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税理士資格合格まで何年かかる?働きながら勉強する社会人が知っておくべき税理士試験のリアル実態

2020年6月26日

税理士 働きながら何年

(社会人が働きながら税理士になるには何年かかる?)

  • 社会人として働きながら勉強した場合、税理士になるまで何年かかる?
  • 3年以内に5科目合格を目指すことは可能?
  • 1年に1科目ペースで合格…は非現実的?
  • 短期合格できる人と、できない人の違いは?

この記事では、働きながら税理士を目指している社会人の方向けに、

税理士資格取得にかかるリアルな勉強時間や難易度などについて解説しています。

この手の情報は、資格スクールのサイトでよく見る、

合格体験記みたいな口コミは参考にしない方が良いです。

はっきりいって現実的でない話が多く、参考にならないです。

(あり余る時間がある学生さんとか、

もともと勉強大好きなタイプの人の話ばかり)

管理人

以下では、社会人になった後に税理士という資格を目指し始めた人、

勉強なんて本当はそんなに得意ではないごく普通の人(私もそうです)向けに、

働きながら税理士を目指す難しさや、攻略のコツを書いていきます。

(ちょっと厳しいと感じることも書いているかもしれないので、覚悟して読んでください)

ぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事を書いた人

上場企業の経理として働きながら8年かけて税理士試験合格→税理士として独立開業しました。現在約15件のクライアント企業の顧問税理士として活動しています。独立開業している税理士として、税理士の仕事のリアルを体験談として書いていきます。
>>私の職歴についてはこちらの記事で書いています。

ブログ管理人

1985年生まれ。未経験ニートで会計事務所入社→月給16万円で地獄のような目にあう→何度か転職して年収600万円→会計事務所から経理に転職→現在は経理の管理職/2018年開始の当ブログも6年目突入!おかげさまで毎月1万人(累計34万人超)の方に読まれています。

 

この記事の目次

社会人必見!働きながら税理士試験に合格するコツ(現役の税理士が解説)

税理士 何年かかる

(社会人が働きながら税理士試験に合格するコツとは?)

 

私は、社会人として働きながら8年かけて税理士試験に合格しました。

その経験から申し上げると、

↓働きながら税理士試験に合格するコツは以下の3つだと思っています。

  1. 雇用環境を整えること
  2. どんなに時間がなくても、毎日1〜2時間は勉強すること
  3. 計画的に科目合格を積み重ねていくこと

 

1. 雇用環境を整える(勉強と両立可能な職場で働く)

一番大事なことを最初に書きます。

社会人受験生が合格を現実のものにするために一番大事なのは、

自分が働く「雇用環境を整えること」です。

つまり「勉強と両立が可能な職場を選んで働くこと」ですね。

勉強できる時間を確保できないような、忙しすぎる職場は避けましょう。

多くの人は税理士事務所で働きながら勉強すると思いますが、

↓以下のように職員スタッフの試験勉強を応援します!

と明記している事務所を選ぶのが良いと思います。

税理士 何年かかる

(税理士試験受験生歓迎の税理士事務所求人:未経験OK)

税理士 何年かかる

(税理士試験受験生歓迎の税理士事務所求人:未経験OK)

↑こういう求人は、

税理士業界専門の転職サイトで探すとたくさん見つかります。

(逆に、リクナビとかだとほぼ見つからないので注意)

執筆者

税理士事務所は雇用環境が事務所によってまったく違います。

勉強は個人の勝手。仕事優先できないならやめてほしい」というスタンスの事務所がある一方で、

試験勉強は職員としてのレベルアップにもつながるので大歓迎。なんなら独立まで社内ベンチャーのようなかたちで応援する」みたいな寛大なスタンスの事務所もありますよ。

 

あと、なるべく「毎年合格者が出るような事務所」を選ぶのも大事だと思います。

受験生がたくさん働いていても、

みんなあきらめムードな「負け組受験生(言い方は悪いですが)」の集まる環境にいると、

あなた自身も「今年はこのぐらいでいいか…」みたいな感じになってしまうものです。

(人間って弱いですから、環境に染まってしまうものです)

 

2. どんなに時間がなくても、毎日1〜2時間は勉強すること

次に大切なのは、とにかく毎日勉強をすることです。

どんなに時間がなくても、1日最低1〜2時間は勉強してください。

当たり前のようですが、社会人として働きながらこれをやるのはなかなか大変です。

(というか、ほとんどの人ができていません。だから受かりません)

私の場合、18時には仕事を終え、

その後は家やカフェやファミレス等で1〜2時間勉強時間を確保していました。

休みの日にまとめて勉強をするのではなく、毎日コツコツ勉強するのがコツです。

税理士試験の理論問題は暗記が大事ですので、

毎日やることで長期記憶として定着させることがとても大切なのです。

勉強方法も読み書きだけではなく、

声に出して読むことや自分で問題を作るなど、

工夫をするとより理解できるでしょう。

このあたりのテクニックは資格スクール(大原やTACなど)がプロとしていろいろ教えてくれますから、

自己流に走らず、素直に聞くようにしましょう。

 

3. 計画的に科目合格を積み重ねていくこと

最後は、3. 計画を立てることです。

税理士試験は科目合格制度(一回合格した科目は一生有効)がありますから、

着実に科目合格を積み重ねて5科目合格を達成しましょう。

税理士試験は、1年に一度の試験です。

1年間のスケジュールを立て、合格に向けて進んでいく必要があります。

最初に勉強に集中しすぎてもモチベーションが続きませんし、追い込み型は、時間が足りない可能性があります。

1年間どういった形で勉強を進めていくのか、まずはスケジュールを立てて下さい。

そうすることにより、全体像も見ることができ、

自分の勉強が進んでいるのか、遅れているのかわかります。

>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと

 

税理士試験の科目選択のコツ

税理士 何年かかる

(税理士受験生時代に使っていたテキスト:所得税法の合格には3年間かかりました)

 

税理士試験は科目選択が重要です。

なぜなら、勉強した科目は税理士として働く上で強みになるからです。

また、試験合格においても自分と相性のよい科目と相性の悪い科目があるので、自分が勉強をしやすい相性のよい科目を選択してください。

簿記論と財務諸表論は必修科目のため省きますが、私の税法科目は消費税法・所得税法・住民税を選択しました。

消費税法は、実務で重要なため、受験科目に選ぶべきです。

また、受験者も多いので、その分合格者も多くなります。

税法科目のなかでは合格しやすい科目と言えます。

所得税法は法人税法との選択必修です。

法人税法は、企業で学ぶ機会がありましたが、

所得税法は学ぶ機会がなかったため、知識の幅を広げるため選択しました。

住民税は、所得税法と勉強範囲がかぶります。

私は勉強時間短縮のためにこれらを選択しました。

 

独学はほぼ不可能:資格スクールを活用しよう

お金がかかるので、独学で税理士を目指すという人もいるかもしれません。

結論、独学は無理です。

簿記論と財務諸表論でしたら、独学で合格できるかもしれません。

実際に私はこの2科目は独学で合格しました。

しかしながら、日商簿記1級に合格する知識があることが前提です。

税法科目は、独学では無理です。

その理由は、単純に難関科目であることや市販のテキストだけではまかないきれないこと、受験者のレベルも高いので、独学では太刀打ちできないことなどがあげられます。

一方、予備校や専門学校は税理士試験に合格するためのノウハウを持っています。

試験の分析や予想問題、独自のテキストや問題集、模試等、予備校や専門学校を利用することで、こういった情報を得ることができます。

本気で合格を目指すのであれば、独学ではなく、予備校や専門学校を活用しましょう。

オンライン授業等、社会人でも通いやすくなっているので、仕事が終わった後や休みの日でも授業を受けることができます。

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これから税理士を目指す社会人へのアドバイス

仕事の忙しい社会人が、働きながら税理士試験に合格することは、はっきり言って簡単ではありません。

社会人受験生にとって一番大切なのは、

最初から長期戦を覚悟し、

勉強を継続できる環境を整えることですね。

私は、合格するまで8年かかりました。

所得税法にいたっては、1科目合格に3年もかかっています。

私は特別強い人間ではありませんが、

それでもあきらめずに続けられたのは、

勉強を継続できる職場環境があったからだと思っています。

根性ももちろんある程度は必要ですよ。

ですが、長期戦が大前提となる社会人の場合は、

勉強と両立できる雇用環境をまず整えることの方が、結果を出すためには大切だと思っています。

激務でブラックな環境でも、1年や2年なら根性でなんとか我慢できるかもしれません。

ですが、5年以上の我慢…となると、

普通の人間にはまず不可能です。

 

転びながらでも「最後まで走り切ること」が大切(特に社会人は)

社会人の試験勉強は長期戦です。

まず最低でも5年間は勉強する覚悟をしてください。

資格スクールの広告とかでは「働きながらでも3年で合格!」みたいな合格体験記が載っていたりしますが、

こういうのはあまり信用しない方が良いです。

(特別優秀な人を選んでいるだけですので)

社会人受験生の強みは、

受験期間にタイムリミットがないことです。

これは「合格までに合格しなければいけない!」という学生受験生にはない強みですね。

税理士試験には科目合格制度があるので、

どんなにゆっくりでも、転びながらでも、

「最後まで走り切った人」が勝ちます。

最後まで走り切るためには、試験勉強を継続できる環境を整えることが最重要になります。

多くの人は税理士事務所で修行しながら勉強すると思いますので、

どういう事務所に入るか?は絶対にこだわるようにしてください。

具体的には、こんな感じで「職員の受験勉強を応援する」ことを明示している事務所を、

↓自分の勤務先として選んで入社することです。

 

税理士 何年かかる

(受験生応援を明記している税理士事務所の例)

税理士 何年かかる

(受験生応援を明記している税理士事務所の例)

税理士 何年かかる

(受験生応援を明記している税理士事務所の例)

税理士 何年かかる

(受験生応援を明記している税理士事務所の例)

>>税理士試験の受験生歓迎!
税理士事務所の求人を見てみる

↑こういう職場には、

必然的に優秀な受験生が集まってくるものです。

名前の通った有名大学受験予備校の合格率が高いように、

多くの合格者を輩出している環境に入社できたら、

それだけで合格にグッと近づけることをぜひ知っておいてください。

執筆者

理想の職場を見つけることは、もちろんそれ自体が大変なことでしょう。

転職活動をかなり真剣にやる必要がありますからね。

ですが、税理士資格を手にすることには、

それをするだけの価値があるのは間違いありません。

これから社会人として税理士を目指す人は、

「職場選びに失敗したら、その時点で負け…」

ぐらいの気持ちで転職活動に取り組んでみてください。

社会人として合格を目指すなら、

働きながら無理なく勉強できる環境に入ることをまず第一目標にすべきです。

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私の場合:経理として働きながら8年勉強→税理士として独立

税理士 何年かかる

(税理士バッジはこんな感じの箱に入って送られてきます)

 

私の場合、上場企業の経理を10年勤めた後、税理士として独立しました。

仕事を始めて3年目から税理士試験の勉強を開始しているので、

税理士試験合格まではトータルで8年間かかっています。

社会人として働きながら勉強をするのは大変じゃないか?と思う人が多いでしょう。

そうです。はっきり言ってこれはかなり大変です。

しかしながら、実際にできている人はたくさんいるのも現実です。

税理士試験はむしろ「社会人として働きながら5科目合格まで到達する人」の方が多数派の試験だったりしますからね。

「ものすごく困難に思えるけど、実現している人もいる」

↑こういう事実を見た時に「なら自分でもできる」と思うか、

「自分にはとても無理…」と最初からあきらめてしまうかが大切です。

前者にも実際に合格できる人と合格できない人がいるのは現実です。

ですが、後者が合格者になることは100%ありえないでしょう。

 

企業経理から税理士として独立(わりと珍しいケース)

私は企業経理として働きながら税理士試験に合格し、その後税理士事務所での勤務をへずに税理士になりました。

これは比較的珍しいレアケースだと思います。

ほとんどの人は税理士事務所で修行しながら税理士を目指しますからね。

ですが、実際にやってみて思ったことは「経理の経験だけでも税理士の仕事はやれる」ということです。

実際、独立した税理士としての活動状況ですが、

2023年に開業した初年度で、顧客はすでに現在15社程あります。

この記事を書いている時点で「開業して1年未満」なわけですが、

そこそこのお客さんを集めることができてるんですね。

独立初年度の年収は600万円前後になりそうです。

正直、経理時代と比べてあんまり変わっていないですが、

生活していく分には十分ですし、

自分のペースで仕事ができるようになっています。

なので、初年度の業績としては「まずまず合格点」と考えています。

もちろん、今後はどんどん顧客を増やし、

従業員を雇用したりといったこともやっていきたいですけどね。

 

税理士になることのキャリア上のメリット

税理士になることのメリットは、税務に関する独占業務ができることもありますが、

個人的には「どこに行っても認めてもらえる社会的地位を得られること」だと思っています。

税理士資格が難関の国家資格であることは誰でも知っていますから、

ビジネスでどんな場に出ても「税理士をやっています」といえば胸を張っていられます。

税理士を目指すからには独立!という人が多いとは思いますが、

企業の中でキャリアを積むにあたっても、

税理士資格は大きな力を発揮してくれるでしょう。

(これは、私自身が上場企業の経理だったので実感としてわかります)

経理や財務の部門長を目指すこともできるでしょうし、

いずれは経営陣にCFOなどとして参加する道も開けると思います。

それぐらい、

税理士という難関国家資格はキャリアにインパクトがあります。

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税理士試験の受験資格について

税理士試験の受験資格については、

令和5年度試験(第73回試験)からルールが大幅に変わりました。

(※くわしくは国税庁ホームページのここに書いてあります)

ごく簡単に説明すると、

税理士になるには会計2科目税法3科目のトータル5科目に合格する必要があるわけですが、

会計2科目は誰でも受験できるものの、

税法3科目については受験制限があるというルールになっているのです。

具体的には「一定の実務経験(一般企業の経理や税理士事務所等で2年以上の実務)」や、

大学での単位取得、

日商簿記1級合格など、いずれかの受験要件を満たす必要があります。

↓私の場合、日商簿記1級の資格をとったのをきっかけに税理士試験受験を決意したので、

すでに受験資格を満たしていました。

当時は「日商簿記1級は税理士試験への登竜門」なんてよく言われていたものです。

 

税理士 何年かかる

(簿記1級は税理士試験への「登竜門」と言われることも多いですが、実は必須ではありません)

 

ただ、現在は税理士を目指すのに、簿記1級は必ずしも必須ではありません。

簿記1級はそれだけでもかなり取得まで時間がかかるので、

「税理士目指すなら、まずは簿記1級ぐらいはとってから…」

↑みたいに考える必要はないです。

社会人として働きながら合格を目指すなら、

税理士事務所などで2年間働きながら勉強すれば、

税法科目についても受験資格を得ることができますので、

こちらのかたちの方が現実的でしょう。

税理士試験は科目合格制度がある試験なので、

社会人向きの試験と言えます。

科目合格は一度合格すれば一生有効です。

税理士試験の受験生のほとんどが社会人なのは、こういう理由があるのです。

 

税法受験時に「2年間の実務要件」を認めてもらうための手続き

実務要件を認めてもらうためには、

出願の際に職務経歴書等を添付する必要があります。

職務経歴書のフォーマットはA4であれば、特に問いません。

国税庁のホームページにフォーマット例があるので、それに準じて使うのが無難でしょう。

職務経歴書には、発行元の印鑑が必要です。

個人の事務所であれば、所長の実印、法人であれば、法人の印鑑となります。

また、印鑑は印鑑証明を登録してあるものに限ります。

角印やシャチハタでは認められませんので、注意しましょう。

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税理士試験合格は「社会人が働きながら勉強」だと何年かかる?

税理士働きながら何年

(税理士試験5科目合格まで「働きながら」だと何年かかる?)

 

社会人の場合、税理士試験合格までは「早くても5年はかかる」と考えてください。

もちろん、それより早く5科目合格を達成していく優秀な人もいますよ。

しかし、計画を考えるときには現実的なプランを考えることがまず大切です。

税理士試験は1科目ずつの学習範囲が多いです。

働きながら合格レベルに仕上げるには、

1年で1科目ずつ、確実に合格していくことが理想です。

実務をおぼえながらやっていくなら、このペースがちょうど良いでしょう。

 

実際には7年〜10年以上「受験生」をやっている人は多い

税理士試験合格は長期戦になることから、

ほとんどの人は働きながら税理士を目指します。

しかし、税理士試験5科目を「1年に1科目」のペースで合格できる人はなかなかいないんですね。

実際、合格までの平均年数は7年〜10年かかっている人が多いのではないかと思います。

同じ社会人として働きながらで、

短期合格できる人と、できない人の差はなんなのか?を考えた場合に、

↓最大の原因となるのはほぼこれですね。

試験との両立が可能な環境の会計事務所に就職できているか?

どんなに優秀な人であっても、

仕事が激務すぎて勉強との両立が不可能な事務所で働いていたらまず合格できません。

いや自分はできる!という自信がある人もいるでしょう。

ですが、これはマジで無理なのであきらめてください。

無理なことを目指すより、環境を整えることに注力すべきです。

雇用環境の良い、毎年科目合格者や5科目合格者が輩出している事務所への就職に絶対にこだわってください。

 

税理士受験生が会計事務所で働くメリット

↓税理士受験生が会計事務所で働くことには、次の利点があります。

  • 実務と勉強がリンクして、理解が進む
  • 試験前休暇など税理士試験を応援してくれる体制の会計事務所が多くある
  • 職場内に税理士を目指す受験仲間がいて、切磋琢磨できる
  • 勉強が進むと、実務に活かせることが増え、モチベーションとなる

ただし、くりかえしになりますが中には「忙しすぎて勉強できない!」なんてことになる会計事務所もあるので、
職場選びにはくれぐれも注意しましょう。

また、資格スクールの講座を受講することはポイントというよりも、必須条件です。

実際に受験者や合格者のほとんど全員が、TACか大原の講座を受講しています。

税理士試験はまず独学で合格することは不可能な試験だと考えてください。

(スクールで悩む人は、TACか大原を選んでおけば間違いありません)

税理士試験を受験するのであれば、資格スクールは必ず受講しましょう。

 

5年で合格した会計事務所で働く社会人(26歳)のケース

5年合格のモデルケースとして、

↓私の友人(26歳)のケースを紹介しましょう。

彼は専門学校に在学中に、簿記論と財務諸表論に合格し、22歳で会計事務所に就職した人です。

そこから働きながら税理士試験に挑戦し、社会人4年目で見事5科目合格を達成しました。

  1. 社会人1年目
    消費税法を受験(不合格)
  2. 社会人2年目
    消費税法を再び受験(合格)
  3. 社会人3年目
    固定資産税を受験(合格)
  4. 社会人4年目
    法人税法を受験(合格)

法人税法に一発合格はかなりすごいですよね。

ポイントとしては「働きながら勉強したので、実務についてかなり理解が進んでいたこと」が挙げられるでしょう。

法人税法は通常2回〜3回受験で合格するのが相場ですが、

これは実務経験のない学生さんも合わせた場合の相場です。

法人税の申告書を日常的に作っている会計事務所職員と、

勉強だけしかやっていない学生受験生では、とうぜんながら理解に差が出ます。

>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと

 

税理士試験に挑戦するのはほとんどが社会人?

税理士試験は、圧倒的に「社会人受験生」が多い試験です。

↓最新の税理士試験の結果(令和4年度)を見てみましょう。

税理士 働きながら 何年

(令和4年度の税理士試験結果)

5科目合格者のうち、

「26歳以上」が約90%です(582人 ÷ 620人 = 93.8%)

「31歳以上」は約80%です(500人 ÷ 620人 = 80.64%)

↑こうした年齢の人たちは、なんらかのかたちで仕事についている人がほとんどでしょう。

税理士試験は「社会人として働きながら挑戦する人が多い試験」ということができます。

 

社会人受験生の多くは「会計事務所勤務」

それでは、これら社会人受験生はどんな仕事をしている人なのでしょうか?

こちらについては公式のデータがないので推測になりますが、

彼らの多くは会計事務所(税理士事務所・税理士法人でも同じ意味です)で働く職員と思われます。

なぜ、税理士受験生の多くが会計事務所で働くのか?というと、

↓会計事務所で働くことには、受験生にとって以下のようなメリットがあるためです。

  • まわりも受験生ばかりなので勉強との両立がしやすい
  • 経営者である所長税理士も元受験生なので理解がある
  • 税理士登録のための実務要件2年を満たせる

 

税理士試験の闇?働きながら合格まで何年かかるの?

働きながら難関の税理士試験合格を目指すため、

合格するためには平均5年程度かかると言われています。

このように社会人として働きながら税理士試験に挑戦する人は、

勤務先の事務所が税理士試験を応援しているところが多いです。

このように応援してくれる事務所(ホワイト事務所)であれば、試験前に業務量を調節してもらえる場合があります。

また、試験休暇を設定しているところもあります。

税理士を目指して働きながら合格を目指そうと考えている人はホワイトな事務所に転職するようにしましょう。

 

労働環境が過酷な「ブラック事務所」に注意

一方で全ての事務所がホワイトとは限りません。

試験前に業務量の調整をしてもらえない、試験休暇がない、給料が低いというブラック企業もあります。

一般的に未経験で税理士事務所に入社すると初年度は年収300万円〜350万円です。

しかし、ブラック事務所は経験を積んだとしても資格と取るまで給与を上げてもらえないところもあります。

すでにこのようなブラック事務所に勤務している場合は、将来の事や早期に税理士試験に合格するために転職を考えましょう。

 

税理士試験を諦めた人たちの「その後」

税理士試験は超難関の国家試験であるため、目指した人が全員合格できるわけではありません。

当然、税理士試験を諦めた人たちもいます。

上で見た「ブラック事務所」で勤務している人たちは搾取されている可能性が非常に高いです。

そのため、税理士試験を諦めた人たちはすぐにブラック事務所を退職しましょう。

では、最終的に諦めてしまった人はその後どういうキャリアをたどるのでしょうか。

税理士試験で学んだ簿記論や財務論は、企業経理などでニーズは高いため、無難に転職できるケースが多いです。

ただし、最悪なケースは「勉強専念のために無職→諦める(年齢高め)」というパターンです。

このパターンは、

  1. 無職(空白期間)で税理士としての実務を学ぶことができない
  2. 諦めた時点での年齢が高くなっていると他職種への転職が難しくなる

と、本当に何も残りません。

最終的に、税理士試験を諦めるというリスクも考慮した場合、

現在20代後半以上の年齢で税理士を目指すのであれば、

なるべくホワイトな環境の税理士事務所で働くべきです。

 

大学院修了による科目免除という選択肢もある

上で見たように、税理士試験は働きながらだ合格まで5年はかかります。

この5年間は、当然ながらプライベートの時間が制限されての5年間です。

税理士試験合格までの期間を短縮するために大学院に入学するという選択肢もあります。

大学院を修了すれば、最大2科目合格で免除してもらうことができます。

その分、税理士試験の勉強時間を短縮させることができます。

 

働きながら「大学院修了で科目免除」はハード?

働きながら通う場合、大学院での学習はとてもハードなのは間違いありません。

ただ、税法のコア科目(法人税法や所得税法)は、

普通に試験で挑戦すると2回以上落ちるのが普通な試験ですから、

約2年間通って、カリキュラムを終了(修士論文を作成)さえすれば、

ほぼ確実に免除を受けられる大学院は魅力的な選択肢といえるでしょう。

 

大学院の開講時間や学費は?

働きながら通う場合は、夜間で開校している大学院を選ぶことが必須になります。

夜間大学院では、平日3日間、18:30~21:30で2コマ授業を行っています。

修士論文は約1年かけて教授と打ち合わせや添削をしてもらいながら作成します。

大学院(修士)は2年間しかありませんから、

入学当初からすぐ論文作成の準備を始めるといった学び方になるでしょう。

また、大学院で学ぶための資金もかかります。

授業料は、国公立か私立かで異なりますが、2年間で約200~400万円程度かかります。

資金に余裕がある場合は大学院を卒業して科目合格を獲得するとこともできます。

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働きながら税理士試験合格を目指す!受験スケジュールの具体例

税理士 働きながら何年

(働きながら税理士を目指す人の短期合格スケジュール)

 

いま現在、無職の人や他業界で働いている人は、

まず会計事務所に転職しましょう。

税理士を目指すというゴールが明確であるならば、転職先は会計事務所一択です。

注意点としては、会計事務所の中にはブラックな労働環境も存在することです。

税理士試験を応援してもらえない事務所に就職してしまうと、挫折してしまうおそれがあります。

せっかく税理士を目指して転職したのに、一生会計事務所のスタッフ・・・なんてことも。

そんな時は、自分がゴールするビジョンをしっかり持ち、思い切って転職しましょう。

税理士と会計事務所の1スタッフとでは、見える未来が全然違います。

 

1年目:簿記論と財務諸表論を受験→少なくとも1科目の合格が目標

税理士試験のなかで、簿記論と財務諸表論は、令和5年度より受験資格が撤廃されました。

そのため、会計事務所で2年の実務経験を積みながら、2科目合格を目指すことができます。

また、簿記論と財務諸表論の計算問題は、解答方法の違いがあっても、学習範囲はほぼ同じです。

少なくとも1科目ずつ合格することで、受験資格を満たせばすぐに税法科目を受験できます。

 

2年目:来年にむけて法人税法を勉強(1年目に不合格科目があれば再受験)

法人税は、税法の中で最もボリュームのある科目とされています。

3年目に確実に合格するためにも、2年間かけてしっかり実力をつける期間にすることが良いでしょう。

また、法人税法は簿記論、財務諸表論に関連する部分があるため、続けて勉強した方が理解が進みます。

実務においても、会計事務所のメインのクライアントは法人であるため、

勉強での知識を活用できる機会が多いのでおすすめです。

 

3年目:法人税法を受験→ここを乗り越えると税理士が見えてくる

ここで確実に法人税法を突破したいところです。

一番ボリュームがある法人税法に合格すると、

残りの科目のボリュームは少なく感じるでしょう。

 

4年目:消費税法を受験→実務での優先度が高い

消費税法の知識は、実務で最も多用しているかもしれません。

企業の取引一つ一つに対して消費税の区分を判断して処理しないといけないからです。

3年目までに合格必須科目はクリアしているので、残りは好きな科目を選んで構いません。

実務を考えると消費税の勉強は外せないでしょう。

 

5年目:相続税を受験→知らないと実務ができない

相続税関係の業務は他の業務から独立しているといえます。

そのため、相続税の申告は、知っていないと全くできません。

経験のない会計事務所は依頼を断ることだってあります。

ですが、相続税の申告手数料は、高額であることが多く、独立後は大きな収入源となります。

雇用されている場合でも、相続ができるとできないでは、待遇に差がつくかもしれませんね。

ただし、5科目合格の最終関門とされ、受験者のレベルも高いといわれます。

合格するまで時間がかかるようであれば、切り替えてミニ税法を受験することも検討しましょう。

ミニ税法と呼ばれる科目

  1. 固定資産税
  2. 住民税
  3. 国税徴収法

>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと

 

税理士資格の平均合格年数は7年!

税理士になるスタンダードな方法は税理士試験に合格することですが、

税理士資格の取得には平均で7年程度はかかると言われています。

税理士資格の取得期間についての公的なデータが開示されているわけではありませんが、

大手予備校や各税理士が公表しているデータでは、7年程度が合格必要な期間となっています。

では、なぜ税理士試験に合格するまでに年数がかかるのか、その理由を見ていきましょう。

 

税理士資格の取得に長い時間がかかる理由

税理士資格の取得に何年もかかってしまうのは、

難易度の高い試験科目をパスしなければならならないからです。

ちなみに試験科目は11科目あり、

そのうち5科目に合格しないと資格を取得できません

なお、5科目の合格率は、1科目あたり10%~15%程度しかありません。

参考までに、令和元年度に行われた税理士試験の合格率を挙げてみますと、以下のようになっています。

  • 簿記論:17.4%
  • 財務諸表論:18.9%
  • 法人税法:14.7%
  • 所得税法:12.8%
  • 消費税法:11.9%
  • 相続税法:11.7%

税理士試験における難易度の高さがわかりますよね。

試験は1年に1回行われ、11科目中5科目の試験にパスしなければ合格することはできません。

その他、税理士試験の取得に何年もかかってしまう理由としては次のようなものがあります。

  1. 暗記のボリュームが多い
  2. 受験生のほとんどが社会人
  3. ある程度の実務をこなさないと試験内容を理解しにくい

税理士試験の難易度が高い理由として真っ先に挙げられるのが、

1科目あたりのボリュームの多さです。

ポイント

  • 必須科目である簿記論、財務諸表論だけでも500ページ以上のテキストを2〜3冊学習する
  • そのためひたすら問題を解くことを繰り返さなければモノにできない
  • 法律を扱う税法は、条文を一言一句間違えずに覚える必要がある

必須科目だけでも相当のボリュームがあるのに加え、法律が関係してくる税法はさらに暗記のボリュームが多くなるのです。

 

税理士試験を受験する人の多くが、

キャリアアップを目指す社会人であるということも、

資格取得までに時間がかかる理由です。

税理士試験の合格には、1科目あたりの勉強時間が最低でも500時間、

合格ラインに達するには1000時間は必要と言われていますから、

社会人として働きながらそれだけの勉強時間を確保するのが難しいのです。

社会人の受験生は、せいぜい年間で1科目しか勉強することができないため、

5つの試験科目をパスするまでにはどうしても年数が必要になってしまうわけですね。

 

税理士試験へ挑むにあたって、

税理士という職業がどんな仕事なのかを把握できていないと、

試験内容を把握しづらく合格率を下げる要因になります。

ポイント

  • 試験内容を把握するためには実務経験を積むのがもっとも早い
  • 実務経験を積めば試験内容をイメージしやすい
  • 税理士事務所や会計事務所、経理職などで働いていれば試験内容を理解しやすくなる

実際に、税金に疎い社会人も少なくないため、事前に実務経験を積んで試験問題の内容をイメージしやすくしておくことが、合格率アップに繋がりやすくなります。

>>給料安くて超激務な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと

 

5年以内に5科目合格を目指そう!短期合格のコツ

税理士試験の勉強には時間もコストもかかりますので、せっかく挑戦するならきるだけ早く合格したいものですよね。

税理士試験に短期合格するコツとしては、以下のようなものが挙げられます。

  1. 会計事務所で実務経験を積む
  2. 無理のない受験計画を立てる
  3. 関連しあう試験科目は同時に受験する
  4. 受験する税法科目はキャリアを見すえて決める

以上について、順にご説明していきましょう。

 

1. 会計事務所で実務経験を積む

税理士事務所は税理士試験合格を目指す人が多く集まっており、また所長や事務所スタッフもそのことを分かっているため、仕事以外の時間を勉強に充てやすいです。

もちろん、仕事も税務に関することですから、勉強内容とすり合わせながら実務を行えるのもメリットです。

ただし、仕事が忙し過ぎて勉強との両立が難しい事務所もありますので、働きたい税理士事務所を選ぶ際には注意が必要です。

 

2. 無理のない受験計画を立てる

税理士試験はとにかく時間がかかるので、一気に複数科目の合格を目指すのではなく、1年で1科目の合格を目指すのがおすすめです。

1年で1科目に合格したとすると最短で5年はかかりますが、実際には全受験生の中でも5年で5科目合格できる人は少数なのが現状なのです。

ただし、5年で5科目合格できなかったからといって悲観する必要はまったくありません。

その理由としては、次の2点があります。

  • 社会人として実務を経験しながら学習した方が勉強内容に対するイメージが持ちやすい
  • 実務経験が増せば増すほど勉強に対するモチベーションもアップする

1年で1科目というゆとりある受験計画を立てておけば、試験に対する気持ちの余裕も出てきます。

また、実務を重ねるごとに様々な知識を習得できるので、その後の受験に対する準備も自然にできていきます。

 

3. 関連しあう試験科目は同時に受験する

また、税理士試験の短期合格をめざすのであれば、関連する試験科目を同時受験するという方法もあります。

ポイント

  1. 簿記論と財務諸表論(簿財2科目)は両科目で共通する内容が多い
  2. 試験はすべて税金に関わるため学習範囲が重なるケースもある

簿財2科目は別々に勉強するのではなく、一体で勉強すればより効率的に学習できます。

法人税法や消費税法も、法人決算においては非常に関連性が高く、ボリューム的にも無理のない範囲で同時に勉強することが可能です。

このように、関連性のある科目を選択していくことが税理士試験では重要です。

 

4. 受験する税法科目はキャリアを見すえて決める

税理士の実務には、大きく分けると「個人向け」と「法人向け」があります。

税理士試験は全部で11科目ありますが、

どの税法を選ぶかによって将来目指す税理士像が変わってくるのです。

個人事業主の顧問や青色申告などに強くなりたいのであれば、所得税法を選ぶのがおすすめです。

また、資産税(相続税申告)についてのコンサルタントになりたいのであれば、相続税法を選択しておくのは必須になるでしょう。

企業向けの税理士になりたい場合や、大手税理士法人に入りたいなら、法人税法および消費税法を取得しておきましょう。

(追伸)給料安くて超激務な「ブラック事務所」で絶対に働きたくない人へ

(ブラックな会計事務所で働きたくない人へ)

  • 税理士事務所ってどこも給料安すぎる…。
  • 実務未経験で科目合格もなしだと搾取の対象って本当?
  • 将来は税理士として独立目指すけど、今の年収はさすがにキツい…。
  • 仕事が忙しすぎて税理士試験全滅…とか絶対避けたい。
  • パワハラな所長税理士の下で丁稚奉公みたいに働きたくない…。

↑こんなふうに不満や不安を抱えている方、税理士志望者にはきっと多いと思います。

残念ながら、その不安が的中してしまうケースは少なくありません。

職員を「使い捨て部品」ぐらいにしか考えず、

安月給で搾取しまくるブラック事務所は2024年現在も普通に存在しています。

はっきり言って「令和のこの世の中で、いまだにこんなことやってるのか?

みたいなブラックな事務所がたくさん存在しているのが現実です。

もちろん「税理士事務所のすべてがブラック」というわけではありませんが、

全体の2割は完全ブラック、

全体の6割はややブラック、

残りの2割だけがホワイト…

みたいな割合がリアルな実態でしょう。

(↓こんな感じ)

管理人

 

↑労働環境が良好な「ホワイト事務所」で働けているのは全体の2割の人だけ。

残りの8割の事務所職員は、ブラックな環境で苦しんでいる…というのが実際のところなんですね。

なぜ、こうなってしまうのか?ですが、理由は単純です。

税理士事務所ってどこもめちゃくちゃ小さな組織で、

しかも所長税理士のワンマン経営なので、

外からの批判にさらされることがないからです。

税理士事務所って、そのほとんどが「所長税理士合わせてスタッフ5名」みたいな感じの小さな組織です。

 

大企業の場合、ブラックなことやってたら新聞やテレビマスコミから批判されますよね。

でも、税理士事務所みたいに小さな組織が、

メディアに注目されることなんてほとんどないです。

 

一般企業のように株主と経営者が分離しているなんてこともありません。

基本的に「所長税理士=事務所のオーナー」なので、

ブラックなことやってても、誰からも批判されませんし、

労働組合みたいな「労働者の権利を守る組織」みたいなものもありません。

 

さらにいえば、ネット上でも「実際に事務所で働いた人たちの正直な口コミ」がめったに出てこないんです。

ただでさえ狭い業界な上に、所長税理士どうしの横のつながりが強いので、

自分の事務所の悪口をネットに書き込んだりすると、

すぐに気づかれてしまってヘタをすると業界にいづらくなる…。みたいなことすらあります。

みんな自分のキャリアを危険に冒してまで、ネットやSNSに口コミなんて書かないんですね。

 

こんなふうに、ブラック事務所を見分けるための情報が非常に少ないせいで、

まちがえてブラックな事務所に応募してしまう人が続出するんです。

しかも、完全ブラックな事務所ほど人を集めるのに必死ですから、

「うちはアットホームで家族的な雰囲気です!…」

みたいに求人サイトでアピールしたりするので、たちが悪いんですよね…。

管理人

 

ブラック事務所の求人を「最初から選択肢に入れない」ことが重要

それじゃどうしたらいいのか?ですが、

ブラック事務所の求人を、最初から応募の選択肢に入れないようにするのが大切です。

具体的には、税理士事務所専門の転職サイトで求人を探すようにしてください。

 

これは税理士業界に限らずですが、

すでに志望業界が決まっている人は「業界専門の求人サイト」で求人を探すのが転職成功のコツです。

ブラック企業でも簡単に求人掲載できてしまうリ●ナビやハロワ、indeedとかとは違って、

業界専門サイトでは「最低限の年収や福利厚生条件を満たしているか?」が厳しくチェックされます。

 

そうしないと、求人数で勝負している大手リクナビに勝てないからです。

 

「うちは求人数ではリクナビには勝てませんけど、

求人の『質』ではリクナビなんかより圧倒的に良いものがありますよ」

↑みたいな感じで、ブラック事務所の求人をあらかじめ排除することで、質で勝負しているわけですね。

 

転職サイトの中にどんなに求人数がたくさんあっても、

当たり前ですが実際に働ける事務所は1つだけです。

すでに「税理士業界で働く」「将来は税理士として独立を目指す」とはっきり決めている人なら、

リクナビなどの一般向けサイトではなく、

税理士業界専門のサイトを使うのが鉄則ですよ。

 

↓税理士業界専門の転職サイトで、

最有力はヒュープロですね。

管理人

ヒュープロ(税理士業界専門の無料転職サイト)

ホワイト事務所の求人が見つかる!

ヒュープロは、税理士業界専門の無料転職サイトです。
未経験資格なしOKで年収400万円の求人
経験3年以上で年収660万円〜の求人
BIG4含む大手税理士法人の求人
税理士試験と両立できる残業なし求人
など、ホワイト求人が多数ありますよ。
>>10,097件の求人を見る

(未経験求人の例:クリックで拡大)

(経験者求人の例:クリックで拡大)

 

↓有名事務所への転職を目指す人には、

マイナビ税理士もおすすめ。

BIG4税理士法人〜国内独立系大手などの求人が多いです。

どっちも無料登録だけで使えるので、併用しましょう。

管理人

マイナビ税理士(科目合格1科目以上ある人におすすめ)

有名大手事務所の求人が豊富!

マイナビ税理士は、BIG4税理士法人をはじめとする有名事務所の求人を狙う人におすすめの無料転職サイトです。
KPMGやEYなど外資系大手の求人や、
辻本郷や山田&パートナーズなどの国内大手事務所の求人が多数ありますよ。
未経験者は科目合格が必須になりますが、税理士業界でハイクラスを目指す人にはおすすめの転職サイトです。
>>1,500件の求人を見てみる

(EY税理士法人の求人例)

(山田&パートナーズの求人例)

 

未経験資格なしOKの求人から、

実務経験2年以上なら年収600万円スタートなどの高年収求人、

在宅ワークもOKで税理士試験との勉強両立がしやすいワークライフバランス型求人など、

好条件なホワイト事務所の求人が多数見つかります。

 

無料アカウント登録で、1万件以上の会計求人の中からしぼりこみ検索できますよ。

↓実際の求人結果を少しお見せするとこちら。

未経験でも年収400万円〜と好条件な求人が多いです。

(画像クリックで拡大します)

管理人

 

実務経験者向けの求人ではこんな感じです。

BIG4含む大手事務所〜資産税特化型の事務所まで求人豊富。

管理人

 

税理士業界専門の中では最大手クラスなので信頼性が高いサイトです。

無料アカウント登録が必要ですが、完全匿名で使えるサイトなので安心ですよ。

>>税理士事務所専門の転職サイトで年収を見てみる

 

税理士業界志望者はリク●ビやハロワ、indeedは使わない方が良い

(税理士業界の求人は、ハロワやリクナビで探さない方が良いです)

 

私は、税理士業界で転職するなら、

リクナビやハロワ、indeedなど、

「一般向け求人サイト」は使わない方が良いと思ってます。

なぜかというと、登録されている求人の質があまりにも低すぎるからなんですね。

 

実際、私が1社目に入社した事務所は完全にブラック事務所だったんですが、

この事務所はハローワーク経由で応募しました。

(窓口の職員さんに「こちらは特におすすめですよ」と紹介されました…)

私も後から知ったんですが、ハローワークの相談員って、

彼ら自身が非正規職員だったりするんです。

はっきりいってけっこういい加減なんですよね…。

管理人

 

税理士業界への転職を検討している方は、

厳選された求人だけが掲載されている専門サイトを使いましょう。

リクナビやindeedと同じように完全無料で使えるサイトなので、こちらを使わない理由はないです。

(みんな知名度だけでリクナビを選び、失敗します)

 

↓上記サイトでは、例えば以下のような好条件な税理士事務所の求人を見つけることができますよ。

  • 未経験・資格なしでも年収400万円スタートの求人
  • 実務経験3年以上なら年収600万円スタートの求人
  • 税理士試験と両立できるワークライフバランス重視の求人
  • 在宅リモート勤務OKな税理士事務所求人
  • 税理士事務所から経理の転職歓迎の求人
  • 相続税申告の実務経験を積むことができる事務所求人
  • 将来的に独立を目指すのもOKな事務所求人

↑こんな感じの、ハロワではまず見つからないような好条件求人がゴロゴロあります。

無料アカウント登録だけで求人検索がかけられるので、

情報リサーチに活用しましょう。

管理人

 

なぜ「最大手のリ●ナビ」をおすすめしないのか?

(「税理士業界専門の転職サイト」を情報リサーチに活用しましょう)

 

転職サイトっていろんなところがありますよね。

リク●ビとかindeedの方が「学生時代の就活とかでも使ってなじみがあるし、Googleで検索したときに上の方に出てくるから安心」と思われる方も多いかもしれません。

ただ、個人的にはこういう転職サイトの選び方はおすすめしません。

リクナビとかindeedって、企業側が求人掲載をする料金が以上に安い上に、

ろくな審査もないのでブラックな事務所でも求人出し放題なんですよね…。

あと、税理士業界って採用側も応募側も、ニーズがかなり特殊です。

採用側(事務所側)は繁忙期と閑散期で採用の難易度をガラッと変えてきたりしますし、

応募側(私たち)も税理士受験生なので仕事と勉強の両立がマストだったり、

社会人から勉強スタートの人が多く、キャリアスタートの年齢が高めだったりと、

一般的な転職活動とは事情がかなり異なるケースが多いんです。

 

特に未経験者の方は、年収が極端に低い事務所(年収200万円代など)に応募しないように注意しないといけません。

実務経験者はともかく、業界的な年収相場をよく知らない未経験者を狙って、

うちは勉強しながら働けますよ!(なので年収は低くても我慢してね!)」

みたいな感じで、極端に低い年収で募集をかけているブラックな事務所は本当に多いんです。

 

↓以下のいずれかに該当する人は、

税理士業界専門の転職サイトを使って求人を探すようにしましょう。

管理人
  • 税理士試験との両立ができる事務所で働きたい人
  • 毎年「1年に1科目」などのかたちで、着実に科目合格を積み重ねていきたい人
  • 業界相場より低年収の事務所にまちがえて応募する愚を避けたい人
  • 将来の独立を見すえて開業資金をちゃんと貯金していきたい人
  • 税理士試験に失敗した場合に備えて、企業経理への転職という選択肢も検討している人

>>税理士業界専門の転職サイトで求人検索してみる
(メールアドレスの無料登録が必要です)

 

忙しくて今すぐは転職活動できない…という人へ

税理士事務所 ブラックばかり

(今すぐは転職できない…という人もやっとくべきこと)

「転職したいけど、今すぐは転職活動は始められない。

ひょっとしたら今の勤務先に残るのがベストかもしれないし…。」

↑今の環境にいろいろ不満はあるけれど、

なんとなく不安で動けなくなっちゃってる方も多いでしょう。

転職活動なんて人生でそう何回もやることじゃないですし、

そのわりに人生に与える影響がデカくて不安になっちゃいますよね。

ただ、今すぐは動けない人も、

転職サイトへの登録だけは早めにやっといて、

最低限「受け身でも情報が入ってくる状態」にはしておいたほうが良いです。

(捨てアドOKなんで1分でできる作業です)

私自身もブラックで働いている時に経験したことなんですが、

今いる職場でストレスがマックスまで溜まると、

まじで何も行動する気がなくなるんですね。

転職って年齢的に若ければ若いほど有利なのが現実ですし、

精神的な疲労が溜まってくると人間って正常な判断が効かなくなってきます。

 

どんなに時間がなくて忙しい人も、

受動的に(受け身で)入ってくる状態にしておくことが大切です。

希望年収や勤務地などを転職サイト内で入力しておくと、

マッチする最新のおすすめ求人がメールが定期的に入ってきます。

 

ある日の私のメールボックスをお見せすると以下の画像のような感じ。

あらかじめ自分で入力した年収などの条件にマッチする求人が出たら、

最速でメール通知してくれるので見逃しがなくなります。

管理人

(あらかじめ指定した年収条件などにマッチする最新求人が「おすすめ求人」としてメールで送られてきます)

 

↑良さげな求人が見つかったらブックマーク保存しておきましょう。

これやっとくだけで、「どうしてもつらくなったら転職もある」という選択肢を持つことができます。

過労やストレスでぶっ倒れる前に行動を起こすことができますよ。

 

転職サイトは完全無料で情報リサーチに使えて、いつでも即解除できます。

変な電話連絡が来るようなこともないです。

無料で使えるものは徹底的に使い倒しましょう。

>>税理士事務所の実際の求人で年収を見てみる

 

よくある質問と回答(Q&A)

税理士事務所 ブラックばかり

(転職サイトや転職エージェントについてのよくある疑問と回答)

転職サイトに関して、

あるあるな疑問とそれに対しての回答を載せておきます。

管理人

 

転職サイトは本当に無料?なぜ無料?

転職サイトは、企業や事務所が払う紹介手数料(広告料)で運営されています。

お金払ってるのは企業側だけなので、

私たち求職者側は最初から最後まで完全無料で使うことができますよ。

後からお金を請求されるとかはいっさいないので、安心して求人リサーチに使い倒しましょう。

 

転職サイトに登録したら電話セールスとかうるさくない?

転職サイトの登録は基本的にメールアドレスだけでできるので、

電話はかかってこないですね(相手はこちらの電話番号を知らない状態)

定期的に「こういう求人出てきましたけどどうですか?」みたいな連絡はくれますが、基本的にはメールオンリーです。

 

未経験資格なしでも応募できる事務所ってあるの?

これは実際に求人検索してみるのが早いかもしれませんが、

税理士事務所って未経験OK求人が意外に多いです。

ただ、リクナビとかハロワで探すと年収200万円台…みたいな、

完全ブラックな事務所もわんさか出てきたりするので、くれぐれも注意してください。

未経験無資格でも年収400万円以上の求人ぐらいなら、普通にたくさんありますよ。

 

複数の転職サイトを同時に使っても問題ない?

これはまったく問題ないです。

むしろ、たくさん使った方がいろんな求人に出会えるチャンスがひろがるので、2社〜3社ぐらいを使い回す方が良いでしょう。

転職サイトには無料のエージェントサービスがつくことが多いですが、

担当してくれるエージェントとの面談に進んだような場合には、

他社のエージェントからも話は聞いてますぐらいに教えてあげると親切かもしれませんね。

(求人リサーチのために転職サイトを使いたい用途の場合には、そもそもエージェントとのやり取りは発生しません)

 

最後の最後にお伝えしたいこと

↓仕事や転職で成功するために大事なのって、結局はこれです。

 

 

転職活動でもっとも重要なのは、能力やスキルより情報収集です。

具体的には、どの転職サイトを使うか?(リクナビなどの「一般向け」を使うか?税理士業界専門か?)で大きな差がつきます。

 

税理士業界は、能力的にとても優秀なのに、

転職活動のやり方がまずかったのが原因で、

ブラック事務所で働くことを余儀なくされている人…がものすごく多いです。

 

転職サイトへの登録なんて、実際には1分でできる作業です。

お金もかかりませんし、気に入らなければ即解除できるのでリスクなんて何もありません。

それでもやらない人はやらないですし、やる人はさくっととやります。

 

↓今から5年後に、あなたはどちらになっていたいでしょうか。

  • 劣悪な雇用環境で給料も安く、税理士試験もいつまでたっても科目合格ゼロ…。貯金もゼロ…。
  • 働きながらスピーディに5科目合格達成。年収高めなので独立資金のめどもある程度ついている。あとは税理士としての実務能力を高めていくだけ…!

↑この前者は実は過去の私の姿そのもので、

今思うと「もっと早く行動しておけばよかった」と後悔しています。

この記事を読んでくださったあなたは、もちろん後者を目指してください。

いまどんな状況にいる人でも、

成功に向かって一歩踏み出すことは可能です。

>>今すぐ行動を起こす

管理人

 

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