
(会計事務所から経理への転職は難しい?)
- 会計事務所から経理への転職は難しい?
- 実務経験者として評価してもらえる?
- 年収や仕事内容はどう変わる?
会計事務所で働いている人の中には、
一般企業経理への転職を検討している人は少なくないでしょう。
会計事務所から経理への転職は、
税理士業界ではあるあるなキャリアチェンジですね。

私(当ブログ管理人)自身も、
会計事務所でトータル10年間働いた後に経理に転職しました。
会計事務所経験者は経理担当者としても採用ニーズがある一方で、
「こういう点は弱み」として知っておくべきポイントがあります。
以下では、会計事務所から経理への転職を成功させるコツについて解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の目次
会計事務所から経理への転職は難しい?

(会計事務所から経理への転職は難しい?)
結論から言うと、会計事務所から経理への転職はそれほど難しいものではありません。
(ごくオーソドックスなキャリアプランと言えます)
会計事務所での実務経験は、
経理担当者としてかなり高く評価される可能性が高いです。
↓実際、以下のように「会計事務所経験者歓迎」
という感じで経理求人を出している企業がたくさんありますよ。
(画像クリックで拡大できます)

大手企業のハイクラス経理求人なら高年収も狙える

(会計事務所経験者が「ハイクラス向けの経理求人」で高年収を実現するケースも)
会計事務所経験者を積極採用している
ハイクラス向けの経理求人として以下のようなものもあります。
大手企業への転職はライバルも増えますが、
成功すればかなりの高年収を期待できます。

会計事務所から経理に転職するとどう評価される?
経理の採用担当者は、
彼ら自身も日常的に顧問税理士から指導を受けながら仕事をしています。
なので、会計事務所の職員がだいたいどういう仕事をしている人たちなのか?はよく知っていますし、
「会計事務所経験者」というだけで、
「会計や税務にかなり精通している人たち」
というイメージを持っているケースが多いでしょう。
もっとも、会計事務所経験者には、
強みと弱みの両方があることも採用担当者は知っています。
転職活動にあたっては、会計事務所経験者であるあなたの強みを最大限に自己PRし、
弱みをカバーするという意識がとても重要になります。
例えば、面接で「あなたの強みと弱みはなんですか?」と質問されたときにどのように答えるか?ですね。
↓以下、会計事務所経験者向けに自己PRを考えるポイントを解説していきます。
会計事務所経験者が自己PRすべきポイント
経理への転職を目指す場合、
当然ながらあなたと同じ採用枠に応募してきているライバルがいます。
彼らの多くは一般企業での経理経験のみがある人たちです。
彼らに負けないようにするには、
会計事務所経験者であるあなたの「独自性」をアピールすることが大切になります。
会計事務所出身者の独自性(強み)とは、
↓具体的には以下のようなことですね。

- 経営者層とのコミュニケーション経験が豊富
- 経理の「全体像」をよく把握している
- 中小企業の税務や社会保険知識が豊富
- さまざまな業種業態の企業の会計をチェックした経験がある
- 税務調査の立会などの経験がある
- 銀行融資支援など資金繰り対策の経験がある
↑これらは、会計事務所でないとなかなか経験できない強みです。
特に、経営者とコミュニケーションをとった経験や、
さまざまな会社の会計を見ているという経験は、
経理として高評価の要因になるでしょう。
会計事務所経験者の弱み
その一方で、会計事務所での勤務経験しかないことが、
ネガティブな評価を与える可能性もあります。
↓具体的には以下のようなことがらですね。
- 大企業の会計や税務の経験が少ない
- 大きな組織で働いた経験が乏しい
- 経理の基本業務(銀行振込や手形小切手の扱い、実地棚卸しの業務など)の実務経験がほぼない
- 税理士試験をあきらめたから経理へ…というネガティブな理由で転職する人が多い
もちろん、完全無欠の人材なんていませんから、弱みがあることは自然なことです。
重要なことは、これらの弱みが自分にあることを認識し、
それらをカバーすべく努力する姿勢を見せることですね。
例えば、会計事務所では経理の基本業務(銀行振込や商品倉庫での実地棚卸しなど)については経験しない人が多いでしょう。
そうした業務については「現場で先輩に教えを請いながらゼロから経験を積んでいきたい」という姿勢をアピールすることが大切になります。
もっとも、こうした基本業務については本質的にそれほど難しい業務ではありません。
なので、採用側としてもこうした経験が乏しいからと言って即不採用という判断をすることは考えにくいです。
(なので、それほど悲観する必要はありません)
税理士試験をあきらめたから経理…と思われないことが重要
特に「税理士試験をあきらめたからしかたなく経理に転職する…」という印象を持たれてしまうと、
会計事務所から経理への転職は絶望的になりますので注意してください。
このような疑念を採用担当者に持たれないようにするためには、
「会計事務所ではできない仕事が一般企業経理ならできると思ったので、転職する気持ちになった」
↑というエピソードを具体的に伝えるのが効果的です。
例えば、会計事務所で働いていると「たくさんの企業の経理を見られる一方で、1つ1つの会社との関わり方は少ない」という点に不満を感じるケースは多いでしょう。
(巡回監査で実際に企業を訪問できるのは月に1回程度です)
なので、この点を志望動機や自己PRに持ってくるのも一つの手ですね。
会計事務所から経理への転職を目指す場合の志望動機の書き方については、
↓こちらの記事で例文つきで解説していますので参考にしてみてください。
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会計事務所(税理士事務所)から経理へ転職!志望動機の書き方と例文
この記事では、会計事務所(税理士事務所)から経理への転職を目指す方向けに、志望動機の書き方のポイントを解説します。例文サンプルも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。会計事務所経験者ならではの長所を自己PRしましょう。
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「会計事務所から経理」の転職面接での受け答えの例

(会計事務所から経理の転職面接で多い質問例)
会計事務所から経理への転職面接で、
よくある質問を想定した例文を紹介します。
1. 決算業務はどこまでできますか?
御社と同じ業種の決算書を作成していたため、申告書を作成するところまでできます。
2. 前職で一番力を入れてしていた業務は何ですか?
→税務調査の立ち合いの経験があり、それが一番頑張った業務です。
3. 会計事務所出身者としてご自身の弱みは何ですか?
→弱みは規模の小さな決算業務しか経験がないことです。そのため、入社後は大企業の簿記や会計についても勉強するつもりです。
4. 経理としての業務はどの程度経験がありますか?
→会計処理や決算書作成の業務を行っていたため、棚卸や振込などの一般的な経理業務の経験はありません。入社後は、積極的な質問やメモを頻繁にとることでいち早く活躍できるように努力します。
30代で会計事務所から一般企業経理に転職した体験談

(30代で会計事務所から経理に転職した男性に体験談をインタビューしました)
以下では、20代は会計事務所で働き、
30代で一般企業経理に転職した男性の体験談を紹介します。

- 会計事務所から経理に転職は可能?
- 給料は上がった?下がった?
- 仕事のやりがいはある?
- 採用後は実務経験者として扱ってもらえる?
などなど、気になる情報をお話いただきましたので参考にしてみてください。
- お名前 :高階勇気
- 現在の年齢:32歳
- キャリア :会計事務所→企業経理
- 雇用契約 :正社員
- 年収 :転職前300万円→転職後450万円
- 勤務先規模:従業員150名(非上場の法人:飲食関連業)
私は、25歳〜29歳まで個人事務所の会計士事務所で働き、
30歳のときに一般企業経理に転職しました。

転職先の会社は飲食業で、非常上の中小企業ですが従業員は150名程度です。
経理業務の実務経験者あつかいで入社し、経理・税務全般を担当しています。
会計事務所経験者ということで、経理部内でも給与計算や税法について質問されることが多く、居心地はよく感じていますね。
税務まで理解している経理部員というのはほとんどいないので、会計事務所での実務経験は生かせていると思っています。
会計事務所から経理に転職しようと考えたきっかけ
ひとことで言うと、1つの会社の経理にがっつり取り組んでみたいと感じたことがきっかけです。
会計事務所の職員って、ひとりで20件〜30件ぐらいの企業を担当しますよね。
いろんな経験が積めるのでそれはそれでメリットだと思うのですが、
なかなか1つの企業の業務にじっくり取り組むということは難しいのが実際のところだと思います。
顧問先の経営者と仲良くなっても、実際に顧問先企業の事務所を訪問できるのは1ヶ月に1回か2回です。
どんな商品を扱っているのか?とか、どんな人たちが現場で働いているのか?
などは会計事務所の職員ではなかなかわかりません。
1つの企業の会計・財務にとことん付き合えるのが楽しい
経理担当者になってからは、
自分の勤務先の経理財務業務にとことん取り組むことができています。
私にとっては、これがとてもやりがいが大きいです。
製造原価・給与計算・節税対策・金融機関との交渉などなど、
経理担当者はかなり深いレベルの実務を経験できます。
もちろん、いい加減なことは一切できません。
実際に銀行口座を動かして従業員や取引先の口座に振り込む処理まで私がやっていますので、かなり緊張しますね。
税務調査などではまさに「日頃の自分たちの仕事のレベルが問われる」という意識が働き、緊張感とともにやりがいを感じます。
会計事務所から経理に転職して、お給料や福利厚生はどのように変わりましたか?
転職前の会計事務所の給料が安すぎたということもありますが、
経理への転職で給料は大幅にアップできました。

転職前の年収は約300万円で、現在は約450万円なので150万円アップですね。
半年ごとに給与見直しがあり、会社業績が良ければ決算賞与も出ます。
正直にいって、初年度からこれだけ評価してもらえるとは思っていませんでした。
会計事務所時代の給与は昇給が基本的になく、税理士の資格を取った人は多少昇給するという感じでした。
(科目合格は評価の対象になりません)
私自身は無資格だったので、月給18万円の状態が4年間も続きました。
仕事そのものは3年目ぐらいから一人前にできていたと思いますので、これにはかなり不満はありましたね。
税理士資格をとって独立や転職することも考えましたが、
資格を取得するための学校費用などが100万かかるとわかったため挫折し、経理に転職することを選択しました。
給与や福利厚生に関しては、やはり個人事務所レベルの会計事務所職員は厳しい状況だと思います(これは転職してみて改めて実感しました)
年収ベースでかなり給料が増えたので、これは転職して良かったと感じているポイントです。
会計事務所の経験者って、
経理でも実務経験者としてあつかってもらえるので、
人によってはかなり高い年収を得られるのではないでしょうか。

↓会計事務所経験者向けの経理求人の例
>>会計事務所経験者は優遇!経理の実際の求人で年収を見てみる
経理は経営者とやりとりをするのが多い仕事
経理として働いていると、社長や取締役など、社内で経営者の人たちとやり取りすることが多くなります。
そこで認められれば昇給もありますので、いい環境だと思います。
経理出身で役員になっている人もいるので、
私もいずれそういうレベルを目指したいと思っています。

私が所属するような規模の中小企業では、
経理や税務の専門知識を持っている人は非常に少ないのが実際のところです。
会計事務所の職員としてはごく平均的だった私でも、
今の社内では「経理財務のスペシャリスト」として扱ってもらえるので働きやすいですね。
特に、税務まで完結できる人って経理畑をずっと歩いてきた人でも少ないです。
会計事務所の職員ってもっと評価されてもいいと思いますね。
一緒に働く人たちもがらっと変化
以前は家族的でアットホームな環境で働いていましたが、
やはり仕事がビジネスライクなものになったと感じています。
会計事務所時代は住宅街に事務所があり、スタッフは所長税理士を含めて5名という規模でした(事務所全体での顧問先数は約150件です)
40代〜50代の所員が中心だったので、
私は一番若いスタッフでかわいがってもらえました。

ただ、その反面で「ちょっと距離感が近すぎて息苦しいな…」と感じる場面も多かったです。
休みの日に飲みに誘われたり、いろいろとプライベートなことまでつっこまれることが多かったのはつらかったですね。
現在の勤務先はとてもビジネスライクで、おたがいのプライベートには立ち入らない感じです。
人によって好みはあると思いますが、私にはこちらの方が性に合っている感じはありますね。
残業や休日出勤がほぼ無くなった
会計事務所時代は平日9時〜18時が勤務時間でした。
しかし、残業が多く定時で帰れることはほぼなかったです。
1か月の残業時間は常時30時間超で、仕事が終わっていなければ休日出勤もしていました。
繁忙期である確定申告時期は22時あたりまで残業する毎日です。
会計事務所では繁忙期(確定申告期)の残業・休日出勤は宿命みたいなものですね。
現在はほとんど残業なく定時で退社できています。
決算前は業務そのもののプレッシャーは大きくなりますが、働く時間は基本的に変わりません。休日出勤もしたことがありません。
会計事務所から経理への転職がむいている人はどういう人?
1つの会社の経理財務をより細かく見ていきたいと思う方は、会計事務所から企業の経理に向いていると思います。
「もっとこういう資料を作ってみよう」
「こうしたら会社にもっとお金が残るかも」
と工夫しながら仕事をしていくのを楽しく感じられる人は、
会計事務所よりやりがいを感じられるのではないでしょうか。

また、会計事務所とちがって、
企業経理は「1つの会社の中で出世していく」という魅力もあります。
会社に愛着を持って定年までずっと働き続けたい人も、会計事務所より企業経理の方が良いでしょう。
(規模の小さい会計事務所で定年までずっと働く…というのはあまり現実的ではないです)
会計事務所から経理への転職を成功させるには?

(会計事務所の経験を生かして経理に転職するなら会計職専門の転職エージェントを活用するのがいいです)
経理の求人はハローワークなどでも見つけることもできますが、
より待遇の良い求人を見つけたいなら転職エージェントを使った方がいいです。
また、会計事務所での経験を生かして経理に転職するというキャリアプランが定まっているなら、
転職エージェントは会計職求人が専門のところを使うのが良いと思いますよ。
会計業界に特化したエージェントなら、
長期的なキャリアプランを含めて
有益なアドバイスをしてくれます。

志望動機や職歴書の添削、面接対策なんかも無料でやってくれます。
好条件で採用される確率は、自力でやるよりかなり高くなるんじゃないでしょうか。
会計事務所出身者を優遇してくれる企業の求人はとてもたくさんあります。
スキル的には簿記2級レベルの知識があればOKというところがほとんどですから、
会計事務所出身者の方なら問題なく採用候補になれると思いますよ。
会計事務所から一般起業経理に転職して働き方はどのように変わりましたか?
広い意味での会計や税務にかかわる仕事という意味では、前職も現職も共通しています。
その一方で、会計事務所時代よりも、
ひとつの企業の会計や財務業務にがっつりと取り組めるようになりました。
くりかえしになりますが、これには大きなやりがいを感じています。
あと、今までは顧問先の経理担当者さんがやってくれたことを、自分ですべてやることになったのでいろいろ気づく部分はありましたね。
(証憑の整理、給与計算のためのタイムカードの整合、得意先への振り込み、資金繰りなど)
これらは会計事務所の職員としては
「おなじみの仕事」ですが、
実際に経理担当者レベルでやるとなると
意外に手ごわく感じることもあります。

なお、会計ソフトの操作などは会計事務所時代と変わりません。
経理に転職してからもすぐに業務に慣れることができたので、会計事務所で経験を積んでおいて良かったと思っています。
役員やまわりの従業員からいろんな質問をされる立場に
転職した当初、会計事務所出身ということを役員の人たちも知っていましたから、節税対策についていろいろ質問を受けました。
法人税の節税制度や消費税の可否、会計上の処理方法などです。
この辺りは会計事務所時代に顧問先の経営者さんとやっていたやりとりの延長ですね。
役員レベルの人たちともコミュニケーションを取れるのは経理という仕事の強みです。
また、一緒に働く従業員の人たちからは給与にかかる社会保険・所得税・住民税などの控除、年末調整などについて質問されます。
やはりみんな税金の計算は気になるようです。
経理はもちろん、個々の社員のフォローまでできるのは非常に魅力的です。
わからないことは自分で調べないといけない
逆に不満と言いますか難しいと感じているのは、
自分に知識がない場合、聞く相手がいないので独学で調べないといけないことです。
今までは会計事務所の上司に聞けたものも自分で調べて処理する必要があります。
私が間違えるとダイレクトに税額の間違いが発生しますから、責任を感じます。
もちろん、現職の会社にも顧問税理士がいますから、月次監査に来ていただくときに相談しながら仕事をしています。
顧問の税理士さんも私が会計事務所出身であることを知っているので、気さくにいろんな話をしてくださいますね。
経理は企業規模によって仕事内容や年収がかなり違う
一般企業の経理に転職する場合、
その企業の「規模」によってかなり働き方が違います。
ごく大まかな分類になりますが、
ここでは1.大手企業の経理と2.中小企業の経理の違いについて解説しましょう。
1.大手企業の経理に転職
会計事務所の経験者は、
企業の経理スタッフとしても実務経験者として扱ってもらうことが可能です。
日本を代表するような上場大手企業の経理として働くことも選択肢にできますよ。
会計事務所の職員はいろんな顧問先の会計業務に広く関わることができますが、
逆にいうと、1つの顧問先企業にさける時間と労力はとても少ないのが現実です。
顧問先に魅力的な企業があったり、
魅力的な経営者がいたりするような場合には
「もっとこの企業の会計業務にかかわりたいのに、時間が足りない…」
というフラストレーションを感じている人もいるでしょう。

そんな方におすすめなのが、会計事務所から経理への転職です。
企業の経理担当者として転職すれば、
自分の勤務先企業の会計業務だけにとことん専念して働くことが可能になりますよ。
大手企業経理と、中小企業経理の違い
ひとくちに経理担当者といっても、
大手企業と中小企業とでは働き方がかなり違います。
大手企業の経理は5名〜10名以上のチームで働くのが普通ですので、
基本的には自分の担当する経理作業に集中して仕事をすることになるでしょう。
(売上担当・仕入担当・経費担当…というように、
業務内容別にセクションが分かれていることが多いです)
決算業務についても、
売上担当なら売り上げについての取引内容だけを締める(決算仕訳を入れていく)というように、
自分の担当分野の仕事に専念することになると思います。
(大手企業の管理職になるためには、少なくとも勤続10年以上のキャリアが必要になるでしょう)
なので、少しでも早く経理担当者として自分の所属先企業全体をコントロールする立場になりたい人は、
大手企業経理より中小企業経理の方が望む働き方に近づくかもしれませんね。
大手企業の経理管理職なら年収1000万円も狙える
大手企業の経理担当者としてキャリアを築き、
チームをまとめる管理職(経理課長や経理部長などの肩書き)となれば、
決算や税務申告その他、経理部の仕事全体を統括する立場になります。
大手企業の経理管理職ともなれば、
↓1000万円以上の年収を稼ぐ人も普通にいますね。

雇用が安定していることも、中小企業や会計事務所と比較した場合の大手企業の魅力です。
(経理として大手企業に採用された人が、
雇用を失うようなケースはほぼ考えにくいです)
ひとつの企業の中で安定的にキャリアアップを目指していきたい人は、
大手企業の経理を狙ってみるのはおすすめですよ。
2. 中小企業の経理に転職
個人的におすすめなのが、
会計事務所から中小企業の経理職への転職です。
↓おすすめの理由としては以下の3つがあります。
転職活動を短期間で成功させやすいこと
会計事務所から経理(中小企業)への転職がおすすめである理由の第一は、
何よりも転職活動を成功させやすいことです。
↓実際、会計事務所経験者をピンポイントで採用候補として挙げている経理求人は多いですね。
中小企業の経理職は、基本的に即戦力で働ける人が求められています。
具体的には決算業務をどれだけ経験してきているか?が問われることが多いですが、
この点について会計事務所経験者は
かなり自信を持って「経験があります」と言える人が多いでしょう。
会計事務所の経験者の場合、
年間で20件〜30件程度の決算業務は経験してきている人が多いと思います。
これって実はかなりすごいことなんです。
経理の経験しかない人の場合、
1年間で経験できる決算業務は当然1回だけですからね。
経験している決算業務の数だけを単純に比較すれば、
経理の経験しかない人の20倍〜30倍の数を経験しているわけです。
こうした経験から考えれば、
自分が所属する企業の決算業務1件について
すべての時間をかけてやれることはハードルがかなり低いと感じると思います。
経理担当者を採用したい中小企業側から見ても、
会計事務所経験者というのはまさに「採用ニーズにドンピシャの人材」です。
タイミングが良ければ、転職活動を始めて1ヶ月以内に内定が出ることも考えられるでしょう。
転職活動にかける時間と労力が最低限で良いことは、大きなメリットです。
転職活動は長期間やっていても得することは何もありませんからね。
(可能な限りさっさと終わらせる方がいいものです)
これまでの実務経験をフルに活用できること
会計事務所の実務経験者が中小企業の経理担当者に転職すれば、
これまでつちかってきた実務知識を最大限に生かして働けると思います。
具体的には、決算業務や税務申告、給与計算についての知識をフル活用して仕事に取り組むことが可能になります。
もちろん、経理として働く場合には、
会計事務所では経験しにくい経理の日常業務もやっていくことになります。
(銀行振込や手形小切手の管理、他部署の担当者から情報を得てそれらを会計的に処理していくなどの業務から、会計データを使って管理会計的な資料を作成する業務まで)
多くの会計事務所経験者の場合、
これら経理の日常業務についてはゼロから学んでいく必要があるでしょう。
もっとも、これらはそもそもそれほど難易度の高い業務ではありませんから、すぐに慣れますけどね。
会計事務所の経験者は、中小企業経理担当者として高いポテンシャルを持っていることは間違いありません。
管理職のポストを狙えること
会計事務所が中小企業経理に転職した場合、
将来的にはその転職先の経理管理職になれる可能性が高いです。
具体的には、経理部長やマネージャーなどの肩書きで、
経営者の右腕としての働き方が視野に入ってきます。

経理の管理職となるためには、
自社で作成する決算書や税務申告書の内容に責任を持てる人でなくてはなりません。
複数人のスタッフを指揮して決算を完了するだけでなく、税務調査への対応など
ハイレベルな経理財務業務にも対応できる必要があります。
こうした点について、会計事務所経験者は
経理の経験しかない人に比べて高いポテンシャルがあります。
法人税や消費税・従業員の年末調整までやれる人材というのはなかなかいないのです。
さらにいえば、経理管理職には
- 決算書を「作る」ための知識だけではなく、
- 決算書を「使う」能力も求められます。
↓具体的には、以下のような業務も経理管理職の仕事です。
- 試算表や管理会計のデータに基づいて経営者に改善策を提案したり、
- 利用できる節税対策や助成金を活用したり、
- 金融機関と融資条件の交渉をして資金繰りを支援したり
こうした業務についても、
会計事務所経験者は、顧問先経営者とのやりとりの中で経験してきた人が多いと思います。
経営者とひざを突き合わせて仕事をしてきた経験というのは、
中小企業の経理担当者として最大限に活用することが可能なのです。
【※注意】ブラック企業で働く経理の労働環境は悲惨すぎる

(経理はブラックな職場も多いので注意やで)
まったく同じ年齢・同じ職歴・同じスキルの経理経験者でも、
↓この2種類の人がいるのが現実です。
- ホワイト企業で、繁忙期でも定時退社・高年収で働いてる経理と、
- ブラック企業で、限界ギリギリまで搾取されてるのに低年収な経理…
私自身、初めて入社した経理がガチのブラック企業で大変な思いをしました。
(繁忙期は毎日終電ギリギリまで働いても月給手取り20万円ちょっとしかなかった)
経理って所属する会社によって労働環境がぜんぜん違う仕事なんですよね。
入社する会社をまちがえると、
ブラックな働き方になってしまいがちなので注意して下さい。
転職活動では情報リサーチの段階から、
ブラック企業の求人を候補に入れないことが大切です。

経理として転職成功したい人は、
経理専門の転職サイトで求人を探すのが良いですよ。
経理の求人だけを専門で扱っているサイトなので、
↓年収や福利厚生などの条件が良いホワイト求人の候補を
たくさん見つけることができます。
上の転職サイトは今すぐ転職するかどうかわからない人も使えます。
いまは情報リサーチの段階の人も、
↓サイト内で希望条件を入力しておくと、
マッチする求人が出るたびに通知してもらえるので、
ホワイト企業の経理求人を見落とすことがなくなります。

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経理経験者は「経理専門の転職サイト」を使おう

(経理経験者は「経理専門の転職サイト」を使いましょう)
現在、ほとんどの人が転職サイトを使って求人探しをすると思います。
(さすがに今どきハローワーク使う人は少ない)
ただこの転職サイトには大きく分けて
↓以下の2種類があることを知っておいて下さい。

- 専門職向けの転職サイト
経理・人事・法務など専門性の高い求人のみをあつかう転職サイト。
求人数そのものは一般向けサイトより少ないが、
求人の質が圧倒的に高い。 - 一般向けの転職サイト
営業マンや総務など、いわば「万人向け」の転職サイト。
求人の数は多い一方で、年収などの質では劣る。
テレビCMとかでよく見かけるのはこちら(リクナビが代表例)
↑どちらも無料で使えるものですが、
経理の実務経験者は必ず1. 専門職向けの転職サイトを使うようにしましょう。
転職活動で一番大切なのはどうやって質の高い求人を探すか?です。
ここをまちがえてしまうと、
どんなに優秀な人でも転職失敗の可能性が高くなります。
ほとんどの人が
- なんとなく名前を聞いたことあるから…
- 学生時代の就活にも使ったし…
↑という感じで適当にリクナビなどで仕事を探してしまいます。

営業マン向けの求人とかならそれでもまあいいんですが、
専門職である経理はこういう探し方をしない方が良いです。
逆にいえば、経理専門の転職サイトをメインで使うだけで、
情報リサーチでライバルに大きな差をつけることができるわけですね。
経理専門の転職サイトでは、
↓例えば以下のような求人を見つけることができますよ。

- 年収600万円スタートの実務経験者むけ経理求人
- 決算前の繁忙期も残業なしなどワークライフバランス型の経理求人
- 将来の管理職候補として入社できる経理求人
- 誰もが名前を聞いたことがある超大手企業の経理求人
- 会計事務所から経理へのキャリアチェンジ歓迎の経理求人
- IPO準備業務の経験を積むことができる経理求人
- CFO直下のポジションで働ける経理求人

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在宅ワークOKでワークライフバランス重視の求人などなど、好条件な経理求人がたくさん見つかりますよ。
↑この希望条件入力をきちんとやらない人が結構多いんです。
転職で成功する人と、失敗する人で差がつくのって
こういうところなのかもしれません。

仕事のストレスや疲労が限界にまで達すると、
転職サイトに登録する気力すらなくなるものです。
あらかじめ転職サイトに希望条件をしっかり入力しておき、
日常的に最新求人をチェックするくせをつけましょう。
転職サイトを使って普段から求人リサーチをやっておくと、
どうしても今の職場がきつくなったら転職もある
という選択肢を持てて、
過労で倒れたりする前に転職という対策を打てます。
転職サイトは無料で使えていつでも利用を止めることができます。
変な電話連絡とかもないのでリスクはゼロですよ。
(今すぐは転職する気がない人も情報リサーチに使えます)

最後の最後にお伝えしたいこと
転職にしても仕事にしても、
↓成功する人って結局はこれなんですよね。


(個人的に衝撃を受けた本です)
転職活動を成功させるためもっとも重要なのは情報リサーチです。
経理で働くなら経理職専門の転職サイトを活用しましょう。
転職サイトへの登録って3分でできる作業です。
無料ですしいつでも解除できるのでリスクなんて何もありません。
変な連絡が来るようなこともありませんしね。
それでも、こういうかんたんな作業ですら
↓以下の2種類の人に分かれます。

- とりあえず今すぐやっておく人
- いつまでたっても何かと理由をつけてやらない人
これは転職活動だろうが仕事だろうが同じです。
(あなたのまわりにも2. みたいな人いませんか?)
ほんのちょっとの行動の差ですが、
理想の働き方に近づける人と、
いつまでたっても職場の文句ばかり言っている人とで違いが生じるのはこういうところなんですね。
↓今から1年後に、あなたはこのどちらになっていたいでしょうか。
- 劣悪な雇用環境で給料も安く、
雑用ばかりさせられる職場で年齢だけを重ねていく…。 - やりがいがあり、給料の高い仕事で人間関係も良好。
ワークライフバランス型の職場でプライベートも充実。
↑もちろん後者を目指しましょう。
