
(ごく平均的な税理士事務所職員の一日スケジュールを紹介!)
- 税理士事務所の仕事内容ってどんなもの?
- 1日のルーティンはどんな感じ?
- 年間スケジュールはどうなってる?
- 繁忙期には残業が多いって本当?
この記事では、平均的な税理士事務所職員の仕事内容について紹介します。
なお、私は税理士資格をまだ持っていませんので、
独立開業はしていないスタッフ職員(税理士補助)です。
スタッフ職員のリアルな仕事内容をお教えしますので、
税理士業界への転職を検討している方は参考にしてみてください。
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この記事の目次
税理士事務所の仕事内容は大きく分けて2種類

(税理士事務所職員の仕事は大きく分けて2種類)
↓税理士事務所の1日の仕事内容には、以下の2種類があります。
- 顧問先企業に出かけ行ってやる仕事
- 自分の勤務先事務所内でやる仕事
なお、税理士事務所のお客さんは、中小企業の経営者さんです。
それぞれの業務内容について順番に見ていきましょう。
1. お客さんの所に出かけて行ってやる仕事
お客さんのところでやる仕事というのは、いわゆる月次監査(巡回監査)です。
月次監査は1件につき2、3時間かかるので、
1日に1~2件程度お客さんの営業所を巡回して、
それで夕方ぐらいまでは時間がつぶれると思います。
2. 自分の勤務先事務所に戻ってきてやる仕事
こちらは自分が担当している法人顧客の決算作業です。
これはその日の月次監査を済ませて、
夕方ぐらいに自分の事務所に帰ってきて処理する仕事になるでしょう。
決算作業というのは普通は1日でできる量ではありません。
なので、自分で数日~数週間のスケジュールを組んで順番に進めていくことになります。
(今日はここまで、今週末までにここまで…という感じ)
【税理士事務所の仕事内容】一日のタイムスケジュール

(税理士事務所職員の一日の業務スケジュールを紹介します)
以下では、実際に税理士事務所でスタッフ職員として働いている私の、
1日のタイムスケジュールを紹介します。
私が現在働いているのは、従業員数十名レベルの中規模税理士事務所です(入社5年目)
自分自身で顧問先クライアントを25件ほど担当しながら、
主任という役職で後輩育成や新人採用などの業務も担当しています。
出社してすぐやること(8時30分〜9時30分)
8時00分出社 → 8時30分始業開始
私は余裕を持って8:00〜8:15に会社に行くようにしています。
会社に着いたらまずは元気よく挨拶をして回ります。
1日の始まりは挨拶からです。
特に私の勤務している会社では若手のうちは特に挨拶について厳しく言われます。
それが習慣化し、5年経った今でも元気の良い挨拶を心がけています。
また、繁忙期は朝7:00〜7:30に出社することもあります。
ただし基本的に見込み残業手当込の給与体系を取っているところが多いため、
見込み時間を超えない限りは給料は変わりません。
8時30分〜9時00分:メールチェック
メールをチェックします。
毎朝クライアントからのメールや社内の事務連絡等が数十件ほど来ているため、1つ1つチェックをします。
すぐに対応が必要なメールにはその場で返信をします。
例えばクライアントから資料を送ってほしいという依頼や、質問メールが来ているといったことですね。
急ぎである場合はその場で対応しますが、期限に余裕のある依頼内容であれば未決対応としてリストに残しておきます。
その後、1日のスケジュール、未決リストを確認します。
9時30分〜10時30分:クライアント訪問の準備
クライアントの試算表の内容確認、訪問のための資料作成、準備をします。
試算表とは、収入と支出、利益、預金残高等が示された表です。
これを元に、経営が上手くいっているかどうかを確認したり、投資や今後の戦略を検討したりします。
準備ができたらクライアント先に向けて出発です。
車で移動することもありますし、
電車や自転車で移動することもあります。
クライアント先を訪問(10時30分〜15時00分)
クライアントとの契約にもよりますが、
毎月訪問のお客様であれば、月に1回対面やオンラインで打ち合わせをします。
まずは訪問時にその月の試算表の内容が合っているかを確認します。
請求書や領収書を出してもらい、会計ソフトへの入力が正しく行われているかをチェックしていきます。
これを月次監査とか、巡回監査とか読んだりします。
↓月次監査の仕事内容については、こちらの記事で説明しています。
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会計事務所の仕事内容:月次監査(巡回監査)とは?
今回は、会計事務所の仕事内容の基本である「月次監査(巡回監査)」について説明します。月次監査をきちんとやっているかどうか?で会計事務所職員の仕事の質が決まると言っても過言ではありません。ぜひ具体的にイメージしながら読んでみてくださいね。
続きを見る
給与計算を代行しているクライアントもあり、
その場合は従業員の給与計算についての打ち合わせも行います。
会計ソフトへの入力が正しくできていれば、入力したデータを試算表として出力します。
これはいわば、1ヶ月間の「クライアント企業の成績表」みたいなものですね。
前年同月と比較してどうだったか?
予算と実績を比較してどうだったか?
など、クライアント経営者や経理担当者と打ち合わせをしていきます。
その場で「来月にどういう経営活動を考えているか?」などの話も出ます。
大きな設備を購入するとか、金融機関からの借入を検討しているとかいった情報が出てきたら、
会計や税務の面からアドバイスできることをお伝えしていきます。
経理担当者には実際にお金が動いたときに行う処理方法などをお伝えしておくとスムーズですね。
帰社後の仕事内容(15時00分〜18時00分)
15時00分:帰社
訪問時間はクライアントによってバラバラですが、
だいたいいつも15時ごろに打ち合わせを終えて自社(自分が勤務している税理士事務所)に戻ってきます。
コーヒーなどを飲んで一息ついたら、ここからは事務所内で行う業務です。
15時00分〜16時00分:決算業務の処理
自分が担当しているクライアント顧問先の決算・税務申告業務を行います。
毎月作成している試算表を元に、1年間の利益を確定させて税金を計算します。
最終的に、税務署に提出する決算書と税務申告書を作成して完了です。
もちろん、これは1日で終わる業務ではありません。
数週間程度かけて、コツコツと作業を進めていくイメージですね。
↓税理士事務所の決算業務ってなんだ?という方はこちらの記事もご覧ください。
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会計事務所の仕事内容:決算業務・税務申告ではどんなことをする?
この記事では、会計事務所の仕事内容のうち「決算業務」について説明します。決算業務は会計事務所の仕事のうちもっとも重要な仕事といえます。会計事務所職員としてどの程度の実務経験があるか?については、この決算業務の経験数で測られることも多いです。最重要業務という位置付けですので、ぜひ具体的に理解しておきましょう。
続きを見る
なお、決算・税務申告をいつのタイミングで行うか?はクライアント顧問先によって異なります。
個人事業主であれば毎年2月〜3月と決算時期(確定申告時期)が決まっていますが、
法人クライアントの場合は事業年度によって決算時期はまちまちなのです。
法人の場合、決算月の2ヶ月後までに税務申告を行うのが法律のルールなので、決算業務は毎月発生することになります。
もちろん、日本企業の多くは3月決算ですので、
もっとも忙しいのは5月(決算月である3月の2ヶ月後=5月)ですね。
16時00分〜17時00分:社内外の打ち合わせ・会議参加
私の場合、この時間帯は、社内外問わずいろんな会議や打ち合わせを行う時間になっています。
税理士事務所の職員は、社内外問わずさまざまな会議に参加します。
↓例えば以下のような感じです。
- お客様とweb打ち合わせ
- 税務改正があった際の社内向け勉強会
- 業務効率化に向けての意見交換会
- 1年間の自分やチームの目標を話し合う会
コロナ禍後はWEB会議の頻度が圧倒的に増えました。
無意味な会話が圧倒的に減ったので、
以前と比べて、時間的にもルーズさがなくなったように感じています。
ただ、一見すると無意味な会話からビジネスにつながる商談が発生するケースも少なくないので、
やはり実際に会って話をする機会というのは大切な気がしますね。
17時00分〜17時30分:未決業務の確認とメール返信等
外出中に来ていた社内外のメールを確認し、
朝と同じようにメールの返信を行います。
1日の終わりには未決の整理を行い、
明日以降の業務の組み立てを考える時間を取るようにしています。
退社・その後(17時30分〜)
以上の税理士事務所の1日のスケジュールをごく簡単にまとめると、
- 午前中~夕方まで月次監査でお客さんのところを回って、
- 夕方からは自分の事務所に帰ってきて、自分が担当している法人顧客の決算をやるのがメイン
- そこに社内外との会議などが随時入ってくる
↑という感じです。
基本的に自分で仕事のスケジュールを管理するので、
上手に進めていけば定時で帰れることも多いですね。
退勤後は同僚と食事をしたり、
ヨガに行ったりリフレッシュする日もあれば、
資格試験に向けて勉強する日もあります。
「繁忙期」には残業が発生することも…
通常期は残業なしで退勤できることもありますが、
繁忙期はなかなかそうもいきません。
遅いときは20:00〜21:00まで業務に追われているときもあります。
私の会社では見込み残業手当が付いているため、
見込み残業時間以内の残業をしても給与額が変わりません。
ただし、それを超えた分は別途残業手当が出ます。
繁忙期は残業時間が見込み残業時間を超え、別途残業手当が付くことも多いです。
【税理士事務所の仕事内容】年間のスケジュール

(税理士事務所の年間業務スケジュールを解説)
税理士事務所職員の「1日の仕事の流れ」を理解したところで、
税理士事務所の1年間の仕事内容(年間スケジュール)についても理解しておきましょう。
税理士事務所という業種は、毎年基本的に同じスケジュールに従って動いています。
毎年「この月にはこれをやって、この月にはこれをやる」ということが、
仕事内容としてほぼ決まっているということですね。
税理士事務所は「繁忙期」が毎年決まっている
ものすごくざっくりというと、税理士事務所は
毎年12月~翌年5月ぐらいまでが繁忙期で、
それ以外の時期は比較的業務が落ち着いている時期(閑散期)です。
↓年間スケジュールから見て、税理士事務所の繁忙期(特に忙しい時期)は以下の3つのタイミングです。
- 12月
年末調整業務 - 2月〜3月
個人事業主の確定申告業務 - 5月
三月決算法人の法人税申告業務
↑確定申告や年末調整といった「イベント」がある月には、
非常に忙しくなる(繁忙期になる)事務所が多いでしょう。
採用活動などは業務が落ち着いている時期(6月~11月ぐらい)に積極的に行われることが多いですね。
↓税理士事務所の転職時期についてはこちらの記事
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大企業経理と中小企業経理の違いは?向いてる人・向いてない人の特徴
「上場した大企業と中小企業どっちの経理がおすすめ?仕事内容に違いはあるの?」
この記事では、大手企業と中小企業のそれぞれのメリット、大手企業と中小企業に向いている人・向いていない人の特徴を解説しています。経理としてどちらに入社するべきか悩んでいる人は参考にしてくださいね。続きを見る
なお、自分が担当する顧問先クライアントを訪問する「月次監査(巡回監査)」は基本ルーティンなので上の繁忙期月にも常に行います。
税理士事務所の仕事内容は基本的に「月次監査+アルファ」で動いているという感じですね。
あと、税務調査などは本当に突発的に入る仕事です。
(ある日突然税務署から連絡が入ります)
なので、自分でお客さんと上手に予定を組みながら仕事を進めていかないと、
いつまでたっても仕事が終わらない…なんてことになりがちです。
12月が繁忙期になる理由
12月には、従業員の給与を1年分集計して所得税を計算する年末調整業務があります。
まずは従業員から預かった資料を入力し、一人一人の税額を確定させます。
その後、税務署や市町村にもデータを送ります。
細かな作業のため、朝や夜の残業時間を使って集中して取り組んでいます。
↓年末調整業務についてはこちらの記事をご覧ください。
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会計事務所の仕事内容:年末調整業務ってどんなもの?
この記事では、会計事務所の仕事内容のうち「年末調整業務」について解説しています。年末調整とは、ごく簡単にいえば顧問先企業に雇われている従業員さんの所得税を計算する業務のことです。年末〜翌年1月にかけて行う業務で、会計事務所職員としては本格的な繁忙期となる直前期に行う仕事です。
続きを見る
2月〜3月が繁忙期になる理由
個人事業主が1年間の税金を計算する確定申告期限が3/15までとなっています。
法人の場合は決算月がバラバラですが、個人事業主は事業年度が1月〜12月と決まっています。
そのため個人事業主の確定申告書作成の2〜3月が繁忙期となるのです。
繁忙期は定時で帰れることは少なく、残業が多くなります。
繁忙期(確定申告や決算)で忙殺されているときは気持ちに余裕がなくなります。
ただし申告期限が明確に決まっており期限内で業務が完結するため、スケジュールは組み立てやすいです。
繁忙期が終われば、有給休暇を使ってリフレッシュする人も多くいます。
5月が繁忙期になる理由
毎月の試算表から1年間の利益を算出し、税金を計算するのを決算と言います。
事業年度の最終月を決算月と言います。
決算月の2ヶ月後までに税金を計算した決算書を税務署に提出する必要があります。
会社の決算月は3月であることが多いです。
2ヶ月後である5月が申告期限となるため、5月が繁忙期になります。
繁忙期は、朝や夜の残業時間に決算書の作成をすることが多いです。
8月には税理士試験がある
なお、8月には税理士試験があります。
税理士事務所で働く人の多くが税理士受験生ですから、
この時期には長期休暇などをとれる事務所も少なくありません。
入社される前にその事務所が従業員の税理士試験受験にどういうスタンスをとっているのか
(積極的に応援しているのか、そうではないのか)を見極めておくと良いでしょう。
税理士事務所の仕事をしていて「辛い」と感じるのはどんなとき?

(税理士事務所の仕事をしていて「つらい・しんどい」と感じるのはどんなとき?)
税理士事務所の職員は「外回り」が多い
税理士事務所の職員は、実は「外回り」が多い仕事です。
私はクライアントを25件担当しているため、
ほぼ毎日1件〜2件のクライアント訪問があります。
外回りをして、決算表作成のための資料を回収したり、
試算表の内容報告、決算申告の打ち合わせをします。
税金対策や経営相談を受けることも多くあります。
最初は上司に同行し、上司とクライアントとの関わり方を学びます。
行き帰りの移動中には上司に質問をします。
また、試算表の説明方法は事前に上司・先輩とロールプレイングをしながら、
実務的な知識やコミュニケーションスキルを身につけていきます。
お客様からのクレームを受けたときは辛い
お客様との対応で上手く対応できなかったりすると、
お客様からお叱りを受けることもあります。
例えば、お客様からのメールへの返信が遅くなってしまったり、
依頼されていた資料を送り忘れていたりといったことで、
クレームを受けることがあります。
メールへの返信が遅いというのは些細なことに思われるかもしれません。
しかし、私にとっては数あるお客様のうちの一人であってもお客様にとっては頼れる唯一の存在なのです。
実際に、私がお客様とのやりとりが遅くなってしまった際に、
こんなことを言われたことがあります。
「あなたは毎月定額の給料を約束されているかもしれないが、私(社長)にとってはちょっとした判断間違いが会社を潰してしまうかもしれないんだよ。」
担当お客様からのクレームを受けるとかなり辛いですが、
それだけお客様がご自身の会社経営に真剣だということです。
正確に、丁寧に、より早く、を意識しながら仕事をすることが重要です。
申告内容のミスが発覚したときは辛い
お客様からのクレームを受ける最大の原因となるのが申告内容のミスが発覚したときです。
毎月の試算表をきちんとチェックできていなかったり、
お客様とのコミュニケーションに問題があったり。
原因は様々ですが、お客様からの信頼を失うことに繋がります。
繁忙期には月に何十件もの申告書を作成する必要があります。
そのためどうしてもチェックが甘くなってしまいミスが起きやすくなります。
お客様からご指摘いただくこともありますが、
税務署からの調査でミスが発覚することもあります。
税理士事務所であれば、正しい申告をするのが当たり前です。
お客様からどうしてその当たり前のことができていないのかとお叱りをいただくこともあります。
起きてしまった場合には、迅速に申告内容を修正し、
スピーディーに税務署との対応を行うことが重要です。
そして同じミスを繰り返さないように原因究明と対策をし、信頼回復に努める必要があります。
私の働き方を変えてくれた「先輩のひと言アドバイス」

(いつもバタバタと忙しかった私を変えた先輩職員のアドバイス)
私はかなり要領の悪い人間で、
税理士業界に入って1年目~3年目ぐらいのときには
毎日深夜まで残業…みたいなことをよくやってました。
当時は「若いうちの苦労は買ってでもしよう…!」みたいに考えていて、
仕事に追われるぐらいが当然と思っていたんです。
↓そんなある日、仕事がすごくできる事務所の先輩に言われたんです。
君はいま「仕事に慣れてきたらもっと楽になってくるはず、しんどいのは今だけ…」と思ってるかもしれないね。
でもね。それ違うんだ。
今の仕事のやり方のままだったら、
一生そんな感じでバタバタ仕事することになるよ。
先輩は多分なにげなくアドバイスしてくれたんだと思うんですが、
私の中ではこれがちょっとした転機になったんです。
私が仕事量を減らしながら年収を上げられた理由
上の先輩の言葉を具体的に説明すると、
自分自身が自分の働き方を変えない限りは、
一生同じ働き方になってしまうということです。
1年目~3年目の新人でも、
その新人の能力的なりに業務が割り振られて手一杯だし、
5年目~それ以降にも、能力に合わせて業務が割り振られるわけですからね。
(ベテランでも、新人時代とまったく同じような仕事の仕方をしている人はたくさんいる)
自分で自分の人生を主体的にコントロールしていかないと、
業務量に追われる毎日は変わりません。
税理士事務所の職員が犯しがちなまちがい
税理士事務所の職員って「ものすごく忙しくて、本人もものすごく頑張っているのに、なぜか年収が低い…」
っていう人がとても多いんですけど、
これって実は本人の考え方しだいだったりします。
- 所長税理士の性格が悪い
- 業界が不況で状況が悪い
- 担当顧問先が多すぎるのが悪い
- 仕事を教えてくれない先輩が悪い…
↑などなど、仕事をしていく上ではいろんな不満があるでしょう。
しかし、結局は自分の働き方を決めているのは自分自身だったりするんです。
具体的には「どういう事務所に所属して働くか?」が決定的に重要ですね。
サービス残業なんて当たり前!みたいな雰囲気の事務所に入ると、
あなたも当たり前のようにサービス残業を受け入れるようになります。
その一方で「サービス残業なんて労働法違反だし、法律をあつかう税理士が自分達でそんな状況を受け入れるなんて絶対にあり得ない」
という雰囲気の事務所もあります。
人間は、良くも悪くも環境に適応していく生き物です。
理想としてイメージしている働き方がある方は、どういう環境を選ぶか?がとても重要であることを知っておいてください。
労働環境が劣悪なブラック事務所でぜったいに働きたくない人へ

(ブラックな会計事務所で働きたくない人へ)
いま税理士事務所で働いている人も、これから働く人も、
労働環境が悲惨なブラック事務所にまちがえて入社しないよう注意してください。
職員を「使い捨て」ぐらいにしか考えず、安い給料で搾取しまくるブラック事務所は、
2023年現在も残念ながら一定数存在しています。
こういう事務所ほど「うちはアットホームな職場です!」…みたいにアピールしていることが多いので注意が必要です。
ブラック事務所にまちがえて応募するリスクを避けるためにも、
会計職専門の転職サイトを活用しましょう。

↓こういった専門サイトでは、
ブラック事務所の求人はあらかじめ排除されているので安全です。
MS-Japan(税理士業界専門の無料転職サイト)
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正直、税理士業界に転職するなら、
ハローワークやリクナビは使わない方が良いと私は思ってます。

実際、私が1社目に入社したブラック事務所はハローワーク経由で応募しました。
(窓口の職員さんに「こちらは特におすすめですよ」と紹介されました…)
私も後から知ったんですが、ハローワークの相談員って、
彼ら自身が非正規職員だったりするのでけっこういい加減なんですよね…。
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「今すぐ転職する気はない人」もやっておくべきこと1つ
今すぐは転職するかどうか決めてない。
でもさすがに今の職場で定年までずっと働く…はありえない。
チャンスがあれば転職もありだけど、具体的な行動はまだ…。
(なのでいろいろ調べてる)
↑私のブログを読んでくださっている方の多くは、
おそらくこういう段階だと思います。
転職活動ってはっきりいってめんどくさいですよね。
人生でそう何度もあることではありませんし。

ただ、こういう段階の人ほど、
転職サイトの無料アカウントだけは早めに作っておいた方が良いです。
実際には、転職って運で決まってしまう部分もあります。
たまたま良いタイミングで、良い求人に出会えるか?
で決まっちゃうことも多いんです。
能力的に優秀な人でも、たまたま良い求人に出会えずブラック事務所で働いている…みたいなことって普通にあります。
(逆に言うと、能力的には普通だけど、転職活動の進め方が上手でホワイト事務所に入社できている人もいる)
重要なのは、とにかく優良求人に「出会う確率」を上げることです。
具体的には、転職サイトに転職先に求める条件をしっかり入力しておくのがコツですね。
(年収や組織規模、残業上限など)
↑これをやっておくと、
転職サイトから得られる情報の質が一気に上がります。
条件にマッチした事務所求人が出た瞬間にスマホに自動通知してもらえるので、
優良事務所の求人を見逃すリスクがなくなるのが大きいです。
(転職サイトで求人検索をかけてるだけ、
なんとなく求人をながめているだけ…の人たちと大きな差がつきます)
いい感じの事務所求人が見つかったら、
ブックマーク保存等で情報としてストックしていきましょう。
日常的に積み上げた優良な情報ストックを、
行動を起こす時の判断基準に使えるようにしておくのが大切です。

↓年収高めのホワイト事務所の求人や、
BIG4税理士法人を含む大手事務所ほど、
募集期間が短い傾向があるので注意してくださいね。
>>無料アカウント作成時には「希望条件」をしっかり入力しておきましょう
現状への不満とストレスが限界を迎えると、行動する気力がなくなる

(ストレスが限界になる前に手を打てるようにしておきましょう)
転職サイトを日常的にチェックし、
気になった求人をブックマーク保存していくだけでも、
「今の環境で精神的に限界が来たら転職もある。
自分には別の選択肢もある」
↑と気づけるのも重要です。
ストレスでどうしようもなくなる前に、
転職という手を打つことができるようにしておきましょう。
これって、今の職場で働く上でも
精神的な安定につながります。
いい意味での逃げ道を常に準備しておくのが大事ですよ。

逆に言うと、いま現在の環境への不満とストレスが蓄積された後になると、
転職サイトに登録する気力すらなくなります(私の実体験談です…)
そうなると、さらに現状への依存度が高まって、
抜けられなくなる…という無限ループにはまりがちですね。
なぜ「最大手のリクナビ」をおすすめしないのか?

(「税理士業界専門の転職サイト」を情報リサーチに活用しましょう)
転職サイトっていろんなところがありますよね。
この記事を書いている2023年現在で、
なんと1万社以上あるそうです。
最大手のリクナビとかの方が、
学生時代の就活でも使ったのでなじみがある…
という方も多いかもしれません。

ただ、税理士業界って採用側も応募側もかなり事情が特殊です。
必ずしも大手の事務所が環境良いわけではないですし、
仕事探す側も税理士受験生だったり、
キャリアスタートの年齢が高めの人が多かったりと、
普通の求職者とは異なる事情が多いんです。
こういった「特殊事情」をふまえて転職活動していくなら、
税理士業界専門の転職サイトを使うべきです。
- ブラックな会計事務所で絶対に働きたくない人
- 将来は独立を見すえ、ちゃんと年収を稼げる税理士になりたい人
- 税理士試験との両立ができる事務所で働きたい人
- 会計事務所での経験を生かして経理に転職したい人
↑これらに該当する人は、
税理士業界専門の転職サイトを活用しましょう。
リクナビなどとは登録されている求人の質(年収や福利厚生)
がまったく違うので、びっくりすると思いますよ。
会計職専門の転職サイトに登録されている求人例がこちら。
現時点で8,647件の求人がありました。

最後の最後にお伝えしたいこと
↓転職に限らずですが、
仕事で成功するために大事なのって、結局はこれなんです。
能力やスキルももちろん大切なんですが、
転職活動でもっとも重要なのは情報収集です。
税理士業界は、能力的にとても優秀なのに、
転職活動のやり方がまずかったのが原因で、
ブラック事務所で働くことを余儀なくされている人…が多すぎます。

↓今から5年後に、あなたはどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、税理士試験もいつまでたっても科目合格ゼロ…。貯金もゼロ…。
- 働きながらスピーディに5科目合格達成。年収高めなので独立資金のめどもある程度ついている。あとは税理士としての実務能力を高めていくだけ…!
もちろん後者を目指しましょう。それは誰でも可能です。
