会計事務所の仕事内容:月次監査(巡回監査)とは?

2018年4月19日

今回は、会計事務所の仕事内容の基本である「月次監査(巡回監査)」について説明させていただきます。

月次監査は会計事務所の仕事内容として「日常のルーティン業務」といえます。

(簡単に言えば、毎日やる仕事です)

月次監査をきちんとやっているかどうかによって、一番重要な決算業務の精度が決まってきます。

とても重要な仕事内容ですので、ぜひ具体的なイメージを持ちながら読んでみてくださいね。

月次監査(巡回監査)とは何か?

会計事務所 仕事内容 月次監査

(会計事務所の仕事内容:月次監査とは?)

 

月次監査とは、ものすごく単純化していうと、

顧問先企業が経理作業をちゃんとやってくれているかをチェックしに行く仕事です。

具体的にいえば「実際の取引内容を、会計ソフトに入力していく作業」をちゃんとやってくれているかをチェックします。

月次監査ではどんな風にチェック作業を行う?

日常的に、会計ソフトへの入力作業は顧問先の経理スタッフさんなどがやってくれているでしょう。

会計事務所の職員は、1か月に1回ぐらいのスパンで顧問先を訪問し、入力作業が正しく行われているか?をチェックします。

例えば、お客さんから注文が入って商品の納品が完了したら、代金の請求書をお客さんに送るでしょう。

請求書を作成した時点でその会社としては売上が立ったことになりますから、

実際に送った請求書の内容に基づいて「売掛金/売上高」というように会計ソフトに仕訳を入力します。

しかし、人間のやっている作業ですから、

仕訳のしかたをまちがえてしまったり、

金額をまちがえてしまったりすることも少なくありません。

そうした間違いがないか?をチェックし、間違いがあれば修正していくのが月次監査の役割です。

具体的には、請求書などの「現資料」の内容と、会計ソフトの入力内容を照らし合わせて、

入力内容が正しいかどうかを見ます。

(もしまちがえていれば、入力内容を現資料に合わせます。

当たり前ですが、現資料の方を修正してはいけません)

月次監査は顧問先企業を実際に訪問して行う

請求書などの現資料は事務所に持って帰ってくるわけにはいきませんから、

顧問先に実際にお邪魔する必要があります。

もちろん、チェックするのは上で見たような売上高だけではありません。

  • 販売する商品を購入したら仕入れ先からの請求書、
  • 経費が発生したら領収書、
  • 従業員さんにお給料を払ったら賃金台帳…

↑などなど、現資料と会計ソフトの内容の照合作業をひたすら行っていきます。

機械的にチェック作業をやっていくだけではなくて、

経理スタッフさんと相談しながら「ここはこう作業したほうが効率的で良い」とか、

こういうデータを準備しておくと社長の経営判断に役立つかも、といったアドバイスもしていきます。

チェックが完了したら試算表を出力して経営者に報告する(月次監査完了)

チェック作業が完了したら、その月の会計データを集計し、試算表として出力します。

多くの会計ソフトの場合、1ヶ月分の会計データを集計完了(月次決算完了)したら、

後から直接修正することができなくなります。

(どうしても修正が必要な場合、修正仕訳を新たにいれるというかたちで修正します)

月次監査の結果として完成する試算表は、顧問先企業にしてみれば「今月の成績表」のようなものです。

顧問先企業の社長に、事業の状況を正しく把握しておいてもらうためにも、

試算表の内容をきちんと説明することが大切です。

月次監査では顧問先経営者からさまざまな質問や相談を受けることも

なお、月次監査では顧問先の経営者から、

節税対策や資金繰り対策などの相談を受けることもあります。

顧問先企業からしたら、毎月顧問料を会計事務所に支払っていますから、

税金や資金繰りについてアドバイスを受けたいと考えるのは当然のことです。

月次監査をきっかけに経営者と直接顔を合わせた時に、

きちんと付加価値のあるアドバイスをできるかどうか?が、

会計事務所と顧問契約を長期にわたって継続してもらえるかのポイントになりますね。

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月次監査をきっちりやっておくと決算業務が楽になる

こうした月次監査を12か月分毎月やっていき、

12か月分のデータをもとに1年に1回決算を行って税務申告…

で1つの顧問先のお仕事が完結することになります。

決算業務の仕事内容についてはこちらの記事をご覧ください。

税理士事務所,仕事内容,決算
会計事務所の仕事内容:決算業務・税務申告ではどんなことをする?

この記事では、会計事務所の仕事内容のうち「決算業務」について説明します。決算業務は会計事務所の仕事のうちもっとも重要な仕事といえます。会計事務所職員としてどの程度の実務経験があるか?については、この決算業務の経験数で測られることも多いです。最重要業務という位置付けですので、ぜひ具体的に理解しておきましょう。

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月次監査を毎月きちんとやっておけば、

決算作業としてやることは基本的に流れ作業で完了できます。

極端な話、月次監査が神戸期なら、決算作業なんてほとんどやることがありません。

(決算整理仕訳なんかも自動的に会計ソフトが処理してくれます)

毎日のルーティン作業である月次監査をいかに正確にやれるか?で、

会計事務所職員の仕事の質が決まると言っても過言ではないでしょう。

月次監査は顧問先の経営者と話をする貴重な機会

会計事務所 仕事内容 月次監査

(月次監査は顧問先の経営者と顔を合わせて話をする貴重な機会です)

 

また、月次監査は顧問先の経営者と話をする貴重な機会です。

はじめのうちは緊張するものですが、顧問先の経営者と真摯に向き合い、

いろんな相談に真剣に答えていくことで信頼関係を構築していくことが大切です。

経営者という仕事はとても孤独です。

経営者である社長は従業員には相談できない内容(例えばお給料いくらにするか?とかボーナスをいくら出すか?など)

を相談できる相手を探しています。

その相手は同じ経営者相手だったり、経営コンサルタントだったりすることもあるでしょう。

しかし、中小企業経営者が一番相談しやすいのが会計事務所職員なんです。

月次監査では機械的に経理のチェックを行うだけでなく、

ぜひ経営者と本気で向き合うことを意識したいものですね(それが会計事務所の存在意義であったりします)

信頼関係のある顧問先経営者からは新しいお客さんを紹介してもらったり、

節税対策などで保険加入や資産購入などで自分の所属する勤務先に代理店報酬などが入る案件が出てくる可能性もあります。

こういう「おいしい話」を自分が勤務する税理士事務所に持って帰るためにも、

普段から月次監査で顧問先経営者と信頼関係を構築していくことがとても大切です。

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会計事務所に転職する人は「税理士業界専門の転職エージェント」を使おう

(会計事務所に転職するなら「税理士業界専門」のエージェント会社を使いましょう)

 

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この記事を書いている2021年現在で、なんと1万社以上あるそうです。

(コロナ禍で廃業になったところもあって、数はだいぶ減ったらしいですが)

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という方も多いかもしれませんね。

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ただ、税理士業界って採用側も応募側もかなり事情が特殊です。

必ずしも大手の事務所が環境良いわけではないですし、

仕事探す側も税理士受験生だったりキャリアスタートの年齢が高めの人が多かったりと、普通の求職者とは異なる事情が多いです。

こういった「特殊事情」をきちんと理解してくれているエージェントに担当してもらいたいなら、税理士業界専門のエージェント会社を使うべきです。

エージェント自身が税理士業界出身者だったりするので、面談を受けるとこの業界でのキャリアアップについていろいろアドバイスもしてくれますよ。

(なお、エージェント面談の利用は任意です)

ブラックな会計事務所で働きたくない人や、ちゃんと年収稼げる税理士になりたい人は、税理士業界専門の転職エージェントを使うようにしましょう。

転職エージェントって何よ?という方や、

いろいろ比較してみたい方は

↓これらの記事も参考にしてください。

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