- 働きながら税理士試験合格を目指す場合「2科目同時に受験」は適切?
- 1年1科目ペースで勉強計画を立てるべき?
- 最短で2科目合格するにはどうしたらいい?
働きながら税理士試験合格を目指す人の多くが、
「1年で1科目、5年で5科目合格」という計画を立てます。
しかし、個人的には税理士試験は「2科目同時進行」が短期合格のポイントになると思っています。
というのも、税理士試験は科目どうしの関連性が非常に高いからです。
典型的なのが簿記論と財務諸表論ですね。
この2科目は内容的に重複している部分が多くある上に、
「一方を理解するともう一方の理解が深まる」という関係になっています。
(財務諸表論で学んだ理論を、簿記論の計算問題でより具体的に計算してみるなど)
以下では、働きながら税理士試験合格を目指す方向けに、最短で2科目合格を達成するためのポイントを解説いたします。
こちらの記事もおすすめ
ブログ管理人
1985年生まれ。未経験簿記なしニートで会計事務所入社→月給16万円で地獄のような目にあう→何度か転職して年収600万円→税理士試験に挫折…→会計事務所から経理へ転職/実体験をもとに始めたこのブログも運営6年目に突入しました(累計読者34万人以上)
>>自己紹介の記事はこちらです
この記事の目次
働きながら最短で税理士試験合格!知っておくべき2つのポイント
↓働きながら最短で税理士試験に合格するには、以下の2つのポイントが重要になります。
- 勉強環境は「自分の責任で」作る
- 自分の適性に合った科目を選択する
それぞれの項目について、順番に解説していきます。
1.勉強環境は「自分の責任で」作る
働きながら税理士試験合格を目指す人は、勉強できる環境を「自分の責任で」作ることが大切です。
あえて「自分の責任で」と書いたのには理由があります。
- 忙しいから…
- 今は仕事を覚える時期だから…
- 繁忙期が終わったら勉強する…
などなど、働きながらの場合、勉強をしない言い訳というのはいくらでも出てくるからです。
当たり前ですが、税理士試験は言い訳ばかりしていてはまず合格できないからです。
その一方で、働きながらでも短期間で5科目合格を果たす人は確実にいます。
私はこれまで税理士事務所で10年以上働いてきて、合格できる人もできない人もたくさん見てきました。
私自身も「結局合格できなかった人(科目合格止まり)」ですが、
それだけに「合格できる人と、できない人とで何が違うのか?」についてはかなり突っ込んで考えてきました。
働きながら合格できる人とできない人との違い
おおまかにいうと、働きながら合格できる人とできない人とでは「勉強時間を作ること」への意識の差があると思うんです。
↓具体的には、以下のような行動を主体的に取れる人が短期合格する人だと言えます。
- 多少の雑音があっても勉強を優先できる
- 働く環境を主体的に選んでいる
多少の雑音があっても勉強を優先する
第一に、多少の雑音があっても、勉強を優先できる必要があります。
ここでいう「多少の雑音」というのは、物理的な雑音のことだけではなくて、
「周囲の人たちの意見」という意味もあります。
例えば、勤務先から「給料をもらっているのだから仕事を最優先にしろ」といわれたときや、
家族から「休みの日ぐらい家族サービスしてほしい」といわれたときに、
断固として長期的な目標(税理士試験合格)を優先できるかという問題ですね。
さらにいえば、「働きながらなんてやっぱり無理」ということを言ってくる人もきっとたくさんいます。
そういう人たちの意見をしりぞけることができるかどうかということです。
特に、30代以降になると自分のためだけに使える時間というのは少なくなってくるのが現実です。
働きながら税理士試験合格を目指すなら、多少は自己中心的と思われても我が道をいける人でないときびしいのが実際のところだと思います。
働く場所を主体的に選ぶ
第二には、働く場所を主体的に選ぶことも大切です。
働きながら税理士試験合格を目指す人の多くは、税理士事務所で働きながら勉強することを考えているでしょう。
税理士事務所側も、従業員が税理士試験合格を目指して勉強していることは百も承知ですから、優秀な人材を集めるために勉強を応援する環境を用意していることが多いです。
(試験直前期の長期休暇取得や、資格スクールに通いやすいように繁忙期を除いて残業禁止にするなど)
その一方で、実質的に勉強との両立が不可能な税理士事務所も少なくありません。
こういった事務所では、「従業員の試験勉強を応援してもなんの得もない。合格したら独立して行ってしまう」と考えています。
働きながら税理士試験合格を目指すなら、「どの事務所で働くか」は極めて重要な問題といえるでしょう。
「何よりも勉強と両立できることを判断基準に働き先を選ぶ」という人と、
「どうせ合格したら独立するから、雇ってくれるならどこでもいい」という基準で働く事務所を選ぶ人ととでは、勉強環境に大きな差が出ることは当然です。
勉強しやすい税理士事務所を見つけるには?
とはいえ、「実際に働く前に、試験勉強と両立できる雇用環境かどうかなんてわからない」という人もいらっしゃるでしょう。
雇用契約を結ぶ前に、事務所に足を運ぶ機会なんて面接の時ぐらいしかありませんからね。
解決策としては、税理士事務所専門の転職エージェントから情報をもらうのが良いです(転職エージェントは無料で使えます)
転職エージェントは、実際に事務所に足を運んで所長税理士から雇用環境についてヒアリングしていますから、
実際に働き始める前に、応募先の税理士事務所が勉強と両立できる雇用環境かどうか?をみきわめることができますよ。
時間をかけて転職活動し、採用された後になってから「やっぱり勉強と両立できる環境ではないと気づいた…」となると大きな時間のロスになってしまいます。
これを避ける意味でも、応募する税理士事務所を選ぶときには、転職エージェントに相談してみるのがおすすめです。
勉強できる環境づくり
働きながら税理士試験を短期間で科目合格するためには、
自分に合った勉強場所を見つける必要があります。
ここで重要なのが、集中できる場所の確保です。
働きながら勉強する人は、学生より勉強時間が少ない分、短時間集中できる場所探しで合否が左右されるといっても過言ではないからです。
なお、勉強場所はひとつにしぼる必要はまったくありません。
集中できる場所はその日の気分や状況によっても変わりますよね。
なので、勉強場所の候補はたくさん持っていた方が便利です。
通勤や仕事中にちょっと寄れるカフェや、時間貸しの自習室など、集中できる場所を見つけておくのが良いでしょう。
「完全に静かでないと集中できない」はNG
ただ、注意してほしいポイントがひとつあります。
それは、勉強する場所は、静かな場所に限定しないことです。
いつも静かな場所で勉強していると、試験時に周囲の電卓音や筆音が気になり、問題に集中できないケースが生じます。
もちろん、雑音がありすぎるのも良くないですが、落ち着いた雰囲気のカフェや人が多い図書館ぐらいの雑音にはなれておかないと試験本番でつまづく可能性が高いです。
小規模な個人事務所は勉強しやすい環境であることが多い
税理士事務所で働きながら税理士試験合格を目指す案ら、まずは小規模の個人事務所で働くことをおすすめします。
なぜなら、日々の業務でいまあなたが学んでいる勉強が生きるからです。
税理士法人や規模が大きい個人事務所で働くと部門ごとに分かれることがおおく、知識が偏ってしまいます。
つまり、働きながら科目合格を目指するためには、日々の業務でいかにアウトプットできるかも重要なのです。
そこで働きながら学べる税理士事務所にはどういう特徴があるかをご紹介します。
税理士が一人の事務所を選ぶ
そもそも税理士登録するためには、2年以上の実務経験が必要とされます。
なので、個人開業税理士事務所で働くか、または大手税理士法人で働くかの選択をしなければなりません。
どちらも経験できれば、それに越したことはありませんが、選択しなければいけない場合は、税理士一人の個人事務所がオススメです。
理由は、実務を通してさまざまな経験ができるからです。
経験ができる=知識が身に付く。
つまり、仕事を通して勉強ができるのです。
最初は、実務を覚えるまで非常に苦労すると思いますが、さまざまな案件に触れられるため、幅広い知識が身に付きます。
また、この個人税理士事務所選びで注意するポイントは、仕事が忙しすぎる事務所を選択しないことです。
特に、雇用環境が劣悪ないわゆるブラック事務所に入社してしまうと悲惨なことになりますから注意してください。
土日祝が休みの事務所を選ぶ
土日祝日が基本休みかどうかは、税理士を目指すうえでもっとも重要な部分といっても過言ではありません。
年末調整や個人・法人の確定申告時期などの繁忙期に休みが少ないというのは、この業界で働くうえで避けては通れません。
しかし、繁忙期以外も残業・休日出勤が当たり前の事務所で働いていては、受かるものも受かりません。
冒頭でも述べたように税理士試験は、国家3大資格に匹敵するほどの難関試験です。
毎日勉強するのはもちろん、休日・祝日は返上して勉強しないと合格するのは難しいでしょう。
これから働きながら2科目合格を目指す人、税理士を目指す人は土日祝日が休みの事務所を選択しましょう。
2.自分の適性に合った科目を選択する
働きながら税理士試験合格を目指すなら、「どの科目を選択するか?」は決定的に重要です。
各科目でどれくらいの勉強時間が必要なのかについて、
↓大手資格スクールの情報をまとめると以下のとおりです(スクールによって多少の誤差はありますが、平均するとこうなります)
- 簿記論 :400~450時間
- 財務諸表論:450~500時間
- 所得税法 :600~650時間
- 法人税法 :600~650時間
- 相続税法 :400~450時間
- 国税徴収法:150~200時間
- 固定資産税:200~250時間
- 消費税法 :300~350時間
- 酒税法 :150~200時間
- 住民税 :200~250時間
- 事業税 :200~250時間
なお、上記は税理士試験初年度の勉強時間の平均値です。
税法科目の中では、選択必須科目である所得税法と法人税法の勉強時間が一番多いですね。
つまり、600時間以上を1年で確保できる税理士事務所でなければ働きながら税理士になることは難しくなります。
↓それぞれの科目の合格率についても見ておきましょう。
税理士科目の合格率平均値
- 簿記論 :11~13%
- 財務諸表論:15~18%
- 所得税法 :12~14%
- 法人税法 :10~12%
- 相続税法 :10~13%
- 国税徴収法:11~13.5%
- 固定資産税:10~12.5%
- 消費税法 :11~13%
- 酒税法 :10~12%
- 住民税 :14~16%
- 事業税 :11~14%
勉強時間が少なくても済む科目(固定資産税・国税徴収法・酒税・住民税・事業税など)であっても、合格率でみるとほぼ違いがないことに注意してください。
ボリュームが少ないからと言ってこれらの科目を安易に選ぶのは禁物です(実務でもほぼ使わない知識なので、「実務と関連づけて学べる」という税理士事務所職員ならではの強みもいかせません)
なお、各年度によって「受かり年」というのも存在します。
例えば、令和元年度の住民税19%、H29年度の財務諸表論29.6%というように、例年の合格率より高い数値になることもあるのです。
もっとも、受かり年の科目は誰にも予測できないので、コツコツ勉強するほかありません。
同時合格する最強の組み合わせ
税理士試験は、各科目によって出題内容があらかじめ決まっています。
ここでいう出題内容というのは、計算と理論の比率のことです。
↓下記の表で各税法科目の出題範囲を確認しておきましょう。
- 簿記論 :計算100%
- 財務諸表論:計算50%/理論50%
- 所得税法 :計算50%/理論50%
- 法人税法 :計算50%/理論50%
- 相続税法 :計算50%/理論50%
- 国税徴収法:理論100%
- 固定資産税:計算50%/理論50%
- 消費税法 :計算50%/理論50%
- 酒税法 :計算40%/理論60%
- 住民税 :計算50%/理論50%
- 事業税 :計算30%/理論70%
ほとんどの税科目が計算50%/理論50%であるものの、簿記論、国税徴収法、酒税法、事業税の比率は異なります。
理論が得意という人は国税徴収法や事業税、住民税が比較的受かりやすく、計算が得意という方は、簿記論に集中しましょう。
2科目受験する人のなかには、計算100%の簿記論と理論100%の国税徴収法を同時にチャレンジする人も多いです。
これから1年に2科目を受けるという人は、理論と計算の出題内容に目を向け、得意分野で勝負してみてください。
(追伸)給料安くて超激務な「ブラック事務所」で絶対に働きたくない人へ
- 税理士事務所ってどこも給料安すぎる…。
- 実務未経験で科目合格もなしだと搾取の対象って本当?
- 将来は税理士として独立目指すけど、今の年収はさすがにキツい…。
- 仕事が忙しすぎて税理士試験全滅…とか絶対避けたい。
- パワハラな所長税理士の下で丁稚奉公みたいに働きたくない…。
↑こんなふうに不満や不安を抱えている方、税理士志望者にはきっと多いと思います。
残念ながら、その不安が的中してしまうケースは少なくありません。
職員を「使い捨て部品」ぐらいにしか考えず、
安月給で搾取しまくるブラック事務所は2024年現在も普通に存在しています。
はっきり言って「令和のこの世の中で、いまだにこんなことやってるのか?」
みたいなブラックな事務所がたくさん存在しているのが現実です。
もちろん「税理士事務所のすべてがブラック」というわけではありませんが、
全体の2割は完全ブラック、
全体の6割はややブラック、
残りの2割だけがホワイト…
みたいな割合がリアルな実態でしょう。
(↓こんな感じ)
↑労働環境が良好な「ホワイト事務所」で働けているのは全体の2割の人だけ。
残りの8割の事務所職員は、ブラックな環境で苦しんでいる…というのが実際のところなんですね。
なぜ、こうなってしまうのか?ですが、理由は単純です。
税理士事務所ってどこもめちゃくちゃ小さな組織で、
しかも所長税理士のワンマン経営なので、
外からの批判にさらされることがないからです。
税理士事務所って、そのほとんどが「所長税理士合わせてスタッフ5名」みたいな感じの小さな組織です。
大企業の場合、ブラックなことやってたら新聞やテレビマスコミから批判されますよね。
でも、税理士事務所みたいに小さな組織が、
メディアに注目されることなんてほとんどないです。
一般企業のように株主と経営者が分離しているなんてこともありません。
基本的に「所長税理士=事務所のオーナー」なので、
ブラックなことやってても、誰からも批判されませんし、
労働組合みたいな「労働者の権利を守る組織」みたいなものもありません。
さらにいえば、ネット上でも「実際に事務所で働いた人たちの正直な口コミ」がめったに出てこないんです。
ただでさえ狭い業界な上に、所長税理士どうしの横のつながりが強いので、
自分の事務所の悪口をネットに書き込んだりすると、
すぐに気づかれてしまってヘタをすると業界にいづらくなる…。みたいなことすらあります。
みんな自分のキャリアを危険に冒してまで、ネットやSNSに口コミなんて書かないんですね。
こんなふうに、ブラック事務所を見分けるための情報が非常に少ないせいで、
まちがえてブラックな事務所に応募してしまう人が続出するんです。
しかも、完全ブラックな事務所ほど人を集めるのに必死ですから、
「うちはアットホームで家族的な雰囲気です!…」
みたいに求人サイトでアピールしたりするので、たちが悪いんですよね…。
ブラック事務所の求人を「最初から選択肢に入れない」ことが重要
これは税理士業界に限らずですが、
すでに志望業界が決まっている人は「業界専門の求人サイト」で求人を探すのが転職成功のコツです。
ブラック企業でも簡単に求人掲載できてしまうリ●ナビやハロワ、indeedとかとは違って、
業界専門サイトでは「最低限の年収や福利厚生条件を満たしているか?」が厳しくチェックされます。
そうしないと、求人数で勝負している大手リクナビに勝てないからです。
「うちは求人数ではリクナビには勝てませんけど、
求人の『質』ではリクナビなんかより圧倒的に良いものがありますよ」
↑みたいな感じで、ブラック事務所の求人をあらかじめ排除することで、質で勝負しているわけですね。
転職サイトの中にどんなに求人数がたくさんあっても、
当たり前ですが実際に働ける事務所は1つだけです。
すでに「税理士業界で働く」「将来は税理士として独立を目指す」とはっきり決めている人なら、
リクナビなどの一般向けサイトではなく、
税理士業界専門のサイトを使うのが鉄則ですよ。
↓税理士業界専門の転職サイトで、
最有力はヒュープロですね。
ヒュープロ(税理士業界専門の無料転職サイト)
ホワイト事務所の求人多数あり!
ヒュープロは、税理士業界専門の無料転職サイトです。
未経験資格なしOKで年収400万円の求人
経験3年以上で年収660万円〜の求人
BIG4含む大手税理士法人の求人
税理士試験と両立できる残業なし求人
など、ホワイト求人が多数ありますよ。
>>10,097件の求人を見る
↓有名事務所への転職を目指す人には、
マイナビ税理士もおすすめ。
BIG4税理士法人〜国内独立系大手などの求人が多いです。
どっちも無料登録だけで使えるので、併用しましょう。
マイナビ税理士(科目合格1科目以上ある人におすすめ)
有名大手事務所の求人が豊富!
マイナビ税理士は、BIG4税理士法人をはじめとする有名事務所の求人を狙う人におすすめの無料転職サイトです。
KPMGやEYなど外資系大手の求人や、
辻本郷や山田&パートナーズなどの国内大手事務所の求人が多数ありますよ。
未経験者は科目合格が必須になりますが、税理士業界でハイクラスを目指す人にはおすすめの転職サイトです。
>>1,500件の求人を見てみる
未経験資格なしOKの求人から、
実務経験2年以上なら年収600万円スタートなどの高年収求人、
在宅ワークもOKで税理士試験との勉強両立がしやすいワークライフバランス型求人など、
好条件なホワイト事務所の求人が多数見つかります。
無料アカウント登録で、1万件以上の会計求人の中からしぼりこみ検索できますよ。
↓実際の求人結果を少しお見せするとこちら。
未経験でも年収400万円〜と好条件な求人が多いです。
(画像クリックで拡大します)
↓実務経験者向けの求人ではこんな感じです。
BIG4含む大手事務所〜資産税特化型の事務所まで求人豊富。
税理士業界専門の中では最大手クラスなので信頼性が高いサイトです。
無料アカウント登録が必要ですが、完全匿名で使えるサイトなので安心ですよ。
税理士業界志望者はリク●ビやハロワ、indeedは使わない方が良い
私は、税理士業界で転職するなら、
リクナビやハロワ、indeedなど、
「一般向け求人サイト」は使わない方が良いと思ってます。
なぜかというと、登録されている求人の質があまりにも低すぎるからなんですね。
実際、私が1社目に入社した事務所は完全にブラック事務所だったんですが、
この事務所はハローワーク経由で応募しました。
(窓口の職員さんに「こちらは特におすすめですよ」と紹介されました…)
私も後から知ったんですが、ハローワークの相談員って、
彼ら自身が非正規職員だったりするんです。
はっきりいってけっこういい加減なんですよね…。
税理士業界への転職を検討している方は、
厳選された求人だけが掲載されている専門サイトを使いましょう。
リクナビやindeedと同じように完全無料で使えるサイトなので、こちらを使わない理由はないです。
(みんな知名度だけでリクナビを選び、失敗します)
↓上記サイトでは、例えば以下のような好条件な税理士事務所の求人を見つけることができますよ。
- 未経験・資格なしでも年収400万円スタートの求人
- 実務経験3年以上なら年収600万円スタートの求人
- 税理士試験と両立できるワークライフバランス重視の求人
- 在宅リモート勤務OKな税理士事務所求人
- 税理士事務所から経理の転職歓迎の求人
- 相続税申告の実務経験を積むことができる事務所求人
- 将来的に独立を目指すのもOKな事務所求人
なぜ「最大手のリ●ナビ」をおすすめしないのか?
転職サイトっていろんなところがありますよね。
リク●ビとかindeedの方が「学生時代の就活とかでも使ってなじみがあるし、Googleで検索したときに上の方に出てくるから安心」と思われる方も多いかもしれません。
ただ、個人的にはこういう転職サイトの選び方はおすすめしません。
リクナビとかindeedって、企業側が求人掲載をする料金が以上に安い上に、
ろくな審査もないのでブラックな事務所でも求人出し放題なんですよね…。
あと、税理士業界って採用側も応募側も、ニーズがかなり特殊です。
採用側(事務所側)は繁忙期と閑散期で採用の難易度をガラッと変えてきたりしますし、
応募側(私たち)も税理士受験生なので仕事と勉強の両立がマストだったり、
社会人から勉強スタートの人が多く、キャリアスタートの年齢が高めだったりと、
一般的な転職活動とは事情がかなり異なるケースが多いんです。
特に未経験者の方は、年収が極端に低い事務所(年収200万円代など)に応募しないように注意しないといけません。
実務経験者はともかく、業界的な年収相場をよく知らない未経験者を狙って、
「うちは勉強しながら働けますよ!(なので年収は低くても我慢してね!)」
みたいな感じで、極端に低い年収で募集をかけているブラックな事務所は本当に多いんです。
↓以下のいずれかに該当する人は、
税理士業界専門の転職サイトを使って求人を探すようにしましょう。
- 税理士試験との両立ができる事務所で働きたい人
- 毎年「1年に1科目」などのかたちで、着実に科目合格を積み重ねていきたい人
- 業界相場より低年収の事務所にまちがえて応募する愚を避けたい人
- 将来の独立を見すえて開業資金をちゃんと貯金していきたい人
- 税理士試験に失敗した場合に備えて、企業経理への転職という選択肢も検討している人
>>税理士業界専門の転職サイトで求人検索してみる
(メールアドレスの無料登録が必要です)
忙しくて今すぐは転職活動できない…という人へ
「転職したいけど、今すぐは転職活動は始められない。
ひょっとしたら今の勤務先に残るのがベストかもしれないし…。」
↑今の環境にいろいろ不満はあるけれど、
なんとなく不安で動けなくなっちゃってる方も多いでしょう。
転職活動なんて人生でそう何回もやることじゃないですし、
そのわりに人生に与える影響がデカくて不安になっちゃいますよね。
私自身もブラックで働いている時に経験したことなんですが、
今いる職場でストレスがマックスまで溜まると、
まじで何も行動する気がなくなるんですね。
転職って年齢的に若ければ若いほど有利なのが現実ですし、
精神的な疲労が溜まってくると人間って正常な判断が効かなくなってきます。
どんなに時間がなくて忙しい人も、
受動的に(受け身で)入ってくる状態にしておくことが大切です。
希望年収や勤務地などを転職サイト内で入力しておくと、
マッチする最新のおすすめ求人がメールが定期的に入ってきます。
↓ある日の私のメールボックスをお見せすると以下の画像のような感じ。
あらかじめ自分で入力した年収などの条件にマッチする求人が出たら、
最速でメール通知してくれるので見逃しがなくなります。
↑良さげな求人が見つかったらブックマーク保存しておきましょう。
これやっとくだけで、「どうしてもつらくなったら転職もある」という選択肢を持つことができます。
過労やストレスでぶっ倒れる前に行動を起こすことができますよ。
転職サイトは完全無料で情報リサーチに使えて、いつでも即解除できます。
変な電話連絡が来るようなこともないです。
無料で使えるものは徹底的に使い倒しましょう。
よくある質問と回答(Q&A)
転職サイトに関して、
あるあるな疑問とそれに対しての回答を載せておきます。
転職サイトは本当に無料?なぜ無料?
転職サイトは、企業や事務所が払う紹介手数料(広告料)で運営されています。
お金払ってるのは企業側だけなので、
私たち求職者側は最初から最後まで完全無料で使うことができますよ。
後からお金を請求されるとかはいっさいないので、安心して求人リサーチに使い倒しましょう。
転職サイトに登録したら電話セールスとかうるさくない?
転職サイトの登録は基本的にメールアドレスだけでできるので、
電話はかかってこないですね(相手はこちらの電話番号を知らない状態)
定期的に「こういう求人出てきましたけどどうですか?」みたいな連絡はくれますが、基本的にはメールオンリーです。
未経験資格なしでも応募できる事務所ってあるの?
これは実際に求人検索してみるのが早いかもしれませんが、
税理士事務所って未経験OK求人が意外に多いです。
ただ、リクナビとかハロワで探すと年収200万円台…みたいな、
完全ブラックな事務所もわんさか出てきたりするので、くれぐれも注意してください。
未経験無資格でも年収400万円以上の求人ぐらいなら、普通にたくさんありますよ。
複数の転職サイトを同時に使っても問題ない?
これはまったく問題ないです。
むしろ、たくさん使った方がいろんな求人に出会えるチャンスがひろがるので、2社〜3社ぐらいを使い回す方が良いでしょう。
転職サイトには無料のエージェントサービスがつくことが多いですが、
担当してくれるエージェントとの面談に進んだような場合には、
他社のエージェントからも話は聞いてますぐらいに教えてあげると親切かもしれませんね。
(求人リサーチのために転職サイトを使いたい用途の場合には、そもそもエージェントとのやり取りは発生しません)
最後の最後にお伝えしたいこと
↓仕事や転職で成功するために大事なのって、結局はこれです。
転職活動でもっとも重要なのは、能力やスキルより情報収集です。
具体的には、どの転職サイトを使うか?(リクナビなどの「一般向け」を使うか?税理士業界専門か?)で大きな差がつきます。
税理士業界は、能力的にとても優秀なのに、
転職活動のやり方がまずかったのが原因で、
ブラック事務所で働くことを余儀なくされている人…がものすごく多いです。
転職サイトへの登録なんて、実際には1分でできる作業です。
お金もかかりませんし、気に入らなければ即解除できるのでリスクなんて何もありません。
それでもやらない人はやらないですし、やる人はさくっととやります。
↓今から5年後に、あなたはどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、税理士試験もいつまでたっても科目合格ゼロ…。貯金もゼロ…。
- 働きながらスピーディに5科目合格達成。年収高めなので独立資金のめどもある程度ついている。あとは税理士としての実務能力を高めていくだけ…!
↑この前者は実は過去の私の姿そのもので、
今思うと「もっと早く行動しておけばよかった」と後悔しています。
この記事を読んでくださったあなたは、もちろん後者を目指してください。
いまどんな状況にいる人でも、
成功に向かって一歩踏み出すことは可能です。