- ベンチャー企業の経理ってどんな感じ?
- 仕事内容は大手企業や中小企業とどう違う?
- 仕事のやりがいはある?
- 給料や福利厚生はやっぱり悪い?
経理の分野でキャリアを築いていくことを目指している方の中には、ベンチャー企業の経理の仕事に興味をお持ちの方も少なくないでしょう。
創業してからまだ時間が経っていないベンチャー企業では、良くも悪くもあらゆる仕事のルールがまだ固まっていません。
経理業務についても、誰がどの業務を分担して、どういう補助帳簿を作成して、いつのタイミングで月次決算をしめて…ということもきちんと決まっていないケースが多いです。
ベンチャー企業の経理は、こうした「会社の仕組み・ルール」をゼロから作っていくという楽しさが魅力といえるでしょう。
↓※ベンチャー企業経理の求人例

(ベンチャー企業経理の求人例:こちらはMSジャパンに掲載されている求人です)
ベンチャー企業の経理は、会社の経営者とも非常に近い距離感で仕事をすることができますから、
優秀な人であれば「社長の右腕」としての役割を任されることもあります。
こうしたところもベンチャー企業の面白いところですね。
その一方で、ベンチャー企業で働くことにはデメリットも少なくありません。
給与面では大手企業と比べて見劣りしますし、休みがなかなかとれない激務になることもあるでしょう。
この記事では、ベンチャー企業の経理として働くことのメリットやデメリットについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の目次
ベンチャー企業の経理に求められる実務経験のレベルとは?
ベンチャー企業の経理では、即戦力として働ける経理経験者が求められています。
少なくとも、月次決算レベルの業務を1人でこなせる力が必要になるでしょう。
ただし、年次決算や法人税の申告業務については、顧問の税理士さんなどと相談しながら進めていけば問題ないことが多いですね。
↓こちらの求人のように、CFO人材がすでにいて、その右腕として働ける人が求められる求人もあります。

(ベンチャー企業経理の求人例:こちらはジャスネットキャリアに掲載されている求人です)
すでに3年〜5年ぐらいの経理の実務経験がある人ならば、良い条件で転職できる可能性が高いでしょう。
逆に、経理実務の経験がまだない人は、ベンチャー企業の採用はややきびしくなるケースが多いかもしれません。
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なお、実務経験3年未満の人は応募できない求人が多いのでMSジャパンを使いましょう。
ベンチャー経理として働くメリット
ベンチャー企業の経理として働くことには、以下のようなメリットがあります。
ポイント
- 業務の裁量の幅が広い
- 経理に関するルールをゼロから決めていく楽しさがある
- 頑張りしだいで「社長の右腕」的な存在になれる
ひとつずつ順番に見ていきましょう。
1.業務の裁量の幅が広い
ベンチャー企業の経理では業務裁量の幅が広いことが特徴です。
経理業務全般についてのスキルが身につくとともに、大きなやりがいを感じることができます。
主任クラスになると月次決算などを担当することも多く、業務に慣れてくると経験年数を問わず、支払決裁や役員への報告資料の作成など仕事内容がどんどんレベルアップします。
また、金融機関との折衝や株式の上場準備など難易度の高い仕事をまかせられることもあります。
銀行からの資金調達など、大手企業や中小企業ではなかなかできない仕事を経験できることも大きな魅力でしょう。
2.経理に関するルールをゼロから決めていく楽しさがある
起業したばかりのベンチャー企業では、文字通り「何もない状態」となっていることが珍しくありません。
そのため、経理担当者として社内の会計業務のルールをゼロから作っていく楽しさを味わうことができるでしょう。
会計ソフトの選定や社内決裁ルールなどを決めていくため、自分が仕事をしやすい環境づくりをすることも可能です。
3.頑張りしだいで「社長の右腕」的な存在になれる
ベンチャー企業の経理は、経営者との距離が近いのも特徴です。
ベンチャー企業というのは、常に資金調達の問題を抱えています。
これを解決するのは経理の重要な役割の一つですから、必然的に経営者との距離感が近くなるのです。
経理部長レベルの人は、「社長の右腕」的な存在になるケースも少なくありません。
過去に経理財務担当者として金融機関などと融資交渉を行って経験がある人は、ベンチャー企業の経理として非常に重宝される存在になるでしょう。
ベンチャーで経理として働くデメリット
一方、ベンチャー企業で働くことには、次のようなデメリットもあります。
ポイント
- 給与や福利厚生が大手企業に見劣りする
- 経理として経験できる業務に限界がある
- 会社そのものが不安定というリスク
こちらも一つひとつ見ていきましょう。
1.給与や福利厚生が大手企業に見劣りする
ベンチャー企業は、財務体質が安定していないことが多いため、大手企業と比べて給与水準や福利厚生が見劣りすることがあります。
マネージャークラスになれば収入も高くなりますが、よほど成功しているベンチャー企業以外は、一般社員の給与水準は高くないと考えていいでしょう。
独自の健康保険組合に加入できるなど、福利厚生がしっかりしている大手企業の方が、働きやすさという点では有利と言えます。
2.経理として経験できる業務に限界がある
未上場のベンチャー企業では、上場している大手企業と比べると、経理として経験できる業務範囲が限られています。
職位が上がっても監査法人対応や連結会計、国際経済会計基準(IFRS)への対応など、レベルの高い業務にかかわることは少ないのが現実です。
3.会社そのものが不安定というリスク
財務体質が不安定なベンチャー企業には、会社の倒産リスクがあります。
ベンチャー企業は様々な事業をスピード感をもって展開するため、大きく収益が上がる年もあれば大赤字という年もあり、会社として安定しているとは言いきれません。
長年の歴史があり財務面でも安定している大企業と違い、ベンチャー企業は会社自体にリスクがあると言えるでしょう。