税理士事務所で働くには?

税理士事務所の転職活動ナビ

税理士事務所には「未経験・資格なし」でも転職できる?

  • 今はまったく別の業界で働いているけど、将来を考えて税理士になりたい。
  • でも、まだ税理士試験の科目合格もないし、簿記資格もなし…。
  • 税理士事務所は未経験でも正社員として採用してもらえる?

こうした不安を感じながら転職活動をしている方、多いのではないでしょうか。

税理士の事務所」なんていうと、経理の実務経験者とか、すでに税理士試験の科目合格がある人だけが働いているイメージがありますよね。

しかし、実際のところはそんなことはありません。

税理士事務所にはまったくの別業界から転職してくる人もいますし、税理士試験も簿記検定もまだという人も普通に働いています。

↓私自身、1社目の税理士事務所に未経験で入社した時のスペックはこんな感じでした。

当時の私のスペック…

  • 年齢24歳の無職ニート男性
  • 新卒で入社した会社を約半年で退職し1年以上無職
  • 税理士事務所は未経験
  • 資格は何もなし(自動車免許だけ)
  • 税理士試験の勉強はまだ始めてすらいませんでした
  • 大卒(三流私大法学部)
  • 大阪の職員20名ほどのやや大きめの税理士事務所

私が入社したのはリーマンショックの直後で、転職活動がものすごく厳しい時期でした。

そんな状況でもすんなり採用されましたので、人手不足の今はさらに転職しやすいかと思います。

未経験資格なしの人でも、税理士事務所に正社員採用される可能性は十分にありますよ。

ただし、ブラック事務所には注意が必要

税理士事務所 未経験 資格なし

(税理士事務所に未経験資格なしで転職するなら、ブラック事務所にはくれぐれも注意しましょう)

上で見たように、税理士事務所は未経験で資格なしの方でも普通に正社員として採用されます。

というか、ほとんどの人が未経験資格なしからキャリアを築いていくのがこの業界ですので、入社時の状況や年齢はあまり気にする必要はないでしょう。

ただし、未経験でこの業界に入る場合は、いわゆる「ブラック事務所」に間違って入社してしまわないように注意が必要です。

↓※ブラック事務所というのはこういう環境の事務所です。

ブラック事務所の実態

  • 繁忙期は毎日24時まで仕事。しかも残業代なし…。
  • 仕事が忙しすぎて税理士試験の勉強をする時間なんてない。
  • パワハラな所長に毎日どなられ、うつ状態の新人が続出する職場。
  • 2年以上働いて税理士試験の勉強はまったく進んでいない状態…。

↑実はこれは私が実際に経験した税理士事務所の実態です。

結局この事務所はすぐに辞めて別の事務所に転職しましたが、ひとくちに税理士事務所といっても働く環境は本当にいろいろであることを実感しました。

未経験・資格なしで税理士事務所に転職する人に多い失敗

税理士事務所 未経験 資格なし

(税理士事務所への転職でよくある失敗例)

未経験・資格なしで税理士事務所に転職する人によくありがちな失敗として、

「自分は未経験で資格もまだないから、とりあえずどんな税理士事務所であっても採用さえしてくれればそれでいい」

と思って転職活動してしまうケースがあります。これは避けないといけません。

たとえ未経験・資格なしであっても、「数打ちゃ当たる」でやみくもに求人に応募するなんてことはしてはいけません。

ではどうしたらいいのか?ですが、結論から言うと転職エージェントを使うのががおすすめです。

というのも、税理士事務所側が転職エージェントに求人を出すためには、労働条件に関する審査があるからです。

ブラック事務所はこの時点で排除されますので、安心して求人に応募することができます。

「採用されればどこでもいい」なんて気持ちでハローワークを使って転職活動してしまうと、私みたいにブラック事務所に入社してしまいますから注意してください。

↓※税理士事務所の実務未経験者におすすめの転職エージェントはこちら

MSジャパン

実務未経験者向けの求人が充実!

MSジャパンは、税理士事務所などの会計職求人が専門の転職エージェントです。
特徴は、未経験者でも好条件で働ける求人(年収400万円〜など)が多い点ですね。
実務未経験で税理士試験もこれからという方は、MSジャパンをメインで使いましょう。
企業経理の求人も多くあるので、「税理士事務所→経理」のキャリアを目指す人にもおすすめです。

税理士事務所に未経験・資格なしで入社した場合の仕事内容

税理士事務所 未経験 資格なし

(税理士事務所に未経験・資格なしで入社した場合の仕事内容)

税理士事務所に未経験・資格なしで入社した場合、まずは社内で先輩につきながら仕事を覚えていくケースが多いと思います。

いわゆるOJT(オンザジョブトレーニング:実地研修)というやつですね。

会計ソフトの入力や領収書ファイリングの仕方からスタートして、最終的に法人税の申告書作成といったところまで実地で覚えていくことになります。

これらは基本的に簿記のルールに従って仕事が進んで行きますから、すでに税理士試験の勉強をスタートしている人はなじんで行きやすいと思います。

顧問先の経営者や経理スタッフさんとのやりとり

数ヶ月間社内での業務を経験したら、その後にまた先輩について顧問先の訪問にもついていくことになるでしょう。

税理士事務所は顧問先の経理や税務を代行するのが仕事ですから、顧問先の経営者や経理スタッフさんなどの相談に乗るのも仕事のうちです。

月次監査といって、1ヶ月に1回のペースで事業所を訪問します)

顧問先の経営者からすれば、税理士事務所の職員は「先生」ですから、会計処理や節税の仕方についていろいろと質問されます。

最初からすべて完璧に回答するなんてことはまずできませんが、先輩について仕事を覚える中で自然と対応もできるようになっていくと思います。

半年〜1年程度で自分の担当顧問先を持つように

こんな感じでだいたい半年〜1年程度は先輩のアシスタントを経験し、その後に自分の担当顧問先を持つというケースが多いです。

自分の担当顧問先をもったら、その顧問先の月次決算や年次決算・税金計算までをすべて担当することになります。

顧問先からすれば、毎月「顧問料」という形でお金を税理士事務所に対して支払っていますから、新人といえどもいい加減な対応はできません。

もちろん、まわりの先輩や所長税理士もサポートしてくれると思いますので、ひとつひとつの仕事を覚えていけば大きな問題が起きることは少ないと言えます。

(最終的には申告書に所長税理士のはんこを押すことになりますので、所長税理士が正しい処理をしているかどうかチェックしてくれます)

税理士事務所の仕事に向いている人はどんな人?

税理士事務所 未経験 資格なし

(税理士事務所の仕事に向いている人とは?)

税理士事務所の仕事に向いている人とは、どんな性格の人でしょうか。

会計や税務の仕事というと、「計算が得意で、細かい作業が得意なタイプ」というイメージをもたれるかもしれませんね。

もちろん、そういう側面は確実にあります。

会計や税務の仕事は非常に緻密(ちみつ)な仕事ですから、計算が得意で一つ一つの仕事をきっちりやっていくタイプの人は仕事を早く覚えられると思います。

※こちらのWEB適職診断も参考

勉強が苦にならないタイプの人に向いている仕事

また、会計や税法のルールはほぼ毎年変わっていきますので、日常的な勉強がとても重要な仕事でもあります。

すでに税理士資格を持っている有資格者であっても、毎年変わる税法のルールに対応するために勉強しながら仕事をしているというのが、この業界で働く人の普通の姿です。

税理士事務所で働くなら、細かい計算が苦にならないこと、勉強が苦にならない人であることは必須の適性と言えるでしょう。

税理士事務所の仕事はコミュニケーション能力も必要

一方で、税理士事務所の仕事はコミュニケーション能力もかなり重要です。

というのも、税理士事務所の仕事は、顧問先の経営者に対していろいろとアドバイスをする仕事だからです。

ほぼ毎日外部の取引先を訪問して、その会社の経営者と経理スタッフさんとやりとりをするのが業務内容になります。

仕事の雰囲気的には「ルート営業」のような感じと思っておくと良いかもしれません(もちろん、新規開拓はやる必要はありませんが)

なので、人とのコミュニケーションが苦手…というタイプの人は税理士事務所の仕事はつらくなってくるかもしれませんね。

もちろん、社会人として普通のコミュニケーションができる人なら問題はありません。

税理士事務所の採用では営業マンの経験のある人などは好まれるのですが、それにはこのような背景があるのです。

税理士事務所で実務経験を積むメリット

税理士事務所 未経験 資格なし

(税理士事務所で働くメリット)

税理士事務所で実務経験を積むことには、大きなメリットがあります。

それは、会計や税務に関する圧倒的に「濃い」経験を積むことができる点です。

というのも、税理士事務所では決算業務を年間で20件以上も経験することができるからです。

会計や税務の知識でもっとも差がつくのは、なんといっても決算業務をどれだけ経験しているか?によってです。

決算業務は、いわば1年間の経理業務の総仕上げです。

365日すべての仕訳処理を見直して、修正が必要であれば直していくという作業をやっていくことになります。

この決算業務をどれだけ経験しているか?によって会計や税務の知識は磨かれていくと言っても過言ではないのです。

税理士事務所職員と経理スタッフの比較

この点は、一般的な経理スタッフの仕事と比較して考えるとわかりやすいです。

経理の仕事では、当然ながら決算業務を「1年に1件」しか経験することができません。

それに対して、税理士事務所の職員は自分が担当している顧問先の決算をすべてやりますので、

例えば20件の担当先がある職員なら、「1年で20件」の決算業務を処理することになります。

経理では1年に1回しか経験できない決算業務を、税理士事務所の職員は20件以上やるわけですね。

まるでドラゴンボールに出てくる「精神と時の部屋」みたいですが、短期間で会計や税務についての圧倒的に多い経験値を積むことができるのです。

税理士事務所から経理に転職するというキャリアを築く人は多い

税理士事務所で実務経験を積めば、転職先として企業の経理職への道もひらけます。

税理士事務所で実務経験を積み、その後に一般企業の経理幹部職へと転職していくというキャリアを積む人はとても多いですね。

税理士試験はどうしても合格できる人とできない人がいる試験ですから、最初は税理士になるのを夢見て税理士事務所に転職したけど、税理士はあきらめて経理に転職する人は多いのです。

>>税理士事務所から経理への転職についてはこちらの記事で解説しています

税理士事務所の職員として担当していた顧問先の経営者に引き抜かれて、顧問先の経理財務担当者になるというケースもありますね。

税理士事務所で実務経験を積むことは、会計分野でのキャリアを築いていくのに非常に有利といえます。

税理士事務所に未経験・資格なしで入社した場合の平均年収

税理士事務所 未経験 資格なし

(税理士事務所に未経験・資格なしで転職した場合の平均年収)

税理士事務所に未経験・資格なしで入社する場合の平均年収は、300万円〜350万円が相場でしょう。

その後経験3年〜5年で年収400万円〜450万円までいければ良い方です。

>>実際の会計事務所求人を見てみる

(ただし、後で見るように「税理士事務所の職員で爆発的に稼ぐ人」も中にはいます)

未経験者の場合、最初から高い年収を得られる仕事ではないことは覚悟しておく必要があります。

税理士事務所で働く人の多くが、働きながら税理士試験に合格し、将来的には独立して自分の事務所を持つことを目指しています。

もし税理士試験に合格できなかった場合には、企業経理に転職するというキャリアもありますね。

(大手企業の経理幹部職なら年収1000万円も普通にあります)

税理士事務所で得ることができる実務経験は、会計分野でキャリアを積んでいく上で非常に有利ですから、

キャリアスタート時の低い年収については「修行と思ってがまんする」という人が多いのが実情です。

税理士事務所で高年収になれる人と、いつまで経っても低年収な人の違い

このように、税理士事務所の職員というのは決して給料の良い仕事ではないのですが、中には「爆発的にお金を稼ぐ税理士事務所の職員」もいます。

これはどういうことかというと、固定給以外のボーナスを自分で稼げる人です。

↓具体的には、税理士事務所で働いていると、以下のような臨時ボーナスをもらえることがあります。

税理士事務所職員の臨時ボーナス

  • 顧問先の新規開拓
  • 顧問先への生命保険加入提案などによる代理店報酬
  • その他の提案によるキックバックなど

税理士事務所の顧問先というのは中小企業経営者ですので、いわば「たくさんお金を持っている人たち」です。

節税対策の提案や、新しい設備導入で業者を紹介したような場合には、

その紹介先の業者から「お客さんを紹介してくれてありがとうございました」ということでいろいろ謝礼金がもらえるのです。

例えば、もっともポピュラーなのは節税対策として生命保険の加入を提案し、結果として保険会社から代理店報酬(仲介手数料)をもらうケースですね。

これは提案する保険の内容にもよるのですが、1件で50万円以上の代理店報酬が発生することもあります。

その他、不動産の購入から新規店舗出店の仲介、金融機関融資の成功まで、顧問先から税理士事務所の職員にお金が落ちてくる場面はいろいろあります。

従業員への分配が大きい事務所なら年収1000万円稼ぐ職員もいる

もちろん、これらの収入はまず自分が所属する税理士事務所の収入になるのですが、そのうちのいくらかの割合は従業員である職員のボーナスとして反映されるのです。

どれぐらいの割合が従業員のボーナスになるかは所長税理士の考え方次第です。

分配の大きい税理士事務所でバシバシ提案を決められる人であれば、年収1000万円を超えるケースもあります。

税理士事務所の職員は決して低年収の人ばかりではなく、こんなふうにしてたくさん稼いでいる人もいることはぜひ知っておいて欲しいですね。

税理士事務所の9割以上は「従業員30名未満の小規模事務所」

ちょっと古いデータですが、総務省が発表している「経済センサス平成24年版」によると職員数が30名を超える税理士事務所というのは、全体の0.57%しかありません。

その他90%以上の税理士事務所というのは従業員数数名数名〜10名程度の規模で運営されているのが実情なのです。

この事実から何が見えてくるかというと、税理士事務所の職員の給料や福利厚生は、

所長税理士の考え方ひとつで決まりやすいということですね。

従業員の給料をどんどんあげて、少しでも長く事務所で働いてもらう」というスタンスの所長税理士もいれば、

従業員は基本的に使い捨て」というスタンスの所長税理士もいます。

後者のような事務所は仕事も過酷な「ブラック事務所」になってしまいやすいですから、注意しなくてはなりません。

>>ブラックな税理士事務所の特徴と見分けるコツについてこちら

税理士事務所で働きながら税理士試験を目指す場合の平均合格年数は?

税理士事務所 未経験 資格なし

(税理士事務所で働きながら税理士試験合格を目指す場合の注意点)

税理士事務所に転職することを検討している人の多くは、税理士試験の勉強と同時進行で税理士としての実務経験を積むことを考えているでしょう。

働きながら税理士試験合格を目指す場合には、平均合格年数は5年〜8年というところが相場でしょう。

税理士として仕事を覚えながら、「1年に1科目」というペースで5科目合格を目指すというのがもっともポピュラーな勉強計画と言えます。

税理士事務所の仕事と税理士試験の勉強は両立できる?

税理士事務所で働きながら試験勉強との両立ができるかどうか?は、所属する税理士事務所の雇用環境に左右される部分が大きいです。

勉強との両立がしやすい事務所に転職すれば、今から5年後のあなたは税理士試験に合格して、独立に向けて具体的な行動を起こしているでしょう。

一方で、仕事が激務すぎて勉強との両立が不可能な事務所に転職してしまったとしたら、最悪のケースでは5年後でも税理士試験の科目合格はゼロ…ということも考えられます。

繰り返しになりますが、税理士事務所というのはとても小さな組織ですから、所長税理士の考え方ひとつで事務所の雇用環境が決まりやすいです。

所長税理士が従業員の税理士試験勉強を積極的に支援している人であれば、勉強との両立もとてもやりやすい環境で働くことができるでしょう。

所長税理士の「従業員の税理士試験挑戦」に対するスタンスを知っておくことが重要

このように、税理士事務所に転職するなら、「所長税理士が従業員の税理士試験勉強をどう考えているか?」を事前に知っておくことが重要です。

面接などでくわしく説明してもらえればベストですが、ただでさえ緊張する面接で、事務所内部の事情について所長税理士の本音を引き出すのは簡単なことではありません。

所長税理士としては税理士試験の勉強を進めている人を採用したいですから、「うちなら勉強も両立できるよ」と口では言うでしょう。

しかし、実際には仕事が激務すぎてとても資格スクールに通う時間なんてない…という状況もあり得ます。

税理士事務所専門の転職エージェントから情報をもらおう

こうした情報を正確に集めるなら税理士事務所専門の転職エージェントを使って転職活動をするのが良いです(無料で使えます)

転職エージェントは採用活動を行なっている税理士事務所を1件ずつまわって、その事務所の雇用環境について情報を集めています。

所長税理士の人格や、一緒に働くことになる先輩職員がどんな人たちか?といったことについても情報を出してもらうことができますよ。

転職したのはいいけど、所長税理士と性格が合わなくてすぐ退職…というのはこの業界ではよくある失敗例ですから注意してください。

↓税理士事務所に未経験・資格なしで転職するなら、以下のような税理士事務所専門の転職エージェントに相談するようにしましょう。

MSジャパン

実務未経験者向けの求人が充実!

MSジャパンは、税理士事務所などの会計職求人が専門の転職エージェントです。
特徴は、未経験者でも好条件で働ける求人(年収400万円〜など)が多い点ですね。
実務未経験で税理士試験もこれからという方は、MSジャパンをメインで使いましょう。
企業経理の求人も多くあるので、「税理士事務所→経理」のキャリアを目指す人にもおすすめです。

Copyright© 税理士事務所の転職活動ナビ , 2020 All Rights Reserved.