会計事務所(税理士事務所)は未経験・資格なしで転職できる?

2018年5月9日

  • 会計事務所は「未経験・資格なし」でも転職できる?
  • 年齢は何歳までOK?
  • 働きながら税理士試験の勉強ができる事務所ってある?
読者様

税理士を目指して勉強しています。

会計事務所で働きながら5科目合格をめざそうと思うのですが、

今のところ科目合格も、簿記2級もありません。

会計事務所って、未経験・資格なしでも正社員として採用してもらえるものですか?

これから税理士目指してキャリアスタートですね!

ぜひがんばってください。

結論からいうと、

会計事務所は未経験・資格なしでも普通に採用されますよ。

管理人

この記事を書いている私も、

簿記3級もないニート状態(もちろん実務未経験)で会計事務所に転職しました。

同期入社の人には30代の人もいましたので、年齢もあまり気にする必要はないと思いますよ。

会計事務所で働く人は、ほとんどの人が入社時点では未経験・資格なしです。

科目合格がある人はちらほらいたりしますが、実務未経験ならあつかいは基本的に同じです。

(入社後の年収や仕事内容にも違いはほぼありません)

ただし、それぞれの事務所によって稼げる給料や、残業時間はかなり違うので注意してください。

雇用環境が劣悪な「ブラック事務所」にまちがえて応募しないようにすることが大切です。

(私はまちがえて入社してしまい、2年間地獄のような目に会いました…)

この記事では、これから未経験で税理士業界に挑戦する方向けに、

ホワイトな会計事務所へ転職成功する方法を解説します。

ぜひ参考にしてみてください。

>>ブラック事務所にまちがえて応募してしまうリスクを避ける方法

実際に会計事務所で働いているのはどんな人たち?

税理士事務所 未経験 資格なし

(会計事務所で働く人はどんな人たち?)

会計事務所で働く人の多くは税理士試験の受験生です。

ちなみに、税理士事務所・税理士法人などの名称になっている事務所もありますが、

やっている仕事は基本的に同じですよ。

管理人

会計事務所というのは、

ごく簡単にいえば税理士が開業している事務所のことですね。

組織規模は数名〜20名以内の事務所が多く、どちらかというとアットホームな社風のところが多いです。

会計事務所は何歳ぐらいから働き始める人が多いの?

会計事務所で働き始める年齢としては、

20代後半〜30代前半の人が多いです。

一般的な企業よりも、年齢層が高めなのが特徴ですね。

管理人

会計事務所には、社会人としてまったくの別業界から転職してくる人もいますし、新卒の人もいます。

税理士試験という試験そのものが、社会人になってから挑戦する人が多い試験ですから、

いろんな背景をもっている人が会計事務所に集まってくることになるんです。

(必然的に、みんな年齢が高めです)

>>未経験の場合、会計事務所の平均年収はいくらが相場?

私が未経験で会計事務所に転職したときの状況

↓私が1社目の会計事務所に、未経験資格なしで入社した時の状況はこんな感じでした。

管理人
  • 年齢25歳の無職ニート状態
  • 新卒で入社した会社を約4ヶ月で退職
  • 大阪の職員20名ほどのやや大きめの会計事務所
  • 資格は自動車免許だけ
  • 税理士試験の勉強はまだ始めていませんでした
  • 大卒(三流私大の法学部)

新卒で金融機関(証券会社)に入社したのですが、新規開拓の営業がきつすぎてすぐに辞めてしまいました。

典型的な「根気のない若者」という感じですね(笑)

そんな私でも採用されて、その後10年以上もずっと会計の世界で仕事をしています。

さらにいえば、私が入社したのはリーマンショックの直後です。

転職活動が「ものすごく厳しい」といわれていた時期だったのですが、割とすんなり採用されましたよ。

上でも見たように、私は学歴もフツーで職歴も最悪のニートでした。

特別優秀な人間ではまったくないです。

この記事を書いている2021年現在もコロナ禍でよく似た状況ですね。

好景気のときよりは就職が厳しくなっているのは当然ですが、

この状況でも「未経験者OK」の会計事務所求人はたくさん出ています。

税理士という職種は不況にも強い仕事です。

ぜひ前向きにがんばってみてくださいね。

管理人

>>入社1年目の会計事務所の年収について

会計事務所で働きながら税理士を目指す人のキャリアプラン

会計事務所 未経験 資格なし

(会計事務所で働きながら税理士を目指す人のキャリアプラン例)

税理士を目指す人の多くは、

↓以下のようなかたちで税理士としてのキャリアを築いていきます。

管理人
  • まずは未経験で会計事務所に入社し、
  • 税理士としての実務をおぼえながら、
  • 税理士試験の科目合格を積み重ねていき、
  • 5科目合格して実務にも自信がついた時点で独立(または大手事務所や大手企業に転職)

どんなに優秀な人であっても、税理士としての実務を学ばないと独立なんてできません。

(そもそも税理士の登録要件に「実務経験2年以上」が必要です)

将来的に税理士として活躍することを目指している人は、

ほとんどのケースで会計事務所で働きながら修行し、キャリアを積み重ねていきます。

会計事務所では「税理士実務」をゼロから学ぶことができる

資格の有無にかかわらず、会計事務所で実際にやる仕事は税理士とまったく同じです。

なので、会計事務所では、税理士としての実務をゼロから学ぶことができます。

最終的に申告書類にはんこをつくのは所長税理士ですが、

「そこまでの仕事は職員が全部やる」という感じですね。

なお、試験に合格するまで正式には「税理士補助」という呼ばれ方をします。

管理人

会計事務所の仕事内容は、ものすごく大まかにいうと「顧客企業の経理業務の代行」です。

お客さんである中小企業の経理処理をチェックし、

1年に1回決算をして税金の申告をするのが会計事務所職員の基本業務になります。

(その他、お客さんからの相談に応じて、節税対策や融資対策のアドバイスなどを行う業務もあります)

「見習い期間中」の過ごし方はとても大切

会計事務所 未経験 資格なし

(「税理士見習い」の段階でどのような経験を積めるか?はその後のキャリアに大きな影響を与えます)

 

会計事務所の仕事(税理士の仕事)というのは簡単ではありません。

どんなに優秀な人でも、一人前に仕事ができるようになるまでは3年はかかります。

この「見習い期間中」に、しっかりとした実務指導をしてもらえるか?は、

将来的なあなたの税理士としての実務能力にも大きな影響を与えると考えておいてください。

管理人

また、税理士試験と両立しながら働くなら、

残業が少なくて落ち着いた業務量で働ける事務所の方が勉強にも有利になります。

終業後に誰にも気がねなく資格スクールに通えたり、

試験直前期に長期休暇をとれたりする事務所を選ぶようにしましょう。

会計事務所に転職するなら「ブラック事務所」に注意しよう

税理士事務所 未経験 資格なし

(ブラック事務所にまちがえて転職してしまわないように注意しましょう)

 

上で見たように、会計事務所は未経験・資格なしの人でも転職できます。

ですが、1つだけ気をつけてほしいことがあります。

それは、雇用環境が劣悪なブラック事務所にまちがえて応募しないようにすることです。

↓ブラック事務所というのは、例えばこういう環境の事務所です。

ブラック事務所の実態…

  • 繁忙期は毎日深夜まで仕事。
  • 残業代の支給はなく、手取り給与たったの16万円…。
  • 仕事が忙しすぎて税理士試験の勉強をする時間なんてない。
  • パワハラな所長税理士に毎日どなられ、うつ状態の新人が続出…。

↑実はこれは、私が実際に働いていた会計事務所の勤務環境です。

結局、この事務所では2年ほど働いて別の事務所に転職したのですが、

ひとくちに会計事務所といっても、働く環境はいろいろ

であることを実感しました。

管理人

税理士業界にブラック事務所が生まれてしまう理由

読者様

税理士の事務所なのにブラックな職場環境なんてことあるんですか?

はい、残念ながら一定数は存在しています。

管理人

会計事務所というのは、従業員数名〜10名以内の「小規模な組織」であることがほとんどです。

(日本税理士会の統計によると、全体の8割以上は小規模組織です)

小さな組織というのは、リーダーの人格がそのまま組織の体質に反映されるものです。

事務所のリーダーである所長税理士の考え方によっては、

ブラックな環境になってしまっているところもあるのです。

未経験者がブラック事務所で働くのは非常に過酷です。

税理士試験との両立などはほぼ不可能になりますので、くれぐれも注意してください。

>>未経験の場合、会計事務所の平均年収はいくらが相場?

ブラック事務所に転職してしまう人に多い失敗

会計事務所 未経験 資格なし

(ブラック事務所にまちがえて入社してしまう人の特徴とは?)

 

ブラック事務所にまちがって入社してしまう人には、

いくつか共通点というか、特徴があります(私自身も同じまちがいをしていました)

↓例えば以下のような感じですね。

  • 入社時の雇用条件に無頓着
    どうせ数年後には独立するつもりだから、今の給料や職場環境にはあまりこだわらないなど。
  • 採用されることだけが目的になってしまっている
    自分は未経験で資格もまだないから、とりあえずどんな会計事務所であっても採用さえしてくれればそれでいいなど。
  • まじめすぎて謙虚すぎる…
    勉強させてもらえてお給料ももらえるんだったらそれだけで十分…など。

特に「どうせ近いうちに独立するんだから、職員としてのお給料の金額や雇用環境はあまり重要ではない」

という考え方をしてしまう人は多いですね。

(私もそのように考えていました)

↑これはぜったいにダメです。

なぜダメか?というと、給料が平均相場より低い事務所というのは、

「人材に投資する」という意識の低い事務所だからです。

必然的に劣悪な雇用環境になりがちです。

管理人

ブラック事務所ではとにかく残業が多いです(しかも残業代を出さないという労基法違反を平気でやります)

税理士試験との両立なんてとても無理ですし、

激安の給料で、人を人とも思わない奴隷のような働かせ方をさせられることにもなりかねませんよ。

将来的に独立を目指す人も、職員時代の雇用環境にはこだわるべき

↓これから会計事務所に転職する人に絶対に理解しておいてほしいことは、

将来的に独立を考えている人であっても、

職員時代の給料や福利厚生の条件については、

しっかりとこだわるようにしないといけないということです。

ここをいい加減にやってしまったせいで、ブラック事務所で働くことになってしまい、

結果的に税理士試験にも合格できない…という結末になる人がとても多いです。

未経験・資格なしの状態から初めて働く事務所の環境によって、

5年後・10年後のあなたの税理士としてのキャリアが決まるのを知っておいてください。

会計事務所の平均年収はいくら?(未経験入社の場合)

会計事務所 未経験 資格なし

(未経験で働く場合の会計事務所職員の平均年収は?)

未経験・資格なしスタートの場合、

会計事務所職員の年収は300万円〜350万円が相場だと思います。

月収にすると額面で20万円ぐらい。手取りだと17万円ぐらいでしょうか。

ボーナスは年間で月給3ヶ月分ぐらいといった感じですね。

ただし、相場よりも高い年収で未経験者を募集している事務所もあります。

ポイントは「もうかっている事務所」を狙って転職活動することですね。

職員の給料は事務所の収益から払われるので、

当然ながら事務所自体がもうかっているところの方が職員の給料は高くなります。

逆に言えば、どんなに優秀な人(科目合格がある・いい大学出てる・別の仕事での職歴が立派など)

であっても、

もうかっていない事務所に入社してしまうといつまでたっても低いお給料で働かないといけません。

この点を見落としてしまっているがために、給料の低さに悩んでいる会計事務所職員はとても多いです。

これから税理士を目指すあなたはくれぐれも注意してください。

これについては実際の求人をみてみる方がわかりやすいでしょう。

↓例えば、こちらの求人は比較的高めの年収が設定されています。

管理人
会計事務所 未経験 資格なし

(未経験・資格なしOKの会計事務所求人)

会計事務所 未経験 資格なし

(未経験・資格なしOKの会計事務所求人)

資産税(相続税業務)をあつかっている事務所はもうかっている事務所が多いので、

↓職員の年収も高めに設定されていることが多いですね。

管理人
会計事務所 未経験 資格なし

(資産税業務を扱う会計事務所求人の例)

その一方で、こちらの求人のように、

↓年収がかなり厳しめの会計事務所求人もあります。

管理人
会計事務所 未経験 資格なし

(年収の低い会計事務所求人の例)

>>未経験OKの会計事務所求人の一覧を見てみる

年収250万円だと、ボーナスを除いた毎月の給料手取りでは15万円〜16万円程度です。

20代前半の独身者ならなんとかやっていけるかもしれませんが、

20代後半以降でこの年収ではちょっと厳しいものがあるでしょう。

重要なことは、上で紹介したいずれの求人も「未経験者OKの求人である」ということです。

未経験者は当たり前ですが入社前の実務能力はゼロカウントです。

しかし、本来であればスタート地点は同じはずの未経験者でも、

  • 年収480万円でスタートできる人と、
  • 年収250万円でスタートせざるをえない人…

の2種類がいるというわけですね。

年収が200万円違ったら、5年間働いたとして1000万円もの差がついてしまいます。

さらにいえば、年収が高い事務所は経営がうまくいっている事務所ですから、

当然ながら経験できる実務の質も高いです。

同じ経験5年目でも、実務能力には大きな差がつくことになるでしょう。

管理人

このように、

ひとくちに会計事務所といっても、

稼げる給料や働く環境、経験できる仕事内容はいろいろです。

年収が低い・雇用環境が劣悪なブラック事務所を選んでしまうと、

冗談抜きで人生をこわされてしまうのでくれぐれも注意してください。

>>ブラック事務所にまちがえて応募してしまうリスクを避ける方法

会計事務所の仕事についてよくある質問と回答10個

会計事務所 未経験 資格なし

(会計事務所の仕事内容についての良くある質問と回答)

会計事務所に未経験・資格なしで転職を希望される方から、

よくいただく質問をまとめました。参考にしてみてください。

↓※青文字クリックで回答を開きます。

管理人

1.会計事務所に未経験で入社したらどんな仕事内容からスタートするの?

入社してから半年〜1年ぐらいは、

「先輩の横で勉強しながら最低限の仕事をおぼえる」

というかたちが多いです。

最低限の仕事ができるようになったら、

担当顧問先を持ってお客さんとのやりとりをしていく、

というようにステップアップするケースが多いでしょう。

入社してすぐの頃は事務所内で(つまりお客さんと直接接することなく)基本的な税務について勉強し、

だいたい半年〜1年ぐらいたったら自分の担当顧問先を持って、

顧問先企業の巡回監査にも出ていくという感じですね。

もちろん、先輩からの引継ぎがありますから、

いきなり顧問先の会計や税務について難しい質問を受けるというようなことはないです。

「入社後に仕事についていけるかどうか不安…」という方も過度に心配することはありませんよ。

(もちろん、自主的に仕事をおぼえていく努力は必要ですが)

2.この業界で実務経験を積んだら年収はちゃんと上がっていきますか?

結論から言うとイエスです。

私自身、1社目の会計事務所では年収200万円代からスタートして、

3社目では600万円スタートという感じでステップアップできました。

ただし、この業界できちんとお金を稼げるようになりたいなら、

段階的に転職をする必要があります。

この業界では「一つの事務所で10年以上勤めている」という人はあまりお目にかかりません。

一つの事務所で一人前に仕事ができるようになったら、

会計事務所の実務経験者として、転職をしていくケースが多いです。

会計事務所というのはどこも同じような仕事をしていますので、即戦力として転職が成功させやすいのです。

一方で、会計事務所というのは小さな組織ですので、

「大きな組織の中で長期間働き、安定的にキャリアアップしていきたい」

という人には向かないかもしれません。

そういった方は「会計事務所で実務経験を積み、一般企業経理に転職する」という選択肢もあります。

3.入社したらどんな仕事内容からスタートするの?

入社して最初の半年間〜1年間ぐらいは「税理士補助」として、

事務所内で仕事をすることになると思います。

その間に基本的な経理業務や税務について勉強して、安心できるレベルになったら、実際にお客さんのところに出向いて仕事をするようになるという感じですね。

ちなみに、「税理士補助」と呼ぶ場合は「まだ税理士資格を持っていないけど、会計事務所でスタッフとして働いている人」という意味になります。

一方で、「補助税理士」といった場合には「税理士資格を持っているけど、独立して自分の事務所を構えているわけではない人」を指します。こちらは「勤務税理士」と意味は同じですね。

入社してから半年〜1年の間の働き方はとても大切です。

お客さんからみてあなたは「税理士先生(資格の有無にかかわらず)」ですので、お客さんからの質問された時に「わかりません…」ではきびしいですからね。

(もちろん、現実にはそういう経験はたくさんすることになると思いますが…。私もお客さんからたくさん怒られました)

ちなみに、会計事務所職員の仕事は「事務所内でやる仕事」と、「お客さんの事業所でやる仕事」の2種類があります。

前者は月次監査や巡回監査といわれる業務で、1ヶ月ベースでクライアント企業の経理処理が正しく行われているかをチェックしにいく作業です。

後者は主に決算業務で、顧問先企業の決算・税務申告を行う作業ですね。

これら2つは会計事務所職員の「基本業務」というべきものですので、今のタイミングで知っておいて損はないと思います。

4.残業はありますか?あるとしたら月何時間ぐらいですか?

会計事務所は繁忙期(忙しい時期)と暇な時期とで、業務量にかなり差がある仕事です。

繁忙期にはある程度の残業が発生することは覚悟しておく必要がありますね。繁忙期というのは、具体的には年末〜翌年3月、あと5月です。

ただし、最近では未経験者向けの求人でも、

「残業なし・プライベートとの両立重視」を打ち出している会計事務所も増えてきています。

コロナ対策としてリモート勤務(テレワーク)を推奨している企業も増えてきていますね。

コロナ禍の中で会計事務所の働き方改革も大幅に進んでいるように感じています。

プライベートとの両立がしやすい環境の事務所は今後も増えていくと思いますよ。

税理士試験との両立を目指す人にとって、

残業がどのぐらい発生するか?は深刻な問題ですよね。

それぞれの事務所で働く環境はかなり差がありますので、入社前にしっかりと確認しておくことが大切です。

5.税理士試験との両立はちゃんとできますか?

これについては「事務所の環境しだい」というところが大きいです。

繁忙期・閑散期を問わず残業が多すぎて勉強時間なんて1時間もとれない。

家に着いたらベッドに倒れ込む…。

という働き方の事務所では、勉強との両立は厳しいでしょう。

税理士試験との両立が必須の方は、

  • 税理士試験受験生応援
  • プライベートとの両立ができる
  • 繁忙期も残業が少ない

ということをアピールするかたちで求人を出している会計事務所を選択しましょう。

6.年齢がすでに30代なんですが採用されますか?

これについては特に問題ないと思います。

というのも、税理士業界というのは20代後半〜30代でキャリアスタートする人がほとんどだからです。

その背景としては、税理士試験という試験制度そのものが、「社会人向け」になっていることが挙げられますね。

受験資格として大卒(または簿記1級合格)を要求しているほか、

科目合格制度というかたちで社会人が働きながら目指すのを前提とした制度設計になっています。

会計事務所で働く人のほとんどが税理士試験の受験生ですので、同じ志を持って働く人たちがたくさんいますよ。

7.未経験で始めるなら、経理と会計事務所どっちがおすすめですか?

これから会計のプロフェッショナルを目指す方の中には、

「最初の勤務先として選ぶべきは会計事務所?それとも一般企業経理?」と迷っている方もいらっしゃるでしょう。

いずれも会計に関する仕事という意味では共通していますが、

↓おおまかにいうとこの2つの職種には以下のような違いがあります。

  • 会計事務所
    基本的に「決算業務だけ」を担当します。
    日常的な経理業務については顧問先の経理スタッフさんが行いますので、会計事務所の職員はその「チェック作業」がメインになります。
    必然的にそれぞれの会社業務への関わり度合いは少なくなりますが、決算や税務申告に非常に強くなれます。
    1年間で20件〜30件程度の決算業務を経験できます。
  • 経理
    自分の勤務先企業の経理業務すべてを経験することができます。
    一つの会社の業務にとことん取り組むことになります。
    一方で、経験できる決算・税務申告業務は「一年に1回」となります。

将来的に税理士として独立し、仕事をしていくことを目指すなら、

経理よりも会計事務所で実務経験を積むのがおすすめです。

なお、会計事務所で実務経験をスタートし、その後に一般企業経理に転職してキャリアを積んでいく人もたくさんいます。

この場合も、会計事務所での実務経験は生かすことができます。

逆に、「経理→会計事務所」のキャリアで十分に実力を発揮できるか?(最初から即戦力として働けるか)というとちょっと疑問がありますね。

「経理と会計事務所でどちらが上か?」などと考えるのは不毛ですが、取り組む仕事内容にかなり違いがあることには注意しておきましょう。

8.とっておくと仕事で役立つ資格はありますか?(税理士以外で)

↓以下のような資格で勉強する内容は、会計事務所の仕事と親和性が高く役立ちます。

  • ファイナンシャルプランニング技能士
  • 中小企業診断士
  • 簿記2級
  • 社会保険労務士
  • 行政書士
  • ビジネス会計検定
  • 資格スクールで実施されている実務系の講座など

税理士を目指している人は税理士試験の勉強に集中すべきですが、

そうでない方は挑戦してみると良いでしょう。

座学で学ぶ内容と、実務で学ぶ内容を、相互に連関させながら勉強を進めていくと理解が深まります。

これは税理士試験についても同様ですね。

9.アルバイトからスタートして正社員へという選択はありますか?

基本的にはおすすめしません。

なぜかというと、パート・アルバイトの枠と正社員の枠とでは、求められる人材像が違うからです。

会計事務所のパート・アルバイト職は、基本的には内勤でデータ入力や書類のファイリイングといった補助業務をこなせる人が求められます。

男女割合でいうと女性が圧倒的に多いのが現実ですね。

一方で、正社員は顧問先企業との直接的なやりとりができる人が求められます。コミュニケーション能力が高く、税理士試験に挑戦中など会計や税務についてのある程度の適性が求められます。

このように、パート・アルバイト職員と正社員とでは「入り口」が違うのが実情です。

正社員としての働き方を希望されるのであれば、パートアルバイトから正社員への転換というかたちを目指すより、最初から正社員を目指すべきですね。

10.税理士資格を取得した後も独立しないってありですか?

結論から言うとありです。

むしろそうしたキャリアを検討している人は人材として重宝されるのではないでしょうか。

会計事務所側(所長税理士側)の悩みとして、

「優秀な人ほど、仕事が一人前になると辞めていってしまう」ということがあります。

税理士という資格は「将来的に独立できる」ということに魅力を感じて目指す人がとても多いですから、

これは宿命のようなものですね。

税理士資格を持つベテラン職員で、しかも勤務税理士として長年貢献してくれる人は所長税理士にとって非常に助かる存在ですので、高い年収で働ける可能性も高いでしょう。

なお、税理士試験というのは合格できる人とそうでない人がいます。

1年間〜3年間の短期集中で勉強して5科目合格する人がいる一方で、

10年以上かけても結局合格できなかった…という人がごまんといる世界です。

後者の場合は無資格(科目合格など)で長年会計事務所で働いている人も多いです。

会計事務所で働いた経験を生かして一般企業の経理職に転職する人もいますね。

事務所選びで絶対に失敗したくない人は、転職エージェント経由で慎重に求人を探そう(無料で使えるのでリスクなし)

会計事務所 未経験 資格なし

(会計事務所に転職するなら、転職エージェントは絶対に使った方が良いです)

 

ブラック事務所に絶対に入りたくない人は、

会計職専門の転職エージェントを使って転職活動することをおすすめします。

転職エージェントは、実際に求人を出している事務所を訪問して情報を集めているので、

これから応募する事務所の内部事情についていろいろな情報を教えてもらうことができます。

(結果として、ブラック事務所にまちがえて応募してしまうリスクを減らせます)

なお、転職エージェントにお金を払うのは企業側なので、

私たち求職者側は最初から最後まで無料で使えますよ。

実際、私は過去4度の転職を

すべて転職エージェントを使ってやってますが、

お金を1円でも請求されたことは一回もありません。

管理人

転職エージェントを使うメリット = 応募前に事務所の内部情報を知ることができること

求人サイトやハローワークに出ている情報って「どれも同じ」に見えませんか?

転職エージェントを使えば、

↓例えば、以下のような情報を求人に応募する前に教えてもらうことができますよ。

  • 繁忙期の残業がどのぐらいあるのか?
  • 資格スクールに無理なく通えるか?
  • 先輩職員の中に税理士試験に合格した人が過去にいるのか?
  • 事務所の社風や雰囲気はどんな感じか?
  • 顧問先の開拓営業を義務付けられるかどうか?
  • 先輩社員の年収は具体的にいくらか?
  • 資産税についての実務経験を積める事務所かどうか?

↑いずれも税理士を目指す人にとって気になる情報ですよね。

こうした情報を「求人に応募する前」に知ることができるのは転職エージェントを使う大きなメリットです。

(面接にいった後からお断りするのってめんどくさいですよね…)

事前に応募先事務所の情報をいろいろ出してもらい、

この事務所はちょっとあやしいな…と感じたら、

応募しなければOKです。

管理人

転職エージェントは、

  • 給料の高い事務所ならここ
  • 税理士試験との両立がしやすい事務所といえばここ
  • 資産税の実務経験が積める事務所といえばここ

といったように、優良事務所の情報をたくさん持っているので、

おすすめのところをピックアップして教えてくれますよ。

>>会計事務所に転職したい人におすすめの転職エージェント3社

転職エージェントはあなたの代わりに事務所側に自己PRをしてくれる

会計事務所 未経験 資格なし

(転職エージェントはあなたの代わりに自己PRや年収交渉をしてくれます)

 

また、転職エージェントは、あなたと事務所側との間に入って、

あなたが有利な条件で採用されるようにいろいろ働きかけてくれます。例えば、

  • あなたの代わりに、あなたの長所を採用担当者にアピールしたり、
  • 年収の交渉を代わりにしたり

↑といったことをやってくれます。

自己PRのために自分の長所を売り込んだり、

年収これだけ欲しいって伝えたりするのって気が引けますよね。

こういう「自分で言うのはちょっと…」ということは、

第三者(転職エージェント)に代わりに伝えてもらう方がうまくいきますよ。

管理人

自分で自分を売り込むことに抵抗感がある人は、

転職エージェントを上手に活用して転職活動を有利に進めていくようにしましょう。

会計事務所に転職するならハローワークは使わない方がいい理由

いざ転職活動をするとなったときに、

「最初に求人を探すのはハローワーク」という人も多いでしょう。

実は私もそうでした。

私が最初に入社した会計事務所は、ハローワーク経由で応募した求人です。

「ハローワーク=公的な機関」だから、

まさか変な求人が登録されているようなことはないはず…。

と思っていたんですよね。

管理人

しかし、結論から言うとこれは甘いです。

ハローワークには、企業側(事務所側)は無料で求人を掲載できますから、

むしろブラック事務所が多い傾向があるのです。

雇用環境の良いホワイト事務所の場合、

人材確保にしっかりと投資する傾向がありますから、

きちんと広告掲載料を支払って転職エージェントに求人を出しています。

税理士という仕事は「モノを仕入れてきて売る」という商売ではなく、

「ヒトが持つ知識(会計や税務の知識)を商品として売る」という商売です。

当然ながら、人材への投資をきちんと行なっているかどうか?によって、

その事務所のサービスの質が左右されることになります。

人材にきちんと投資をして育てる社風を持った事務所に入社して経験を積むことが重要です。

管理人

きちんと人材に投資し、人材を育てていくという環境の事務所を探している人は、

転職エージェントに対して求人を出している事務所から応募先を選ぶようにしましょう。

なお、会計事務所の求人を専門で扱っている転職エージェント会社としては、

↓以下のようなところがありますよ。

MSジャパン

未経験OKの優良求人が多数!

MSジャパンは、会計事務所や経理の求人をメインで扱っています。
特徴は「未経験・資格なし」の人でも応募できる優良求人が多数あることですね(年収400万円〜など)
これから未経験で会計職キャリアをスタートしたい人におすすめです。

ジャスネットキャリア

経験3年以上の方におすすめ!高年収の求人多数あり

ジャスネットキャリアは、会計職の「実務経験者向け求人」が充実しています。
初年度年収600万円〜など、高年収の求人がたくさん掲載されていますので、経験者のキャリアアップ転職に使えます。
なお、実務経験3年未満の人は応募できない求人が多いのでMSジャパンを使いましょう。

最速転職HUPRO(ヒュープロ)

会計事務所・税理士法人の転職支援に特化!

ヒュープロは、会計事務所・税理士法人の求人だけに特化して紹介してくれる転職エージェントです。
完全に税理士業界に特化している転職支援会社は珍しいですが、
BIG4を含む大手税理士法人の優良求人が多数登録されています。
税理士として生きていくことをすでに決めている人はマッチすると思いますのでぜひ活用しましょう。

まとめ

今回は、未経験・資格なしで税理士業界への転職を目指す人向けに、

会計事務所に転職成功する方法を解説しました。

年齢を問わず、未経験から税理士を目指すことは可能ですので、ぜひ頑張ってみてください。

いま現在の状況を変えるために新しい行動を起こすのって大変ですが、

今いる環境を変えられるのはあなた自身の行動だけです。

他人はいろいろアドバイスはしてくれますが、結局は他人事ですし、責任はとってくれません。

(これは家族や友人も含めてです。残念なことですが)

仕事から感じているストレスを消したいなら、転職を選択肢に入れましょう。

精神的につらい状況で現状維持していると、

↓以下のような不調が出てくることすらあり得ます。

  • 毎朝、出勤前に腹痛と吐き気が起こる
  • 日曜日の夕方になると憂鬱な気分になる
  • 劇的に太る・あるいは不健康なほどやせる
  • 何も行動したくなくなる(そして今の職場への依存が高まる)
  • 友人とも会いたくなくなる
  • 自分の人生なんてしょせんこのぐらい…と悲観的になる

↑実はこれら全部、私自身が実際に体験した状況なんですが、

この状態までいくとほんとつらいです。

管理人

忙しい中、わざわざ貴重な時間をとってこの記事を読んでくださっているあなたは、まだなんとか余裕がある状態だと思います。

今すぐ転職するのは無理…という人も、

転職サイトへの求人登録だけは今のうちにやっておきましょう。

働く気力がなくなってから新しい行動を起こすのって本当につらいので、

今のタイミングでほんの一歩前にふみだしてみてください。

転職という「いい意味での逃げ道」の準備を始めることで、

「どうしても今の仕事がつらくなったら、転職もある」という選択肢を持って働くことができます。

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