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「税理士事務所は給料が安い」とよく言われますが、実際には働き方しだいの側面もあると思います。

今回は、税理士事務所の給料の相場や、実際に年収を上げていくためにはどういう働き方をしたら良いのか?といったことについて私の実体験込みで解説させていただきます。

税理士事務所の給料は安い?

未経験でのキャリアスタートを前提とすると、税理士事務所の給料は以下のような金額が相場です。

 

年次 年収
1~3年目 300~350万円
3~5年目 350~400万円
5~10年目 450~500万円

 

※実際に税理士事務所業界ではどんな感じで求人募集がされているのか?はこちらのサイトでチェックできます(無料登録すると残業代などの福利厚生条件もさらに細かく見れるようになります)

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それでも税理士事務所を選ぶメリットはこの3つ

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上の表を見ると、税理士事務所の給料は、同年代の平均年収と比べるとやや安いと言わざるを得ませんね。

ただし、税理士事務所の職員には、他の職業と比較した場合に次の3つのメリットがあります。

※税理士事務所で働く3つのメリット

  • ①税理士試験合格で独立が狙える
  • ②独立しない場合も大手税理士法人への転職で高年収を狙える
  • ③税理士試験に失敗しても一般企業経理からのニーズがある

まず、①税理士事務所職員は、税理士資格を取得すれば将来的に独立を狙えます。

税理士事務所で働く人の多くは税理士試験の受験生ですが、ほとんどの人が将来的に独立することを目指して働いています。

また、務経験を積んで、中堅~大手BIG4税理士法人に転職すれば高年収を狙えるというのもメリットです。

大手税理士法人では年収1000万円プレーヤーも普通にいますから、独立するのはちょっと…という方も税理士事務所でキャリアを築いていくのはおすすめです。

また、③税理士事務所の経験がある人は一般企業の経理職もニーズがありますから、万が一税理士合格をあきらめることになった場合も業界で生き残る道はたくさんあります。

まずは小規模な税理士事務所に入って3年間~5年間ほど修行(その間にできれば税理士合格)し、さらにその後のキャリアを考える、という道をたどる人がこの業界では多いですね。

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税理士事務所の給料には「臨時ボーナス」もある

なお、上の表は基本給ベースです。

税理士事務所のお給料には、生命保険の代理店契約(節税対策として顧問先に提案することがあります)を獲得したり、新規の顧客の紹介を受けたりしたときに給与加算(臨時ボーナス)があります。

提案力がある人であれば臨時ボーナスだけでも年収を100万円以上アップさせる人は少なくありません。

こういった歩合制度で加算される分があるか?は実際に応募する前に必ずチェックしておきたいところです(年収にかなりの差が出てきます)

税理士事務所の給料には「頭打ち」が必ずある

また、税理士事務所職員のお給料には「頭打ち」が確実にあります。

なぜかというと、職員の給料は自分が担当している顧問先の額顧問料合計額から取り分が決まるからで、一人の人間が担当できる顧問件数には限りがあるからです。

なので、1つの事務所にずっと所属し続けて、年功序列でお給料を上げていく…というキャリアを描いている人は、ある時期で年収が頭打ちになってしまう…ということを理解しておく必要があります(この業界で年収を上げていくには転職または独立が必須です)

税理士事務所の給料はこうやって決まる

例えば、月額顧問料2万円(年間で決算料含めて30万円程度)のお客さんを30件担当している職員であれば、この人が年間で上げる売上は900万円程度になります(1件30万円×30件)

この金額から事務所の取り分を差し引きしてお給料の金額が決まりますが、税理士事務所の場合はだいたい「事務所が4割:職員が6割」という分配になることが多いです。

上の例であれば、この職員が上げている売上900万円のうち、およそ4割の360万円~400万円を事務所が持って行って、のこりの500万円ぐらいがこの職員の収入ということになるでしょう。

税理士事務所の残業の実態は?

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税理士事務所は、どこの事務所に所属するにしても繁忙期があります。

これは税理士事務所の仕事(顧客企業の決算や税務申告業務)のスケジュールが法律に基づいて決まっているためです。

特に繁忙期となるのが個人事業主顧客の確定申告業務を行う2月~3月上旬ですね。

この時期には毎日深夜まで残業することは覚悟しておく必要があります。

なお、繁忙期以外の時期については残業は基本的に発生することは少ないです(上の確定申告時期以外の繁忙期としては年末調整業務を行う12月~翌年1月、三月決算法人の決算業務がある5月があります)

まとめると、税理士事務所は毎年12月~翌年5月が繁忙期、6月~11月は閑散期といえます。

残業代は出るのか?

繁忙期の残業を避けるのは難しいとして、問題は残業した分だけ残業代がきちんと出るのか?ですよね。

(個人的には仕事は好きなので、残業代がきっちり出るのであれば繁忙期の残業はそんなに嫌ではありません)

この点、残業代を支給しないブラックな事務所は一定数存在している…というのが残念ながら業界的な実態です。

実際、私が最初に入社した税理士事務所では、繁忙期に毎日深夜まで残業をしていたものの、残業代支給なし…というブラックな環境でした(毎日日付が変わるまで残業して給料手取り額17万円とかでした

これから未経験で税理士事務所に転職することを目指している方は特に事務所選びには注意してください。

ブラックな事務所に間違って応募してしまわないために

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こういったブラックな事務所に入社してしまうの避けるには、税理士事務所専門の転職サイトに掲載されている非公開求人を選ぶと良いです(未経験者の方は特に)

非公開求人というのはごく簡単に言うと「転職サイトに無料登録しないと見れない求人情報」のことですね(お金はいっさいかかりません)

>>未経験者向けの転職サイトではここがおすすめ

なぜわざわざ求人を非公開にするの?と疑問に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

これは、非公開求人は給与や福利厚生などの条件が通常より良いため、ハローワークなどの媒体に求人を出すとたくさんの応募がきてしまい、税理士事務所側の採用業務がパンクしてしまうからです。

求人を出す税理士事務所側としても「どこの企業でもいいからなんとか採用されたい」と考えている人(主にハローワークを使って転職活動している人)よりも、「税理士事務所業界にしぼって挑戦したい」と考えている人に応募してほしいと考えていますから、税理士事務所専門の転職サイトに登録している人だけが求人を見られる状態にしているというわけですね。

以下のような税理士事務所専門の転職サイトでは、企業側が求人を出すときに労働基準法に従っている求人となっているかの審査がありますから、ブラック事務所にあたってしまうリスクも避けることができますよ(いずれも完全無料で使える転職サイトです)

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なお、転職サイトは使い勝手に相性がありますから、2社以上に無料登録しておいて自分が一番使いやすいところをメインで使うという使い方がおすすめですよ。


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