- 社会福祉法人の経理求人ってどう?
- 一般企業と比較して仕事内容や職場の雰囲気はどう違う?
- 雇用は安定している?給料はどのぐらい?
社会福祉法人の経理は、一般企業の経理とは働き方がかなり違います。
メリットとデメリットの両方があると思いますが、
地元で働けて、安定した収入と福利厚生を求める方には適した労働環境といえるのではないでしょうか。
また、社会福祉法人の経理はかなりの高年収です。
(意外に感じる方も多いかもしれませんが)
経理として働いているけれど、今のお給料に不満がある…という方は、転職先の選択肢に入れる価値はあると思います。
私は社会福祉法人で15年間の経理担当者をやっています。
経理の実務経験がある人には、
社会福祉法人での経理の仕事はおすすめですよ。

この記事では、社会福祉法人経理の仕事内容や年収の実態を紹介します。
実際に求人を見るときのポイントについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の目次
社会福祉法人経理と一般企業経理の仕事内容の違い

(社会福祉法人の経理の仕事内容とは?)
社会福祉法人の経理と、一般企業の経理では仕事内容にどのような違いがあるでしょうか。
↓具体的な違いとしては、以下の3つのことが挙げられます。
- 国保連や市町村に対する請求業務
- 社会福祉法人独自の会計基準
- 勤務先での利用者向けイベントや催し事の手伝いなど
それぞれの内容について解説していきます。

1.国保連や市町村に対する請求業務
↓社会福祉法人には、収入として以下の2つがあります。
- 利用者から受け取る利用料
- 国保連や市町村から受け取るサービス報酬
特殊なのが後者の「国保連や市町村から受け取るサービス報酬」で、役所から受け取る収入になります。
独自の請求ソフトを使っているケースが多いので、入力作業に慣れるまでは少し時間がかかるかもしれませんね。
もっとも、それほど複雑な仕組みではありません。
経理経験がすでにある方ならそれほどハードルは高くありません。
2.社会福祉法人独自の会計基準
社会福祉法人には、その名も「社会福祉法人会計基準」という独自の会計基準があります。
社会福祉法人は非営利法人ですので、財務状況や安定性を公表することが求められます。
こちらも一般企業で使っている会計ソフト(弥生会計や勘定奉行)とは異なる独自の会計ソフトを使っているところが多いですね。
単純な入力作業として慣れていくのはそれほど難しくありませんが、
会計基準の意味まできちんと理解して運用していくには勉強が必要です。
3.勤務先での利用者向けイベントや催し事の手伝いなど
これは勤務先によって扱いが異なりますが、
自分が所属している社会福祉法人が提供しているサービス(介護など)のお手伝いを行うことがあります。
もちろん、資格がないとできないような難しい業務は行いません(それらの仕事が専門の人たちがいます)
日常的には経理の仕事をしていますので、ときどき行われるイベントや催し事の手伝いをする程度です。
私の勤務先では、介護施設利用者のために遠足の引率をしたり、夏祭りで利用者の誘導したりなど、簡単なお手伝いを行うことがあります。
社会福祉法人の経理として働くメリット

(社会福祉法人の経理として働くメリットとは?)
社会福祉法人の経理の仕事を、
↓一般企業の経理と比較すると以下のようなメリットがあります。
- 雇用や給与が安定している
- 職員を育てる研修制度が充実している
- 地域交流や利用者との触れ合いなどがある
- 利益目的で運営されていないので、のんびりした雰囲気で働ける
- 自分自身の老後などにも必要になる情報や知識にくわしくなれる
社会福祉法人ってのんびりした雰囲気の職場が多いです。
経理の仕事そのものは好きだけれど、企業のビジネスライクな人間関係に向いてないと感じる人にはおすすめですよ。
施設の利用者と直接やりとりができて感謝される仕事
経理ってバックオフィス系の仕事なので、
一般企業ではなかなか「お客さんと直接触れ合う機会」というのがありませんよね。
利用者との交流ができる介護施設での職場では、経理という事務職ではあっても直接感謝してもらえる場面が多いのでやりがいを感じます。
事務所にこもってパソコンと向き合っていると気分が滅入って身体が疲れますが、
そんなときに利用者の方が親しく話しかけてきてくれたりすると、気分転換やリフレッシュになります。
社会福祉法人経理の毎月の業務スケジュール
↓毎月の業務スケジュールについて簡単にまとめると、
以下のような感じになります。

- 上旬(10日まで)
利用料、サービス報酬等請求処理
時間外等の計算
前月分の入力データの確認 - 中旬
領収書の整理
債権の回収
債務の支払準備 - 下旬
給与の支払
債務の支払
社会福祉法人の経理は「国保連への請求」をベースに仕事が動いています。
この業務は毎月10日までと期限が決まっているので、上旬に業務がギュッとつまる感じになります。
社会福祉法人経理の平均年収はいくらぐらい?

(社会福祉法人の給料は高い?安い?)
社会福祉法人の経理は、はっきりいって年収などの条件が非常に良いです。
特に、経理経験者は管理職や管理職候補として入社できるケースが多いので、
↓下記のようにかなり条件の良い求人がたくさんあります。
なお、社会福祉法人会計については未経験でも応募できるケースがほとんどです。
一般企業である程度の経理実務経験を積んでいる人なら、
採用してもらうのはそれほどハードルは高くないと思いますよ。

社会福祉法人の経理として働くデメリット
一般企業の経理と比較した場合、
↓社会福祉法人の経理のデメリットとしては以下のようなことがあります。
- 社会福祉法人への会計監査
- ひんぱんな制度改正への対応
- マニュアルにない職場の独自ルールが多い
社会福祉法人は会計監査が義務付けられており、監査が近づくと業務量が増えます。
上場企業では公認会計士の監査がありますが、
中小企業の経理では「監査を受ける」ということ自体が少ないでしょう。
顧問税理士さんの月次監査とかはあると思いますが、
それほど厳密なものではありませんよね。

また、介護保険制度など公的ルールに従って業務をやっていく必要があります。
こうした制度はほぼ毎年改正がありますので、情報のアップデートが欠かせません。
(改正に対応しなければ、収入源である利用料、サービス報酬等の請求業務が滞ります)
もう1つ、社会福祉法人は家族経営的なところが多いです。
そのため、過去の歴史の中で築かれたマニュアルにない職場の独自ルールが多かったりします。
社会福祉法人の経理に採用されるには?

(社会福祉法人経理の採用と求人を探す場所について)
社会福祉法人で経理職として採用されるには、
基本的に経理の実務経験者であることが必要です。
社会福祉法人は組織をどんどん拡大していくというケースがあまりないので、
人員については新規募集でなく、
前任者の退職にともなう採用である場合がほとんどだからです。
必然的に即戦力採用になるので、
未経験者向けの求人はあまりありません。

また、社会福祉法人に転職するなら、経理の実務経験があることに加えて
↓以下のようなポイントを押さえておくと採用の可能性は高くなると思いますよ。
↑※青文字クリックでジャンプできます。
それぞれの内容について、くわしく見ていきましょう。
1.一般企業での経理実務経験を具体的にアピールする
一般企業の経理として、どのような実務経験があるのかを具体的にアピールしましょう。
経理の日常業務や決算業務経験を基本として、
銀行から融資を受けるために
どういう書類を作成したことがあるかや、
事業計画作成の経験などがあるとアピール材料になります。

社会福祉法人は非営利組織ですが、収入がないと組織としてやっていけないのは当然です。
いくら経営が安定しているとは言っても、
組織として明確なビジョンや計画がないと事業を継続することができません。
社会福祉法人には、一般企業の経理ノウハウを必要としているところが多いのです。
また、簿記知識や給与計算・税務の知識があることを強みにできる人はアピール材料にしましょう。
これらは経理としての「共通言語」のようなものです。
知識がある人には業務の引継ぎが非常にスムーズに行えますから、採用の可能性は高くなるでしょう。
2.パソコン操作に慣れていること・会計ソフトへの習熟
企業経理と同様、社会福祉法人の経理も会計ソフトをベースに業務が動いています。
一般的な企業で利用している会計ソフト(弥生会計や勘定奉行)とは異なり、
介護報酬請求などに特化した独自ソフトを使っているケースも多いですが、
会計ソフトに慣れている人とそうでない人では仕事のスピードがかなり違います。
これまでに利用した経験のある会計ソフトの名称等は職務経歴書にきちんと書いておくようにしましょう。
他にもワードやエクセル、パワーポイントのスキルは重宝されることが多いです。
わざわざパソコンスクールで資格を取ることまではしないでいいと思いますので、日頃からパソコンを使い慣れておくようにしましょう。
3.社会福祉会計の知識(ただし、必ずしもなくてもOK)
社会福祉法人の経理では、社会福祉法人会計という独自の会計基準に基づいて業務をやっていく必要があります。
こうした知識がすでにある程度ある人は、社会福祉法人の採用では非常に有利と言えるでしょう。
もっとも、採用を行う社会福祉法人側でも
こうした知識が「マイナー知識」であることは理解しています。
↓なので、採用時点では社会福祉会計を知らなくてもOK
としているケースが多いですね。
(入社後に実務を通じて勉強していけばOK)

企業経理の実務経験があれば、社会福祉法人経理として採用される可能性は十分にあります。
経理の実務経験がある方は、ぜひ転職先の選択肢に入れてみてください。
【※注意】ブラック企業で働く経理の労働環境は悲惨すぎる

(経理はブラックな職場も多いので注意やで)
まったく同じ年齢・同じ職歴・同じスキルの経理経験者でも、
↓この2種類の人がいるのが現実です。
- ホワイト企業で、繁忙期でも定時退社・高年収で働いてる経理と、
- ブラック企業で、限界ギリギリまで搾取されてるのに低年収な経理…
私自身、初めて入社した経理がガチのブラック企業で大変な思いをしました。
(繁忙期は毎日終電ギリギリまで働いても月給手取り20万円ちょっとしかなかった)
経理って所属する会社によって労働環境がぜんぜん違う仕事なんですよね。
入社する会社をまちがえると、
ブラックな働き方になってしまいがちなので注意して下さい。
転職活動では情報リサーチの段階から、
ブラック企業の求人を候補に入れないことが大切です。

経理として転職成功したい人は、
経理専門の転職サイトで求人を探すのが良いですよ。
経理の求人だけを専門で扱っているサイトなので、
↓年収や福利厚生などの条件が良いホワイト求人の候補を
たくさん見つけることができます。
なお、経理未経験者についてもこれは同じです。
スキルや学歴がまったく同じ未経験者でも、
↓こんなふうにスタート地点が分かれてしまうことがあるんです。
(まさに天国と地獄…)

- ゼロから仕事を教えてもらえる環境で年収400万円でスタートな人。
- 何もわからない状態でいきなり現場に放り出され、しかも年収264万円でスタートする人…。
↓実際の求人をお見せするとこんな感じですね。
どちらも未経験OKの求人なのに、
入社時の年収条件がまったく違います。
↑あえて2つ目の求人(年収264万円〜…)を選ぶ人はまずいないと思います。
同じ未経験スタートなら、お給料はちょっとでも高い方が良いに決まってますよね。
重要なのは、こうした差が能力の差によって生まれるわけではないことです。
未経験者の場合、当たり前ですが入社時の仕事の能力はみんなゼロです。
(経理は実務経験で評価される職種)
それなのに、入社時のお給料の金額がまったく違うのはなぜなのか?
これは「応募先の企業がもうかっているか?もうかっていないか?」でほぼ決まります。
あなたがどんなに優秀な人であったとしても、
勤務先の会社がもうかっていなかったらお給料は低くなります。
逆にいうと、能力的にあまり自信がない人であっても、
良い環境の企業に入ることができれば、
年収で差をつけることができるんですね。

特に、経理は自分の営業成績などでお給料が決まる職種ではないので、
勤務先の会社の業績によって年収額がほぼ決まります。
経理はどういう会社を転職先に選ぶか?が決定的に重要であることを知っておいてください。
転職サイトは今すぐ転職するかどうかわからない人も使えます。
いまは情報リサーチの段階の人も、
↓サイト内で希望条件を入力しておくと、
マッチする求人が出るたびに通知してもらえるので、
ホワイト企業の経理求人を見落とすことがなくなります。
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経理転職には「経理専門の転職サイト」を使おう

(経理経験者は「経理専門の転職サイト」を使いましょう)
現在、ほとんどの人が転職サイトを使って求人探しをすると思います。
(さすがに今どきハローワーク使う人は少ない)
ただこの転職サイトには大きく分けて
↓以下の2種類があることを知っておいて下さい。

- 専門職向けの転職サイト
経理・人事・法務など専門性の高い求人のみをあつかう転職サイト。
求人数そのものは一般向けサイトより少ないが、
求人の質が圧倒的に高い。 - 一般向けの転職サイト
営業マンや総務など、いわば「万人向け」の転職サイト。
求人の数は多い一方で、年収などの質では劣る。
テレビCMとかでよく見かけるのはこちら(リクナビが代表例)
↑どちらも無料で使えるものですが、
経理に転職するなら必ず、1. 専門職向けの転職サイトを使うようにしましょう。
転職活動で一番大切なのはどうやって質の高い求人を探すか?です。
ここをまちがえてしまうと、
どんなに優秀な人でも転職失敗の可能性が高くなります。
ほとんどの人が
- なんとなく名前を聞いたことあるから…
- 学生時代の就活にも使ったし…
↑という感じで適当にリクナビなどで仕事を探してしまいます。

営業マン向けの求人とかならそれでもまあいいんですが、
専門職である経理はこういう探し方をしない方が良いです。
逆にいえば、経理専門の転職サイトをメインで使うだけで、
情報リサーチでライバルに大きな差をつけることができるわけですね。
経理専門の転職サイトでは、
↓例えば以下のような求人を見つけることができますよ。

実務経験者向け
- 年収600万円スタートの実務経験者むけ経理求人
- 決算前の繁忙期も残業なしなどワークライフバランス型の経理求人
- 将来の管理職候補として入社できる経理求人
- 誰もが名前を聞いたことがある超大手企業の経理求人
- 会計事務所から経理へのキャリアチェンジ歓迎の経理求人
- IPO準備業務の経験を積むことができる経理求人
- CFO直下のポジションで働ける経理求人
未経験者むけの求人では、
↓以下のような求人をたくさん見つけることができます。

未経験者向け
- 未経験でも年収400万円〜のホワイト企業求人
- 在宅リモートワークOKのワークライフバランス求人
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↑この希望条件入力をきちんとやらない人が結構多いんです。
転職で成功する人と、失敗する人で差がつくのって
こういうところなのかもしれません。

仕事のストレスや疲労が限界にまで達すると、
転職サイトに登録する気力すらなくなるものです。
あらかじめ転職サイトに希望条件をしっかり入力しておき、
日常的に最新求人をチェックするくせをつけましょう。
転職サイトを使って普段から求人リサーチをやっておくと、
どうしても今の職場がきつくなったら転職もある
という選択肢を持てて、
過労で倒れたりする前に転職という対策を打てます。
転職サイトは無料で使えていつでも利用を止めることができます。
変な電話連絡とかもないのでリスクはゼロですよ。
(今すぐは転職する気がない人も情報リサーチに使えます)

最後の最後にお伝えしたいこと
転職にしても仕事にしても、
↓成功する人って結局はこれなんですよね。


(個人的に衝撃を受けた本です)
転職活動を成功させるためもっとも重要なのは情報リサーチです。
経理で働くなら経理職専門の転職サイトを活用しましょう。
転職サイトへの登録って3分でできる作業です。
無料ですしいつでも解除できるのでリスクなんて何もありません。
変な連絡が来るようなこともありませんしね。
それでも、こういうかんたんな作業ですら
↓以下の2種類の人に分かれます。

- とりあえず今すぐやっておく人
- いつまでたっても何かと理由をつけてやらない人
これは転職活動だろうが仕事だろうが同じです。
(あなたのまわりにも2. みたいな人いませんか?)
ほんのちょっとの行動の差ですが、
理想の働き方に近づける人と、
いつまでたっても職場の文句ばかり言っている人とで違いが生じるのはこういうところなんですね。
↓今から1年後に、あなたはこのどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、
雑用ばかりさせられる職場で年齢だけを重ねていく…。 - やりがいがあり、給料の高い仕事で人間関係も良好。
ワークライフバランス型の職場でプライベートも充実。
↑もちろん後者を目指しましょう。
