BIG4税理士法人への転職は難易度高い?学歴や科目合格は必須条件?

2018年5月11日

big4税理士法人 転職

(BIG4税理士法人に転職するには?)

  • BIG4税理士法人に転職するには?
  • 学歴は必要?有名大卒じゃないと相手にされないって本当?
  • 税理士試験の科目合格は必須?
  • 実務未経験の場合の応募条件は?

税理士を目指す人の中には、BIG4税理士法人といわれる

外資系の大手事務所で働くことを目指している人も多いでしょう。

(BIG4税理士法人=PwC・デロイトトーマツ・KPMG・EYの4つ)

現在もすでに会計事務所で働いているけど、

給料や待遇が不満なので、安定した大手事務所に転職したい…

という人もいらっしゃるかもしれませんね。

管理人

実際、BIG4税理士法人の給与待遇は非常に魅力的です。

顧問先企業(クライアント)も中堅企業〜上場大手企業が中心になりますから、

個人事務所レベルの会計事務所とは働き方がかなり違います。

この記事では、BIG4税理士法人に採用される人の特徴や、

応募にあたっての必須要件(学歴や科目合格など)について解説します。

実際に、税理士業界専門の転職サイトで募集されているBIG4税理士法人の求人データをもとに解説していきますので、現実に即した内容になっていると思います。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

ブログ管理人

1985年生まれ。ニートで税理士事務所入社→月給16万円のブラック事務所で地獄のような目にあう→ホワイト事務所に転職して年収600万円/2018年開始の当ブログも6年目突入!おかげさまで毎月1万人(累計34万人超)の方に読まれています。
>>自己紹介の記事はこちらです

BIG4税理士法人の実際の求人を見てみよう

big4税理士法人 転職

(BIG4税理士法人の実際の求人を見てみましょう)

 

まずは、実際に募集されているBIG4税理士法人の求人例を見てみましょう。

この記事を書いている時点(2023年7月)では、

↓以下のような求人を見つけることができました。

 

big4税理士法人 学歴

(BIG4税理士法人の求人例)

big4税理士法人 学歴

(BIG4税理士法人の求人例)

>>上記はこちらの転職サイトに登録されている求人です

 

実際に募集されている求人をもとにすると、

↓おおむね以下のようなことが、

BIG4税理士法人に応募するための必須要件になります。

  1. 未経験者の場合
    学歴は四大卒以上(有名大卒である必要はない)
    科目合格2科目以上必須が多い
    英語力あればより良い(TOEIC750〜など)
  2. 実務経験者の場合
    学歴不問
    会計事務所で3年程度の実務経験があること
    英語力は基本的に必要なし(ただし、国際税務セクションなど応募する担当領域によっては必須)

未経験者の場合、ある程度は学生時代の勉強でも優秀であること(英語力や科目合格)が求められていますね。

一方で、実務経験者の場合は実務でどういうことをやってきたか?が何よりも重視されている印象です。

未経験者・実務経験者の採用条件について、それぞれ具体的にみていきましょう。

1. 未経験者としてBIG4税理士法人に転職する

big4税理士法人 学歴

(会計事務所未経験者がBIG4税理士法人に応募する場合の必須要件は?)

 

未経験者は「学歴は四年生大卒以上・科目合格2科目以上」が目安になります。

(なぜ科目合格2科目か?というと、簿財からとっていく人が多いからだと思います。会計についての基礎知識を勉強済みの人を採用したいという意図なのでしょう)

↓例えば下記はEY税理士法人の採用ページからの抜粋ですが、

「Staff枠」で未経験者でも採用を積極的に行っていますね。

  • 会計事務所もしくは一般事業会社経理部で法人税・地方税・消費税申告書作成の経験
  • ※Staffは未経験可(会計事務所もしくは一般事業会社経理部での経験あれば尚可)
  • 税理士、税理士試験科目合格者(大学院卒による科目免除を含む)又は税理士試験科目合格者)
  • 公認会計士(税務実務経験者)
  • 日本語 ビジネスレベル
  • 英語 興味があれば尚可
  • Microsoft Excel・Word・PowerPointの使用経験(エクセル関数やマクロ等の経験があれば尚可)

↑ここでいうStaff(スタッフ)というのは、

管理職クラスでない、無資格の一般職員という意味ですね。

通常の税理士事務所でいう税理士補助の意味になりますが、

BIG4税理士法人ではこうした分類になっているところが多いです。

 

職務分野に応じた科目合格が求められるのがBIG4の採用の特徴

BIG4税理士法人の採用の特徴としては、

採用される部署に応じた科目合格が求められる点が挙げられます。

↓つまりこんな感じですね。

  • 消費税関連の職務採用なら、消費税法の科目合格が必要
  • 資産税関連の職務採用なら、相続税法の科目合格が必要

例えば、こちらはEY税理士法人の採用情報ですが、

↓こんな感じで募集枠が分けられています。

管理人
big4税理士法人 転職

(消費税・国際税務・資産税など、職種ごとに採用を行うのがBIG4の特徴です)

 

このうち、消費税コンサルタントの募集要件をみてみると、

↓以下のように「消費税科目の合格が必須」という条件になっています。

big4税理士法人 転職

(消費税コンサルタントの募集条件:消費税の科目合格が「必須」になっています)

 

このあたりは大手企業を顧問先として持つBIG4税理士法人ならではの特徴といえますね。

(一般的な会計事務所の採用で、科目合格が条件になっている場合も、具体的な科目選択まで指定されることはまずないです)

なので、将来的にBIG4税理士法人で働きたい人で、

これから税理士試験の勉強をスタートする段階の人は、税法科目の選択に注意してください。

法人税や相続税・消費税といった実務に直結した科目を選択すると、

BIG4税理士法人での採用ハードルを下げることができるでしょう。

(国税徴収法や酒税法などのマイナー科目を選ぶのは避けておこうという意味です)

>>EY税理士法人の求人情報を探すならこちら

BIG4税理士法人の採用で学歴はどう評価される?

結論から言うと、BIG4税理士法人に限らず、

税理士業界では学歴というものがまったく重要視されていません。

その理由としては「税理士試験の科目合格」という、

「学歴よりも評価基準としてもっと信頼のおけるパロメーター」があるからです。

簡単にいえば、↓この2人の応募者がいたとして、

  • 東大卒で科目合格がない人
  • 三流私大卒でも科目合格が2科目ある人

どっちが頭いいと判断されるか?

というと後者(三流大卒でも科目合格ありの人)ということですね。

採用側が学歴を見る2つの理由

会計事務所に限らず、人事採用を行う企業が学歴を見るのは、

地頭の良さや、1つの目標に向かって継続的に努力できる人か?を見るのが目的です。

偏差値の高い大学に合格するためには、ある程度の地頭の良さと継続力が問われます。

なので、この点をチェックする指標として学歴を見ていると言うわけですね。

会計事務所での採用の場合は、

学歴よりももっとわかりやすい指標があります。

それが税理士試験の科目合格の有無です。

税理士試験は国家資格として最難関レベルの試験なので、

地頭の良さが必要なのはもちろん、

継続的に学習を続けられる能力も必須だからです。

(社会人として働きながら合格を目指す場合、継続力はより重要になります)

あなたが税理士試験の科目合格以上なら、

たとえ学歴には自信がなかったとしても、

BIG4税理士法人に採用される可能性は十分にありますよ。

BIG4税理士法人は新卒でも採用される?

BIG4税理士法人の場合、

新卒についてはインターンから採用されるケースが多いですね。

インターンというのは、

大学卒業まではアルバイト扱いで入社し、

卒業とともに正社員として採用される仕組みのことです。

管理人

↓こちらもEY税理士法人の例ですが、

新卒・第二新卒のインターンは例えばこういう条件で募集されています。

(アルバイト扱いなので、ちゃんとお金は稼げますよ)

big4税理士法人 転職

(EY税理士法人のインターン採用条件)

2. 実務経験者としてBIG4税理士法人に転職する

big4税理士法人 転職

(実務経験者がBIG4税理士法人に転職するには?)

 

次に、すでに会計事務所での実務経験がある人が、

BIG4税理士法人に採用されるための条件についてみていきましょう。

↓実務経験者の場合、以下の条件に該当する人は採用される可能性が高いです。

  • 法人顧客の月次監査~税務申告まで完結できること
  • 得意分野のある人(資産税や国際税務など)

実務経験者の場合は、

なによりも即戦力として働ける人か?がチェックされます。

具体的には月次監査〜税務申告まで完結できることですね。

会計事務所での実務経験がすでにある方は、

↓税理士資格の取得がまだでも大手事務所に転職できます。

管理人
会計事務所から転職

(外資系BIG4税理士法人の求人)

会計事務所から転職

(国内の大手税理士法人の求人)

(※↑画像クリックで拡大できます)

未経験者の場合は科目合格以上が必須になっている求人がほとんどですが、

すでに会計事務所での実務経験がある人の場合、

採用時に問われるのはほぼ100%が実務経験です。

税理士試験については科目合格が1科目以上あるのが望ましいですが、実務経験者ならなくても問題はないでしょう。

>>BIG4税理士法人の実際の求人で年収を見てみる

大手税理士法人と中小会計事務所の働き方の違い

会計事務所の仕事内容は、所属する事務所の規模によってかなり違います。

個人事務所規模の会計事務所でしか働いた経験がない人は、

大手会計事務所の仕事のしかたはとても新鮮に感じると思いますよ。

例えば、個人事務所レベルの中小事務所の場合には、

個人商店や町工場規模のお客さんを担当することも少なくないでしょう。

そういった顧客の担当となった場合、

記帳代行や個人事業主の所得税確定申告など、

率直に言ってあまりレベルの高くないけど、作業量だけが多い仕事に忙殺される…

というケースも多いですよね。

もちろん、これらも大切な仕事ではあるのですが、

多少の簿記知識がある人なら「だれでもできる仕事」であることはまちがいありません。

会計ソフトを使って確定申告を自力でやっている個人事業主さんなんて、

今どきたくさんいますからね。

(それって、税理士や税理士補助がみずから手を動かしてやるべき仕事なの?という場面が多い)

一方で、大手の税理士法人の場合、顧客企業も中堅〜大手企業です。

中には証券取引所に上場しているレベルの大手企業もあります。

こうした顧問先企業に対しては、

公認会計士の監査に対応できるレベルの仕事が必要になりますので、

求められる会計・税務の実務知識もハイレベルになります。

いわば純粋に会計・税務のプロとして仕事をすることができるわけですね。

会計や税務の勉強が好きで、

自分の専門分野を極めてみたい人には大手会計事務所の仕事は向いているでしょう。

チームプレイで働きたい人にも大手税理士法人はおすすめ

また、BIG4に限らず大手税理士法人の顧問先は大規模な企業が多いので、

必然的に監査担当者1人ですべての業務を行うことが難しくなります。

そのため、2人以上のスタッフが共同して1つの顧問先を担当することも少なくありません。

小規模会計事務所の職員の場合、

基本的には一匹狼で仕事をしている人が多いですよね。

職場の仲間と関わる機会が少なく、

孤独を感じている人も多いかもしれません(私はそうでした)

管理人

チームプレイで働くことに魅力を感じている方は、

スタッフ100名超の中堅〜大手税理士法人への転職はおすすめですよ。

もちろんこの記事を読まれている方の理想はBIG4だと思いますが、

国内にも大手レベルの税理士法人っていろいろあるので、

選択肢に入れてみることをおすすめします。

年収や福利厚生が良いのも大手税理士法人の魅力

年収や福利厚生がとても良いことも、

大手の会計事務所で働くことのメリットです。

↓会計事務所の実務経験者の場合、

以下のような条件で働ける求人もありますよ。

会計事務所から経理

(大手税理士法人求人:高年収が魅力です)

>>職員100名超!大手税理士法人の年収を見てみる

 

問題は「大手の税理士法人に応募したとして、採用されるのか?」ですが、

大手事務所の採用の特としては以下のようなことが挙げられます。

  1. 資産税コンサルタント・消費税コンサルタントなど、専門分野別に採用が行われるケースが多い
  2. 応募条件として会計事務所の実務経験者であるか、未経験者は税理士科目合格以上が必須になる(必然的に優秀な同僚が多い)
  3. 英語力があると採用で有利になる(主に読み書き)

例えば下記はEY税理士法人(BIG4税理士法人の1つ)の求人募集ページですが、

↓担当する業務セクションごとに採用が行われています。

会計事務所から転職

(EY税理士法人の求人例:担当部署別に採用を行うのが特徴)

 

当然ながら、狙うセクションに応じて

税理士試験の科目合格(勉強中も含めて)があるとアピール材料になるでしょう。

消費税法に合格しているなら消費税コンサルタント、

相続税法の勉強中なら資産税コンサルタントとして応募するなど)

上でも見た通り、大手事務所では顧客企業も大手企業ですから

求められる税法知識も高度なものになるからです。

また、外資系の税理士法人の場合、

本社社員とのやりとりのために英語が必要になることがあります。

(ただし、多くの場合は必須要件ではないです)

実際には英会話よりもメールのやりとりなどが多いと思いますが、

TOEICで700点以上の点数があればアピール材料となるでしょう。

税法知識のレベルは科目合格の有無で判断される可能性大

一方で、税法についての網羅的な知識を持っているかもチェックされます。

その指標となるのは、やはり税法科目合格があるかどうかです。

上でもみたように、BIG4税理士法人の採用では

採用セクションに合わせた科目合格を求めるという基準を設定しているところが多いからです。

(↓例えば、消費税コンサルタント部署なら消費税法の科目合格が求められます)

big4税理士法人 転職

(EY税理士法人の消費税コンサルタントの募集条件:消費税の科目合格が「必須」になっています)

 

なお、科目選択については、所得税法よりは法人税法を選ぶのが得策でしょう。

(大手税理士法人の顧客企業は中堅〜大手の企業なので、所得税法については従業員の給与計算・年末調整など以外で使う場面があまりありません)

また、BIG4税理士法人はどこも資産税業務を専門で扱っているセクションがありますから、

相続税法を選んでおくこともアピール材料になるはずです。

BIG4税理士法人の採用では英語力はどう評価される?

実務経験者の場合、英語力については必須とはしていないところが多いですね。

しかし、BIG4税理士法人はいずれも外資系企業のグループです。

本社と英語でコミュニケーションをとれる人材が歓迎されるのは間違いありません。

TOEICの点数と実際の英語運用能力は必ずしも比例しないのが実情ですが、

書類選考の段階ではTOEIC750点以上が目安になると考えておきましょう。

もちろん、実務での英語の経験がある方や、

留学経験がある人はアピール材料になりますので、職務経歴書に盛り込むようにしてください。

BIG4税理士法人で働くことの魅力は?

税理士としてのキャリアプランを考える場合、

BIG4税理士法人での勤務経験があることは非常にプラスになるのは間違いありません。

実際、私の友人(かつて同じ会計事務所で働いていた人です)は、

個人事務所からEY税理士法人に転職しました。

彼はEYで5年間ほど勤務した後、

某国内大手メーカー企業の経理幹部として転職を成功させています。

管理人

↓大手税理士法人での実務経験者は、

上場大手企業の経理担当者としても採用対象になります。

big4税理士法人 学歴

(税理士業務経験者向けの経理求人)

big4税理士法人 学歴

(税理士業務経験者向けの経理求人)

 

上場企業の経理管理職ともなれば、

年収1000万円も視野に入れることができますよ。

移転価格や連結など、大手企業をクライアントとして働けるBIG4税理士法人だからこそ積める実務経験もあります。

これらを生かすことができれば、大手企業の経理管理職や、

別の大手税理士法人への転職にも成功できる可能性は高いでしょう。

>>会計事務所経験者向けの企業経理求人を見てみる

BIG4税理士法人でのキャリアは税理士としての独立に役立つ?

一方で、将来的に税理士として独立することを目指している方の場合は、

BIG4税理士法人を転職先として選ぶべきかどうか?は注意が必要です。

  • BIG4税理士法人 → 別の大手税理士法人
  • BIG4税理士法人 → 大企業の経理財務職

↑こうしたキャリアプランならBIG4税理士法人を目指すのは合理的といえます。

しかし、将来的に開業税理士としての独立を目指す場合には、

BIG4税理士法人での経験がキャリアアップにつながるか?は微妙でしょう。

というのも、BIG4税理士法人が「ビッグ」なのは、

中小規模の会計事務所では対応できない税務を独占的に扱っているからです。

具体的には、国際税務や大手法人企業の税務顧問などですが、

こういった実務経験は、大手の税理士法人や経理で働くからこそ付加価値をもつキャリアなのです。

独立して小規模な事務所を運営することを考えた場合、

顧客層は必然的に中小規模の企業となります。

(独立したての税理士が、

いきなり大手企業を顧問先として持つ…というのはちょっとイメージしにくいです)

管理人

そうなると、せっかくBIG4税理士法人で経験した業務スキルがあっても、

それをいかす場が乏しくなってしまう可能性が高いのです。

BIG4税理士法人は、どちらかというと

サラリーマン(勤務税理士:インハウス税理士)としてキャリアアップしていくことを目指す人に向いているキャリアといえます。

BIG4税理士法人の平均年収はいくら?

big4税理士法人 転職

(BIG4税理士法人でマネージャークラスになれば年収1000万円以上も可能です)

 

一般的な会計事務所の初年度年収は、300万円〜350万円程度が相場ですね。

これに対して、BIG4税理士法人では年収も非常に高く設定されています。

↓BIG4税理士法人の初年度年収の目安をまとめると、以下の通りです。

転職サイトに登録されているBIG4税理士法人の求人データを抽出してまとめています)

  • PwC税理士法人:500万~600万円
  • デロイトトーマツ税理士法人:500万~600万円
  • KPMG税理士法人:480万~600万円
  • EY税理士法人:450万~600万円

↑もちろん、これらは「初年度の年収」ですので、

BIG4税理士法人でベテラン職員になれば、30代で年収1000万円もねらえます。

職階別にBIG4税理士法人の平均年収をまとめると、

↓おおよそ以下のようになります。

  • スタッフ(20代前半)
    450万~650万
  • シニアスタッフ(20代後半~30代前半)
    550万~800万円
  • マネージャー、シニアマネージャー(30代後半~40代前半)
    800万~1000万円以上
  • ディレクター、パートナー(40代後半~50代前半)
    1500万円以上

BIG4税理士法人の従業員数はどのぐらい?

big4税理士法人 転職

(BIG4税理士法人の従業員数はいずれも数百名規模です)

 

一般的な会計事務所(税理士事務所)というのは、

従業員数名〜10名ぐらいの規模で運営されているところがほとんどです。

やや古いデータですが、総務省の統計局が発表している「経済センサス(平成24年版)」というデータによると、

全国3万1222社の税理士事務所のうち、

従業員30名以上の事務所は180社しかありません(全体の0.576%)

日本全国の99%以上の税理士事務所は

従業員30名未満ということですね。

管理人

↓一方で、BIG4税理士法人の従業員数は以下のように数百名以上の規模になっています。

  • PwC税理士法人:約720名
  • デロイトトーマツ税理士法人:約930名
  • KPMG税理士法人:約700名
  • EY税理士法人:約800名

このように多くの従業員をかかえている理由としては、

顧問先が大手企業〜金融機関などの大規模事業者であることから、

多くの人員が必要であることが挙げられます。

BIG4税理士法人が「消費税コンサルタント」「国際税務コンサルタント」といったように、

業務セクションごとに人員確保を行っていることも理由の一つといえそうです。

労働環境が劣悪なブラック事務所でぜったいに働きたくない人へ

(ブラックな会計事務所で働きたくない人へ)

いま税理士事務所で働いている人も、これから働く人も、

労働環境が悲惨なブラック事務所にまちがえて入社しないよう注意してください。

職員を「使い捨て」ぐらいにしか考えず、

安い給料で搾取しまくるブラック事務所は

2023年現在も残念ながら存在しています。

こういう事務所ほど「うちはアットホームな職場です!

…みたいにアピールしてたりするのでたちが悪いんですよね…。

もちろん、すべての税理士事務所が

ブラックという意味ではありませんよ。

最近は年収高めのホワイト事務所も増えてますからね。

重要なのは、ブラック事務所にまちがえて応募しないことです。

管理人

ブラック事務所に絶対に間違えて入社したくない人は、

会計職専門の転職サイトで求人を探すようにしましょう。

税理士や経理といった会計求人だけを集めている専門サイトなら、

ブラック事務所の求人はあらかじめ排除されているので安心です。

↓以下はいずれも無料で情報収集に使えるサイトです。

無料アカウントを作っておくと、

実際の年収など詳細情報が見られますよ。

ヒュープロ(税理士業界専門の無料転職サイト)

ホワイト事務所の求人多数あり!

ヒュープロは、税理士業界専門の無料転職サイトです。
未経験資格なしOKで年収400万円の求人
経験3年以上で年収660万円〜の求人
BIG4含む大手税理士法人の求人
税理士試験と両立できる残業なし求人
など、ホワイト求人が多数ありますよ。
>>10,097件の求人を見る

(未経験求人の例:クリックで拡大)

(経験者求人の例:クリックで拡大)

税理士事務所の求人探すならここ!おすすめ転職サイトランキング【厳選4社】

この記事では、税理士業界(会計事務所)への転職を目指す人におすすめの転職エージェントを紹介しています。税理士業界はかなり特殊な業界です。年収や福利厚生が良い会計事務所求人を見つけたい人は、税理士業界(会計事務所)専門の転職エージェントを使うようにしましょう。

続きを見る

 

何を求めて転職するのか?を明確にするのが重要

(妥協できる点と、絶対に妥協できない点を明確にすることが大切です)

 

私のブログを読んでくださっている方は、

なんらかの理由があって、今の職場に不満がある人(給料安い・人間関係が最悪…など)が多いと思います。

そんな方にぜひ知っておいていただきたいことがあります。

↓それがこれです。

なんの欠点もない「天国のような職場」はこの世に存在しない。

↑すでに社会人経験がある人は同意していただけると思いますが、

給料良くて、ワークライフバランスも良くて、

人間関係も最高で、所長税理士も優しくて…

みたいな天国のような職場ってまあ現実には存在しません。

管理人

この点を理解しておかないと、

あの人っていつ会っても転職活動やってるな…」

みたいなことになりがちですので注意してください。

(税理士業界では、そういう人はけっこう多かったりします)

重要なことは、あなた自身の中で、

妥協できない点妥協できる点を明確にすることです。

そこから「自分にとって一番メリットの大きい職場」を、

現実的な選択肢として選ぶことなんですね。

 

↓具体例を挙げると、例えば以下のような感じです。

管理人

具体例1

  • 妥協できない点
    今は税理士試験の勉強に集中したいので、繁忙期も残業のない事務所に転職したい
  • 妥協できる点
    その一方で、多少はお給料が下がることはしかたないので、年収500万円以上を許容ラインにする
  • 現実的な選択肢
    ワークライフバランス重視・職員の税理士試験挑戦を応援することを明示している事務所求人を狙う

具体例2

  • 妥協できない点
    実務経験者として今度の転職では年収アップにこだわりたいので、年収600万円は絶対に欲しい。
  • 妥協できる点
    その代わり、仕事がある程度いそがしくなるのは許容する。
  • 現実的な選択肢
    BIG4を含む大手税理士法人の求人を狙う

具体例3

  • 妥協できない点
    将来的には税理士として独立を目指しているので、自分の得意分野を持っておきたい。
    独立のための資金を貯めるためにも、年収は600万円は絶対欲しい。
  • 妥協できる点
    その代わり、仕事がある程度いそがしくなるのは許容する。
  • 現実的な選択肢
    相続税対策についての実務経験をゼロから積める「資産税特化事務所」の求人を狙う

 

なんとなく「いまの事務所嫌だなー…」とばくぜんと考えていても、

なかなか具体的な選択肢は見えてきません。

(具体的な選択肢が見えてこないと、人間は行動に移すことはできないものです)

そうこうしているうちに、

年齢を重ねて転職の選択肢がどんどんせばまっていく…

というのは税理士業界に限らずあるあるですね。

そういう人と比べて、

上記のように「妥協できる点」と「妥協できない点」から職場探しをできる人は、

比較的短期間で理想に近い職場を見つけられる可能性が高いです。

自分の中で明確な基準を持って、現実的な「落とし所」を探るのが大切と言えるでしょう。

現実的で勝ち目のあるゲームをしましょうという話ですね。

 

税理士業界専門の転職エージェント(無料)を活用しよう

(ヒュープロは税理士業界専門の無料転職エージェントです)

 

なお、こういった「妥協できる点・妥協できない点」から、

現実的な選択肢(落とし所)」を決めるかたちの転職活動の進め方については、

転職エージェントに相談しながら進めた方がうまくいく可能性が高いです。

2023年現在、転職活動に転職エージェントを使うのはほぼ当たり前というか、

使わない理由がないというのが実際のところですね。

書類選考対策から面接対策、

採用担当者と面接アポ取りや年収交渉まで、

すべて無料でやってくれますので。

管理人

自分のニーズ(妥協できる点・妥協できない点)を明確にできたとしても、

それにマッチした求人を見つける作業はなかなか自分でやるのが難しいです。

この点、税理士業界専門の転職エージェントなら、

あなたのニーズにマッチした具体的な選択肢(求人)を豊富に提案してくれます。

ときには自分で求人探しをしていたら、まず選択肢に入れていなかったであろう求人が、

実は自分にベストマッチな選択肢だったということもあり得ます。

転職活動って人生でそう何度もやることではありませんから、

徹底的にこだわってやった方が良いですよ。

転職活動のやり方ひとつで、年収が100万円以上も変わってくることって普通にありますからね。

転職エージェントを使えば、

書類選考〜採用担当者とのアポイント取り、面接対策や年収交渉まで無料でやってくれます。

無意味に「自力ですべてやること」にこだわって、

せっかく見つけた優良事務所からの採用可能性を下げる…なんてかしこいやり方ではありません。

なお、転職エージェントに報酬を払うのは採用を行う事務所側ですので、

私たち転職活動する側は無料で使うことができますよ。

使わないのはものすごくもったいないので、活用しましょう。

なお、税理士業界で転職活動するなら、

この業界専門の転職エージェントを使うのは鉄則です。

(↑もちろん、こちらも無料で使えます)

管理人

リク◎ートエージェントなどの「一般向けの転職エージェント」も、

使っちゃいけないわけではないですが、

税理士業界の内情について、いまいちよくわかっていないエージェントに担当されてしまう…みたいなことがあり得ます。

(私自身も経験があります。

面談で税理士試験の科目合格制度ってなんですか?…

みたいなこといわれてガッカリしたことがあります)

税理士業界ってかなり特殊な業界ですので、

この業界に精通した、専門の転職エージェントを使うようにしましょう。

>>税理士業界に特化した転職エージェント(無料)

税理士業界志望者はハロワを使うな

(税理士業界の求人は、ハロワやリクナビで探さない方が良いです)

 

正直、税理士業界に転職するなら、

ハローワークは使わない方が良いと私は思ってます。

なぜかというと、求人の「質」が低すぎるからなんですね。

実際、私が1社目に入社したブラック事務所はハローワーク経由で応募しました。

(窓口の職員さんに「こちらは特におすすめですよ」と紹介されました…)

私も後から知ったんですが、ハローワークの相談員って、

彼ら自身が非正規職員だったりするのでけっこういい加減なんですよね…。

税理士業界への転職を検討している方は、

あらかじめ優良求人にしぼって掲載されている

会計求人専門の転職サイトを使いましょう。

↓例えば以下のような質の高い求人を見つけることができますよ。

管理人
  • 未経験・資格なしでも年収400万円スタートの事務所求人
  • リモート勤務OKな税理士事務所求人
  • 税理士試験と両立できるワークライフバランス重視の求人
  • 一般企業の経理で会計事務所経験者を積極採用している求人
  • 相続税申告の実務経験を積むことができる事務所求人
  • 将来的に独立を目指すのもOKな事務所求人
  • 医業や社福法人など「もうかる分野」で活動している事務所求人
  • 社労士や司法書士など他分野の士業と提携している事務所求人

(在宅ワークOKな会計事務所求人)

(実務経験者向けの資産税事務所求人)

(未経験・資格なしでも年収400万円〜の求人)

(科目合格者は待遇面で優遇してもらえる事務所求人)

>>現在募集中!税理士事務所の実際の求人で年収を見てみる

 

今すぐは転職する気がない人もやっておくべきこと

今すぐは転職するかどうか決めてない。

でもさすがに今の職場で定年までずっと働く…はありえない。

チャンスがあれば転職もありだけど、具体的な行動はまだ…。

(なのでいろいろ調べてる)

↑私のブログを読んでくださっている方の多くは、

おそらくこういう段階だと思います。

転職活動ってはっきりいってめんどくさいですよね。

ただ、こういう段階の人も

転職サイトの無料アカウントだけは早めに作っておいた方が良いです。

転職って運で決まってしまう部分もあって、

たまたま良いタイミングで、良い求人に出会えるか?

が非常に重要だったりするからです。

日常的に、税理士業界の最新の求人情報にアンテナを立てておくようにしましょう。

希望年収や勤務地などを転職サイト内で入力しておくと、

マッチする最新のおすすめ求人がメールで送られてくるので便利です。

↓こんな感じで、あらかじめ自分で入力した

年収などの条件にマッチするものだけが送られてきます。

情報って多すぎても使えないんで、

自分にマッチする求人だけを送ってもらえるのが便利です。

管理人

(あらかじめ指定した年収条件などにマッチする最新求人が「おすすめ求人」としてメールで送られてきます)

 

転職サイトの使い方って人それぞれだと思いますが、

私はこういう「流し読み」的な感じがいいと思ってます。

流し読みでも日常的に求人情報を見るようにしておくと、

税理士業界の年収や、福利厚生の相場みたいなものもなんとなくつかめてきます。

良さげな求人が見つかったらブックマーク保存しておいて、

いざ転職するとなったときに、

ロケットスタートを切れるようにしておきましょう。

余裕のあるタイミングでこれやってる人と、

やってない人とでは大きな差がつきますよ。

>>税理士業界の求人専門!転職サイトを見てみる(無料)

 

税理士業界は「優秀なのに年収低いループ…」にはまる人が多すぎる

(優秀なのに年収低い…的なループにはまらないために)

 

税理士業界って、

能力スキル的には非常に優秀なのに、

たまたま良い求人に出会えていないのが原因で、

しかたなくブラック事務所で低年収で働いている…。

みたいな人がかなり多いのが現実です。

仕事のスキルや能力と、良い事務所に入れるかどうか?ってあんまり関係ないんですよね。

良い事務所に入れるかどうかは転職活動のやり方が上手か下手かできまることなんで。

逆に言うと、能力的にはごく普通だけど、

転職活動の進め方が上手で、

ホワイト事務所に入社できている人もいるわけですね。

管理人

転職活動のやり方が上手か下手かだけで、

稼げるお給料の金額が年間100万円ぐらい違ってくることもあります。

転職活動のやり方だけで年収減る…とかめっちゃ悲しいですよね。

重要なのは、とにかく優良求人に「出会う確率」を上げることです。

具体的には、会計職専門の転職サイトで定期更新される求人情報を、

日常的にチェックするクセをつけるようにしましょう。

転職サイト内で年収や事務所の人数規模など、

転職先に求める条件をしっかり入力しておくのが大切です。

↑これやっておくと、

転職サイトから得られる情報の質が一気に上がります。

求人が掲載開始された瞬間に自動通知してもらえるので、

優良ホワイト事務所の求人を見逃すリスクをなくせますよ。

転職サイトって、なんとなく求人をながめているだけ…では

なかなか良い求人にはなかなか出会えません。

↓年収高めのホワイト事務所の求人や、

BIG4税理士法人を含む大手事務所ほど、

募集期間が短い傾向があるので注意してください。

(優良事務所の求人例:クリックで拡大できます)

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ポイント!

  1. 税理士事務所の求人を探すなら、会計職専門の転職サイトを使うべき
    →税理士業界専門サイトなので、ハロワやリクナビと求人の質がまったく違う。
  2. 転職活動は「能力」より「運」で決まってしまう部分も大きい
    →転職サイトを日常的にチェックして「優良求人に出会う確率」を上げることが大切。
  3. 転職サイトを使うなら、無料アカウントを作り求人の絞り込み条件を設定しておこう
    →自分が指定した条件にマッチする求人が出るたびに通知してもらえます。

↓個人的におすすめの税理士業界専門の転職サイトはこちらです。

無料アカウント登録で実際の年収も見ることができますよ。

管理人

ヒュープロ(税理士業界専門の無料転職サイト)

ホワイト事務所の求人多数あり!

ヒュープロは、税理士業界専門の無料転職サイトです。
未経験資格なしOKで年収400万円の求人
経験3年以上で年収660万円〜の求人
BIG4含む大手税理士法人の求人
税理士試験と両立できる残業なし求人
など、ホワイト求人が多数ありますよ。
>>10,097件の求人を見る

(未経験求人の例:クリックで拡大)

(経験者求人の例:クリックで拡大)

税理士事務所の求人探すならここ!おすすめ転職サイトランキング【厳選4社】

この記事では、税理士業界(会計事務所)への転職を目指す人におすすめの転職エージェントを紹介しています。税理士業界はかなり特殊な業界です。年収や福利厚生が良い会計事務所求人を見つけたい人は、税理士業界(会計事務所)専門の転職エージェントを使うようにしましょう。

続きを見る

 

現状への不満とストレスが限界を迎えると、行動する気力がなくなる

(ストレスが限界になる前に手を打てるようにしておきましょう)

 

転職サイトを日常的にチェックし、

気になった求人をブックマーク保存していくだけでも、

「今の環境で精神的に限界が来たら転職もある。

自分には別の選択肢もある」

↑と気づけるのも重要です。

ストレスでどうしようもなくなる前に、

転職という手を打つことができるようにしておきましょう。

これって、今の職場で働く上でも

精神的な安定につながります。

いい意味での逃げ道を常に準備しておくのが大事ですよ。

管理人

逆に言うと、いま現在の環境への不満とストレスが蓄積された後になると、

転職サイトに登録する気力すらなくなります(私の実体験談です…)

そうなると、さらに現状への依存度が高まって、

抜けられなくなる…という無限ループにはまりがちですね。

転職サイトは誰でも無料で使えます。

今すぐは転職できない人も、

無料アカウント登録だけはやっておきましょう。

なぜ「最大手のリクナビ」をおすすめしないのか?

(「税理士業界専門の転職サイト」を情報リサーチに活用しましょう)

 

転職サイトっていろんなところがありますよね。

この記事を書いている2023年現在で、なんと1万社以上あるそうです。

最大手のリクナビとかの方が、

学生時代の就活でも使ったのでなじみがある…

という方も多いかもしれません。

管理人

ただ、税理士業界って採用側も応募側もかなり事情が特殊です。

必ずしも大手の事務所が環境良いわけではないですし、

仕事探す側も税理士受験生だったり、

キャリアスタートの年齢が高めの人が多かったりと、

普通の求職者とは異なる事情が多いんです。

こういった「特殊事情」をふまえて転職活動していくなら、

税理士業界専門の転職サイトを使うべきです。

  • ブラックな会計事務所で絶対に働きたくない人
  • 将来は独立を見すえ、ちゃんと年収を稼げる税理士になりたい人
  • 税理士試験との両立ができる事務所で働きたい人
  • 会計事務所での経験を生かして経理に転職したい人

↑これらに該当する人は、

税理士業界専門の転職サイトを活用しましょう。

リクナビなどとは登録されている求人の質(年収や福利厚生)

がまったく違うので、びっくりすると思いますよ。

会計職専門の転職サイトに登録されている求人例がこちら。

現時点で8,647件の求人がありました。

管理人

(求人の例:画像クリックで拡大)

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(求人の例:画像クリックで拡大)

(求人の例:画像クリックで拡大)

>>現在募集中の税理士事務所求人を見てみる

最後の最後にお伝えしたいこと

↓転職に限らずですが、

仕事で成功するために大事なのって、結局はこれなんです。

 

能力やスキルももちろん大切なんですが、

転職活動でもっとも重要なのは情報収集です。

税理士業界は、能力的にとても優秀なのに、

転職活動のやり方がまずかったのが原因で、

ブラック事務所で働くことを余儀なくされている人…が多すぎます。

転職サイトへの登録って、3分でできる作業です。

お金もかかりませんし、

いつでも解除できるのでリスクなんて何もありません。

管理人

↓今から5年後に、あなたはどちらになっていたいでしょうか。

  • 劣悪な雇用環境で給料も安く、税理士試験もいつまでたっても科目合格ゼロ…。貯金もゼロ…。
  • 働きながらスピーディに5科目合格達成。年収高めなので独立資金のめどもある程度ついている。あとは税理士としての実務能力を高めていくだけ…!

もちろん後者を目指しましょう。それは誰でも可能です。

>>今すぐ行動を起こす

管理人

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