- 女性職員の割合がやけに高い会計事務所ってどう?
- 女性でも働きやすい環境の会計事務所を見つけるには?
- ブラックな会計事務所を見分けるには?
会計事務所で働くことを検討している女性の中には、
スタッフの女性比率が高い事務所を転職先の候補として考えている方も多いでしょう。
実際、会計事務所には
所長税理士1名 + スタッフすべて女性というところもあります。

この記事では、会計事務所に女性が転職する場合に知っておくべきことを解説します。
結論から先に言うと、女性比率が高いからといってその会計事務所はブラックとは限りません。
重要なことは「なぜ、女性比率が高くなっているのか?(なんらかのポリシーがあるのか?)」を見きわめることです。
ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の目次
会計事務所で「女性ばかり」はブラック?

(女性の比率が高い会計事務所ってどう?)
所長税理士以外のスタッフが女性ばかりという場合、
↓大きく分けて次の2つのケースが考えられるかと思います。
- 所長税理士に事務所を大きくしていく意思がないケース
- 「女性だからこそいい仕事ができる」というポリシーで事務所が運営されているケース
1.所長税理士に事務所を大きくしていく意思がないケース

(所長税理士に事務所を大きくする意思がないケースとは?)
会計事務所で職員として働く人の多くが税理士試験の受験生です。
税理士資格取得を目指す人というのは、
多くが将来的に独立して自分の事務所を持つことを夢見て働いています。
このことを事務所側の事情から考えると、
せっかく社員教育をして一人前にしてあげても、
優秀な人ほど独立して辞めていってしまうということになってしまいがちです。
これを避けるために、独立傾向の少ない女性職員を優先的に採用していたら、
結果としてスタッフが女性ばかりになってしまった…
というケースが考えられます。
特に、男性職員は特に独立思考が強いと言えますね。
男女差別をするわけではありませんが、
独立して仕事をしたいと考える人は、
実態として女性よりも男性が多いのはどこの業界でも同じです。

通常は従業員を雇って、その分顧問先も増やして…
というかたちで大きくなっていく会計事務所が多いですが、
所長税理士が自分で手が回る範囲内だけでビジネスをやっていくつもりというスタンスの場合、
こういうスタッフ構成になるケースが多いと言えます。
2.「女性だからこそいい仕事ができる」というポリシーで事務所が運営されているケース

(実際、優秀な女性職員は非常に多いです)
会計事務所でスタッフが女性ばかりという場合に考えらえるもう1つのケースは、
女性だからこそいい仕事ができるというポリシーで運営されている事務所である場合です。
この場合、所長税理士自身も女性であることも多いでしょう。
確かに、私がこれまで過去に一緒に働いてきた女性の会計事務所職員には、優秀な方がとても多かったです。
ていねいな仕事をするということだけではなく、
顧客である中小企業経営者とのコミュニケーションは女性の方が意外にうまくいったりするケースが多いんですよね。
女性だから、男性だからはむしろナンセンス?

(従業員を大切にすることに、女性も男性もありません)
ただ、私自身はこういうポリシー(女性だからこそ良い仕事ができる)という考え方自体、
ナンセンスだと思います。
人間全体を2等分で考える思考がなんともおおざっぱな感じがするんですよね。
男性でも女性でも仕事ができる人はいますし、
いい加減な人も男女問わずいますからね。

シンプルに「残業なしの事務所」を探せばいい
あるいは、残業もなし、プライベートも充実していて女性も働きやすい
とアピールするために「女性職員を積極採用」としているケースもあるかもしれません。
これはこれで興味深い取り組みだとは思いますが、
ただ、そこも「女性だから」ということを打ち出す必要はないでしょう。
(シンプルに「うちは残業ありません」でいい)
↓実際、残業なしの会計事務所って
いまどきいっぱいありますしね。

スタッフが働きやすい雇用環境を目指すところに女性も男性もありません。
福利厚生をしっかりしている会計事務所は今後も増えていくと思いますよ。
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会計事務所で働く女性の平均年収は?

(会計事務所で働く女性の平均年収は?)
会計事務所の正社員スタッフとして働く場合、
女性と男性で年収に基本的に違いはないと思います。
↓会計事務所の平均年収は、未経験入社だと280万円〜350万円が相場ですね。
- 未経験~1年未満…280万円~350万円
- 1年以上~3年未満…320万円~400万円
- 3年以上~5年未満…350万円~450万円
- 5年以上~10年未満…400万円~500万円
月給にすると20万円程度で、
ボーナスが年間で3ヶ月分出るみたいな感じでしょうか。

正直にいって、あまり良いお給料ではないですよね。
ただし、これは「平均」の数字です。
↓中には未経験入社でも高いお給料を稼げる事務所もありますよ。
同じ会計事務所でも稼げる年収に大きな差が出る理由
なぜ年収にこんなに差が出るのか?ですが、
これは事務所そのものがもうかっているかどうか?の違いです。
会計事務所って「顧問料ビジネス(お客さんから毎月サブスクのように顧問料を定額でいただく仕事」です。
なので、もうかっている事務所というのは、顧問料を高めに設定できている事務所です。
お客さんは別の事務所の顧問料とも比較していますから、
高い顧問料を払ってもらうためには、
付加価値の高いサービスを提供する必要があります。

会計事務所って何かモノを売る職種ではなく、スタッフが提供するサービスが命の職種ですから、
付加価値の高いサービスを提供するためには、スタッフのお給料を高めに設定して優秀な人を集めないといけません。
さらに、きちんと昇給の仕組みを作って、一度入社してくれた人が簡単には辞めないようにしないといけません。
逆に言うと、顧問料を高めに設定できている事務所(=もうかっている事務所)は、
スタッフにしっかりとお給料を払って、
優秀な人を集める努力をしている可能性が極めて高いということですね。
こういった事務所ではレベルの高い税理士業務を経験できますので、今後のあなたのキャリアにも良い影響を与えてくれるはずです。
これから会計事務所で働く人は、ぜひ「もうかっている事務所」の求人を探すことを意識してみてください。
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女性が会計事務所で税理士を目指すことは可能?

(税理士試験との両立が必須な人は、働く事務所の雇用環境に注意しましょう)
これについても、男女であまり差はないように思います。
会計事務所で働くスタッフのほとんどは、税理士試験の受験生です。
事務所側もスタッフが税理士試験の勉強をしたいことはよく理解していますし、
科目合格がある優秀な人は積極採用したいと考えるのが普通です。
なので、スタッフが試験勉強との両立をしやすいような
↓雇用環境を整えてくれている事務所も多くありますよ。

>>税理士試験の受験生歓迎!残業の少ない会計事務所求人を探してみる
ただし、勉強との両立が不可能なブラック事務所も中にはある…
ただ、残念ながら仕事が激務すぎて、
勉強との両立なんてとても無理…みたいな環境な事務所があるのも現実です。
私自身、20代のときに未経験で入社した事務所はそういう環境でした。
大阪にあるスタッフ数20名以上の
比較的大きな事務所でしたが、
雇用環境は劣悪で、
とても落ち着いて働ける環境ではなかったですね。

残念ですが「スタッフなんて使い捨て」ぐらいにしか考えていない開業税理士も中にはいます。
こういう事務所に未経験者が入社してしまうと、キャリアに致命的なダメージを負ってしまう可能性もあります。
この点だけはくれぐれも注意しておいてくださいね。
女性が会計事務所の求人に応募する前にやっておくべきこと
このように、やけに「女性重視」をうたっている事務所はちょっと疑いの目で見た方が良いかもしれませんね。
社員をたいせつにすることに、女性も男性もありません。
また、男女割合だけでなく応募前にその事務所の雇用環境についてしっかりとリサーチをしておきたいところです。
- 残業の有無
- 職員の年齢構成
- 新人研修体制の有無
- 入社初年度の平均年収
- 税理士試験の合格者割合
- 1人で担当することになる顧客件数
↑などの情報も「応募前」に知っておいた方が良いですよ。
(実際に面接に行ってから「なんか違う…」となると時間と労力のむだです)
自分の人生を少なくとも数年間は預けることになる事務所ですから、きちんとしたところを選びたいですよね。
労働環境が劣悪なブラック事務所でぜったいに働きたくない人へ

(ブラックな会計事務所で働きたくない人へ)
いま税理士事務所で働いている人も、これから働く人も、
労働環境が悲惨なブラック事務所にまちがえて入社しないよう注意してください。
職員を「使い捨て」ぐらいにしか考えず、安い給料で搾取しまくるブラック事務所は、
2023年現在も残念ながら一定数存在しています。
こういう事務所ほど「うちはアットホームな職場です!」…みたいにアピールしていることが多いので注意が必要です。
ブラック事務所にまちがえて応募するリスクを避けるためにも、
会計職専門の転職サイトを活用しましょう。

↓こういった専門サイトでは、
ブラック事務所の求人はあらかじめ排除されているので安全です。
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正直、税理士業界に転職するなら、
ハローワークやリクナビは使わない方が良いと私は思ってます。

実際、私が1社目に入社したブラック事務所はハローワーク経由で応募しました。
(窓口の職員さんに「こちらは特におすすめですよ」と紹介されました…)
私も後から知ったんですが、ハローワークの相談員って、
彼ら自身が非正規職員だったりするのでけっこういい加減なんですよね…。
情報リサーチには会計職専門の転職サイトを使うようにしましょう。
(無料アカウント登録すると詳細な求人検索をかけられます)
↓例えば、以下のような優良求人をたくさん見つけることができますよ。
- 未経験・資格なしでも年収400万円スタートの事務所求人
- リモート勤務OKな税理士事務所求人
- 税理士試験と両立できるワークライフバランス重視の求人
- 一般企業の経理で会計事務所経験者を積極採用している求人
- 相続税申告の実務経験を積むことができる事務所求人
- 将来的に独立を目指すのもOKな事務所求人
- 医業や社福法人など「もうかる分野」で活動している事務所求人
- 社労士や司法書士など他分野の士業と提携している事務所求人
「今すぐ転職する気はない人」もやっておくべきこと1つ
今すぐは転職するかどうか決めてない。
でもさすがに今の職場で定年までずっと働く…はありえない。
チャンスがあれば転職もありだけど、具体的な行動はまだ…。
(なのでいろいろ調べてる)
↑私のブログを読んでくださっている方の多くは、
おそらくこういう段階だと思います。
転職活動ってはっきりいってめんどくさいですよね。
人生でそう何度もあることではありませんし。

ただ、こういう段階の人ほど、
転職サイトの無料アカウントだけは早めに作っておいた方が良いです。
実際には、転職って運で決まってしまう部分もあります。
たまたま良いタイミングで、良い求人に出会えるか?
で決まっちゃうことも多いんです。
能力的に優秀な人でも、たまたま良い求人に出会えずブラック事務所で働いている…みたいなことって普通にあります。
(逆に言うと、能力的には普通だけど、転職活動の進め方が上手でホワイト事務所に入社できている人もいる)
重要なのは、とにかく優良求人に「出会う確率」を上げることです。
具体的には、転職サイトに転職先に求める条件をしっかり入力しておくのがコツですね。
(年収や組織規模、残業上限など)
↑これをやっておくと、
転職サイトから得られる情報の質が一気に上がります。
条件にマッチした事務所求人が出た瞬間にスマホに自動通知してもらえるので、
優良事務所の求人を見逃すリスクがなくなるのが大きいです。
(転職サイトで求人検索をかけてるだけ、
なんとなく求人をながめているだけ…の人たちと大きな差がつきます)
いい感じの事務所求人が見つかったら、
ブックマーク保存等で情報としてストックしていきましょう。
日常的に積み上げた優良な情報ストックを、
行動を起こす時の判断基準に使えるようにしておくのが大切です。

↓年収高めのホワイト事務所の求人や、
BIG4税理士法人を含む大手事務所ほど、
募集期間が短い傾向があるので注意してくださいね。
>>無料アカウント作成時には「希望条件」をしっかり入力しておきましょう
現状への不満とストレスが限界を迎えると、行動する気力がなくなる

(ストレスが限界になる前に手を打てるようにしておきましょう)
転職サイトを日常的にチェックし、
気になった求人をブックマーク保存していくだけでも、
「今の環境で精神的に限界が来たら転職もある。
自分には別の選択肢もある」
↑と気づけるのも重要です。
ストレスでどうしようもなくなる前に、
転職という手を打つことができるようにしておきましょう。
これって、今の職場で働く上でも
精神的な安定につながります。
いい意味での逃げ道を常に準備しておくのが大事ですよ。

逆に言うと、いま現在の環境への不満とストレスが蓄積された後になると、
転職サイトに登録する気力すらなくなります(私の実体験談です…)
そうなると、さらに現状への依存度が高まって、
抜けられなくなる…という無限ループにはまりがちですね。
なぜ「最大手のリクナビ」をおすすめしないのか?

(「税理士業界専門の転職サイト」を情報リサーチに活用しましょう)
転職サイトっていろんなところがありますよね。
この記事を書いている2023年現在で、
なんと1万社以上あるそうです。
最大手のリクナビとかの方が、
学生時代の就活でも使ったのでなじみがある…
という方も多いかもしれません。

ただ、税理士業界って採用側も応募側もかなり事情が特殊です。
必ずしも大手の事務所が環境良いわけではないですし、
仕事探す側も税理士受験生だったり、
キャリアスタートの年齢が高めの人が多かったりと、
普通の求職者とは異なる事情が多いんです。
こういった「特殊事情」をふまえて転職活動していくなら、
税理士業界専門の転職サイトを使うべきです。
- ブラックな会計事務所で絶対に働きたくない人
- 将来は独立を見すえ、ちゃんと年収を稼げる税理士になりたい人
- 税理士試験との両立ができる事務所で働きたい人
- 会計事務所での経験を生かして経理に転職したい人
↑これらに該当する人は、
税理士業界専門の転職サイトを活用しましょう。
リクナビなどとは登録されている求人の質(年収や福利厚生)
がまったく違うので、びっくりすると思いますよ。
会計職専門の転職サイトに登録されている求人例がこちら。
現時点で8,647件の求人がありました。

まとめ
今回は、会計事務所への転職を検討している女性向けに、
税理士業界の求人をみるときのポイントを解説しました。
会計事務所ってどこも小さな組織ですから、所長税理士の考え方しだいでスタッフの働き方は大きく変わります。
中にはブラックな事務所もありますから、求人を探すときにはくれぐれも注意してくださいね。
最後の最後にお伝えしたいこと
↓転職に限らずですが、
仕事で成功するために大事なのって、結局はこれなんです。
能力やスキルももちろん大切なんですが、
転職活動でもっとも重要なのは情報収集です。
税理士業界は、能力的にとても優秀なのに、
転職活動のやり方がまずかったのが原因で、
ブラック事務所で働くことを余儀なくされている人…が多すぎます。

↓今から5年後に、あなたはどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、税理士試験もいつまでたっても科目合格ゼロ…。貯金もゼロ…。
- 働きながらスピーディに5科目合格達成。年収高めなので独立資金のめどもある程度ついている。あとは税理士としての実務能力を高めていくだけ…!
もちろん後者を目指しましょう。それは誰でも可能です。
