向きといえるでしょう。

経営企画の求人は、経理の実務経験があることが必須要件になっていることが多いです。
「経理から経営企画」というキャリアパスは比較的実現しやすいといえます。
この記事では、経理経験者が経営企画に転職する方法を解説します。
実際に募集されている経営企画の求人を参考に
経営企画の平均年収や求められる実務経験などの具体的な情報もお教えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の目次
経営企画の平均年収はいくら?求められる必須要件とは

(経営企画の実際の求人で必須要件や年収を見てみましょう)
実際に募集されている経営企画の求人をみてみましょう。
冒頭でもお伝えしたように、
↓経営企画の採用は「経理の実務経験がある人」を対象に行われることが多いです。
経営企画は経理経験者向けに募集されることが多いですから、
必然的に中途採用になります。
入社初年度の平均年収は450万円〜500万円程度になるでしょう。
なお、経営企画は仕事内容に経営者とも直接的につながる仕事ですので、
将来の経営幹部候補として採用されるケースも少なくありません。
経営企画の仕事内容とは?経理との違い

(経理から経営企画になるには?仕事内容の違いとキャリアパスを解説)
経営企画とは、経営戦略を考える組織のことです。
具体的には、短期・中期・長期ごとの経営計画(予算)を立て、予算と実績の差異をチェックしながら経営者のサポートをするのが仕事内容になります。
また、会社がさまざまな投資を行うような場合に、
その投資案件ごとのリスクリターンを算出し、経営判断に役立つ資料を作成するのも経営企画の仕事です。
例えていうなら、「経営者の知恵袋(ふところ刀)」のような仕事内容になります。
このことを反映して、経営企画は経営者の直属と組織になっていることが少なくありません。
また、会社を全体的にみる視点が求められる仕事なので、
「会社の数字に強いこと」が適性として求められるのも特徴です。
そのため、経営企画は経理の実務経験がある人が、次のステップとして配属される部署になっている会社も多いですね。
会社の代表・役員・各部署の長と直接やり取りをすることが多い仕事です。
経理と経営企画は同じ組織内が多い
上で「会社の数字に強いこと」が経営企画として働くために必要な適性というお話をしました。
↓さらに細かくいうと、経理と経営企画には次のような違いがあります。
経理と経営企画の違い
- 経理 :会社の過去の数字を扱う仕事
- 経営企画:会社の未来の数字を扱う仕事
会計の勉強をある程度進めている方なら、「経理は財務会計、経営企画は管理会計」といった方がイメージしやすいかもしれませんね。
経理の仕事は法律のルールに従って会計データを作成し、最終的に決算書や税務申告書を作るのが使命です。
一方で、経営企画は経理が作成した会計データを参考に、会社の未来に向けての施策を考える部署というわけです。
経理部と経営企画部は一体の部署になっていることが多い
このように、経理の仕事と経営企画の仕事は密接な関連性を持っています。
例えば、「経理が月・半期・年度ごとに会計データを作成し、それを元に経営企画が経営戦略を立てる」といった感じですね。
そのため、経理部と経営企画部は同じフロアに部署があったり、人材がお互いの部署をいったりきたりしたりしていることが少なくありません。
大手企業ではこの2つの部署は分離しているのが普通ですが、中小企業の場合には、そもそも一つの部署になっているケースもありますね。
経理から経営企画になるには

(経理から経営企画にキャリアアップするには?)
では、具体的にどうしたら経理から経営企画にステップアップできるのでしょうか。
まず、経理職も経営企画職も未経験で、いきなり経営企画に採用される可能性があるか?ですが、結論からいうとこれは厳しいです。
上でもみたように、経営企画の仕事は経営全体を見渡す能力が求められる上に、会社の非常に重要な機密に触れる仕事だからです。
↓現実的に、未経験から経営企画になるためのキャリアプランとしては以下のようなケースがもっとも可能性が高いでしょう。
経営企画へのキャリアパス
- まず経理としてキャリアスタート
- 経理として実務経験を積む
- 経営企画に部署を異動
また、中途採用で経営企画職を採用している企業もあります。
↓そのため、以下のようなキャリアパスも考えられるでしょう。
経営企画へのキャリアパス
- まず経理としてキャリアスタート
- 経理として実務経験を積む
- 経営企画職を募集している企業に中途採用で転職
すでに経理の実務経験がある場合は?
「今は経理の仕事をしているけど、本当は経営企画の仕事がしてみたい」と考えている方は、
所属している会社でそうしたキャリアパスを実現した人が過去にいるか?を調べてみましょう。
もし、過去にそうした例がないのであれば、残念ながら今の会社で経営企画になることは非常に厳しいかもしれません。
人事というのは会社にとって長期的な視点でルールを作る必要があることですから、前例のないキャリアルートを自ら作るというのは相当な努力が必要になります。
いま所属している会社で「経理から経営企画」というキャリアアップの実績がないなら、
中途採用の経営企画職の求人を探してみることも選択肢に入れましょう。
会計職専門の転職エージェントなら、「経理から経営企画」というキャリアアップを狙っている方向けの求人を無料で紹介してくれますよ。
会計事務所経験者の経営企画への転職
会計事務所経験者は、経営企画への転職も選択肢に入れてみると良いと思います。
企業内の部署名としては「経営企画部」や「財務部」「社長室」などの名称になっていることが多いですね。
これらは簡単にいえば、
決算書その他の会計データを「使う」仕事です。
経理が会計データを「作る」仕事であるのと対照的です。

未経験者向けの経営企画の求人では、
会計に関する実務経験を持っていることが求められるケースが多いです。
↓例えば、以下のような求人がありますよ。
なお、経営企画という部署を置いている企業は、
基本的には従業員100名以上の中堅企業が多いですね(もちろん中には大手企業もありますが)
経営企画の具体的な仕事内容としては、以下のようなことが挙げられます。
- 企業のさまざまな「戦略」の立案
商品・人材教育・営業・事業転換など、「〜プロジェクトチーム」的な名称のチームの一員として働くことが多いです。 - 財務的な仕事(資金調達や資金繰り・ファイナンス)
金融機関との融資交渉や、社債発行その他の資金調達など、会社の資金繰り対策に関連する仕事です。 - 事業計画や予算の策定
中長期的な視点から会社のあるべき姿をデザインし、それを実現するための具体的な行動計画を立てます。
こうした作業にはヒト・モノ・カネそれぞれをどのように配分するかという視点が重要になります。
↑かなり抽象的な説明になってしまいましたが、
簡単にいえば社長の右腕的な立場で仕事をするということですね。
これらは会計事務所経験者なら、
むしろ慣れ親しんできた仕事と感じる人も多いかもしれません。
中小企業経営者のさまざまな相談にのってきた経験は、
経営企画職を目指して転職活動するときに非常に強い自己PRになるでしょう。
会計事務所で積んだ実務経験は、経営企画や財務の仕事でも生かすことができますよ。
経営企画に必要なスキルは?
経営企画の仕事の流れとして、現状把握→経営分析→経営計画→経営戦略という流れがあります。
現状把握で必要なスキルは経理の知識と経験です。
経営分析は損益が会社のどこでどうやって出ているのかの謎解きが必要です。
経営計画は分析を元にこれからの業務の増減を把握する必要があります。
各事業所や部署の長とコミュニケーションを図って情報を仕入れるスキルも必要でしょう。
そして経営戦略ではこれまで集めた情報を元にどうやったら計画通りに進むかを考えます。
会社の未来を決める部分なので、会社の代表や役員、上役とのやり取りになります。
自分より目上の人と接することが多いので説得力のある説明や資料作りのスキルが必要です。
経理として経験しておくべきこととは
経理の業務として損益計算書・貸借対照表を作成します。
その過程で「今月はやけに損失が多いな」「今期前半は売り上げが好調だ」というような他期間と比べてどうだったかということを意識すると良いと思います。
それが解るようになってくると、その増減の理由が日頃現場とやりとりしている経理なら自然と目星を付けられるようになります。
そして経理のうちに会社の業務の把握と他部署との人間関係を構築しておくことをおすすめします。
経理は経営企画より現場に近い存在にあります。
業務を把握するために現地調査や棚卸に立ち会うのもよいですし、日頃から他部署の長や現場スタッフとコミュニケーションを取ることで、後々情報を収集しやすくなります。
経理の知識を持つ人や経験者が経営企画に
まず経営戦略を立てるために必要なことがあります。
一つ目は経理の知識があることです。
そもそも現状の損益が把握できないことには先の計画を立てることができません。
経理が用意した資料を読み解けなければ話にならないのです。
二つ目は会社全体の業務・契約・お金の流れを把握していることです。
どんな部署でどんな売り上げが上がるのか、どんな支払いが発生するのかわからないと戦略を立てることができません。
その為、経理経験者が経営企画にステップアップすることが多いのです。
会社によっては経理と経営企画、二足の草鞋を履くことも少なくありません。
【※注意】ブラック企業で働く経理の労働環境は悲惨すぎる

(経理はブラックな職場も多いので注意やで)
まったく同じ年齢・同じ職歴・同じスキルの経理経験者でも、
↓この2種類の人がいるのが現実です。
- ホワイト企業で、繁忙期でも定時退社・高年収で働いてる経理と、
- ブラック企業で、限界ギリギリまで搾取されてるのに低年収な経理…
私自身、初めて入社した経理がガチのブラック企業で大変な思いをしました。
(繁忙期は毎日終電ギリギリまで働いても月給手取り20万円ちょっとしかなかった)
経理って所属する会社によって労働環境がぜんぜん違う仕事なんですよね。
入社する会社をまちがえると、
ブラックな働き方になってしまいがちなので注意して下さい。
転職活動では情報リサーチの段階から、
ブラック企業の求人を候補に入れないことが大切です。

経理として転職成功したい人は、
経理専門の転職サイトで求人を探すのが良いですよ。
経理の求人だけを専門で扱っているサイトなので、
↓年収や福利厚生などの条件が良いホワイト求人の候補を
たくさん見つけることができます。
なお、経理未経験者についてもこれは同じです。
スキルや学歴がまったく同じ未経験者でも、
↓こんなふうにスタート地点が分かれてしまうことがあるんです。
(まさに天国と地獄…)

- ゼロから仕事を教えてもらえる環境で年収400万円でスタートな人。
- 何もわからない状態でいきなり現場に放り出され、しかも年収264万円でスタートする人…。
↓実際の求人をお見せするとこんな感じですね。
どちらも未経験OKの求人なのに、
入社時の年収条件がまったく違います。
↑あえて2つ目の求人(年収264万円〜…)を選ぶ人はまずいないと思います。
同じ未経験スタートなら、お給料はちょっとでも高い方が良いに決まってますよね。
重要なのは、こうした差が能力の差によって生まれるわけではないことです。
未経験者の場合、当たり前ですが入社時の仕事の能力はみんなゼロです。
(経理は実務経験で評価される職種)
それなのに、入社時のお給料の金額がまったく違うのはなぜなのか?
これは「応募先の企業がもうかっているか?もうかっていないか?」でほぼ決まります。
あなたがどんなに優秀な人であったとしても、
勤務先の会社がもうかっていなかったらお給料は低くなります。
逆にいうと、能力的にあまり自信がない人であっても、
良い環境の企業に入ることができれば、
年収で差をつけることができるんですね。

特に、経理は自分の営業成績などでお給料が決まる職種ではないので、
勤務先の会社の業績によって年収額がほぼ決まります。
経理はどういう会社を転職先に選ぶか?が決定的に重要であることを知っておいてください。
転職サイトは今すぐ転職するかどうかわからない人も使えます。
いまは情報リサーチの段階の人も、
↓サイト内で希望条件を入力しておくと、
マッチする求人が出るたびに通知してもらえるので、
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経理転職には「経理専門の転職サイト」を使おう

(経理経験者は「経理専門の転職サイト」を使いましょう)
現在、ほとんどの人が転職サイトを使って求人探しをすると思います。
(さすがに今どきハローワーク使う人は少ない)
ただこの転職サイトには大きく分けて
↓以下の2種類があることを知っておいて下さい。

- 専門職向けの転職サイト
経理・人事・法務など専門性の高い求人のみをあつかう転職サイト。
求人数そのものは一般向けサイトより少ないが、
求人の質が圧倒的に高い。 - 一般向けの転職サイト
営業マンや総務など、いわば「万人向け」の転職サイト。
求人の数は多い一方で、年収などの質では劣る。
テレビCMとかでよく見かけるのはこちら(リクナビが代表例)
↑どちらも無料で使えるものですが、
経理に転職するなら必ず、1. 専門職向けの転職サイトを使うようにしましょう。
転職活動で一番大切なのはどうやって質の高い求人を探すか?です。
ここをまちがえてしまうと、
どんなに優秀な人でも転職失敗の可能性が高くなります。
ほとんどの人が
- なんとなく名前を聞いたことあるから…
- 学生時代の就活にも使ったし…
↑という感じで適当にリクナビなどで仕事を探してしまいます。

営業マン向けの求人とかならそれでもまあいいんですが、
専門職である経理はこういう探し方をしない方が良いです。
逆にいえば、経理専門の転職サイトをメインで使うだけで、
情報リサーチでライバルに大きな差をつけることができるわけですね。
経理専門の転職サイトでは、
↓例えば以下のような求人を見つけることができますよ。

実務経験者向け
- 年収600万円スタートの実務経験者むけ経理求人
- 決算前の繁忙期も残業なしなどワークライフバランス型の経理求人
- 将来の管理職候補として入社できる経理求人
- 誰もが名前を聞いたことがある超大手企業の経理求人
- 会計事務所から経理へのキャリアチェンジ歓迎の経理求人
- IPO準備業務の経験を積むことができる経理求人
- CFO直下のポジションで働ける経理求人
未経験者むけの求人では、
↓以下のような求人をたくさん見つけることができます。

未経験者向け
- 未経験でも年収400万円〜のホワイト企業求人
- 在宅リモートワークOKのワークライフバランス求人
- ゼロから仕事を教えてもらえる環境の求人
- 誰もが名前を知る業界トップ企業の経理未経験者むけ求人

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↑この希望条件入力をきちんとやらない人が結構多いんです。
転職で成功する人と、失敗する人で差がつくのって
こういうところなのかもしれません。

仕事のストレスや疲労が限界にまで達すると、
転職サイトに登録する気力すらなくなるものです。
あらかじめ転職サイトに希望条件をしっかり入力しておき、
日常的に最新求人をチェックするくせをつけましょう。
転職サイトを使って普段から求人リサーチをやっておくと、
どうしても今の職場がきつくなったら転職もある
という選択肢を持てて、
過労で倒れたりする前に転職という対策を打てます。
転職サイトは無料で使えていつでも利用を止めることができます。
変な電話連絡とかもないのでリスクはゼロですよ。
(今すぐは転職する気がない人も情報リサーチに使えます)

最後の最後にお伝えしたいこと
転職にしても仕事にしても、
↓成功する人って結局はこれなんですよね。


(個人的に衝撃を受けた本です)
転職活動を成功させるためもっとも重要なのは情報リサーチです。
経理で働くなら経理職専門の転職サイトを活用しましょう。
転職サイトへの登録って3分でできる作業です。
無料ですしいつでも解除できるのでリスクなんて何もありません。
変な連絡が来るようなこともありませんしね。
それでも、こういうかんたんな作業ですら
↓以下の2種類の人に分かれます。

- とりあえず今すぐやっておく人
- いつまでたっても何かと理由をつけてやらない人
これは転職活動だろうが仕事だろうが同じです。
(あなたのまわりにも2. みたいな人いませんか?)
ほんのちょっとの行動の差ですが、
理想の働き方に近づける人と、
いつまでたっても職場の文句ばかり言っている人とで違いが生じるのはこういうところなんですね。
↓今から1年後に、あなたはこのどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、
雑用ばかりさせられる職場で年齢だけを重ねていく…。 - やりがいがあり、給料の高い仕事で人間関係も良好。
ワークライフバランス型の職場でプライベートも充実。
↑もちろん後者を目指しましょう。
