- 簿記は何級から有利になる?
- 履歴書に書いていいのは2級から?
- 経理になるなら簿記2級ぐらいは合格してから就活した方がいい?
- 簿記3級を履歴書に書くと書類選考で落とされるって本当?

経理への転職を考えているのですが、
履歴書にかけそうな資格は普通自動車免許ぐらいしかありません…。
やっぱり簿記2級ぐらいはもってないと採用されないでしょうか?
結論からいうと、必ずしもそんなことはありません。
簿記資格が何もなくても、
経理として働いている人はたくさんいますよ。

もちろん、企業にとって「資格を持っている人」が応募してきてくれるのにこしたことはありませんから、
求人要件には「簿記2級程度の知識がある人」と書くことが多いんですけどね。
しかし、応募してきた人の履歴書に簿記資格が記載されていなかったとしても、
それだけを理由に書類選考落ちにするというのは少ないと思います。
この記事では、実際に経理職として10年以上働いていて、
経理の管理職として人事採用の担当もやっている私(ブログ管理人)が、
簿記資格を持っていることが転職活動にどの程度の影響を与えるものなのか?
について具体的に解説します。
これから未経験で経理職を目指そうと考えている方や、
すでに経理として働いているけどもっと良い条件(高い年収)で働きたいと感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の目次
簿記は何級から転職に有利?

(簿記は何級から転職に有利になる?)
- 経理に転職したいなら、簿記2級ぐらいは持っていないとダメ
- 簿記3級しかもってないなら、履歴書には書かない方がマシ
↑ネットの口コミではこういうことを書いている人が多いのですが、
はっきりいってデマかステマだと思います。
私は経理の採用担当者として書類選考を「やる側」の人間ですが、
応募してくださった人の履歴書に簿記資格が記載されていなかったとしても、
その人をただちに不採用にするようなことはまずありません。
ネットの情報って「誰が書いているか」がとても大切です。
経理スタッフとして働いた経験がある人でも、
経理の採用担当まで経験がある人ってあんまりいません。

未経験なら「簿記資格の有無」は実はそれほど重要ではない

↓※未経験者歓迎の経理求人の例
また、必須要件として「簿記2級程度の知識」という書き方をしている求人もありますが、それはタテマエであることが多いです。
正直にいって、
簿記2級ぐらいなら仕事しながらでも半年〜1年程度の勉強で合格できますから、
採用担当者としては「入社後に勉強してもらっても問題ない」と考えているケースが大半だと思いますよ。
(つまり、求人応募時点で簿記は何も持っていなくても問題ない)
自社の採用ニーズに合いそうな人が応募してきてくれたときに、
その人が「簿記を持っていないだけで不採用にする」なんてもったいないことは採用担当者は普通しません。
(企業にとって、人を集めるのって本当に大変なことなんです)
面接で「簿記は持っていないのですか?」と質問されたときの答え方
経理の採用面接では「簿記資格はまだ持っていませんか?」という質問が来る可能性はあります。
↓その場合は、以下のように答えておけば問題ないでしょう。
はい、現在のところ合格はまだしておりません。
ですが、すでに勉強は初めておりまして、
次回●月の検定試験の合格を目指して勉強を進めております。
未経験者の場合、採用担当者は「最低限の簿記知識があるか」と「自主的に勉強できる意欲のある人か」をチェックしています。
「最低限の簿記知識」は入門テキストをひと通り読む程度でも身につけることができますので、
必ずしも検定合格をしていなくても採用の可能性はあります。
実務経験者の採用では「資格より実務スキル」

経理の実務経験者として転職する場合はどうでしょうか?
簿記資格がなくても採用されますか?
実務経験者として転職する場合は、
何よりも重要視されるのは「経理の実務スキル」です。
ここでも簿記資格の有無はあまり重要ではありません。

「経理の実務スキル」というのは、
↓例えば以下のような経験があるかどうかです。
(これらは職務経歴書の内容から判断されます)
- 決算業務を何回ぐらい経験しているか
- 法人税や消費税の申告書作成にかかわったことがあるか
- 従業員の給与計算をやったことがあるか
簿記資格を持っていなかったとしても、
経理として上のような仕事がきちんとできるなら問題視されることはないと思います(採用担当として問題視する理由が見つからないです)
ずっと経理で生きていくなら簿記の勉強はしておくのが吉
もっとも、経理財務職としてこの先ずっと仕事を仕事をしていくつもりなら、
簿記資格を持っているにこしたことはありません。
経理の仕事というのは簿記のルールにしたがって動いていますから、
簿記の勉強を進めることは、
実務スキルを効率的に高めることに役立ちます。
つまり、簿記を勉強していると経理の仕事がよく理解できるようになるのです。

「就活で有利になるために資格をとる」というよりも、
「採用後に実力を発揮するために資格をとる」という感じですね。
資格というのは就活(転職活動)のためにとるのではなく、
仕事の能力を高めるためにとるものと考えましょう。
こちらの考え方の方が何かとうまくいくと思いますよ。
日商簿記3級でも履歴書に書いてOK
このように、未経験者・実務経験者ともに簿記資格への評価は、
「持っているにこしたことはないもの」です。
なので、たとえ現時点で簿記3級までしか合格していなかったとしても、
それは履歴書にきちんと書いておいた方が良いですね。
経理の仕事をまともにやったことがある人なら、
「3級しか持っていないから、知識も3級程度だろう」とはまず考えません。
「勉強は苦手でも仕事ができる人」
というのはどこの業界でもたくさんいますからね。

あなたを採用する企業側にとって、
「あなたが資格を持っている人かどうか?」ははっきりいって大した問題ではありません。
企業側が考えているのは「この人を採用をして、自社にとって利益があるか?」だけです。
↓例えば、以下の2種類の人が応募してきてくれたとしましょう。
- 簿記3級しか持ってないけど、実務経験が豊富な人
- 簿記1級を持ってはいるけど、まだ実務経験がない人
私が採用担当者だったら「簿記3級しかなくても実務経験がある人」を採用します。
(他の条件がまったく同じだったとして)
就活や転職活動は受験勉強とは違います。
あなたという商品を売り込むビジネスです。
「相手のニーズ(欲しいもの)はなんなのか?」を予想し、それに合わせた自己アピールを考えることが大切だと思います。
資格スクールのセールストークにまどわされないように注意
資格スクールなどは「資格を持っていると就活に有利!」というセールスをしますが、
それは彼らのビジネストークであることを理解しておく必要があります。
(彼らの商売は資格講座に入会してもらうことです)
「資格に合格するのが生きがい!」という人ならいいですが、
ほとんどの人にとって重要なのは、
転職や就活を成功させて年収をあげたり、
社内での役職をあげたりすることですよね。

資格スクールは目的をきちんと明確にした上で活用しないと、
お金だけを無駄に払うことになりかねませんから注意してください。
「一生懸命まじめに勉強しているのに、年収が低い…」
なんて残念すぎますよね。
(そして、そういう人は意外に多いです)
この記事を読んでくださっているあなたはこんな残念な状態にならないよう、注意してください。
↓※ゼロからキャリアスタートして経理の実務経験を積むにはどうしたらいいのか?
についてはこちらの記事で詳しく書きましたので、参考にしてみてください。
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経理の実務経験を積むには?未経験者が最短で転職成功する方法
「経理の実務経験を積むには?未経験から経理に転職するにはどうしたらいい?」この記事では、未経験者から経理への転職成功させる方法を解説しています。経理は実務経験が重視される職種ですが、探す場所を間違えなければ未経験OKの求人はたくさん見つけることができますよ。
続きを見る
「簿記合格してから就活」より「採用されてから勉強」がおすすめ
これから経理職を目指すという人は、
「簿記に合格してから就活(転職活動)を始める」よりも、
「まずは経理として少しでも早く実務経験を積むことを考えて、簿記は入社してから勉強する」
と考えた方が良いです。
簿記2級の合格を目指すとして、
ゼロから勉強を始めるとしたら合格まで6ヶ月〜1年程度はかかってしまいますよね。
6ヶ月〜1年もあれば、経理スタッフとして最低限の業務を身につけることは十分に可能です。
また、簿記で勉強する内容と、経理の仕事内容は非常にリンクしています。
働きながら勉強した方が、短期間で合格レベルになれると思いますよ(お給料もかせげますしね)
「簿記に合格してからでないと経理求人への応募はできない」
なんてただの思い込みです。
簿記資格はなくても経理職として採用される可能性は普通にありますよ。

社会人になっているのに勉強ばかりしている人ってときどきいますが、
方向性としてまちがっていると思います。
社会人にとって、勉強は仕事に役立てるためにやるものです。
ここを理解しておかないと、
労力が大きいわりに報われることが少ない状態になってしまいますよ。
経理としてキャリアをスタートしたい人は、
簿記の勉強よりもまず企業に採用されることを最優先にしましょう。
【※ 注意】未経験で経理に転職する人が知っておくべきこと

(経理未経験者はブラック企業にまちがえて応募しないよう注意が必要です)
経理って入社する会社によって働き方がぜんぜん違う仕事です。
同じ経理でも、働く会社をまちがえてしまうと、
ブラックでつらい働き方になってしまう可能性があるので注意してください。
- ゼロから仕事を教えてもらえる環境で年収400万円でスタートな人。
- 何もわからない状態でいきなり現場に放り出され、しかも年収264万円でスタートする人…。
↑スキルや学歴がまったく同じ未経験者でも、
こんなふうにスタート地点が分かれてしまうことがあるんです。
(まさに天国と地獄…)
↓実際の求人をお見せするとこんな感じです。
どちらも未経験OKの求人なのに、
入社時の条件はまったく違いますよね。

↑あえて2つ目の求人(年収264万円〜…)を選ぶ人はまずいないと思います。
同じ未経験スタートなら、お給料はちょっとでも高い方が良いに決まってますよね。
重要なのは、こうした差が能力の差によって生まれるわけではないことです。
未経験者の場合、当たり前ですが入社時の仕事の能力はみんなゼロです。
(経理は実務経験で評価される職種)
それなのに、入社時のお給料の金額がまったく違うのはなぜなのか?
これは「応募先の企業がもうかっているか?もうかっていないか?」でほぼ決まります。
あなたがどんなに優秀な人であったとしても、
勤務先の会社がもうかっていなかったらお給料は低くなります。
逆にいうと、能力的にあまり自信がない人であっても、
良い環境の企業に入ることができれば、
年収で差をつけることができるんですね。

特に、経理は自分の営業成績などでお給料が決まる職種ではないので、
勤務先の会社の業績によって年収額がほぼ決まります。
経理はどういう会社を転職先に選ぶか?が決定的に重要であることを知っておいてください。
ブラック環境で働く経理未経験者は本当に悲惨…

(ブラック企業で働く経理は本当に悲惨です…)
私自身も経験があるのですが、
ブラックな職場で働く経理って本当に大変です。
ろくな新人研修も受けないままいきなり現場に出されて、
「仕事は先輩のマネをしながら覚えてね」
みたいなほったらかし教育をされる危険があります。
当然ながら、そんなかたちで仕事を覚えても、
身につくのは「その会社の中でだけ通用するスキル」だけです。
5年後にどんな差がついているか…。
って考えるとぞっとしますよね。
こういう会社ではしょっちゅう新人が辞めていくので、
「新人なんて育ててもすぐ辞めていくし…」
みたいに考えられているケースも多いです。
新人は使い捨て状態なので、当然ながらお給料も低いです。

逆に、業績の良いホワイト企業では、
未経験者をゼロから育てていくという意識があります。
業績が良いからこそ新人研修にも時間と労力をかけられますし、
未経験でもお給料が良いケースが多いんです。
経理未経験者は「どこで求人を探すか?」が決定的に重要

(経理求人専門の転職サイトで求人を探しましょう)
同じ未経験スタートなら、しっかりお給料稼げて
仕事もきちんと教えてもらえる環境でスタートしたいですよね。
まちがえてもハローワークとかで経理求人を探さないように注意してください。
学生の就活とは違うので、リクナビを使うのも避けましょう。

どんなに優秀でスキルが高くて性格の良い人であっても、
経理の求人を探す場所をまちがえてしまうと、
ブラック企業に入ってしまう可能性が高くなります。
逆にいうと、はっきり言ってあんまりスキルが高くない人でも、
ホワイトな職場で良いお給料をもらっているケースはたくさんあります。
転職活動をするときのちょっとしたコツ(求人を探す場所を変える)を知ってるかどうか?だけで、
こんなふうに差がついてしまうのって理不尽でひどい感じがしますよね。
ですが、はっきりいって世の中なんてそんなもんです。
単に「知ってるか/知らないか」で差をつくことがたくさんあります。
こういうことって社会人やってたらいくらでもあることですから、
不公平だ…!なんて言ってても意味ないです。
(そういうのは政治家の仕事です)
まずはあなた自身が経理として転職を成功させましょう。
私のブログをここまでしっかり読んでくださる方には、
↓ぜひ良い条件で経理への転職を成功させてください。

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↑まずは無料アカウントを作って
いろんな経理求人を見てみることからスタートしましょう。
転職活動はしっかり情報収集することから始めるのが大切です。
※↓メールアドレスはこちらで無料取得できます。
(グーグルのGmailまたはYahooメール)
実際の「経理未経験OK求人」で年収を見てみよう

(実際に募集されている経理未経験OK求人を紹介します)
上で紹介した経理求人専門の転職サイトなら、
↓例えば以下のようなホワイト経理求人を見つけることができますよ。
- 未経験でも年収400万円〜のホワイト企業求人
- 在宅リモートワークOKのワークライフバランス求人
- ゼロから仕事を教えてもらえる環境の求人
- 誰もが名前を知る業界トップ企業の経理未経験者むけ求人
今すぐは転職するかどうかわからないし…という方へ

(今すぐは転職するかどうかわからない…という人へ)
なんとなく今の環境に不満はあるし、
一生このままで良いなんてまったく思ってないけど
なかなか重い腰を上げられない…。
いま仕事している人もしていない人も、
↑毎日こんなふうに感じながら過ごしている人がほとんどだと思います。
転職活動なんて、はっきりいってめんどくさいですよね。

特に、条件の良い経理未経験求人は人気ですから、
日常的にこまめに情報リサーチしておくことが大切です。
経理求人専門の転職サイトで年収や勤務地などの条件を入力しておくと、
マッチする求人が出るたびに自動でメール通知してもらえるので活用しましょう。
↓こんな感じでメールが届きます。
自分が希望する条件にあった求人だけを
ピンポイントでピックアップしてくれるのでめっちゃ便利です。
情報ってたくさんありすぎても
ごちゃごちゃしてわけからなくなりますからね。
情報があふれている時代なので、
自分の求める情報を見つけるスキルが大事です。

同じ転職サイトを使っていても、
良い求人を上手に見つけられる人と、
見つけられない人の違いはこういうところでも出ますね。
(自分の希望条件をしっかりめに入力してるだけなんですが)
つねに「逃げ道」を確保しておくのが大切(精神的にも)

(良い意味での「逃げ道」を確保しておくのが大切です)
経理求人専門の転職サイトで希望条件をしっかりめに入力しておき、
「ここいいかも…!」と気になる求人を見つけたら、
情報としてこまめにストック保存しておいてください。
手元に魅力的な求人がたくさんある状態を作っておくと、
いざ転職活動を始めるときに良いスタートを切ることができます。
情報量でライバルに差をつけましょう。
また、日常的に転職サイトで求人リサーチするクセをつけておくと、
どうしても今の状態がつらくなったら転職もある
↑という「選択肢」を持てるのも重要ですね。
良い意味での逃げ道を確保できる感じです。
これって精神的にもかなり安定するんですね。
過労やストレスで倒れる前に早めの手を打つことができます。
転職サイトは完全無料で使えます。
いつでも利用やめられるのでリスクはゼロですよ。
↓年収などの条件の良い経理求人がたくさんあるので、
情報リサーチに徹底活用しましょう。

最後の最後にお伝えしたいこと
転職にしても仕事にしても、
↓成功する人って結局はこれなんですよね。


(個人的に衝撃を受けた本です)
転職活動を成功させるためもっとも重要なのは情報リサーチです。
経理で働くなら経理職専門の転職サイトを活用しましょう。
転職サイトへの登録って3分でできる作業です。
無料ですしいつでも解除できるのでリスクなんて何もありません。
変な連絡が来るようなこともありませんしね。
それでも、こういうかんたんな作業ですら
↓以下の2種類の人に分かれます。

- とりあえず今すぐやっておく人
- いつまでたっても何かと理由をつけてやらない人
これは転職活動だろうが仕事だろうが同じです。
(あなたのまわりにも2. みたいな人いませんか?)
ほんのちょっとの行動の差ですが、
理想の働き方に近づける人と、
いつまでたっても職場の文句ばかり言っている人とで違いが生じるのはこういうところなんですね。
↓今から1年後に、あなたはこのどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、
雑用ばかりさせられる職場で年齢だけを重ねていく…。 - やりがいがあり、給料の高い仕事で人間関係も良好。
ワークライフバランス型の職場でプライベートも充実。
↑もちろん後者を目指しましょう。
