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税理士資格取得は何年かかる?短期合格のために知っておくべきポイント

ポイント

・税理士資格を取得したい。取得にかかる期間は?

・税理士の試験の難易度ってどのくらい高いの?

・短期間で税理士資格を取得できるコツを知りたい。

この記事では、税理士資格取得にかかる期間や難易度などについて解説しています。

税理士資格の取得を目指す方にとって有益となる情報をお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

税理士資格の平均合格年数は7年!

税理士になるスタンダードな方法は税理士試験に合格することですが、税理士資格の取得には平均で7年程度はかかると言われています。

税理士資格の取得期間についての公的なデータが開示されているわけではありませんが、大手予備校や各税理士が公表しているデータでは、7年程度が合格必要な期間となっています。

では、なぜ税理士試験に合格するまでに年数がかかるのか、その理由を見ていきましょう。

 

税理士資格の取得に何年もかかるのはなぜ?

税理士資格の取得に何年もかかってしまうのは、難易度の高い試験科目をパスしなければならならないからです。

ちなみに試験科目は11科目あり、そのうち5科目に合格しないと資格を取得できません

なお、5科目の合格率は、1科目あたり10%~15%程度しかありません。

参考までに、令和元年度に行われた税理士試験の合格率を挙げてみますと、以下のようになっています。

ポイント

  • 簿記論:17.4%
  • 財務諸表論:18.9%
  • 法人税法:14.7%
  • 所得税法:12.8%
  • 消費税法:11.9%
  • 相続税法:11.7%

税理士試験における難易度の高さがわかりますよね。

試験は1年に1回行われ、11科目中5科目の試験にパスしなければ合格することはできません。

その他、税理士試験の取得に何年もかかってしまう理由としては次のようなものがあります。

ポイント

  • 暗記のボリュームが多い
  • 受験生のほとんどが社会人
  • ある程度の実務をこなさないと試験内容を理解しにくい

これら3つの理由について、以下に解説していきます。

 

暗記のボリュームが多い

税理士試験の難易度が高い理由として真っ先に挙げられるのが、1科目あたりのボリュームの多さです。

ポイント

  • 必須科目である簿記論、財務諸表論だけでも500ページ以上のテキストを2〜3冊学習する
  • そのためひたすら問題を解くことを繰り返さなければモノにできない
  • 法律を扱う税法は、条文を一言一句間違えずに覚える必要がある

必須科目だけでも相当のボリュームがあるのに加え、法律が関係してくる税法はさらに暗記のボリュームが多くなるのです。

 

社会人の受験生が多い

税理士試験を受験する人の多くが、キャリアアップを目指す社会人であるということも、資格取得までに時間がかかる理由です。

税理士試験の合格には、1科目あたりの勉強時間が最低でも500時間、合格ラインに達するには1000時間は必要と言われていますから、社会人として働きながらそれだけの勉強時間を確保するのが難しいのです。

社会人の受験生は、せいぜい年間で1科目しか勉強することができないため、5つの試験科目をパスするまでにはどうしても年数が必要になってしまうわけですね。

 

実務を知らないと具体的なイメージを持ちにくい

税理士試験へ挑むにあたって、税理士という職業がどんな仕事なのかを把握できていないと、試験内容を把握しづらく合格率を下げる要因になります。

ポイント

  • 試験内容を把握するためには実務経験を積むのがもっとも早い
  • 実務経験を積めば試験内容をイメージしやすい
  • 税理士事務所や会計事務所、経理職などで働いていれば試験内容を理解しやすくなる

実際に、税金に疎い社会人も少なくないため、事前に実務経験を積んで試験問題の内容をイメージしやすくしておくことが、合格率アップに繋がりやすくなります。

 

 

5年以内に5科目合格を目指そう!短期合格のコツ

税理士試験の勉強には時間もコストもかかりますので、せっかく挑戦するならきるだけ早く合格したいものですよね。

税理士試験に短期合格するコツとしては、以下のようなものが挙げられます。

ポイント

  • 税理士事務所で実務を積む
  • 無理なく受験計画を立てる
  • 関連しあう試験科目を同時に受験
  • 税法の科目は将来を見据えて選ぶ

以上について、順にご説明していきましょう。

 

税理士事務所で働きながら勉強するのがおすすめ

税理士事務所は税理士試験合格を目指す人が多く集まっており、また所長や事務所スタッフもそのことを分かっているため、仕事以外の時間を勉強に充てやすいです。

もちろん、仕事も税務に関することですから、勉強内容とすり合わせながら実務を行えるのもメリットです。

ただし、仕事が忙し過ぎて勉強との両立が難しい事務所もありますので、働きたい税理士事務所を選ぶ際には注意が必要です。

 

1年1科目など無理のない受験計画を立てる

税理士試験はとにかく時間がかかるので、一気に複数科目の合格を目指すのではなく、1年で1科目の合格を目指すのがおすすめです。

1年で1科目に合格したとすると最短で5年はかかりますが、実際には全受験生の中でも5年で5科目合格できる人は少数なのが現状なのです。

ただし、5年で5科目合格できなかったからといって悲観する必要はまったくありません。

その理由としては、次の2点があります。

ポイント

  • 社会人として実務を経験しながら学習した方が勉強内容に対するイメージが持ちやすい
  • 実務経験が増せば増すほど勉強に対するモチベーションもアップする

1年で1科目というゆとりある受験計画を立てておけば、試験に対する気持ちの余裕も出てきますし、実務を重ねるごとに様々な知識を習得できるので、その後の受験に対する準備も自然にできていきます。

 

同時受験するなら関連しあっている試験科目を選択する

また、税理士試験の短期合格をめざすのであれば、関連する試験科目を同時受験するという方法もあります。

ポイント

  1. 簿記論と財務諸表論(簿財2科目)は両科目で共通する内容が多い
  2. 試験はすべて税金に関わるため学習範囲が重なるケースもある

簿財2科目は別々に勉強するのではなく、一体で勉強すればより効率的に学習できます。

法人税法や消費税法も、法人決算においては非常に関連性が高く、ボリューム的にも無理のない範囲で同時に勉強することが可能です。

このように、関連性のある科目を選択していくことが税理士試験では重要です。

 

将来の実務を見据えて税法科目を選択しよう

税理士の実務には、大きく分けると「個人向け」と「法人向け」があります。

税理士試験は全部で11科目ありますが、どの税法を選ぶかによって将来目指す実務が変わってくるのです。

個人事業主の顧問や青色申告などに強くなりたいのであれば所得税法を選ぶのがおすすめですし、相続などのコンサルタントをしたいのであれば相続税法などを取得しておくことがおすすめです。

また、企業向けの税理士になりたい場合や、大手税理士法人に入りたいなら、法人税法および消費税法を取得しておきましょう。

 

 




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