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税理士事務所の仕事についての口コミ体験談などをネットで見ていると、「どういう仕事の覚え方をすればよいのかわからない」「先輩がちゃんと仕事を教えてくれない(引継ぎをしてくれない)」というお悩みが多いように思います。

税理士事務所の仕事というのはかなり独特ですから、仕事の覚え方にもコツがあります。

ここでは私が税理士事務所1年目のときにやっていた仕事の覚え方などについて書かせていただきます。

税理士事務所の仕事の覚え方

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大前提として「税理士事務所の仕事のすべてについて、わかりやすく説明できる人はほぼいない」ということを理解しておきましょう。

あなたの先輩や直属の上司、所長税理士も税法や会計のルールについてなんでも理解しているわけではありません。

どんなに系系ん豊富な人であっても、わからないことは調べながらコツコツ進めていっているんだということを理解しておく必要があります。

「先輩が仕事を教えてくれなくて困っている」という悩みはよく聞きますが、ひょっとするとその先輩は「それを調べながら進めるのがこの仕事なんだよ」ということを伝えたいのかもしれませんね(ただ単にいじわるなだけの人もいるかもしれませんが…)

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仕事の処理能力と、人に説明する能力は別

また、自分で仕事を処理できる能力と、それを他人にわかりやすく説明する能力とは全く別物であることも知っておきましょう。

特に、税理士事務所というのは基本的に内気で口下手な人が多いです。

私が税理士事務所1年目のときにも、ものすごく仕事ができるといわれている人でも、ものすごく口下手で人に説明することは苦手…という人が多かったのでなかなか苦労しました。

何がいいたいかというと、基本的に「わからないことは自分で調べながら取り組む」というスタンスが重要だということです。

調べものをする対象は税法についての解説書(実務向きのもの)や、過去の決算資料などがメインになりますね。

会計処理は基本的に「継続性の原則」(簡単にいうと「同じ取引では毎回同じ会計処理をする」ということです)を維持する必要がありますから、判断に迷ったときには基本的に過去にどういう処理をしているか?をもとに判断することになります。

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経験を積むほど楽になるのが税理士事務所の仕事

最初のうちはかなり大変だと思いますが、自分で条文や過去の処理の仕方までさかのぼって調べた仕事内容はまず忘れることがありません。

会計や税務についての処理方法はすべての企業で共通してますから、例えば1つの会社の決算作業で覚えた内容は別の会社の決算をやるときにも活用することができます。

必然的に、経験を積めば積むほど仕事は楽になっていくのが税理士事務所の仕事の特徴といえます(経験が積みあがっていくので)

会計や企業経営に関心がある方であれば、税理士事務所の仕事はものすごく奥が深く、やりがいのある仕事ですから、ぜひ積極的に取り組みましょう。

仕事の流れを理解し、覚える

税理士事務所の仕事について、基本的な流れを理解しておくと良いでしょう。

「自分がいま取り組んでいる仕事はどういう工程のどの部分で、どういう意味があるのか?」を理解しながら仕事に取り組むことが大切です。

税理士事務所の仕事は基本的に以下のように流れていきます。

税理士事務所の仕事の流れ

  • ①請求書や領収書などの「原資料」から会計ソフトへ入力
  • ②月次監査で会計ソフトの入力が正しいか毎月チェックする
  • ③12か月分の会計データがたまったら、1年に1度年次決算を行う
  • ④年次決算の内容から税金計算を行って申告、納税

①については基本的に顧問先企業の経理スタッフさんが行ってくれますが、税理士事務所側で処理を行うこともあります(これを記帳代行と呼ぶことがあります)

入社してすぐの時点では自分の担当顧問先はまだないでしょうから、先輩職員が担当しているお客さんの手伝いをすることが多いでしょう。

会計の基本は「過去と同じように処理する」こと

その際、処理は基本的に「過去に行った処理の仕方と同じように行う」のが会計のルールです(上でも説明させていただいた継続性の原則です)から、処理を行う顧問先企業の過去の決算資料などを調べながら処理をしていくと良いでしょう。

例えば、顧問先企業がお客さんを接待したような場合に、接待交際費の勘定科目を使うか、あるいは販売促進費などの勘定科目を使うかは、過去の処理ではどうしているか?をもとに判断するほかありません。

指示される仕事が上の①~④のどれに該当するか?を確認しながら、過去にはどういう処理をしているか?をもとに仕事を進めていけば大きな間違いは生じないと思います。

もちろん、判断に迷うケースには「過去の資料ではこういう処理をしていたので同じ処理をしましたが、これで問題ないでしょうか?」と先輩職員に確認するようにしましょう。

先輩職員は自分が担当する顧問先については責任を負っていますから、きちんと指示や指導をしてくれるはずです。

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会計ソフトの入力方法の覚え方は?

税理士事務所の仕事は、基本的に会計ソフトを使って行います。

法律上は手書きの会計帳簿でも問題はありませんが、ほぼすべての企業で会計ソフトを使って経理作業や税務申告を行っているのが実際のところです。

なので、会計ソフトの使い方をいかに早く覚えるか?が税理士事務所の仕事の覚え方ではとても重要になります。

問題はどうやって覚えるか?ですが、結論から言うと、会計ソフトというものは実際に使いながら覚えるのが一番早いです。

テレビゲームなども説明書を10回読むより、1回実際に捜査してみるほうが早いですよね。

ExcelやWordの使い方についても教科書をたくさん読むより、実際に資料を1個作ってみるほうが理解が早いはずです。

会計ソフトもこれと全く同じで、いろいろと使い方の解説書を読み込むより、実際に入力作業をやってみるのが早いというわけです。

会計ソフトで家計簿をつけてみる

とはいえ、まだ税理士事務所に入社前の人や、会社から帰った後には会計ソフトはいじれないから準備ができない…という方もいらっしゃるかもしれませんね。

そういった場合には、会計Freeなどの無料で使える会計ソフトで、自分の家計簿をつけてみると良いです。

(実際に私が後輩にアドバイスするときにもやってもらっていますが、これやってみて初めて仕事の意味が分かったと言われることも多く好評です)

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月次監査や決算業務も、家計簿と基本は同じ

会社経理と家計簿ではルールが違うのでは?と思われるかもしれませんが、原理的な部分はまったく同じですから、入社前の人は1か月間これをやってみると良いでしょう。

ただし、やるからにはきちんとやらないと意味がありません(勉強になりません)

月初の現預金残高を入力し、毎日現金や銀行預金を動かすたびに会計仕訳を入力してください。

そのうえで月末に実際に手元にある現預金残高と、会計ソフトに表示されている現預金残高があっているかチェックします。

もしあっていなかったら原因を徹底的に調べてください。

月次監査や決算業務はごく簡単に言えばこういった作業とまったく同じですから、ものすごくよい練習になりますよ。